JP2000236831A - プリンの製造法、及び中枠付き天板 - Google Patents

プリンの製造法、及び中枠付き天板

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JP2000236831A
JP2000236831A JP11043425A JP4342599A JP2000236831A JP 2000236831 A JP2000236831 A JP 2000236831A JP 11043425 A JP11043425 A JP 11043425A JP 4342599 A JP4342599 A JP 4342599A JP 2000236831 A JP2000236831 A JP 2000236831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製プリン容器の上部と下部との雰囲
気を中枠で区分して加熱するプリンの製造法において、
投資コストが低減でき、天板の耐久性が高く、天板の取
り扱いが容易であるプリンの製造法及び中枠付天板を提
供する。 【解決手段】 中枠(3)を所定の間隙を形成させて天
板(2)に嵌合し、加熱を、前記間隙を介して中枠
(3)の下側より上側へ蒸気を抜きながら行い、抜いた
蒸気によって加熱中の容器(C)の過加熱を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンの製造法及
びプリン製造用の中枠付天板に関する。更に詳しくは、
本発明は、合成樹脂製の容器に充填された熱凝固性プリ
ン原料を、合成樹脂製容器の溶融、変形等をともなわず
にオ−ブン等の加熱手段により加熱して凝固させるプリ
ンの製造法、及びプリン原料を充填した合成樹脂製容器
の溶融、変形等をともなわずにオ−ブン等の加熱手段を
実施し得るプリン製造用の中枠付天板に関する。
【0002】
【従来の技術】熱凝固性のプリン原料を容器に充填し、
オ−ブン等の加熱手段により加熱し、プリン原料を凝固
させ、プリンを製造する方法は、従来から知られてい
る。従来のオ−ブンは、例えば図5に示す構造のものが
主に用いられていた。図5は、一般的な連続式オ−ブン
の構造を示す模式図である。
【0003】図5において、オ−ブン100は、本体1
01を備えており、本体101の中にはコンベア−10
2が設けられている。コンベア−102は、本体101
に搬入されてくる中枠付天板1cを、矢印Xの方向に搬
送し、本体101の外に搬出する装置である。
【0004】中枠付天板1cはコンベア−102のベル
ト102aの上に載置され、矢印X方向に搬送される
が、本体101には加熱装置103、104、105、
106、107及び108が備えられており、搬送され
る中枠付天板1cを上下から加熱する。尚、加熱装置の
数が更に多い形式のオ−ブンもある。
【0005】中枠付天板1cには、熱凝固性プリン原料
を充填した容器が並べられ、更に水が張られており、前
記加熱装置103、104、105、106、107、
及び108によって容器は加熱される。この結果、中枠
付天板1cが本体101から搬出される段階で、熱凝固
性プリン原料は加熱凝固され、プリンが製造される。
【0006】この場合、従来から、容器の底部及び側壁
部と、上部開口部とを異なる加熱雰囲気で加熱すること
が望ましいとされていた。このような目的のために、例
えば、実開昭58−85978号公報に開示されたプリ
ンの製造法においては、天板の中に容器を載置して水を
張り、水の上に中枠をセットする。この中枠には、容器
を懸垂する容器懸垂用孔が穿設されており、この容器懸
垂用孔に容器を嵌合させて、容器の中ほどの高さ位置に
中枠を固定するのである。そして、このような中枠をセ
ットした天板をオ−ブンに入れて加熱した場合、中枠よ
り下側は水が沸騰して湿熱雰囲気となり、中枠より上側
は、それよりも乾熱雰囲気となるため、容器の底部及び
側壁部は湿熱雰囲気中で加熱され、容器の上部開口部は
それよりも乾熱雰囲気中で加熱されることになる。
【0007】しかしながら、このように容器の底部及び
側壁部と、上部開口部とを異なる加熱雰囲気で加熱する
方法においては、容器の材質を合成樹脂とした場合に
は、オ−ブン中で合成樹脂が過加熱状態になることがあ
り、容器が熱により溶融、変形等を生じる不都合があっ
た。
【0008】従来、合成樹脂製容器を使用する場合にお
いて、容器の溶融、変形等を防止する技術として特開平
4−20255号に開示された技術(以下、従来技術と
記載する。)が知られていた。
【0009】図6は、従来技術における中枠付天板の構
