JP2000234774A - 室内空気循環装置 - Google Patents

室内空気循環装置

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JP2000234774A
JP2000234774A JP11032175A JP3217599A JP2000234774A JP 2000234774 A JP2000234774 A JP 2000234774A JP 11032175 A JP11032175 A JP 11032175A JP 3217599 A JP3217599 A JP 3217599A JP 2000234774 A JP2000234774 A JP 2000234774A
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JP
Japan
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temperature
duct
blower
room
indoor
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JP11032175A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Saito
光男 齊藤
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Fuji Industrial Co Ltd, Fuji Kogyo KK filed Critical Fuji Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房器具の使用開始、使用停止によって送風
機を自動的に運転開始、運転停止できる室内空気循環装
置とする。 【解決手段】 天井12近くの室内上層温度と床11近
くの室内下層温度を検出し、その温度差が第1の設定温
度以上の時にコントローラ13が送風機6を運転開始
し、室内上層温度の温度降下が第2の設定温度以上の時
にコントローラ13が送風機6を運転停止するようにし
た室内空気循環装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の床近くの空
気を吸い込んで天井近くに吹き出すことで室内の空気を
循環する室内空気循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内において暖房器具を使用すると、そ
の暖房器具で暖められた空気は上昇気流を起こし室内の
天井近くに滞留してしまい、室内の床近くは冷たい状態
におかれ、室内の床近くまでが暖まるまでには長時間必
要としていた。このことを解消するために実開昭57−
137939号公報に示すように、室内の床近くの空気
を吸い込んで天井近くに吹き出すことで室内の空気を循
環する室内空気循環装置が提案されている。
【0003】前述の室内空気循環装置を用いれば短時間
で室内の床近くが暖まり、室内の天井近くと床近くの温
度差をなくし室内の上下層の温度分布を均一化すること
が可能となる。したがって、室内空気循環装置を用いる
ことで室内の快適度が向上するばかりでなく室内上下層
の温度分布が均一化するため必要以上に暖房器具を使用
しないので省エネルギー化となり経済性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の室内空気循環装
置は吸気口と吹出口を有する中空本体内に送風機を設
け、使用者が操作スイッチをON,OFFして送風機を
駆動、停止することで運転、運転中止する形状である。
このために、使用者が室内の天井近くの温度と床近くの
温度の温度差を確認して操作スイッチをON,OFFす
るので、その操作が面倒であるし、操作を忘れることも
ある。また、暖房器具の使用と同時に使用者が操作スイ
ッチをONして運転開始することも考えられるが、この
場合でも操作スイッチをONしなければならないし、操
作を忘れることもある。
【0005】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした室内空気循環装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、下部に吸
気口2、上部に吹出口4をそれぞれ有するダクト1と、
前記ダクト1内に取付けた送風機6と、前記送風機6を
運転制御するコントローラ13と、室内の温度を検出す
る温度センサーを備え、前記コントローラ13は温度セ
ンサーが検出した室内温度変化に基づいて送風機6を運
