JP2000213610A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

Info

Publication number
JP2000213610A
JP2000213610A JP11016800A JP1680099A JP2000213610A JP 2000213610 A JP2000213610 A JP 2000213610A JP 11016800 A JP11016800 A JP 11016800A JP 1680099 A JP1680099 A JP 1680099A JP 2000213610 A JP2000213610 A JP 2000213610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
shaft
locking ring
ball spline
input shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11016800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000213610A5 (ja
JP4032549B2 (ja
Inventor
Masahito Yoshida
雅人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP01680099A priority Critical patent/JP4032549B2/ja
Publication of JP2000213610A publication Critical patent/JP2000213610A/ja
Publication of JP2000213610A5 publication Critical patent/JP2000213610A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4032549B2 publication Critical patent/JP4032549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールスプライン34を構成するボール4
1、41の抜け止めを図る為の係止環45の装着作業の
容易化を図る。 【解決手段】 係止環45として、内径側、外径側両ス
プライン溝39、40に整合する部分に凸部47、47
を有するものを使用する。入力軸15の外周面に形成し
た係止溝46に上記係止環45を装着する作業を、この
係止溝49を入力側ディスク2Bの内側面2a側に露出
させた状態で行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機は、例えば自動車用変速機の変速ユニットと
して、或は各種産業機械用の変速機として、それぞれ利
用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図7〜8に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、回転
軸である入力軸1と同心に入力側ディスク(第一ディス
ク)2を支持し、この入力軸1と同心に配置した出力軸
3の端部に出力側ディスク(第二ディスク)4を固定し
ている。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの
内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対し交差する
事はないがこれら両軸の中心軸の方向に対して直角方向
である捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動す
るトラニオン6、6を設けている。
【0003】これら各トラニオン6、6は、それぞれの
両端部外面に上記枢軸5、5を設けている。又、これら
各トラニオン6、6の中間部には変位軸7、7の基端部
を支持し、上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオ
ン6、6を揺動させる事により、上記各変位軸7、7の
傾斜角度の調節を自在としている。上記各トラニオン
6、6に支持した変位軸7、7の周囲には、それぞれパ
ワーローラ8、8を回転自在に支持している。そして、
これら各パワーローラ8、8を、上記入力側、出力側両
ディスク2、4の、互いに対向する内側面2a、4a同
士の間に挟持している。これら各内側面2a、4aは、
それぞれ断面が、上記枢軸5上の点を中心とする円弧を
回転させて得られる凹面をなしている。そして、球状凸
面に形成した上記各パワーローラ8、8の周面8a、8
aを、上記内側面2a、4aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧自在としている。この押圧装
置9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器
11により転動自在に保持した複数個(例えば4個)の
ローラ12、12とから構成している。上記カム板10
の片側面(図7〜8の左側面)には、円周方向に亙る凹
凸面であるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2
の外側面(図7〜8の右側面)にも、同様のカム面14
を形成している。そして、上記複数個のローラ12、1
2を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸を中心と
する回転自在に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入
力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧す
る。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパ
ワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記1対のカ
ム面13、14と複数個のローラ12、12との押し付
け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。
そして、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパ
ワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達さ
れ、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転す
る。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図7
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図8に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記これら
