JP2000239252A - インドール誘導体 - Google Patents

インドール誘導体

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JP2000239252A
JP2000239252A JP11036864A JP3686499A JP2000239252A JP 2000239252 A JP2000239252 A JP 2000239252A JP 11036864 A JP11036864 A JP 11036864A JP 3686499 A JP3686499 A JP 3686499A JP 2000239252 A JP2000239252 A JP 2000239252A
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JP11036864A
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English (en)
Inventor
Minoru Maeda
稔 前田
Shigeki Sasaki
茂貴 佐々木
Naozumi Harada
直純 原田
Junko Kimura
淳子 木村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副作用が少なく広範な癌に適用可能な薬剤を
提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表わされるインドー
ル誘導体若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは
溶媒和物。 【化1】 〔上記式中、mは1から20の整数を表わし、nは1か
ら5の整数を表わし、Xはアルキレン基またはカルボニ
ル基を表わし、Yは水酸基、カルボキシル基、または−
OPO(OZ)(OZ’)(ZおよびZ’は各々独立し
て水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、または
置換基を有してもよいアリール基を表わす)を表わし、
1 およびR2 は水素原子またはR1 とR2 の直接結合
を表わし、R3 は水素原子、置換基を有してもよいアル
キル基、置換されてもよいアシル基を表わし、R4 およ
びR5 は互いに独立して水素原子またはハロゲン原子を
表わす。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なインドール誘
導体に関する。より詳しくは、抗ガンあるいは抗腫瘍活
性、特に、テロメラーゼ阻害作用を有するインドール誘
導体及びその塩、並びにそれらを有効成分とする抗ガン
剤あるいは抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】人類と癌の戦いはすでに20年以上を数
え、多大な費用を投じ診断、治療に関して多くの試みが
成されてきた。にもかかわらず癌による死亡率はほとん
ど変わらないままである。逆に癌による死亡は心臓循環
系疾患による死亡を超えることすら懸念されている。た
しかにいくつかの試みは既に成功したといってよい。ホ
ジキン病に代表されるいくつかの癌は治療可能となった
し、他の多くの癌種に関しても治療方法がここ十年で改
善されたといえる。また悪性化のメカニズム、増殖因子
やその受容体、細胞内情報伝達系、ガン遺伝子やガン抑
制遺伝子の役割に関する理解も大きく進歩した。一方で
これらの成功は個々の癌を形成するに至る悪性化メカニ
ズムはいくつもありうるということ、つまり癌が非常に
多様性に富んだ疾患であるというやっかいな事実を浮き
彫りにした。したがって我々が細胞の悪性化メカニズム
の理解をいくら深めようとも、癌を治療しようとなると
それぞれの癌が持つ悪性化要因の組み合わせの複雑さが
大きな障壁となる。細胞が癌化するメカニズムは多様で
るため、この種の研究が癌全般に適応可能で真に有効な
治療法につながるとは考えにくい。現在用いられている
外科手術、放射線療法、細胞増殖阻害剤、ホルモン剤等
は比較的非特異的な方法であり、有効性は個々の癌によ
って大きく変わる。従って多くの癌患者は非特異的で毒
性の高い治療法自体にも苦しむことになる。具体的には
嘔吐、脱毛、下痢等の副作用がみられ、患者のQOL を大
きく損なわれる。副作用が大きすぎて治療を中止せざる
を得なくなるケースも少なくない。
【0003】最近、正常細胞が老化するメカニズムの理
解が進んだ。ここでいう老化とは細胞が一定回数***し
た後増殖能力を失う現象をさす。真核細胞の染色体DN
Aは直鎖状であり、この末端部分はテロメアと呼ばれる
単純な繰返し配列からなる。このテロメアが染色体の構
造、機能に重要な役割を果たすことは以前から知られて
いたが[アール・ケイ・モイシスら、プロシーディング
オブナショナルアカデミーオブサイエンス、ユーエスエ
ー、85巻、p6622〜、(1988年)]、つい最
近になって細胞が***を重ねるごとにテロメアを除々に
失いこのことが細胞老化の引金を引くこと、逆にテロメ
アを合成付加する酵素テロメラーゼの癌細胞における重
要性が示唆された。[エヌ・ダブリュ・キムら、サイエ
ンス、266巻、p2011〜、(1994)、シー・
ダブリュ・グリデルら、アニュアルレビューオブバイオ
ケミストリー、65巻、p337〜、(1996)]
【0004】ほとんどの癌細胞はテロメラーゼ活性を有
していることが既に知られており、これにより細胞***
に伴うテロメア短小化に拮抗することで無制限な増殖を
可能にしていると考えられる。一方で正常体細胞はテロ
メラーゼ活性をもたず、細胞***にともなうテロメア短
小化、細胞老化が観察される。これらのことからテロメ
ラーゼ活性の阻害剤は癌細胞の無限増殖性を阻害するこ
とにより、より広範な癌に適応可能な抗癌剤になると考
えられる。[ワイ・イー・エゴロフら、バイオケミスト
リー、62巻、p1296〜、(1997)]
【0005】
【発明が解決しようとする課題】副作用が少なく広範な
癌に適応可能な薬剤が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の上記
課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定のインドール
誘導体が所望の目的を達成し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明の要旨は、下記
一般式(I)で表わされるインドール誘導体若しくはそ
の塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物に存する。
【0007】
【化2】
【0008】〔上記式中、mは1から20の整数を表わ
し、nは1から5の整数を表わし、Xはアルキレン基ま
たはカルボニル基を表わし、Yは水酸基、カルボキシル
基、または−OPO(OZ)(OZ’)(ZおよびZ’
は各々独立して水素原子、置換基を有してもよいアルキ
ル基、または置換基を有してもよいアリール基を表わ
す)を表わし、R1 およびR2 は水素原子またはR1
2 の直接結合を表わし、R3 は水素原子、置換基を有
してもよいアルキル基、置換されてもよいアシル基を表
わし、R4 およびR5 は互いに独立して水素原子または
ハロゲン原子を表わす。〕
【0009】本発明の好ましい態様としては、上記一般
式(I)において、mが5から15の整数を表し、nが
2から3の整数を表し、Xがメチレン基またはカルボニ
ル基を表し、Yが水酸基、カルボキシル基、または−O
PO(OZ)(OZ’)(ZおよびZ’は各々独立して
水素原子、C1 〜C5 の無置換若しくはシアノ置換アル
キル基、または無置換若しくはハロゲン置換アリール基
を表す)を表し、R3が水素原子、C1 〜C5 のアルキ
ル基、またはC2 〜C5 の無置換若しくはハロゲン置換
アシル基を表わす事を特徴とする化合物若しくはその
塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物が挙げられ
る。
【0010】また、本発明の別の態様によれば、上記の
インドール誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及
び溶媒和物から選ばれる物質を含む医薬;上記のインド
ール誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒
和物から選ばれる有効成分である物質と薬学的に許容さ
れ得る担体とを含む医薬組成物が提供される。上記医薬
及び医薬組成物は、癌、腫瘍等、悪性新生物に起因する
疾患の予防・治療に有用である。また、上記のインドー
ル誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和
物から選ばれる物質を含む抗ガン剤および抗腫瘍剤も本
発明の一態様として提供される。さらに本発明の別の態
様により、上記医薬組成物の製造のための上記のインド
ール誘導体及びその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒
和物から選ばれる物質の使用が提供される。更に本発明
の別の態様により、上記のインドール誘導体及びその
塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物から選ばれる物
質を含むテロメラーゼ阻害剤が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のインドール誘導体は、前
記一般式(I)式で表わされる。上記一般式(I)中、
mは1から20の整数を表すが、好ましくは5〜15で
あり、更に好ましくは11又は12ある。nは1から5
の整数を表すが、好ましくは、2または3である。X
は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等のアルキ
レン基またはカルボニル基を表すが、エチレン基または
カルボニル基が好ましい。Yは、水酸基、カルボキシル
基、または−OPO(OZ)(OZ’)(ZおよびZ’
は各々独立して水素原子、置換基を有してもよいアルキ
ル基、または置換基を有してもよいアリール基を表わ
