JP2000220152A - 鋼管杭の杭頭構造 - Google Patents

鋼管杭の杭頭構造

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JP2000220152A JP11233856A JP23385699A JP2000220152A JP 2000220152 A JP2000220152 A JP 2000220152A JP 11233856 A JP11233856 A JP 11233856A JP 23385699 A JP23385699 A JP 23385699A JP 2000220152 A JP2000220152 A JP 2000220152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭頭と基礎との接合部を簡略化した鋼管杭の
杭頭構造を提供する。 【解決手段】 鋼管杭1の切断面非処理の杭頭部3の外
周面10に、当該杭頭部杭径より大きな定着鉄筋6付き
のベースプレート11を開先溶接13で固着したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭頭と基礎との接
合部構造を簡略化し、工場生産品を使用し、現場での取
合い(接合)を少なくし、かつ杭頭の定着鉄筋と基礎鉄
筋との取合いを円滑に行えるようにした鋼管杭の杭頭構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中へ打込んで埋設する鋼管杭におい
て、杭頭部と基礎(梁)との接合のための杭頭接合構造
は図14〜図16または、図17のようになされてい
る。図14〜図16の図示例は、杭頭外面に溶接した鉄
筋による仮想鉄筋コンクリート断面で曲げモーメントを
受ける方法である。
【0003】この従来例では、鋼管杭1を地中2へ打込
み、地中2から上方に突出している杭頭部3への天端面
4に杭頭キャップ5が溶接されていると共に、杭頭部3
の外周に複数の定着鉄筋6の下端部が直接当てがわれ、
現場での溶接で固着されている。また、この杭頭部3と
定着鉄筋6はコンクリート基礎(フーチング)8中に埋
設される。設計では、図14,図15の基礎内の仮想断
面7を杭の外周より+100mmの仮想断面で設計して
いるので仮想断面7が小さくなる。そのため仮想断面7
の引張側の剛性が小さくなることが多い。
【0004】前記の杭頭部構造において、鋼管杭1の杭
頭部3の径(L)が900φの場合、この杭頭部3の外
周にD29の定着鉄筋6を40本直接溶接することでF
C(コンクリート強度)=300kg/cm2を達成し
ている。このように多数本(40本)の定着鉄筋6を必
要とするのは、後に図6によって説明するように、地震
時にその水平力により鋼管杭1に曲げモーメントと軸力
が作用するとき、鋼管杭1に引張力と圧縮力が働き、鋼
管杭1に直接溶接される前記定着鉄筋6にも、引張力と
圧縮力が作用するので、これをバランスさせるためその
圧縮力用の定着鉄筋のほかに引張力用の定着鉄筋が必要
なためである。
【0005】また、前記の杭頭部構造において、図16
に示すように、杭頭部3の外周に溶接される定着鉄筋6
は等間隔で円形に配置されているので、多数の定着鉄筋
6の内のあるものは、図16(C)に示すように、コン
クリート基礎(フーチング)8にメッシュ状に編まれて
配筋される基礎鉄筋9の網目(メッシュ状基準線交点)
24からずれて、その鉄筋と干渉する(ぶつかる)た
め、配筋作業に手間取り作業が円滑にいかないという問
題がある。
【0006】前述の問題は、図17に示す杭頭部構造に
おいても生じる。図17は、鋼管の杭頭部3の内部に定
着鉄筋6を等間隔で円形に配置し、帯鉄筋6aを用いて
固着したものを挿入し、中詰めコンクリート20を打設
