JP2000214304A - 透明基板用熱反射層システム - Google Patents

透明基板用熱反射層システム

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JP2000214304A
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Marc Maurer
マルク・モレ
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Klaus Fischer
クラウス・フイツシヤー
Ulrich Billert
ウルリツヒ・ビラート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属窒化物を含む上位反射防止層を含む層シ
ステムの公知利点(即ち高い耐蝕及び耐老化性)を利用
し、このコーティング層を含み、特に機械的及び化学的
耐性に関して更に改善された性質をもつ層システムを開
発する。 【解決手段】 本発明の熱線反射層システムは銀をベー
スとする少なくとも1個の機能層を含み、金属酸化物T
iO、SnO、ZnO、Ta又はNb
の1種以上から構成される下位反射防止層をもつ。この
下位反射防止層の上部は、ZnOから形成される層で置
換されている。別の態様によると、銀層の上に非常に薄
い金属又は亜窒化物層を配置する。この層システムは接
着層を介してガラス基板に結合したポリマーフィルムの
コーティングに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銀から形成される少
なくとも1個の機能層と、金属窒化物、特にAlN、窒
化ケイ素Si又は金属とケイ素の混合窒化物の層
を含む上位反射防止コーティングを含む誘電反射防止コ
ーティングを含む透明基板用熱線反射層(太陽光線防護
又は低輻射能)システムに関する。
【0002】
【従来技術】銀層から形成される機能層を含み、下位反
射防止層と上位反射防止層を金属窒化物、好ましくは窒
化アルミニウム又は窒化ケイ素から構成した積層体は文
献EP−0281048B1から公知である。金属酸化
物を誘電反射防止層として利用する場合と異なり、金属
窒化物は特に高い機械的及び化学的耐性を示すという利
点がある。この公知層システムは銀層の上に金属保護層
をもたない。酸化(酸化雰囲気下のカソードスパッタリ
ング)により得られる反射防止層の場合には、金属保護
層又は亜酸化により得られる保護層が一般に必要であ
る。そうしないと、上位反射防止層の反応性スパッタリ
ング中に銀層が酸素により損傷する危険がある。
【0003】銀をベースとする層システムであって、窒
化アルミニウムからなる誘電反射防止層を含むシステム
も文献DE3941046C2から公知である。この層
システムでは、銀から形成される機能層とその上に堆積
される反射防止層の間に金属Znから形成される厚さ2
〜20nmのブロッキング層が配置されている。このブ
ロッキング層は酸化による銀層の長期損傷の危険を回避
できると思われる。しかし、金属Zn層は層システムの
光透過率を低下させるので、この層システムは自動車フ
ロントガラスの場合のように75%の光透過率が必要と
される場合には使用できない。
【0004】銀から形成される機能層と、金属酸化物又
は金属窒化物から構成される誘電反射防止層を含み、2
個の部分層から形成されるブロッキング層を銀層の上に
配置した熱線反射層システムが文献DE4135701
A1から公知である。このブロッキング層は銀層に直接
堆積された厚さ0.2〜0.5nmのPd又はPtから
形成される第1部分層と、第1部分層に堆積され、T
i、Cr又はその混合物もしくはこれらの金属を少なく
とも15%含有する合金から形成される厚さ0.5〜5
nmの第2部分層から構成される。2層から形成される
このブロッキング層は層システムの耐湿性を増すと思わ
れる。しかし、カソードスパッタリング装置に付加堆積
チャンバーが必要になる。更に、PdとPtは非常に高
価な金属であるため、この層システムの製造は高価にな
る。
【0005】文献DE19520843A1は、金属酸
化物又は金属窒化物から構成される第1層と、Zn及び
/又はTaの亜酸化物又はその混合物から構成される第
2層と、銀から形成される機能層と、銀層に堆積され、
Ti、Cr、Nb金属又はその混合物もしくはこれらの
金属の1種を含有する合金から構成される第4の金属層
又は金属亜酸化物層と、第1層の材料から形成される第
5の上位反射防止層を含む層系列から構成される層シス
テムを記載している。銀層に堆積された金属又は亜酸化
により得られるブロッキング層はシステムの機械的及び
化学的耐性を保証すると思われる。しかし、この層シス
