JP2000217238A - 多孔管及びその製造方法 - Google Patents

多孔管及びその製造方法

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JP2000217238A JP1241699A JP1241699A JP2000217238A JP 2000217238 A JP2000217238 A JP 2000217238A JP 1241699 A JP1241699 A JP 1241699A JP 1241699 A JP1241699 A JP 1241699A JP 2000217238 A JP2000217238 A JP 2000217238A
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勝利 薦野
Kazuyo Terasaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔管の連結部における電線通線時の障害を
解消した簡単な構造の多孔管を提供する。 【解決手段】 螺旋状波形管11の切断面13にある螺
旋状波形管11の波形の山頂に最も近い点である山頂近
点14が、敷設するときの設置面となる多孔管下面に最
も近い螺旋状波形管11上の点である最下点12aから
螺旋状波形管11の中心11aに対して−90°〜+9
0°の範囲となるように螺旋状波形管11を配置する。
これにより、螺旋状波形管11の切断面13の中心13
aが螺旋状波形管11の中心11aと一致しない場合で
あっても、電線通線時に螺旋状波形管11の山15の部
分に向かって通線するようにすれば、多孔管間に多少の
ずれがある場合であっても電線はこの山15を登ってい
くため、スムーズに通線することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルや通
信ケーブルなどの電線を地中に埋設するために用いられ
る多孔管及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電線路は都市や公園・展示場等の
景観・美観上地中に埋設されて施工されることが多くな
っている。また、このような電線路は複数の電線を埋設
するために複数の管路が形成されることが多くなってい
るが、複数の管路を埋設すると掘削面積が大きくなり、
作業上の制約を受けたり、作業時間・費用が多大になる
ため、複数の管路を持った多孔管が注目を集めている。
【0003】多孔管には、従来、複数の管路を有するコ
ンクリート製のものや、複数の管路として塩ビ管をコン
クリートで固めたものなどが用いられている。ところ
が、コンクリート製の管路内に通線する場合にコンクリ
ート表面の凹凸によって電線を傷つけたり、塩ビ管の管
路内に通線する場合に塩ビ管内面と電線との摩擦によっ
て通線が困難となることがある。
【0004】そこで、特開平8−170762号公報に
おいて開示されている多孔管がある。この多孔管は、断
面長方形の筒状体の内部に、波付け管を複数本配置し、
筒状体と波付け管の空間を圧縮特性に優れた材料で充填
したものである。このように管路として波付け管を使用
することにより、波付け管と電線との接触面積が小さく
なるため摩擦係数が小さくなり、容易に通線することが
可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図13は蛇腹
状波形管の切断状態を示す図であって、(a)は蛇腹状
波形管の形状を示す側面図、(b)は(a)のX−X断
面図、(c)は(a)のY−Y断面図である。図13に
示す蛇腹状波形管30は、特開平8−170762号公
報に記載の波付け管と同様の波形であり、切断する位置
によって切断面の形状や面積が異なる。すなわち、蛇腹
状波形管30を多孔管に使用する場合、切断する位置に
よっては切断面が図13の(b)や(c)に示すように
大きさが異なった状態となる。
【0006】図14は多孔管同士の接続部を示す図であ
って、(a)はずれのない状態を示す図、(b)はずれ
のある状態を示す図である。図13に示すような蛇腹状
波形管30を使用した多孔管同士を接続する場合、多孔
管の接続部の左右の蛇腹状波形管30の切断面31がた
またま同じ形状の場合は問題とならないが、実際に製造