してなる杭頭部構造である。図17の杭頭部構造におい
ても、図16の場合と同様、杭頭部3の内部に等間隔で
円形に配置される多数の定着鉄筋6の中には、コンクリ
ート基礎8中にメッシュ状に編まれて配筋される基礎鉄
筋9と干渉する鉄筋がでるため、配筋作業が円滑にでき
ないということがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のとおりであっ
て、従来の鋼管の杭頭部構造には、次の欠点があった。 定着鉄筋6を杭頭部外周部に直接溶接する構造では定
着鉄筋6の配置が密になり、その溶接作業及び検査に手
間がかかる。 従来の杭頭部の剛性は一体性が確保されていないこと
が多いので、杭頭固定して計算した値よりも、実際の地
震時などの杭頭の変形が大きく破壊する場合もある。 、さらに、杭頭部3の外周に等間隔で溶接される定着
鉄筋6または、鋼管の杭頭部3の内部に定着鉄筋6を等
間隔で円形に配置し、帯鉄筋6aを用いて固着したもの
を挿入し、中詰めコンクリート20を打設してなる何れ
の杭頭部構造にあっても、各定着鉄筋6が基礎鉄筋9と
干渉し、鉄筋の組立に手間取り、作業が円滑に行かな
い。 、前述のように、〜の要因が絡み合って、鋼管杭
の杭頭構造の構築施工に手間取り、施工コストが嵩むと
いう問題があった。 本発明は、前記の欠点を解決したを鋼管杭の杭頭構造提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る鋼管杭の杭頭構造は、次のように構成
する。 第1の発明は、鋼管杭の杭頭部に、当該杭頭部
杭径より大きな定着鉄筋付きのベースプレートを接合し
たことを特徴とする。第2の発明は、前記杭頭部の天端
面を、切断面非処理とし、かつ所定板厚の前記ベースプ
レート上面より上方に位置させてあり、ベースプレート
の内径部と杭頭部の外周とを溶接したことを特徴とす
る。第3の発明は、前記杭頭部の内側に杭頭キャップを
配設し、杭頭キャップ外周と杭頭部内周とを溶接したこ
とを特徴とする。第4の発明は、前記杭頭キャップは平
板とし、または所定厚の板からなり下に凸の円錐断面形
状とすることを特徴とする。第5の発明は、杭頭部に開
先をとり、ここに杭頭キャップを兼ねる定着鉄筋付きベ
ースプレートを接合し、または杭頭部にボルト結合する
ことを特徴とする。第6の発明は、環状配置の多数本の
定着鉄筋が、メッシュ状に配筋される基礎鉄筋のそれぞ
れの網目(メッシュ状基準線交点)に配置されるよう、
環状中心からの距離を各定着鉄筋毎に代えることによ
り、定着鉄筋相互の間隔を不均等にしてベースプレート
に固着することを特徴とする。第7の発明は、前記不均
等間隔に配置の多数本の定着鉄筋を結ぶ仮想線が多角形
をなすように、当該定着鉄筋を配置することを特徴とす
る。第8の発明は、前記ベースプレートの外形は、前記
多数本の定着鉄筋を結ぶ仮想線がなす多角形と相似形に
設けることを特徴とする。第9の発明は、鋼管杭の杭頭
部に環状に配設する多数の定着鉄筋を、メッシュ状に配
筋される基礎鉄筋のそれぞれの網目(メッシュ状基準線
交点)に配置されるよう、環状中心からの距離を各定着
鉄筋毎に代えることにより、各定着鉄筋相互の間隔を不
均等に配設していることを特徴とする。第10の発明
は、不均等間隔に配置の多数本の定着鉄筋を結ぶ仮想線
が多角形をなすように、当該定着鉄筋を配置することを
特徴とする。
【0009】本発明によると、杭頭部径より大きな定着
鉄筋付きベースプレートを鋼管杭の杭頭部外周に溶接す
ることにより、従来より少ない定着鉄筋で従来と同じ地
震時耐力を付与できるので、杭頭と基礎との接合部を簡
略化でき、現場での取合い(接合)を少なくできる。
【0010】また本発明において、杭頭部より立ち上が
る定着鉄筋を、メッシュ状に配筋される基礎鉄筋との干
