JP2000214371A - 視度調整機能付き双眼鏡 - Google Patents

視度調整機能付き双眼鏡

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JP2000214371A
JP2000214371A JP11017127A JP1712799A JP2000214371A JP 2000214371 A JP2000214371 A JP 2000214371A JP 11017127 A JP11017127 A JP 11017127A JP 1712799 A JP1712799 A JP 1712799A JP 2000214371 A JP2000214371 A JP 2000214371A
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diopter
dial
cam
binoculars
optical axis
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JP11017127A
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Shin Koide
津 小出
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察者が焦点調節の際に視度調整を容易に行
う事ができ、且つ視度位置の変化が防げる双眼鏡を提供
する。 【解決手段】 本発明の視度調整機能付き双眼鏡は、一
対の光学系(接眼、対物レンズ系)と、これら光学系を
同時に光軸方向に繰り出し/繰り込むための移動手段
(スライド板23L,23R)と、これら光学系を相反
する光軸方向に動かす焦点調節機構(20)と、上記移
動手段に係合しその光学系に視度差を生じさせるカム機
構を有した視度調整機構30と、から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は双眼鏡の視度調整に
係わり、そのための視度調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、一対の鏡筒内の光学系の特性が均
一に作られた双眼鏡を覗く観測者は、その両眼の視力の
僅かな差(視度差)がある。それ故、従来からこの視力
の僅かな違いを補正するための視度調節機構を有する双
眼鏡が提案されている。このような視度調節可能な双眼
鏡には通常、左右の鏡筒のうちの片方に視度調整用のツ
マミを手動操作可能に備えていることから、この双眼鏡
を用いる際には、焦点調節操作の直後にこの視度調整ダ
イヤルを廻して片方のみの光学系の焦点距離を僅かに動
かして微調整できるようになっている。
【0003】例えば、特開平8−43708号公報に開
示された双眼鏡は、移動可能な鏡筒(移動鏡筒)の接眼
レンズを光軸方向に移動させて視度を調整する視度調整
機構を備えている。その為の視度調整ダイヤルが一方の
移動鏡筒に設けられ、固定された鏡筒(固定鏡筒)をカ
バーする外装部材が、左右の鏡筒を最接近させた収納状
態においてその視度調整ダイヤルを隠蔽する構造となっ
ている。また、左右のそれぞれの鏡筒は、ピント調節用
の鏡筒部分と視度調整用の鏡筒部分が互いに独立してい
る。この双眼鏡は、左右の鏡筒を移動させ収納位置より
も所定距離以上離間させた状態では、その視度ダイヤル
が外装部材の端部から手動操作可能な位置に突出してく
る構造であり、観察者用の鼻逃げも確保できるものであ
る。勿論、対象物にピントを合わせるための焦点調節ツ
マミは、両鏡筒の光学系の焦点距離を同時に操作できる
鏡筒間にセンターフォーカスリングとして設けられ、従
来の「単独繰り出し方式」よりもピント操作が容易にな
っている。その他、従来技術には、設定後ずれにくい視
度調整ダイヤルや、視度目盛を備えたものなどもある。
【0004】このような双眼鏡は、両鏡筒間隔が観察者
の眼幅に合わせて変更でき、また収納時には携帯に適す
るようできるだけ小型軽量にコンパクト化が図られ、例
えば筐体全体が矩形で平坦形状で、採用するプリズム方
式によっては作られている。また、各光学系のレンズを
保護する手段として例えばレンズバリアを備えたもの
や、対物レンズおよび接眼レンズを双眼鏡本体内部に完
全に繰り込める構造のものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、視度調整ダイヤ
ル自体は、双眼鏡を使わない期間、特にピント合わせを
行わない限りは操作不要である。つまり、この視度調整
ダイヤルは、双眼鏡として使用されない間は、好ましく
は動かせない処に退避し格納されているか、何かに接触
しないように保護されていることが望ましい。そして、
双眼鏡を使用する際には必ず観察者により何らかの調節
がされることを想定し、例えばピント合わせ時には、こ
の視度調整操作もできる位置に繰り出されていなければ
ならない。しかしながら、例示した従来の双眼鏡に代表
される視度調整機能を備えたものには、操作の容易さに
関しての不具合を有している。
【0006】また、双眼鏡の鏡筒間隔の調節、即ち眼幅
調節に連動して対物レンズ及び接眼レンズを含む光学系
を光軸方向に移動させるものもあり、実際の使用時にこ
れら光学系を含む鏡筒を双眼鏡本体よりさらに光軸方向
に繰り出す方式の双眼鏡も知られているが、そのための
機構が複雑になるほどその機構を退避させる空間を外装
部材内に確保しなければならず、これが設計上の自由度
を奪うと共に、双眼鏡の筐体のコンパクト化を難しくし
ている。
【0007】なお最近では、ピント調節に伴なって対物
レンズ側および接眼レンズ側の鏡筒が共に相反する方向
に繰出し及び繰込みされるような双眼鏡も提案されてい
る。ただしこの様な双眼鏡においては、視度調整ダイヤ
ル自体が付いているものは無く、本体内部に鏡筒が完全
に繰り込まれる構造のものでも、片方の鏡筒に視度調整
ダイヤルが付いたものは提案されておらず、視度調整が
必要なユーザには使用上不便であった。また、このよう
な特開平8−43708号公報に開示された双眼鏡の構
造において、視度調整機構の構成は、視度ダイヤルで接
眼レンズ保持枠17を光学方向に動かすことが可能であ
るが、しかし、ピント調節を行わせるための構成は記載
されていない。
【0008】そこで本発明は上記現状に鑑みてなされた
ものであり、本発明の目的は、観察者がピント調整をす
る際に視度調整操作をより容易に行う事ができ、また、
使用されない場合には、一旦設定された視度位置の変化
