JP2000237614A - 粉砕分級方法及びその装置 - Google Patents

粉砕分級方法及びその装置

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JP2000237614A JP11363320A JP36332099A JP2000237614A JP 2000237614 A JP2000237614 A JP 2000237614A JP 11363320 A JP11363320 A JP 11363320A JP 36332099 A JP36332099 A JP 36332099A JP 2000237614 A JP2000237614 A JP 2000237614A
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信一 島村
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文雄 河野
Kantaro Kaneko
貫太郎 金子
Masaru Ogata
勝 緒方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒度分布を任意に変更できる様にすること及
びその変更を簡単、かつ、容易にすること並びに微粉砕
領域における粉砕効率の向上を図ること。 【解決手段】 粉砕室3の粉砕ローラ8の上端レベルと
分級室5の下部真下端面レベルの間に位置する一次気流
FAの旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流S
Aを導入せしめて風量Wを増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、石灰石、セメン
ト原料、セメントクリンカ、鉱石、珪石、等を竪型ロー
ラミルで粉砕した後、空気分級機で分級する粉砕分級方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石灰石、セメント原料、セメントクリン
カ、鉱石、珪石、等(以下粉砕原料という)の粉砕分級
装置は、外側密閉ケーシングの下部に設けられた竪型ロ
ーラミル粉砕室と,該外側密閉ケーシングの上部に設け
られた空気分級室と,該外側密閉ケーシング内に搬送分
級用一次気流を供給して前記粉砕室から前記分級室に向
かう搬送旋回流を形成せしめるノズルと,該粉砕室に粉
砕原料を供給する送り込み手段と、を備えている。
【0003】この装置では、粉砕原料は送り込み手段を
介して竪型ローラミル粉砕室に供給されて粉砕されると
ともに、粉砕された原料は該外側密閉ケーシング内に形
成されている該粉砕室から空気分級室に向かう搬送旋回
流に乗って上昇する。そして、該空気分級室に搬送され
た前記原料は空気分級機により粗粉(細粉)と微粉に分
級されるとともに、該粗粉(細粉)は再び該粉砕室に戻
されて再粉砕され、また、該微粉はバグフィルタを介し
て空気と分離された後、製品として回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粉砕原料を粉砕分級す
る場合、粒度の大きさや粒度分布の幅等は、製造しよう
とする製品によりその要求が相違する。そこで、前記要
求に合致する産物粒度分布を得るために、従来例では、
次の(1)〜(3)を組合せた制御方法、或いは(1)〜
(4)を組合せた制御方法を用いている。
【0005】(1)空気分級機のガイドベーンの傾斜角度
を変更すること。 (2)空気分級機のロータブレードの回転数を変更するこ
と。 (3)分級風量の変更、即ち、粉砕機入口から導かれる搬
送分級の一次気流を変更すること。 (4)粉砕室と分級室との間隔を変更すること、すなわ
ち、分級室の高さを変更すること。
【0006】前記(4)の制御方法は、粉砕室と分級室と
の間に、高さの異なるケーシング、即ち、微粉末を分級
調整するためのハイサイド用ケーシング、或いは粗粉末
を分級調整するためのローサイド用ケーシング、を着脱
しなければならない。そのため、この方法は、面倒であ
り、省力化と運転率向上に逆行することになる。 そこ
で、この制御方法として主に前記(1)〜(3)を同時に用
い、三つの操作変数の組み合わせで、様々な粒度分布を
得ているのが実情である。
【0007】又、粉砕室で粉砕された粉砕産物の中、特
に塊石、フレーク塊等の塊は、粉砕効率の観点から、前
記ノズルで落下排石されることのないような粉砕条件で
運転されている。従って、微粉砕領域の粉砕でフレーク
が発生すると、それ以上の微粉砕を行うことができない
システムとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近の機能材料用粉粒
体等の粒度分布は、従来の粒度分布に比し様々な分布が
所望される様になった。即ち、シャープ或いはブロード
分布の上に、更に粗大粒子の飛込みが極力少ない粉粒
体、又は、同じ比表面積でも粒度分布幅が大きく異なる
粉粒体など、が要求されるようになってきている。ま
た、省力化、省エネ、運転率向上の観点からも産物粒度
分布の制御についても容易な操作が要求されている。と
ころが、従来例では、この要求に応じきれないのが実情
であった。
【0009】従来例の微粉砕領域では、微粉末の凝集力
が非常に強くなり、粉砕室内に凝集塊(フレーク)が生
成する。そのため、微粉砕効率の著しい低下と同時にフ
レークが前記搬送分級用一次気流に逆らって落下して、
粉砕室外に排出されるようになり、粉砕機の連続安定運
転ができないばかりか、更なる微粉砕化を行うことがで
きなくなり、粉砕限界に達してしまう。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、粒度分布を任
意に変更できる様にするとともに、その変更を簡単、か
つ、容易にすることを目的とする。他の目的は、微粉砕