渉を避ける配置に設けることにより、基礎梁鉄筋との干
渉を避ける手間が省けるので作業性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1,図2の実施形態1において、
地中2に埋設された鋼管杭1の杭頭部3の外周面10
に、板厚の大きいリング状のベースプレート11の内周
面が裏当て金12を介して開先溶接13により固着され
ている。このベースプレート11の上面に円状配置に設
けられた、複数本の定着鉄筋6の下端がねじ結合または
溶接で固着されている(図では溶接の例を示す)。杭頭
部3の内側には杭頭キャップ14が配設された杭頭キャ
ップ14の外周と杭頭部内周とは裏当て金15を介して
開先溶接16により固着されている。また、杭頭部3の
天端面17は、前記ベースプレート11と杭頭部3の各
上面よりも若干上方に突出しているが、この天端面17
には溶接等を行わないから切断面非処理でよく、特別の
処理は不要である。また、従来のように、杭頭に開先を
とり溶接してもよい。
【0012】また、前記鋼管杭1が、その下端部に図示
の回転翼18を有する回転杭の場合は、定着鉄筋6とベ
ースプレート11とを鋼管杭1の杭頭部に工場で取付、
加工でき、現場で鋼管杭1を回転させながら地中2に埋
設できる。前記鋼管杭1が打込み式の杭の場合には、当
該鋼管杭1を所定の深さ地中に打込んだ後地上におい
て、杭頭部3の外周と内周に、ベースプレート11と杭
頭キャップ14を開先溶接13,16で固着するが、ベ
ースプレート11の溶接作業に際しては、杭頭部周辺の
地盤を少し掘削して溶接すると、その溶接作業が円滑に
行える。このように杭頭部3に定着鉄筋6付きベースプ
レート11が溶接された後、これらが埋設されるよう基
礎コンクリート8が打設される。
【0013】図3,図4は実施形態2を示し、この例で
は、実施形態1における平板の杭頭キャップ14に代え
て、所定板厚からなり下に凸の円錐断面形状からなる杭
頭キャップ(以下コーンヘッドという)21が杭頭部に
開先溶接22により固着された例が示されている。コー
ンヘッド21は、所定板厚の平鋼板を扇形に切断し、そ
の両端縁を溶接して、ほぼ60°の傾斜角で拡開し、か
つ先端に開口部23を有する円錐形状に構成される。こ
のコーンヘッド21の外周部を杭頭部3の上端内縁に係
合させ、天端面17に形成される開先部に開先溶接22
を施して固着する。
【0014】コーンヘッド21は、このように円錐断面
形状とすることにより、強度が向上し、より軽量で、か
つ少ない鋼材で強度性に富む杭頭キャップを構成でき
る。
【0015】図5は実施形態3を示し、この例では、地
中2に打込まれた鋼管杭1の杭頭部3の周辺地盤を掘削
することによって、この掘削凹部19から杭頭部3が突
出している。さらに、この杭頭部3の天端面17を切断
することで開先をとり、前記掘削凹部19の空間を利用
してこれに開先溶接16aを施すことにより、杭頭部天
端面17に、鋼管杭1の径より大径で、杭頭キャップを
兼ねる定着鉄筋6付きベースプレート11aが固着され
ている。なお、前記開先溶接16aに代えて、ボルト接
合により杭頭部天端面17にベースプレート11aを固
着してもよい(但し、図示省略)。
【0016】本発明の前記実施形態1,2,3の鋼管杭
頭構造において、鋼管杭1の径が900φに対し、ベー
スプレート11,11aは80mm厚で、かつ外径が1
300φに設けられている。従って、前記の外径差によ
りベースプレート11,11aは鋼管杭1の外周より2
00mm幅で外方に突出しており、定着鉄筋6はこの突
出したベースプレート11,11aの上面に溶接されて
いる。また、本発明の鋼管杭の頭部構造によると、90
0φの鋼管杭1において、杭頭部3から外方に突出した
ベースプレート11,11a上面にD29の定着鉄筋6