造を説明する分解図である。図6において、中枠付天板
1cは、天板2c及び中枠3cを備えている。天板2c
はトレイ状であり、内部に適量の水が張られる。この天
板2cに嵌合される中枠3cには、複数の容器懸垂用孔
4が穿設されている。容器懸垂用孔4には、合成樹脂製
の容器Cが懸垂される。
【0010】容器Cは、底部C1及び側壁部C2からな
っており、容器Cの上部開口部の周縁にはフランジ部C
3が設けられている。従来技術では、このフランジ部C
3を容器懸垂用孔4の縁に引っ掛けて懸垂するのであ
る。
【0011】以上の中枠付天板1cの使用方法を説明す
れは、最初にプリン原料を充填した容器Cを、矢印Y´
のように中枠3cの容器懸垂用孔4に懸垂し、この中枠
3cを、矢印Z´のとおり水を張った天板2cに嵌合す
る。
【0012】この状態で、中枠付天板1cを図5のオ−
ブン100に搬入して加熱した場合、天板2cに張った
水は沸騰し、中枠3cの下側は湿熱雰囲気で加熱され、
中枠3cの上側はそれよりも乾熱雰囲気で加熱される。
この結果、容器Cの上部開口部ではプリン表面に適度の
焦げが生じ、容器Cの下側は湿熱雰囲気で適度に加熱さ
れるため、品質が良好なプリンが得られるとされてい
る。
【0013】そして、この従来技術においては、中枠3
cには複数の蒸気抜き孔109が穿設されている。この
蒸気抜き孔109を通じて、中枠3cの下側の蒸気を上
側に抜き、中枠3cの上側に蒸気を滞留させ、滞留した
蒸気によって容器Cの過加熱を防止するのである。この
ようにして、容器Cの溶融、変形等を防止するのであ
る。
【0014】尚、本発明者らは、前記従来技術の効果を
更に高め、容器Cの溶融、変形等の防止効果を確実にし
た発明を行い、既に特許出願している(特願平11−3
3507号。以下、先願と記載する。)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、中枠3cに蒸気抜き孔109を加工する必
要があり、このような中枠3cの加工費用が、無視でき
ない投資コストの上昇を招く傾向にあった。
【0016】また、中枠3cに蒸気抜き孔109を穿設
した場合、中枠3cの機械的強度が弱くなり、中枠3c
が変形しやすくなるため、耐久性の面でも不利になる傾
向があった。
【0017】このために、中枠3cの厚さを大幅に厚く
設計する必要があるため、中枠3cの全体の重量が重く
なり、材料費が上昇し、また中枠付天板1cの取り扱い
が不便となっていた。
【0018】更に、前記従来技術の中枠付天板1cにあ
っては、中枠3cは特定形状の容器C(例えば、容量、
直径等が一定の容器)のみを懸垂できるため、複数形状
の容器(例えば、容量、直径等が異なる容器)に充填さ
れたプリンを製造する場合には、対応の自由度が制約さ
れていた。
【0019】本発明の目的は、合成樹脂製の容器の上部
と下部との雰囲気を区分けして加熱するプリンの製造法
であって、前記従来技術に比して投資コストが低減可能
であり、天板の耐久性が高く、天板の取り扱いが容易で
あるプリンの製造法を提供することである。
【0020】本発明の他の目的は、前記プリンの製造法
に使用する中枠付天板を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の第一の発明は、熱凝固性プリン原料を合成樹
脂製の容器に充填し、充填した容器を予め容器懸垂用孔
を設けた中枠に懸垂し、容器を懸垂した中枠を予め水を
張った天板に嵌合し、嵌合した中枠の下側を湿熱雰囲気
中で、かつ中枠の上側を下側より乾熱雰囲気中で各々加
熱し、プリン原料を加熱凝固するプリンの製造法におい
て、前記中枠と天板とを所定の間隙を形成させて嵌合
し、前記間隙を介して中枠の下側より上側へ蒸気を抜き
ながら加熱を行うことを特徴とするプリンの製造法、で
ある。
【0022】また、前記本発明の第一の発明は、間隙
が、少なくとも5mmの幅で形成されること、及び、中
枠が、少なくとも二の部分に分割されており、分割され
た各部分の間に別途間隙が形成されること、を望ましい
態様としている。
【0023】前記課題を解決するための本発明の第二の
発明は、合成樹脂製の容器を懸垂する容器懸垂用孔を有
する中枠が嵌合されるプリン製造用の中枠付天板であっ
て、嵌合された前記中枠の周縁部と天板との間に間隙が
形成されることを特徴とする中枠付天板、である。
【0024】また、前記本発明の第二の発明は、天板及
び/又は中枠が、前記所定の間隙を形成するスペ−サ−
を備えていること、中枠が、少なくとも二の部分に分割
されており、分割された部分の間に周縁部とは別の間隙
が形成されること、及び、前記分割された部分が、相互
に着脱自在に結合されていること、を望ましい態様とし
