JP2000207122A - プレゼンテ―ションシステム、指示伝達システム、指示伝達方法及び指示具 - Google Patents

プレゼンテ―ションシステム、指示伝達システム、指示伝達方法及び指示具

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JP2000207122A
JP2000207122A JP1177399A JP1177399A JP2000207122A JP 2000207122 A JP2000207122 A JP 2000207122A JP 1177399 A JP1177399 A JP 1177399A JP 1177399 A JP1177399 A JP 1177399A JP 2000207122 A JP2000207122 A JP 2000207122A
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Kunio Komeno
邦夫 米野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコンの画面をプロジェクターで拡大投影
して行うプレゼンテーションで、説明者がコンピュータ
の操作を行うのために画面の位置から離れ、聴衆の注意
が散漫になるのを防ぐ。 【解決手段】 コンピュータ3の映像信号をプロジェク
ター4でスクリーン5に拡大投影し、プレゼンテーショ
ンを行う。説明者6は指示具1によりスクリーン5上を
指し示しながら説明しており、指示具1の先端をスクリ
ーン5上に触れたり、握り部30に設けたスイッチを押
すことにより、指示具1からは対応するコードで変調さ
れた超音波を送信し、受信部2で受信して、コンピュー
タ4に伝送し、ページ送りやあらかじめ決められた操作
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクターを
使用してコンピュータの画面を拡大投射して行うプレゼ
ンテーション等において、画面のページ送りをしたり、
機能を選択する等、通常マウスのボタンやキーボードで
行う機能をワイヤレス操作する、プレゼンテーションシ
ステム、指示伝達システム、指示伝達方法及び指示具に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年のプレゼンテーションでは、パーソ
ナルコンピュータと液晶プロジェクターの普及により、
プレゼンテーション用に開発された応用ソフトウエアを
使用して、大画面に情報を表示しながら効率的なプレゼ
ンテーションが行われるようになってきた。しかしなが
ら、表示された画面を指し示すのには、コンピュータの
キーボードやマウスなどを操作しなければならず、説明
者が画面の位置から離れたりするために、聴衆の注意が
散漫になる場合があった。また、画面の位置から離れな
いで説明するためには、コンピュータの操作だけのため
に補助者を配置しなければならず、プレゼンテーション
の効率化に逆行するものであった。
【0003】このような状況を解決するために、マウス
のボタンの機能や、キーボードの特定の機能を無線等で
制御する方式が実用化されている。この方式によれば、
例えば説明者が送信機を手に持ち、スイッチを押すこと
によりページ送りなどを行うことができる。しかしなが
ら、電磁波を使う無線方式では、電界強度等の細かい規
則が電波法等で定められており、製品化にあたっては回
路が複雑になるなど、コストが高くなるおそれがあっ
た。
【0004】また、別のコードレスの方式としては、赤
外線を用いる方法がある。しかしながら、CCDカメラ
等で説明者を撮影する装置と組み合わせると、CCDカ
メラは赤外線領域にも感度を持つため、撮影された映像
信号に対して雑音となってしまう場合があった。
【0005】さらに別のコードレスの方式としては、超
音波を使う方法がある。
【0006】その一例として、特開平6−348412
では、説明者が手に持った指示器から送信した超音波を
スクリーン上に設けた3つの受信機により測距し、三角
法によりスクリーン上の指示位置を特定し、ジェスチャ
パターンによりコンピュータに所定の操作を行わせる方
法が記述されている。しかしこれに記述された方法で
は、例えばページ送り等の簡単な操作でも、超音波が3
つの受信機によって受信されなければならないため、説
明者は送信する超音波が常にスクリーンの中心方向を向
くように指示器を持たなければならず、説明者の動作が