各変位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角
度を図7と図8との中間にすれば、入力軸1と出力軸3
との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図9〜10は、実願昭63−6929
3号(実開平1−173552号)のマイクロフィルム
に記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速
機の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディ
スク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニー
ドル軸受16、16を介して回転自在に支持している。
又、カム板10は上記入力軸15の端部(図9の左端
部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により上記
入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止してい
る。そして、このカム板10とローラ12、12とによ
り、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディス
ク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転さ
せる、ローディングカム式の押圧装置9を構成してい
る。上記出力側ディスク4には出力歯車18を、キー1
9、19により結合し、これら出力側ディスク4と出力
歯車18とが同期して回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに軸方向(図9の表裏方
向、図10の左右方向)に亙る変位自在に支持してい
る。そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成し
た円孔23、23部分に、変位軸7、7を支持してい
る。これら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心し
た支持軸部21、21と枢支軸部22、22とを、それ
ぞれ有する。このうちの各支持軸部21、21を上記各
円孔23、23の内側に、ラジアルニードル軸受24、
24を介して、回転自在に支持している。又、上記各枢
支軸部22、22の周囲にパワーローラ8、8を、ラジ
アルニードル軸受25、25を介して、回転自在に支持
している。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が各支持
軸部21、21に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図10で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、
上記入力軸15の軸方向(図9の左右方向、図10の表
裏方向)に対しほぼ直交する方向としている。従って、
上記各パワーローラ8、8は、上記入力軸15の配設方
向に亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回転
力の伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づ
く、これら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パ
ワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方向に変位する
傾向となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加
える事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受26、26は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受2
7、27は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受26、26を構成する外輪28、28に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部22、2
2及びこれら外輪28、28が、前記支持軸部21、2
1を中心に揺動する事を許容する。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図10の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド29、29
を結合し、これら各駆動ロッド29、29の中間部外周
面に駆動ピストン30、30を固設している。そして、
これら各駆動ピストン30、30を、それぞれ駆動シリ
ンダ31、31内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介
して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側デ
ィスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して
出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4
の回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸15
と出力歯車18との間の回転速度比を変える場合には、
上記1対の駆動ピストン30、30を互いに逆方向に変
位させる。これら各駆動ピストン30、30の変位に伴
って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に
変位し、例えば図10の下側のパワーローラ8が同図の
右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、
それぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ
8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出
力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用す
る、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の
向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板
20、20に枢支された枢軸5、5を中心として、互い
に逆方向に揺動する。この結果、前述の図7〜8に示し
た様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと
上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入
力軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化す