を28本溶接することで、FC(コンクリート強度)=
240/cm2を達成できた。
【0017】つまり、本発明の前記各実施形態による
と、従来と同じ900φの鋼管杭1の杭頭部3に従来と
同じ定着鉄筋6としてD29の鉄筋と配設する場合、従
来例に比較して次の効用が奏される。(A)定着鉄筋6
の本数が40本→28本にできることで、12本減少す
る。(B)コンクリート強度(FC)は、同等の終局強
度の場合、300→240kg/cm2になり、60k
g/cm2の減となる。
【0018】前記(A),(B)のことは図6によって
理解される。同図(A)は従来の杭頭構造、同図(B)
は本発明の杭頭構造において、杭頭部に地震時曲げモー
メントM(tm)と、軸力N(t)が作用した場合の力
の作用状態を示す。従来例の構造にあっては、鋼管杭径
900φ、M(tm):400tm、N(t):100
0tの場合、定着鉄筋6は、杭頭部3の外周に直接溶接
されている。簡便的に杭頭部を、杭頭部の外形Lを一辺
とする正方形と考えた場合、e:偏心距離 e=400/1000=0.4,e/L=0.4/0.
9=0.44≧1/6=0.16となる。前記の式か
ら、従来構造にあっては、図6(A)に示すように、地
震時、杭頭部3には下向き矢印で示す圧縮力と、上向き
矢印で示す引張力が働く。このため圧縮力と引張力をバ
ランスさせるため圧縮力用鉄筋のほかに引張力用鉄筋が
必要となり、そのぶん定着鉄筋6が多数本必要となるこ
とが分る。
【0019】本発明では、ベースプレート11bを一辺
の長さがL1である正方形とし、L1を2.4mにする
と、前記式がe/L1=0.4/2.4=0.16=1
/6となり、杭頭部3には引張力が働かない。それ故、
引張用鉄筋が不要であり、そのぶん従来例に比べて定着
鉄筋6の本数が少なくてすむことがわかる。
【0020】図7には、杭頭部における本発明と従来構
造の終局強度(曲げモーメント)M(tm)を横軸にと
り、軸力N(t)を縦軸にとって相互の関係がグラフで
示されている。図示の実線が本発明の杭頭構造における
変化曲線を示し、図示の点線が従来構造における変化曲
線を示す。この図から分るとおり、本発明では、定着鉄
筋の本数が従来例より12本減少したにも拘わらず、従
来とほぼ同じ耐力を発揮できる。なお、図示例では、定
着鉄筋の例として定着鉄筋6を示したが、ジベル筋やス
タッドをベースプレート11に溶接することによっても
本発明を実施できる。
【0021】図8〜図10は、本発明の実施形態4を示
す。前述の実施形態1〜3では、多数本の定着鉄筋6を
等間隔で円形に配置しているので、コンクリート基礎8
中にメッシュ状に編まれて配筋される基礎鉄筋9との干
渉を避けるための作業手間が必要になるが、実施形態4
ではこの不具合が解消されている。つまり、実施形態4
では、ベースプレート11に環状に固着される多数本の
定着鉄筋6は、メッシュ状に配筋される基礎鉄筋9のそ
れぞれの網目(メッシュ状基準線交点)24に配置され
るよう、円形中心からの距離を各定着鉄筋毎に代えるこ
とにより、多数本の定着鉄筋相互の間隔を不均等にして
ベースプレート11に固着している。
【0022】図示例では、不均等間隔に配置の多数本の
定着鉄筋6を結ぶ仮想線25が多角形をなすように、当
該定着鉄筋6が配置されている。なお、定着鉄筋6は、
基礎鉄筋9との干渉を避けるために、複数列に配置する
方法を採ることも出来る(ただし、図示せず)。
【0023】図11、図12は、本発明の実施形態5と
実施形態6を示す。前述の実施形態4では、不均等間隔
(多角形)で多数本の定着鉄筋6が固着されるベースプ
レート11の外形が円形であるのに対し、この実施形態
5,6では、ベースプレート11c、11dの外形を、
定着鉄筋6を結ぶ多角形の仮想線25の形状に近似させ
てある。つまりベースプレート11c、11dの外形
を、矩形の角部を切除した八角形とし、または、角部を
残した矩形としてあり、これにより、多角形配置の各定
着鉄筋6をベースプレート11c、11dにバランスよ
く配置できる。
【0024】図13は、本発明の実施形態7を示す。こ
の実施形態7では鋼管杭の杭頭部3内に中詰めコンクリ
ート20の打設を介して環状に配設する多数の定着鉄筋
6を、メッシュ状に配筋される基礎鉄筋9のそれぞれの
網目(メッシュ状基準線交点)24に配置されるよう、
環状中心からの距離を各定着鉄筋毎に代えることによ
り、各定着鉄筋相互の間隔を不均等に配設している。つ
まり、図示のように、多数本の定着鉄筋は、これらを結
ぶ仮想線が多角形(八角形)をなすように配置されてい
る。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る鋼管杭の杭頭構造による
と、杭頭定着鉄筋を減らしてもなお従来と同じ耐力を保
持できるので、基礎配筋や柱配筋が配筋しやすくなる。
さらに、杭頭に溶接するベースプレートの幅を適切に大
きくすることにより、引張力が生じない設計ができる。
そのため引張力用定着鉄筋が不要となり、地震時水平力
緩衝用の鉄筋やスタッドなどのずれ止めで済み、杭頭と
基礎との接合部を簡略化でき、工場生産品を多く使用
し、現場での取合い(接合)を少なくできる効果があ
る。さらに杭頭接合部の剛性の連続性を確保できる構造
が可能である。
【0026】また本発明において、杭頭部径から立ち上
がる定着鉄筋を、メッシュ状に配筋される基礎鉄筋、基
礎梁鉄筋、柱鉄筋、床鉄筋等の鉄筋との干渉を容易に避
けられる配置としたので、従来のこれら各種の鉄筋との
干渉を避ける手間が省けて作業性が向上し、これらが相
俟って奏される本発明のトータル効果として、鋼管杭の
杭頭構造の構築の施工を迅速かつ容易に行うことがで
き、施工コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す杭頭部の平面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る鋼管杭頭部の側断面
図と部分拡大図である。
【図3】図4に示す杭頭部の平面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る鋼管杭頭部の側断面
図と部分拡大図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る鋼管杭頭部の側断面
図である。
【図6】(A),(B)は従来例と本発明の杭頭部に作
用する地震時の曲げモーメントと軸力の作用状態を示す
説明図である。
【図7】従来例と本発明の実施形態1〜3の構造におい
て、杭頭部に作用する曲げモーメントと軸力の関係をグ
ラフで示す図である。
【図8】実施形態4としてベースプレートに定着鉄筋が
固着された状態を示す平面図である。
【図9】図8において、多数本の定着鉄筋を仮想線で結
んだ状態を示す平面図である。
【図10】図8において、多数本の定着鉄筋とメッシュ
状に配筋される基礎鉄筋との取り合い状態を示す平面図
である。
【図11】実施形態5として定着鉄筋が固着された外形
が八角形のベースプレートを示す平面図である。
【図12】実施形態6として定着鉄筋が固着された外形
が矩形のベースプレートを示す平面図である。
【図13】実施形態7を示し、(A)は、中詰めコンク
リートを介して定着鉄筋が環状に配設された鋼管杭頭部
内の縦断側面図、(B)は、同図(A)の平面図、
(C)は、定着鉄筋とメッシュ状に配筋される基礎鉄筋
の網目との取り合い状態の平面図である。
【図14】図15の杭頭部の平面図である。
【図15】従来の鋼管杭頭部の第1例の側断面図ある。
【図16】(A)は、図15に示す杭頭部の側面図、