す)表すが、好ましくは、カルボキシル基または−OP
O(OZ)(OZ’)である。Z及びZ’において、ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i
−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−
ジメチル−プロピル基、ネオペンチル基等のC1 からC
5 のアルキル基が好ましく、中でもエチル基が好まし
い。アルキル基の置換基はシアノ基が好ましい。また、
置換基を有してもよいアリール基としては、無置換また
はハロゲン化アリール基が好ましく、更にはハロゲン化
アリールが好ましく、ハロゲンとしては塩素が好まし
い。Z及びZ’の組み合わせとしては、例えば、Zが水
素原子であり、Z’がハロゲン化アリールの場合が好ま
しい。R1 およびR2 は水素原子またはR1 とR2 の直
接結合を表わすが、R1 とR 2 が直接結合した方が好ま
しい。
【0012】R3 は水素原子、置換基を有してもよいア
ルキル基、置換されてもよいアシル基を表わすが、置換
基を有してもよいアルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−
ペンチル基、1,1−ジメチル−プロピル基、ネオペン
チル基等のC1 からC5 のアルキル基が好ましく、中で
もメチル基が好ましい。置換されてもよいアシル基とし
ては、C2 からC5 の無置換またはハロゲン置換のアシ
ル基が好ましいが、C2 〜C5 のアシル基としては、ア
セチル基、プロピオニル基、n−ブチリル基、i−ブチ
リル基、t−ブチリル基、n−バレリル基、i−バレリ
ル基、ピバロイル基等が挙げられる。ハロゲン置換アシ
ル基としては、トリフルオロアセチル基、トリクロロア
セチル基、1,1,1−トリフルオロプロピオニル基等
が挙げられ、中でもトリフルオロアセチル基が好まし
い。R4 およびR5 は互いに独立して水素原子またはハ
ロゲン原子を表わす。ハロゲンとしては塩素原子が好ま
しい。
【0013】本発明の好ましい化合物としては、前記一
般式(I)において、mが5から15の整数を表し、n
が2から3の整数を表し、Xがメチレン基またはカルボ
ニル基を表し、Yが水酸基、カルボキシル基、または−
OPO(OZ)(OZ’)(ZおよびZ’は各々独立し
て水素原子、C1 〜C5 の無置換若しくはシアノ置換ア
ルキル基、または無置換若しくはハロゲン置換アリール
基を表す)を表し、R 3 が水素原子、C1 〜C5 のアル
キル基、またはC2 〜C5 の無置換若しくはハロゲン置
換アシル基を表わす化合物が挙げられる。上記一般式
(I)で表されるインドール誘導体は、各種の立体構造
をとることができる。例えば、不斉リン原子を中心に考
えた場合、その絶対配置は(S)体又は(R)体のいず
れでもよく、ラセミ体であってもよい。純粋な形態の光
学異性体若しくはジアステレオ異性体、それらの異性体
の任意の混合物、又はラセミ体などは、いずれも本発明
の範囲に包含される。前記一般式(I)の本発明化合物
が形成し得る塩としては、例えばアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム、アルキルアンモニウム
あるいはアリールアンモニウム塩等を挙げることができ
る。
【0014】また、前記一般式(I)で表されるインド
ール誘導体およびその塩は水和物を形成する場合があ
り、また、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、アセトン、酢酸エチル、塩化メチレン等と溶媒和物
を形成する場合もあるが、これらも本発明の範囲に包含
される。以下に本発明化合物の具体例を示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】次に本発明の化合物の製造方法につき説明
する。本発明の化合物は、目的とする化合物に適した反
応の組合せにより製造することができる。以下に代表的
な反応スキームを例示するが、以下に記載の方法のみに
限定されるものではない。
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】(上記反応スキーム中、R3 〜R5 、m、
n、Z、およびZ’は前記定義に同じであり、Aはトシ
ルオキシ基やメシルオキシ基等の、あるいはハロゲン原
子等の脱離基を表わし、Bはテトラヒドロピラニル基、
トリアルキルシリル基、モノアルキルジアリールシリル
基、あるいはトリアリールメチル基等の保護基を表わ
す。)市販あるいは公知の方法によって容易に合成でき
る化合物(I )と(II)を縮合し化合物(III )を合成
できるが、この合成においては公知のアミド合成法が用
いられる。通常使用できる方法としてはジシクロヘキシ
ルカルホジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド、カルボニルジイミダゾール
等の脱水縮合剤を用いる方法、アジド法、酸ハライド
法、酸無水物法、活性エステル法などが挙げられる(例
えば「日本化学会編、第4版実験化学講座、22、有機
合成IV、p259〜(1992)、丸善株式会社」参
照)。反応は常法に従い、不活性溶媒、たとえばテトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタンなど
を用い冷却下あるいは室温ないし加温して行なわれる。
【0024】化合物(VI)は、インドール誘導体(IV)
とテトラヒドロピラニル基、トリアルキルシリル基、モ
ノアルキルジアリールシリル基、あるいはトリアリール
メチル基等の適当な保護基で保護した、そして末端にト
シルオキシ基やメシルオキシ基等の、あるいはハロゲン
原子等の脱離基を持つアルコール誘導体(V )を第三ブ
チルオキシカリウム、ナトリウムエチラート、ナトリウ
ムメチラート、あるいは水素化ナトリウム等の塩基存在
下公知の方法で反応させ得ることができる。化合物(V
I)をその保護基に適当な方法で脱保護し、公知の方法
により水酸基を脱離基に変換し化合物(VII )を得る。
【0025】化合物(III )を第三ブチルオキシカリウ
ム、ナトリウムエチラート、ナトリウムメチラート、あ
るいは水素化ナトリウム等の塩基存在下化合物(VII )
と反応させ化合物(VIII)を得る。化合物(VIII)を常
法により加水分解し目的化合物(IX)を得る。化合物
(VI)を還元しアルコール誘導体(X )を得るが、この
合成においては公知の還元法が用いられる。通常使用で
きる方法としては水素化アルミニウム、水素化リチウム
アルミニウム、水素化ホウ素リチウム等の金属水素化物
を使用する方法、レニウム等の触媒を使用した接触水素
添加法、ナトリウム等のアルカリ金属を使用した還元法
等が挙げられる。(例えば「日本化学会編、新実験化学
講座、14、有機化合物の合成と反応I 、p474〜
(1975)、丸善株式会社」参照)。
【0026】化合物(X)を氷冷下無水条件でジイソプ
ロピルエチルアミン等の3級アミン存在下、公知の方法
で合成できるアミダイト試薬(XI)と反応させた後、種
々のアルコールやフェノールと1H−テトラゾール存在
下あるいは非存在下反応させ、その後適当な酸化剤(ヨ
ウ素あるいは第3ブチルハイドロパーオキシド等)と反
応させ、リン酸トリエステル誘導体(XII )を得る。化
合物(XII )は適当な加水分解法により、リン酸ジエス
テル誘導体やリン酸モノエステル誘導体に変換すること
も可能である。化合物(IX)はトリフルオロ酢酸やメタ
ンスルフォン酸等の有機酸で処理後、2,3−ジクロロ
−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン等の酸化剤
や炭素担体上のパラジウム粉末等で脱水素処理すること
によりビインドール誘導体(XIII)に変換すること
が可能である。[ジェイ・ディ・チショルムら、ジャー
ナルオブオーガニックケミストリー、p6672〜66
73、(1995)]以上のようにして得られる各化合
物は抽出、結晶化、再結晶、各種クロマトグラフィーな
どの通常の化学操作により単離精製される。
【0027】本発明化合物を医薬として用いる場合、そ
れ自体を用いてもよいが、通常は有効成分である本発明
化合物と製薬上許容される添加物とを含む医薬組成物の
形態で用いることが好ましい。有効成分の製薬上許容さ
れる添加物に対する割合は、例えば、1重量%から90
重量%の間で変動することができる。例えば、本発明化
合物を含む医薬組成物として、顆粒剤、細粒剤、散剤、
錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳
剤、懸濁剤または液剤等の経口用組成物を投与してもよ
いし、注射剤として静脈内投与、筋肉内投与または皮下
投与してもよい。また、坐剤として用いることもでき
る。また、注射用の粉末にして用時調製して使用しても
よい。
【0028】製薬上許容される添加物として、経口、経
腸、非経口に適した医薬用の有機または無機の、固体ま
たは液体の担体若しくは希釈剤を用いることができる。
固形の医薬組成物を製造する際に用いられる賦形剤とし
ては、例えば乳糖、蔗糖、デンプン、タルク、セルロー
ス、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム等が用い
られる。経口投与のための液体組成物、即ち、乳剤、シ
ロップ剤、懸濁剤、液剤等は、一般的に用いられる不活
性な希釈剤、例えば水または植物油等を含んでいてもよ
い。この液体組成物は、不活性な希釈剤以外に補助剤、
例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤、芳香剤、着色剤ま
たは保存剤等を含むことができる。液体組成物にしてゼ
ラチンのような吸収されうる物質のカプセル中に含ませ
てもよい。非経口投与の医薬組成物、即ち、注射剤、坐
剤等の製造に用いられる溶剤または懸濁化剤としては、
例えば水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、レシチ
ン等が挙げられる。坐剤に用いられる基剤としては、例
えばカカオ脂、乳化カカオ脂、ラウリン脂、ウィテップ
ゾール等が挙げられる。医薬組成物の調製方法は常法に
よればよい。
