JP2000229024A - 調理器 - Google Patents

調理器

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Publication number
JP2000229024A
JP2000229024A JP11031081A JP3108199A JP2000229024A JP 2000229024 A JP2000229024 A JP 2000229024A JP 11031081 A JP11031081 A JP 11031081A JP 3108199 A JP3108199 A JP 3108199A JP 2000229024 A JP2000229024 A JP 2000229024A
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JP
Japan
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main body
cooking device
cooker
pan
heating
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JP11031081A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morota
博 諸田
Takuya Watanabe
卓也 渡邊
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓋体を自動開放させたときの調理器本体の前部
の跳ね上がりや調理器本体のずれ動きを防止する。 【解決手段】外郭2および内枠5備えた調理器本体1
と、内枠5で構成された鍋収容部4内に挿脱自在に収容
された鍋6と、この鍋6を加熱する加熱コイル11、こ
の加熱コイル11を制御するスイッチング素子15や整
流素子16を備えた加熱基板ユニット14と、この加熱
基板ユニット14を冷却する金属製のヒートシンク17
と、調理器本体1の上部に設けられ、調理器本体1の後
部にヒンジ軸23を介して上下方向に回動自在に取り付
けられた蓋体20と、この蓋体20を上向きの開方向に
弾性的に付勢したスプリング24と、蓋体20を調理器
本体1に係脱可能に係止したロック機構25とを具備
し、前記ヒートシンク17を調理器本体1の前部におけ
る外郭2と内枠5との間の空間内に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯等の調理に
用いられる調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の調理器は、調理用の鍋を収容し
た調理器本体と、この調理器本体の上部に設けられた蓋
体とで構成され、蓋体はその後部がヒンジを介して調理
器本体に回動自在に枢着され、前部がロック機構により
調理器本体に係脱可能に係止されている。
【0003】そして蓋体の枢着部に蓋体を開方向に弾性
的に付勢する弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性
力で前記ロック機構の解除に応じて蓋体が自動的に開放
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、蓋体を開放
させる弾性部材の弾性力が強すぎると、蓋体を開けたと
きに、蓋体の回動の勢いで調理器本体の前部側が跳ね上
がったり、場合によっては調理器本体が後方にずれ動い
てしまうことがある。
【0005】特に、調理器本体の前面に蓋体のロック機
構を解除するための解除ボタンが設けられているときに
は、その解除ボタンを押す力が調理器本体に加わるた
め、蓋体の自動開放時により一層調理器本体が後方にず
れ動き易くなる。
【0006】調理器本体が跳ね上がったりずれ動くと、
使い勝手が悪く、ユーザーに悪印象を与え、また調理器
本体内や蓋体内に組み込まれている機器や部品に、その
衝撃で破損や故障の原因を与えてしまう。
【0007】これを避けるために弾性部材の弾性力を弱
くすると、蓋体が完全に開かず途中で止まったり、蓋体
が完全に開いてもその後の位置が定まらず、蓋体がふら
ついてしまう。特に蓋体が完全に開かないような場合は
欠陥製品となってしまう。
【0008】したがって、弾性部材の弾性力の強さはそ
の公差の下限値でも蓋体が確実に開き、また蓋体の枢着
部周辺の摩擦や蓋体の重さや重心の位置のばらつきを考
慮した上でも確実に蓋体が開き、さらに蓋体が古くなり
摩擦が大きくなったり弾性部材の弾性力が低下したよう
なときでも蓋体が開くようにしなければならない。
【0009】このようなことから、弾性部材の弾性力は
蓋体を開けるのに充分な強さとする必要が生じ、この結