テムは合計5層の個別層を含む。
【0006】金属窒化物、より特定的にはAlN又はS
から構成される上位反射防止層を含む層システ
ムは良好な耐蝕性をもつ。しかし、その性質はあらゆる
点でまだ不十分であることが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は金属窒
化物を含む上位反射防止層を含む層システムの公知利点
(即ち高い耐蝕及び耐老化性)を利用し、このコーティ
ング層を含み、特に機械的及び化学的耐性に関して更に
改善された性質をもつ層システムを開発することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は2種の代替又は併用可能な態様を開発し
た。
【0009】第1の態様によると、本発明の層システム
は上位反射防止層が特にAlN、Si又はSiA
lもしくはSiZr混合窒化物等の金属窒化物からなる
少なくとも1層を含むことを特徴とする。上位反射防止
層はこの種の材料のみから構成することが好ましい。下
位反射防止層はTiO、SnO、Ta又はN
型の金属酸化物の1種以上から構成され、その
上部即ち銀層に隣接する部分は5〜15nmの厚みにわ
たってZnOで置換されている。ZnOから形成される
部分層の光学厚みはZnOから形成される部分層で置換
される金属酸化物層の部分の光学厚みに対応することが
好ましい。
【0010】本明細書全体を通して、「反射防止層」な
る用語は単層又は少なくとも2層の重層を意味する。こ
の第1の態様によると、下位「反射防止層」は酸化物層
とZnO層の少なくとも2層を重層しており、上位「反
射防止層」は最低1個の層を含む。
【0011】この層構造は銀層の構造に好ましい効果が
ある。このため、銀層の厚さと赤外線反射を同一にしな
がら光透過率が増加する。更に、驚くべきことに、銀層
に対する金属窒化物層の接着性の改善が得られる。更
に、堆積作業中の効率と層システムの品質、より特定的
にはその耐蝕性も著しく改善される。
【0012】これらの層の間に厚さ0.1〜1nm、好
ましくは0.2〜0.5nmのTi、Zr、Al、C
r、NiもしくはHf又はその混合物又はその亜窒化物
から形成される層を堆積することにより、銀層に対する
金属窒化物層の接着性を更に改善することができる。
【0013】本発明の第2の態様によると、下位反射防
止層はTiO、SnO、ZnO、Ta又はN
型の1種以上の金属酸化物から構成され、上位
反射防止層は少なくとも1個のAlN、Si又は
その混合物(SiAl又はSiZr混合窒化物)の層を
含む。上位反射防止層はこの種の材料のみから構成する
ことが好ましい。更に、銀層と上位反射防止層の間に特
に厚さ0.1〜1又は2nmの金属又は亜窒化物から形
成される接着改善層を配置する。
【0014】金属又は亜窒化物から形成される接着改善
層はTi、Zr、Al、Cr、NiもしくはHf又はそ
の混合物又はその亜窒化物から構成することが好まし
い。この接着改善層の厚さは0.2〜0.5nmが好ま
しく、極めて薄く、この層は恐らく不連続とみなすこと
ができる。
【0015】本発明の第2の態様による層システムは、
AlN層がAg層に直接隣接している層システムに比較
して長期耐性を改善することが適当な試験により確認さ
れたが、これはよりコンパクトな層系列が得られるため
であると考えられる。この態様では、AlN又はSi
から形成される隣接層に対する銀層の接着と固定が
改善される。固定効果の決定的要因であるこのアンカー
層の表面の再構成は後続金属窒化物層のスパッタリング
時に明白に現れる。銀層に隣接する側でこのアンカー層
は顕著な金属特性をもち、その原子配置により、銀層と
の良好な結合を助長する。その構造は窒化物の形成(あ
る種の窒化)により表面が変化し、窒化物層との良好な
結合を可能にする。
【0016】下位反射防止層を金属窒化物でなく少なく
とも金属酸化物から構成する点は何ら問題ない。実際
に、金属酸化物のほうが場合によっては耐湿性が低いこ
とがあるが、金属酸化物は金属窒化物よりも銀層に良好
に接着するのでこれを相殺する。上記金属酸化物は良好
にスパッタリングされる。金属酸化物は層システムの光
学的性質にも好ましい効果があるので、本発明の層シス
テムは全体として著しく改善された性質をもつ。
【0017】本発明のいずれかの態様による層システム
は合わせガラスの製造に用いるポリエチレンテレフタレ
ート(PET)型の軟質ポリマー透明フィルムのコーテ
ィングに特に適している。コーティングしたフィルム
は、特にポリビニルブチラール(PVB)やポリウレタ
ン(PU)から構成される熱可塑性接着シートを介して
2枚のガラスシートに結合する。他の層システムはこの
種の接着シートと直接接触すると紫外線の作用下で老化