ている。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明について詳細に説明
する。
【0026】本発明のプリンの製造法は、前記従来技術
と同様に、天板及び中枠を使用する。しかしながら、中
枠の下側から上側に蒸気を抜く方法が前記従来技術とは
根本的に相違するものである。
【0027】本発明では、中枠を天板に嵌合させる場
合、予め中枠と天板との間に所定の間隙を形成して嵌合
させる。間隙を形成する態様は如何なるものでも良く、
例えば、中枠を予め天板の大きさよりも小さく設計し、
両者を嵌合した場合中枠の周縁部と天板との間に自然に
間隙が生じる態様とすることができる。前記態様の中枠
を天板と嵌合し、前記従来技術と同様にプリンを製造し
た場合、中枠と天板との間に生じた間隙を介して、中枠
の下側から上側に蒸気が抜けるのである。
【0028】従って、前記従来技術のように(以下従来
技術の符号については図6参照)、中枠3cに別途蒸気
抜き孔109を設ける必要がないため、中枠の加工費用
が安価となり、機械的強度が低下しないので耐久性が向
上し、中枠の厚さも薄くできるので軽量化が可能となる
のである。
【0029】このような間隙の幅は、いかなるものでも
良いが、ある程度の蒸気量が抜ける幅であることが好ま
しく、少なくとも5mmの幅であることが望ましい。ま
た、逆に幅が広すぎる場合は、間隙から抜ける蒸気量が
多くなり過ぎるため、中枠の上下における加熱雰囲気に
差異がなくなる。従って、間隙の幅は5〜50mmの範
囲、好ましくは10〜20mmの範囲が望ましい。
【0030】間隙の幅を一定の範囲に収めるためには、
予め天板及び/又は中枠にスペ−サ−を設置し、嵌合し
た場合自動的に所定の幅の間隙が生ずるように設計する
ことが推奨される。
【0031】尚、間隙は、中枠の周囲の少なくとも一部
に形成されれば良いが、中枠の全周に渡って形成するこ
とが好ましく、また可及的に均一の幅で形成されること
が望ましい。
【0032】また、本発明は、中枠が少なくとも二の部
分に分割され、分割された各部分の間に別途間隙が形成
される態様がより望ましい。例えば、中枠が大きいもの
である場合は、中枠の周縁部に間隙を設けたのみでは、
中枠の中心部までに蒸気が行き渡らない不都合もあり得
る。
【0033】この場合は、予め中枠を二以上の部分に分
割して形成し、分割された各部分の間に別途間隙を形成
することにより前記不都合が解決される。この場合、分
割した各部分は、間隙を開けて結合され、一の中枠を構
成することになる。
【0034】このような中枠であれば、前記中枠の周縁
と天板との間に形成された間隙の他に、中枠自体にも間
隙が形成されているから、中枠の全面に蒸気が行き渡る
のである。
【0035】次に、本発明の中枠付天板について説明す
る。
【0036】以下の説明においては、本発明の要素には
後記する実施例の要素との対応を容易にするため、実施
例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記している。
本発明を後記実施例の符号と対応させて説明する理由
は、本発明の理解を容易にするためであって、本発明の
技術的範囲を実施例に限定するためのものではない。
【0037】図1は、本発明の中枠付天板の一実施例の
構造を示す分解図である。図2は本発明の中枠付天板の
一実施例の外観を示す斜視図である。図3及び図4は、
本発明の中枠付天板の他の実施例を示す平面図である。
【0038】本発明の中枠付天板(1、1a、1b)
は、天板(2、2a、2b)と中枠(3、3a、3b)
から構成されており、中枠(3、3a、3b)は天板
(2、2a、2b)に嵌合される。また、中枠(2、2
a、2b)には前記従来技術と同様の容器懸垂用孔
(4、4a)が形成されている。
【0039】この中枠付天板(1、1a、1b)は、中
枠(3、3a、3b)を天板(2、2a、2b)に嵌合
した際に、中枠(3、3a、3b)の周縁部と天板
(2、2a、2b)との間に間隙(6)が形成されるこ
とを特徴としている。
【0040】この中枠付天板(1、1a、1b)は、次
のとおり使用される。即ち、プリン原料を充填した容器
(C)を中枠(3、3a、3b)の容器懸垂用孔(4、
4a)に懸垂し、この中枠(3、3a、3b)を、予め
水を張った天板(2、2a、2b)に嵌合する。
【0041】中枠(3、3a、3b)が天板(2、2
a、2b)に嵌合された場合、中枠(3、3a、3b)
の周縁部と天板(2、2a、2b)との間に間隙(6)
が形成される。
【0042】嵌合させた中枠付天板(1、1a、1b)