される多孔管は切断面31が同じ形状とはなっていな
い。
【0007】そして、図14に示すように、左右の蛇腹
状波形管30の切断面31の形状が異なる場合、(a)
のように左右に配置される多孔管にずれがない場合であ
っても、電線の自重により先端が垂れ下がって蛇腹状波
形管30の切断面31に引っかかって通線できなかった
り、通線できたとしてもこの切断面31との接触によっ
て電線を傷つけたりするおそれがある。一方、(b)の
場合においては、これらの現象がさらに顕著に現れる。
【0008】ところで、特開平8−170762号公報
記載の多孔管においては、押し出し成形、注入成形、溶
接接合等により形成した筒状体内部にコンクリート等の
材料を充填して形成するものである。また、波付け管が
筒状体のなかで湾曲したり蛇行したりすることのないよ
うに、適当な間隔で複数の管を紐で縛ったり、スペーサ
を筒状体と管の間に設けて固定するようにしている。ま
た、このような波付け管の固定方法は筒状体を有すれば
こそ可能である。
【0009】しかしながら、このような筒状体を有する
構造とする場合、わざわざ筒状体を形成してから多孔管
を形成することになるため、別工程が必要となり、製造
にかかるコストが多大なものとなってしまう。また、適
当な間隔で固定して完全に湾曲や蛇行を防止しようとす
る場合は、固定間隔を狭めて多くの箇所で固定する必要
がある。
【0010】そこで本発明は、多孔管の連結部における
電線通線時の障害を解消した簡単な構造の多孔管及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多孔管は、複数
の波形管を備えた多孔管であって、波形管の切断面にあ
る波形管の波形の山頂に最も近い点が、敷設するときの
多孔管下面に最も近い波形管上の点から波形管の中心に
対して−90°〜+90°、好ましくは−70°〜+7
0°の範囲となるように波形管を配置したものである。
これにより、波形管の切断面の中心が波形管の中心と一
致しない場合であっても、電線通線時にこの波形管の山
の部分に向かって通線するようにすれば、多孔管間に多
少のずれがある場合であっても電線はこの山を登ってい
くため、スムーズに通線できるようになる。
【0012】このとき、波形管が螺旋状のものであるこ
とが望ましい。これにより、多孔管を複数配置して形成
しようとする電線路の途中に曲線部がある場合に、この
多孔管の螺旋状波形管に別途異径の曲げ可能な螺旋状波
形管を螺合して容易に曲線部を形成することができる。
異径の曲げ可能な螺旋状波形管は裸の状態で螺合するた
め、設置後に養生するか、あるいは強度の高いものを用
いるのがよい。
【0013】あるいは、複数の蛇腹状波形管を備えた多
孔管であって、蛇腹状波形管の外側から見た波形の山の
部分で切断した面を一方の端部に配置した多孔管とする
こともできる。このような多孔管を通線方向に対して上
流側に波形の山の部分で切断した面がくるように連結す
れば、電線通線時には、波形の山の部分で切断した面に
向かって通線することになり、多孔管間に多少のずれが
ある場合であっても電線はこの面を登っていくため、ス
ムーズに通線できるようになる。
【0014】また、多孔管本体端部には位置決めのため
のガイドを備えるのが望ましい。このガイドによって多
孔管同士を位置決めして連結することにより、多孔管同
士のずれを防止することができるため、この接続部のず
れが小さくなり、波形管内の通線作業をスムーズに行え
るようになる。
【0015】一方、本発明の多孔管の製造方法は、ガイ
ド体を挿入した複数の波形管を型枠の中に配置し、この
型枠の中に充填材を流し込んで固めた後、型枠及びガイ
ド体を取り外すことを特徴とする。波形管は屈曲性が良
く、充填材によって固めようとするときに湾曲したり蛇
行したりするおそれがあるため、この波形管の動きをガ
イド体によって拘束しようとするものである。
【0016】このようなガイド体を複数の波形管の中に
挿入して波形管を真っ直ぐの状態に固定して充填材によ
って固めることにより、真っ直ぐな電線路を有する多孔
管を得ることができる。ここで、充填材としては、型枠
の中に配置した波形管の凹凸部にまで隙間なく流入する
もので、コンクリート、軽量コンクリート、発泡コンク