【0029】臨床投与量は、経口投与により用いられる
場合には、成人に対し本発明の化合物として、一般に
は、1日量0.01〜10000mg、好ましくは1〜
1000mgであるが、年令、病態、症状により適宜増
減することが更に好ましい。前記1日量の本発明薬剤
は、1日に1回、または適当な間隔をおいて1日に2若
しくは3回に分けて投与してもよいし、間欠投与しても
よい。また、注射剤として用いる場合には、成人に対し
本発明の化合物として、1回量0.001〜100mg
を連続投与または間欠投与することが望ましい。
【0030】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。なお、以下の実施例においては次に示すよ
うな慣用略号を用いるものとする。THF=テトラヒド
ロフラン、DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、D
MSO=ジメチルスルホキシド、TEA=トリエチルア
ミン、TFA=トリフルオロ酢酸、DMAP=4−ジメ
チルアミノピリジン、TsCl=トルエンスルフォニル
クロリド、TsOH=トルエンスルフォン酸、DIEA
=ジイソプロピルエチルアミン、DDQ=2,3−ジク
ロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンをそれ
ぞれ示す。
【0031】また物性値におけるNMRは核磁気共鳴ス
ペクトルを意味し、数字は通常化学シフトを表示するの
に用いられるδ(デルタ)値であり単位はppmであ
る。内部標準としてはTMS(テトラメチルシラン)を
用いた。なお、δ値の次に表示したカッコ内の数字は水
素原子の数であり、それに続く表示はsが単一線、dが
二重線、tが三重線、qが四重線、mが多重線、brが
巾広い吸収ピークを意味する。IRは赤外吸収スペクト
ルを意味し、塩化ナトリウム板で挟んだフィルムにて測
定した。数字は波数を示し、単位はcm-1である。吸収
ピークは主なもののみを示した。FABMSはファース
トアトムボンバードメントマススペクトロメトリーを意
味しする。mpは融点を意味し、単位は℃であり未補正
値を示した。
【0032】実施例1 1−インドリル−2−[ 3−N−(11−カルボキシウ
ンデシル)アセタモイルインドリル] エタン(表1、化
合物1)の製造。 アルゴン雰囲気下、-5℃にてメチル−12−アミノドデ
カノエート塩酸塩(2.6g, 9.92 mmol )のDMF溶液
(150 mL)にTEA(2.0 g, 19.84 mmol )を加え、さ
らにインドール−3−酢酸(2.26 g, 12.9 mmol ), 1
−N−ヒドロキシベンズ−1,2,3−トリアゾール
(2.01g, 14.88 mmol ), N,N’−ジシクロヘキシル
カルボジイミド(4.09 g, 19.84 mmol), DMAP(0.
24 g, 1.98 mmol )を加えて3時間撹拌した。反応混合
物を室温でさらに19時間反応させた。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、水、飽和食塩水の順番に洗って、有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションして溶媒を
留去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロフォルム/ メタノール=99/1 )で精製し、
[3−N−(11−メトキシカルボニルウンデシル)ア
セタモイル] インドール(中間体A)を黄褐色油状物質
として得た。(3.28 g, 91% ) 1H-NMR (CDCl3/TMS )
δ: 10.40(1H, br), 7.53(2H, d,J=8.1 Hz), 7.34
(1H, d, J=8.1 Hz), 7.03(2H, m ), 3.62(2H, s
), 3.60(3H, s ), 3.11(2H, dt, J=6.6,2.3 Hz
), 2.30(2H, t, J=7.6 Hz ), 1.54(2H, m ), 1.3
8(2H, m ), 1.18(14H, br ), IR(neat) cm -1: 1
730, 1630, FABMS m/e 387 (M +1+
【0033】アルゴン雰囲気下、インドール(204.5 m
g, 1.75 mmol )のDMF溶液(4 mL)に第3ブチルオ
キシカリウム(195.8 mg, 1.75 mmol )を加えて室温に
て1時間撹拌した。この溶液を氷冷し、さらに2−トシ
ルオキシ−1−テトラヒドロピラニルオキシエタン(40
3.3 mg, 1.34 mmol )のDMF溶液(1 mL)を滴下し、
室温にて30分撹拌した。反応液に酢酸エチルヘキサン=1
/1混合液を加え、飽和食塩水/ 水=1/1つぎに飽和食塩水
で洗浄した。有機層を分離し硫酸ナトリウムで乾燥後、
エバポレーションして溶媒を留去した。粗製生物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1−(2−
テトラヒドロピラニルオキシエチル)インドールを黄褐
色油状物質(286 mg)として得た。この生成物をエタノ
ール- 水(3 mL-0.1 mL )に溶解し、TsOH・H2O (42 m
g, 0.22 mmol)を加えて2 時間撹拌した。反応液に炭酸
水素ナトリウムを加えて中和し、エバポレーションして
溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで生成し(エーテル/ ヘキサン=1/1)、1−
(2−ヒドロキシエチル)インドールを黄褐色油状物質
として得た。(128 mg, 63% )。この生成物(122 mg,
0.757 mmol)の塩化メチレン溶液(4 mL)を氷冷し、T
EA(158 μL, 1.31 mmol), TsCl(216 mg,1.14 mmol
)およびDMAP(18.4 mg, 0.15 mmol)をこの順番
に加え、1.5 時間反応させた。反応液を塩化メチレンで
抽出し、水で洗い硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレー
ションして溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで生成し、1−(2−トシルオキ
シキシエチル)インドールを淡黄色油状物質(217 mg,
91% )として得た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ: 7.55
(1H, d, J=6.3 Hz ), 7.55(2H, d, 8.1 Hz ), 7.11
-7.04 (3H, m ),7.02 (2H, d, J=8.1 Hz ), 6.96
(1H, d, J=3.3 Hz ), 6.4 (1H, d, J=3.3 Hz ), 4.
27(2H, t, J=5.0 Hz ), 4.21(2H, t, J=5.0 Hz ),
2.28(3H, s ), IR(neat) cm -1: 1590, FABMS m/e
316 (M +1+
【0034】アルゴン雰囲気下、中間体A(128 mg, 0.
332 mmol)のDMF溶液(4 mL)に第三ブチルオキシカ
リウム(41 mg, 0.365 mmol )を加えて室温にて1時間
撹拌した。その溶液に1−(2−トシルオキシキシエチ
ル)インドール(105 mg, 0.332 mmol)のDMF溶液
(1 mL)を加えて1.5 時間撹拌した。さらに第三ブチル
オキシカリウム(41 mg, 0.365 mmol )を追加し、2時
間撹拌した。10%塩酸を加えて中和し、EtOAc/toluene=
1/1 で抽出、有機層を飽和食塩水/ 水=1/1さらに飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーシ
ョンして溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、1−インドリル−2−[
3−N−(11−メトキシカルボニルウンデシル)アセ
タモイルインドリル] エタンを淡黄色油状物質(76 mg,
35%)として得た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ:7.59(1
H, d, 7.9 Hz ),7.50 (1H, d, 7.9 Hz ), 7.28-7.05
(6H, m ) 6.56 (1H, d, J=3.3 Hz ), 6.35(1H,
d, J=3.3 Hz ), 6.33(1H, s), 5.46(1H, br), 4.4
6(4H, br), 3.65(3H, s ), 3.50(2H, s ), 3.09
(2H, dt, J=6.9, 6.6 Hz ), 2.29(2H, t, J=7.3 Hz
), 1.61(2H, br), 1.37-1.2(20H, br ), IR(nea
t) cm -1: 3300, 1730, 1650, FABMS m/e 530 (M
+1+ 。上記の化合物(6.4 mg, 12μmol )を2 M 水
酸化ナトリウム水溶液(100 μL )を含むメタノール-
THF(200 μL-200 μL )に溶解し、室温で2時間撹
拌した。反応液を2 M 塩酸で中和し、クロロフォルムで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウム
で乾燥後、エバポレーションして溶媒を留去した。粗製
生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロフ
ォルム/ 酢酸エチル=4/1)で精製し、化合物1を油状物
質(6 mg, 96% )として得た。1H-NMR(CDCl3/TMS )
δ: 7.59 (1H, d, 7.9 Hz ),7.52 (1H, d, 7.9 Hz
), 7.32-7.06 (6H, m ) 6.59 (1H, d, J=3.3 Hz
), 6.36(1H, d, J=3.3 Hz ),6.35(1H, s ), 5.45
(1H, br), 4.51(4H, br), 3.54(2H, s ), 3.10
(2H, q, J=6.9 Hz ), 2.34(2H, t, J=7.3 Hz ), 1.
37-1.2(18H, br ), FABMSm/e: 514(M -1+
【0035】実施例2 3−N−(11−カルボキシウンデシル)アセタモイル
−1,1’−エタノ−2,2’−ビインドール(表1、
化合物2)の製造。 1−インドリル−2−[ 3−N−(11−メトキシカル
ボニルウウンデシル)アセタモイルインドリル] エタン
(6.4 mg, 12μmol )のクロロフォルム溶液(0.5 mL)
にメタンスルフォン酸(25μL )を加えて室温で45分間
撹拌した。反応液を酢酸エチル(20 mL )で薄めて、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し
た。この有機層にDDQ (4.8 mg, 20μmol )を加え、室
温で30分間放置した。有機層を10%水酸化ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水の順番に洗って硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、エバポレーションして溶媒を留去した。粗
製生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1), 3−N−(11
−メトキシカルボニルウンデシル)アセタモイル−1,
1’−エタノ−2,2’−ビインドールを油状物質(4
mg, 63% )として得た。1H-NMR(CDCl3 TMS )δ: 7.6
7 (1H, d, 7.9 Hz ),7.62 (1H, d, 7.9 Hz ), 7.42
-7.13 (6H, m ), 6.88(1H, s ), 5.77(1H, br),
4.52(4H, br), 4.00(2H, s ), 3.66(3H, s ), 3.
14(2H, dt, J=6.9, 6.6 Hz ), 2.29(2H, t, J=7.6 H
z ), 1.59(2H, q, 7.6 Hz ), 1.28-1.05 (20H, br
), FABMS m/e: 527(M +1+ 。上記の化合物(4 mg,
7.6 μmol )を2 M 水酸化ナトリウム水溶液(100 μL
)を含むメタノール- THF(200 μL-200 μL )に
溶解し、室温で2時間撹拌した。反応液を2 M 塩酸で中
和し、クロロフォルムで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションし
て溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1)で精
製し、化合物2を油状物質(3.4 mg, 87% )として得
た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ: 7.67 (1H, d, J=7.9 H
z ),7.62 (1H, d, J=7.9 Hz ), 7.42-7.13 (6H, m
), 6.88(1H, s ), 5.81(1H, br),4.52(4H, b
r), 4.02(2H, s ), 3.15(2H, dt, J=6.9, 6.6 Hz
), 2.34(2H, t, J=7.6 Hz ), 1.63(2H, q, 7.6 Hz
), 1.31-1.07 (20H, br ), FABMSm/e: 513(M
+
【0036】実施例3 1−インドリル−3−[ 3−N−(11−カルボキシウ
ンデシル)アセタモイルインドリル] プロパン(表1、
化合物3)の製造。 1−(2−トシルオキシキシエチル)インドールと同様
の方法により、インドールと3−トシルオキシ−1−テ
トラヒドロピラニルオキシプロパンより1−(3−トシ
ルオキシキシプロピル)インドールを淡黄色油状物質
(58% )として得た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ: 7.72
(2H, d, 8.2 Hz ), 7.57(1H, d, J=7.3Hz ),7.27
(2H, d, J=8.2 Hz ), 7.21(1H, d, J=8.3 Hz ), 7.
14(1H, t,J=6.9 Hz ), 7.06(1H, t, J=7.9 Hz ),
6.89(1H, d, J=3.3 Hz ), 6.38(1H, d, J=3.3 Hz
), 4.13(2H, t, J=6.6 Hz ), 3.89(2H, t, J=5.9
Hz ),2.4 (3H, s ), 2.07(2H, q J=6.3, 2.3 Hz
), IR(neat) cm -1: 1600, FABMS m/e 330 (M
+1+
【0037】化合物1の製造と同様にして1−(3−ト
シルオキシキシプロピル)インドールと中間体Aから化
合物3を油状物質(60% )として得た。1H-NMR(CDCl3/
TMS)δ: 7.66 (1H, d, J=7.2 Hz ),7.56 (1H, d,
J=7.2 Hz ), 7.38-7.09 (6H, m ), 6.93(1H, s ),
7.06(1H, d, J=3.3 Hz ), 6.97(1H, s ), 6.54(1
H, d, J=3.3 Hz ), 5.68(1H, br), 4.12(2H, t, J=
6.9 Hz ), 4.09(2H, t, J=7.6 Hz ), 3.66(2H, s
), 3.15(2H, dt, J=6.9, 6.6 Hz ), 2.44(2H, q,
6.9 Hz ), 2.35(2H, t, J=7.6 Hz ), 2.09-1.15 (2
2H, m), IR(neat) cm -1: 3400, 1720, 1650, FABMS
m/e: 529(M +1)+ 。
【0038】実施例4 1−(3−メチルインドリル)−3−[ 3−N−(11
−カルボキシウンデシル)アセタモイルインドリル] プ
ロパン(表1、化合物7)の製造。 1−(2−トシルオキシキシエチル)インドールと同様
の方法により、3−メチルインドールと3−トシルオキ
シ−1−テトラヒドロピラニルオキシプロパンより1−
(3−トシルオキシキシプロピル)−3−メチルインド
ールを収率89%で得た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ:
7.77 (2H, d, 8.3 Hz ), 7.53(1H, d,J=7.3 Hz ),
7.33 (2H, d, J=8.3 Hz ), 7.22-7.05 (3H, m ),
6.64(1H,d, J=1.0 Hz ), 4.14(2H, t, J=6.6 Hz ),
3.95(2H, t, J=5.6 Hz ), 2.45(3H, s ), 2.24(3
H, d, J=1.0 Hz ), 2.12(2H, q, 5.9 Hz ), IR(nea
t)cm -1: 1590, FABMS m/e 344 (M +1)+ 。
【0039】化合物1同様にして、1−(3−トシルオ
キシキシプロピル)−3−メチルインドールと中間体A
から化合物7を油状物質(20%)として得た。1H-NMR
(CDCl3/TMS )δ: 7.59 (1H, d, J=7.7 Hz ),7.55
(1H, d, J=7.7 Hz ), 7.32-7.09 (6H, m ), 6.96
(1H, s ), 6.82(1H, d, J=1 Hz ), 5.69(1H, t, J
=3.6 Hz ), 4.07(4H, t, J=6.6 Hz ), 3.71(2H, s
), 3.15(2H, dt, J=6.9, 6.6 Hz ), 2.33(2H, d,
1 Hz ), 2.45-2.28 (4H, m ),1.68-1.6 (2H,br),
1.40-1.17 (16H, br ), IR(neat) cm -1: 3400, 17
10, 1650, FABMSm/e: 544(M +1+
【0040】実施例5 3’−メチル−[ 3−N−(11−カルボキシウンデシ
ル)アセタモイル] −1,1’−プロパノ−2,2’−
ビインドール(表1、化合物6)の製造。 1−インドリル−2−[ 3−N−(11−メトキシカル
ボニルウウンデシル)アセタモイルインドリル] エタン
を(9.3 mg, 17μmol )をTFA- 塩化メチレン(0.04
mL-0036 mL )に溶解し、室温で2時間反応させた。反
応液を10% 水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、DDQ
(3.9 mg, 17μmol )を加えて、5分間放置した。その
後、さらに10% 水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーショ
ンして溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1)
で精製し、3’−メチル−[ 3−N−(11−メトキシ
カルボニルウンデシル)アセタモイル] −1,1’−プ
ロパノ−2,2’−ビインドールを油状物質(3.0 mg,
32% )として得た。1H-NMR (CDCl3/TMS )δ: 7.66
(1H, d, J=7.9 Hz ),7.63 (1H, d, J=7.9Hz ), 7.4
2-7.14 (6H, m ), 5.79(1H, bt, J=3.6 Hz), 4.51-