の徴候を示す傾向があるが、本発明の層システムではこ
のような徴候は認められないので非常に有利である。
【0018】
【発明の実施の形態】層システムの工業的製造は連続繰
出式堆積装置で磁場を介するカソードスパッタリングに
より実施することが好ましい。誘電反射防止層について
は、スパッタリングは夫々窒素又は窒化物層の作業ガス
であるO又は場合によりNに対してある程度反応性
である。金属によっては比較的低いスパッタリング効率
でしかスパッタリングできないものもあるので、この材
料種にあわせて例えば回転カソードスパッタリングや二
重カソード式カソードスパッタリング等の最新スパッタ
リング技術を選択することが好ましい。
【0019】当然のことながら、本発明の層システムは
誘電層により相互に分離された銀をベースとする機能層
を2個含むこともできる。
【0020】銀層を1個でなく2個設けると、特に良好
な選択性(光透過レベルと太陽光線の防護や低輻射率等
の所望熱性質との良好なバランス)が得られる。2個の
銀層の間に配置する「中間」誘電層も単層でも複数層で
もよい。このような層は本発明の第1の態様に該当する
と考えられ、即ち、第2の銀層に隣接する部分が厚さ5
〜15nmのZnOで「置換」されている。
【0021】実際に、2個の銀層の存在下では、その少
なくとも一方は少なくとも本発明の態様の一方に該当す
ると考えられ、そのすぐ下にZnO層をもつか、及び/
又はその上に(場合により窒化された)金属薄層をも
つ。2個の銀層がこれらの条件を満たすと有利である。
他方、第1の銀層の上に例えば厚さ1〜3nmの金属型
ブロッキング(摩耗)層を設け、その上の金属酸化物層
をスパッタリングすべき場合に銀層を損傷しないように
することが好ましい。
【0022】以下、非限定的な実施例により本発明を詳
細に説明する。
【0023】実施例1〜4 これらの実施例は本発明の第1の態様に該当し、PET
フィルム形態の基板を使用する。
【0024】以下、本発明の層システムの実施例につい
て記載し、ZnO中間層をもたない層システムと比較し
て層に得られる改善を実証する。
【0025】層システムは各場合に厚さ50μmのPE
T透明フィルムにスパッタリングする。コーティングし
たPETフィルムを各々厚さ0.38mmの2枚のポリ
ビニルブチラール(PVB)熱可塑性シートの間に挿入
し、加圧オートクレーブ内で熱と圧力を加えて公知方法
でこれらのPVBシートから合わせガラスに加工する。
こうして作製した30×30cmの寸法の合わせガラ
スサンプルに下記試験を実施し、耐薬品性を調べる。
【0026】試験A:DIN50021による塩水噴霧
試験 試験B:DIN50018によるKesternich
試験 試験C:ANSI Z26.1による耐湿試験
【0027】各試験の実施後、縁部の腐食層の幅を測定
する。腐食層の幅は層の耐蝕性の尺度である。層システ
ムを合わせガラスで利用できるようにするためには、サ
ンプルは各試験時に縁部の腐食が最大幅3mm以内でな
ければならない。
【0028】耐蝕性の測定に関する上記試験に加え、層
システムの部分層の凝集性を測定するANSI Z2
6.1及びECE R43による剥離試験(試験D)を
実施する。この剥離試験では被覆PETシートを2枚の
PVBシートのみに結合する。次に、熱と圧力下に上記
合わせガラス製造工程を再び使用し、今度は各場合にガ
ラスと隣接PVBシートの間に分離シートを挿入し、加
圧とガラス及び分離シートの除去後にPVB−PET−
PVB積層体を得る。剥離試験では、この後、層システ
ムに隣接するPVBシートを一端で剥がして折り返し、
180°の角度に力を加えて被覆PETシートから剥離
する。PVBシートを剥離するために必要な力は、層シ
ステムに対するPVBシートの接着性と、層システムの
部分層の凝集性の尺度である。
【0029】比較例1 比較例の層システムは30nmTiO−10nmAg
−40nmAlNの構成をもつ。
【0030】本発明による実施例1 実施例の層システムは20nmTiO−12nmZn
O−10nmAg−40nmAlNの配置をもつ。な
お、PETシートへの各部分層のスパッタリングは同一
スパッタリング条件で実施する。
【0031】実施した試験の結果を下表にまとめる。試
験Dの結果は5回の測定の平均値を示す。
【0032】
【表1】
【0033】試験結果を比較すると、剥離力の著しい増
加が認められるのみならず、塩水噴霧試験の結果の改善
も認められる。
【0034】剥離試験後に比較例と実施例のPVBシー
トと被覆PETシートの表面の分析試験を実施すると、
PVBシートの表面にはAlNしか検出されず、これに
対してPETシートの層にはAgとTiが検出される
が、AlNは微量しか検出されない。剥離力の増加はP
VBシートに対するAlNの接着性が高いためではな
く、AlN層が銀層に良好に固定されるためであると結
論することができる。
【0035】実施例2 本実施例は以下の層配置をもつ。PET基板−30nm
TiO−12mmZnO−10nmAg−1nmTi
−46nmTiO−12nmZnO−10nmAg−
40nmAlN。
【0036】実施例3 本実施例は以下の層配置をもつ。PET基板−30nm
TiO−13mmZnO−10nmAg−20nmA
lN−31nmTiO−12nmZnO−10nmA
g−40nmAlN。
【0037】実施例4 本実施例は以下の層配置をもつ。PET基板−30nm
TiO−12mmZnO−10nmAg−1nmTi
−46nmTiO−12nmZnO−10nmAg−
0.2nmTi−40nmAlN。
【0038】本実施例は本発明の2種の態様を組み合わ
せた特徴をもつ。
【0039】これらの実施例も実施例1と同様の改善を
示す。耐蝕性は従来技術の積層体よりも著しく良好であ
る。
【0040】実施例5及び6 これらの実施例は本発明の第2の態様に該当する。これ
らの実施例を上記比較例1と比較する。これらの実施例
は上述のように作製する(堆積後に2枚のガラスシート
を付着した2枚のPVBシートと結合)。
【0041】実施例5 本実施例の層システムは以下の配置をもつ。30nmT
iO−10nmAg−0.5nmTi−40nmAl
N。
【0042】実施した試験の結果を下表にまとめる。試
験Dの結果は各場合で5回の測定の平均値を示す。
【0043】
【表2】
【0044】試験結果を比較すると、剥離力の著しい増
加のみならず、塩水噴霧スパッタリング試験とKest
ernich試験の双方で耐蝕性の驚くべき改善が認め
られる。
【0045】各場合に剥離試験後に比較例1と実施例5
のPVBシートと被覆PETシートの表面の分析試験を
実施すると、PVBシートの表面にはAlNしか検出さ
れず、これに対してPETシートの層にはAgとTiが
検出されるが、AlNは微量しか検出されない。従っ
て、AlNはPVB表面に対する高い接着性を示すの
で、剥離試験時に測定された値はAlN層と銀層の接着
性に関する直接の結論を提供する。
【0046】実施例6 下記層システムは可視スペクトル透過率が70%を上回
る合わせガラスを作製することができ、同様に有効であ
ることが判明した。本システムは2個の銀層を使用す
る。PET基板−30nmTiO−10nmAg−1
nmTi−56nmTiO−10nmAg−0.2n
mTi−40nmAlN。
【0047】結論として、本発明の2種の態様の目的
は、積層体の他の層、特に有利ではあるが、公知の通り
銀との接着性が不十分である窒化物層に対する銀層の接
着性を強化することである。そこで、本発明は銀と窒化
物の界面にアンカー層を設け、及び/又は銀の下にZn
O層を設けた。本発明の別の独自の特徴は、好ましくは
Ag層が単層の場合に銀の下に酸化物層及び銀の上に窒
化物層を設けることである。銀層が2層の場合には、第
1の銀層の下に酸化物層を設けることが好ましい。第2
の銀層(基板から最も遠い層)の上に窒化物層を設ける
ことが好ましい。また、2個の銀層の間に金属酸化物単
独形態又は窒化物単独形態又はこれらの2種の材料を組
み合わせた誘電層を設けることができる。例えば、Al
N/酸化物、特にAlN/TiO又はAlN/TiO
/ZnOの配置をもつ中間誘電層を設けることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 19939288.9 (32)優先日 平成11年8月19日(1999.8.19) (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (72)発明者 アルフレツド・ハンス ドイツ国、デー−52159・ロートゲン、グ リユーネプレイシユトラーセ・34・アー (72)発明者 クラウス・フイツシヤー ドイツ国、デー−52477・アルスドルフ、 アドルフ・コルピング・ジユトラーセ・10 (72)発明者 ウルリツヒ・ビラート ドイツ国、デー−52066・アーヘン、シエ ルフイーアシユトラーセ・32

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀をベースとする少なくとも1個の機能
    層と誘電反射防止層を含む透明基板用熱線反射層システ
    ムであって、下位反射防止層が1種以上の金属酸化物、
    特にTiO、SnO、Ta、ZnO、Nb
    を含み、上位反射防止層がAlN、Si又は
    その混合物を含み、銀層と上位反射防止層の間に好まし
    くは厚さ0.1〜1nmの金属又は亜窒化物から形成さ
    れる接着改善層が配置されていることを特徴とする前記
    層システム。