制限されてしまっていた。
【0007】また別の例として、実開昭56−1328
51によれば、リモコン部の送信部分のみを回動自在と
して、指向性に応じて向きを調整することにより、リモ
コン部と被制御部の取り付け位置の自由度を増す方式が
記述されている。しかしながら、指向性自体が広がる訳
ではないので、リモコン部を手持ちで使うには適してい
なかった。
【0008】また別の例として、実公平3−42753
によれば、発信素子を複数個有するリモコン発信器にお
いて、いずれか1つの発信素子のみを順次再クリックに
発信することで、限られた電池電源にて発信出力を増大
し、かつ無指向性能を高める方式が記述されている。し
かしながら、送信する情報は共通の信号として印加して
おき、選択信号で発信させるために、発信出力は限られ
たものであり、かつ駆動回路が複雑になっていた。
【0009】また、プレゼンテーションに使えるシステ
ムとして、スクリーンに抵抗膜方式などの座標位置検出
機能を設けたものをコンピュータに接続し、その出力を
プロジェクターでスクリーンに投射する構成として、ペ
ンの形状の部材でスクリーン上に書込むと、座標を検出
してその位置に信号が投射され、あたかも実際のペンで
書込んだように表示できるものが実現されている。しか
しながら、消しゴムを選択したりファイル操作を行うと
いうような機能選択のために、書込まずにカーソルの移
動だけを行ったり、画面上の範囲指定を指定するために
ドラッグを行うというような操作も必要になるが、従来
の方式ではスクリーン上を2度連続して叩く等の方法
や、別の位置にコンピュータに接続されたスイッチを設
けるしか操作の方法がなく、使いにくいものであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、以下の構成を備えてなる。
【0011】本発明のプレゼンテーションシステムは、
映像信号を表示させる表示手段と、該表示手段により表
示された画面上を直接指し示すための部材であって複数
種類の操作に対応して変調された超音波を送信する複数
の送信素子を有する指示手段により発生する超音波を受
信し復調する受信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、説明者が画面の位置から離れて、キー
ボードやマウスを操作しなくても画面のページ送りなど
を行うことが可能なプレゼンテーションシステムを実現
できる。
【0012】また、本発明のプレゼンテーションシステ
ムは、座標位置検出手段を有するスクリーン手段と、映
像信号を前記スクリーン手段に表示させる表示手段と、
該表示手段により表示された画面上を直接指し示すため
の部材であって複数種類の操作に対応して変調された超
音波を送信する複数の送信素子を有する指示手段により
発生する超音波を受信し復調する受信手段と、を備える
ことを特徴とする。本発明によれば、指示具によりスク
リーン上に文字や画などを書込みながら説明する、プレ
ゼンテーションシステムを実現できる。さらに、抵抗膜
に入力する力よりも指示具の先端スイッチが導通する力
を強く設定したので、スクリーン上を指示具で軽く指示
することによりカーソルの移動を行い、強く指示するこ
とで書込みを行うというように、容易に機能の使い分け
ができる。さらに指示具の握り部にスイッチを設けたの
で、スクリーンに触れなくても機能選択のプルダウンメ
ニュー等を表示することができる。
【0013】また、本発明のプレゼンテーションシステ
ムは、映像信号を伝送する第1の信号処理伝送手段と、
説明者の周辺を撮影し前記信号処理伝送手段に入力する
撮影手段と、該撮影手段の出力をモニターする表示手段
と、前記説明者による複数種類の操作に対応して変調さ
れた超音波を複数の送信素子により送信する指示手段に
より発生する超音波を受信し復調する受信手段と、前記
第1の信号処理伝送手段に接続された第2の信号処理伝
送手段と、該第2の信号処理伝送手段で復元した映像信
号を表示させる表示手段と、を備えることを特徴とす
る。本発明によれば、説明者がホワイトボードなどの近
くに位置したまま、モニターを見ながら指示具を操作す
ることによってカメラの向きやズーミングを操作するこ
とができるので、カメラの操作のための補助者を必要と
しない遠隔プレゼンテーションシステムを実現できる。
さらに、指示具からの操作情報は超音波によって伝送さ
れるので、赤外線LEDを使った場合のように、カメラ
で撮影した映像信号に妨害として混入することがない。