が防げ、確実な調整と設定保持が可能な双眼鏡を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し目的
を達成するため本発明では、本来、視度調整が対象物に
ピントを合わせた後に行われる操作であり、合焦状態に
おけるその観察者固有の視度に基づく微調整であること
に注目して、これを簡単な機構によって操作を容易に
し、且つ、観察者が代わらない限り一旦設定された視度
調整ダイヤルの位置が保持され携帯時や格納時にその位
置が変化しないようにすることも考慮して、次のような
手段を講じている。なお、本発明の双眼鏡では、左右の
それぞれの鏡筒が、ピント調節用の鏡筒部分と視度調整
用の鏡筒部分とが一体的に構成されて互いに併用可能な
構造のものに適用している。
【0010】第1の発明によれば、視度調整機能を有す
る双眼鏡において、左右一対の光学系と、これらの光学
系を同時に光軸方向に繰り出し又は繰り込むため、及び
これに連動して左右方向に移動可能な移動手段と、上記
光学系をそれぞれ構成する前後一対の光学系を相反する
光軸方向に動かすための焦点調節手段と、左右の何れか
の前記光学系のみを光軸方向に微動させて左右それぞれ
の光学系の視度差を生じさせる視度調整手段とを備えた
双眼鏡を提案する。そしてこの視度調整手段を構成する
カムは、例えば偏心カムで構成する。
【0011】第2の発明によれば、一対の光学系と、こ
れらの光学系を同時に光軸方向に繰り出し又は繰り込む
ための第1移動手段と、これらの光学系を相反する光軸
方向に動かして焦点距離を変化させるための焦点調節手
段と、一対の鏡筒に連動して左右方向に移動可能で、且
つ上記第1移動手段の動きに連動して光軸方向に動かす
第2移動手段とを備えた視度調整機能付き双眼鏡を提案
する。さらに第3の発明によれば、一対の光学系と、こ
れらの光学系を同時に光軸方向に繰り出し又は繰り込む
ための第1移動手段と、上記光学系を相反する光軸方向
に動かすための焦点調節手段と、一対の鏡筒に連動して
左右方向に移動可能で、且つその第1移動手段の動きに
連動して光軸方向に動かすための第2移動手段とを備
え、上記第1移動手段の動きに連動して同時に第2移動
手段を光軸方向に動かす焦点調節手段にて一対の上記第
2手段を相反する光軸方向に動かせるような視度調整機
能付き双眼鏡を提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の要
旨を複数の実施形態例に基づき詳説する。(第1実施形
態例)図1に第1実施形態例としての双眼鏡の外観を例
示する。図示する双眼鏡の状態は、左右一対の鏡筒を光
軸方向の前後にそれぞれ繰り出して観察に使用できる状
態にある。この双眼鏡は、第1の光軸を同一にする左側
の接眼レンズ系6L及び対物レンズ系7Lから成る第1
の鏡筒(5L,6L,7L)と、この第1の光軸に平行
な第2の光軸上に配列された右側の接眼レンズ系6R及
び対物レンズ系7Rから成る光学系5Rを含む第2の鏡
筒(5R,6R,7R)とを含んだハウジング(ケーシ
ング)2を有している。この双眼鏡本体1を形成するハ
ウジング2は、第1の光軸と第2の光軸の中間で左右に
離間/接近することのできる外装カバー3L,3Rで左
右から被覆される如くに設けられ、これら外装カバー3
L,3Rはそれぞれ左右方向(X軸方向)にスライド、
即ち摺動自在であり、両手に持ちながら眼幅に合うまで
拡張可能に装着されている。またこのハウジング2に
は、接眼レンズ系6L,6R、対物レンズ系7L,7R
の各鏡筒に対応する左右および前後の位置に、これら4
本の鏡筒が繰り出し/繰り込み可能な略円形の切欠きを
それぞれ穿設している。
【0013】同様に、左右の外装カバー3L,3Rそれ
ぞれにも、対物レンズ系7L,7Rの各鏡筒が突出でき
る開口端9L,9Rが前面に設けられ、同じく後面にも
接眼レンズ系6L,6Rの各鏡筒が突出できるように図
示しない開口端が設けられている。
【0014】さらにこのハウジング2の内部には、接眼
レンズ系6L,6R、対物レンズ系7L,7Rおよび、
例えばダハプリズム等を備えた光学系5L,5Rが図示
の如く収まるような空間が設けられている。また、対応
する接眼レンズ系6L,6Rの為のこれら開口端(不図
示)を有する接眼レンズ系6L,6R側の壁面と、その
対応する対物レンズ系7R,7Lの為の開口を有した対
物レンズ系7L,7R側の鉛直壁面が垂設されており、
特に、接眼レンズ系6L,6R側の鉛直壁面の中央近傍
には、観察者の鼻を逃がすための凹形状を成す鼻当てが
形成されている。
【0015】接眼レンズ系6L,6Rおよび対物レンズ
系7L,7Rの各鏡筒は、それぞれの光軸方向に沿って
相反して前後に容易に繰出し/繰込みが可能なように移
動できる移動手段(詳細後述:図3参照)によって構成
されている。また、第1の光軸と第2の光軸の中間で左
右に離間するハウジング2の上面中央近傍には、後述す
る焦点調節(即ちピント合わせ)のための焦点調節リン
グ4がその上半分近くを露出した状態で回転可能に設け
られている。
【0016】さらに、視度調整操作手段としての視度調
整ダイヤル8(以下「視度ダイヤル」と略す)が、破線
で示す如くハウジング2の底面から下方に露出してお
り、図示しない視度調整機構(図4〜図7参照)を働か
せるために回動可能に設けられている。このように本発
明の双眼鏡は、4本すべての鏡筒が後述する焦点調節機
構(図4参照)によってそれぞれハウジング2を基準と
して同時に移動できるように構成されていることがわか
る。
【0017】なお、図1に例示した当該双眼鏡本体1の
状態は、視度ダイヤル8が底面から下方に露出して回動
操作可能な場合であり、この状態は左右の鏡筒部分の光
軸間隔をある程度広げて、この幅で観測可能な眼幅調整
位置にある状態を示している。一方、もし観測に使用し
ない場合の当該双眼鏡は、収納または携帯するときこの
状態から鏡筒部分の光軸間隔を最小に狭めて次に示すよ
うなコンパクトなサイズにもできる構造であることがわ
かる。
【0018】図2には、本発明に係わる双眼鏡が使用さ
れないコンパクトな状態の本体1の外観を示している。
図示された双眼鏡の4本の各鏡筒部分はそれぞれハウジ
ング2内に完全に繰り込まれて格納され使用不可能な状
態となり、破線で示された視度ダイヤル8も、操作して
も動かないようになっている(詳細後述)。接眼レンズ
系6L,6Rおよび対物レンズ系7L,7Rにそれぞれ
対応する4本の鏡筒部分の繰込み操作は次のように行わ
れる。すなわち、その双眼鏡の各鏡筒を、図1に示した
例えば無限大の焦点距離近くまで繰り出された使用可能
状態から、図2に示すような繰込み状態にしてハウジン
グ2内の空間5L,5R内に収納するには、観察者は外
装カバー3L,3Rを閉じようと水平方向(MX )に左
右からスライド操作し、焦点調節リング4を至遠側に回
転操作してこれら接眼レンズ系6L,6Rおよび対物レ
ンズ系7L,7Rを空間5L,5Rの方向に繰り込み、
それぞれの収容されるべき位置まで完全に繰り込むまで
手動操作する。
【0019】また、観察に際しての観察者固有の眼幅調
整操作時においては、略「コ」の字状の断面をもつ外装
カバー3L,3Rをハウジング2の両側方向に引っ張り
出すと、4本の各鏡筒部分はこの動作に連動してそれぞ
れ前後に繰り出し、観察可能な図示の如き状態になる。
つまり、左右一対の鏡筒には光学系の光軸間隔を調節可
能な例えば「スライド方式」が適用されており、この方
式により繰出し/繰込み及び、確実な収納を可能にして
いることがわかる。なお、この外装カバー3L,3Rに
係わる摺動機構は公知技術である故にここではその説明
は省略する。
【0020】このように、本発明の双眼鏡は、MX 方向
のスライド操作で4本すべての鏡筒がこのハウジング2
内部に繰り込まれ完全に収納可能で、この双眼鏡本体1
は携帯性に便利なコンパクトな状態となり、図2に示す
如くの単純な矩形に近似する形状を呈することがわか
る。
【0021】上述の如き双眼鏡を実際に観察に使用する
場合、観察者はまず外装カバー3L,3Rを外方向に摺
動させ、鏡筒部分を最小眼幅から所望の眼幅調整位置に
することができる。すなわち、格納状態から実際に双眼
鏡として観察使用する際には、観察者は焦点調節リング
4を廻しながら各鏡筒を更に繰り出すと共に、図1で示
した如くに左右方向に外装カバー3L,3Rを左右にス
ライド操作しながら眼幅調整も行う。これを継起として
焦点調節機構20により、接眼レンズ系6Rも所望の観
察位置まで繰り出し、対象物にピントがほぼ合致した位
置で操作を停止する(図1参照)。その後は、視度ダイ
ヤル8を回動操作でその観察者がよりハッキリ観える視
度位置まで微調整する。この結果、微調整して得られた
視度位置においては、接眼レンズ系6L,6Rおよび対
物レンズ系7L,7Rで提供される視野範囲が鮮明に確
保される。
【0022】一方、双眼鏡本体1を使用可能状態(図1
参照)を終わらせて図2の如くに収納する際には、まず
外装カバー3L,3Rを中央寄りに閉じる方向にスライ
ドさせ、この後は逆方向に操作して、接眼レンズ系6
L,6Rおよび対物レンズ系7L,7Rが保護される位
置まで移動させることができる。
【0023】なお、開口端9L,9Rの内部にレンズバ
リア(不図示)を設けて、各レンズ面を埃や傷から守る
ようにしてもよく、このようなレンズバリアは、それぞ
れの鏡筒がハウジング2内に格納時にこれら接眼レンズ
系6L,6Rおよび対物レンズ系7L,7Rに対向する
光路を遮断可能に出没し、一方、繰り出すと同時にその
光路から退避して視野範囲を開放するように連動させて
もよい。
【0024】図3及び図4に基づいて本発明の双眼鏡の
焦点調節機構20および視度調整機構30についてその
機構構造と動作を詳説する。まず図3には、本発明の第
1実施形態例としての双眼鏡の焦点調節機構20を説明
するため、双眼鏡本体1のハウジング2上面を切除して
その内部構造を部分的に示している。双眼鏡本体1は、
その筐体となるハウジング2と、このハウジング2の両
側方に配設されて常にこのハウジング2を挟んで左右対
称となる位置になるように摺動可能とされた一対の鏡筒
内の対物レンズ系7L(,7R)および接眼レンズ系6
L(,6R)が配置されている(但し、図中には左側の
光学系を例示する)。そして、前後、左右の鏡筒内に配
設されたこれら接眼レンズ系6L,6Rおよび対物レン
ズ系7L,7Rに対応する光学系を光軸方向に移動でき
るように、この焦点調節機構20がハウジング2の中央
近傍に設けられている。
【0025】また、左右の接眼レンズ系の一方に対する
視度微調整機能を有する視度調整操作手段としての視度
ダイヤル8が図示しない片側(右側)の鏡筒近傍に取り
付けられ、この視度ダイヤル8による視度差制御を機械
的に行う視度調整機構30(図4参照)を形成してい
る。
【0026】上述の如くハウジング2の中央部の焦点調
節機構20は、接眼レンズ側で光軸方向に平行に摺動可
能に配された第1スライド板26Lと、対物レンズ系7
R,7L側で光軸方向に摺動可能に配され第2スライド
板24Lと、ハウジング2に軸支された2つのピン(接
眼ピン27,対物ピン28)にそれぞれ摺接しながら螺
旋状溝(接眼カム17、対物カム18)に沿って摺動す
ることにより、カム軸15の回転に伴なう対物レンズ系
7Lと接眼レンズ系6Lの光学系の移動手段としての平
行移動機構を形成している。
【0027】上記第1スライド板23Lおよび第2スラ
イド板24Lの端部には、接眼レンズ45を保持するた
めの接眼鏡枠47が光軸を一致してそれぞれ配列されて
いる。また反対側の第1スライド板23Rおよび第2ス
ライド板24Rの端部にも、図示しない接眼レンズを保
持する鏡枠が同じく光軸を共有してそれぞれ配列されて
いる。
【0028】なお、第1スライド板23Lの上面には比
較的短行程の長円形状の小長穴13Lが開口され、この
小長穴13Lにはハウジング2の内面2aから突出して
成る高さの比較的短いピンが嵌入して光軸方向を案内し
ている。同様に、第2スライド板24Lの上面にも比較
的短行程の長円形の小長穴14Lが開口され、この小長
穴14Lにもハウジング2の内面2aから突出して成る
高さの比較的短いピンが嵌入している。そして、これら
小長穴13L〜14R長径は調整可能な接眼レンズ系6
L(,6R)および対物レンズ系7L(,7R)の光軸
方向の移動できる距離である。
【0029】また、この焦点調節に関する回動軸として
のピントシャフト(カム軸)15は回転可能に配置さ
れ、ハウジング2の上面中央からほぼ半分を露出してユ
ーザの手動操作に供される焦点調節リング4を廻すこと
でこのシャフト15を回転させることができ、この一体
的な回転運動に伴なって各光学系の平行移動によりその
焦点距離が変化して、観測対象へのピントが合うように
構成されている。またこのピントシャフト15には、そ
れぞれ図示の如く1本の案内経路(螺旋状溝)17,1
8が形成されており、この経路は斜めに形成された特徴
的なカム溝8aで形成され、接眼ピン27,対物ピン2
8に案内される構造になっている。
【0030】つまり、焦点調節手段としての焦点調節機
構20は、上記一対の光学系を相反する光軸方向に動か
すために、主にピントリング4、ピントシャフト15、
接眼ピン27、対物ピン28から成る構造に形成されて
いる。詳しくは、この双眼鏡の焦点調節機構20は、接
眼レンズ系に係合してこの接眼レンズ系を光軸方向に移
動するための螺旋状の第1のカム(接眼カム17)が形
成されて成る第1の回転軸と、対物レンズ系に係合しこ
の対物レンズ系を光軸方向に移動するための螺旋状の第
2のカム(対物カム18)が形成されて成る第2の回転
軸と、上記第1の回転軸および第2の回転軸とを同時に
D0又はD1方向に回転させるための焦点調節用のピン
トリング4とを備えている。
【0031】そして接眼カム17は、接眼レンズ系に係
合する第1回転軸の周面に螺旋状の溝として第1方向に
連続的に形成され、一方、対物カム18は、対物レンズ
系に係合する第2回転軸の周面に螺旋状の溝として第1
方向とは反対の第2方向に連続的に形成されている。よ
って、このピントリング4が廻される方向に従って同時
に、第1回転軸および第2回転軸がそれぞれ繰り込み又
は繰り出しされるように構成されている。
【0032】また、上述した光軸方向の前後の相反する
方向への平行移動が可能なように、所定の力量で例えば
第1スライド板23Lを保持しておく為の支持棒29
が、接眼鏡枠47を光軸方向に貫通して設けられてい
る。
【0033】続く図4には、本発明の双眼鏡の視度調整
機構30の要部の構造を組立図で示している。またこの
視度調整機構30に係わるスライド板23L,23Rの
移動手段との関係も示している。前述の如く、この双眼
鏡の光学系のうちの接眼レンズ系(6L,6R)の鏡筒
部分を左右両端にそれぞれ有するスライド板23R,2
3Lが、左右方向に伸長可能に延設され、移動手段とし
てこれらを同時に光軸方向(Z方向)に繰出し又は繰込
み可能に設けられている。また視度調整機能の為には、
上記移動手段に係合し、左右の光学系も特に接眼レンズ
系6L,6Rにわずかな視度差を生じさせるような視度
調整手段としてのカム機構を備えている。このカム機構
は、図示の如く視度ダイヤル8の延長上の軸心から所定
の偏心量だけ偏って形成された偏心カムを含む特徴的な
構成により、左右の接眼レンズ系6L,6Rの光軸方向
の動きに違いを生じさせる機構である。
【0034】一方、視度調整機構30は、上述のような
カム機構を成すカム構造体と、このカム構造体に回動力
を与える視度ダイヤル8およびこれに続く回動軸として
の軸部材(ダイヤル軸8a、カム軸33)と、この回動
力を左右のスライド板23R,23Lのうち片方に伝え
る駆動伝達手段としてのカム板36から主に構成されて
いる。また、この視度調整機構30を構成するカム板3
6は、これら光学系の特に1つだけを光軸方向(Z方
向)に移動させるために重要な部材であり、この例で
は、一方のスライド板23Lに、凹状のカム板36が上
から装着される如く取り付けられている。そして、上記
偏心カム32とこのカム板36上に形成された摺接ピン
34との組合せによって、この回動力を光軸方向の力に
変換することができる変換手段として働く。その結果、
視度ダイヤル8を任意に廻することで、特に左側のスラ
イド板23Lに支持された接眼レンズ系6Lのみが僅か
な行程範囲で光軸方向に動く。
【0035】つまり、偏心カム32が回動すると、この
カム表面の突出した周面の一部がカム板36上に突設さ
れた摺接ピン34に接触し、このとき摺接ピン34は回
動しようとする偏心カム32から圧力を受け、この力を
スライド板23Lに伝達するので、このカム板36が取
り付けられたスライド板23Lは、この力によって動け
る光軸方向にわずかながら動かされる。
【0036】また、これらスライド板23L,23Rと
外装カバー3L,3Rの組合せは、前述の焦点調節機構
20により左右の一対の鏡筒が上記移動手段を介して水
平方向(X方向)に移動するが、この移動手段の動きに
連動して上記一対の鏡筒を所望の眼幅に合致する位置ま
で動かせる眼幅調節手段としても働く。
【0037】この眼幅調整手段の為のスライド板23
L,23Rにはそれぞれ異なる大小の幅をもつ長穴26
L,26Rが形成され、この幅の差は後述する光軸方向
の移動差となり得るものである。一方、カム板36には
丸穴37が形成され、ハウジング2の底面には光軸方向
に長穴25が形成されている。そしてこれら長穴26
L,26Rと丸穴37と長穴25とを貫通する如くに、
上記カム機構の回動軸としてのカム軸33が装着して、
これら部材を移動可能に結合している。
【0038】つまりこの双眼鏡が有する調整機能のため
のカム機構は、鉛直方向に摺接ピン34を突設されて成
るカム板36と、この摺接ピン34に接触可能にこれら
長穴26L、26R、丸穴37、長穴25を通って各部
材を軸支する如くに係合するような、偏心カム32を含
む構造を特徴としていることがわかる。
【0039】視度調整機構30を構成する偏心カム32
が視度ダイヤル8を介して回動すると、このカム表面の
突出した周面の一部が、カム板36上に突設された摺接
ピン34に接触する。このとき、この摺接ピン34は、
回動しようとする偏心カム32から受けたその力をスラ
イド板23Lに伝達することで、このカム板36が装着
されたスライド板23Lは、この力によって前述の移動
差として動ける光軸方向にわずかながら動かされる。こ
の移動の行程距離(ストローク)が、視度差に対応する
ものとして利用される。
【0040】つまりこの視度調整機構30は、視度の調
整を行うために手動操作で廻す視度ダイヤル8と、この
ダイヤルの回動力を伝える駆動伝達部材(カム軸33)
と、この伝達部材を介して伝えられた力を基に、一対の
例えば接眼レンズ系6L,6Rの光軸方向における相対
的な位置を変化させるための力に変える変換部材として
のカム機構(偏心カム32、カム板36の摺接ピン34
の組合せ)とを備えているとも言える。
【0041】ここで、さらに詳しく本発明の視度調整機
構30の構造について図5〜図6を参照しながら説明す
る。まず図5(a)〜(c)には眼幅調節機構とこの視
度調整機構30の要部を示し、視度ダイヤル8およびそ
の近傍に配された関連部材との関係を拡大して示してい
る。平面図(a)によれば、カム板36とスライド板2
3L,23Rを含むこれら機構の配置関係がわかる。ま
た断面図(b)、(c)によれば、各機構の断面構造が
わかる。すなわち、カム板36はスライド板23Lを囲
んで力を伝達可能に重ねられているが、スライド板23
Rにはこの力が伝わらないように構成されている。ま
た、視度ダイヤル8は中空のダイヤル軸8aが突設さ
れ、このダイヤル軸8aの中にはカム軸33が嵌入して
いる。このカム軸33の他端には、図4でも説明の如
く、例えば楕円形の断面形状をもつ偏心カム32がその
軸心からずれて取着されているので、このカム軸33の
回動に伴ない偏心カム32も回動するが、所定の位置で
は摺接ピン34に当たってその回動力が水平方向の力に
変換されることがわかる。なお、偏心カム32の形状や
偏心度の大きさは、ストロークの長さ、即ち視度差の大
きさを任意に設定できる設計上の要件であるので所望に
より変更可能である。
【0042】次に図6(a)〜(c)によって、前述の
構造の焦点調節機構20に連動する眼幅調節機構と視度
調整機構30の動きについて説明する。平面図(a)お
よび断面図(b)、(c)が示す如く、上述の視度調整
機構30の構造においては、観察者が視度ダイヤル8を
回動操作させると、偏心カム32が摺接ピン34に摺動
しながら回動するに伴ないカム板36がスライド板23
を光軸方向に動かそうとするとき、それぞれのスライド
穴26L,26Rの幅の差の範囲内で光軸方向の移動範
囲(ストローク)が規定される。つまり、カム板36と
スライド板23Lは連動して動くが、スライド板23R
の動きとは相対的に、偏心カム32の偏心度に対応した
差だけ異なる動きを生じることがわかる。よって、視度
ダイヤル8が回動されない限りは、左右のスライド板2
3L,23Rの光軸方向におけるズレは変化せず、設定
された視度位置が維持されることがわかる。
【0043】このように視度調整機構30における視度
ダイヤル8の回動は、接眼レンズ系6Rの光軸方向の微
小な動きに変えるこのカム構造によって変換される。視
度ダイヤル8が回動操作すると、その方向のある範囲内
で接眼レンズ系6Rが僅かながら徐々に繰り出し又は繰
り込みされ、片側の光学系、例えば接眼レンズ系6Rに
よる焦点距離の微調整がされることがわかる。
【0044】図7(a)〜(c)には眼幅調節機構によ
り最大眼幅までスライドした状態を示し、平面図(a)
はこのときの眼幅調節機構と視度調整機構の位置関係を
示している。また、断面図(b),(c)には、このと
きの各機構の断面構造を示している。図6中のX方向に
スライド操作した状態では、図7(a)に示す如くスラ
イド穴26Lの右端部にスライド穴26Rの左端部が、
カムピン33を介して一致する。この状態が最大眼幅に
対応するスライド板の動ける限界である。
【0045】このように、左右のスライド板23L,2
3Rが最大限に水平方向に摺動してほぼ最大の眼幅を提
供できることがわかる。なお、図6で説明の移動手段を
含む構造によって、眼幅調節ができることがわかる。な
お、ここでも視度ダイヤル8が回動されない限りは、左
右のスライド板23L,23Rの光軸方向における「ズ
レ」は変化しないようになっている。
【0046】(作用効果1)このように、第1実施形態
例に示した視度調整機能を有する双眼鏡は、一対の光学
系と、これらの光学系を同時に繰り出し又は繰り込む移
動手段と、これら一対の光学系を相反する光軸方向(Z
方向)に動かす焦点調節手段としての焦点調節機構20
(例えばカム・ピン)とを備え、視度調整機構30には
特徴的な偏心カム32を採用することにより、この双眼
鏡には次のような作用効果が得られる。まず、4本の鏡
筒(即ちレンズ系6L,6R,7L,7R)を焦点調節
機構20のピントリング4の回動操作で繰り出し/繰り
込みする場合、この1つの鏡筒(例えば接眼レンズ系6
Rの鏡筒)に対して固定的に設けられた視度ダイヤル8
は、この視度ダイヤル8の回動操作によって、双眼鏡本
体1の外装カバー3Rの下面に開口形成された長穴25
に沿って移動する。そして更に、視度ダイヤル8の回動
操作で4本のうちこのレンズ系6Rのみを光軸方向に微
動可能である故に、操作によって視度調整が可能となる
ことがわかる。
【0047】(変形例1)この第1実施形態例におい
て、焦点調節のためのピント合わせ操作が可能な状態以
外では、この視度調整機構30が動かないようにしても
よい。また例えば、眼幅調整しようとする場合も、視度
ダイヤル8を、上述のように動かないように一時的に固
定しておくことで、接眼レンズ系6L,6Rおよび対物
レンズ系7L,7Rの繰り出しがあっても、その設定さ
れた視度差は維持され、観察者は新たに接眼しながら再
度の調整をする必要が無くなるようにしてもよい。
【0048】また、観察者がピントを微調整する際に
は、操作できる繰出し位置に視度ダイヤル8を露出して
視度調整を容易に行う事ができる。一方、使用しないと
きには、視度ダイヤル8を固定して視度調整操作やその
他のものとの接触があっても動かないようにしているの
で、使用時に一旦設定した視度差を保持し変化防止に役
立つ。つまり、視度ダイヤル8は、携帯や格納等の非使
用時には確実に固定される一方、使用時には所望により
視度調節することがスムーズにできようにもなる。
【0049】さらに、この第1実施形態例における視度
調整機構30は、接眼レンズ系6L,6Rの一方の例え
ば接眼レンズ系6Lの微動により左右の接眼光学系の視
度調整を可能とするように構成されているが、これと逆
な反対側の接眼レンズ系6Rを微動させるように設けて
も勿論よく、この場合は、上述の例とは左右対称的な配
置および機能分担を行うように変更することで可能とな
り、同様な作用効果が得られる。
【0050】(第2実施形態例)図8には、本発明の第
2実施形態例としての双眼鏡の外観を例示し、鏡筒が完
全にハウジング2内に繰り込まれた状態を示している。
図示の如く双眼鏡本体1は、回動操作で視度調整を行う
ための視度ダイヤル8を、片方の外装カバー3Lの側面
にスライド可能に露出して設けているものである。
【0051】以下に、図3で示した第1実施形態例の焦
点調節機構20と異なる部位について説明すると、この
第2実施形態例の1つの特徴は、長穴35を左側の外装
カバー3Lの側面壁に開口して有し、視度ダイヤル8が
この外装カバー3L側面の長穴35に沿って動けるよう
に配置されていることがわかる。ただしここに図示した
格納時の双眼鏡では、格納するためMx方向へ外力が加
えられコンパクト化されているので、視度調整機構によ
る視度調整の必要はなく、また、その加えられた外力に
伴なって視度ダイヤル8もハウジング2内にわずかに没
入し状態となるため、回動が難しい状態になっている
(詳細後述:図11参照)。
【0052】一方、図9に示す状態は、両方の鏡筒がハ
ウジング2外に繰り出された状態であり、観測可能でし
かも長穴35中の視度ダイヤル8を矢印の相方向に廻す
ことで、左側の接眼レンズ系6Lのみを光軸方向に僅か
に動かし視度差を生じさせることができる。またこのと
き、前述同様に外装カバー3L,3Rをもって左右に広
げ眼幅調整し、ピントリング4を廻して焦点調節機構を
働かせて4本の鏡筒をさらに繰り出す事もできることが
わかる。
【0053】図10にこの第2実施形態例における上述
の焦点調節機構および視度調整機構の構造を詳しく例示
する。図示によれば、前述したとほぼ同様な焦点調節機
構20と、より簡単な構造の視度調整機構30が設けら
れていることがわかる。すなわち、視度調整操作手段と
しての視度ダイヤル8の他端部にはピニオンギヤ31が
取り付けられ、二次の接眼レンズ45を備えた接眼鏡枠
枠47の外側面にはこのピニオンギヤ31に噛合する如
く、歯が光軸方向に沿って形成されたラック38が設け
られている。そして、視度ダイヤル8の回動操作によっ
て、このラック38を有する接眼鏡枠枠47が光軸方向
に微動することがわかる。
【0054】なお、このラック38の長さ、即ちこのラ
ック38に形成された歯数、又はピニオンギヤ31の歯
数によっても、視度調整のための移動範囲(ストロー
ク)が任意に設定できる構造である。その他、関連機構
および部材は、前述した第1実施形態例のものと実質的
に同じであるのでそれらの詳細説明は省略する。ただし
この第2実施形態例に係わる視度調整機構30には、一
旦設定された視度位置を動かないように固定できる機構
をさらに有する特徴を有しており、視度ダイヤル8は、
後述するクリック構造によってその設定されていた視度
位置を維持できるものである。
【0055】そこで、図11(a)〜(c)に示すこの
視度ダイヤル8を含む視度調整操作手段に係わるクリッ
ク手段について説明する。図11(a)によれば、この
視度ダイヤル8と一体のダイヤル軸8aおよび、このダ
イヤル軸8aの先端に螺合又は嵌合されるピニオンギヤ
31がその回動力をラック32(不図示)に伝達するた
めにダイヤル軸8aを介してその先端で固着されてい
る。そしてこのダイヤル軸8aの周面には長手方向に続
く細い溝が設けられ、これに隣接する突条部がクリック
手段を形成するクリック構造であることがわかる。
【0056】また図11(b)にはこれら視度ダイヤル
8とそのダイヤル軸8aが拡大して示し、ダイヤル軸8
aは、本体側面に形成された長穴35(又は第1実施形
態例の長穴25)に沿ってスライド移動することを示し
ている。なお、ダイヤル軸8aは、長手方向にわずかに
テーパー形状を成し、視度ダイヤル8側が太い。ハウジ
ング2の方向に押し込むと、このダイヤル軸8aの周面
が長穴35の側面に接触するようになっている。よっ
て、接眼レンズ系6Rは光軸方向における収納位置で
は、その軸の周面に形成された突条部に強く接触するの
で、ダイヤル8が回動し難くなる。
【0057】またこのダイヤル軸8aの周面には鋭い凸
部が形成され、例えば、図11(c)に示すような星形
の突起が形成されていることがわかる。これにより、特
に収納動作が伴なう場合において、この凸部が長穴35
の側面に接触してそのダイヤル8の位置を維持すること
がわかる。
【0058】(作用効果2)このように、第2実施形態
例に示した視度調整機能を有する双眼鏡では、4本の鏡
筒(即ちレンズ系6L〜7R)を焦点調節機構20のピ
ントリング4の回動操作で繰り出し/繰り込みする場
合、その1つの鏡筒(例えば接眼レンズ系6Rの鏡筒)
に対して固定的に設けられた視度ダイヤル8は、この視
度ダイヤル8の回動操作によって、双眼鏡本体1の外装
カバー3Lの側面に開口形成された長穴35に沿って移
動するが、更に視度ダイヤル8の回動操作で、4本のう
ちこのレンズ系6Rのみを光軸方向に微動可能である故
に、これにより視度調整が可能となる。
【0059】また、例示の視度ダイヤル8は接眼レンズ
系6Rの光学系と共に操作できる位置で固定されて操作
ができなくなる構造であったが、更に例えば、接眼レン
ズ系6Rの鏡筒が完全にハウジング2内に格納されない
場合でもその視度ダイヤル8が機械的にクリックされて
動かないようにする構造でありこのため、その視度ダイ
ヤル8の動きを固定する従来のロック機構を応用するか
わりに、このクリック機構を視度ダイヤル8の規制手段
として適用している。これにより、視度ダイヤル8は携
帯や格納等の非使用時には確実に設定視度位置を保持す
る一方、ピント合わせ操作に続いては視度ダイヤル8の
クリック機構がはずれて視度調整操作が行えるようにな
るものである。勿論、視度ダイヤル8の軸面に形成され
た溝により段階的な移動操作ができ、正しく且つ確実に
調整が行なえる。
【0060】よって、一時的に観察を中断し、そのしか
る後に再度同様な観察を再開するなどの観察形態では、
それまでの携帯中にダイヤルが僅かに廻って変化してし
まうことも防いでくれる。同様に、眼幅調整しようとす
る場合も、視度ダイヤル8を上述の如く回動しないよう
に一時的にクリックしておけば、接眼レンズ系6L,6
Rおよび対物レンズ系7L,7Rの繰出し等があって
も、その設定視度位置は確保されるので、再度の調整の
必要は無くなる。その結果、前述の第1実施形態例と同
様な構造的効果と共に、機能的にもこの視度ダイヤル8
を含む機構のわずかな改良により改善されるので、周辺
物等に当っても設定視度位置が変化しないので、同一の
観察者であれば観察の都度に視度調整は不要で、長期に
わたり鮮明な視野で観察できる。
【0061】(変形例2)更に、接眼レンズ系と対物レ
ンズ系のためのバリアを設け、所望により光路を閉塞す
るような構成として、各レンズ系にごみや埃の蓄積を防
いでもよい。また焦点調節機構20と視度調整機構30
の関係においても、例示した如くにそれらの動作がそれ
ぞれの操作手段による手動操作で別々に行われるのでな
く、焦点距離が大幅に変更された場合にはある移動範囲
だけは最初に設定された視度位置に基づいて連動するよ
うに構成し、観察者専用のおおよその視度調整がピント
合わせと共に行われるようにしてもよい。その際の視度
調整機構と焦点調節機構との位置関係は必要に応じて適
宜変形すればよい。
【0062】(その他の変形例)なお、以上の各変形例
は機構的な1つのバリエーションであり、それら機構は
例示のものと厳密に同じ方式でなくてもよく、適宜に異
なる方式を採用してもよい。また、視度ダイヤルを一旦
設定された視度位置で維持することを例示にしたが、こ
の主旨は狭義の意味における各種の双眼鏡に同様に適用
可能であり、ここに例示のコンパクトな双眼鏡以外に
も、視度ダイヤルを有するタイプの双眼鏡をはじめとし
て、その他の各種光学機器にも同様に採用できる。この
ほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々
の変形実施が可能である。
【0063】以上、複数実施形態例に基づいて本発明を
説明してきたが、本明細書本文には次の発明が含まれ
る。例えば、 (1) 視度調整機能を有する双眼鏡において、左右一
対の光学系と、これらの光学系を同時に光軸方向(Z方
向)に繰り出し又は繰り込むため、及びこれに連動して
左右方向(水平方向(X方向))に移動可能な移動手段
(カム板、スライド板)と、上光学系をそれぞれ構成す
る前後一対の光学系を、相反する光軸方向に動かすため
の焦点調節手段(ピントリング)と、左右の何れかの前
記光学系のみを光軸方向に微動させて左右それぞれの光
学系の視度差を生じさせる視度調整手段(視度ダイヤ
ル、カム・ピン)と、を備える視度調整機能付き双眼鏡
を提案する。 (2) 上記視度調整手段のカムは例えば、その軸心が
偏って成る偏心カムで構成されている。
【0064】(3) 一対の光学系と、これらの光学系
を同時に光軸方向に繰り出し又は繰り込むための第1移
動手段(カム板)と、これらの光学系を相反する光軸方
向に動かして焦点距離を変化させるための焦点調節手段
(ピントリング、カム・ピン)と、一対の鏡筒に連動し
て左右方向に移動可能で、且つ上記第1移動手段の動き
に連動して光軸方向に動かす第2移動手段(スライド
板)とを備える視度調整機能付き双眼鏡を提案する。
【0065】(4) 一対の光学系と、これらの光学系
を同時に光軸方向に繰り出し又は繰り込むための第1移
動手段(カム板)と、一対の前記光学系を相反する光軸
方向に動かすための焦点調節手段(ピントリング、カム
・ピン)と、一対の鏡筒に連動して左右方向に移動可能
で、且つ上記第1移動手段の動きに連動して光軸方向に
動かすための第2移動手段(スライド板)と、を具備
し、上記第1移動手段の動きに連動して同時に上記第2
移動手段を光軸方向に動かす上記焦点調節手段にて一対
の上記第2移動手段を相反する光軸方向に動かせるよう
な視度調整機能付き双眼鏡を提案する。
【0066】実際には、この視度調整機能を有する双眼
鏡は、一対の接眼レンズ系および対物レンズ系と、これ
らのレンズ系を同時に光軸方向に繰り出し又は繰り込む
ためのスライド板と、これらの各レンズ系を相反する光
軸方向に動かすためのピントリング、ピントシャフト、
接眼ピンおよび対物ピンと、上記スライド板に係合して
上記レンズ系に視度差を生じさせるためのカム機構と、
から構成され、上記カム機構は例えば楕円形状を成す偏
心カムで構成される。また、同じく一対の光学系と上記
スライド板とのほかにも、上記ピントリング、ピントシ
ャフト、接眼ピンおよび対物ピンと一対の鏡筒に連動し
て左右方向(水平方向)に移動可能で、且つ上記移動手
段の動きに連動して上記一対の鏡筒を光軸方向にも動か
して眼幅調整するためのスライド板および外装カバー
と、上記スライド板およびカム板を貫通して上記光学系
に視度差を生じさせるカム機構と、から構成された視度
調整機能付き双眼鏡を提供できる。
【0067】(5) 上記カム機構は、鉛直方向に摺接
ピンを突設されて成る上記移動手段(スライド板)と、
この摺接ピンに接触可能に上記移動手段を軸支する如く
に係合する偏心カムとを含むことを特徴とする双眼鏡で
ある。 (6) 一対の光学系と、これらの光学系を光軸方向に
同時に繰り出し又は繰り込むための移動手段(スライド
板)と、上記一対の光学系を相反する光軸方向に動かす
ための焦点調節手段(ピントリング、ピントシャフト、
接眼ピン、対物ピン)と、一対の鏡筒に連動して左右方
向(水平方向)に移動可能で、且つ上記移動手段の動き
に連動して光軸方向に動かす眼幅調節手段(スライド
板、外装カバー)と、を更に具備し、上記眼幅調節手段
と、鉛直方向に摺接ピンが突設されて成る上記カム板と
移動手段との組合せは、所定形状のカム部材を有する伝
達手段および変換手段(視度ダイヤル軸、偏心カム)に
よって稼動可能なカム機構に組み込まれ、このカム部材
の回動に伴なう上記摺接ピンとの接触によって、上記眼
幅調節手段に接合された左右のレンズ系に光軸方向の移
動距離のわずかな差異を生じさせるように構成された視
度調整機能付き双眼鏡を提供できる。 (7) 上記視度調整機構は、回動操作で視度調整を行
うための視度ダイヤルと、この視度ダイヤルによる回動
操作力を伝えて、一対の光学系の光軸方向における相対
的な位置を変化させるための駆動伝達部材および変換部
材(偏心カム、摺接ピン)と、を更に備えた双眼鏡を提
供できる。
【0068】また本明細書本文にはさらに次の発明も含
まれ、提供できる。例えば、 (1) 接眼レンズ系を収容する第1鏡筒と、対物レン
ズ系を収容する第2鏡筒とを外装カバー内に格納可能な
双眼鏡において、上記第1鏡筒および上記第2鏡筒は、
この双眼鏡を使用しない場合には上記外装カバー内に繰
り込んで格納し、この双眼鏡を使用する場合には、上記
外装カバー内部から繰り出すことのできる移動機構を有
し、上記第1鏡筒は、視度調整操作を行うための視度調
整ダイヤルを備え、上記視度調整ダイヤルは、上記第1
鏡筒を光軸方向にわずかに移動可能であることを特徴と
する視度調整機能付き双眼鏡を提供できる。
【0069】(2) 左右一対を成す第1鏡筒および第
2鏡筒のそれぞれの対物レンズ系と接眼レンズ系とを同
時に相反する光軸方向に沿って移動可能な焦点調節機構
と、上記第1鏡筒または上記第2鏡筒の一方の接眼レン
ズ系を単独で移動させるための視度調整機構と、を有す
る双眼鏡であって、上記鏡筒が共に繰込み位置において
は、視度調整ダイヤルが回動し難いように規制し、上記
鏡筒が共に繰出し位置においては、視度調整ダイヤルが
回動操作できるように構成された双眼鏡を提供できる。 (3) 上記第1鏡筒および第2鏡筒のそれぞれは、光
軸を共通とする対物レンズ系の前部鏡筒と、接眼レンズ
系の後部鏡筒とを具備して成り、上記焦点調節機構によ
って、上記前部鏡筒および上記後部鏡筒が相反する方向
に繰り出し又は繰り込みするように構成されたことを特
徴とする(2)に記載の双眼鏡を提供できる。
【0070】(4) 接眼レンズ系を収容する第1鏡筒
と、対物レンズ系を収容する第2鏡筒とをそれぞれ覆う
左右一対の外装カバーを備える双眼鏡において、上記第
1鏡筒および上記第2鏡筒は、この双眼鏡を使用しない
場合には上記外装カバーの内部に繰り込んで格納し、一
方、この双眼鏡を使用する場合には、上記外装カバー内
部から繰り出すことのできる鏡筒移動機構を有し、上記
左右の外装カバーを水平方向に開閉するに伴なって上記
鏡筒移動機構が作動するように構成され、上記第1鏡筒