リート、プラスチックコンクリート、硬質ポリウレタン
樹脂、硬質発泡ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコン
樹脂、発泡ポリスチレン等を用いることができる。これ
らの中から使用するときの条件に見合った強度が得られ
る材料を選択して多孔管を形成すればよい。
【0017】波形管の中に挿入するガイド体には、管の
周面にリブを備えたものを用いるのが望ましい。波形管
の内面には凹凸があり接触面積が小さく摩擦も小さくな
るため、管の外形を波形管の内径と合わせて形成したも
のを挿入してもよい。しかし、それよりもさらに小さな
外形としてその外部にリブを備え、その外形を波形管の
内径と合わせたガイド体を挿入するようにすれば、さら
に波形管とガイド体との接触面積は小さくなり摩擦も小
さくなるため、よりガイド体の出し入れが容易となる。
【0018】このガイド体の管は、充填材を充填すると
きの温度によって変形したり、充填材や波形管などの重
量によってたわみが生じないような鉄鋼またはその他の
固い材料を用いるのがよい。管の周面に備えるリブは管
と平行に形成したり、管に螺旋状に巻き付けて形成する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本実施形態における多孔管
の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB
詳細図、図4は図3のC矢視図である。
【0020】本実施形態における多孔管は、図1及び図
2に示すように、コンクリート製の四角柱状に成形され
た多孔管本体10内に6本の内径155mm、外径19
4mmの螺旋状波形管11を上下に3本ずつ配置して図
1の下面を設置面12としたものであり、図1の正面か
ら見た寸法は横約700mm×縦約500mmであり、
その長さは約2000mmである。
【0021】螺旋状波形管11は波が螺旋状の波形管で
あり、このように波形管を螺旋とすることによって、多
孔管を複数配置して形成しようとする電線路の途中に曲
線部がある場合に、螺旋状波形管11に別途異径の螺旋
状波形管を螺合して容易に曲線部を形成することができ
るようになる。
【0022】しかしながら、このような螺旋状波形管1
1を用いる場合には、図3及び図4に示すように、管の
長さ方向に垂直に切断した場合の螺旋状波形管11の切
断面13の中心13aは螺旋状波形管11の中心11a
と必ずずれが生じる。
【0023】そこで、この螺旋状波形管11の切断面1
3にある螺旋状波形管11の波形の山頂に最も近い点で
ある山頂近点14が、敷設するときの設置面となる多孔
管下面に最も近い螺旋状波形管11上の点である最下点
12aと一致するように一方の端部に配置している。図
4に示す斜線部は図の正面から電線を通線する場合に山
15となる部分である。
【0024】このように螺旋状波形管11を配置した多
孔管を地中等の所定の面に設置し、螺旋状波形管11内
に電線W(図5参照)を通線しようとする場合、重力の
影響により電線Wは設置面に近い部分を通り、図4の斜
線部に示す山15となる部分にその電線の先端が当接す
ると山15を登っていくため、スムーズに通線すること
が可能となる。
【0025】再び、図1に戻って、本実施形態の多孔管
は、多孔管本体10両側端部の左右両端部に位置決めの
ためのガイドとしての2つのガイドピン穴16aを、そ
の内側に2つの連結用穴16bをそれぞれ備えている。
このガイドピン穴16aにガイドピン(図示せず)を挿
入して隣接する2つの多孔管にずれが生じないように
し、連結用穴16bに連結用のPC鋼棒またはPC鋼よ
り線を挿入することによって多孔管同士を連結すること
が可能となる。すなわち、多孔管を容易に位置決めして
連結することにより、施工時の工期を短縮することが可
能となる。
【0026】ただし、後述するように、複数の型枠によ
り製造された多孔管は、その型枠の誤差や型枠の老朽化
により端面における螺旋状波形管11の位置がずれるこ
とが考えられる。実際には、このずれは大きくても5m
m程度の大きさであり、以下、このずれによる影響につ
いて述べる。
【0027】図5は本実施形態の多孔管を連結した状態
における断面図であって、(a)は隣接する2つの多孔
管にずれがない状態を示す断面図、(b)は通線方向の