【0014】また、本発明の指示伝達システムは、指示
者が直接指し示すための注視手段、スイッチ手段、該ス
イッチ手段の操作に対応して変調した超音波を発生する
送信部を備える指示具と、前記送信部が発生する超音波
を受信して前記スイッチ手段の操作に応じた信号処理を
行うように指示する受信部と、を備えることを特徴とす
る。本発明によれば、指示者(説明者)が離れた位置か
らキーボードやマウスを操作しなくても指示具の操作に
応じた指示を伝達することが可能なシステムを実現でき
る。
【0015】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記受信部は、発振回路に接続された分周回路と、前記超
音波の受信から一定時間後にパルスを発生させる遅延回
路とを備え、前記パルスにより前記分周回路にリセット
をかけることが好ましい。それにより、説明者が移動し
たり指示具を動かすことにより、指示具と受信部の距離
が変化しても、受信部のシフトレジスタに必要なクロッ
クの位相を、超音波を変調したコードと同期させること
ができる。
【0016】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記送信部は、前記スイッチ手段の操作に対応して超音波
を送信する複数の送信素子を備え、該複数の送信素子の
一方の電極には共通の第1の駆動回路を接続し、他方の
電極には前記送信素子ごとに一つの第2の駆動回路を接
続し、前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路には共
通の信号を印加しておき、前記第2の駆動回路に印加す
る前記信号を選択的に反転することが好ましい。それに
より、送信素子は差動ドライブされるために駆動回路の
出力電圧を低くすることができ、かつ回路の数を低減
し、駆動回路全体の構成を簡単にすることができる。さ
らに信号を反転する選択は低電圧で行うことができるの
で、選択回路を容易に構成することができる。また、反
転する選択を1つずつ行い順次切換えることにより、超
音波は同時には1つの送信素子からしか送信しないた
め、空間で干渉して指向性が乱れるようなことがない。
【0017】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記スイッチ手段は、前記指示具の先端部に設けられ応力
により接点が接続して回路を閉じる第1のスイッチと、
該第1のスイッチの接点が閉じた場合に第1のコードを
送出する第1のコード化手段と、前記接点が閉じた状態
から開いた状態に変化した場合に第2のコードを送出す
る第2のコード化手段とを備え、前記第1のコード化手
段と前記第2のコード化手段により変調した超音波を送
信することが好ましい。それにより、指示具がスクリー
ンに接触しているか否かの情報を送信することができ
る。
【0018】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記スイッチ手段は、前記指示具の側面に設けられ応力に
より接点が接続して回路を閉じる第2のスイッチと、該
第2のスイッチの接点が閉じた場合に第3のコードを送
出する第3のコード化手段と、前記接点が閉じた状態か
ら開いた状態に変化した場合に第2のコードを送出する
第2のコード化手段とを備え、前記第3のコード化手段
と前記第2のコード化手段により変調した超音波を送信
することが好ましい。それにより、スイッチを押してい
るか否かの情報を送信することができる。
【0019】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記受信部は、少なくとも1つのフリップフロップ手段を
備え、前記第1のコードまたは前記第3のコードを受信
すると前記フリップフロップ手段をセットし、前記第2
のコードを受信すると前記フリップフロップ手段をリセ
ットすることが好ましい。それにより、少なくとも1度
受信すればスイッチを押したか離した状態を検出するこ
とができ、指示具の位置を動かすことによって、減衰や
反射により正しいデータが連続的に受信できなくても、
コンピュータの処理部への情報が不安定に変化して、所
望しないページ送りが行われるようなことを避けること
ができる。
【0020】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記スイッチ手段が閉じた場合には前記第1のコードまた
は前記第3のコードにより変調した超音波を送信し続
け、前記スイッチ手段が閉じた状態から開いた状態に変
化した場合には、前記第2のコードにより変調した超音
波を少なくとも前記送信素子の数以上の回数送信するこ
とが好ましい。それにより、送信素子の1つの指向性が
受信素子の方向を向いていれば、受信部で第2のコード
を確実に受信することができる。
【0021】さらに上記指示伝達システムにおいて、前
記送信素子は、前記指示具内の任意の点を中心として相
互間がほぼ同一の角度をなす放射状の軸に一致して取り
付けられ、前記指示具の握り部分よりも先端側の位置に
設けられることが好ましい。それにより、指示具の向き
にかかわらず指示具の全周に超音波を送信することがで
き、かつ説明者の持ち方によって送信素子がさえぎられ
ることがないので、説明者が指示具の向きや持ち方を気
にすることなく、プレゼンテーションに集中することが
できる。
【0022】また、本発明の指示伝達方法は、複数のス
イッチ手段を有する指示具を用いた指示伝達方法であっ
て、前記複数のスイッチ手段を操作したことに応じて異
なるコードを発生し、そのコードに応じて超音波を変調
して送信し、前記変調された超音波を受信して前記コー
ドを復調し、該コードに応じた処理を指示してなること
を特徴とする。本発明によれば、指示者(説明者)が離
れた位置からキーボードやマウスを操作しなくても指示
具の操作に応じた指示を伝達することが可能になる。
【0023】さらに上記指示伝達方法は、前記複数のス
イッチ手段の操作に応じて、表示画面に表示する画像に
異なる処理を行わせることが好ましい。
【0024】また、本発明の指示具は、棒状の指示具で
あって、その先端部に設けられ応力により接点が接続し
て回路を閉じる第1のスイッチと、その側面に設けられ
応力により接点が接続して回路を閉じる第2のスイッチ
と、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開閉
操作に応じて異なるコードを発生し、該異なるコードに
応じた超音波を送信する送信部とを有することを特徴と
する。本発明によれば、指示者(説明者)が離れた位置
からキーボードやマウスを操作しなくても、指示具に設
けられた異なるスイッチ手段の操作に応じて指示を伝達
することが可能になる。
【0025】さらに上記指示具において、前記送信部
は、前記第1のスイッチ手段及び前記第2のスイッチ手
段の操作に対応して超音波を送信する複数の送信素子を
備え、該複数の送信素子の一方の電極には共通の第1の
駆動回路を接続し、他方の電極には前記送信素子ごとに
一つの第2の駆動回路を接続し、前記第1の駆動回路と
前記第2の駆動回路には共通の信号を印加しておき、前
記第2の駆動回路に印加する前記信号を選択的に反転す
ることが好ましい。それにより、送信素子は差動ドライ
ブされるために駆動回路の出力電圧を低くすることがで
き、かつ回路の数を低減し、駆動回路全体の構成を簡単
にすることができる。さらに信号を反転する選択は低電
圧で行うことができるので、選択回路を容易に構成する
ことができる。また、反転する選択を1つずつ行い順次
切換えることにより、超音波は同時には1つの送信素子
からしか送信しないため、空間で干渉して指向性が乱れ
るようなことがない。
【0026】さらに上記指示具において、前記第1のス
イッチ手段の接点が閉じた場合に第1のコードを送出す
る第1のコード化手段と、前記接点が閉じた状態から開
いた状態に変化した場合に第2のコードを送出する第2
のコード化手段とを備え、前記第1のコード化手段と前
記第2のコード化手段により変調した超音波を送信する
ことが好ましい。それにより、指示具がスクリーンに接
触しているか否かの情報を送信することができる。
【0027】さらに上記指示具において、前記第2のス
イッチ手段の接点が閉じた場合に第3のコードを送出す
る第3のコード化手段と、前記接点が閉じた状態から開
いた状態に変化した場合に第2のコードを送出する第2
のコード化手段とを備え、前記第3のコード化手段と前
記第2のコード化手段により変調した超音波を送信する
ことが好ましい。それにより、スイッチを押しているか
否かの情報を送信することができる。
【0028】さらに上記指示具において、前記スイッチ
手段が閉じた場合には前記第1のコードまたは前記第3
のコードにより変調した超音波を送信し続け、前記スイ
ッチ手段が閉じた状態から開いた状態に変化した場合に