果として調理器本体の跳ね上がりやずれ動きが生じ易く
なる。
【0010】特に蓋体の前部に操作部や表示部が設けら
れている場合、蓋の回動の先端側の重量が増し、その回
動時の回転エネルギーが大きくなり、より一層調理器本
体が跳ね上がったりずれ動き易くなる。
【0011】そこで、弾性部材として、通常のスプリン
グに代えてオイルダンパーやブレーキばね等を用いるこ
とが考えられる。しかし前者の場合はコストや小型化・
軽量化の点で不利となる。また、後者の場合は比較的安
価で小型かつ軽量とすることが可能であるが、ブレーキ
の強さの調整や管理が難しく、特に蓋体の重量が増して
いるときにはより一層その調整や管理が難しくなる。
【0012】一方、調理器本体には運搬用の回動式のハ
ンドルが一般に取り付けられている。このハンドルはほ
ぼU字状をなし、その両端部が調理器本体の両側面に回
動自在に枢着され、調理器本体の前後方向に回動するこ
とができるようになっている。
【0013】そしてこのハンドルの回動枢着位置は、調
理器本体の側面上部で、かつその調理器本体の前後方向
に対する中間部よりやや後方側の部分となっている。こ
れはこの位置が調理器本体全体の重心の位置となってい
るからである。
【0014】しかし、この部分を中心にハンドルを前方
に回動させると、このハンドルが蓋体の前端部や調理器
本体の前面上部に当たり、この部分に割れやひびが生じ
たり傷が付いてしまうことがある。蓋体の前端部や調理
器本体の前面上部は視覚上目立つ部分であり、したがっ
てこの部分に割れやひびが生じたり傷が付くと、視覚上
の体裁が大幅に低下してしまう。
【0015】特にこの部分に操作部が設けられているよ
うな場合、その操作部のパネルがAS樹脂等の硬質の樹
脂で成形されていることが多いことからより一層割れや
ひびが生じ易い。そしてその操作部にLCD等の表示素
子が設けられていると、少しの傷でもそれが目立ち、ま
た透過性が低下してしまう。
【0016】さらに、ハンドルが当る部分が蓋体のロッ
ク機構を操作する解除ボタンの配置部分であった場合に
は、ハンドルが当接する勢いでその解除ボタンが押され
て蓋体が勝手に開いてしまうことになる。
【0017】一方、調理器本体内には、鍋を加熱する加
熱手段およびこの加熱手段を制御する加熱制御手段とし
て加熱基板ユニットが設けられている。加熱基板ユニッ
トは発熱量の大きな制御素子を備えており、このためそ
の制御素子の冷却用の放熱手段としてのヒートシンクが
加熱基板ユニットに取り付けられている。
【0018】このヒートシンクはその外形形状が大きい
ほど放熱面積が増して冷却効果が高くなるが、しかしヒ
ートシンクが大形になると調理器本体内にその収容用の
大きなスペースを確保しなければならず、調理器本体の
小型化の妨げとなってしまう。
【0019】そして、ヒートシンクが鍋と近接して配置
していると、炊飯等の調理時に鍋がほぼ100℃程度に
まで上昇するため、ヒートシンクがその輻射熱の影響を
受けてしまい、この結果、ヒートシンクを大形に構成せ
ざるを得なくなり、またヒートシンクを加熱手段として
の電磁誘導用の加熱コイルに近接して配置していると、
ヒートシンクがその加熱コイルからの輻射熱の影響を受
けてしまい、この結果、ヒートシンクを大形に構成せざ
るを得なくなり、いずれの場合も調理器本体の小型化の
妨げとなってしまう。この発明はこのような従来の課題
を解決することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、調理器の外周壁を構成する外郭お
よびこの外郭の内側に配置して鍋収容部を構成する内枠
を備えた調理器本体と、前記鍋収容部内に挿脱自在に収
容された鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、この加熱
手段を制御する制御素子を備えた加熱制御手段と、この
加熱制御手段を冷却する放熱手段と、前記調理器本体の
上部に設けられ、調理器本体の後部にヒンジ機構を介し
て上下方向に回動自在に取り付けられた蓋体と、この蓋
体をその開方向に弾性的に付勢した弾性部材と、前記蓋
体を前記調理器本体に係脱可能に係止したロック機構と
を具備し、前記放熱手段を調理器本体の前部における外
郭と内枠との間の空間内に設けるようにしたものであ
る。
【0021】そして請求項2の発明では、調理器本体に
ハンドルが設けられていることを特徴としている。
【0022】請求項3の発明では、蓋体の上面にロック
機構の解除操作用の解除手段が設けられていることを特
徴としている。
【0023】請求項4の発明では、鍋はその上部から下
部に亘って直径が漸次小さくなる形状をなし、鍋収容部
を構成する内枠の形状が前記鍋の形状に相似する形状と
なっていることを特徴としている。
【0024】請求項5の発明では、鍋の上部の外径に対
する鍋の底面の外径の比率が0.3〜0.8となってい
ることを特徴としている。
【0025】請求項6の発明では、放熱手段はその長手
方向がほぼ垂直の方向を向く状態で調理器本体の前部に
おける外郭と内枠との間の空間内に配置していることを
特徴としている。
【0026】請求項7の発明では、鍋の加熱手段は鍋を
電磁誘導により加熱する加熱コイルを備え、この加熱コ
イルが鍋の底部から側面下部に亘る部分に対向して配置
していることを特徴としている。
【0027】請求項8の発明では、調理器本体における
外郭はその上部から下部に亘って外形が外側に広がって
いることを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1には炊飯器として用い
られる調理器の断面図を、図2にはその平面図を示して
ある。図に示す1は調理器本体で、この調理器本体1は
その外周壁を構成する外郭2と、この外郭2の底面に取
り付けられた底板3と、外郭2の内側に配置して鍋収容
部4を構成する内枠5とを備え、前記外郭2、底板3、
内枠5はそれぞれ合成樹脂で成形され、例えば内枠5の
材料はFR−PET樹脂となっている。
【0029】そして調理器本体1の外周壁を構成する外
郭2は、その上部から下部に亘って外形が外側に僅かに
広がる裾広がり状となっている。
【0030】前記鍋収納部4内には炊飯調理用の鍋6が
挿脱自在に収容されている。この鍋6は、溶湯鍛造によ
り成形され、図3に示すように、熱伝導性に優れるアル
ミニウム等の金属材料からなる鍋主体7と、この鍋主体
7の底面から側面下部に亘る部分の外面に接合されたフ
ェライト系ステンレス等の磁性金属材料からなる発熱層
8とで構成されている。そして鍋主体7の上端の開口縁
に、その外方にほぼ水平に延びるフランジ7aが一体に
突出形成されている。
【0031】この鍋6は、その上部から下部に亘って直
径が漸次小さくなる形状をなし、その上部の外径D1に
対する底面の外径D2の比率(D2/D1)が0.3〜
0.8となっている。この外径D1に対する底面の外径
D2の比率(D2/D1)は、好ましくは0.4〜0.
7の範囲がよい。なお、鍋6の底面の外径D2とは、鍋
6を水平なテーブル面の上に置いたときに、その底面の
テーブル面に接する部分の直径である。
【0032】鍋収容部4を構成する内枠5は鍋6の外形
形状とほぼ相似する形状に形成されている。そして鍋収
容部4内に収容された鍋6はそのフランジ7aが内枠5
の上部に載置されて内枠5の内面に沿うように支持され
ている。
【0033】鍋6の外底面のほぼ中央部には、内枠5を
貫通して突出した負特性サーミスタ等からなる鍋センサ
10が弾性的に当接し、この鍋センサ10により鍋6の
温度が逐次検出されるようになっている。
【0034】内枠5の下部外面には、加熱手段として、
ポリウレタン等の樹脂で絶縁されたリッツ線を内枠5に
螺旋状に巻き付けてなる加熱コイル11が鍋6の発熱層
8に対応して設けられている。すなわちこの加熱コイル
11は、鍋6の下面から側面下部に亘る部分にのみ対向
するように設けられている。そして内枠5には、前記加
熱コイル11以外はヒータ等の発熱部材が設けられてい
ない。
【0035】加熱コイル11の下方には加熱制御手段と
しての加熱基板ユニット14が設けられ、この加熱基板
ユニット14を介して前記加熱コイル11に高周波電流
が供給され、この高周波電流の供給により加熱コイル1
1に交番磁界に生じ、その磁界中に配置している鍋6の
発熱層8に渦電流が発生し、この渦電流がジュール熱に
変換されて発熱層8が発熱し、この発熱で鍋6の全体が
加熱され、炊飯の調理が行なわれるようになっている。
【0036】加熱基板ユニット14は加熱コイル11に
供給する高周波電流を制御するためのスイッチング素子
15や、交流を直流に変換するための整流素子16等を
備えている。これらスイッチング素子15や整流素子1
6は発熱量が大きく、このためその冷却用の放熱手段と
してヒートシンク17が加熱基板ユニット14に接続さ
れている。
【0037】このヒートシンク17はアルミニウム等の
熱伝導率の高い金属材料により一方向に長い板状に形成
され、その板面には放熱効率を高めるために複数のフィ
ンが並列して一体に設けられている。
【0038】このヒートシンク17は、加熱基板ユニッ
ト14の一端側の端部に接続され、その端部外方側から
その上方に起立して調理器本体1の前部における外郭2
と内枠5との間のスペース内に配置するように設けられ
ている。そしてこのヒートシンク17はその長手方向が
ほぼ垂直の方向を向くように調理器本体1の前部におけ
る外郭2と内枠5との間の空間内に保持されている。
【0039】調理器本体1の上部には蓋体20が設けら
れ、この蓋体20は外蓋21の下面に蓋下面材22を取
り付けてなる。そしてこの蓋体20はその後部が調理器
本体1の後方上部に設けられたヒンジ機構としてのヒン
ジ軸23に回動自在に連結され、そのヒンジ軸23を支
点として上下方向に回動することにより調理器本体1の
上面を開閉するようになっている。
【0040】前記ヒンジ軸23は弾性部材としてスプリ
ング24が装着され、このスプリング24により蓋体2
0が上方に向かう開方向に弾性的に付勢されている。ま
た蓋体20の前部にはロック機構25が設けられ、この
ロック機構25はピン26を支点に回動自在に支持され
たフック部材27と、このフック部材27を一回動方向
に弾性的に付勢したスプリング28と、このスプリング
28の付勢力に抗してフック部材27を回動させる解除
手段としての解除ボタン29とで構成されている。
【0041】解除ボタン29は蓋体20の前部の上面に
露出し、またフック部材27の先端部は蓋体20の下方
側に突出し、その先端部に形成された係合凹部30が調
理器本体1に形成された係合凸部31に前記スプリング
28の付勢力で弾性的に係合し、この係合で蓋体20が
調理器本体1に係止されてその閉合状態が保持されてい
る。
【0042】そしてこの状態から前記解除ボタン29を
押圧操作すると、フック部材27がスプリング28に抗
して回動し、係合凹部30と係合凸部31との係合が解
除され、この係合の解除に応じて蓋体20がスプリング
23の弾性力で自動的に上方に回動して開くようになっ
ている。
【0043】蓋体20の上面には操作部を構成する操作
パネル34が設けられ、この操作パネル34に各種の設
定操作を行なうための複数の操作スイッチ34aおよび
その操作に応じる動作状態を表示する複数の表示プレー
ト34bが設けられている。操作パネル34の下には、
LCD、LED、スイッチ機器、マイコン、電池等を備
えた表示基板35が設けられている。
【0044】蓋下面材22の下には鍋6の上端の開口部
を覆う内蓋37が着脱可能に取り付けられいる。この内
蓋37はアルミニウムやステンレス等の金属材料からな
り、周縁にはパッキンベース38を介してシリコーンゴ
ム等からなる鍋密閉用の内蓋パッキン39が設けられて
いる。蓋体20の後部には蒸気パッキン40を介して蒸
気筒41が設けられ、鍋6内の蒸気がこの蒸気筒41を
通して外部に放出されるようになっている。
【0045】また、蓋体20内には負特性サーミスタ等
からなる蓋センサ42が内蓋37と接触するように設け
られ、この蓋センサ42により内蓋37の温度が逐次検
出されるようになっている。
【0046】45は調理器の持ち運び用のハンドルで、
このハンドル45はほぼU字状をなし、その両端部にピ
ン46を有し、これらピン46が調理器本体1の両側面
つまり外郭2の両側面に回転自在に枢着され、これらピ
ン46を介してハンドル45が調理器本体1の前後方向
に対して回動自在に支持されている。
【0047】そしてハンドル45の枢着位置は、調理器
本体1の上部で、かつ調理器本体1の前後方向の中間部
より前方側の位置となっている。本体1の後部における
外郭2の上部には、その内側に段差状に凹む段部47が
形成され、この段部47を含む外郭2の外面に沿ってヒ
ンジカバー48が取り付けられている。
【0048】そしてこのヒンジカバー48には前記段部
47に対応する凹み部がハンドル受け部49として形成
され、ハンドル45を後方に回動したときのハンドル4
5が前記ハンドル受け部49で受け止められて支持され
るようになっている。
【0049】このような構成の調理器においては、調理
器本体1の前部に金属製で重量の重いヒートシンク17
が配置しているため、調理器の全体の重心位置がその前
方寄りの位置となる。したがって、蓋体20が調理器本
体1の上面に閉合する状態から解除ボタン29を操作し
てスプリング24の付勢力でその蓋体20を開放させた
ときに、その反動で調理器本体1の前部が跳ね上がった
り、調理器本体1が後方にずれ動くというようなことが
ない。特に蓋体20の重量が大きく、その重心位置がヒ
ンジ軸23から大きく離れた蓋体20の前部に位置して
いる蓋体20であっても、調理器本体1の跳ね上がりや
ずれ動きを防止することができる。
【0050】解除ボタン29は蓋体20の上面に設けら
れており、したがってこの解除ボタン29を操作したと
きには、調理器本体1を下方に押し付ける力が作用する
だけで、調理器本体1を後方に押すような力が加わるよ
うなことがなく、このためより一層調理器本体1の後方
へのずれ動きを確実に防止することができる。
【0051】そして調理器本体1の跳ね上がりやずれ動
きを防止することができるから、その衝撃が調理器本体
1や蓋体20に加わるようなことがなく、したがって調
理器本体1や蓋体20内の機器や部品に対する破損や故
障を防止することができる。また、調理器本体1の跳ね
上がりやずれ動きがないから、使い勝手がよく、調理器
のユーザーに対して悪い印象を与えるようなこともな
い。
【0052】一方、構造的には、調理器本体1の前部に
金属製のヒートシンク17を配置させるという簡単な手
段で調理器本体1の跳ね上がりやずれ動きを防止でき、
したがって蓋体20を自動開放させる弾性部材として、
オイルダンパーやブレーキばねを用いるような必要がな
く、ねじりばねのような安価で簡易な部材を用いること
ができ、またブレーキばねにおいて必要とされる弾性の
強さについての厳しい管理も不要となる。
【0053】ヒートシンク17は調理器本体1の前部の
部分の外郭2と内枠5との間に空いているスペース内に
配置しており、このため調理器本体1内のスペースを有
効に利用して調理器本体1の小型化を実現できる。
【0054】ヒートシンク17を調理器本体1の後部の
部分の外郭2と内枠5との間に配置させるような場合に
は、蓋体20の開放に応じて蒸気の凝縮水がヒンジ軸2
3の配置部分からその下方に浸入する恐れがあり、した
がってそのヒートシンク17に対して防水対策を施す必
要があるが、本実施形態では調理器本体1の前部の部分
の外郭2と内枠5との間にヒートシンク17を配置させ
てあるからそのような防水対策が不要である。
【0055】調理器の全体の重心位置はヒートシンク1
7が調理器本体1の前部に配置していることから、調理
器本体1の前後方向の中間位置よりその前方側となって
いる。そしてハンドル45の回動枢支位置がほぼその重
心位置つまり調理器本体1の前後方向の中間位置よりそ
の前方側の位置となっており、このためハンドル45を
ピン46を中心として調理器本体1の前方側に回動した
ときに、ハンドル45が蓋体20の前部の上面や調理器
本体1の上部の前面に当るようなことがなく、したがっ
て蓋体20の上面や調理器本体1の上部の前面という視
覚上目立つ部分に割れやひびが生じたり、あるいは傷が
付くような不都合がない。また、蓋体20の解除ボタン
29にハンドル46が当るようなこともなく、したがっ
て蓋体20が勝手に開いてしまうようなこともない。
【0056】ヒートシンク17は調理器本体1の前部に
おける外郭2と内枠5との間の空間内にその長手方向を
ほぼ垂直に向けて配置しているが、前記内枠5は鍋6の
周面の形状に相似する形状をなし、また外郭2は裾広が
りの形状をなしており、したがってヒートシンク17が
配置した空間は上部から下方に向かって漸次広がる状態
にある。
【0057】加熱基板ユニット14のスイッチング素子
15や整流素子16の熱はヒートシンク17の下部から
上部に伝わって放熱され、したがってヒートシンク17
の温度は加熱基板ユニット14に近い下部部分が上部部
分より高くなる。
【0058】ここで、ヒートシンク17の下部部分の周
囲空間は上部部分の周囲空間よりも広がっており、この
ためその高温となる下部部分の周囲に充分な放熱スペー
スが確保され、これにより効率的な放熱を達成すること
ができ、よって大形のヒートシンク17を用いる必要が
なく、小形のヒートシンク17で充分にスイッチング素
子15や整流素子16を冷却することができる。
【0059】また、電磁誘導による鍋6の加熱時には加
熱コイル11も発熱するが、この加熱コイル11は鍋6
の底部から側面下部に対向する部分に配置するように設
けられており、したがって加熱コイル11とヒートシン
ク17との離間を充分に広げてヒートシンク17に対す
る加熱コイル11の輻射熱の影響を低減でき、これによ
りさらにヒートシンク17の放熱効果を高めて小形のヒ
ートシンク17を採用することが可能となる。
【0060】そしてこのように小形のヒートシンク17
を用いることが可能となることから調理器本体の小型化
を実現することができる。
【0061】鍋6は、その上部から下部に亘って直径が
漸次小さくなるように側面が傾斜し、内枠5もそれに相
似して傾斜しており、その傾斜が大きければ大きいほど
ヒートシンク17の下部周囲に広い放熱スペースを確保
することができるが、鍋6の側面の傾斜が大きすぎると
鍋6内の容量効率が低下してしまう。
【0062】そこで、鍋6の上部の外径D1に対する底
面の外径D2の比率(D2/D1)を0.3〜0.8、
好ましくは0.4〜0.7の範囲としてあり、これによ
りその双方を満足することが可能である。
【0063】また、ヒートシンク17はその下部部分が
高温部となるが、このヒートシンク17に対向する外郭
2は上部から下部に亘って外形が広がる裾広がり状とな
っているから、ヒートシンク17の高温部と外郭2との
間隔がその広がりの分だけ大きくなり、したがってその
外郭2の温度上昇を抑えることができる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、簡
単な構成で、蓋体を自動開放させたときの調理器本体の
前部の跳ね上がりや調理器本体のずれ動きを防止するこ
とができる。
【0065】そして請求項2および3の発明では、ハン
ドルの動作に伴う蓋体の上面や調理器本体の前面上部の
損傷を防止でき、請求項4ないし8の発明では、小形の
放熱手段を用いて加熱制御手段を効率よく冷却でき、そ
の小形の放熱手段を用いることにより調理器本体の小型
化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る調理器の断面図。
【図2】その調理器の平面図。
【図3】その調理器における炊飯調理用の鍋を示す断面
図。
【符号の説明】
1…調理器本体 2…外郭 4…鍋収容部 5…内枠 6…鍋 11…加熱コイル(加熱手段) 14…加熱基板ユニット(加熱制御手段) 15…スイッチング素子(制御素子) 16…整流素子(制御素子) 17…ヒートシンク(放熱手段) 20…蓋体 23…ヒンジ軸(ヒンジ機構) 24…スプリング(弾性部材) 25…ロック機構 29…解除ボタン(解除手段) 45…ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 一也 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 AA09 BA02 BA32 BA35 CA05 CA17 CA19 CA22 CA44 CA71 CA82 CB05 CB06 DA02 DA03 DB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理器の外周壁を構成する外郭およびこの
    外郭の内側に配置して鍋収容部を構成する内枠を備えた
    調理器本体と、前記鍋収容部内に挿脱自在に収容された
    鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、この加熱手段を制
    御する制御素子を備えた加熱制御手段と、この加熱制御
    手段を冷却する放熱手段と、前記調理器本体の上部に設
    けられ、調理器本体の後部にヒンジ機構を介して上下方
    向に回動自在に取り付けられた蓋体と、この蓋体をその
    開方向に弾性的に付勢した弾性部材と、前記蓋体を前記
    調理器本体に係脱可能に係止したロック機構とを具備
    し、前記放熱手段が調理器本体の前部における外郭と内
    枠との間の空間内に設けられていることを特徴とする調
    理器。
  2. 【請求項2】調理器本体にはハンドルが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の調理器。
  3. 【請求項3】蓋体の上面にはロック機構の解除操作用の
    解除手段が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の調理器。
  4. 【請求項4】鍋はその上部から下部に亘って直径が漸次
    小さくなる形状をなし、鍋収容部を構成する内枠の形状
    が前記鍋の形状に相似する形状となっていることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の調理器。
  5. 【請求項5】鍋の上部の外径に対する鍋の底面の外径の
    比率が0.3〜0.8となっていることを特徴とする請
    求項4に記載の調理器。
  6. 【請求項6】放熱手段はその長手方向がほぼ垂直の方向
    を向く状態で調理器本体の前部における外郭と内枠との
    間の空間内に配置していることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5に記載の調理器。
  7. 【請求項7】鍋の加熱手段は鍋を電磁誘導により加熱す
    る加熱コイルを備え、この加熱コイルが鍋の底部から側
    面下部に亘る部分に対向して配置していることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5または6に記載の調理
    器。
  8. 【請求項8】調理器本体における外郭はその上部から下
    部に亘って外形が外側に広がっていることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の調理
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106942999A (zh) * 2017-05-11 2017-07-14 马冯传 一种新型电饭煲
CN108013735A (zh) * 2017-09-30 2018-05-11 浙江苏泊尔家电制造有限公司 烹饪器具

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