転制御することを特徴とする室内空気循環装置である。
【0007】第2の発明は、下部に吸気口2、上部に吹
出口4をそれぞれ有するダクト1と、前記ダクト1内に
取付けた送風機6と、前記送風機6を運転制御するコン
トローラ13と、室内の下層空気温度を検出する下部室
内温度センサー9と、室内の上層空気温度を検出する上
部室内温度センサー10を備え、前記コントローラ13
は上部室内温度センサー10で検出した室内の上層空気
温度が下部室内温度センサー9で検出した室内の下層空
気温度よりも第1の設定温度以上高い時に送風機6を運
転開始する第1の機能及び送風機6が運転開始後に前記
室内の上層空気温度又は室内の下層空気温度の温度降下
が第2の設定温度以上の時に送風機6を運転停止する第
2の機能を有することを特徴とする室内空気循環装置で
ある。
【0008】第3の発明は、下部に吸気口2、上部に吹
出口4をそれぞれ有するダクト1と、前記ダクト1内に
取付けた送風機6と、前記ダクト1内を連通、閉鎖する
ダンパー20と、前記送風機6、ダンパー20を制御す
るコントローラ13と、前記ダクト1内の温度を検出す
るダクト内温度センサー23と、室内の温度を検出する
室内温度センサー24を備え、前記コントローラ13
は、室内温度センサー24で検出した室内温度がダクト
内温度センサー23で検出したダクト内温度よりも第1
の設定温度以上高い時に送風機6を運転開始すると共
に、ダンパー20を連通状態とする第1の機能及び、前
記室内温度又はダクト内温度の温度降下が第2の設定温
度以上の時に送風機6を運転停止すると共に、ダンパー
20を閉鎖状態とする第2の機能を有することを特徴と
する室内空気循環装置である。
【0009】第4の発明は、下部に吸気口2、上部に吹
出口4をそれぞれ有するダクト1と、前記ダクト1内に
取付けた送風機6と、前記送風機6を制御するコントロ
ーラ13と、前記ダクト1内に、流通する空気と接する
ことが少ないように取付けたダクト内温度センサー23
と、室内の温度を検出する室内温度センサー24を備
え、前記コントローラ13は、室内温度センサー24で
検出した室内温度がダクト内温度センサー23で検出し
たダクト内温度よりも第1の設定温度以上高い時に送風
機6を運転開始する第1の機能及び、前記室内温度又は
ダクト内温度の温度降下が第2の設定温度以上の時に送
風機6を運転停止する第2の機能を有することを特徴と
する室内空気循環装置である。
【0010】第5の発明は、下部に吸気口2、上部に吹
出口4をそれぞれ有するダクト1と、前記ダクト1内に
取付けた送風機6と、前記送風機6を制御するコントロ
ーラ13と、前記ダクト1内に密閉された空間部35を
形成し、この空間部35内に取付けたダクト内温度セン
サー23と、室内の温度を検出する室内温度センサー2
4を備え、前記コントローラ13は、室内温度センサー
24で検出した室内温度がダクト内温度センサー23で
検出したダクト内温度よりも第1の設定温度以上高い時
に送風機6を運転開始する第1の機能及び、前記室内温
度がダクト内温度よりも第3の設定温度以上低い時に送
風機6を運転停止する第2の機能を有することを特徴と
する室内空気循環装置である。
【0011】
【作 用】第1の発明によれば、室内温度変化に基づ
いて送風機6が自動的に制御されるので、例えば暖房器
具を使用開始して室内温度が高くなった時に送風機6を
運転開始し、暖房器具を使用停止して室内温度が低くな
った時に送風機6を運転停止することが可能である。
【0012】したがって、暖房器具の使用開始、使用停
止によって自動的に送風機6を運転開始、運転停止でき
るので、使用者が送風機6を運転開始、運転停止操作し
なくとも良いので、面倒な操作が不要となると共に、送
風機6の操作忘れがない。
【0013】第2の発明によれば、暖房器具の使用開始
によって室内の上層空気温度が室内の下層空気温度より
も第1の設定温度以上高くなると送風機6が自動的に運
転開始する。送風機6が運転開始後に暖房器具の使用停
止によって室内の上層空気温度又は室内の下層空気温度
が第2の設定温度以上に温度降下すると送風機6が自動
的に運転停止する。
【0014】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。
【0015】第3の発明によれば、送風機6が運転停止
している時にはダンパー20が閉鎖状態でダクト1内に
空気が流通しない。暖房器具を使用開始するとダクト1
内の温度は上昇しないで室内温度が上昇するので、暖房
器具を使用開始してから短時間で室内温度がダクト内温
度よりも第1の設定温度以上に高くなり、暖房器具を使
用開始してから短時間で送風機6が運転開始する。