る。
【0013】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が前記各支持
軸部21、21を中心として僅かに回動する。この回動
の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪28、
28の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面とが相
対変位する。これら外側面と内側面との間には、前記各
スラストニードル軸受27、27が存在する為、この相
対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各変位
軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて済
む。
【0014】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
11〜12に示す様に、入力軸15の周囲に入力側ディ
スク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設
け、これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力
側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並
列に配置する構造も、例えば特開平6−280957号
公報に記載されている様に、従来から知られている。こ
れら図11〜12に示した構造は何れも、上記入力軸1
5の中間部周囲に出力歯車18aを、この入力軸15に
対する回転を自在として支持し、この出力歯車18aの
中心部に設けた円筒部の両端部に上記各出力側ディスク
4、4を、スプライン係合させている。そして、これら
各出力側ディスク4、4の内周面と上記入力軸15の外
周面との間にニードル軸受16、16を設け、これら各
出力側ディスク4、4を上記入力軸15の周囲に、この
入力軸15に対する回転、並びにこの入力軸15の軸方
向に亙る変位を自在に支持している。又、上記各入力側
ディスク2A、2Bは、上記入力軸15の両端部に、こ
の入力軸15と共に回転自在に支持している。
【0015】但し、一方(図11〜12の左方)の入力
側ディスク2Aは、背面(図11〜12の左面)をロー
ディングナット32に、直接(図12に示した構造の場
合)又は大きな弾力を有する皿板ばね33を介して(図
11に示した構造の場合)突き当てて、上記入力軸15
に対する軸方向(図11〜12の左右方向)の変位を実
質的に阻止している。これに対して、カム板10に対向
する入力側ディスク2Bは、ボールスプライン34によ
り上記入力軸15に、軸方向に亙る変位自在に支持して
いる。そして、この入力側ディスク2Bの背面(図11
〜12の右面)とカム板10の前面(図11〜12の左
面)との間に皿板ばね35とスラストニードル軸受36
とを、互いに直列に設けている。このうちの皿板ばね3
5は、上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4
aとパワーローラ8、8の周面8a、8aとの当接部に
予圧を付与する役目を果たす。又、スラストニードル軸
受36は、押圧装置9の作動時に、上記入力側ディスク
2Bとカム板10との相対回転を許容する役目を果た
す。
【0016】又、図11に示した構造例の場合、前記出
力側歯車18aはハウジングの内側に設けた仕切壁37
に、1対のアンギュラ型玉軸受38、38により、軸方
向に亙る変位を阻止した状態で、回転自在に支持してい
る。これに対して図12に示した構造例の場合、出力歯
車18aの軸方向に亙る変位は自在である。尚、上述し
た図11〜12に示した様に、2個ずつの入力側ディス
ク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達方
向に関して互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビテ
ィ型のトロイダル型無段変速機が、カム板10に対向す
る一方又は双方の入力側ディスク2A、2Bをボールス
プライン34、34aにより上記入力軸15に、軸方向
に亙る変位自在に支持している理由は、次のであ
る。 これら両ディスク2A、2Bの回転を完全に同期さ
せる。 上記の機能を持たせつつ、上記押圧装置9の作動
に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記両ディスク
2A、2Bが上記入力軸15に対して軸方向に変位する
事を許容する。
【0017】上述の様な目的で設置するボールスプライ
ン34、34aは、上記入力側ディスク2A、2Bの内
周面に形成した内径側ボールスプライン溝39と、上記
入力軸15の中間部外周面に形成した外径側ボールスプ
ライン溝40と、これら両ボールスプライン溝39、4
0同士の間に転動自在に設けられた複数個のボール4
1、41とを備える。又、上記押圧装置9側の入力側デ
ィスク2Bを支持する為のボールスプライン34に関し
ては、上記入力側ディスク2Bの内周面の内側面2a寄
り部分に形成した係止溝42に係止環43を係止して、
上記複数個のボール41、41が上記入力側ディスク2
A、2Bの内側面2a側に変位するのを制限している。
そして、上記各ボール41、41が上記内径側、外径側
両ボールスプライン溝39、40同士の間から抜け出る
事を防止している。尚、図11の構造で、上記押圧装置
9から離れた側の入力側ディスク2Aを支持する為のボ
ールスプライン34aに関しては、前記入力軸15の中
間部外周面に形成した係止溝42aに係止環43aを係
止して、複数個のボール41、41が上記入力側ディス
ク2Aの内側面2a側に変位するのを制限している。
【0018】上述の様な各ボールスプライン34、34
aのうち、押圧装置9側のボールスプライン34を組み
立てる作業は、図13〜14に示す様にして行なう。先
ず、図13に示す様に、入力軸15の基端部(図13〜
14の下端部)に、押圧装置9を構成するカム板10及
びローラ12、12を組み付ける。そして、この状態
で、上記入力軸15の中間部基端寄り部分に形成した外
径側ボールスプライン溝40に複数のボール41、41
を、グリースにより軽く接着する。そして、この状態で
上記入力軸15の中間部基端寄り部分に入力側ディスク
2Bを、上記各ボール41、41と内径側ボールスプラ
イン溝39とを係合させつつ、図14に示す様に被せ
る。上記入力側ディスク2Bの内周面に形成した係止溝
42に係止環43を係止する作業は、この入力側ディス
ク2Bを上記入力軸15に外嵌する以前に行なっておく
か、或は外嵌後に、この入力軸15の中間部に形成した
小径部44を通じて行なう。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】外径側ボールスプライ
ン溝40にボール41、41を、グリースにより接着す
る作業は、入力側ディスク2Bの内周面に形成した係止
溝42に係止環43を装着した状態で組み立てる為にの