領域における粉砕効率の向上を図ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、外側密閉ケ
ーシングの下部に設けられた竪型ローラミル粉砕室と,
該外側密閉ケーシングの上部に設けられた空気分級室
と,該外側密閉ケーシング内に搬送分級用一次気流を導
入して前記粉砕室から前記分級室に向かう搬送旋回流を
形成せしめるノズルと,該粉砕室に粉砕原料を供給する
送り込み手段と,を備えた粉砕分級装置であって;前記
粉砕室の粉砕ローラの上端レベルと前記分級室の下部真
下端面レベルの間に配設され、かつ、前記搬送旋回流中
に搬送分級用二次気流を導入せしめる粒度分布調整手段
が設けられていることを特徴とする。
【0012】この発明は、外側密閉ケーシングの下部に
設けられた竪型ローラミル粉砕室と,該外側密閉ケーシ
ングの上部に設けられた空気分級室と,該外側密閉ケー
シング内に搬送分級用一次気流を導入して前記粉砕室か
ら前記分級室に向かう搬送旋回流を形成せしめるノズル
と,該粉砕室に粉砕原料を供給する送り込み手段と,を
備えた粉砕分級装置であって;前記竪型ローラミル粉砕
室から排出されるフレークを解砕して前記送り込み手段
に送り込む解砕循環搬送手段が設けられていることを特
徴とする。
【0013】この発明は、外側密閉ケーシングの下部に
設けられた竪型ローラミル粉砕室と,該外側密閉ケーシ
ングの上部に設けられた空気分級室と,該外側密閉ケー
シング内に搬送分級用一次気流を導入して前記粉砕室か
ら前記分級室に向かう搬送旋回流を形成せしめるノズル
と,該粉砕室に粉砕原料を供給する送り込み手段と,を
備えた粉砕分級装置であって;前記粉砕室の粉砕ローラ
の上端レベルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に
配設され、かつ、前記搬送旋回流中に搬送分級用二次気
流気流を導入せしめる粒度分布調整手段と、前記竪型ロ
ーラミル粉砕室から排出されるフレークを解砕して前記
送り込み手段に送り込む解砕循環搬送手段と、が設けら
れていることを特徴とする。
【0014】この発明は、外側密閉ケーシングの下部に
設けられた竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して
粉砕する工程と,粉砕した原料を、該外側密閉ケーシン
グ内に形成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向か
う搬送旋回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に
搬送された前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉
砕分級方法であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レ
ベルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に位置する
前記搬送旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流
を導入せしめることを特徴とする。
【0015】この発明は、外側密閉ケーシング下部に設
けられた竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して粉
砕する工程と,粉砕した原料を、該外側密閉ケーシング
内に形成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向かう
搬送旋回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に搬
送された前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉砕
分級方法であって;前記竪型ローラミル粉砕室から排出
されるフレークを解砕した後、粉砕原料を供給する送り
込み手段を介して前記粉砕室に戻すことを特徴とする。
【0016】この発明は、外側密閉ケーシングの下部に
設けられた竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して
粉砕する工程と,粉砕した原料を、該外側密閉ケーシン
グ内に形成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向か
う搬送旋回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に
搬送された前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉
砕分級方法であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レ
ベルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に位置する
前記搬送旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流
を導入せしめるとともに、前記竪型ローラミル粉砕室か
ら排出されるフレークを、粉砕原料を供給する送り込み
手段を介して前記粉砕室に戻すことを特徴とする。
【0017】この発明は、外側密閉ケーシングの下部に
設けられた竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して
粉砕する工程と,粉砕された原料を、該外側密閉ケーシ
ング内に形成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向
かう搬送旋回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室