上流側が10mm高い状態を示す断面図、(c)は下流
側が10mm高い状態を示す断面図である。
【0028】図5のそれぞれに示すように、通線方向の
下流側にある多孔管を、通線方向に対して上流側に山頂
近点14が最下点12aと一致した方の端部がくるよう
に配置する。図5に示す通線方向から多孔管の螺旋状波
形管11内に電線Wを通線する場合、図5(a)及び
(b)に示す状態のときは、電線Wを何ら問題なく通線
することが可能である。一方、図5(c)に示す状態の
ときは、電線Wは山15に当接してこの山15を登って
いくため、やはり問題なくスムーズに通線することが可
能である。
【0029】なお、以上の説明においては、山頂近点1
4が最下点12aと一致するように螺旋状波形管11を
配置しているが、以下では、山頂近点14が最下点12
aから螺旋状波形管11の中心11aに対して67°
(図6参照)、あるいは87°(図7参照)とした場合
について説明する。
【0030】図6及び図7においても、図4と同様に、
斜線部は山15となる部分であり、これらの状態におい
ても通線時に電線Wは山15に当接するとこの山15を
登っていくため、スムーズに通線することが可能であ
る。
【0031】図8は図6に示すように螺旋状波形管11
を配置した多孔管を連結した状態における断面図であっ
て、(a)は隣接する2つの多孔管にずれがない状態を
示す断面図、(b)は下流側が5mm高い状態を示す断
面図、(c)は下流側が10mm高い状態を示す断面図
である。同様に、図9は図7に示すように螺旋状波形管
11を配置した多孔管を連結した状態における断面図で
あって、(a)は隣接する2つの多孔管にずれがない状
態を示す断面図、(b)は下流側が5mm高い状態を示
す断面図、(c)は下流側が10mm高い状態を示す断
面図である。
【0032】図8に示す状態においては、螺旋状波形管
11の切断部の山15の高さD1は13mmであり、図
9に示す状態においては、高さD2は10mmである。
図8及び図9に示すそれぞれの状態において、電線Wの
通線状態を検証したところ、図9(c)の状態のときに
若干の抵抗を感じたものの、他はすべてスムーズに通線
することができた。
【0033】したがって、山頂近点14が最下点12a
から螺旋状波形管11の中心11aに対して−90°〜
+90°、好ましくは−70°〜+70°の範囲となる
ように螺旋状波形管11を配置すれば、隣接する2つの
多孔管に10mm程度のずれが生じた場合であってもス
ムーズに通線することが可能となる。
【0034】以上の説明においては、波形管として螺旋
状波形管11を用いた例を示したが、この波形管として
従来から用いられている図13及び図14に示す蛇腹状
波形管30を用いる場合は、蛇腹状波形管30の外側か
ら見た波形の山の部分で切断した面を一方の端部に配置
し、この部分に対して通線するようにすると、電線の先
端が山に当接して登っていくため、やはりスムーズに通
線することが可能となる。このような状態は、図14に
おいて通線方向を図の矢印とは逆に、図の左から右へ通
線する場合を考えるとよい。
【0035】次に、本実施形態の多孔管の製造方法につ
いて述べる。図10(a)は本実施形態の多孔管を製造
するための型枠を示す斜視図、(b)は(a)の型枠の
前面のみ開いた状態を示す斜視図、図11は波形管の中
に挿入するガイド体を示す斜視図、図12は図11のガ
イド体を波形管の中に挿入した状態における断面図であ
る。
【0036】図10に示すように、多孔管を製造するた
めの型枠17は、底面パネル17eの4辺にそれぞれ、
前面パネル17a、背面パネル17b、右側面パネル1
7c、及び左側面パネル17dを備えており、それぞれ
のパネルは開閉式としている。
【0037】右側面パネル17c及び左側面パネル17
dには、螺旋状波形管11を右側面パネル17c及び左
側面パネル17dによって挟み込んで固定するための固
定用凸部18を備えており、この固定用凸部18によっ
て、既述したように螺旋状波形管11を配置して固定す
る。
【0038】このとき、螺旋状波形管11の内部には、
図11に示すガイド体20を挿入しておく。ガイド体2
0は、型枠17の中に充填するコンクリート等の充填材
の温度によって変形したり、充填材や波形管などの重量