み必要になるものである。この様に、単に組立作業上必
要なだけで、トロイダル型無段変速機本来の機能上から
は必要ではない作業が存在する等、上記係止溝42に係
止環43を装着した状態で上記入力側ディスク2Bを上
記入力軸15に外嵌する作業は面倒で、トロイダル型無
段変速機の製造コストを高くする原因となる。
【0020】しかも、グリースにより外径側ボールスプ
ライン溝40に接着しただけのボール41、41は脱落
し易い。そして、脱落した事に気付かないまま組み立て
た場合には、ボールスプライン34の機能が損なわれた
り、或はこのボールスプライン34の負荷容量が不十分
となり、このボールスプライン34の耐久性が不十分と
なる可能性がある。更には、脱落したボール41、41
が押圧装置9内に入り込んだりすると、この押圧装置9
の作動が損なわれる等、トロイダル型無段変速機本来の
機能にも悪影響が生じる。
【0021】係止溝42に係止環43を係止する作業
を、入力側ディスク2Bを入力軸15に外嵌した後に、
この入力軸15の中間部に形成した小径部44を通じて
行なう様にすれば(詳しくは特願平9−90295号参
照)、上述の様な不都合を解消できるが、代わりに上記
入力軸15の捩り剛性が低下する。即ち、上記小径部4
4を形成する事によりこの入力軸15の断面積が小さく
なる為、この入力軸15の捩り剛性が低下して、この入
力軸15の両端部に支持した1対の入力側ディスク2
A、2Bの回転同期性が低下する。この為、大きなトル
クを伝達する為のトロイダル型無段変速機には採用しに
くい場合が考えられる。本発明のトロイダル型無段変速
機は、この様な不都合を何れも解消すべく、発明したも
のである。
【0022】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同
様に、回転軸と、この回転軸の中間部周囲にボールスプ
ラインを介して支持する事により、上記回転軸に対する
軸方向に亙る変位とこの回転軸と同期した回転を自在と
した第一ディスクと、この第一ディスクと内側面同士を
対向させた状態で上記回転軸の中間部周囲に、この回転
軸に対する相対回転を自在として支持した第二ディスク
と、上記回転軸に対し交差する事はないがこの回転軸の
中心軸の方向に対して直角方向である捻れの位置にある
枢軸を中心として揺動するトラニオンと、互いに偏心し
た支持軸部及び枢支軸部から成り、このうちの支持軸部
を上記トラニオンに回転自在に支持し、枢支軸部を上記
トラニオンの内側面から突出させた変位軸と、上記枢支
軸部の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第一、
第二両ディスクの内側面同士の間に挟持されたパワーロ
ーラと、上記回転軸の一部と上記第一ディスクとの間に
設けられ、この第一ディスクを上記第二ディスクに向け
押圧しつつこの第一ディスクを回転駆動する押圧装置と
を備える。そして、上記ボールスプラインは、上記第一
ディスクの内周面に形成した内径側ボールスプライン溝
と、上記回転軸の中間部外周面に形成した外径側ボール
スプライン溝と、これら両ボールスプライン溝同士の間
に転動自在に設けられた複数個のボールと、上記複数個
のボールが上記第一ディスクの内側面側に変位するのを
制限する係止環とから成る。
【0023】特に、本発明のトロイダル型無段変速機に
於いては、この係止環は、上記回転軸の中間部外周面で
少なくとも上記押圧装置が上記第一ディスクを押圧しな
い状態でこの第一ディスクの内側面側に露出する部分に
係止されるものである。又、この係止環の円周方向の一
部で上記各ボールスプライン溝に整合する部分には、上
記押圧装置の側に突出する複数の突部が形成されてお
り、これら各凸部により、上記各ボールが上記各スプラ
イン溝から脱落するのを防止している。
【0024】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同
様の作用に基づき、第一ディスクと第二ディスクとの間
で回転力の伝達を行ない、更にトラニオンの傾斜角度を
変える事により、これら両ディスク同士の間の回転速度
比を変える。
【0025】特に、本発明のトロイダル型無段変速機の
場合には、回転軸の中間部外周面に、小径部を設けなく
ても、第一ディスクを回転軸に外嵌してから、ボールス
プラインを構成する複数個のボールを内径側、外径側両
ボールスプライン溝同士の間に挿入する作業、並びに上
記入力軸の外周面に形成した係止溝に係止環を装着する
作業を行なえる。この為、上記外径側ボールスプライン
溝に上記複数個のボールを接着する等、余分な作業が不
要になり、トロイダル型無段変速機の組立作業が容易に
なる。又、上記回転軸の捩り剛性を十分に確保して、特
に重量の増大を招く事なく、大きなトルクを伝達可能な
トロイダル型無段変速機を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、回転軸であ
る入力軸15の周囲に、第一ディスクである入力側ディ
スク2Bを、ボールスプライン34を介して装着する作
業を容易に行なえる様にする為の構造にある。その他の
部分の構造及び作用に就いては、前述した従来構造と同
様である為、重複する図示及び説明を省略若しくは簡略
にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0027】上記入力軸15の中間部には係止環45を
係止する為の係止溝46を、外径側ボールスプライン溝
40を横切る様にして、全周に亙り形成している。上記
係止溝46を形成する軸方向位置は、上記入力軸15に
上記入力側ディスク2Bを外嵌した状態でも上記係止環
45の係止作業を行なえる様に規制している。即ち、図
1〜2に示す様に、ローディングカム式の押圧装置9が
最も縮まり、この押圧装置9が上記入力側ディスク2B
を押圧しない状態で、この入力側ディスク2Bの内側面
2a側(図1〜3の上側)に露出する部分に形成してい
る。
【0028】この様な係止溝46に係止する係止環45
は、ばね鋼等の弾性を有する線材を曲げ形成する事によ
り、図5に示す様な形状に構成している。即ち、上記係
止環45は、それぞれがU字形で軸方向に突出する凸部
47、47と、円周方向に隣り合う凸部47、47の基
端部同士を連結する円弧部48、48とを、円周方向に
亙り交互に連続させる事により、全体を円環状に構成し
ている。この様な係止環45は、上記各部47、48の
弾性により、直径を縮める方向の弾力を付与している。
又、上記係止環45の自由状態での内径は、上記入力軸
15の一部で上記係止溝46を形成した部分(この係止
溝46の両側縁部分)の外径よりも小さい。又、上記係
止環45を構成する線材の外径は、上記係止溝46の幅
と同じか、この幅よりも僅かに小さい。更に、上記各凸
部47、47の幅は、上記外径側ボールスプライン溝4
0を構成する各溝部の開口部の幅と同じか、この開口部
の幅よりも少し小さくしている。従って、上記係止環4
5を構成する各円弧部48、48は、この係止環45自
身の弾性により上記係止溝46にがたつきなく係止さ
れ、係止された状態で上記各凸部47、47は、上記各
溝部の開口部と係合して、上記係止環45が上記入力軸
