JP2000212389A - メラミン樹脂成形材料 - Google Patents

メラミン樹脂成形材料

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JP2000212389A
JP2000212389A JP1270199A JP1270199A JP2000212389A JP 2000212389 A JP2000212389 A JP 2000212389A JP 1270199 A JP1270199 A JP 1270199A JP 1270199 A JP1270199 A JP 1270199A JP 2000212389 A JP2000212389 A JP 2000212389A
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JP
Japan
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melamine resin
molding material
resin
epoxy resin
resin molding
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Pending
Application number
JP1270199A
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English (en)
Inventor
Satoru Kawamura
哲 河村
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性を有し、耐トラッキング性等電気特性
及び耐変色性が良好であるメラミン樹脂成形材料を提供
すること。 【解決手段】 メラミン樹脂100重量部に対し、エポ
キシ樹脂1〜40重量部配合してなるメラミン樹脂であ
り、エポキシ樹脂はベンゼン環を含まない構造のものが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた可撓性を有
し、耐トラッキング性、耐アーク性等の電気特性及び耐
変色性が良好であり、また成形材料生産時の作業性に優
れたメラミン樹脂成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】メラミン樹脂成形材料は、その優れた耐
トラッキング性、電気絶縁性、着色性等により配線器
具、電機器具等に使用されてきた。従来からメラミン樹
脂には、主に成形収縮、及び衝撃性や曲げ強さ等の機械
的特性を改善する目的で、パルプ、綿屑、布チップ等の
有機充填材、及びガラス、炭酸カルシウム、クレー、マ
イカ等の無機充填材が配合されている。
【0003】メラミン樹脂は、他の熱硬化性樹脂に比べ
官能基数が多いため、架橋密度が高く樹脂の剛直化を引
き起こしやすく、可撓性及び靱性に欠ける。これらのメ
ラミン樹脂の欠点を補うためにレゾール樹脂などのフェ
ノール樹脂を添加してその剛直さを緩和することは公知
である。しかし、フェノール樹脂を添加することにより
メラミン樹脂の特長である優れた耐トラキング性が損な
われる傾向にあり、フェノール樹脂の酸化による変色に
より耐変色性も損なわれる。また、フェノール樹脂の代
わりにポリウレタン、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸
ビニルなどの熱可塑性樹脂を添加することにより剛直さ
の緩和と耐変色性の向上を図ることもよく知られている
が、一般的には耐アーク性が低下する原因となる。
【0004】近年、PL法(製造物責任法)の施行や安
全規格のISO化等により、耐トラッキング性、耐アー
ク性等の電気特性の低い熱可塑性樹脂成形材料に代わ
り、電気特性の優れたメラミン樹脂成形材料が見直され
るようになってきているが、より高度の耐トラッキング
性や耐アーク性等の電気特性と良好な耐変色性が必要と
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる点から、本発明
は、優れた可撓性を有し、耐トラッキング性、耐アーク
性等の電気特性及び耐変色性が良好であり、また成形材
料生産時の作業性に優れたメラミン樹脂成形材料を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、メラミン樹脂
100重量部に、エポキシ樹脂1〜40重量部配合する
ことを特徴とするメラミン樹脂成形材料である。本発明
において用いられるメラミン樹脂は、特に限定されるも
のではないが、数平均分子量180〜400のものが樹