に搬送された前記原料を空気分級する工程と,を備えた
粉砕分級方法であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端
レベルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に位置す
る前記搬送旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気
流を導入せしめるとともに、前記竪型ローラミル粉砕室
から排出されるフレークを解砕した後、粉砕原料を供給
する送り込み手段を介して前記粉砕室に戻すことを特徴
とする。
【0018】この発明は、外側密閉ケーシングの下部に
設けられた竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して
粉砕する工程と,粉砕された原料を、該外側密閉ケーシ
ング内に形成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向
かう搬送旋回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室
に搬送された前記原料を空気分級する工程と,を備えた
粉砕分級方法であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端
レベルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に位置す
る前記搬送旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気
流を導入せしめるとともに、前記竪型ローラミル粉砕室
から排出されるフレークを解砕した後、その解砕物を前
記搬送分級用二次気流の導入部に供給することを特徴と
する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明者は、外側密閉ケーシング
内を粉砕室から分級室に向かって上昇する搬送分級用一
次気流(旋回流)に、搬送分級用二次気流を接線方向に
供給し、両気流の流量比を変えることにより粉砕産物の
粒度分布を変更できると考え、種々実験を行った。
【0020】その結果、該二次気流を粉砕室の粉砕ロー
ラ上端面レベルと分級室の下部真下端面レベルとの間か
ら導入し、両気流の流量比を変更すると大幅に粒度分布
が変更できることを知った。
【0021】又、粉砕室で発生するフレークは、粉砕室
から排出させ送り込み手段を介して前記粉砕室に戻して
再粉砕したり、或いは、粉砕室から排出するフレークを
解砕手段により解砕した後、送り込み手段を介して前記
粉砕室に戻したりすると、微粉砕化効率が向上すること
を知った。
【0022】そこで、本発明者は、上記知見に基いて本
発明を完成させたものである。
【0023】
【実施例】この発明の第1実施例を図1〜図3により説
明する。粉砕分級機は、外側密閉ケーシング1の下部に
竪型ローラミル粉砕室3が設けられ、その上部に空気分
級室5が設けられている。
【0024】粉砕室3には、ダムリング6を備えた粉砕
テーブル7と、該粉砕テーブル7上に配設された複数個
の粉砕ローラ8と、該テーブル7の外周部と前記ケーシ
ング1との間に設けられたノズル10と、を備えてい
る。
【0025】分級室5には、空気分級機11が設けられ
ている。この空気分級機11は、複数のガイドベーン1
3と、複数のロータブレード20とを備えている。
【0026】各ガイドベーン13の内周側端部はピン1
5の下端に固着されている。このピン15は外側密閉ケ
ーシング1の天井部14に回転自在に支持されている。
各ピン15は天井部14を貫通し、その上端にはアーム
16の一端が取り付けられている。このアーム16の他
端は、回転自在な連結リング17の円周方向等間隔位置
に形成した長孔に対してピン18で結合されている。こ
の連結ピン18を回動することにより、全てのガイドベ
ーン13を同じ傾斜角度で傾斜操作し得るようになって
いる。
【0027】ロータブレード20は、内側ホッパ12と
同心状に配設され、該ロータブレード20と内側ホッパ
12との間には、分級隙間22が形成されている。この
ロータブレード20は図示しない電動機、減速機、縦軸
駆動を介して遠隔操作により回転自在に運転操作され
る。
【0028】前記内側ホッパ12の上部には、微粉出口
30が設けられ、又、その下部には粗粉出口40が設け
られている。この微粉出口30は、バグフィルタ32を
介して排風機34に連通している。又、粗粉出口40
は、外側密閉ケーシング1を貫通する水平排出設備42
に連通している。
【0029】この水平排出設備42の出口は検量装置4
3の入口43aに連結され、該検量装置43の出口43
bは、循環回路50を介してスクリューコンベア51に
連結されている。
【0030】このスクリューコンベア51には、ミルフ
ィードビン53、ロータリフィーダ54が連結され、そ
の出口51aは原料送り込み手段であるスクリューコン
ベア55に連結されている。このスクリューコンベア5
5の出口55aは、粉砕テーブル7の中央部を向いてい
る。なお、供給手段としては、スクリューコンベア55
以外に、シュートやベルトコンベアなどを用いることが
出来る。また、スクリューコンベア51を省略し、スク
リューコンベア55にミルフィーダビン53、ロータリ
フィーダ54などを連結することもできる。
【0031】外側密閉ケーシング1には、二次気流導入
部60が設けられている。この導入部60は、図3に示
す様に、接線方向を向いた4本の導入管60Pから構成
されているが、この導入管60Pの数は必要に応じて適
宜選択される。この導入部60は、内側ホッパ12の粗
粉出口40の下部と対向する位置に設けられているが、
必ずしもこの位置に限定されるものではない。
【0032】実験によると、粒度分布幅を大きく変更で
