JP2000220994A - 生分解性ボール - Google Patents

生分解性ボール

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JP2000220994A
JP2000220994A JP2203299A JP2203299A JP2000220994A JP 2000220994 A JP2000220994 A JP 2000220994A JP 2203299 A JP2203299 A JP 2203299A JP 2203299 A JP2203299 A JP 2203299A JP 2000220994 A JP2000220994 A JP 2000220994A
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JP
Japan
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biodegradable
ball
processing
nonwoven fabric
thermoplastic resin
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JP2203299A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tsutsui
滋 筒井
Takashi Shiozawa
隆 塩澤
Takashi Tokuda
隆 徳田
Hitoshi Kobayashi
均 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 早期に分解し、破棄しても環境への影響がな
い生分解性ボールを提供する。 【解決手段】 ポリ乳酸主成分とする熱可塑性樹脂から
なる生分解性材料を球状に加工して生分解性ボール10
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性ボールに
関し、特に、管式熱交換器等の洗浄用に用いられる生分
解性ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、火力発電所、原子力発電所等
で使用される管式熱交換器の清浄には洗浄用ボールが使
用される。かかる洗浄用ボールとしては、天然ゴムスポ
ンジ製、セルローススポンジ製のボールが用いられてい
る。この洗浄用ボールは破棄されるが、分解に時間がか
かるという問題がある。
【0003】そこで、生分解性の材料を用いた洗浄用ボ
ールが各種提案されている。例えば、公開平10−89
889号公報には、セルローススポンジ、生分解低融点
繊維及び天然繊維を用いた発泡体が提案されている。ま
た、特開平10−274494号公報には、天然ゴム、
合成ゴム及び生分解性樹脂からなるスポンジロールが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
生分解性材料を用いた洗浄用ボールは、弾性を付与する
ために天然ゴム等を部分的に使用しているため、完全に
は分解しないという問題がある。従って、破棄された場
合には、環境への悪影響が大きい。
【0005】本発明はこのような事情に鑑み、早期に分
解し、破棄しても環境への影響がない生分解性ボールを
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、ポリ乳酸主成分とする熱可塑性樹脂
からなる生分解性材料を球状に加工したものであること
を特徴とする生分解性ボールにある。
【0007】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、表面を熱溶融させることにより形成した表皮を有す
ることを特徴とする生分解性ボールにある。
【0008】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記生分解性材料は、前記熱可塑性樹脂を加
工して形成された繊維、糸、不織布及びフィルムから選
択されたものであることを特徴とする生分解性ボールに
ある。
【0009】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、前記糸を巻回して球状に加工したことを特徴とする
生分解性ボールにある。
【0010】本発明の第5の態様は、第3の態様におい
て、前記不織布を固めて球状に加工したことを特徴とす
る生分解性ボールにある。
【0011】本発明の第6の態様は、第3〜5の何れか
の態様において、前記不織布で表面を覆ったものである
ことを特徴とする生分解性ボールにある。
【0012】本発明の第7の態様は、第3〜5の何れか
の態様において、前記ボールは、前記生分解性材料で形
成された球状容器で表面を覆われていること特徴とする
生分解性ボールにある。
【0013】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記球状容器は、肉厚が5〜200μmで、多孔性
で透水性を有することを特徴とする生分解性ボールにあ
る。
【0014】本発明の第9の態様は、第3〜5の何れか
の態様において、前記ボールは、前記生分解性材料で形
成されてた網で表面を覆われていることを特徴とする生
分解性ボールにある。
【0015】本発明の第10の態様は、第1〜9の何れ
かの態様において、前記ボールが、管式熱交換器の洗浄
に用いる洗浄用ボールであることを特徴とする生分解性
ボールにある。
【0016】本発明の生分解性ボールは、全体が生分解
性材料からなるので、早期に分解することができ、破棄
しても環境への影響がない。
【0017】本発明の生分解性ボールは、特に、上述し
た管式熱交換器の洗浄用ボールに用いて好適であるが、
用途はこれに限定されるのではなく、例えば、ゴルフ練
習用ボール等として使用でき、このような使用において
も、そのまま陸上又は海上に破棄されても環境への影響
が少ない。
【0018】本発明の生分解性ボールは、ポリ乳酸を主
成分とする熱可塑性樹脂からなる生分解性材料を加工し
て製造される。かかる生分解性材料としては、ブロック
状、繊維状、糸状、フィルム状、不織布状等の形態のも
のを使用できるが、特に、ボールに良好な弾性を付与す
るためには、繊維状、糸状、フィルム状、不織布状の材
料を圧縮加工するのが好ましい。しかしながら、発泡性
のブロック体を圧縮加工又は研磨加工等することにより
ボール状にしてもよい。
【0019】具体的には、繊維状のものを球状に巻回し
たり、不織布を球状の固めたりするのがよい。また、こ
の場合、表面を不織布で覆って耐久性を向上させてもよ
い。また、生分解性材料で形成された球状容器を被せて
もよい。このような球状容器は、例えば、肉厚が5〜2
00μmで、多孔性で透水性を有するものが好ましい。
さらに、生分解性繊維を網状に加工したものを被せて耐
久性を向上させてもよい。
【0020】また、本発明は、このような材料を加工し
たものを、熱プレス加工等することにより、表層に熱加
工を施し、インテグラル表皮を形成したものである。か
かる表皮は、洗浄用ボール等として使用する場合には、