15に対し回転する事を阻止する。
【0029】上述の様な係止環45を上記係止溝46に
係止した状態で、上記各凸部47、47は、前記ボール
スプライン34を構成するボール41、41に向け突出
して、これら各ボール41、41がこのボールスプライ
ン34を構成する、内径側、外径側両スプライン溝3
9、40から脱落するのを防止する。即ち、上記各凸部
47、47は、前記押圧装置9が最も縮まった状態で、
上記入力軸15の外周面と前記入力側ディスク2Bの内
周面との間の空間外に最も露出するが、この状態でも、
上記各ボール41、41がこの空間外に脱落しない様に
している。この為に、上記押圧装置9が最も縮まった状
態でも、上記各凸部47、47の先端に当接したボール
41、41は、上記入力側ディスク2Bの外側面から露
出しないか、仮に露出しても、直径の半分未満しか露出
しない様にする。但し、図3に示す様に、上記押圧装置
9が最も広がった状態でも、上記各ボール41、41と
上記各凸部47、47の先端との間には、多少の隙間が
存在する様にする。この理由は、上記各ボール41、4
1が上記各凸部47、47を強く押し、上記係止環45
が上記係止溝46から脱落する事を防止する為である。
【0030】上述の様な構成を有する本発明のトロイダ
ル型無段変速機の場合には、上記入力側ディスク2Bを
入力軸15に外嵌してから、ボールスプライン34を構
成する上記複数個のボール41、41を内径側、外径側
両ボールスプライン溝39、40同士の間に挿入する作
業、並びに上記入力軸15の外周面に形成した係止溝4
6に係止環45を装着する作業を行なえる。即ち、上述
の様な本発明の構造を組み立てる作業は、次の様にして
行なう。尚、この組立作業は、上記入力側ディスク2B
の内側面2aを上にして行なう事が、重力が各部材を落
ち着かせる方向に作用する為、好ましい。
【0031】上記入力軸15の中間部で基端寄り部分の
外周面に設けた係止溝42bには、予め係止環43bを
装着しておく。この状態でこの係止環43bの外周縁
は、上記入力軸15の外周面から突出する事はない。そ
こで、図6に示す様に上記入力軸15に、上記押圧装置
9の構成各部材と上記入力側ディスク2Bとを外嵌す
る。この際、上記入力軸15の外周面に形成した係止溝
46には、未だ上記係止環45は装着していない。そし
て、上記入力軸15に上記入力側ディスク2Bを外嵌
し、上記内径側、外径側両ボールスプライン溝39、4
0同士を整合させた状態で、これら両ボールスプライン
溝39、40同士の間に上記複数個のボール41、41
を挿入する。次いで、図1〜2に示す様に、前記係止溝
46に上記係止環45を、前記各凸部47、47を上記
各ボール41、41に向けた状態で係止する。
【0032】本発明のトロイダル型無段変速機は、前述
の様に構成し、上述の様に組み立てる為、上記入力軸1
5に小径部を形成しなくても、前記外径側ボールスプラ
イン溝40に上記複数個のボール41、41を接着する
等、余分な作業が不要になり、組立作業が容易になる。
【0033】
【発明の効果】本発明のトロイダル型無段変速機は、以
上に述べた通り構成され作用する為、入力軸等の回転軸
の捩り剛性を低下させる事なく、この回転軸と入力側デ
ィスク等の第一ディスクとを、ボールスプラインを介し
て組み合わせる作業が容易になる。この為、ボールスプ
ラインを組み込んだトロイダル型無段変速機の組立作業
を能率化して、伝達可能なトルクを確保しつつ、このト
ロイダル型無段変速機の低廉化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を、入力軸と入力側
ディスクとをボールスプラインを介して組み合わせ、押
圧装置を最も縮めた状態で示す要部断面図。
【図2】図1の下部拡大断面図。
【図3】押圧装置を最も広げた状態で示す、図2と同様
の図。
【図4】入力軸と係止環とを取り出して示す側面図。
【図5】係止環の斜視図。
【図6】ボールを挿入する以前の状態で示す、図1と同
様の図。
【図7】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図8】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図9】従来の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図10】図9のA−A断面図。
【図11】従来の具体的構造の第2例を示す部分断面
図。
【図12】同第3例を示す部分断面図。
【図13】従来構造のボールスプラインを組み立てる途
中の状態を示す断面図。
【図14】同じく組み立て完了の状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク(第一ディスク) 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク(第二ディスク) 4a 内側面 5 枢軸 6、6A トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18、18a 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 支持軸部 22 枢支軸部 23 円孔 24、25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 外輪 29 駆動ロッド 30 駆動ピストン 31 駆動シリンダ 32 ローディングナット 33 皿板ばね 34、34a ボールスプライン 35 皿板ばね 36 スラストニードル軸受 37 仕切壁 38 アンギュラ型玉軸受 39 内径側ボールスプライン溝 40 外径側ボールスプライン溝 41 ボール 42、42a、42b 係止溝 43、43a、43b 係止環 44 小径部 45 係止環 46 係止溝 47 凸部 48 円弧部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸の中間部周囲にボ
    ールスプラインを介して支持する事により、上記回転軸
    に対する軸方向に亙る変位とこの回転軸と同期した回転
    を自在とした第一ディスクと、この第一ディスクと内側
    面同士を対向させた状態で上記回転軸の中間部周囲に、
    この回転軸に対する相対回転を自在として支持した第二
    ディスクと、上記回転軸に対し交差する事はないがこの
    回転軸の中心軸の方向に対して直角方向である捻れの位
    置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、互い
    に偏心した支持軸部及び枢支軸部から成り、このうちの
    支持軸部を上記トラニオンに回転自在に支持し、枢支軸
    部を上記トラニオンの内側面から突出させた変位軸と、
    上記枢支軸部の周囲に回転自在に支持された状態で、上
    記第一、第二両ディスクの内側面同士の間に挟持された
    パワーローラと、上記回転軸の一部と上記第一ディスク
    との間に設けられ、この第一ディスクを上記第二ディス
    クに向け押圧しつつこの第一ディスクを回転駆動する押