【0016】また、暖房器具を使用停止すると室内温度
又はダクト内温度が降下し、その温度降下が第2の設定
温度以下となると送風機6が運転停止し、同時にダンパ
ー20が閉鎖状態となる。
【0017】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。しかも、暖房器具を使用
開始してから短時間で送風機6が運転開始し、それと同
時にダンパー20が連通状態となるので、暖房器具を使
用開始してから短時間で室内上下層の温度分布を均一化
することができる。
【0018】第4の発明によれば、ダクト内温度センサ
ー23はダクト1内を流通する空気の温度影響を受け難
いので、暖房器具を使用開始してダクト1内を空気が流
通してもダクト内温度センサー23の検出温度はゆっく
り上昇する。これにより、暖房器具を使用開始するとダ
クト内の温度センサー23の検出温度はゆっくりと上昇
し、室内温度センサー24の検出温度が早く上昇するの
で、暖房器具を使用開始してから短時間で室内温度セン
サー24の検出温度がダクト内温度センサー23の検出
温度よりも第1の設定温度以上に高くなり、暖房器具を
使用開始してから短時間で送風機6が運転開始する。
【0019】また、暖房器具を使用停止すると室内温度
及びダクト内温度が降下し、その温度降下が第2の設定
温度以下となると送風機6が運転停止する。
【0020】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。しかも、暖房器具を使用
開始してから短時間で送風機6が運転開始するので、暖
房器具を使用開始してから短時間で室内上下層の温度分
布を均一化することができる。
【0021】第5の発明によれば、ダクト内温度センサ
ー23はダクト1内を流通する空気の温度影響を受け難
いので、暖房器具を使用開始してダクト1内を空気が流
通してもダクト内温度センサー23の検出温度はゆっく
り上昇する。これにより、暖房器具を使用開始するとダ
クト内の温度センサー23の検出温度はゆっくりと上昇
し、室内温度センサー24の検出温度が早く上昇するの
で、暖房器具を使用開始してから短時間で室内温度セン
サー24の検出温度がダクト内温度センサー23の検出
温度よりも第1の設定温度以上に高くなり、暖房器具を
使用開始してから短時間で送風機6が運転開始する。
【0022】また、暖房器具を使用停止すると室内温度
が早く降下するが密閉された空間部35内の温度はゆっ
くり降下するので、ダクト内温度センサー23で検出し
たダクト内温度よりも室内温度が第3の設定温度以上低
くなると送風機6が運転停止する。
【0023】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。しかも、暖房器具を使用
開始してから短時間で送風機6が運転開始するので、暖
房器具を使用開始してから短時間で室内上下層の温度分
布を均一化することができる。さらに、ダクト内温度セ
ンサー23は密閉された空間部35内に取付けてあるの
で、ダクト内を流通する空気中の汚れが付着しない。こ
れによって長期間亘ってダクト内温度を正確に検出でき
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に示すように、中空形状で通
風路を有するダクト1の下部に吸気口2が形成され、こ
の吸気口2にはフィルター3が取付けられてある。前記
ダクト1の上部に吹出口4が形成され、この吹出口4に
はルーバ5が取付けてある。このルーバ5は固定式でも
良いし、角度を可変とした可変式でも良い。前記ダクト
1内には送風機6が取付けてあり、この送風機6は電動
モータ7でファン8を回転することで矢印a方向に空気
を流通する。前記ダクト1の下部には下部室内温度セン
サー9が取付けてあり、ダクト1の上部には上部室内温
度センサー10が取付けてある。
【0025】前記ダクト1は室内の壁近く等に設置さ
れ、吸気口2が床11近くで、吹出口5が天井12に近
くとなる。
【0026】前記下部室内温度センサー9で検出した室
内の床近くの室内下層温度Tと上部室内温度センサー
10で検出した室内の天井近くの室内上層温度Tは図
2に示すようにコントローラ13にそれぞれ入力され
る。前記コントローラ13は室内上層温度Tが室内下
層温度Tよりも設定温度以上高い時(つまりT−T
の温度差が設定温度以上時)に電動モータ7の起動信
号を出力して電動モータ7を駆動する。
【0027】このようであるから、暖房器具を使用して
室内を暖房開始して室内の天井近くの室内上層温度T
が室内の床近くの室内下層温度Tよりも設定温度以上
高くなると、電動モータ7が起動して送風機6が自動的