4.43 (2H,m ), 3.83(2H, d, J=17 Hz), 3.74(2H,
d, J=17 Hz), 3.85-3.72 (2H, m), 3.67(3H, s ),
3.22-3.13 (2H, m ), 2.37(3H, s ), 2.30(2H,
t, J=7.6 Hz ), 2.42-2.25 (2H, m ), 1.42-1.06
(16H, br ), IR(neat)cm-1: 1730, 1650, 1610, FA
BMS m/e: 527(M +1+
【0041】上記の化合物(3.9 mg, 7 μmol )を2 M
水酸化ナトリウム水溶液(100 μL)を含むメタノール-
THF(200 μL-200 μL )に溶解し、室温で2時間
撹拌した。反応液を2M塩酸で中和し、クロロフォルム
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、エバポレーションして溶媒を留去した。粗
製生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
フォルム/ 酢酸エチル=4/1)で精製し、化合物6を油状
物質(2.3 mg, 61% )として得た。1H-NMR(CDCl3/TMS
)δ: 7.66 (1H, d, J=7.9 Hz ),7.63 (1H, d, J=
7.9 Hz ), 7.42-7.14 (6H, m ), 5.83(1H, bt, J=
3.6 Hz), 4.53-4.42 (2H, m ), 3.84(2H, d, J=17
Hz), 3.75(2H, d, J=17 Hz), 3.81-3.64 (2H, m
), 3.18(2H, dt, J=6.9, 6.6 Hz ), 2.37(3H, s
), 2.34-2.27 (4H, m ),1.68-1.6 (2H, br), 1.4
0-1.17 (16H, br ), IR(neat) cm -1: 3400, 1710,
1650, FABMS m/e: 513(M +1+
【0042】実施例6 1−(3−メチルインドリル)−2−[ 3−N−(11
−カルボキシウンデシル)アセタモイルインドリル] エ
タン(表1、化合物14)の製造。 1−(2−トシルオキシキシエチル)インドールと同様
の方法により、3−メチルインドールと2−トシルオキ
シ−1−テトラヒドロピラニルオキシエタンより1−
(2−トシルオキシキシエチル)−3−メチルインドー
ルを淡褐色油状物質として収率36%で得た。1H-NMR
(CDCl3/TMS )δ: 7.49 (1H, d, J=6.9 Hz ), 7.46
(2H, d, 8.6 Hz ), 7.11-7.04 (5H, m ), 6.75(1
H, d, J=1.0 Hz ), 4.31-4.24 (4H, m ), 2.34(3H,
s ), 2.25(3H, d, J=1 Hz ), IR(neat)cm-1: 159
0, FABMS m/e 330 (M +1+
【0043】化合物1同様にして、1−(2−トシルオ
キシキシエチル)−3−メチルインドールと中間体Aか
ら化合物14を油状物質(35% )として得た。1H-NMR
(CDCl 3/TMS )δ: 7.48-7.39(2H, m ),7.16-6.93
(6H, m ), 6.62(1H, s ), 6.56(1H, d, J=1.0 Hz
), 4.46(4H, br), 3.44(2H, s ), 3.07(2H, t,
J=6.9 Hz ), 2.16(2H, t, J=7.6 Hz ), 1.58(2H,
q, 7.3 Hz ), 1.41-1.21 (16H, br ), IR(neat) c
m -1: 3400, 3300, 1640, 1560, FABMS m/e: 530
(M +1+
【0044】実施例7 1−(3−トリフルオロアセチルインドリル)−3−[
3−N−(11−カルボキシウンデシル)オキサモイル
インドリル]プロパン(表1、化合物5)の製造。 1−インドリル−3−[ 3−N−(11−メトキシカル
ボニルウンデシル)アセタモイルインドリル] プロパン
(8.5 mg, 16μmol )をTFA- 塩化メチレン(0.1 mL
-0.9 mL )に溶解し、1時間室温にて撹拌した。反応液
を飽和炭酸水素ナトリウム水で中和し、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗い、硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、エバポレーションして溶媒を留去し粗製生
物(A)を得た。このものを酢酸エチル(1 mL)に溶解
し、DDQ (3.7 mg, 16μmol )を加えて室温で1時間撹
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を水、飽
和食塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレー
ションして溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(アセトン/ ヘキサン=1/3)で精
製し、油状物質(1.7 mg, 16% )を得た。 FABMS m/e:
654 (M +1+ 。上記の油状物質(1.7 mg, 2.6 μmol
)を2M水酸化ナトリウム水溶液(100 μL )を含む
メタノール- THF(200 μL-200 μL )に溶解し、室
温で2時間撹拌した。反応液を2 M 塩酸で中和し、クロ
ロフォルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、硫
酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションして溶媒を留
去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1)で精製し、化合
物5を油状物質(0.8 mg, 48% )として得た。1H-NMR
(CDCl3/TMS )δ: 8.46-8.40(2H, m ), 7.86(1H,
d, J=2.0 Hz ), 7.64(1H, br), 7.39-7.20 (6H, m
), 6.56(1H, s ), 4.30-4.24 (4H, m ), 3.38(2
H, dt, J=7.3, 6.6 Hz ), 2.60(2H, q, J=7.26 Hz),
2.35(2H, t, J=7.26 Hz), 1.45-1.21 (16H, br ),
FABMS m/e: 640(M +1+
【0045】実施例8 1−(3−トリフルオロアセチルインドリル)−3−[
3−N−(11−カルボキシウンデシル)アセタモイル
インドリル]プロパン(表1、化合物4)の製造。 上記の反応で合成された粗製生物(A)(6.8 mg, 13μ
mol )をメタノール(3 mL)に溶解し、10%パラジウ
ム−炭素(20 mg )存在下45時間加熱還流した。パラジ
ウム−炭素を濾去し、エバポレーションして溶媒を留去
した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1)で精製し油状物質
(2.1 mg, 31% )を得た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ:
8.43 (1H, dd, J=6.93, 1.65 Hz ), 7.86(1H, d, J=
1.65 Hz), 7.59(1H, d, J=7.6 Hz ), 7.43-7.15 (6
H, m ), 7.01(1H, s ), 5.61(1H, bt, J=5.3 Hz),
4.21-4.16 (4H, m ), 3.71(2H, s ), 3.66(3H, s
), 3.16(2H, dt, J=6.9,5.9 Hz ), 2.54(2H, q, J
=6.9 Hz ), 2.30(2H, t, J=7.6 Hz ), 1.35-1.16
(16H, br ), IR(neat) cm -1: 1740, 1660, 1640,
1610, FABMS m/e: 640(M +1) + 。上記の化合物(1.8
mg, 2.6 μmol )を2 M 水酸化ナトリウム水溶液(100
μL )を含むメタノール- THF(200 μL-200 μL )
に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応液を2 M 塩酸で
中和し、クロロフォルムで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーション
して溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1)で
精製し、化合物4を油状物質(0.2 mg, 12% )として得
た。1H-NMR(CDCl3/TMS )δ: 8.43 (1H, dd, J=6.9
3, 1.65 Hz ), 7.86(1H,d, J=1.65 Hz), 7.6 7.43-
7.01 (8H, m ), 5.61(1H, bt, J=5.3 Hz), 4.21-4.
16 (4H, m ), 3.71(2H, s ), 3.16(2H, dt, J=6.