は、視度調整操作を行うための視度調整ダイヤルを備
え、上記視度ダイヤルは、上記第1鏡筒上においてクリ
ックされることを特徴とする視度調整機能付き双眼鏡を
提供できる。
【0071】(5) 上記視度調整ダイヤルは、上記接
眼レンズ系が内包された鏡筒の下部または側部近傍の観
察者が回動操作できる位置に配設されると共に、回動操
作以外では上記視度ダイヤルの回動を阻止するように形
成されることを特徴とする(3)に記載の双眼鏡を提供
できる。 (6) 上記視度調整機構は、所定のカム構造を有して
成り、このカム構造は、偏心した楕円形状のカムに一体
的に連結して成る回動可能な視度調整ダイヤルと、この
視度調整ダイヤルの回動に伴ない上記カムが周期的に摺
接する部位(突出ピン)を有する移動部材(カム板)
と、を具備することを特徴とする(5)に記載の双眼鏡
を提供できる。
【0072】(7) 上記カム機構の偏心カムは、繰り
込み又は繰り出し動作に伴なって回転し、左右の接眼レ
ンズ系のそれぞれの焦点距離に差異を生じさせるように
上記移動機構の光軸方向に動く行程を異なることを特徴
とする(6)に記載の双眼鏡を提供できる。 (8) 上記視度調整ダイヤルは、上記レンズ繰り込み
位置から上記レンズ繰り出し位置へ移動する間におい
て、変位することの規制(例えばクリック)が解除され
ることを特徴とする(6)に記載の双眼鏡を提供でき
る。
【0073】(9) 上記視度調整ダイヤルは、回動に
伴なって光軸方向に沿って上記外装カバーに形成された
長穴に沿って移動可能であることを特徴とする(6)に
記載の双眼鏡を提供できる。 (10) 上記視度調整ダイヤルは、上記レンズ繰り込
み位置では、変位することの規制(例えばクリック)が
され、一方、レンズ繰り出し位置では、この視度調整ダ
イヤルが操作可能に構成されたことを特徴とする双眼鏡
を提供できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、観
察者がピント調整をする際に視度調整を容易に行う事が
でき、また例えば、一旦設定された視度位置の変化を防
ぐ事ができ、よって、確実な調整と共に設定保持を可能
にする視度調整機能付き双眼鏡を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態例に係わる双眼
鏡の使用可能状態の外観を示す斜視図。
【図2】図2は、この双眼鏡が使用されないときの収納
状態の外観を示す斜視図。
【図3】図4は、この双眼鏡の焦点調節機構の要部を概
略的に示す斜視図。
【図4】図4は、この双眼鏡の眼幅調節機構と視度調整
機構の要部の関係を示す組立て斜視図。
【図5】 図5(a)〜(c)は眼幅調節機構と視度調
整機構の要部を示し、図5(a)は、カム板とスライド
板を含むこれらの機構の平面図、図5(b)は、カム板
とスライド板を含むこれらの機構の断面図、図5(c)
は、同じくこれらを含む機構のもう1つの断面図。
【図6】 図6(a)〜(c)は眼幅調節機構と視度調
整機構の動きを示し、図6(a)は、カム板とスライド
板の動きを示す平面図、図6(b)は、このときの機構
の断面図、図6(c)は、同じくこのときの機構のもう
1つの断面図。
【図7】 図7(a)〜(c)は眼幅調節機構を最大眼
幅までスライドした状態を示し、図7(a)は、このと
きの眼幅調節機構と視度調整機構の平面図、図7(b)
は、同じくこのときの機構の断面図、図7(c)は、同
じくこのときの機構のもう1つの断面図。
【図8】図8は、本発明の第2実施形態例に係わる双眼
鏡の使用不可能状態の外観を示す斜視図。
【図9】図9は、この双眼鏡の使用可能状態の外観を示
す斜視図。
【図10】図10は、この双眼鏡の焦点調節機構の要部
を概略的に示す斜視図。
【図11】 図11(a)〜(c)は視度ダイヤルに係
わる構造を示し、図11(a)は、この視度ダイヤルと
ダイヤル軸およびギヤを示す斜視図、図11(b)は、
長穴と接触するこのダイヤル軸を示す断面図、図11
(c)は、ダイヤル軸の表面形状を拡大して示す断面
図。
【符号の説明】
1…本体(双眼鏡筐体)、 2…ハウジング(ケーシング)、 3L,3R…外装カバー(外装部材)、 3La,3Ra…外装カバー取付け部、 4…焦点調節リング(ピントリング)、 5L,5R…光学系、 6L,6R…接眼レンズ系、 7L,7R…対物レンズ系、 8…視度ダイヤル(視度調整ツマミ)、 8a…ダイヤル軸、 9L,9R…開口端(前方)、 13L,13R、14L,14R…小長穴、 15…ピントシャフト(カム軸)、 17…接眼カム( 螺旋状溝) 、 18…対物カム( 螺旋状溝) 、 20…焦点調節機構、 21…第1カム板(後方)、 22…第2カム板(前方)、 23L,23R…スライド板(後方)、 24L,24R…スライド板(前方)、 25…長穴(底面)、 26L,26R…スライド穴、 27…接眼ピン、 28…対物ピン、 29…支持棒、 30…視度調整機構、 31…ピニオンギヤ(駆動伝達部材端部)、 32…偏心カム、 33…カム軸、 34…摺接ピン、 35…長穴(側面)、 36…カム板、 37…ピン穴、 38…ラック、 45…接眼レンズ(二次)、 47…接眼鏡枠枠、 50…対物レンズ、 51…対物鏡枠。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視度調整機能を有する双眼鏡において、 一対の光学系と、これらの光学系を同時に光軸方向に繰
    り出し又は繰り込むための移動手段と、 上記一対の光学系を相反する光軸方向に動かす焦点調節
    手段と、 上記移動手段に係合し、上記光学系に視度差を生じさせ
    る視度調整手段と、を具備する視度調整機能付き双眼
    鏡。
  2. 【請求項2】 上記視度調整手段は、偏心カムで構成さ
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の双眼鏡。
  3. 【請求項3】 一対の光学系と、これらの光学系を光軸
    方向に同時に繰り出し又は繰り込むための移動手段と、 上記一対の光学系を相反する光軸方向に動かすための焦
    点調節手段と一対の鏡筒に連動して左右方向に移動可能
    で、且つ上記移動手段の動きに連動して上記一対の鏡筒
    を光軸方向にも動かす眼幅調節手段と、 この眼幅調整手段および上記移動手段を貫通し、上記光
    学系に視度差を生じさせるカム機構と、を具備する視度
    調整機能付き双眼鏡。
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