を、例えば図5に示すオ−ブン100に通して加熱した
場合、天板(2、2a、2b)に張った水が沸騰し、中
枠(3、3a、3b)の下側は湿熱雰囲気となり、上側
は下側よりも乾熱雰囲気となり、プリン原料を充填した
容器は、異なった雰囲気中で加熱されることとなる。こ
の場合、中枠(3、3a、3b)の下側の蒸気は、間隙
(6)を介して、中枠(3、3a、3b)の上側に抜
け、上側に抜けた蒸気によって加熱中の容器(C)の過
加熱が防止される。これによって、容器(C)の溶融、
変形等が防止されるのである。
【0043】本発明の中枠付天板(1、1a、1b)
は、天板(2、2a、2b)及び/又は中枠(3、3
a、3b)に、前記間隙(6)を形成するためのスペ−
サ−(5、図1参照)を備えていることを望ましい態様
とする。このスペ−サ−(5)によって、中枠(3、3
a、3b)を天板(2、2a、2b)に嵌合した際に、
中枠(3、3a、3b)の縁部と天板(2、2a、2
b)との間に、所定の幅の間隙(6)が形成されるので
ある。
【0044】この場合、スペ−サ−(5)の形状、材質
等には制約はないが、スペ−サ−(5)は、間隙(6)
が少なくとも5mmの幅で形成されるように設置するこ
とが望ましい。
【0045】また、本発明の中枠付天板(1、1a、1
b)は、中枠(3、3a、3b)が、少なくとも二の部
分(m、n、o、p、x、y)に分割されており、分割
された部分(m、n、o、p、x、y)の間に別な間隙
(6a、6b、6c、6d)が形成されることを望まし
い態様とする。
【0046】前記の別な間隙(6a、6b、6c、6
d)を形成することにより、中枠(m、n、o、p、
x、y)の全面に、略均一に蒸気を行き渡らせることが
できるのである。
【0047】尚、以上説明した本発明は、前記本発明者
らの先願の技術と組み合わせて使用できることは言うま
でもない。
【0048】また、本発明において、「中枠」との用語
は、天板の内側に嵌合されるもののみに限定されるわけ
ではなく、天板の外側に嵌合されるものであっても良
い。即ち、合成樹脂製の容器を懸垂し、これを上下に分
けて天板にセットできるものであれば本発明の中枠に包
含されるのであり、中枠と天板とが嵌合する態様によっ
て「中枠」の範囲が限定されることはないのである。
【0049】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を詳細に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0050】実施例1 図1は、本発明の中枠付天板の一実施例の構造を示す分
解図である。図2は本発明の中枠付天板の一実施例の外
観を示す斜視図である。
【0051】図1において、中枠付天板1は、天板2及
び中枠3を備えている。中枠3は、天板2に嵌合される
ものであるが、容器Cを懸垂するため複数の容器懸垂用
孔4を備えている。この容器懸垂用孔4は、前記従来技
術と同一のものである。尚、中枠3のサイズは、天板2
のサイズよりも若干小さく設計されており、天板2は側
壁部内面にスペ−サ−5を備えている。
【0052】前記中枠3の容器懸垂用孔4に、矢印Yの
ように容器Cを懸垂し、矢印Zのように中枠3を天板2
に嵌合する。
【0053】図2は、中枠3を天板2に嵌合した状態を
示している。中枠3のサイズは、天板2のサイズよりも
若干小さく設計されており、しかも天板2の側壁部内面
にはスペ−サ−5が設けられているため、図2のように
中枠3を天板2に嵌合した場合、中枠3の周縁と天板2
との間に、間隙6が形成されるのである。この間隙6の
幅は15mmであり、この間隙となるよう予めスペ−サ
−5の厚さが設計されている。
【0054】図2に示すように、中枠3の容器懸垂用孔
4に容器C(図2では図示省略)を懸垂した状態で、中
枠付天板1をオ−ブンに入れて加熱し、中枠3の下側で
発生した蒸気が、間隙6を介して中枠3の上側に抜け、
中枠3の上側も適度に湿度が維持され、容器Cの過加熱
が防止される。この結果、加熱中の容器Cの溶融、変形
等を防止することができる。
【0055】尚、図1において、中枠3は、容器懸垂用
孔4を穿設した平板と、その平板の周縁部から下向きに
スカ−ト状の脚部が設けられている態様を例示している
が、天板2に張った水が間隙6の方に効率良く流れるよ
うに、このスカ−ト状脚部の下端に切れ込み等を設けて
も良い。また、前記平板に複数の棒のように不連続な脚
部を設けた中枠であっても良い。要は、中枠3を固定す
る態様に制約はないのである。
【0056】更に、この容器懸垂用孔4を穿設した平板
の高さ位置を、天板2の側壁部の上端よりも低くするこ