9, 5.9 Hz ), 2.54(2H, q, J=6.9 Hz ), 2.30(2H,
t, J=7.6 Hz ), 1.35-1.16 (16H, br ), FABMS m/e:
626(M +1+
【0046】実施例9 1−(3−メチルインドリル)−3−[ 3−N−(12
−ヒドロキシドデシル)アセタモイルインドリル] プロ
パン(表1、化合物8)の製造。 1−(3−メチルインドリル)−3−[ 3−N−(12
−メトキシカルボニルウンデシル)アセタモイルインド
リル] プロパン(143 mg, 0.256 mmol)のTHF溶液
(1 mL)を水素化リチウムアルミニウム(12.7 mg, 0.3
20 mmol )のTHF溶液(1 mL)に滴下し、室温で30分
間撹拌した。反応液に、水(12.7μL )、15% 水酸化ナ
トリウム水溶液(12.7μL )、水(38.1μL )の順番に
滴下した。生じた白沈を濾過し、エバポレーションして
溶媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/ 酢酸エチル=1/3)で精製し、化
合物8を油状物質として得た。(103.8 mg, 76% ) 。
1H-NMR(CDCl3/TMS )δ: 7.57 (1H, d, J=7.9 Hz
),7.54 (1H, d, J=7.9 Hz ), 7.22-7.07 (6H, m
),6.91(1H, s ), 6.78(1H, d, J=1 Hz ), 5.73
(1H, bt, J=3.6 Hz), 4.02(4H, t, J=6.9 Hz ), 3.
67(2H, s ), 3.60(2H, t, J=6.6 Hz ), 3.13(2H,d
t, J=6.9, 6.6 Hz ), 2.37-2.32 (2H, m ), 2.32(3
H, d, J=1 Hz ), 1.54(2H, q, J=6.9 Hz ), 1.34-1.
15 (18H, br ), IR(neat) cm -1: 3400, 3300, 164
0, 1610, FABMS m/e: 531(M +1+
【0047】実施例10 1−(3−メチルインドリル)−3−[ 3−N−[ 12
−(2−シアノエチル−2−クロロフェニルフォスフォ
リルオキシ)ドデシル] アセタモイルインドリル] プロ
パン(表1、化合物9)の製造。 化合物9(81 mg, 0.153 mmol )とDIEA(213 μmo
l )の塩化メチレン溶液(2 mL)にモレキュラシーブス
3A を加えて室温で3 時間撹拌した。この溶液を氷浴中
で冷却し、2−シアノエチルジイソプロピルクロロフォ
スフォロアミダイト(アミダイト試薬)(136 μL, 0.6
12 mmol )を加えた。15分後、飽和塩化アンモニウム水
溶液で中和し、塩化メチレンで抽出した。有機層を水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、このまま次の反応に
用いた。上記の粗製生物をアセトニトリル(2 mL)に溶
解し、2−クロロフェノール(157 μL, 1.53 mmol),
1−H−テトラゾール(53.5 mg, 0.764 mmol )を加え
た。反応液を30分撹拌した後、第3ブチルハイドロパー
オキシド(トルエン溶液, 2.86 M, 160 μL, 0.458mmol
)を滴下した。17時間後、酢酸エチルで希釈し、飽
和塩化アンモニウム水、水、飽和食塩水の順番に洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションして溶
媒を留去した。粗製生物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロフォルム/ 酢酸エチル=4/1)で精製
し、化合物9を油状物質(18.1 mg, 15%)として得た。
1H-NMR(CDCl3/TMS )δ:7.54(1H, d, J=7.9 Hz ),
7.47 (1H,d, J=7.9 Hz ), 7.41(1H, dt, J=8.3, 1.3
Hz ), 7.30(1H, dt, J=5.9, 1.7Hz ), 7.22-6.96
(8H, m ), 6.95(1H, s ), 6.88(1H, d, J=1.0 Hz
),4.42-4.4.31 (2H, m ), 4.10-4.03 (4H, m ),
3.73(2H, t, J=6.3 Hz ),3.60(2H, s ), 3.14(2H,
t, J=6.9 Hz ), 2.59(2H, t, J=6.3 Hz ), 2.30(2
H, q, J=6.9 Hz ), 2.27(3H, s ), 1.68(2H, q, J=
6.6 Hz ), 1.47-1.11 (18H, br ), IR(neat) cm
-1: 3400, 1710, 1650, FABMS m/e: 773(M +1+
【0048】実施例10 1−(3−メチルインドリル)−3−[ 3−N−[ 12
−(2−クロロフェニルフォスフォリルオキシ)ドデシ
ル] アセタモイルインドリル] プロパン(表1、化合物
10)の製造。 化合物9(4.2 mg, 5.4 μmol )のTEA- 水(0.03 m
L-0.3 mL)の溶液を室温で2日撹拌した。反応液をエバ
ポレーションし、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/ 酢酸エチル/ メタノール+0.1% TE
A=20/10/2)で精製し、化合物10を油状物質(2.9 m
g, 65% )として得た。1H-NMR(CDCl3/TMS)δ: 7.66
(1H, d, J=8.3 Hz ),7.59 (1H, dt, J=7.6, 1.0 Hz
), 7.55(1H, dd, J=7.9, 1.3 Hz ), 6.87(1H, s
), 6.81(1H, d, J=1.0 Hz ), 5.66(1H,bt ), 4.0
7(4H, t, J=6.6 Hz ), 3.98(2H, q, J=6.6 Hz ),
3.70(2H, s ), 3.14(2H, dt, J=6.9, 6.3 Hz ), 3.
04(6H, q, 7.3 Hz ), 2.40(2H, q, J=6.6 Hz ), 2.
33(2H, d, J=1.0 Hz ), 1.59(2H, br), 1.29(9H,
t,J=7.3 Hz ), 1.21-1.05 (18H, br ), IR(neat)
cm -1: 3375, 3250, 1650, 1610, FABMS m/e: 810(M
+ FEA)+
【0049】実施例11 1−(5−クロロインドリル)−2−[ 3−N−[ 12
−(2−シアノエチル−2−クロロフェニルフォスフォ
リルオキシ)ドデシル] アセタモイルインドリル] エタ
ン(表1、化合物11)の製造。 アルゴン気流下、5−クロロインドール(1.38g, 9.1 m
mol )および第三ブチルオキシカリウム(1.54g, 13.7
mmol)をDMF(12mL)にとかし2分間撹拌し、これに
2−トシルオキシ−1−テトラヒドロピラニルオキシエ
タン(4.1g, 13.7 mol)のDMF溶液(14mL)を加えて
撹拌した。70分後、酢酸エチル、水 /飽和食塩水(1/1
)を各20mLずつ加え有機層を抽出し、水、飽和食塩水
の順で有機層を洗浄、硫酸ナトリウム乾燥、減圧下溶媒
を留去、真空乾燥後した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ 酢酸エチル=3/1)
にて精製し、無色油状物質を得た(3.1 g )。上記の化
合物(3.0g)のエタノール溶液(15 ml )に水(5 mL)
およびTsOH・H2O (0.81 g, 4.28 mmol )を加え撹拌し
た。13時間後、水と酢酸エチル(各20 mL )を加えて有
機層を抽出し、更に水層を飽和炭酸水素ナトリウム水で
中和し水層を酢酸エチル(20 mL )で抽出後、有機層を
あわせて飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウム乾燥、減圧
下溶媒を留去、真空乾燥した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ 酢酸エチル=3
/1->2/1 )にて精製し、無色油状物質を得た。(1.31g,
6.7mmol, 5−クロロインドールから73.6% )アルゴン
気流下、0℃にて上記の化合物(1.3 g 6.63 mmol )の
塩化メチレン溶液(10 mL )にTEA(1.4 mL, 10.1 m
mol )を加え撹拌した。5 分後、TsCl(3.2 g, 16.8 mm
ol)およびDMAP(0.163 g, 1.34 mmol)を加え撹拌
した。45分後、クロロフォルムを加え有機層を抽出し有
機層を水、飽和食塩水の順で洗浄、硫酸ナトリウム乾
燥、減圧下溶媒を留去、真空乾燥後した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ 酢
酸エチル=4/1)にて精製し、1−(2−トシルオキシエ
チル)−5−クロロインドールを淡黄色粉末として得
た。(1.90g, 5.43mmol, 60%) 1H-MNR(270MHz,CDCl3
/TMS)δ: 7.52 (1H, s ), 7.42(2H, d, J=6.3),
7.41(2H,d, J=6.6), 7.26-7.08 (5H, m ), 6.38(1
H, d, J=3.3), 4.35|4.32 (2H,m ), 4.29-4.24 (2
H, m ), 2.35(3H, s ), IR(neat) cm -1: 1590, F
ABMS (M/Z): 350 (M) + , 352(M) +
【0050】アルゴン気流下、中間体A(2.25g )のD
MF(30 mL )溶液に第三ブチルオキシカリウム(0.76
g )を加え撹拌した。10分後、1−(2−トシルオキシ
エチル)−5−クロロインドール(1.7g)を加え撹拌し
た。6.5 時間後、クロロフォルムおよび水/ 飽和食塩水
(1/1 )を加え有機層を抽出し、水層をクロロフォルム
(30ml)で抽出した。クロロフォルム層を水、飽和食塩
水で洗浄、硫酸ナトリウム乾燥、減圧下溶媒を留去、真
空乾燥後した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(エーテル)にて精製し、1−(5−クロ
ロインドリル)−2−[ 3−N−(11−メトキシカル
ボニルウンデシル)アセタモイル] インドールを(1.24
g, 2.20 mmol, 45%)を得た。 m.p=86 ℃, 1H-MNR(CD
Cl3/TMS)δ: 7.50 (1H, s ), 7.49(1H, d, J=7.