に運転開始する。これによって、室内の床近くの空気が
吸気口2から吸い込みされて吹出口4から天井近くに吹
き出しされて短時間で室内の上下層の温度分布を均一化
できる。
【0028】次に前述の動作を図3に示す図表に基づい
て具体的に説明する。暖房器具を使用開始(暖房開始)
すると室内下層温度Tがほぼ一定で室内上層温度T
が順次上昇し、T−Tが第1の設定温度X以上と
なるとコントローラ13が暖房機器使用開始を確認して
電動モータ7を起動して送風機6が自動的に運転開始す
る。
【0029】これにより、室内床近くの空気と室内天井
近くの空気が混合して室内床近くの空気の温度(室内下
層温度T)が順次上昇して室内上下層の温度分布が均
一化する。
【0030】前述のT−Tが第1の設定温度X
(例えば5℃)以上となった後にコントローラ13は
所定時間t(例えば5分)毎の室内下層温度Tの温
度下降(温度低下)を測定する。この室内下層温度T
の温度下降が第2の設定温度X(例えば5℃)以上と
なったらコントローラ13は暖房器具使用停止を確認し
て電動モータ7を停止し、送風機6が自動的に運転停止
する。
【0031】つまり、暖房器具を使用停止して室内の暖
房を停止すると室内下層温度T、室内上昇温度T
低下するので、所定時間t前の室内下層温度Tより
も所定時間t後との室内下層温度Tが低下する。そ
して、その温度下降が第2の設定温度X以下となった
時に送風機6を運転停止する。
【0032】なお、室内上層温度Tの所定時間t
の温度下降が第2の設定温度X以下の時に送風機6を
運転停止しても良い。また、前記所定時間t毎の温度
下降は、所定時間t前後の温度差の最大値でも良い
し、所定時間t間の平均温度の温度差でもよく、設計
的に決めることが可能である。
【0033】次に第2の実施の形態を説明する。図4に
示すように、ダクト1の通風路の途中にダンパー20を
取付ける。このダンパー20はダンパー用電動モータ2
1でバルブ22を揺動してダクト1の通路を連通、閉鎖
する形状である。ダクト1内におけるダンパー20より
も吹出口4寄り位置にダクト内温度センサー23を取付
ける。ダクト1の上部に室内温度センサー24を取付け
る。
【0034】図5に示すように、前記ダンパー用電動モ
ータ21はコントローラ13で駆動制御される。具体的
にはコントローラ13が電動モータを起動する時にダン
パー用電動モータ21を起動してバルブ22を図4の実
線で示す連通位置とし、電動モータ7を停止する時にダ
ンパー用電動モータ21を起動してバルブ22を図4に
仮想線で示す閉鎖位置とする。なお、送風機6の電動モ
ータ7は室内温度センサー24で検出した室内温度とダ
クト内温度センサー23で検出したダクト内温度の温度
差が第1の設定温度以上高くなると通電されて送風機6
が運転開始され、室内温度又はダクト内温度の温度下降
が第2の設定温度以上となると電動モータ7の通電を止
めて送風機6が運転停止される。
【0035】このようにすれば、送風機6が運転停止し
ている時にはダンパー20が閉鎖状態となってダクト1
の内部(通風路)に空気が流通しないので、暖房器具の
使用を開始しても熱により空気の対流や暖房器具からの
暖気吹き出しに影響されてダクト1内部に空気が流通し
ない。
【0036】これにによってダクト1内部の温度は長時
間に渡り暖房器具使用前の温度を維持する。その結果、
暖房によって室内の温度(室内上層温度T)が上昇し
てもダクト内温度が上昇しないので、前述の室内温度セ
ンサー24で検出した室内温度(室内上層温度)とダク
ト内温度センサー23で検出したダクト内温度の温度差
が暖房器具使用開始から短時間で第1の設定温度とな
る。
【0037】このことから、暖房器具を使用開始したこ
とを短時間で検知することができ、それによってダンパ
ー20を連通状態とすると共に、送風機6を運転開始し
て室内の床近くの空気を天井近くに吹き出して循環する
ことで室内の上下層の温度分布を均一化することができ
る。したがって、暖房器具を使用開始してから短時間で
室内の上下層の温度分布を均一化することができる。
【0038】また、室内温度センサー24とダクト内温
度センサー23を室内上下方向にほぼ同一位置として取
付けることが可能である。この結果、電気配線を短くす
ることが可能で、施工し易く、安価となる。しかも電気
配線が短いことでノイズ等を拾い難くなるので、誤動作
することがない。
【0039】次に第3の実施の形態を説明する。図6に
示すようにダクト1内に下面と前面と両側面が閉鎖され
上面が開口した箱体30を取付けてダクト1内に上面が
開口した空間部31を形成し、この空間部31内にダク
ト内温度センサー23を取付ける。
【0040】また、図7に示すようにダクト1内にS字