脂化反応の容易さ、成形材料生産時の作業性、成形材料
化の際の作業性の点で好ましい。
【0007】本発明において用いられるエポキシ樹脂は
いかなるものでも使用可能であるが、可撓性の付与及び
耐トラッキング性、耐アーク性等の電気特性の維持向上
のために、ベンゼン環を含まず反応性の高いものが好ま
しい。このようなエポキシ樹脂としては、ブチルプロピ
ルジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂等がある。ま
た、エポキシ当量が100〜5000、数平均分子量が
500〜5000のものが、可撓性と成形品外観の点で
好ましい。
【0008】メラミン樹脂成形品の可撓性は、メラミン
樹脂成形材料の硬化時の架橋密度によって左右される。
メラミン樹脂の官能基数はトリアジン核1個につき6個
と多いためメラミン樹脂成分は硬化時の架橋密度が高
い。本発明において用いられるエポキシ樹脂は、メラミ
ン樹脂に比べ分子量あたりの官能基数が少ないため、こ
の結合鎖の長いエポキシ樹脂を配合することによりメラ
ミン樹脂の剛直性が緩和される。このエポキシ樹脂の配
合量は、メラミン樹脂100重量部に対し1〜40重量
部が好ましく、更に好ましくは5〜15重量部である。
1重量部未満では可撓性の向上が十分に認められず、4
0重量部を越えると未反応のエポキシ樹脂が成形品表面
に浮き出してきて外観が悪くなり、また耐燃性も低下す
るようになる。
【0009】メラミン樹脂成形材料の製造において、メ
ラミン樹脂の重合度が高くなるにつれ粘度も高くなり作
業性が低下するという問題があるが、エポキシ樹脂を添
加すると、樹脂に柔軟性が付与され生産性が向上する。
【0010】本発明に用いられるメラミン樹脂は、エポ
キシ樹脂、ゴム等で変性されていてもよい。また、メラ
ミン樹脂の一部を尿素樹脂等で置換してもよい。また、
成形材料を製造するためにメラミン樹脂、エポキシ樹脂
と共に用いられる原材料は、ガラス繊維、粉砕布、金属
酸化物などの充填材、硬化剤、着色剤、離型剤、可塑
剤、水和金属水酸化物等の難燃剤等である。
【0011】本発明のメラミン樹脂成形材料を製造する
方法としては、通常のミキシングロールや二軸押出混練
機で加熱混練してもよいし、また高速回転混合機によっ
て造粒化してもよい。本発明のメラミン樹脂成形材料を
用いて成形品を得るための成形方法は、射出成形、トラ
ンスファー成形、圧縮成形等のいずれにも適用でき限定
されるものではない。
【0012】
【実施例】表1に示す原材料を所定の配合で高速回転混
合機にて造粒化してメラミン樹脂成形材料を製造した。
得られた成形材料について、それぞれ試験片を成形し、
曲げ強さ(JIS K 7203)、曲げ弾性率(JIS
K 7203)、シャルピー衝撃強さ(JIS K 71
11)、曲げたわみ量(JIS K 7203)、及び耐
アーク性(JIS K 6911)、及び耐トラッキング
性(IEC.Pub112)を測定した。試験片の成形
はトランスファー成形で行ない、成形条件は150℃、
3分間とした。
【0013】
【表1】 *1)メラミン樹脂:メチロール化度1.70、数平均
分子量300 *2)ブチルプロピルジグリシジルエーテル型エポキシ
樹脂:エポキシ当量600〜700、数平均分子量17
00 *3)ジメチレンエーテル型レゾール樹脂:ジメチレン
エーテル基50モル%、メチロール基モル15%、数平
均分子量750
【0014】上記の実施例のごとく、エポキシ樹脂を用
いると、耐トラッキング性、耐アーク性等の電気特性及
び耐変色性に優れたメラミン樹脂成形材料を得ることが
できた。
【0015】
【発明の効果】本発明のメラミン樹脂成形材料は、耐ト
ラッキング性、耐アーク性等の電気特性及び耐変色性が
良好であり、かつ優れた可撓性を有する成形品を得るこ
とができる。しかも、成形材料の生産性も良いため工業
的なメラミン樹脂成形材料として好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂100重量部に、エポキシ
    樹脂1〜40重量部を配合してなることを特徴とするメ
    ラミン樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂が、ベンゼン環を含まない
    構造である請求項1記載のメラミン樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂が、エポキシ当量100〜
    5000、数平均分子量500〜5000である請求項
    1又は2記載のメラミン樹脂成形材料。
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