9), 7.25|7.08 (m, 3H ), 7.00(1H, d, J=8.6),
6.90(1H, d, J=8.6), 6.59(1H, d, J=3.0), 6.34
(1H,s ), 6.26(1H, d, J=3.0), 5.55(1H, br),
4.41(4H, s ), 3.64(3H, s), 3.48(2H, s ), 3.1
0(2H, dt, J=6.6, 6.9), 2.28(2H, t, J= 7.59),1.
60(2H, br), 1.44-1.18 (16H, m), IR(neat) cm
-1: 3400, 2900, 1730, 1650 FABMS(m/e ): 564 (M
+ , 566 (M )+
【0051】アルゴン気流下、0℃にて水素化リチウム
アルミニウム(106.1 mgをTHF(10 mL )に懸濁させ
撹拌しこれに1−(5−クロロインドリル)−2−[ 3
−N−(11−メトキシカルボニルウンデシル)アセタ
モイル] インドール(1.2 g)のTHF(20 mL )溶液
をゆっくり滴下した。50分後、水(100 μL )、15%水
酸化ナトリウム水溶液(100 μL )、水(300 μL )を
この順にゆっくり加え、析出した固体を濾過し、固体を
THFで洗い込み、酢酸エチル、水を加え有機層を分
離、この有機層を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウ
ム乾燥、減圧下溶媒を留去、真空乾燥後した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/ 酢酸エチル=1/3)にて精製し、1−(5−クロロイン
ドリル)−2−[ 3−N−(12−ヒドロキシドデシル
デシル)アセタモイル] インドール(870.8 mg, 1.62 m
mol, 76%)を得た。淡黄色粉末、 mp=96℃, 1H-MNR(CD
Cl3/TMS )δ: 7.55(1H, d, J=2.0), 7.52(1H, d, J
=7.9), 7.24(1H, ddd ,J=5.6, 6.0, 2.0), 7.18|7.1
2 (2H, m ), 7.06(1H, dd, J=8.6, 2.0), 6.95(1
H, d, J=8.9), 6.61(1H, d, J=3.3), 6.37(1H, s
), 6.30(1H, dd, J=3.3, 6.6), 5.40(1H, br),
4.48(4H, s ), 3.72(1H, br), 3.63(2H, t, J=6.
6), 3.55(2H, s ), 3.11(2H, dt, J=6.9, 6.6),
1.40-1.20 (20H, m), IR(neat) cm -1: 3400, 330
0, 2920, 1650, 1540, FABMS m/e: 536(M )+, 538
(M )+ 。実施例12
【0052】アルゴン気流下、0℃にて1−(5−クロ
ロインドリル)−2−[ 3−N−(12−ヒドロキシド
デシルデシル)アセタモイル] インドール(60mg)を塩
化メチレン(1.5mL )にとかしDIEA(78μl )を加
え撹拌し、10分後アミダイト試薬(62.5μl )を加えて
撹拌を続けた。40分後、2−クロロフェノール(58μL
)を加え撹拌した。さらに15分後第3ブチルハイドロ
パーオキシド−トルエン溶液(2.864 M,156μL )も加
えて撹拌した。それから95分後塩化メチレンを加え10%
塩酸で酸性にし有機層をとり、水、飽和食塩水で洗浄、
硫酸ナトリウム乾燥、減圧下溶媒を留去、真空乾燥後し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)にて精製し、化合物11(52.6mg, 0.
068mmol, 60.2%)を黄色油状物質として得た。1H-MNR
(CDCl3/TMS )δ: 7.54 (1H, d, J=2.0), 7.51(1
H, d, J=7.9), 7.43(1H, d, J=8.3), 7.42(1H, d,
J=7.9), 7.28-7.20 (3H, m ), 7.17-7.11 (m,2H),
7.05(1H, dd, J=2.0,8.9 ),6.94(1H, d, J=8.9),
6.61(1H, d, J=3.3), 6.37(1H, s ), 6.30(1H, d,
J=3.0), 5.41(1H, br), 4.47(4H, s ), 4.47-4.33
(2H, m ), 4.24(2H, dt, J=6.9, 6.9), 3.52(2H,
s ), 3.11(2H, dt, J=6.9, 6.6), 2.77(2H, t, J=
6.27 ), 1.71(2H, bt), 1.37-1.20 (18H, m), IR
(neat) cm -1:3300, 2900, 1650, 1530, 1470.
【0053】実施例13 1−(5−クロロインドリル)−2−[ 3−N−[ 12
−(2−クロロフェニルフォスフォリルオキシ)ドデシ
ル] アセタモイルインドリル] エタン(表1、化合物1
2)の製造。 化合物11(12.1mg)をクロロフォルム(1mL )にとか
しこれにTEA(0.5mL)を加え撹拌した。14.5時間
後、減圧下溶媒を留去、真空乾燥した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロフォルム
/ メタノール=9/1, 0.1%TEA)にて精製し、化合物1
2を無色油状物質として得た(8.6 mg, 0.011mmol, 58
%)。1H-MNR(CDCl3/TMS )δ: 7.70 (1H, bd, J=8.9
), 7.54(1H, d, J=1.6), 7.51(1H, d, J=7.9),
7.29-7.21 (3H, m ), 7.19-7.11 (2H, m ), 7.05
(1H, dd, J=2.0, 8.6), 6.94(1H, d, J=8.6), 6.88
(1H, d,J=5.6), 6.61(1H, d, J=3.3), 6.37(1H, s
), 6.29(1H, d, J=3.3), 5.45(1H, br), 4.47(4
H, s ), 3.97(2H, br), 3.51(2H, s ), 3.14|2.98
(8H, m ), 1.52-1.50 (2H, m ), 1.37-1.16 (25H,
m), IR(neat) cm -1:3300, 2900, 1650, 1530, 147
0, FABMS(M/Z ): 827 (M )+
【0054】実施例14 1−(5−クロロインドリル)−2−[ 3−N−[ 12
−(2−シアノエチルフォスフォリルオキシ)ドデシ
ル] アセタモイルインドリル] エタン(表1、化合物1
3)の製造。 アルゴン気流下、0℃にて1−(5−クロロインドリ
ル)−2−[ 3−N−(12−ヒドロキシドデシルデシ
ル)アセタモイル] インドール(100mg )を塩化メチレ
ン(2.5mL )にとかしDIEA(130 μL )を加え撹拌
し、10分後アミダイト化試薬(107 μL )を加えて撹拌
を続けた。35分後、2−シアノエタノール(65μl )を
加えさらに5 分後1H−テトラゾール(53.2mg)を加え
撹拌した。さらに45分後第3ブチルハイドロパーオキシ
ド−トルエン溶液(2.864 M, 265μL )も加えて撹拌
した。さらに100 分後塩化メチレンを加え10%塩酸で酸
性にし有機層をとり、水、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナト
リウム乾燥、減圧下溶媒を留去、真空乾燥後した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/ 酢酸エチル/ メタノール=10/5/1->10/5/2 )にて
精製し得た物質をクロロフォルム(0.8mL )にとかしこ
れにTEA(4mL )を加え撹拌した。12時間後、減圧下
溶媒を留去、真空乾燥した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロフォルム/ メタノー
ル =5/1-0.1%TEA)にて精製し、化合物13(8.6mg,
11 μmol, 11%)を得た。1H-MNR(CDCl3/TMS )δ:
7.54 (1H, d, J=1.6), 7.51(1H, d, J=7.92 ), 7.2
3|7.11 (3H, m ), 7.05(1H, dd, J=2.0,8.6 ), 6.9
4(1H, d, J=8.5), 6.61(1H, d, J=3.3), 6.38(1H,
s), 6.29(1H, d, J=2.3), 5.46(1H, br), 4.47
(4H, s ), 4.08(2H, dt,J=6.3,8.3 ), 3.87(2H, d
t, J=6.7,6.3 ), 3.51(2H, s ), 3.14-3.02 (10H,
m), 2.72(2H, t, J=6.3), 1.60(2H, bt), 1.40-1.