管32を縦向きに取付けて波形状の空間部33を形成
し、この空間部33内にダクト内温度センサー23を取
付ける。図6、図7に示す場合には送風機6の電動モー
タ7は前述の第2の実施の形態と同様に運転開始、運転
停止される。
【0041】図6、図7に示すようにすれば、暖房器具
を使用開始で熱による空気の対流や暖房器具からの暖機
吹き出しに影響されてダクト1内に流通する空気が前記
空間部31,33を流れ難く、そのダクト1内を流通す
る空気がダクト内温度センサー23に接することが少な
い。
【0042】これによって、暖房器具の使用開始によっ
て室内温度センサー24の検出温度は直ちに上昇する
が、ダクト内温度センサー23の検出温度は除々に上昇
するので、 室内温度センサー24で検出した室内温度
(室内上層温度)とダクト内温度センサー23で検出し
たダクト室内温度の温度差が暖房器具使用開始から短時
間で第1の設定温度となる。
【0043】したがって、暖房器具の使用開始したこと
を短時間で検知して送風機6を運転開始し、室内の床近
くの空気を天井近くに吹き出して循環するので、暖房器
具を使用開始してから短時間で室内の上下層の温度分布
を均一化することができる。
【0044】前述のように室内の上下層の温度分布が均
一化されて暖房器具を使用し続ける場合にはダクト内温
度センサー23の検出温度は室内温度センサー24の検
出温度とほぼ同一温度となる。この状態で暖房器具を使
用停止すると室内温度とダクト内温度がほぼ均一に温度
降下する。
【0045】したがって、室内温度センサー24で検出
した室内温度又はダクト内温度センサー23で検出した
ダクト内温度の温度降下が第2の設定温度以上に降下し
た時に暖房器具の使用停止と判断し、電動モータ7を停
止して送風機6を自動的に運転停止する。
【0046】次に第4の実施の形態を説明する。図8に
示すようにダクト1内に下面、上面、前面、両側面が閉
鎖された箱体34を取付けてダクト1内に密閉した空間
部35を形成し、この空間部33内にダクト内温度セン
サー23を取付ける。この場合には送風機6の電動モー
タ7は室内温度センサー24で検出した室内温度とダク
ト内温度センサー23で検出したダクト内温度の温度差
が第1の設定温度以上の時に通電して送風機6を運転開
始する。室内温度センサー24で検出した室内温度がダ
クト内温度センサー23で検出したダクト内温度よりも
第3の設定温度以上に温度降下したら電動モータ7の通
電を止めて送風機6を運転停止する。
【0047】このようにすれば、ダクト1内を流通する
空気が空間部35内に流れることがなく、ダクト内温度
センサー23がダクト1内を流通する空気と直接触れな
いので、ダクト内温度センサー23はダクト内を流通す
る空気の温度影響をより一層受け難く、そのダクト内温
度センサー23で検出したダクト内温度Tは図9に示
すようになる。これに対して室内温度センサー24で検
出した室内温度Tは図9に示すようになる。
【0048】そこで、室内温度Tとダクト内温度T
の温度差が第1の設定温度X以上の時に暖房器具使用
開始と判断して電動モータ7に通電して送風機6を運転
開始する。
【0049】また、暖房器具を使用停止した後に空間部
35内の温度降下は室内温度の温度降下よりもゆるやか
であり、ダクト内温度Tと室内温度Tの温度差(T
−T)が第3の設定温度X以上の時に暖房器具を
使用停止したと判断し、電動モータ7の通電を止めて送
風機6を運転停止する。
【0050】前述のように密閉された空間部35内にダ
クト内温度センサー23を設けることで、そのダクト内
温度センサー23に空気中の汚れが付着しないので長期
的にダクト内温度を正確に検出できる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、室内温度
変化に基づいて送風機6が自動的に制御されるので、例
えば暖房器具を使用開始して室内温度が高くなった時に
送風機6を運転開始し、暖房器具を使用停止して室内温
度が低くなった時に送風機6を運転停止することが可能
である。
【0052】したがって、暖房器具の使用開始、使用停
止によって自動的に送風機6を運転開始、運転停止でき
るので、使用者が送風機6を運転開始、運転停止操作し
なくとも良いので、面倒な操作が不要となると共に、送
風機6の操作忘れがない。
【0053】請求項2に係る発明によれば、暖房器具の
使用開始によって室内の上層空気温度が室内の下層空気
温度よりも第1の設定温度以上高くなると送風機6が自
動的に運転開始する。送風機6が運転開始後に暖房器具
の使用停止によって室内の上層空気温度又は室内の下層
空気温度が第2の設定温度以上に温度降下すると送風機