透水性を有するようにする必要がある。すなわち、熱加
工を適宜調整して不透水性のスキン層が生成されない
で、多少多孔性の表皮となるようにすればよい。
【0021】また、透水性を付与するためには、ボール
状にプレス加工等する場合に、金型に突起等を具備させ
ておいて、表面から内部への導通孔を形成してもよい。
なお、この場合生分解性表皮自体は、透水性がなくても
よい。
【0022】また、生分解性表皮の表面は、洗浄用ボー
ルなどの用途によっては、凹凸状、すなわち、間欠的に
凹部を有するようにしてもよいし、突起を有するように
してもよい。このように凹凸状にすると、洗浄力が上昇
したり、ゴルフ練習用のボールとして打ったときの弾道
が安定する等の効果がある。
【0023】このような生分解性ボールは、生分解性内
層が、生分解性表皮と比較して低密度となり、表面は耐
摩耗性を有するが、内部は吸水性に優れるものとなる。
なお、このように内部が吸水性に優れたものとするため
には、生分解性材料としては、繊維、不織布等を用いる
のが好ましい。また、このような材料を加圧成形等する
ことにより、適度な弾力性を有するものとすることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】(実施例1)ポリ乳酸を主成分とする熱可
塑性樹脂からなる200デニールの糸を巻回して、外径
30mmのボール(比重0.45)を製造した。このボ
ールは、生分解性ボール10として図1に示す。
【0026】(実施例2)ポリ乳酸を主成分とする熱可
塑性樹脂からなる不織布を、100℃に加温した球状の
金型(内径25mm)に充填し、15分間加圧し、外径
30mmのボール(比重0.35)を成形した。
【0027】(実施例3)図2(a)に示すように、ポ
リ乳酸を主成分とする熱可塑性樹脂製の球状容器20
(外径30mm、肉厚20μm)に直径1mmの貫通孔
21を孔開け加工したものを用意し、これに実施例1と
同様に形成した外径32mmのボール10を挿入し、球
状容器20の合わせ目に設けられたヒートシール部22
をヒートシールすることにより、ボール30を製造し
た。金型の表面に凹凸模様を有するものを用いた以外は
実施例1と同様に成形した。この場合、表面に凹凸模様
を有するボールが得られた。
【0028】(比較例1)肉厚が250μmの球状容器
を用いた以外は実施例3と同様にして生分解性ボールを
製造した。
【0029】(比較例2)孔開け加工していない以外は
実施例3と同様にして生分解性ボールを製造した。
【0030】(試験例)実施例1〜3及び比較例1、2
の生分解性ボールを洗浄用ボールとして使用した場合
の、吸水性、洗浄性、耐久性、生分解性について比較
し、この結果を表1に示す。なお、表中、◎は非常に優
れる、○は優れる、△は普通、×は劣るとして評価し
た。
【0031】
【表1】
【0032】以上の結果より、糸状の生分解性材料を巻
回したもの、不織布を球状に加工したものは、吸水性、
洗浄性、生分解性に優れるが、耐久性が若干十分ではな
いが、肉厚が薄く貫通孔を有する生分解性材料の容器を
用いた場合には、耐久性に優れ且つ洗浄性にも優れるこ
とがわかった。また、肉厚が厚い容器(貫通孔具備)を
用いた場合、又は貫通孔を有さない容器を用いると、吸
水性、洗浄性が低下し、生分解性も劣ることが確認され
た。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
生分解性材料、特に、繊維状、糸状、不織布状、フィル
ム状の生分解性材料を球状に加工し、必要に応じて透水
性を有する生分解性容器に封入すれば、、内層部は弾性
を有するが、表面は適度な透水性及び耐摩耗性を有する
ので、適度なゴム弾性を有するが全体として生分解性が
あるボールを実現できる。従って、特に洗浄用ボールと
して使用した場合、洗浄力、耐久性共に良好であり、
海、河川等に排出されても全体が生分解性を有するの
で、自然環境に対して優しいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の生分解性ボールを示す断面図で
ある。
【図2】本発明の他の例の生分解性ボールを示す断面図
である。
【符号の説明】
10,30 生分解性ボール 20 生分解性容器 21 貫通孔 22 ヒートシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 隆 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 (72)発明者 小林 均 神奈川県横浜市鶴見区尻手2丁目3番6号 北辰工業株式会社内 Fターム(参考) 4L035 EE20 FF01 FF05 4L047 AA21 CB10 CC14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ乳酸主成分とする熱可塑性樹脂から
    なる生分解性材料を球状に加工したものであることを特
    徴とする生分解性ボール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、表面を熱溶融させる
    ことにより形成した表皮を有することを特徴とする生分
    解性ボール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記生分解性
    材料は、前記熱可塑性樹脂を加工して形成された繊維、
    糸、不織布及びフィルムから選択されたものであること
    を特徴とする生分解性ボール。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記糸を巻回して球
    状に加工したことを特徴とする生分解性ボール。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記不織布を固めて
    球状に加工したことを特徴とする生分解性ボール。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5の何れかにおいて、前記不
    織布で表面を覆ったものであることを特徴とする生分解
    性ボール。
  7. 【請求項7】 請求項3〜5の何れかにおいて、前記ボ
    ールは、前記生分解性材料で形成された球状容器で表面
    を覆われていること特徴とする生分解性ボール。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記球状容器は、肉
    厚が5〜200μmで、多孔性で透水性を有することを
    特徴とする生分解性ボール。
  9. 【請求項9】 請求項3〜5の何れかにおいて、前記ボ
    ールは、前記生分解性材料で形成されてた網で表面を覆
    われていることを特徴とする生分解性ボール。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
    ボールが、管式熱交換器の洗浄に用いる洗浄用ボールで
    あることを特徴とする生分解性ボール。
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