(B)は同図(A)の平面図、(C)は同(B)の定着
鉄筋と基礎に埋設するメッシュ状に鉄筋との取り合い状
態を示す平面説明図である。
【図17】従来の鋼管杭頭部の第2例の側断面図、
(B)は同図(A)の平面図、(C)は同(B)の定着
鉄筋と基礎に埋設するメッシュ状に鉄筋との取り合い状
態を示す平面説明図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭 2 地中 3 杭頭部 4 天端面 5 杭頭キャップ 6 定着鉄筋 6a 帯鉄筋 7 仮想断面 8 コンクリート基礎 9 基礎鉄筋 10 外周面 11,11a,11b,11c ベースプレート 12 裏当て金 13 開先溶接 14 杭頭キャップ 15 裏当て金 16,16a 開先溶接 17 天端面 18 回転翼 19 掘削凹部 20 中詰めコンクリート 21 コーンヘッド 22 開先溶接 23 開口部 24 網目(メッシュ状基準線交点) 25 仮想線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管杭の杭頭部に、当該杭頭部杭径より大
    きな定着鉄筋付きのベースプレートを固着したことを特
    徴とする鋼管杭の杭頭構造。
  2. 【請求項2】前記杭頭部の天端面は、切断面非処理と
    し、かつ所定板厚の前記ベースプレート上面より上方に
    位置させてあり、ベースプレートの内径部と杭頭部の外
    周とを溶接したことを特徴とする請求項1記載の鋼管杭
    の杭頭構造。
  3. 【請求項3】前記杭頭部の内側に杭頭キャップを配設
    し、杭頭キャップ外周部と杭頭部内周とを溶接したこと
    を特徴とする請求項2記載の鋼管杭の杭頭構造。
  4. 【請求項4】前記杭頭キャップは平板とし、または所定
    厚の板からなり下に凸の円錐断面形状としてある請求項
    3記載の鋼管杭の杭頭構造。
  5. 【請求項5】杭頭部の天端面を切断して開先をとり、杭
    頭キャップを兼ねる定着鉄筋付きベースプレートを溶接
    するか、又はボルト接合する請求項1記載の鋼管杭の杭
    頭構造。
  6. 【請求項6】環状配置の多数本の定着鉄筋は、メッシュ
    状に配筋される基礎鉄筋のそれぞれの網目(メッシュ状
    基準線交点)に配置されるよう、環状中心からの距離を
    各定着鉄筋毎に代えることにより、定着鉄筋相互の間隔
    を不均等にしてベースプレートに固着することを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の鋼管杭の杭頭構
    造。
  7. 【請求項7】前記不均等間隔に配置の多数本の定着鉄筋
    を結ぶ仮想線が多角形をなすように、当該定着鉄筋を配
    置することを特徴とする請求項6に記載の鋼管杭の杭頭
    構造。
  8. 【請求項8】前記ベースプレートの外形は、前記多数本
    の定着鉄筋を結ぶ仮想線がなす多角形と相似形に設けら
    れていることを特徴とする請求項7に記載の鋼管杭の杭
    頭構造。
  9. 【請求項9】鋼管杭の杭頭部に環状に配設する多数の定
    着鉄筋を、メッシュ状に配筋される基礎鉄筋のそれぞれ
    の網目(メッシュ状基準線交点)に配置されるよう、環
    状中心からの距離を各定着鉄筋毎に代えることにより、
    各定着鉄筋相互の間隔を不均等にして配設することを特
    徴とする鋼管杭の杭頭構造。
  10. 【請求項10】前記不均等間隔に配置の多数本の定着鉄
    筋を結ぶ仮想線が多角形をなすように、当該定着鉄筋を
    配置することを特徴とする請求項9に記載の鋼管杭の杭
    頭構造。
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