6が自動的に運転停止する。
【0054】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。
【0055】請求項3に係る発明によれば、送風機6が
運転停止している時にはダンパー20が閉鎖状態でダク
ト1内に空気が流通しない。暖房器具を使用開始すると
ダクト1内の温度は上昇しないで室内温度が上昇するの
で、暖房器具を使用開始してから短時間で室内温度がダ
クト内温度よりも第1の設定温度以上に高くなり、暖房
器具を使用開始してから短時間で送風機6が運転開始す
る。
【0056】また、暖房器具を使用停止すると室内温度
又はダクト内温度が降下し、その温度降下が第2の設定
温度以下となると送風機6が運転停止し、同時にダンパ
ー20が閉鎖状態となる。
【0057】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。しかも、暖房器具を使用
開始してから短時間で送風機6が運転開始し、それと同
時にダンパー20が連通状態となるので、暖房器具を使
用開始してから短時間で室内上下層の温度分布を均一化
することができる。
【0058】請求項4に係る発明によれば、ダクト内温
度センサー23はダクト1内を流通する空気の温度影響
を受け難いので、暖房器具を使用開始してダクト1内を
空気が流通してもダクト内温度センサー23の検出温度
はゆっくり上昇する。これにより、暖房器具を使用開始
するとダクト内の温度センサー23の検出温度はゆっく
り上昇し、室内温度センサー24の検出温度が早く上昇
するので、暖房器具を使用開始してから短時間で室内温
度センサー24の検出温度がダクト内温度センサー23
の検出温度よりも第1の設定温度以上に高くなり、暖房
器具を使用開始してから短時間で送風機6が運転開始す
る。
【0059】また、暖房器具を使用停止すると室内温度
及びダクト内温度が降下し、その温度降下が第2の設定
温度以下となると送風機6が運転停止する。
【0060】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。しかも、暖房器具を使用
開始してから短時間で送風機6が運転開始するので、暖
房器具を使用開始してから短時間で室内上下層の温度分
布を均一化することができる。
【0061】請求項5に係る発明によれば、ダクト内温
度センサー23はダクト1内を流通する空気の温度影響
を受け難いので、暖房器具を使用開始してダクト1内を
空気が流通してもダクト内温度センサー23の検出温度
はゆっくり上昇する。これにより、暖房器具を使用開始
するとダクト内の温度センサー23の検出温度はゆっく
りと上昇し、室内温度センサー24の検出温度が早く上
昇するので、暖房器具を使用開始してから短時間で室内
温度センサー24の検出温度がダクト内温度センサー2
3の検出温度よりも第1の設定温度以上に高くなり、暖
房器具を使用開始してから短時間で送風機6が運転開始
する。
【0062】また、暖房器具を使用停止すると室内温度
が早く降下するが密閉された空間部35内の温度はゆっ
くり降下するので、ダクト内温度センサー23で検出し
たダクト内温度よりも室内温度が第3の設定温度以上低
くなると送風機6が運転停止する。
【0063】したがって、使用者の面倒な操作が不要
で、操作を忘れることもない。しかも、暖房器具を使用
開始してから短時間で送風機6が運転開始するので、暖
房器具を使用開始してから短時間で室内上下層の温度分
布を均一化することができる。さらに、ダクト内温度セ
ンサー23は密閉された空間部35内に取付けてあるの
で、ダクト内を流通する空気中の汚れが付着しない。こ
れによって長期間亘ってダクト内温度を正確に検出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】送風機の制御回路図である。
【図3】室内下層空気の温度と室内上層空気の温度の変
化を示す図表である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】送風機の制御回路図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図9】室内温度とダクト内温度の変化を示す図表であ
る。
【符号の説明】
1…ダクト、2…吸気口、3…吹出口、6…送風機、9
…下部室内温度センサー、10…上部室内温度センサ
ー、11…床、12…天井、13…コントローラ、20
…ダンパー、23…ダクト内温度センサー、24…室内
温度センサー、30…箱体、31…空間部、32…S字