ともできる。即ち、天板2の側壁部の上端が平板よりも
適宜高くなるように、平板の高さ位置を設定するのであ
る。
【0057】このようにすれば、蒸気が間隙6を介して
中枠3の上側に抜けた場合に、抜けた蒸気が天板2の側
壁部に囲まれて中枠3の上に滞留し、中枠3の全面に蒸
気が行き渡り易くなり、好ましいのである。
【0058】実施例2 図3は、本発明の中枠付天板の他の実施例を示す平面図
である。図3において、図1又は図2と共通する要素に
は図1又は図2と同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0059】図3において、中枠付天板1aは、前記実
施例1と同様に、天板2aを備えているが、図3の中枠
3aは、4つの部分m、n、o、及びpに分割されてい
る。この4つの部分m、n、o、及びpは、図示しない
着脱自在のクリップによって結合されており、これらの
各部分の間には、幅10mmの間隙6a、6b、6c、
及び6dが形成されている。
【0060】尚、中枠3aの4つの部分m、n、o、及
びpの外周にも各々スペ−サ−(図示せず)が設けられ
ており、4つの部分m、n、o、及びpを相互に密着す
るのを防止しており、必然的に、間隙6a、6b、6
c、又は6dが形成される構造となっている。従って、
4つの部分m、n、o、及びpを前記着脱自在のクリッ
プによって結合すれば、自動的に間隙6a、6b、6
c、及び6dが形成されるのである。
【0061】本実施例2の中枠付天板1aにあっては、
間隙6の他に、間隙6a、6b、6c、及び6dが形成
されているため、蒸気が中枠の上側全体的に均一に行き
渡り、容器C(図3では図示せず)の溶融、変形等を防
止する効果が、更に向上するのである。
【0062】実施例3 図4は、本発明の中枠付天板の他の実施例を示す平面図
である。図4において、図3と共通する要素には図3と
同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0063】図4において、中枠付天板1bは、天板2
bを備えており、また中枠3bは4つの部分m、n、
x、及びyに分割され、この4つの部分m、n、x、及
びyによって、間隙6a、6b、6c、及び6dが形成
されている点は、前記実施例2と同様である。
【0064】ただし、図4においては、部分m及びnに
ついては、前記実施例1及び実施例2と共通する容器懸
垂用孔4が設けられているが、部分x及びyについて
は、前記容器懸垂用孔4とは異なる大きさの容器懸垂用
孔4aが設けられている。この容器懸垂用孔4aは、前
記容器懸垂用孔4に懸垂する容器よりも大径の容器(図
示せず)を懸垂することが可能である。
【0065】このように図4に示した中枠付天板1b
は、中枠3bの部分m、n、x、及びyが、前記実施例
2と同様に脱着自在に結合されているため、使用したい
容器の種類、大きさ等に応じて、自在に組み合わせを変
更することができるのである。
【0066】実施例4 次に、本発明の製造法の実施例について説明する。
【0067】牛乳63部(重量。以下、特に断りのない
限り同じ。)に、全卵23部及び砂糖14部を添加し、
混合して撹拌し、60℃に加熱し、均質化し、のち室温
に冷却し、プリン原料を調製した。
【0068】これとは別に、水55部に、卵黄30部、
砂糖10部、及びゼラチン5部を添加し、溶解し、35
℃に加温し、オ−バ−ラン200%に泡立て、泡状原料
を調製した。尚、カラメルソースは、市販品(池田糖化
社製)を使用した。
【0069】高結晶ポリプロピレン樹脂を用いたRev
e71φ−105M(岸本産業社製)105ml容の容
器に前記プリン原料80ml、カラメルソ−ス3mlを
充填し、2層に分離させ、次に前記泡状原料8mlをプ
リン原料の上に充填した。
【0070】前記実施例2の中枠付天板1a(図3参
照)のプリン懸垂用孔4にプラスチック製容器40個を
懸垂し、常法によりセットした。尚、天板2aには予め
80℃の湯を、湯面が容器の底に接触しない高さ(深さ
約20mm)に張った。
【0071】このようにセットした中枠付天板1aを、
市販の連続式コンベア−オ−ブン(図5参照)に通し、
上火160℃、下火200℃で60分間焼成し、のち冷
却し、合成樹脂製フィルムで容器を密封し、焼きプリン
3000個を得た。
【0072】以上のプリン製品は、全ての容器の内部に
良好なプリンが形成されており、しかも全ての容器に溶
融、変形等の現象は全く生じていなかった。
【0073】
【発明の効果】以上、詳記したとおり本発明は、プリン
の製造法及びその製造法に使用する中枠に関するもので
あり、本発明が奏する効果は、次のとおりである。 (1)本発明のプリンの製造法又は中枠付天板は、従来