きる様にするためには、粉砕室3の粉砕ローラ8の上端
レベルLLと分級室5の下部(ガイドベーン13)真下
端面レベルHLとの間に配設する必要があることがわか
ったので、該二次気流導入部60は、このレベルLL〜
レベルHL間に配設される。尚、この導入部60には流
量を調整するためのバルブ等の制御手段が設けられてい
る。
【0033】次に本実施例の作動について説明する。粉
砕分級装置を駆動させると、搬送分級用一次気流FA
は、ダンパ70、ダクトヒータ71、を通り粉砕室3の
一次気流導入部のノズル10から外側密閉ケーシング1
内に噴出され旋回流となって分級室5に向かう。この
時、二次気流導入部60から搬送分級用二次気流SAが
供給されているので、前記一次気流FAは、この二次気
流SAと合流しながら上昇し、ガイドベーン13を通っ
て空気分級機11内に流入する。
【0034】ミルフィードビン53内の粉砕原料Mはロ
ータリフィーダ54を介してスクリューコンベア51に
供給され、スクリューコンベア55に送り込まれるとと
もに、該スクリューコンベア55の出口55aから粉砕
テーブル7の中央部に落下し、粉砕ローラ8により粉砕
される。
【0035】細かく粉砕された原料BMは、外側密閉ケ
ーシング1内を旋回している搬送分級用一次気流FAに
乗って旋回しながら上昇するが、二次気流導入部60近
傍において、搬送分級用二次気流SAが該一次気流FA
に合流して流量が増大するため、該原料BMは、この混
合旋回流Wに乗って更に上昇し、ガイドベーン13を通
り空気分級機11に到達する。そのため、該原料BMは
粉砕室3から分級室5まで上昇する間に2回の分級、即
ち、該一次気流FA(風量Q1)による分級と、該一次
気流FAと二次気流SAとの混合旋回流W(風量Q1
2)による分級と、を受けることになる。つまり、一次
気流FAに乗って旋回しながら上昇する原料BMには、
粗粉(A 1、A2)、細粉(B1、B2 )、微粉Cが混じっ
ているが、粗粉Aの内、大きなもの(粗粉A1)は、一
次気流FAによる旋回流に乗りきれず下方に落下する。
次に、大きな粗粉A1 が分離された原料BMは、混合旋
回流Wにより上昇するが、粗粉Aの内、小さなもの(粗
粉A2)は、混合旋回流Wによる遠心力の影響を受けて
外側密閉ケーシング1の壁面に押しやられ、上昇力をな
くし下方に落下する。
【0036】このようにして、粗粉Aが分離され、細粉
Bと微粉Cとなった原料BMは、ガイドベーン13とロ
ータブレード20間の分級隙間22に流入し、旋回流
(自由渦)による一段遠心分離作用を受ける。そして、
微粉Bの内、大きなもの(細粉B1)はガイドベーン1
3にて分離され、搬送空気の流れから離脱して下方に順
次落下する。
【0037】そして、微粉Bの内、小さなもの(細粉B
2)と微粉Cだけがロータブレード20の近傍に流入
し、該ロータブレード20の旋回流(強制渦)により二
段遠心分離作用で、前記混合気流に含まれている細粉B2
はガイドベーン13の方にはじき飛ばされて落下する。
【0038】これらの細粉B(B1、B2)は、ホッパ1
2の内面を滑り落ち、細粉出口40から水平排出設備4
2内に落下し、検量装置43の入口43aに送られて検
量される。検量終了後、該細粉Bは、出口43bからロ
ータリフィーダ54を介して循環回路50に送られ、再
びスクリューコンベア51に戻され、粉砕原料Mと共
に、粉砕室3に送られる。
【0039】前記二段遠心分離作用にあずかった細粉側
の微粉Cは、旋回しながらロータブレード20の各ブレ
ード間に流入し混合気流に乗って微粉出口30からバグ
フィルタ32に送られ、微粉Cと空気とに分離される。
この微粉Cは、ロータリバルブ54を介して台秤80上
の容器81に収容される。
【0040】以上が本実施例の作動の概要である。この
実施例では外側密閉ケーシング1内に搬送分級用二次気
流SAを流量Q2導入し気流量を増大させることによ
り、一次気流FAの流量Q1の搬送分級する粉体濃度(k
g/m3)の変化に追従して確実に分級効率が高められると
共に、該流量Q1と該流量Q2の気流比Q2/Q1を広範
囲、例えば、0〜1.5に変えることによって分級室5
に導入される該原料BMの粒度分布及び粉体濃度(kg/m
3)は従来例に比し、大幅に調整でき、回収される微粉
末の粒度分布幅も広範囲に制御することができる。
【0041】また、この気流比Q2/Q1の変更操作に加
えて、ガイドベーン13の傾斜角度、ロータブレード2
0の回転数、ガイドベーン13とロータブレード20間
の分級隙間22の調整、などにより同一比表面積でも粒
度分布幅を大幅に変えることができるとともに、粗大粒
子の飛び込みも著しく防止することもできる。更に、こ
の気流比Q2/Q1の変更は、流量制御手段、例えば、バ
ルブをコントロールするだけでできるので、操作が極め
て簡単である。
【0042】この発明の第2実施例を図4により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は、粉砕室3と
循環回路50との間にロータリバルブ或いはダブルダン
パなどのフレーク抜出し手段90を設け、粉砕室3内で
発生するフレークHFを室外に取り出し、コンベアなど
の循環回路50を介してスクリュコンベア51に送り再
び粉砕原料Mと共に粉砕室3に送って再粉砕することで
ある。
【0043】この様にフレークHFを粉砕室3に戻し粉
砕ローラ8で再粉砕することにより微粉砕領域に於ける
従来の微粉砕限界を更に延長することができる。本実施
例によれば、例えば、炭カル(石灰石)の微粉砕の場
合、製品粒度分布が、比表面積(ブレーン値)で45,
000cm2/g程度にすることができるので、従来例
のブレーン値27,000cm2/gに比し、大幅に微
粉砕化を図ることができる。
【0044】この発明の第3実施例を図5により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は、粉砕室3と