  2. 【請求項2】 接着改善層がTi、Zr、Al、Cr、
    NiもしくはHf又はその混合物又はその亜窒化物から
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の層シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 接着改善層が0.2〜0.5nmの厚さ
    をもつことを特徴とする請求項1又は2に記載の層シス
    テム。
  4. 【請求項4】 誘電反射防止層により相互に分離された
    2個の銀層を含むことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか一項に記載の層システム。
  5. 【請求項5】 銀層間に配置された誘電反射防止層が下
    位反射防止層に対応する金属酸化物から形成され、金属
    ブロッキング層が金属酸化物層の下で銀層に直接付着さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の層システ
    ム。
  6. 【請求項6】 銀層に付着された金属ブロッキング層が
    約1〜2nmの厚さをもつことを特徴とする請求項5に
    記載の層システム。
  7. 【請求項7】 基板−25〜35nmTiO−8〜1
    2nmAg−1〜2nmTi−50〜60nmTiO
    −8〜12nmAg−0.1〜0.5nmTi−35〜
    45nmAlNの層系列を特徴とする請求項6に記載の
    層システム。
  8. 【請求項8】 銀から形成される少なくとも1個の機能
    層と誘電反射防止層を含む透明基板用熱線反射層システ
    ムであって、上位反射防止層がAlN又はSi
    の金属窒化物を含み、下位反射防止層がTiO、Sn
    、ZnO、Ta又はNb型のZnO以
    外の1種以上の金属酸化物を含み、その上部即ち銀層に
    隣接する部分が特に5〜15nmの厚みにわたってZn
    Oで置換されている前記層システム。
  9. 【請求項9】 ZnOから形成される部分層の光学厚み
    がZnO部分層で置換される酸化物層の部分の光学厚み
    に対応することを特徴とする請求項8に記載の層システ
    ム。
  10. 【請求項10】 金属窒化物から構成される上位反射防
    止層と銀層の間に厚さ0.1〜1nm、好ましくは0.
    2〜0.5nmの金属又は金属亜窒化物から形成される
    接着改善層が配置されていることを特徴とする請求項8
    又は9に記載の層システム。
  11. 【請求項11】 接着改善層がTi、Zr、Al、C
    r、NiもしくはHf又はその混合物又はその亜窒化物
    から形成されていることを特徴とする請求項10に記載
    の層システム。
  12. 【請求項12】 中間誘電反射防止層により相互に分離
    された2個の銀層を含み、その上部即ち第2の銀層に直
    接隣接する部分が同様にZnO層で置換されていること
    を特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の
    層システム。
  13. 【請求項13】 中間誘電反射防止層が金属窒化物−金
    属酸化物−ZnOの層系列、より特定的にはAlN−T
    iO−ZnOの層系列から形成されていることを特徴
    とする請求項12に記載の層システム。
  14. 【請求項14】 金属ブロッキング層が中間反射防止層
    の下で第1の銀層に直接付着されていることを特徴とす
    る請求項12又は13に記載の層システム。
  15. 【請求項15】 金属ブロッキング層が約1〜3nmの
    厚さをもつことを特徴とする請求項14に記載の層シス
    テム。
  16. 【請求項16】 熱可塑性接着シートを介して2個のガ
    ラス基板と結合したポリエチレンテレフタレート型の透
    明ポリマーフィルムに付着して合わせガラスを形成する
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記
    載の層システム。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか一項に記
    載の層システムの面の少なくとも1個に備えることを特
    徴とする軟質ポリマーフィルム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のポリマーフィルム
    を含むことを特徴とする合わせガラス。
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