18 (26H, m), IR(neat) cm -1: 3400, 3250, 2850,
2650, 2450, 1650, 1550, 1460, FABMS m/e:770(M )
+ , 772 (M )+
【0055】試験例 (1)テロメラーゼ阻害活性の測定法。 上記実施例の化合物のテロメラーゼ阻害活性の測定は以
下に示す、ストレッチPCR法と呼ばれる方法を用いて
行った。(ヒト・テロメラーゼ活性の測定方法,特開平9
-206081号および、立松ら、オンコジーン, 13巻, p
2265〜2274、参照)
【0056】(2)テロメラーゼの抽出。 テロメラーゼ活性陽性腫瘍細胞株HCT116(American Typ
e Culture Collection)を10%非働化ウシ胎児血清を含
むダルベッコ改変最小必須培地(DMEM)中で、15cm径プ
ラスチックディッシュ上、5%二酸化炭素、37℃で培養し
た。細胞をリン酸緩衝生理食塩水(PBS )で洗浄後セル
スクレーパーではぎ取り、遠心回収した。これに細胞溶
解緩衝液 [10mMトリス塩酸 pH 7.5, 1mM塩化マグネシウ
ム、0.5%3-[(3-cholamidepropyl)-dimethyl-ammonio]-1
-propanesulfonate (CHAPS), 1mM EGTA, 5mM 2-メルカ
プトエタノール, 10% グリセロール, 0.1mM 4-(2-amino
ethyl)-benzenesulfonyl hydrochlorine (AEBSF)] を加
え、穏やかなピペッティングでまんべんなく懸濁した。
氷中に30分静置した後、16,000 x g、4 ℃で30分間遠心
した。その上清をテロメラーゼ抽出液として、ドライア
イス/エタノールバス中で急速凍結した後、使用するま
で-80 ℃で保存した。
【0057】(3)テロメラーゼ反応 試験化合物(または溶媒のジメチルスルフォキシド)、
及び2 μM bpTG3 (基質プライマー:ビオチン化5 ’-G
TAAAACGACGGCCAGTTTGGGGTTGGGGTTGGGGTTG-3 ’)を含む
2倍濃度のテロメラーゼ反応液(2mM dTTP, 2mM dATP 2
mM dGTP, 100mMトリス−酢酸 pH 8.0, 100mM酢酸カリウ
ム, 10mM 2- メルカプトエタノール, 2mM 塩化マグネシ
ウム、2mM EGTA, 2mM スペルミン, 2mM スペルミジン)
に細胞溶解緩衝液で希釈したテロメラーゼ抽出液を等量
混合し、30℃で保温した。なお、反応開始前に20mM EDT
A を加え、同様に操作した場合の値をバックグランドと
して結果より差し引いた(テロメラーゼ反応は熱処理、
RNase 処理、プロテアーゼ処理の他、EDTAでMg2+イオン
をキレートすることによっても停止する)。一定時間
後、20mM EDTA を80μl 加え95℃で加熱しテロメラーゼ
を失活させた(「テロメラーゼ反応産物」)。
【0058】(4)アビジンクロスリンクPCR プレート
の作成。 96ウェルPCR プレート(コーニング)に、滅菌水に溶解
したストレプトアビジンを9 μl/ウェルにて加え、0.1M
Mes緩衝液(pH 6.0)に溶解した1-ethyl-3-(3-dimethy
laminopropyl) carbodiimide(EDC 、シグマ)を9 μl/
ウェルにて追加し、37℃で一定時間保温した。ツイン20
(シグマ)を含むTBS 及び滅菌水で洗浄・乾燥し「アビ
ジンクロスリンクPCR プレート」とした。
【0059】(5)ストレッチPCR 。 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR )に用いたプライマー及び
試薬は全てライフテックオリエンタルより購入した。テ
ロメラーゼ反応産物をアビジンクロスリンクPCR プレー
トに25μl 加え37℃で保温し、テロメラーゼ反応産物を
プレートに結合させ、蒸留水で洗浄した。25μl/ウェル
のPCR-ELISA 用反応液[20mM Tris-Cl pH8.3, 75mM KCl,
0.005% W-1, 1.5mM MgCl2, 4μM bpTG3 (ビオチン化
センスプライマー), 1 μM pTAGγ(アンチセンスプラ
イマー:5 ’-CAGGAAACAGCTATGACCCCTAACCCTAACCCTAACC
CT-3’)、50μM dNTP、 1U/25μl Taq DNA ポリメレー
ス] を加え、PCR サーマルサイクラーMP(宝酒造)を用
いてPCR を行った(93℃1分、69℃1分、72℃2 分を30
サイクル)。PCR 終了後、反応液25μl に滅菌水を100
μl 加え計125 μl とした(「PCR 産物」)。100 μl
のPCR 産物を96ウェル黒色プレート(住友ベークライ
ト)に移し、これに滅菌水で200 倍希釈したピコグリー
ン(モレキュラプローブス)を100 μl 加え5 分間放置
した後、励起波長485nm 、吸収波長538nm における蛍光
強度を蛍光プレートリーダーFLUOROSKANII (大日本製
薬)にて測定した。試験例の結果をまとめて表1示し
た。
【0060】
【発明の効果】本発明のインドール誘導体またはその塩
は、テロメラーゼに対し強い阻害活性を有しており抗ガ
ン剤および抗腫瘍剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 487/14 C07D 487/14 (72)発明者 木村 淳子 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 4C050 AA02 BB04 CC11 DD01 EE02 FF03 GG01 HH01 4C086 AA01 AA03 BC13 CB11 GA07 MA04 NA14 ZB26 ZC20 4C204 BB01 CB03 DB22 EB02 FB16 GB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるインドー
    ル誘導体若しくはその塩、又はそれらの水和物若しくは
    溶媒和物。 【化1】 〔上記式中、mは1から20の整数を表わし、nは1か
    ら5の整数を表わし、Xはアルキレン基またはカルボニ
    ル基を表わし、Yは水酸基、カルボキシル基、または−
    OPO(OZ)(OZ’)(ZおよびZ’は各々独立し
    て水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、または
    置換基を有してもよいアリール基を表わす)を表わし、
    1 およびR2 は水素原子またはR1 とR2 の直接結合
    を表わし、R3 は水素原子、置換基を有してもよいアル
    キル基、置換されてもよいアシル基を表わし、R4 およ
    びR5 は互いに独立して水素原子またはハロゲン原子を
    表わす。〕
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)において、mが5から
    15の整数を表し、nが2から3の整数を表し、Xがメ
    チレン基またはカルボニル基を表し、Yが水酸基、カル
    ボキシル基、または−OPO(OZ)(OZ’)(Zお
    よびZ’は各々独立して水素原子、C1 〜C5 の無置換
    若しくはシアノ置換アルキル基、または無置換若しくは
    ハロゲン置換アリール基を表す)を表し、R3 が水素原
    子、C 1 〜C5 のアルキル基、またはC2 〜C5 の無置
    換若しくはハロゲン置換アシル基を表わす事を特徴とす
    る請求項1記載の化合物若しくはその塩、又はそれらの
    水和物若しくは溶媒和物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の化合物及びそ
    の塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群か
    ら選ばれる物質を含む医薬。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の化合物及びそ
    の塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群か
    ら選ばれる物質と薬学的に許容され得る添加物とを含む
    医薬組成物。
  5. 【請求項5】 抗ガン剤あるいは抗腫瘍剤として用いる
    請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の医薬組成物の
    製造のための請求項1または2に記載の化合物及びその
    塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群から
    選ばれる物質の使用。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の化合物及びそ
    の塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群か
    ら選ばれる物質を含むテロメラーゼ阻害剤。
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