によってたわみが生じないように鉄鋼管を用いており、
その周面には4本のリブ21が等間隔に管と平行に設け
られている。
【0039】このリブ21の断面形状は図12に示すよ
うに蒲鉾形としており、これによって螺旋状波形管11
の内面との接触面積が小さくなるため摩擦も小さくな
り、ガイド体20の出し入れが容易となる。
【0040】このような構成において、本発明の多孔管
の製造方法は、リブ21を備えたガイド体20を挿入し
た6本の螺旋状波形管11を型枠17の中に右側面パネ
ル17c及び左側面パネル17dによって挟み込んで配
置固定し、この型枠17の中に充填材としてのコンクリ
ート(図示せず)を流し込んで固める。
【0041】コンクリートが固まった後、型枠17の前
面パネル17a、背面パネル17b、右側面パネル17
c、及び左側面パネル17dを開いて、螺旋状波形管1
1の内部に挿入しておいたガイド体20を取り外す。
【0042】このように、ガイド体20を挿入しておく
ことにより、屈曲性の良い螺旋状波形管11が湾曲した
り蛇行したりすることなく、螺旋状波形管11をコンク
リートによって固めることができる。すなわち、真っ直
ぐな電線路を有する多孔管が得られるようになる。
【0043】なお、図に示すように、前面パネル17a
及び背面パネル17bの上下の辺の部分19は角を落と
しており、コンクリートが固まることによって形成され
た多孔管からパネルが容易に取り外せるようにしてい
る。
【0044】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0045】(1)波形管の切断面にある波形管の波形
の山頂に最も近い点が、敷設するときの多孔管下面に最
も近い波形管上の点から波形管の中心に対して−90°
〜+90°の範囲となるように波形管を配置することに
より、波形管の切断面の中心が波形管の中心と一致しな
い場合であっても、電線通線時に波形管の山の部分に向
かって通線するようにすれば、多孔管間に多少のずれが
ある場合であっても電線はこの山を登っていくため、ス
ムーズに通線できるようになる。
【0046】(2)波形管が螺旋状のものであるとする
ことにより、多孔管を複数配置して形成しようとする電
線路の途中に曲線部がある場合に、この螺旋管と異径の
螺旋管を螺合して容易に曲線部を形成することができ
る。したがって、複雑な電線路を容易に形成することが
できるようになる。
【0047】(3)蛇腹状波形管の外側から見た波形の
山の部分で切断した面を一方の端部に配置することによ
り、電線通線時に波形の山の部分で切断した面に向かっ
て通線すれば、多孔管間に多少のずれがある場合であっ
ても電線はこの面を登っていくため、スムーズに通線で
きるようになる。すなわち、通線作業を容易に行うこと
ができ、工期を短縮することが可能となる。
【0048】(4)多孔管本体端部に位置決めのための
ガイドを備えることにより、このガイドによって多孔管
同士を位置決めして連結し、多孔管同士のずれを防止す
ることができるため、この接続部のずれが小さくなり、
多孔管の位置決めが容易となり、波形管内の通線作業を
スムーズに行えるようになる。
【0049】(5)ガイド体を挿入した複数の波形管を
型枠の中に配置し、この型枠の中に充填材を流し込んで
固めた後、型枠及びガイド体を取り外すことを特徴とす
る多孔管の製造方法とすることにより、屈曲性の良い波
形管の動きをガイド体によって拘束して、充填材によっ
て固めることができ、真っ直ぐな電線路を有する多孔管
を得ることができる。
【0050】(6)波形管の中に挿入するガイド体とし
て管の周面にリブを備えたものを用いることによって、
接触面積が小さくなるため摩擦も小さくなりガイド体の
出し入れが容易に行えるようになる。すなわち、作業時
間を短縮することができ、工期の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における多孔管の正面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図2のB詳細図である。
【図4】 図3のC矢視図である。
【図5】 本実施形態の多孔管を連結した状態における
断面図であって、(a)は隣接する2つの多孔管にずれ
がない状態を示す断面図、(b)は通線方向の上流側が
10mm高い状態を示す断面図、(c)は下流側が10
mm高い状態を示す断面図である。
【図6】 山頂近点が最下点から螺旋状波形管の中心に
対して67°回転した状態の螺旋状波形管の正面図であ
る。
【図7】 山頂近点が最下点から螺旋状波形管の中心に
対して87°回転した状態の螺旋状波形管の正面図であ
る。
【図8】 図6に示すように螺旋状波形管を配置した多
孔管を連結した状態における断面図であって、(a)は
隣接する2つの多孔管にずれがない状態を示す断面図、
(b)は下流側が5mm高い状態を示す断面図、(c)
は下流側が10mm高い状態を示す断面図である。
【図9】 図7に示すように螺旋状波形管を配置した多
孔管を連結した状態における断面図であって、(a)は
隣接する2つの多孔管にずれがない状態を示す断面図、
(b)は下流側が5mm高い状態を示す断面図、(c)
は下流側が10mm高い状態を示す断面図である。
【図10】 (a)は本実施形態の多孔管を製造するた
めの型枠を示す斜視図、(b)は(a)の型枠の前面の
み開いた状態を示す斜視図である。
【図11】 波形管の中に挿入するガイド体を示す斜視
図である。
【図12】 図11のガイド体を波形管の中に挿入した
状態における断面図である。
【図13】 蛇腹状波形管の切断状態を示す図であっ
て、(a)は蛇腹状波形管の形状を示す側面図、(b)
は(a)のX−X断面図、(c)は(a)のY−Y断面
図である。
【図14】 多孔管同士の接続部を示す図であって、
(a)はずれのない状態を示す図、(b)はずれのある
状態を示す図である。
【符号の説明】
10 多孔管本体 11 螺旋状波形管 11a 螺旋状波形管の中心 12 設置面 12a 最下点 13 切断面 13a 切断面の中心 14 山頂近点 15 山 16a ガイドピン穴 16b 連結用穴 17 型枠 18 固定用凸部 20 ガイド体 21 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA07 BA15 CA27 CA44 CB14 CB22 DA26 DB23 5G369 AA06 BA04 DC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波形管を備えた多孔管であって、
    前記波形管の切断面にある前記波形管の波形の山頂に最
    も近い点が、敷設するときの多孔管下面に最も近い前記
    波形管上の点から前記波形管の中心に対して−90°〜
    +90°の範囲となるように前記波形管を配置した多孔
    管。
  2. 【請求項2】 前記波形管が螺旋状のものであることを
    特徴とする請求項1記載の多孔管。
  3. 【請求項3】 複数の蛇腹状波形管を備えた多孔管であ
    って、前記蛇腹状波形管の波形の山の部分で切断した面
    を一方の端部に配置した多孔管。
  4. 【請求項4】 多孔管本体端部に、位置決めのためのガ
    イドを備えた請求項1から3のいずれかに記載の多孔
    管。
  5. 【請求項5】 ガイド体を挿入した複数の波形管を型枠
    の中に配置し、この型枠の中に充填材を流し込んで固め
    た後、前記型枠及びガイド体を取り外すことを特徴とす
    る多孔管の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ガイド体として、管の周面にリブを
    備えたものを用いることを特徴とする請求項5記載の多
    孔管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101689266B1 (ko) * 2016-07-20 2016-12-26 유성전기감리설계(주) 지중 배전선로의 간격조절이 가능한 조립식 관로 구조물
KR101695951B1 (ko) * 2016-07-19 2017-01-16 (주)토우엔지니어링 지중배전선 간의 합성방지를 위한 조립식 보호관
KR102635857B1 (ko) 2022-12-15 2024-02-15 주식회사 그린피앤피 재생 펠릿을 이용한 파형관 제조 시스템

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