管、33…空間部、34…箱体、35…空間部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に吸気口2、上部に吹出口4をそれ
    ぞれ有するダクト1と、 前記ダクト1内に取付けた送風機6と、 前記送風機6を運転制御するコントローラ13と、 室内の温度を検出する温度センサーを備え、 前記コントローラ13は温度センサーが検出した室内温
    度変化に基づいて送風機6を運転制御することを特徴と
    する室内空気循環装置。
  2. 【請求項2】 下部に吸気口2、上部に吹出口4をそれ
    ぞれ有するダクト1と、 前記ダクト1内に取付けた送風機6と、 前記送風機6を運転制御するコントローラ13と、 室内の下層空気温度を検出する下部室内温度センサー9
    と、 室内の上層空気温度を検出する上部室内温度センサー1
    0を備え、 前記コントローラ13は上部室内温度センサー10で検
    出した室内の上層空気温度が下部室内温度センサー9で
    検出した室内の下層空気温度よりも第1の設定温度以上
    高い時に送風機6を運転開始する第1の機能及び送風機
    6が運転開始後に前記室内の上層空気温度又は室内の下
    層空気温度の温度降下が第2の設定温度以上の時に送風
    機6を運転停止する第2の機能を有することを特徴とす
    る室内空気循環装置。
  3. 【請求項3】 下部に吸気口2、上部に吹出口4をそれ
    ぞれ有するダクト1と、 前記ダクト1内に取付けた送風機6と、 前記ダクト1内を連通、閉鎖するダンパー20と、 前記送風機6、ダンパー20を制御するコントローラ1
    3と、 前記ダクト1内の温度を検出するダクト内温度センサー
    23と、 室内の温度を検出する室内温度センサー24を備え、 前記コントローラ13は、室内温度センサー24で検出
    した室内温度がダクト内温度センサー23で検出したダ
    クト内温度よりも第1の設定温度以上高い時に送風機6
    を運転開始すると共に、ダンパー20を連通状態とする
    第1の機能及び、前記室内温度又はダクト内温度の温度
    降下が第2の設定温度以上の時に送風機6を運転停止す
    ると共に、ダンパー20を閉鎖状態とする第2の機能を
    有することを特徴とする室内空気循環装置。
  4. 【請求項4】 下部に吸気口2、上部に吹出口4をそれ
    ぞれ有するダクト1と、 前記ダクト1内に取付けた送風機6と、 前記送風機6を制御するコントローラ13と、 前記ダクト1内に、流通する空気と接することが少ない
    ように取付けたダクト内温度センサー23と、 室内の温度を検出する室内温度センサー24を備え、 前記コントローラ13は、室内温度センサー24で検出
    した室内温度がダクト内温度センサー23で検出したダ
    クト内温度よりも第1の設定温度以上高い時に送風機6
    を運転開始する第1の機能及び、前記室内温度又はダク
    ト内温度の温度降下が第2の設定温度以上の時に送風機
    6を運転停止する第2の機能を有することを特徴とする
    室内空気循環装置。
  5. 【請求項5】 下部に吸気口2、上部に吹出口4をそれ
    ぞれ有するダクト1と、 前記ダクト1内に取付けた送風機6と、 前記送風機6を制御するコントローラ13と、 前記ダクト1内に密閉された空間部35を形成し、この
    空間部35内に取付けたダクト内温度センサー23と、 室内の温度を検出する室内温度センサー24を備え、 前記コントローラ13は、室内温度センサー24で検出
    した室内温度がダクト内温度センサー23で検出したダ
    クト内温度よりも第1の設定温度以上高い時に送風機6
    を運転開始する第1の機能及び、前記室内温度がダクト
    内温度よりも第3の設定温度以上低い時に送風機6を運
    転停止する第2の機能を有することを特徴とする室内空
    気循環装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109146A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Nippon Jido Door Kk 空気循環機能を備えた引戸式ドアの戸袋構造
JP2021116983A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 三菱電機株式会社 送風システム
WO2022114151A1 (ja) * 2020-11-27 2022-06-02 ダイキン工業株式会社 気流制御システム

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