循環回路50との間に、例えば、ピンミル、ノボロー
タ、ジェットミル等のフレーク解砕機95を設け、粉砕
室3内で発生するフレークHFをフレーク解砕機95で
解砕し、この解砕したフレークHFを切換シュートCS
のついた循環回路50を介してスクリューコンベア51
に送り再び粉砕原料Mと共に粉砕室3に送ることであ
る。なお、解砕機95と循環回路50とで解砕循環搬送
手段が構成される。
【0045】切換シュートCSは二次気流導入部60に
も連結されているが、この切換シュートCSの操作によ
り循環回路50と該導入部60とを連通させ、解砕した
フレークの微粉末を該導入部60に供給して二次気流S
Aに混入し、分級室に循環搬送するとともに、粗粉は粉
砕室に戻し再粉砕しても良い。
【0046】この様にフレークHFを解砕することによ
り更に微粉砕効率の促進を図ることができる。更に述べ
ると、ローラミルの微粉末領域に於ける更なる微粉砕化
の促進を図ることができると同時に、フレークを解砕し
ないでそのまま直接粉砕室に戻す場合に比べ、粉砕部に
於ける圧壊粉砕される被粉砕物の嵩比重を各種粉砕原料
に応じて適当な解砕粉末度にすることによつて高めるこ
とができるとともに、連続安定運転が行える様になる。
【0047】又、フレークの解砕による強制循環によ
り、フレーク処理の面倒がなくなり省力化と運転率の向
上を図ることができる。更に、微粉砕領域に於けるロー
ラミル特有の振動が著しく軽減するので、粉砕ローラの
加圧力を振動許容範囲値内で各種粉砕原料に応じて適当
な解砕粉末度にすることにより、高い加圧力に任意に設
定することが可能となる。その結果、著しい微粉砕効率
の向上をもたらし、製品の時産量の増大と製造電力源単
位(kwh/t)の低減が可能となる。
【0048】本実施例で用いられている制御回路を図5
により説明する。図5において、100はミル供給量を
制御するミル供給量制御回路、101は分級風量の定値
制御を行う分級風量制御回路、103はミル出口温度の
定値制御を行うミル出口温度制御回路、105はミル動
力の定値制御を行うミル電力制御回路、107はローラ
の加圧力を調整するローラ加圧制御回路、108は前記
制御回路107の加圧低下警報スイッチ、110はミル
差圧制御回路、をそれぞれ示す。
【0049】ミル供給量の制御は、竪型ローラミルのミ
ル動力(例えば、電力kw)或いはミル本体の入口〜出
口間の差圧(mmH2O)が一定になるように、切替え
スイッチ37によって運転される。
【0050】分級風量の定値制御は、排風機34のモー
タダンパ102の開度自動変更によって行われる。
【0051】ミル出口温度の定値制御は、ミル入口のダ
クトヒータ71の温度自動変更によって行われる。
【0052】ミル動力の定値制御は、ミル供給量の自動
変更により行われる。
【0053】この発明の第4実施例を図6により説明す
る。この実施例と第3実施例との相違点は、水平排出設
備42が省略され、内側ホッパ12の粗粉出口40が粉
砕室3に向かって開口していること、である。従って、
この実施例では、空気分級機11により分級された細粉
Bは直接、粉砕室3に落下する。
【0054】実験例を説明する。本発明者は、従来例の
粉砕分級装置と本発明の粉砕分級装置とを比較するた
め、分級機ロータブレード回転数3,000〜5,00
0rpm、竪型ミルテーブル回転数50rpm、竪型ミ
ルローラ加圧力3tonf/1ローラ、排気ファン風量
25〜50m3/min、ミル入口ダンパ開度100%/一
次気流FAの風量Q125〜50m3/min、二次気流SA取入
ダンパ開度48〜100%/二次気流SAの風量Q25〜15m3/mi
n、の範囲で運転条件を変化させ、炭カル(石灰石)の
粉砕分級実験を行った。
【0055】その結果、「製品(微粉C)の平均粒子径
50(μm)と製品の比表面積(ブレーン値)(cm2
/g)」との関係は図7に示す様になり、また、「製品
のミル電力原単位(kwh/t)と製品の比表面積(ブ
レーン値)(cm2/g)」との関係は図8に示す様に
なった。
【0056】図7において、横軸は製品の比表面積(ブ
レーン値)(cm2/g)、縦軸は製品の平均粒子径D
50(μm)、垂直線X1は、従来例の粉砕限界27,0
00cm2/g、の位置を示す。
【0057】I3〜I5は、一次気流FAの風量(一次
気流量)Q1の他に二次気流SAの風量(二次気流量)
2を導入する場合である。また、Iの次の数字は分級
ロータブレードの回転数(単位1,000rpm)を示
す。例えば、I3は3×1,000rpmの回転数であ
る。混合旋回流Wの風量Q3=の次の数字は、一次気流
量Q1+二次気流量Q2の合計風量(m3/min)であ
る。一次気流の風量Q1は35m3/minに維持される
ので、例えば、Q3=50は混合旋回流の風量が50m3
/minで、二次気流の風量Q2は15m3/min、となる。
【0058】E3〜E5は、一次気流Q1のみ、即ち、
二次気流Q2を導入しない場合であり、Eの次の数字は
分級機ロータブレードの回転数(単位1,000rp
m)である。例えば、E3は3×1,000rpmの回
転数である。一次気流量Q1=の次の数字は風量m3/m
inであり、その数字の次のLは、その数字の風量の線
上であることを示す。例えば、Q1=47は一次気流の
風量が47m3/min、Q1=40Lは一次気流量Q1
=40m3/min、の線上であることを示す。
【0059】この図から明らかな様に、一次気流量Q1
のみ、即ち、二次気流量Q2を導入しない場合、の粒度
分布の変更範囲はE3〜E5の曲線で囲まれる範囲、即
ち、ブレーン値約38,000cm2/g〜18,00
0cm2/g の範囲における曲線部分である。
【0060】二次気流量Q2を導入した場合の粒度分布
の変更範囲は、I3〜I5の曲線で囲まれる範囲の右側
の交点P3〜P5までの曲線部分、すなわち、ブレーン