    圧装置とを備え、上記ボールスプラインは、上記第一デ
    ィスクの内周面に形成した内径側ボールスプライン溝
    と、上記回転軸の中間部外周面に形成した外径側ボール
    スプライン溝と、これら両ボールスプライン溝同士の間
    に転動自在に設けられた複数個のボールと、上記複数個
    のボールが上記第一ディスクの内側面側に変位するのを
    制限する係止環とから成るものであるトロイダル型無段
    変速機に於いて、この係止環は、上記回転軸の中間部外
    周面で少なくとも上記押圧装置が上記第一ディスクを押
    圧しない状態でこの第一ディスクの内側面側に露出する
    部分に係止されるものであり、この係止環の円周方向の
    一部で上記各ボールスプライン溝に整合する部分には、
    上記押圧装置の側に突出する複数の突部が形成されてお
    り、これら各凸部により、上記各ボールが上記各スプラ
    イン溝から脱落するのを防止している事を特徴とするト
    ロイダル型無段変速機。
JP01680099A 1999-01-26 1999-01-26 トロイダル型無段変速機 Expired - Fee Related JP4032549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01680099A JP4032549B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 トロイダル型無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01680099A JP4032549B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 トロイダル型無段変速機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000213610A true JP2000213610A (ja) 2000-08-02
JP2000213610A5 JP2000213610A5 (ja) 2005-08-11
JP4032549B2 JP4032549B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=11926242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01680099A Expired - Fee Related JP4032549B2 (ja) 1999-01-26 1999-01-26 トロイダル型無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4032549B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364663A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Nsk Ltd ボールスプライン
US6991579B2 (en) 2001-10-19 2006-01-31 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364663A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Nsk Ltd ボールスプライン
US6991579B2 (en) 2001-10-19 2006-01-31 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP4032549B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6375595B1 (en) Toroidal type continuously variable transmission
JP3750294B2 (ja) トロイダル型無段変速機及びその組立方法
JP2000213610A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3783626B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3651929B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3627459B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3603544B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617265B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2591434Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3458495B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3458490B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2001116098A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3627460B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2576535Y2 (ja) トロイダル型無段変速機用ディスク
JP4026237B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000193056A (ja) トロイダル型無段変速機用入力側ディスクユニット
JP2601343Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3293306B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4280963B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2003074658A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617254B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000193054A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3307069B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2002147555A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH10159924A (ja) トロイダル型無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees