JP2000227780A - 気体放電型表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

気体放電型表示装置およびその駆動方法

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JP2000227780A
JP2000227780A JP11030239A JP3023999A JP2000227780A JP 2000227780 A JP2000227780 A JP 2000227780A JP 11030239 A JP11030239 A JP 11030239A JP 3023999 A JP3023999 A JP 3023999A JP 2000227780 A JP2000227780 A JP 2000227780A
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discharge
voltage
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display
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JP11030239A
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Katsuhiro Hirose
克弘 広瀬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境が低温である場合や電源投入時や表
示率が小さい場合に発生する不安定放電による表示画像
を悪化を改善する。 【解決手段】 パネル部の温度に応じて1フィールド当
たりに印加される予備放電パルスの印加回数を変える。
パネル部の温度が低いときには、予備放電パルスの印加
回数を多くし、温度が高くなるにつれて予備放電パルス
の印加回数を減らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気体放電を利用
して表示を行う気体放電型表示装置およびその駆動方法
に関し、特に、一定期間内に1回以上の予備放電パルス
を印加する気体放電型表示装置およびその駆動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】気体放電型表示装置の代表例として、プ
ラズマディスプレイ装置を用い、従来の気体放電型表示
装置およびその駆動方法について説明する。従来のプラ
ズマディスプレイ装置の構造および駆動方法の代表例と
して、面放電を利用した交流型プラズマディスプレイ装
置の一例を図22〜図26に示す。図22は気体放電型
表示装置の一構成概要を示すブロック図である。プラズ
マディスプレイ装置1は、マトリクス状に配置された複
数の表示セルの各々において起こるプラズマ放電によっ
て画像を表示するパネル部2と、パネル部2に対してプ
ラズマ放電による表示およびその準備のために必要な高
電圧を供給する高電圧駆動回路3と、高電圧駆動回路3
を駆動するため駆動制御信号を出力するシーケンス制御
部5を持った制御回路4とを備えて構成される。
【0003】次に、従来のプラズマディスプレイ装置1
のパネル部2の一例として、3電極駆動交流型プラズマ
ディスプレイパネル(以下、PDPという)の一構造例
を斜視図にて図23に示し、図23中のA‐A線矢視断
面図およびB‐B線矢視断面図を図23および図24に
示す。プラズマディスプレイ装置のパネル部2は、表示
側に配置されている透明な前面基板10と、前面基板1
0に対向して表示側の反対側に設けられている背面基板
11とを含んでいる。この前面基板10と背面基板11
との間の放電空間21(図24および図25参照)に
は、放電によって紫外線を発生するガスとしてXe等の
希ガスおよび窒素や酸素などの放電可能な気体が数百ト
ル(Torr)封入され、前面基板10と背面基板11の周
囲は密封されている。表示側となる前面基板10の放電
空間21側には、放電を持続するための維持電極対12
として走査電極13と維持電極14が、放電の中心であ
る放電ギャップ18(図25参照)を介して平行かつ対
称に、二本を一対とする複数対がセルピッチ(画素ピッ
チ)の間隔で平行に配置されている。維持電極対12の
走査電極13と維持電極14は、各々、透明電極15
と、母電極16とで構成されている。背面基板11に
は、互いに平行な電極群を構成する書き込み電極17が
前面基板10上の維持電極対12に対して立体交差する
ように設けられている。これら走査電極13と維持電極
14と書き込み電極17の、例えば前面基板10側から
見た平面的な配置を図26を用いて説明する。図26
は、n×mのセルで構成されたマトリクスディスプレイ
の平面構成を示す概略図である。図26中の走査電極1
3および維持電極14と書き込み電極17の交差部分に
表示セル24がある。説明しやすいように表示セル24
の全てに共通なラインの形式の維持電極14が示されて
いるが、維持電極14には分離されている形式のものも
ある。図26のような構成の場合、水平方向に延びるn
本の走査電極131〜13nと、垂直方向に延びるm本
の書き込み電極171〜17mと、走査電極131〜1
3nに平行なn本の部分(ライン)を持つ維持電極14
とで電極群が構成される。
【0004】続いて、パネル部2の中に存する電極群以
外の構成について説明する。放電空間21を形成するた
めに、背面基板11には、障壁22が一定の高さをもっ
て画素ピッチの間隔で平行に設けられている。隣り合う
障壁22の間には、書き込み電極17が配置される。つ
まり、障壁22は画素と画素(セルとセル)を電気的に
分離する役割と前面基板10と背面基板11を一定の間
隔で保持するための役割をもつ。この障壁22と背面基
板11で形成される凹部には、蛍光体13が塗布され
る。また書き込み電極17と維持電極対12の交差部
分、すなわち、前面基板10の維持電極対12と放電空
間21を介して背面基板11上の障壁22で囲まれたに
領域が表示セルである。また、維持電極対12上には誘
電体層19が形成され、更に誘電体層19の保護として
MgO膜20が形成され、MgO膜20が放電空間21
に曝されている。
【0005】次に、放電の一般的な性質と交流型プラズ
マディスプレイ装置の駆動原理について説明した後、3
電極面放電交流型プラズマディスプレイ装置の具体的な
駆動方法について説明する。例えば図24に示した放電
空間21で起きる放電は、電圧‐電流特性において非線
形性を示し、印加電圧に対してしきい値を有するため、
発光(ON)/非発光(OFF)の二値表示しか行うこ
とができない。放電空間21内の二本の電極間(例えば
走査電極13と維持電極14の間)に所定の電圧以上の
電圧を印加することで放電が発生(ON)するが、その
電圧を放電開始電圧Vaという。放電開始電圧Vaより
大きな電圧を印加すれば放電が始まり、その放電が持続
する。また気体放電は、印加電圧に対して特有のヒステ
リシスな関係を示し、放電空間21内に放電を始めるき
っかけとなる電荷が存在すると、見かけの放電開始電圧
Vaの絶対値は低下し、例えば一旦放電が開始すると放
電空間21内に電荷が存在するため、印加する電圧とし
ては放電開始電圧Vaより低い電圧Vbでも放電を維持
することができる。放電開始電圧Vaの値は、放電空間
21や放電ギャップ18等の様々なパラメータによって
定まるが、放電を維持する電圧Vbの値は、放電開始電
圧Vaに対して放電空間21内に残留している電荷量に
よって変わる。放電が発生してから時間が経てば経つほ
ど放電空間21内に存在する残留電荷は中和されて減衰
するため、放電を維持するための電圧Vbの絶対値は上
昇し、最終的には残留電荷が無くなるので放電開始電圧
はVaに戻る。このような残留電荷の存在により放電開
始電圧が低下する効果は放電の「種火効果」と呼ばれて
いる。放電開始電圧Vaより小さな電圧では、放電は始
まらず、また放電が発生している場合でも、放電を維持
する電圧Vbより電圧を低くすれば放電は停止する。直
流駆動型の場合、電極が放電空間に曝されているため、
電極を介してイオンや電子の享受ができるので、Vbも
しくはVa以上の電圧を印加している限り放電は定常的
に発生し続ける。
【0006】しかし交流駆動型の場合、誘電体層19に
よって維持電極対12と放電空間21が絶縁されている
ため、直流駆動型のように維持電極対12は放電空間2
1内の正イオンや電子を直接享受することができず、断
続的な放電の繰り返しを利用しなければならない。ここ
で交流駆動型の駆動原理を図25を用いて簡単に説明す
る。以下、図25の放電空間21内にはある程度の残留
電荷が存在し、この時の放電開始電圧がVbであるとの
仮定の下で説明を行う。このような状況下では、維持電
極対12の一方の電極に電圧を印加して電極間にVb以
上の電位差を与えれば、電圧が印加された直後は、電極
間の電位差による電界が放電空間21内に生じ、正イオ
ンと電子はそれぞれ、走査電極13と維持電極14の極
性に従い、正極側の電極には電子が、負極側には正イオ
ンが移動する。そのため、外部から印加している電圧を
相殺するように、MgO膜20の表面上に電荷が蓄積さ
れながら、放電空間21内で放電が発生する。このMg
O膜20の表面でかつ各電極下に蓄積した電荷(正イオ
ンと電子)を壁電荷といい、壁電荷によって生じる電位
差を壁電圧という。このような壁電荷は、外部から電極
に印加される電圧と逆極性になるように蓄積される。放
電は、放電空間21内を移動している電子の挙動により
発生するわけであるが、引き続き外部から電圧を印加し
たままであれば、相反する形で走査電極13と維持電極
14の下に在るMgO膜20の表面に生じる壁電圧と外
部からの印加電圧との合計電圧が放電開始電圧Vb以下
になり停止する。その後に印加電圧を停止しても、もし
電極上に蓄積された壁電圧が放電開始電圧Vbもしくは
Va以上であれば、壁電圧のみで再度放電が起こり、壁
電圧がVb以下になるまで放電は持続する。また壁電圧
がVbより小さければ放電は起こらず、残留電荷は時間
が経つにつれて放電空間21内に拡散したり誘電体層1
9上で再結合などによって中和される。電圧印加を停止
した後、最初に印加した電圧と逆極性の電圧を印加し、
かつ誘電体層19上にある程度の壁電荷が残留してお
り、壁電圧と電極に印加された電圧の和がVb以上にな
れば、放電が再度発生する。この時、電極に印加する電
圧は、最初に印加した電圧より壁電圧の分だけ低い電圧
でよい。このように放電を行う電極に交番電圧を印加す
ることによって、発光・非発光を繰り返し、放電が維持
されるので交流駆動型と呼ばれる。また、交番電界を印
加することによって放電を維持する過程を維持放電過程
と呼び、この時に印加する交番電圧パルスを維持パルス
と呼ぶ。ある一定以上の繰り返し周波数で発光が行われ
れば、人間の目には連続して発光しているように見え、
また単位時間当たりに発光する回数が多いほど、人間の
目の積分効果によって明るく見える。明るさと発光回数
はほぼ比例するため、所望の明るさを得るには、それに
応じた回数の維持パルスを印加すればよい。
【0007】以上の説明のように電極に印加する電圧と
壁電圧との総和が放電開始電圧Vb以上であれば放電は
発生するので、仮に表示のための最初の放電を行わせる
電圧が印加される前に何らかの作用によって放電空間2
1内に壁電荷を残留させておけば、Vaより低い電圧で
連続して放電を行うことができる。例えば、何らかの作
用(放電)によって複数の表示セルのうち、特定の選択
されたセルにのみ壁電荷が残るようにしておけば、続け
て維持パルスを印加した場合に選択されたセルのみにお
いて維持放電発光が行われる。このとき特定の表示セル
にのみ選択的に壁電荷を残す過程を書き込み過程と呼
ぶ。またこのときの放電を書き込み放電と呼ぶ。また維
持パルスの周期が長くなったり、どちらかの維持パルス
を停止すれば、壁電荷が中和され、放電は停止する。
【0008】ところで、気体放電を利用した気体放電型
表示装置は、上述のように発光/非発光(ON/OF
F)の二値表示しか行うことができない。そのため階調
表示を行う場合、発光(ON)の回数で輝度の制御を行
う。即ち、1フィールド期間内に発光する維持パルスの
数を制御することで、輝度を制御し、階調表現を行うの
が一般的である。図27のように1フィールド期間は幾
つかのサブフィールド(SF)と呼ばれる小時間単位に
分割され、各サブフィールド内には、上述の書き込み過
程よりなる書込期間41と放電を行い明るさを制御する
維持パルスを有する維持期間42が設けられている。各
サブフィールドの維持パルス数は、ある一定の規則に基
づいた数だけ挿入されている。例えば、256階調の場
合、1フィールドを8個のサブフィールド(SF1〜S
F8)に分割し、各サブフィールドには1:2:4:
8:16:32:64:128の比率で維持パルスが挿
入されている。これらの任意のサブフィールドを組み合
わせることによって256階調の輝度を表わすことがで
きる。例えば、256階調のうち10の明るさを表示す
るとき、上記の比率に従えば、SF2とSF4を選択す
ればよい。なお、上記に示したサブフィールドに挿入す
る維持パルスの比率は、一例であってこの比率に従わな
くてもよい。
【0009】次に、3電極面放電交流型PDPの具体的
な駆動方法について説明する。図28は、例えば特開平
7−160218号公報に記載されたPDPの駆動方法
を説明するためのタイミングチャートであり、1サブフ
ィールド内における走査電極13と維持電極14および
書き込み電極17の印加電圧波形を示す。図28(a)
には、維持電極14に印加される駆動電圧波形の一態様
が示され、図28(b)には書き込み電極17に印加さ
れる駆動電圧波形が示され、図28(c)には走査電極
13の第一行目である131に印加される駆動電圧波形
が示され、図28(d)には走査電極13の第二行目で
ある132に印加される駆動電圧波形が示され、図28
(e)には走査電極13の第三行目である133に印加
される駆動電圧波形が示され、図28(f)には走査電
極13の第n行目である13nに印加される駆動電圧波
形が示されている。また、図28(g)には、維持電極
14に印加される駆動電圧波形の他の態様が示されてい
る。なお、図28(b)に示された書き込み期間の駆動
電圧波形は、各サブフィールド毎の各セルにどのような
画像パターンを表示するかによって適宜変化する。次に
動作について説明する。直前のサブフィールドで点灯し
たセルには、最終維持パルスによって壁電荷が残留して
いるため、次のサブフィールドの書き込み期間に入る前
に直前のサブフィールドの影響を受けないように全セル
をリフレッシュし、全セル内の壁電荷を均一に消去する
必要がある。そのため、サブフィールド毎に、直前のサ
ブフィールドと書き込み期間との間に、放電開始電圧V
aより高い電圧を加え、画像表示の段階で点灯・非点灯
のいずれのセルになるかに係わらず放電を起こし、全て
のセルを点灯させる(以下、この放電を予備放電とよ
び、予備放電を発生させる印加電圧を予備放電パルス、
又は全面書き込みパルスと呼ぶ)。予備放電の役割とし
ては、セル内の壁電荷状態を均一化する働きと共に、一
旦全てのセルにて放電を発生させることにより空間電荷
を残留させ、その種火効果により放電開始電圧を下げ、
以後の放電が安定して行われるようにすることがある。
【0010】予備放電パルス25にて直前のサブフィー
ルドの内容をリフレッシュして全セルを均一にした後、
走査電極13がn本ある場合、書き込み期間26にn本
の走査電極13を順次走査し、各表示セルに電荷の形で
表示データを書き込む。点灯するセルには書き込み放電
が発生し、維持電極14側に壁電荷を滞留させる。書き
込み期間26においてn本目まで走査が完了した時点で
維持期間42へ遷移し、維持期間42では各サブフィー
ルドで定められた維持パルスが印加され、壁電荷を滞留
させたセルで、維持パルス26および維持パルス27に
よる電圧と壁電荷による壁電圧との総和が、放電開始電
圧Vbを越えるのでデータが書き込まれた表示セルのみ
維持放電が行われる。また書き込み期間26にて書き込
まれなかったセルは、書き込み放電が発生していないの
で、壁電荷が残留しないため維持期間42において維持
パルス26および維持パルス27が印加されても放電開
始電圧Vbを越えず、従って放電は発生しない。維持期
間42の終了時に、維持パルス26および維持パルス2
7が終了して維持放電は終了する。これにより一つのサ
ブフィールドが完了する。後は同様の動作を各サブフィ
ールド内で行い、これらの維持期間の長さが異なるサブ
フィールドを適宜選択し点灯させることによって階調表
示を行うことができる。
【0011】このような従来の3電極面放電交流型プラ
ズマディスプレイ装置は、その駆動において、1フィー
ルドを幾つかのサブフィールドに分けて階調表示駆動す
る場合、各サブフィールド毎に走査電極13と維持電極
14間に予備放電パルス25を印加し、点灯/非点灯に
関わらず全セルをリフレッシュしている。ところで、こ
の予備放電パルス25を各サブフィールドに印加する
と、表示させる画像に関わりなく各サブフィールドで全
セルが一回発光する。例えば、1フィールドを8サブフ
ィールドで構成する場合に、各サブフィールドで予備放
電パルスを印加すると、常に1フィールド内で8回発光
していることになり、画像データが入力されていない非
表示(黒表示)状態でも全面が白っぽく見えてしまう一
方表示状態(白表示状態)の輝度が変わらないため、コ
ントラストが低下するという問題がある。
【0012】黒表示での輝度が高いと、コントラストが
低く、鮮明な画像を提供することができないため、非表
示状態での輝度の低減は極めて重要である。そこでコン
トラストを向上し、より鮮明な画像を提供するために、
日本国特許第2365154号公報および日本国特許第
2356053号公報では全てのサブフィールドに予備
放電パルス25を印加するのではなく、ある選択された
特定のサブフィールドにだけ予備放電パルス25を印加
して、それ以外のサブフィールドでは消去パルス30を
印加する方法が開示されている。このような消去パルス
30を印加するサブフィールドにおける駆動波形を図2
8(g)に示す。この消去パルス30は、直前のサブフ
ィールドにおける点灯・非点灯に関わらず全セルをリフ
レッシュする予備放電パルス25と異なり、点灯してい
たセルのみを微弱放電させ、リフレッシュ(壁電荷を消
去)させる効果がある。例えば、1フィールドが8サブ
フィールドで構成されている場合、1番目のサブフィー
ルドだけに予備放電パルス25を印加して、その他のサ
ブフィールドで消去パルス30を印加すれば、予備放電
パルス25の印加回数は、全サブフィールドに予備放電
パルス25が印加されている場合に比べると、8分の1
程度に減少するため、非表示状態における輝度も8分の
1に低減され、コントラストが高くなる。
【0013】しかし、消去パルス30は予備放電パルス
25とは異なり、前のサブフィールドにおいて点灯して
いなかったセルにおいては、放電が発生せず、従って種
火効果も得られない。そのため、全てのサブフィールド
の予備放電パルス25を消去パルス30に置換すること
はできず、一定期間内に所定回数(例えば1フィールド
に一回)予備放電パルス25を印加し、全セルをリフレ
ッシュさせる必要がある。この場合、予備放電パルス2
5の印加回数を多くすると種火効果が高まり、放電は安
定するが、上述のコントラストが低下するという問題が
あり、一方、予備放電パルス25の印加回数を少なくす
れば、非表示状態での輝度が低下するためコントラスト
が高くなるが、種火効果が弱まり、不正放電が発生し始
める可能性がある。ここでいう、不正放電とは、書込み
放電で選択したしたセルが発光しなかったり、選択しな
かったセルが発光するすることをいう。
【0014】ところで、気体放電型表示装置が屋外利用
などで外気に曝されていたり、寒冷地方での比較的低温
状態におかれている場合、或いは、電源を入れた直後な
どのパネルの温度が低い状態で点灯を行うと、セルにお
ける放電開始電圧が上昇し不正放電が顕著になる傾向が
ある。したがって、常温(例えば20℃)では正常に動
作して、鮮明な表示画像を提供しても、低温(例えば0
℃)では不正放電を発生することがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の気
体放電型表示装置は、コントラストを向上させるために
予備放電パルスの印加回数を少な目に設定すれば、不正
放電を起こさせずに使用できる温度条件が限定される一
方、不正放電を発生させやすい温度条件、例えば零度付
近でも遜色なく駆動できるように予備放電パルス数の印
加回数を多目に設定すれば、コントラストが犠牲になる
という問題がある。この点に関しては、予備放電パルス
の電圧波高値を設定する場合についても同様の問題が生
じる。
【0016】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたものであり、気体放電を利用して表示を行う気
体放電型表示装置において、気体放電型表示装置の駆動
開始直後や低表示率や低温環境使用等でパネルが比較的
低温に曝されている場合、書き込み放電時における不正
放電を防ぎ、維持放電を正常動作させることが可能な気
体放電型表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る気体放
電型表示装置は、少なくとも2つの電極で構成される電
極群を複数有し、前記電極群から表示セルに電圧を供給
して気体放電による表示を行わせるために、前記少なく
とも2つの電極間に予備放電パルスを与えて前記表示セ
ルの全てで予備放電による残留電荷の消去を行うパネル
部と、前記気体放電および前記予備放電を行わせるため
の電圧を前記パネル部に供給する電圧駆動回路と、前記
パネル部の温度を検出する温度検出部と、前記電圧駆動
回路に対する制御において、前記温度検出部が検出した
温度をパラメータとして当該パラメータに応じて前記電
圧駆動回路が出力する前記予備放電パルスの印加態様を
変更させるシーケンス制御部とを備えて構成される。
【0018】第2の発明に係る気体放電型表示装置は、
少なくとも2つの電極で構成される電極群を複数有し、
前記電極群から表示セルに電圧を供給して気体放電によ
る表示を行わせるために、前記少なくとも2つの電極間
に予備放電パルスを与えて前記表示セルの全てで予備放
電による残留電荷の消去を行うパネル部と、前記気体放
電および前記予備放電を行わせるための電圧を前記パネ
ル部に供給する電圧駆動回路と、気体放電型表示装置の
電源が投入されてからの経過時間を記憶している駆動時
間記憶部と、前記電圧駆動回路に対する制御において、
前記駆動時間記憶部が記憶している前記経過時間をパラ
メータとして当該パラメータに応じて前記電圧駆動回路
が出力する前記予備放電パルスの印加態様を変更させる
シーケンス制御部とを備えて構成される。
【0019】第3の発明に係る気体放電型表示装置は、
少なくとも2つの電極で構成される電極群を複数有し、
前記電極群から表示セルに電圧を供給して気体放電によ
る表示を行わせるために、前記少なくとも2つの電極間
に予備放電パルスを与えて前記表示セルの全てで予備放
電による残留電荷の消去を行うパネル部と、前記気体放
電および前記予備放電を行わせるための電圧を前記パネ
ル部に供給する電圧駆動回路と、前記パネル部を複数の
領域に区分して前記複数の領域の表示率を検出して記憶
する表示率監視手段と、前記表示率から前記複数の領域
の温度を推定する温度推定部と、前記電圧駆動回路に対
する制御において、前記温度推定部が推定した前記パネ
ル部の温度をパラメータとして当該パラメータに応じて
前記電圧駆動回路が出力する前記予備放電パルスの印加
態様を変更させるシーケンス制御部とを備えて構成され
る。
【0020】第4の発明に係る気体放電型表示装置は、
第1から第3の発明のいずれかの気体放電型表示装置に
おいて、前記シーケンス制御手段は、前記予備放電パル
スの印加態様として前記予備放電パルスの1フィールド
当たりの印加回数を、前記パラメータに応じて制御可能
に構成されていることを特徴とする。
【0021】第5の発明に係る気体放電型表示装置は、
第1から第4の発明のいずれかの気体放電型表示装置に
おいて、前記シーケンス制御手段は、前記予備放電パル
スの印加態様として前記予備放電パルスの電圧波高値
を、前記パラメータに応じて制御可能に構成されている
ことを特徴とする。
【0022】第6の発明に係る気体放電型表示装置は、
第1から第5の発明にいずれかの気体放電型表示装置に
おいて、前記シーケンス制御手段は、前記パラメータに
応じ、かつ前記予備放電パルスの印加態様にあわせて、
維持パルスを1サブフィールド当たり印加する回数を制
御可能に構成されていることを特徴とする。
【0023】第7の発明に係る気体放電型表示装置の駆
動方法は、パネル部の温度を検出する温度検出工程と、
前記温度検出工程で検出した温度をパラメータとして当
該パラメータに応じて電圧駆動回路が前記パネル部に出
力する予備放電パルスの印加態様を変更させるシーケン
ス制御工程と、少なくとも2つの電極で構成される電極
群を複数有するパネル部において前記電極群から前記パ
ネル部の表示セルに電圧を供給して気体放電による表示
を行わせる前に、前記シーケンス制御工程で変更された
前記印加態様に応じて前記少なくとも2つの電極間に前
記予備放電パルスを与えて前記表示セルの全てで予備放
電による残留電荷の消去を行うリフレッシュ工程とを備
えて構成される。
【0024】第8の発明に係る気体放電型表示装置の駆
動方法は、気体放電型表示装置の電源が投入されてから
の経過時間を記憶する駆動時間記憶工程と、前記駆動時
間記憶工程で記憶されている前記経過時間をパラメータ
として当該パラメータに応じて前記電圧駆動回路がパネ
ル部に出力する予備放電パルスの印加態様を変更させる
シーケンス制御工程と、少なくとも2つの電極で構成さ
れる電極群を複数有するパネル部において前記電極群か
ら前記パネル部の表示セルに電圧を供給して気体放電に
よる表示を行わせる前に、前記シーケンス制御工程で変
更された前記印加態様に応じて前記少なくとも2つの電
極間に前記予備放電パルスを与えて前記表示セルの全て
で予備放電による残留電荷の消去を行うリフレッシュ工
程とを備えて構成される。
【0025】第9の発明に係る気体放電型表示装置の駆
動方法は、少なくとも2つの電極で構成される電極群を
複数有するパネル部を複数の領域に区分して前記複数の
領域の表示率を検出して記憶する表示率監視工程と、前
記表示率から前記複数の領域の温度を推定する温度推定
工程と、前記温度推定工程で推定した温度をパラメータ
として当該パラメータに応じて電圧駆動回路が前記パネ
ル部に出力する予備放電パルスの印加態様を変更させる
シーケンス制御工程と、前記パネル部において前記電極
群から前記パネル部の表示セルに電圧を供給して気体放
電による表示を行わせる前に、前記シーケンス制御工程
で変更された前記印加態様に応じて前記少なくとも2つ
の電極間に前記予備放電パルスを与えて前記表示セルの
全てで予備放電による残留電荷の消去を行うリフレッシ
ュ工程とを備えて構成される。
【0026】第10の発明に係る気体放電型表示装置の
駆動方法は、第7から第9の発明のいずれかの気体放電
型表示装置の駆動方法において、前記シーケンス制御工
程は、前記予備放電パルスの印加態様として前記予備放
電パルスの1フィールド当たりの印加回数を、前記パラ
メータに応じて制御する工程を含むことを特徴とする。
【0027】第11の発明に係る気体放電型表示装置の
駆動方法は、第7から第10の発明のいずれかの気体放
電型表示装置の駆動方法において、前記シーケンス制御
工程は、前記予備放電パルスの印加態様として前記予備
放電パルスの電圧波高値を、前記パラメータに応じて制
御する工程を含むことを特徴とする。
【0028】第12の発明に係る気体放電型表示装置の
駆動方法は、第7から第11の発明のいずれかの気体放
電型表示装置の駆動方法において、前記シーケンス制御
工程は、前記パラメータに応じ、かつ前記予備放電パル
スの印加態様にあわせて、維持パルスを1サブフィール
ド当たり印加する回数を制御する工程を含むことを特徴
とする。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1に係わる気体放電型表示装置およびその駆
動方法を、3電極構造の面放電交流型プラズマディスプ
レイ装置およびその駆動方法を例に挙げて具体的に説明
する。実施の形態1に関わる気体放電型表示装置および
その駆動方法を説明するにあたって、図1および図2に
加え、適宜図23〜図26および図28を用いる。実施
の形態1に関わる気体放電型表示装置およびその駆動方
法では、図1に示す温度検出部33を設け、プラズマデ
ィスプレイ装置1Aの内部の予め設定した所定部分にお
ける温度をパラメータとして、予備放電パルスの印加態
様、即ち1フィールド当たりに印加する予備放電パルス
数を制御することを目的とする。例えば寒冷地の屋外使
用等のように、プラズマディスプレイ装置1Aの使用環
境条件が極端な低温である場合、プラズマディスプレイ
装置1Aのパネル温度も低くなり、不正放電が発生しや
すい温度条件となる。そこで、パネル部2の温度が環境
温度と同じで低くなっている駆動初期と、パネル部2の
発熱作用によりパネル部2の温度が自ら上昇する駆動定
常期とをパネル部2の温度で区分して、駆動初期には不
正放電が発生しにくくなるように予備放電パルスの印加
回数を多くし、駆動定常期にはコントラストを良好にす
るために予備放電パルスの印加回数を少なくしている。
【0030】例えば、プラズマディスプレイ装置1Aの
中で温度測定の対象となる所定部分としては、パネル部
2、パネル部2の発熱の逃げ道となる部位、筐体、高電
圧駆動回路3、外光反射を防いだり電磁輻射を抑制する
ような働きをもつパネル部2の表示前面に設ける透光性
を有した物質などが挙げられるが、特に図1に示すよう
にパネル部2から直接温度センサ32で温度を検出すれ
ば、パネル部2の発熱による温度変化を敏感に感知して
対応することができる。パネル部2の任意の場所に、熱
電対やその他の温度センサ32を付加すると、温度セン
サ32により計測されたプラズマディスプレイ装置1A
の温度は、制御回路4A内に設けられた温度検出部33
により検出され、シーケンス制御部5Aにて、図2のよ
うなプラズマディスプレイ装置1Aの所定部分の温度と
予備放電パルス25の印加回数の関係に基づき、予備放
電パルス数が決定される。図2のような関係は、予め実
験やシミュレーションなどによって決定される。制御回
路4Aは、決定された印加回数だけ予備放電パルス25
を高電圧駆動回路3がパネル部2に出力するように、高
電圧駆動回路3を制御する。このように、表示装置の所
定部分にパネル部2を選択すれば直接パネル部2の温度
を実測しているため、パネル温度に応じて予備放電パル
ス数をより適切に設定することが可能となる。
【0031】図1におけるパネル部2の任意の場所に設
置された温度センサ32によって計測されて、温度検出
部33で検出された温度をTとすると、図2の関係か
ら、1フィールド当たりに印加する予備放電パルス25
の印加回数Nは、T≦T1のときN1回、温度T1<T
≦T2ときはN2回、温度T2<T≦T3のときN3
回、…、温度T5<T≦T6の時N6回の予備放電パル
ス25が印加される。このように、予備放電パルスの回
数は温度検出部33で検出された温度Tに応じて一意に
決められている。そして温度T6を上回った時点で予備
放電パルス25の回数はN7回で一定になる。1フィー
ルドを8サブフィールドに分割したサブフィールド構成
をもとに具体的な数値例を示す。温度検出部33の温度
が−10℃(=T1)での1フィールドに印加する予備
放電パルス25の回数を8回(=N1)とし、その後、
例えばパネル部2の温度が温度T2→温度T3→…→温
度T5→温度T6と順次5℃ずつ上昇する毎に、予備放
電パルス25の印加回数Nは7回→6回→…→2回と減
少するように構成できる。その場合、1フィールドに8
回予備放電パルス25を印加するときは、各サブフィー
ルドに1回予備放電パルス25を印加し、全てのサブフ
ィールドにて図28(a)に示したような波形を持った
駆動電圧を印加する。一方、N=7回以下の予備放電パ
ルスを印加するときは、8個のサブフィールドのうち予
め設定したN個のサブフィールドにおいては図28
(a)に示したような波形を持った駆動電圧を印加し、
その他のサブフィールドにおいては図28(g)に示し
たような予備放電パルスを含まない波形を持った駆動電
圧を印加する。しかし、プラズマディスプレイ装置1A
の所定部分における温度Tは単調に増加しない場合もあ
り、パネル部2の温度は、例えば表示率や表示状態もし
くは使用環境温度などによって変動しやすく、仮に温度
−5℃(=T2)→温度0℃(=T3)→温度5℃(=
T4)→温度0℃(=T3)と変化したとすると、1フ
ィールド当たりに印加する予備放電パルス25の印加回
数Nを7回→6回→5回→6回とするなど、検出された
温度に連動して1フィールド当たりに印加する予備放電
パルス数も適宜増減する。
【0032】以上のようにプラズマディスプレイ装置1
Aが寒冷地の屋外等で使用され、使用環境温度が極端に
低温である場合には、プラズマディスプレイ装置1Aの
温度、特にパネル部2の温度が比較的低いため予備放電
パルスの印加回数を多くすることにより不正放電を防止
し、パネル自身の発熱等による表示装置の温度変化に応
じて、予備放電の印加回数を変化させれば、予備放電パ
ルスの印加回数を必要かつ最小限にすることが可能とな
り、不正放電がなく、鮮明な画像を表示する気体放電型
表示装置を得ることができる。なお、温度T1〜温度T
6までの温度間隔は、上記の説明で用いたような等間隔
に設定されなくても良く、またN1〜N6と6分割でな
くても良い。例えば図2で、温度T3〜温度T6をおよ
びN4〜N7を省略し、パネル部2の温度T1を−5℃
に設定しその時の予備放電パルス25の印加回数N1を
4回/1フィールド、次いでT2は5℃に設定しN2は
2回/1フィールド、それ以降はN3=1回/1フィー
ルドのように予め適当に設定しておけばよい。
【0033】また、プラズマディスプレイ装置1Aの内
部にある所定部分に、例えば筐体を選択しても、表示装
置内のパネル部2や高電圧駆動回路3等からの発熱によ
り、プラズマディスプレイ装置1A自体の温度も変化す
るので、筐体の温度はパネル部2の温度とは異なるけれ
ども筐体の温度からパネル部2の温度を推定することが
できる。プラズマディスプレイ装置1Aの内部の所定部
分の選択を変更すれば、温度Tnと予備放電パルス25
の印加回数Nnとの関係は温度センサ32等を取り付け
る部位によって適宜変更すればよい。
【0034】以上に説明したように実施の形態1の気体
放電型表示装置またはその駆動方法によれば、温度セン
サ32によってプラズマディスプレイ装置1Aの内部の
所定部分における温度を実測し、制御回路4A内の温度
検出部33により検出された温度を、シーケンス制御部
5Aにて図2のようなプラズマディスプレイ装置1Aの
所定部分における温度と予備放電パルス25の印加回数
の関係に基づいた予備放電パルス数を印加することで、
使用環境温度が低い場合に起きる可能性が高い不正放電
を防ぎつつコントラストの改善も図れるので、例えば寒
冷地使用等の低温環境下においても鮮明な表示画像を提
供することができる。即ち、制御回路4A内で予備放電
パルスを自動的に制御するため、エンドユーザーの使用
環境の限定が緩和され、厳しい使用環境下でも鮮明な画
像を提供することができる。特に、低温時での動作マー
ジン不足による不具合を救済することができ、また製品
の温度保証範囲に対しても大きな裕度を確保できるの
で、製品の歩留まりを向上させ、安価で、品質の良い製
品を提供することができる。また、従来では書き込み放
電時の不正放電によって正常駆動不可能であると考えら
れる低温使用条件においても、鮮明な表示画像を提供す
ることができ、製品の使用用途拡大につながる。
【0035】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係わる気体放電型表示装置およびその駆動方法について
も、3電極構造の面放電交流型プラズマディスプレイ装
置およびその駆動方法を例に挙げて具体的に説明する。
実施の形態1のプラズマディスプレイ装置1Aでは、パ
ネル部2の温度に関わらず、高電圧駆動回路3から印加
される予備放電パルス25の電圧波高値は一定電圧であ
ることを前提としていた。予備放電パルス25の電圧波
高値が一定であれば、黒表示における輝度は、図2の縦
軸である1フィールド当たりの予備放電パルスの印加回
数Niによって定まり、予備放電パルス25の印加回数
を減少させると、黒表示時における輝度が階段状に減少
する。例えば、予備放電パルス25の印加回数Niが温
度TでNj回に切り替わるとT℃に0.5×(Ni−N
j)[cd/m2]の割合で輝度が減少する。例えば予備放電
パルス25の一回当たりの発光が0.5[cd/m2]とすれ
ば、1フィールド当たり1回予備放電パルス25を減少
させるに従って0.5[cd/m2]の輝度が減少する。その
ため、予備放電パルスの印加回数を一度に多く間引いた
り、予備放電パルスの印加回数の切り替え温度の間隔を
細かくすれば、黒表示の輝度が段階的に変化するので、
比較的輝度が低い表示や静止画などでは多少見にくくな
ることもある。
【0036】そこで、図3に示す実施の形態2のプラズ
マディスプレイ装置1Bは、プラズマディスプレイ装置
1Aのシーケンス制御部5Aに対して、シーケンス制御
部5Bが行う高電圧駆動回路3の制御を変更している。
つまりシーケンス制御部5Bは、予備放電パルスの印加
態様の変更として高電圧駆動回路3が印加する予備放電
パルス25(図28参照)の電圧波高値を変化させる制
御をしているが、予備放電パルス25の電圧波高値を変
化させる段階でその変化を連続的なものにしている。
【0037】図3は、この発明の実施の形態3によるプ
ラズマディスプレイ装置の一構成例を示すブロック図で
ある。プラズマディスプレイ装置1Bの制御回路4Bが
備える温度検出部33および温度センサ32は図1のプ
ラズマディスプレイ装置1Aが備えるものとはぼ同様で
ある。ただし、温度検出部33は、温度T7,T8を境
に出力を変化させる。図3のシーケンス制御部5Bは、
例えば1フィールド当たりの予備放電パルス25の2段
階の電圧波高値を連続的に制御可能に構成され、そのた
め、高電圧駆動回路3は、シーケンス制御部5Bによっ
て温度T7に至るまでの予備放電パルス25の電圧波高
値を図4に示す電圧波高値Vc7に設定され、ある一定
温度T7を超えて温度T8に至るまでにおいては予備放
電パルス25の電圧波高値をVc7からVc8へと連続
的に変化させられる。例えば図4に示す電圧波高値Vc
7は通常駆動状態よりも高い予備放電パルス25とし、
温度T7から温度T8へと温度が変化するにともない、
予備放電パルス25の電圧波高値Vcを減少させ、通常
駆動状態の一定値Vc8で収束させる。これは実施の形
態1において、特に温度分割を一度だけ行うような予備
放電パルス25の温度分割数が少ない場合に有効で、黒
表示における輝度を連続的に減少させることができるの
で、黒表示において違和感が感じることがない。
【0038】以上説明したように実施の形態2のプラズ
マディスプレイ装置1Bによれば、表示装置内の所定部
分における温度をパラメータとして1フィールド当たり
の予備放電パルス25の電圧波高値を制御することで、
寒冷地等の低温下における低温駆動時に発生しやすい不
正放電を防ぎつつコントラストの改善も図れるが、その
際、制御回路4Bにおいて黒表示の輝度を連続的に変化
させることができるため、低温下でも鮮明でプラズマデ
ィスプレイ装置1Bの使用者に対して違和感を抱かせな
い表示画像を提供することができる。
【0039】実施の形態3.実施の形態3の気体放電型
表示装置およびその駆動方法は、実施の形態1と実施の
形態2を組み合わせたものである。以下実施の形態3の
プラズマディスプレイ装置について、図5から図7を用
いて説明する。図5は、実施の形態3によるプラズマデ
ィスプレイ装置の一構成例を示すブロック図である。図
5のプラズマディスプレイ装置1Cの制御回路4Cは、
シーケンス制御部5Cにより高電圧駆動回路3が出力す
る予備放電パルス25の印加回数と電圧波高値とを温度
検出部33の検出温度に応じて制御可能に構成されてい
る。そのため、高電圧駆動回路3が出力する予備放電パ
ルス25の電圧波高値をある電圧変更可能範囲内で連続
的に変化させれば黒表示における輝度も連続的に変化さ
せることができる。図6は、予備放電パルス25の電圧
波高値と黒表示状態での輝度の関係、および1フィール
ド当たりの予備放電パルス25の印加回数との関係を表
したものである。例えば図6で、予備放電パルス25の
電圧波高値の電圧範囲がVpLからVpHである場合、
1フィールド内に印加する予備放電パルス数を変えなけ
れば、黒表示の輝度はBpLからBpHの範囲で連続的
に変化する。その電圧範囲内でVcLからVcHで制御
すれば、1フィールド当たり8回の予備放電パルス25
を印加した場合、黒表示輝度はB9からB8まで連続的
に変化させることができる。さらに8回/1フィールド
の予備放電パルス数におけるVcLでの黒表示輝度B8
は、7回/1フィールドの予備放電パルス数におけるV
cHでの黒表示輝度に相当し、7回/1フィールドの予
備放電パルス25におけるVcLは、6回/1フィール
ドの予備放電パルス25におけるVcHと同じ黒表示輝
度B7に相当するように、N回の予備放電パルスを印加
するときVcL(N)とVcH(N−1)での輝度が同
等であり、VcH(N)とVcL(N+1)での輝度が
同等になるように設定する。このような関係を設定すれ
ば、予備放電パルス25の印加回数を1回から8回まで
順次適用する間に、予備放電パルス25の電圧波高値を
VcLからVcHの範囲で制御すれば、8回/1フィー
ルドから1回/1フィールドへ予備放電パルス25の印
加回数を変化させることで、輝度をB9からB1まで黒
表示輝度を連続して変化できるようになる。
【0040】これを利用すると、図2の予備放電パルス
25の印加回数の切り替え点である温度T1〜T7での
不連続点は、それぞれ図4における温度T7〜T8のよ
うな連続的に黒表示輝度変化をさせるので、結果として
図2の温度T1、温度T2、…、温度T6は図7におい
て、それぞれ温度T1〜T2、温度T3〜T4、…、温
度T11〜T12の間で、予備放電パルス25の電圧波
高値を調節し、黒表示における輝度を輝度B1から輝度
B7まで連続的に変化させることができ、予備放電パル
スの印加状態の範囲を広く取りながら、なおかつ、黒表
示における輝度変化があっても使用者は違和感なく画像
を見ることができる。また仮に、電圧波高値VcL
(N)とVcH(N−1)で黒表示輝度が同等でない場
合でも、図2で示されているような不連続点における輝
度変化は緩和することができるため、プラズマディスプ
レイ装置1Bの使用者は比較的違和感を抱くことなく見
ることができる。
【0041】以上説明したように実施の形態3によれ
ば、パネル部2の温度に応じて1フィールド当たりの予
備放電パルス25の印加回数および電圧波高値を同時に
制御することで、電源投入直後におけるパネル部2の温
度が低いときに発生しやすい不正放電を防ぐことができ
るため、気体放電型表示装置の使用環境温度に左右され
ることなく鮮明な表示画像を提供することができる。さ
らに黒表示における輝度を幅広く、連続的に変化させる
ことができるので黒表示における輝度変化に関わらず使
用者は違和感なく画像を見ることができる。
【0042】実施の形態4.実施の形態1から実施の形
態3の気体放電型表示装置は、表示装置内の所定部分に
おける温度変化に応じて、1フィールド当たりの予備放
電パルス25の印加回数や電圧波高値を変化させるた
め、黒表示における輝度が変化するが、例えば図28に
示す維持パルス26および維持パルス27は変更してい
ないので、表示輝度は変わらない。そのため低温で駆動
されているときは、表示輝度が変化していないのに対
し、予備放電パルス25の印加回数や電圧波高値の制御
によって黒表示における輝度(非表示輝度)が高くなっ
ているため、白表示における輝度に対する黒表示におけ
る輝度の割合、つまりコントラストは、図2の温度T6
の時に比べると温度T1の時の方が低い。
【0043】実施の形態4では、このような低温駆動時
における黒表示輝度の上昇によってコントラストが低下
することを防止するために、1フィールド当たりの予備
放電パルス25の印加回数に合わせて、各サブフィール
ドに一定回数が一定比率で印加されている維持パルス2
6および維持パルス27の数を、予め設定しているサブ
フィールド間の比率をなるべく変更せずに増加させる。
ただ、維持パルス数を増やすことによって消費電力が増
す恐れがあるため、コントラストを常に一定に保つこと
は困難であるが、なるべくコントラストを一定に保つよ
うに維持パルス26,27を補えばよい。図8は実施の
形態4によるプラズマディスプレイ装置の一構成例を示
すブロック図である。維持パルス26,27を補うた
め、シーケンス制御部5Dが高電圧駆動回路3に対して
出力する駆動制御信号が変更される。例えば、パネル部
2の温度が上昇し、温度Tが温度T1で1フィールド当
たりの予備放電パルス数が3回から2回へ変化した場合
の一例を図9に示す。例えば図9(b)に示すように温
度T<T1では、1フィールド当たりの予備放電パルス
数がSF1とSF3とSF5に各1回ずつ合計3回印加
され、このときの駆動周波数が15kHzであるとす
る。温度T1において例えば図9(a)に示すように予
備放電パルスの印加回数がSF1とSF4に各1回ずつ
の合計2回に変化するとすれば、黒表示における輝度は
予備放電パルスの印加回数に比例するため3分の2に低
下する。このとき同じく図9(a)に示すように駆動周
波数を10kHzにすれば、表示輝度も3分の2に低下
するため、コントラストは維持される。このような温度
T1における変化の過程では、図9(a)および(b)
に示されるように、リフレッシュ期間40a,40bと
書込期間41の長さは変わらないが維持期間42が変化
することになる。なお、図9において、リフレッシュ期
間40aは予備放電パルス25を印加している期間であ
り、リフレッシュ期間40bは予備放電パルス25が印
加されずに消去パルス30が印加されている期間であ
る。
【0044】以上説明したように実施の形態4によれ
ば、温度変化に応じて1フィールド当たりの予備放電パ
ルスの印加回数を制御する場合、パネル部2の温度をパ
ラメータとして維持パルスの印加回数をも同時に制御す
ることで、寒冷地等の低温下における低温駆動時に発生
しやすい不正放電を防ぐことができるため、鮮明な表示
画像を提供することができ、なおかつ、黒表示における
輝度が変化したとき、維持パルス数を変化させることで
表示輝度も変化するので、極端なコントラストの低下を
防ぐことができるため、比較的違和感がなく鮮明な表示
画像を低温駆動時からも提供することができる。なお、
予備放電パルスの印加態様の変更として、予備放電パル
スの印加回数のみを変化させる場合について説明した
が、このような場合だけでなく、実施の形態2で説明し
た予備放電パルスの電圧波高値を変化させる場合、実施
の形態3で説明した予備放電パルスの印加回数と電圧波
高値をともに変化させる場合も同じように適用できる。
【0045】なお、実施の形態1から実施の形態4にお
いては、温度の測定点を1点に限って説明したがパネル
部2の温度を複数箇所で測定してもよく、その複数箇所
の中の最も温度が低い表示領域の温度でパネル部2の温
度を代表させてもよい。
【0046】実施の形態5.実施の形態1から実施の形
態4では、パネル部2の温度を直接または間接的に測定
したが、パネル部2の温度の推定に基づいて予備放電パ
ルスの印加態様を変更しても同様の効果を得ることがで
きる。実施の形態5では、パネル部2の温度と関係の深
い、点灯してからの時間経過をパラメータに、予備放電
パルスの印加態様としての予備放電パルスの印加回数を
変更する。図10は、この発明の実施の形態5における
プラズマディスプレイ装置1Eの一構成例を示すブロッ
ク図である。図10におけるパネル部2には、従来と同
様に、例えば図23〜図25に示したような構造のPD
Pを使用することができる。プラズマディスプレイ装置
1Eの高電圧駆動回路3を制御回路4Eにてシーケンス
制御することにより、高電圧は例えば図28に示すよう
な波形を持った駆動電圧を印加してパネル部2に表示発
光を行わせる。制御回路4Eのシーケンス制御部5Aに
は、駆動時間記憶部31が接続されている。この駆動時
間記憶部31は、プラズマディスプレイ装置1Eの主電
源を投入してから制御回路4Eが作動した時間を計測す
るためのものである。この駆動時間記憶部31は、タイ
ムカウンタおよび好適なメモリなどで構成している。こ
のプラズマディスプレイ装置1Eにおいては、電源投入
直後の駆動初期には、パネル部2の温度が低いため不正
放電が発生しやすいが、時間が経つにつれ、パネル部2
の温度がそれ自身の発熱により上昇し、不正放電が発生
しにくくなる駆動定常期へと移行する。このような変化
にあわせて、駆動時間記憶部31によって計測された主
電源が投入されてからの経過時間によって、予め設定し
た順序に従い、1フィールドの期間当たりの予備放電パ
ルス25の印加回数を変化させることを特徴としてい
る。気体放電型表示装置の電源が投入されてから経過時
間として、例えばパネル部2、高電圧駆動回路3または
制御回路4に電力が供給され初めてからの経過時間(作
動時間)を用いることができる。
【0047】以下、フィールド内に印加する予備放電パ
ルス25の印加回数と電源を投入してからの経過時間と
の関係の一例を図11を用いて説明する。図11におい
て、電源投入した直後に対し、時刻tにおける1フィー
ルド当たり予備放電パルス25の印加回数Nは、t≦t
1のときN1回が印加され、時刻t1まで1フィールド
当たりN1回予備放電パルスの印加状態が続く。時刻t
1<t≦t2ときはN2回、時刻t2<t≦t3のとき
N3回、…、時刻t5<t≦t6の時N6回の予備放電
パルス25が1フィールド当たりに印加されるように、
予備放電パルス25の印加回数は電源を投入してからの
経過時間に応じて一意に決められている。そして最終的
に時刻t6で予備放電パルス25の印加回数がN7回で
固定され、それ以上増減することはない。具体的な数値
例を1フィールドを8サブフィールドに分割したサブフ
ィールド構成をもとに示す。電源投入してから1分間
(=時刻t1)は1フィールドに印加する予備放電パル
ス25の回数を8回(=N1)印加するとし、その後、
時刻t2→時刻t3→…→時刻t5→時刻t6と1分経
過する毎に7回→6回→…→2回と予備放電パルス25
の印加回数Nが減少する。
【0048】また、1フィールドに8回の割合で予備放
電パルス25を印加する場合は、各サブフィールドに1
回ずつ予備放電パルス25が印加される。即ち、全ての
サブフィールドにて図28(a)に示したような波形を
持った駆動電圧を印加すれば良い。しかし、1フィール
ド当たり印加する予備放電パルス25の印加回数N=7
回以下の場合は、8個のサブフィールドのうち予め設定
したN個のサブフィールドにおいては図28(a)に示
したような波形を持った駆動電圧を印加し、その他のサ
ブフィールドにおいては図28(g)に示したような予
備放電パルスを含まない駆動波形の電圧を印加する。以
上のよう主電源を投入直後の、パネル部2の温度の低い
期間には、予備放電パルス25の印加回数を多くするこ
とにより不正放電を防止し、電源投入からの時間が経
ち、パネル部2の温度が高くなるにつれ、予備放電パル
ス25の印加回数を減らすことにより、予備放電パルス
25の印加回数をパネル部2の温度に応じて必要かつ最
小限にすることが可能となり、不正放電がなく、なおか
つコントラストの高い表示装置を得ることができる。
【0049】なお、時刻t1〜時刻t6までの時間間隔
は、一例で示してあるような等間隔でなくても良く、ま
たN1〜N6と6分割でなくても良い。例えば図11
で、時刻t3〜時刻t6をおよびN4〜N7を省略し、
電源投入してからの時刻t1を10分に設定しその時の
予備放電パルス25の印加回数N1を4回/1フィール
ド、続いて時刻t2は6分に設定しN2は2回/1フィ
ールド、それ以降はN3=1回/1フィールドとして予
め適当に設定しておけばよい。
【0050】以上説明したように実施の形態5のプラズ
マディスプレイ装置1Eによれば、電源投入してからの
経過時間に応じて1フィールド当たりの予備放電パルス
25の印加回数を制御することで、電源投入直後におい
てパネル部2の温度が低いときに発生しやすい不正放電
を防ぐことができるため、電源投入直後から鮮明な表示
画像を提供することができる。
【0051】実施の形態6.図12は実施の形態6によ
るプラズマディスプレイ装置の一構成例を示すブロック
図である。実施の形態6によるプラズマディスプレイ装
置1Fは実施の形態5のプラズマディスプレイ装置1E
のシーケンス制御部5Aを、実施の形態2で説明したシ
ーケンス制御部5Bに置き換えて構成されている。実施
の形態6の駆動時間記憶部31は、電源投入時から図1
3に示す時刻t7までの間と、時刻t7から時刻t8ま
での間と、時刻t8以降とに、シーケンス制御部5Bに
対してそれぞれ異なる信号を出力する。これは、実施の
形態2の温度検出部33がパネル部2の温度T7以下の
間と、温度T7からT8までの間と、温度T8以上でシ
ーケンス制御部5Bに対して異なる信号を出力するのと
同様である。このように構成することで実施の形態2で
説明したプラズマディスプレイ装置1Bと同様、図13
に示すように、電源投入時における予備放電パルス25
の電圧波高値Vc7から、時刻t8経過後の電圧波高値
Vc8に連続的に変化させることができる。図13にお
いて予備放電パルス25は、時刻t7までの駆動初期に
はパネル部2の温度が低いとみなして電圧波高値Vc7
に固定し、時刻t7から時刻t8への時間経過に伴いパ
ネル部2の温度が上昇すると考えられるので電圧波高値
Vc7から時間経過に対して一定の割合で減少して電圧
波高値Vc8にし、時刻t8以降はパネル部2の温度が
比較的高い駆動定常期とみなして電圧波高値Vc8を維
持する。
【0052】このように駆動定常期の電圧波高値Vc8
よりも駆動初期の電圧波高値Vc7を設定して時間t7
から時間t8への経過時間の変化にともない、予備放電
パルス25の電圧波高値を減少させ、通常駆動状態の電
圧波高値Vc8へ遷移するので、特に時間分割を一度だ
け行うなど、予備放電パルス25の印加態様を変化させ
る回数が少ない場合に有効で、黒表示における輝度を連
続的に減少させることができるので、プラズマディスプ
レイ装置の使用者が感じる黒表示における違和感を抑え
ることができる。
【0053】実施の形態7.実施の形態7は、実施の形
態5と実施の形態6を組み合わせたものであり、その動
作原理は、実施の形態3と同様で、パネル部における温
度変化を電源投入からの経過時間に置き換えたものと等
価である。図14は、実施の形態7によるプラズマディ
スプレイ装置1Gの一構成例を示すブロック図である。
実施の形態7のプラズマディスプレイ装置1Gと実施の
形態3のプラズマディスプレイ装置1Cとを比較する
と、温度センサ32と温度検出部33が駆動時間記憶部
31に置き換わっているだけである。すなわち、図7に
おける予備放電パルス25の印加回数の切り替え点であ
るパネル部2の温度T1〜T7は、時刻t1〜t7に置
き換えることができ、このように置き換えると図15の
関係が導かれる。その不連続点では、それぞれ図13に
おける温度T7から温度T8のような連続的に黒表示輝
度を変化させることができるので、結果として表示装置
の温度変化に応じて、黒表示における輝度を連続的に変
化させることができる。例えば、図6の関係があると
き、図15の経過時間t1までは、高電圧駆動回路3が
出力する予備放電パルスの印加回数が8回で電圧波高値
をVcHに設定する。次に、経過時間t1から経過時間
t2までの間に印加回数が8回で固定されるが、電圧波
高値はVcLまで時間の経過に伴い一定の割合で減少さ
せられる。そのため、黒表示状態での輝度は、輝度B9
から輝度B8まで連続的に変化する。そして、経過時間
t2から経過時間t3までの間で、印加回数が8回から
7回に変更されるとともに、電圧波高値がVcLからV
cHに変更される。このとき、黒表示状態の輝度の変化
は起きない。さらに、経過時間t3から経過時間t4ま
での間に印加回数が7回で固定されるが、電圧波高値は
VcLまで時間の経過に伴い一定の割合で減少させられ
る。このような動作を繰り返しながら経過時間t12以
降の通用駆動状態では、黒表示状態の輝度B3が得られ
る。
【0054】以上説明したように予備放電パルス25の
印加状態の変更範囲を広く取りながら、なおかつ、黒表
示における輝度変化も違和感なく見ることができる。ま
た仮に、VcL(N)とVcH(N−1)で黒表示輝度
が同等でない場合でも、図15で示されているような不
連続点における輝度変化は緩和することができるため、
気体放電型表示装置の使用者は比較的違和感を抱くこと
なく見ることができる。以上説明したように実施の形態
7によれば、電源投入時からの経過時間に応じて1フィ
ールド当たりの予備放電パルスの印加回数および電圧波
高値を同時に制御することで、電源投入直後におけるパ
ネル部2の温度が低い時に発生しやすい不正放電を防ぐ
ことができるため、電源投入直後から鮮明な表示画像を
提供することができる。さらに黒表示における輝度を幅
広く、連続的に変化させることができるので黒表示にお
ける輝度変化があってもプラズマディスプレイ装置を見
る者に与える違和感を緩和することができる。
【0055】実施の形態8.実施の形態5から実施の形
態7において電源投入時からの時間経過と共に、1フィ
ールド当たりの予備放電パルス25の印加回数や電圧波
高値を変化させるため、黒表示における輝度が変化する
が、維持パルス26および維持パルス27は変更してい
ないので、表示輝度は変わらない。そのため電源投入直
後は、表示輝度が変化していないのに対し、予備放電パ
ルスの印加回数や電圧波高値によって黒表示における輝
度が高くなっているため、白表示における輝度に対する
黒表示における輝度の割合、つまりコントラストは、図
8の時刻t6の時に比べると時刻t1の時の方が低い。
【0056】そこで、実施の形態8では、このような電
源投入直後において黒表示輝度が上昇することによって
コントラストが低下することを防止するために、1フィ
ールド当たりの予備放電パルスの印加回数に合わせて、
各サブフィールドに一定回数が一定比率で印加されてい
る維持パルス26および維持パルス27の数を、予め設
定しているサブフィールド間の比率をなるべく変更せず
に増加させる。維持パルス26および維持パルス27の
数の変更は、実施の形態4で説明したのと同様に行うこ
とができ、図16に示す実施の形態8によるプラズマデ
ィスプレイ装置1Hは、図8の実施の形態4のプラズマ
ディスプレイ装置1Dの温度センサ32と温度検出部3
3を駆動時間記憶部31に置き換えて構成される。その
ため、プラズマディスプレイ装置1Hは、シーケンス制
御部5Dにより電源投入からの経過時間に応じてなるべ
くコントラストを一定に保つように維持パルス数26,
27の数を調整することができる。このように実施の形
態8によれば、電源投入してからの経過時間に応じて1
フィールド当たりの予備放電パルスの印加回数および電
圧波高値を制御する場合、維持パルスの印加回数をも同
時に制御することで、電源投入直後におけるパネル部2
の温度が低いときに発生する不正放電を防ぐことがで
き、なおかつ、黒表示における輝度が変化したとき、維
持パルス数を変化させることで表示輝度も変化するの
で、極端なコントラストの低下を防ぐことができるた
め、違和感なく鮮明な表示画像を電源投入直後から提供
することができる。
【0057】実施の形態9.実施の形態5から実施の形
態8に記載してあるような、パネル部2の温度を駆動時
間記憶部31が記憶する電源投入時からの経過時間から
推測しても良いが、画像データ6の表示率の履歴によっ
て温度を推定し、その推定した温度をパラメータとし
て、予備放電パルス25の1フィールド当たりの印加回
数を制御することができる。実施の形態9による気体放
電型表示装置は、このような機能を持っており、例えば
図17に示すような構成で実現することができる。図1
7のプラズマディスプレイ装置1Jは、外部信号がA/
D変換されて制御回路4に入力されてきた画像データ6
から表示率を検出するために表示率検出部34を有して
いる。表示率検出部34で検出された表示率は、表示率
記憶部35にて予め設定した数フィールド以上の一定期
間内の表示率データとして逐次記憶される。表示率検出
部34と表示率記憶部35が表示率監視手段37を構成
する。記憶された表示率データは温度推定部36におい
て表示装置の温度を推定するのに用いられる。温度推定
部36で推定された表示装置の温度がシーケンス制御部
5Aに通知され、シーケンス制御部5Aは、図2のよう
な表示装置内の所定部分の温度と予備放電パルス25の
印加回数との関係に基づき、予め設定された1フィール
ド当たりの予備放電パルス数を決定する。シーケンス制
御部5Aは、実施の形態1で説明したように、高電圧駆
動回路3が表示装置のパネル部2へ印加する予備放電パ
ルス25の印加回数を制御する。
【0058】ここで表示率の履歴によるパネル部温度の
推定方法の一例を示す。パネル部2の表示可能領域全体
を幾つかの小領域に分割し、表示率検出部34にて各フ
ィールドでの小領域毎の表示率を算出する。算出された
小領域の表示率データは、予め設定した一定期間、表示
率記憶部35にて記憶保持され、かつその一定期間内で
各小領域毎に平均化される。温度推定部36は、平均表
示率を割り出し、その平均表示率から各小領域毎の推定
温度を算出する。図18は、表示率記憶部35に記憶さ
れている表示率データの変化を示す概念図である。各フ
ィールド毎に一定期間内の蓄積された表示率データのう
ち一番古いデータを随時消去するので、蓄積データは各
フィールド毎に更新され、最新の表示率データが存在す
るようになる。例えば、時刻tnに新しい表示率データ
50が加わると、時刻t0に蓄積された古い表示率デー
タ51が消去され、時刻tnにおいても時刻tn−1に
おいてもデータ量52,53は互いに等しい。このデー
タ量52,53は時間(tn−t0)に等しいので、総
表示率をデータ量52,53で割ってやれば平均表示率
を求めることができる。ところで、平均表示率はその小
領域で発生する熱量に対応しており、平均表示率が高け
ればその小領域で多くの熱量が発生していることを示し
ている。このように平均表示率から発熱量が計算できれ
ば、小領域の温度を推定することができる。温度推定部
36は、同じ各小領域毎における推定温度のうちの最低
温度をパネル部2の温度として、シーケンス制御部5A
へ出力する。出力された温度データ表示率により表示可
能領域内で温度分布が存在しても的確に対応することが
できる。
【0059】実施の形態9は、実施の形態1における温
度センサ32によって実測された温度を、画像データの
表示率の履歴から推定された温度へ置き換えたものであ
る。実測温度および推定温度のどちらの場合においても
シーケンス制御部5Aでは表示装置の温度として認識す
るので、実施の形態1と同様の効果を実施の形態9にお
いても得ることができる。つまり、画像データ6の表示
率の履歴から推定された温度によって1フィールド当た
りの予備放電パルス25の印加回数や電圧波高値を制御
することによって、表示状態を考慮した鮮明な表示画像
を提供することができる。このことから、図17のシー
ケンス制御部5Aを、実施の形態2から実施の形態4で
説明したシーケンス制御部5B〜5Dに置き換えること
によって、表示率を用いて実施の形態2から実施の形態
4と同様の効果を奏するプラズマディスプレイ装置を構
成することができる。
【0060】また、このように表示率の履歴からパネル
部2の温度を推定することができるので、温度センサを
設ける必要がない。また、比較的高い精度でパネル温度
を推定でき、予備放電パルス数を最適化できる。さら
に、パネルの一部に表示が集中し、パネルの一部のみ温
度が上昇する場合にも対応可能である。
【0061】また、実施の形態9のプラズマディスプレ
イ装置においては、パネル部2の温度を温度センサで検
出しつつパネル部2の中の領域毎の温度を推定すること
もできる。パネル部2の温度上昇は、環境温度にも左右
されるので、パネル部2の中の一点の温度を測定してそ
れによって温度推定部36が推定する温度を補正するこ
ともできる。このような補正を行うと、温度推定部36
の温度推定の確度を向上させることができる。
【0062】実施の形態10.上記実施の形態1から実
施の形態9においては、シーケンス制御部5A〜5Dが
予め定められた1種類のシーケンスを行う場合について
説明したが、予め複数種類のシーケンスを用意しておい
て、気体放電型表示装置が使用される環境が決定されて
からその複数種類のシーケンスの中から最適なシーケン
スを選択するようにしてもよい。図19は実施の形態1
0のプラズマディスプレイ装置の一構成例を示すブロッ
ク図である。図19のプラズマディスプレイ装置1A′
が図1のプラズマディスプレイ装置1Aと異なる点は、
制御回路4A′のシーケンス制御部5A′の中に温度制
御部39が設けられているところにある。
【0063】実施の形態10の気体放電型表示装置は、
表示装置内の所定部分における温度によって1フィール
ド当たりに印加する予備放電パルス25の印加回数を決
定する場合、使用環境および使用状態に応じて温度変化
と予備放電パルスの関係を適宜選択可能に構成する。例
えば、パネル部2の温度Tと予備放電パルス25の印加
回数との関係を図2のようなシーケンスに基づいて制御
する場合、制御信号38に応じてシーケンス制御部5
A′の温度制御部42内のスイッチを切り替えることで
温度T1〜T6の設定を切り替え操作可能にする。温度
推定部36は、例えば、温度T1を−5℃にするか、−
2℃にするか、0℃にするかを切り替える。このように
構成することによって、種々のシーケンスの中から環境
に適した最適なシーケンスを選択することができ、実施
の形態1の適用の最適化を図ることが可能になる。な
お、この制御信号38は、プラズマディスプレイ装置1
A′の外部から入力してもよく、またプラズマディスプ
レイ装置1A′の内に設けたスイッチなどから入力して
もよい。また、実施の形態2から実施の形態4のプラズ
マディスプレイ装置1B〜1D,1Jにおいても、それ
らのシーケンス制御部5B〜5Dの中に温度推定部36
を設けることによってプラズマディスプレイ装置1A′
と同様、使用環境および使用状態に応じて実施の形態1
から実施の形態4および実施の形態9の適用の最適化を
図ることが可能になる。
【0064】図20は、実施の形態10のプラズマディ
スプレイ装置の他の構成例を示すブロック図である。図
20のプラズマディスプレイ装置1E′が図10のプラ
ズマディスプレイ装置1Eと異なる点は、制御回路4
E′のシーケンス制御部5E′の中に予備放電制御部4
0が設けられているところにある。
【0065】他の態様の実施の形態10の気体放電型表
示装置は、電源投入してからの経過時間と1フィールド
当たりに印加する予備放電パルス25の印加回数を決定
する場合、使用環境および使用状態に応じて電源投入後
の経過時間と予備放電パルスの関係を適宜選択可能に構
成する。例えば、電源投入からの経過時間と予備放電パ
ルスの印加回数との関係を図11に示すのようなシーケ
ンスに基づいて制御する場合、プラズマディスプレイ装
置1E′の予備放電制御部41の内に設けたスイッチな
どで経過時間t1〜t6の設定を切り替える。このよう
に構成することによって、種々のシーケンスの中から環
境に適した最適なシーケンスを選択することができ、実
施の形態5の適用の最適化を図ることが可能になる。な
お、この制御信号38は、プラズマディスプレイ装置1
E′の外部から入力してもよく、またプラズマディスプ
レイ装置1E′の内に設けたスイッチなどから入力して
もよい。また、実施の形態6から実施の形態8のプラズ
マディスプレイ装置1F〜1Hにおいても、それらのシ
ーケンス制御部5B〜5Dの中に温度推定部36を設け
ることによってプラズマディスプレイ装置1A′と同
様、使用環境および使用状態に応じて実施の形態6から
実施の形態8の適用の最適化を図ることが可能になる。
【0066】さらに他の態様の実施の形態10の気体放
電型表示装置は、表示率から温度を推定して1フィール
ド当たりに印加する予備放電パルス25の印加回数を決
定する場合、使用環境および使用状態に応じて推定温度
と予備放電パルスの関係を適宜選択可能に構成する。例
えば、推定温度と予備放電パルスの印加回数との関係を
図2に示すのようなシーケンスに基づいて制御する場
合、プラズマディスプレイ装置1J′の予備放電制御部
41の内に設けたスイッチなどで温度T1〜T6の設定
を切り替える。このように構成することによって、種々
のシーケンスの中から環境に適した最適なシーケンスを
選択することができ、実施の形態9の適用の最適化を図
ることが可能になる。なお、この制御信号38は、プラ
ズマディスプレイ装置1J′の外部から入力してもよ
く、またプラズマディスプレイ装置1J′の内に設けた
スイッチなどから入力してもよい。また、実施の形態6
から実施の形態9のプラズマディスプレイ装置1F〜1
Hにおいても、それらのシーケンス制御部5B〜5Dの
中に温度推定部36を設けることによってプラズマディ
スプレイ装置1A′と同様、使用環境および使用状態に
応じて実施の形態9の他の構成でも適用の最適化を図る
ことが可能にでる。
【0067】なお、実施の形態1〜実施の形態10で
は、3電極駆動型を例に示して説明しているが、電極数
の構成はこの発明にとって特に必須の要件ではなく、2
電極駆動型でも3電極駆動型でも構わない。また、交流
型、直流型のいずれにもこの発明を適用することが可能
である。また、この発明は、PDPだけでなく、走査と
発光維持期間をもち、かつ表示セル内を直前の電荷蓄積
状態をリフレッシュする必要がある気体放電を利用して
表示を行う気体放電型表示装置全般に適応できるもので
ある。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の気体
放電型表示装置によれば、例えばパネル部の温度が低い
ときには、その温度を温度検出部で検出して、その検出
結果に応じてシーケンス制御部によってその温度に適し
た予備放電パルスの印加態様を選択できるので、気体放
電型表示装置の使用環境や使用状況にあわせて、コント
ラストの向上と不正放電の防止の両立を図ることができ
るという効果がある。
【0069】請求項2記載の気体放電型表示装置によれ
ば、例えばパネル部の温度が低い電源投入直後とパネル
部の温度が上昇した定常駆動状態とを駆動時間記憶部に
よって区別してシーケンス制御部がその駆動時間に適し
た予備放電パルスの印加態様を選択できるので、気体放
電型表示装置の使用状況の一つである電源投入からの経
過時間にあわせて、コントラストの向上と不正放電の防
止の両立を図ることができるという効果がある。
【0070】請求項3記載の気体放電型表示装置によれ
ば、例えばパネル部の温度が低い電源投入直後とパネル
部の温度が上昇した定常駆動状態とを表示率監視手段と
温度推定部によって複数の領域毎に区別してシーケンス
制御部がその表示率に適した予備放電パルスの印加態様
を選択できるので、気体放電型表示装置の使用状況の一
つである表示率にあわせて、コントラストの向上と不正
放電の防止の両立を図ることができるという効果があ
る。
【0071】請求項4記載の気体放電型表示装置によれ
ば、シーケンス制御部で予備放電パルスの印加回数を変
更するという従来からある構成を用いて予備放電パルス
の印加態様を簡単に変更することができ、構成の簡単化
を図ることができるという効果がある。
【0072】請求項5記載の気体放電型表示装置によれ
ば、例えばシーケンス制御部で予備放電パルスの電圧波
高値を連続的に変化させてコントラストの変化を目立た
せなくするなど、コントラストの向上と不正放電の防止
の両立をスムーズに図ることができるという効果があ
る。
【0073】請求項6記載の気体放電型表示装置によれ
ば、シーケンス制御部において、例えば黒表示の際の輝
度の上昇にあわせて白表示の輝度を上昇させることがで
き、コントラストの変化を抑制することができるという
効果がある。
【0074】請求項7記載の気体放電型表示装置の駆動
方法によれば、例えばパネル部の温度が低いときには、
その温度を温度検工程で検出して、その検出結果に応じ
てシーケンス制御工程によってその温度に適した予備放
電パルスの印加態様を選択できるので、気体放電型表示
装置の使用環境や使用状況にあわせて、コントラストの
向上と不正放電の防止の両立を図ることができるという
効果がある。
【0075】請求項8記載の気体放電型表示装置の駆動
方法によれば、例えばパネル部の温度が低い電源投入直
後とパネル部の温度が上昇した定常駆動状態とを駆動時
間記憶工程によって区別してシーケンス制御工程でその
駆動時間に適した予備放電パルスの印加態様を選択でき
るので、気体放電型表示装置の使用状況の一つである電
源投入からの経過時間にあわせて、コントラストの向上
と不正放電の防止の両立を図ることができるという効果
がある。
【0076】請求項9記載の気体放電型表示装置の駆動
方法によれば、例えばパネル部の温度が低い電源投入直
後とパネル部の温度が上昇した定常駆動状態とを表示率
監視工程と温度推定工程によって複数の領域毎に区別し
てシーケンス制御工程でその表示率に適した予備放電パ
ルスの印加態様を選択できるので、気体放電型表示装置
の使用状況の一つである表示率にあわせて、コントラス
トの向上と不正放電の防止の両立を図ることができると
いう効果がある。
【0077】請求項10記載の気体放電型表示装置の駆
動方法によれば、シーケンス制御工程で予備放電パルス
の印加回数を変更するという従来からある工程を用いて
予備放電パルスの印加態様を簡単に変更することがで
き、工程の簡素化を図ることができるという効果があ
る。
【0078】請求項11記載の気体放電型表示装置の駆
動方法によれば、例えばシーケンス制御工程で予備放電
パルスの電圧波高値を連続的に変化させてコントラスト
の変化を目立たせなくするなど、コントラストの向上と
不正放電の防止の両立をスムーズに図ることができると
いう効果がある。
【0079】請求項12記載の気体放電型表示装置の駆
動方法によれば、シーケンス制御工程において、例えば
黒表示の際の輝度の上昇にあわせて白表示の輝度を上昇
させることができ、コントラストの変化を抑制すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のプラズマディスプレイ装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1におけるパネル部の温度と予備
放電パルスの印加回数との関係の一例を示すグラフであ
る。
【図3】 実施の形態2のプラズマディスプレイ装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態2における、パネル部の温度と予
備放電パルスの電圧波高値との関係の一例を示すグラフ
である。
【図5】 実施の形態3のプラズマディスプレイ装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態3における予備放電パルスの電圧
波高値と黒表示状態の輝度の関係、予備放電パルスの印
加回数との関係を表したグラフである。
【図7】 実施の形態3におけるパネル部の温度と黒表
示状態での輝度との関係を示すグラフである。
【図8】 実施の形態4のプラズマディスプレイ装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図9】 維持パルス数が変化したときのサブフィール
ドの構成を説明するための概念図である。
【図10】 実施の形態5のプラズマディスプレイ装置
の一構成例を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態5における、電源投入時からの
経過時間と予備放電パルスの印加回数との関係の一例を
示したグラフ図である。
【図12】 実施の形態6のプラズマディスプレイ装置
の一構成例を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態6における、電源投入時からの
経過時間と予備放電パルスの電圧波高値との関係の一例
を示すグラフである。
【図14】 実施の形態7のプラズマディスプレイ装置
の一構成例を示すブロック図である。
【図15】 実施の形態7における、電源投入時からの
経過時間と黒表示状態での輝度との関係を示すグラフで
ある。
【図16】 実施の形態8のプラズマディスプレイ装置
の一構成例を示すブロック図である。
【図17】 実施の形態9のプラズマディスプレイ装置
の一構成例を示すブロック図である。
【図18】 表示率記憶部に記憶されている表示率デー
タの変化を示す概念図である。
【図19】 実施の形態10のプラズマディスプレイ装
置の一構成例を示すブロック図である。
【図20】 実施の形態10のプラズマディスプレイ装
置の一構成例を示すブロック図である。
【図21】 実施の形態10のプラズマディスプレイ装
置の一構成例を示すブロック図である。
【図22】 従来のプラズマディスプレイ装置の一構成
例を示すブロック図である。
【図23】 従来の3電極駆動交流型プラズマディスプ
レイパネルの一構成例を示す斜視図である。
【図24】 図23のA‐A線に沿う矢視断面図であ
る。
【図25】 図23のB‐B線に沿う矢視断面図であ
る。
【図26】 n×m本のセルを有するマトリクスディス
プレイの構成を説明するための概念図である。
【図27】 高電圧駆動回路が出力する電圧波形を説明
するためのタイミングチャートである。
【図28】 一般的な1フィールド内のサブフィールド
の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1,1A〜1J プラズマディスプレイ装置、2 パネ
ル部、3 高電圧駆動回路、4,4A〜4J 制御回
路、5,5A〜5D シーケンス制御部、31駆動時間
記憶部、32 温度センサ、33 温度検出部、37
表示率監視手段。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの電極で構成される電極
    群を複数有し、前記電極群から表示セルに電圧を供給し
    て気体放電による表示を行わせるために、前記少なくと
    も2つの電極間に予備放電パルスを与えて前記表示セル
    の全てで予備放電による残留電荷の消去を行うパネル部
    と、 前記気体放電および前記予備放電を行わせるための電圧
    を前記パネル部に供給する電圧駆動回路と、 前記パネル部の温度を検出する温度検出部と、 前記電圧駆動回路に対する制御において、前記温度検出
    部が検出した温度をパラメータとして当該パラメータに
    応じて前記電圧駆動回路が出力する前記予備放電パルス
    の印加態様を変更させるシーケンス制御部とを備える気
    体放電型表示装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの電極で構成される電極
    群を複数有し、前記電極群から表示セルに電圧を供給し
    て気体放電による表示を行わせるために、前記少なくと
    も2つの電極間に予備放電パルスを与えて前記表示セル
    の全てで予備放電による残留電荷の消去を行うパネル部
    と、 前記気体放電および前記予備放電を行わせるための電圧
    を前記パネル部に供給する電圧駆動回路と、 気体放電型表示装置の電源が投入されてからの経過時間
    を記憶している駆動時間記憶部と、 前記電圧駆動回路に対する制御において、前記駆動時間
    記憶部が記憶している前記経過時間をパラメータとして
    当該パラメータに応じて前記電圧駆動回路が出力する前
    記予備放電パルスの印加態様を変更させるシーケンス制
    御部とを備える気体放電型表示装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも2つの電極で構成される電極
    群を複数有し、前記電極群から表示セルに電圧を供給し
    て気体放電による表示を行わせるために、前記少なくと
    も2つの電極間に予備放電パルスを与えて前記表示セル
    の全てで予備放電による残留電荷の消去を行うパネル部
    と、 前記気体放電および前記予備放電を行わせるための電圧
    を前記パネル部に供給する電圧駆動回路と、 前記パネル部を複数の領域に区分して前記複数の領域の
    表示率を検出して記憶する表示率監視手段と、 前記表示率から前記複数の領域の温度を推定する温度推
    定部と、 前記電圧駆動回路に対する制御において、前記温度推定
    部が推定した前記パネル部の温度をパラメータとして当
    該パラメータに応じて前記電圧駆動回路が出力する前記
    予備放電パルスの印加態様を変更させるシーケンス制御
    部とを備える気体放電型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記シーケンス制御手段は、 前記予備放電パルスの印加態様として前記予備放電パル
    スの1フィールド当たりの印加回数を、前記パラメータ
    に応じて制御可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気体放電
    型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記シーケンス制御手段は、 前記予備放電パルスの印加態様として前記予備放電パル
    スの電圧波高値を、前記パラメータに応じて制御可能に
    構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項
    4のいずれか一項に記載の気体放電型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記シーケンス制御手段は、 前記パラメータに応じ、かつ前記予備放電パルスの印加
    態様にあわせて、維持パルスを1サブフィールド当たり
    印加する回数を制御可能に構成されていることを特徴と
    する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の気
    体放電型表示装置。
  7. 【請求項7】 パネル部の温度を検出する温度検出工程
    と、 前記温度検出工程で検出した温度をパラメータとして当
    該パラメータに応じて電圧駆動回路が前記パネル部に出
    力する予備放電パルスの印加態様を変更させるシーケン
    ス制御工程と、 少なくとも2つの電極で構成される電極群を複数有する
    パネル部において前記電極群から前記パネル部の表示セ
    ルに電圧を供給して気体放電による表示を行わせる前
    に、前記シーケンス制御工程で変更された前記印加態様
    に応じて前記少なくとも2つの電極間に前記予備放電パ
    ルスを与えて前記表示セルの全てで予備放電による残留
    電荷の消去を行うリフレッシュ工程とを備える気体放電
    型表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 気体放電型表示装置の電源が投入されて
    からの経過時間を記憶する駆動時間記憶工程と、 前記駆動時間記憶工程で記憶されている前記経過時間を
    パラメータとして当該パラメータに応じて前記電圧駆動
    回路がパネル部に出力する予備放電パルスの印加態様を
    変更させるシーケンス制御工程と、 少なくとも2つの電極で構成される電極群を複数有する
    パネル部において前記電極群から前記パネル部の表示セ
    ルに電圧を供給して気体放電による表示を行わせる前
    に、前記シーケンス制御工程で変更された前記印加態様
    に応じて前記少なくとも2つの電極間に前記予備放電パ
    ルスを与えて前記表示セルの全てで予備放電による残留
    電荷の消去を行うリフレッシュ工程とを備える気体放電
    型表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも2つの電極で構成される電極
    群を複数有するパネル部を複数の領域に区分して前記複
    数の領域の表示率を検出して記憶する表示率監視工程
    と、 前記表示率から前記複数の領域の温度を推定する温度推
    定工程と、 前記温度推定工程で推定した温度をパラメータとして当
    該パラメータに応じて電圧駆動回路が前記パネル部に出
    力する予備放電パルスの印加態様を変更させるシーケン
    ス制御工程と、 前記パネル部において前記電極群から前記パネル部の表
    示セルに電圧を供給して気体放電による表示を行わせる
    前に、前記シーケンス制御工程で変更された前記印加態
    様に応じて前記少なくとも2つの電極間に前記予備放電
    パルスを与えて前記表示セルの全てで予備放電による残
    留電荷の消去を行うリフレッシュ工程とを備える気体放
    電型表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記シーケンス制御工程は、 前記予備放電パルスの印加態様として前記予備放電パル
    スの1フィールド当たりの印加回数を、前記パラメータ
    に応じて制御する工程を含むことを特徴とする、請求項
    7から請求項9のいずれか一項に記載の気体放電型表示
    装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記シーケンス制御工程は、 前記予備放電パルスの印加態様として前記予備放電パル
    スの電圧波高値を、前記パラメータに応じて制御する工
    程を含むことを特徴とする、請求項7から請求項10の
    いずれか一項に記載の気体放電型表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記シーケンス制御工程は、 前記パラメータに応じ、かつ前記予備放電パルスの印加
    態様にあわせて、維持パルスを1サブフィールド当たり
    印加する回数を制御する工程を含むことを特徴とする、
    請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の気体放
    電型表示装置の駆動方法。
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