値約約34,000cm2/g〜18,000cm2/g
の範囲における曲線部分である。この交点P3〜P5
は、一次気流のみを導入した場合の曲線E3〜E5と二
次気流量Q2を導入した場合の曲線I3〜I5との交点
である。これらの各々の曲線部分を比較すると、二次気
流量Q2の導入により同一比表面積で大幅に粒度分布を
変えることができることがわかる。
【0061】なお、同一比表面積の粉末度に対しても製
品の平均粒子径D50(μm)が大幅に変更できるので、
製品の粒度分布幅が大幅に変更できて、更に、粗大粒子
の飛び込みが著しく少ないことも二次気流量Q2の導入
の成果である。
【0062】図8において、横軸は製品の比表面積(ブ
レーン値)(cm2/g)、縦軸は製品のミル電力単位
(kwh/t)であり、垂直線X2は分級性能の悪い分
級機の粉砕限界の位置(ブレーン値20,000cm2
/g)、X3はその性能が良い場合の粉砕限界の位置
(ブレーン値28,000cm2/g)を示す。
【0063】垂直線X3の右側、即ち、ブレーン値が大
きくなる方向側の曲線I6は、フレークを粉砕室から排
出させ、循環回路を介して該粉砕室に戻した場合であ
り、曲線I7は、フレークを粉砕室から排出させ解砕し
た後、微粉末を二次気流Q2に混入し粗粉を粉砕室に戻
した場合である。フレークを粉砕室から排出させ解砕し
た後、循環回路を介して再び粉砕室に戻した場合I8
は、曲線I6と曲線I7との間の値となる。なお、この
図における分級機ロータブレードの回転数は5,000
rpm、ダムリングは20mm、一次気流量Q1は25
〜45m3/minである。
【0064】この図から明らかな様に、フレークを解砕
しないで、そのまま強制循環させて粉砕室に戻し、フレ
ークの強制粉砕を行うと、炭カルの場合は比表面積(ブ
レーン値)で45,000cm2/g程度まで微粉砕限
界を伸ばすことができる。
【0065】又、フレークを解砕した後、粉砕室に戻し
たり、又は、微粉末を二次気流量Q 2に混合し、粗粉を
粉砕室に戻したりすると、微粉砕の促進(炭カルの場合
はブレーン値45,000cm2/g)が可能となると
ともに、著しい製品の時産量の増加と電力原単位(kw
h/t)の低減を図ることができる。
【0066】尚、上記実験では、二次気流導入部60の
位置は分級機11の下部直近の例であるが、本実験例以
外の二次気流導入部60の位置を変えた実験結果につい
ては、示してないが同様な結果を得ている。即ち、二次
気流導入部60を粉砕部(粉砕室)の上部直近、或いは
粉砕室の上部直近と分級機の下部直近の中間位置に導入
した場合でも、それぞれの導入部60の位置に応じて同
様な傾向を示している。
【0067】これらの関係を図9、図10により説明す
る。図10は従来例のイラストであり、粉砕室と分級室
間のケーシングが、ハイサイドH、スタンダードS、ロ
ーサイドLの3種類である場合について一次気流調整用
ノズル10出口の粉末度の程度OD及び分級室入口の粉
末度の程度ID(細い、粗い)をイラストIL、IS、
IHで示している。この粉末度の程度OD、IDにおい
て、ハッチングを施した長方形HSは一次気流量Q1
多い場合であり、また、その内側の無地の長方形WSは
一次気流量Q1が少ない場合である。その長方形の長さ
LMが長い程粗く、逆にそれが短い程細いことを示す。
【0068】このイラストから理解されるように、一次
気流量Q1が同風量であれば、ローサイドLの場合は製
品の粉末度が最も粗いものを空気分級機で回収する。そ
のため、分級後の粗粉も粗くなり、粉砕室から排出され
る段階で排出粉は最も粗くなるため、ノズル10出口の
粉末度は最も粗くなって上昇旋回しながら最も粗い粉末
度で分級室5入口に到達して分級機で最も粗く分級され
る。
【0069】一次気流調整用ノズル10出口の粉末度の
程度OD及び分級室入口の粉末度の程度IDは、ケーシ
ングがスタンダードS、ハイサイドHの順に細かくなり
ながら上昇旋回し、分級機入口に到達し、該分級機では
ケーシングがスタンダードS、ハイサイドHの順に細か
く分級されることをイラストは示している。
【0070】図9は本発明のイラストである。粉砕され
た原料は粉砕室の該ノズル10から分級室に向って旋回
上昇する一次気流FAに二次気流SAを該一次気流と同
方向の接線方向に導入して気流量を増大させて一次気流
量Q1と二次気流量Q2との流量比Q1/Q2を変更しなが
ら粉砕産物の粒度分布を制御する方法をイラストで説明
している。
【0071】このイラストから理解されるように、この
説明にも前記図10で説明したと同じ考え方が適用でき
る。一次気流調整用ノズル10出口の粉末度の程度OD
は一次気流FAの気流量Q1が多いと粗くなり、少ない
と細かくなる関係にある。図10で説明したと同じよう
に、下段二次気流取入口60Cより二次気流を導入した
場合は分級機入口に対する粉末度の程度IDは粗くなっ
て分級機へ搬送される。そのため、分級機の分級条件が
一定な為、分級後の粗粉も粗くなり、粉砕室から排出さ
れる段階で排出粉は粗くなるので、ノズル10出口の粉
末度は粗くなって上昇旋回しながら更に下段二次気流取
入口60Cより二次気流SAを導入するため、上昇旋回
流の気流量は更に増大して粗い粉末度で分級室5入口に
到達して分級機で最も粗く分級されることをイラストI
Lは示している。
【0072】中段二次気流取入口60B、上段二次気流
取入口60Aの位置に順に分級室入口に対する粉末度の
程度IDは細かくなり、上昇旋回しながら、更に中段、
上段の二次気流取入口60B、60Aより二次気流SA
が導入されるため、更に上昇旋回流は強められて更に粗
大化した粉末度で分級機入口に到達して、該分級機では
中段二次気流取入口60B、上段二次気流取入口60A
の順に細かく分級されることをイラストIM、ITは示
している。
【0073】図9は、ケーシングがハイサイドH、スタ
ンダードS、ローサイドLである場合の図10のイラス