技術と同様に合成樹脂製容器の溶融、変形等を防止する
ことができるとともに、中枠の加工費用が安価で済み、
投資コストを軽減することができる。 (2)本発明のプリンの製造法又は中枠付天板は、中枠
の機械的強度が強く、変形し難く、耐久性の面で有利で
ある。 (3)本発明のプリンの製造法又は中枠付天板は、中枠
の厚さを薄く設計することが可能であるため、中枠付天
板の全体の重量を軽くすることができ、材料費を低減で
き、また中枠付天板の取り扱いが便利となる。 (4)本発明のプリンの製造法又は中枠付天板は、複数
種類の形状の容器を組み合わせてプリンの製造を行える
ため、プリンの品種によって、対応の自由度が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の中枠付天板の一実施例の構造
を示す分解図である。
【図2】図2は本発明の中枠付天板の一実施例の外観を
示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の中枠付天板の他の実施例を示
す平面図である。
【図4】図4は、本発明の中枠付天板の他の実施例を示
す平面図である。
【図5】図5は、一般的な連続式オ−ブンの構造を示す
模式図である。
【図6】図6は、従来技術における中枠付天板の構造を
説明する分解図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 中枠付天板 2、2a、2b、2c 天板 3、3a、3b、3c 中枠 4、4a 容器懸垂用孔 5 スペ−サ− 6、6a〜6d 間隙 100 連続式オ−ブン 101 本体 102 コンベア− 103、104、105、106、107、108 加
熱装置 109 蒸気抜き孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 裕介 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 川村 信夫 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 丹野 大樹 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内 Fターム(参考) 4B025 LB17 LP02 LT09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱凝固性プリン原料を合成樹脂製の容器
    に充填し、充填した容器を予め容器懸垂用孔を設けた中
    枠に懸垂し、容器を懸垂した中枠を予め水を張った天板
    に嵌合し、嵌合した中枠の下側を湿熱雰囲気中で、かつ
    中枠の上側を下側より乾熱雰囲気中で各々加熱し、プリ
    ン原料を加熱凝固するプリンの製造法において、前記中
    枠と天板とを所定の間隙を形成させて嵌合し、前記間隙
    を介して中枠の下側より上側へ蒸気を抜きながら加熱を
    行うことを特徴とするプリンの製造法。
  2. 【請求項2】 間隙が、少なくとも5mmの幅で形成さ
    れる請求項1に記載のプリンの製造法。
  3. 【請求項3】 中枠が、少なくとも二の部分に分割され
    ており、分割された各部分の間に別途間隙が形成される
    請求項1又は請求項2のいずれかに記載のプリンの製造
    法。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製の容器を懸垂する容器懸垂用
    孔を有する中枠が嵌合されるプリン製造用の中枠付天板
    であって、嵌合された前記中枠の周縁部と天板との間に
    間隙が形成されることを特徴とする中枠付天板。
  5. 【請求項5】 天板及び/又は中枠が、前記所定の間隙
    を形成するスペ−サ−を備えている請求項4に記載の中
    枠付天板。
  6. 【請求項6】 中枠が、少なくとも二の部分に分割され
    ており、分割された部分の間に周縁部とは別の間隙が形
    成される請求項4又は請求項5のいずれかに記載の中枠
    付天板。
  7. 【請求項7】 前記分割された部分が、相互に着脱自在
    に結合されている請求項6に記載の中枠付天板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7502947B2 (ja) 2020-09-14 2024-06-19 株式会社マルゼン 蒸し器

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