トとの関係も包含している。即ち、粉砕室3と分級室5
間のケーシングの高さをその必要の都度取り替える必要
もなく、二次気流SAの導入のみで目的を達成できるこ
とを示している。このことは同一比表面積(cm2)の
粉末度でも、平均粒子径D50(μm)、製品中の微粒子割
合(%)と粗大粒子割合(%)などを調整できることか
ら、粒度分布幅もブロードからシャープにと粉末制御で
きることを示している。
【0074】なお、本実験に用いた粉砕原料は炭カル
(石灰石)であるが、他の粉砕原料、例えば、タルク、
スラグ粉末、珪石についても実施し同様な結果を得てい
る。
【0075】本発明の実施例は、上記に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適
宜変更を加え得ることができるのは勿論である。
【0076】
【発明の効果】本発明は、次の如き顕著な効果を奏す
る。 (1)粉砕室の粉砕ローラの上端レベルと前記分級室の
下部真下端面レベルの間に配設され、かつ、前記搬送旋
回流中に搬送分級用二次気流を導入せしめる粒度分布調
整手段が設けられているので、従来例に比し、大幅な粒
度分布の変更とその変更制御の容易な操作性機能を高め
ることができる。 (2)竪型ローラミルから排出されるフレークを解砕し
た後、前記分級室或いは前記粉砕室に戻すので、ローラ
ミルの微粉末領域に於ける更なる微粉砕化の促進と粉砕
効率の向上を図ることができると同時に、フレークを解
砕しないでそのまま直接粉砕室に戻す場合に比べ、粉砕
室に於ける圧壊粉砕される被粉砕物の嵩比重を各種粉砕
原料に応じて適当な解砕粉末度にすることによつて高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す図である。
【図6】本発明の第4施例を示す図である。
【図7】実験結果を示すグラフである。
【図8】実験結果を示すグラフである。
【図9】本発明の二次気流取入口の位置と粒度分布との
関係を示すイラストである。
【図10】従来例のケーシングの高さと粒度分布との関
係を示すイラストである。
【符号の説明】
1 外側密閉ケーシング 3 粉砕室 5 分級室 8 粉砕ローラ 11 空気分級機 12 内側ホッパ 20 ロータブレード 50 循環回路 60 二次気流導入部 95 フレーク解砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 信一 東京都千代田区西神田3丁目8番1号 小 野田エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 河野 文雄 東京都千代田区西神田3丁目8番1号 小 野田エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 金子 貫太郎 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 緒方 勝 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側密閉ケーシングの下部に設けられた
    竪型ローラミル粉砕室と,該外側密閉ケーシングの上部
    に設けられた空気分級室と,該外側密閉ケーシング内に
    搬送分級用一次気流を導入して前記粉砕室から前記分級
    室に向かう搬送旋回流を形成せしめるノズルと,該粉砕
    室に粉砕原料を供給する送り込み手段と,を備えた粉砕
    分級装置であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レベ
    ルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に配設され、
    かつ、前記搬送旋回流中に搬送分級用二次気流を導入せ
    しめる粒度分布調整手段が設けられていることを特徴と
    する粉砕分級装置。
  2. 【請求項2】 外側密閉ケーシングの下部に設けられた
    竪型ローラミル粉砕室と,該外側密閉ケーシングの上部
    に設けられた空気分級室と,該外側密閉ケーシング内に
    搬送分級用一次気流を導入して前記粉砕室から前記分級
    室に向かう搬送旋回流を形成せしめるノズルと,該粉砕
    室に粉砕原料を供給する送り込み手段と,を備えた粉砕
    分級装置であって;前記竪型ローラミル粉砕室から排出
    されるフレークを解砕して前記送り込み手段に送り込む
    解砕循環搬送手段が設けられていることを特徴とする粉
    砕分級装置。
  3. 【請求項3】 外側密閉ケーシングの下部に設けられた
    竪型ローラミル粉砕室と,該外側密閉ケーシングの上部
    に設けられた空気分級室と,該外側密閉ケーシング内に
    搬送分級用一次気流を導入して前記粉砕室から前記分級
    室に向かう搬送旋回流を形成せしめるノズルと,該粉砕
    室に粉砕原料を供給する送り込み手段と,を備えた粉砕
    分級装置であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レベ
    ルと前記分級室の下部真下端面レベルの間に配設され、
    かつ、前記搬送旋回流中に搬送分級用二次気流気流を導
    入せしめる粒度分布調整手段と、 前記竪型ローラミル粉砕室から排出されるフレークを解
    砕して前記送り込み手段に送り込む解砕循環搬送手段
    と、 が設けられていることを特徴とする粉砕分級装置。
  4. 【請求項4】 前記粒度分布調整手段が、流量比制御装
    置を備えていることを特徴とする請求項1又は3記載の
    粉砕分級装置。
  5. 【請求項5】 前記粒度分布調整手段が、二次気流導入
    部を備えており、解砕循環搬送手段が、切換シュートを
    介して前記送り込み手段に連結されており、 該切換シュートが、前記二次気流導入部に連結されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の粉砕分級装置。
  6. 【請求項6】 外側密閉ケーシングの下部に設けられた
    竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して粉砕する工
    程と,粉砕した原料を、該外側密閉ケーシング内に形成
    され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向かう搬送旋回
    流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に搬送された
    前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉砕分級方法
    であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レベルと前記
    分級室の下部真下端面レベルの間に位置する前記搬送旋
    回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流を導入せし
    めることを特徴とする粉砕分級方法。
  7. 【請求項7】 外側密閉ケーシング下部に設けられた竪
    型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して粉砕する工程
    と,粉砕した原料を、該外側密閉ケーシング内に形成さ
    れ、かつ、該粉砕室から空気分級室に向かう搬送旋回流
    に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に搬送された前
    記原料を空気分級する工程と,を備えた粉砕分級方法で
    あって;前記竪型ローラミル粉砕室から排出されるフレ
    ークを解砕した後、粉砕原料を供給する送り込み手段を
    介して前記粉砕室に戻すことを特徴とする粉砕分級方
    法。
  8. 【請求項8】 外側密閉ケーシングの下部に設けられた
    竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して粉砕する工
    程と,粉砕した原料を、該外側密閉ケーシング内に形成
    され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向かう搬送旋回
    流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に搬送された
    前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉砕分級方法
    であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レベルと前記
    分級室の下部真下端面レベルの間に位置する前記搬送旋
    回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流を導入せし
    めるとともに、 前記竪型ローラミル粉砕室から排出されるフレークを、
    粉砕原料を供給する送り込み手段を介して前記粉砕室に
    戻すことを特徴とする粉砕分級方法。
  9. 【請求項9】 外側密閉ケーシングの下部に設けられた
    竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して粉砕する工
    程と,粉砕された原料を、該外側密閉ケーシング内に形
    成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向かう搬送旋
    回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に搬送され
    た前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉砕分級方
    法であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レベルと前
    記分級室の下部真下端面レベルの間に位置する前記搬送
    旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流を導入せ
    しめるとともに、 前記竪型ローラミル粉砕室から排出されるフレークを解
    砕した後、粉砕原料を供給する送り込み手段を介して前
    記粉砕室に戻すことを特徴とする粉砕分級方法。
  10. 【請求項10】 外側密閉ケーシングの下部に設けられ
    た竪型ローラミル粉砕室に粉砕原料を供給して粉砕する
    工程と,粉砕された原料を、該外側密閉ケーシング内に
    形成され、かつ、該粉砕室から空気分級室に向かう搬送
    旋回流に乗せて搬送する工程と,該空気分級室に搬送さ
    れた前記原料を空気分級する工程と,を備えた粉砕分級
    方法であって;前記粉砕室の粉砕ローラの上端レベルと
    前記分級室の下部真下端面レベルの間に位置する前記搬
    送旋回流中に、接線方向から搬送分級用二次気流を導入
    せしめるとともに、 前記竪型ローラミル粉砕室から排出されるフレークを解
    砕した後、その解砕物を前記搬送分級用二次気流の導入
    部に供給することを特徴とする粉砕分級方法。
  11. 【請求項11】 搬送分級用二次気流の導入量が、調整
    可能であることを特徴とする請求項6、8、9又は、1
    0記載の粉砕分級方法。
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