は、前記第2のコードにより変調した超音波を少なくと
も前記送信素子の数以上の回数送信することが好まし
い。それにより、それにより、送信素子の1つの指向性
が受信素子の方向を向いていれば、受信部で第2のコー
ドを確実に受信することができる。
【0029】さらに上記指示具において、前記送信素子
は、前記指示具内の任意の点を中心として相互間がほぼ
同一の角度をなす放射状の軸に一致して取り付けられ、
前記指示具の握り部分よりも先端側の位置に設けられる
ことが好ましい。それにより、指示具の向きにかかわら
ず指示具の全周に超音波を送信することができ、かつ説
明者の持ち方によって送信素子がさえぎられることがな
いので、説明者が指示具の向きや持ち方を気にすること
なく、プレゼンテーションに集中することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明に係る
第1の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施形態を説明する
図である。コンピュータ3の表示データはプロジェクタ
ー4に送られ、投射されてスクリーン5に拡大表示され
る。
【0032】プロジェクター4の近くには、コンピュー
タ3に接続された受信部2が置いてあり、説明者6が持
つ指示具1から送信される超音波を受信する。
【0033】プレゼンテーションなどに当たっては、説
明者6がスクリーン5の近くに位置し、指示具1で画面
を指し示しながら説明を行い、指示具1に設けられたス
イッチを操作することにより、画面のページ送りなどを
行うことができる。
【0034】図2に指示具1の一例を示す。
【0035】図2(A)は外観を示すものである。握り
部30にはAスイッチ102、Bスイッチ103が設け
られ、その先には円柱状の送信素子取付部40があり、
送信素子A131、送信素子B132、送信素子C13
3(図示せず)が設けられている。さらにその先には中
空の延長部50を介して先端部材60が設けられてい
る。なお、Aスイッチ102、Bスイッチ103は握り
部30でなく、握り部30の近傍に配置されて、指で操
作できるようになっていればよい。
【0036】図2(B)は送信素子取付部40の断面を
示す。送信素子A131、送信素子B132、送信素子
C133はそれぞれの中心線がほぼ120度の間隔で設
けられており、それぞれの送信素子は円柱の外側の方向
に指向性を持っている。
【0037】図2(C)は、指示具1の先端付近の透視
図である。延長部50の先端には、中空の円盤状の固定
電極52が設けられており、この中心を固定部材51に
よって片端を固定された可動電極53が貫通しており、
可動電極53の反対端には先端部材60が設けられてい
る。また、固定電極52と可動電極53はそれぞれに接
続された線材54により、延長部50の内部を通して握
り部30内部に設けられた回路に電気的に接続されてい
る。先端部材60に一定以上の横方向の力が加わること
により、先端部材60が横方向に動くとそれに応じて可
動電極53も横方向にずれて固定電極52と可動電極5
3が接触して導通状態(オン)となり、力を除くことに
よって接触が離れて非導通状態(オフ)となる先端スイ
ッチ101を構成している。
【0038】説明者6は、これらのAスイッチ102、
Bスイッチ103、先端スイッチ101の操作により、
投射面であるスクリーン5に投射表示している画面のペ
ージを先送りしたり戻したりして、プレゼンテーション
を行うことができる。
【0039】次に、 図3に指示具1の回路のブロック
図を示す。
【0040】先端スイッチ101はAスイッチ102と
並列に接続されており、いずれかをオンすると、Aコー
ド生成回路112により、所定の8ビットのシリアルデ
ータであるAコードを間欠的に連続発生する。また、B
スイッチ103をオンすると、Bコード生成回路113
により、所定の8ビットのシリアルデータであるBコー
ドを間欠的に連続発生する。また、いずれかのスイッチ
がオン状態からオフ状態になると、リリース検出回路1
14で検出し、Rコード生成回路115により、所定の
8ビットのシリアルデータであるRコードを間欠的に6
回連続して発生する。
【0041】搬送波発振器111は搬送波となる40k
Hzの矩形波を発生しており、Aコード、Bコード、R
コードに対応して変調回路116により変調がかけられ
る。
【0042】ここで、搬送波発振器111の出力を変調
出力116により変調する動作を図5に基づいて説明す
る。
【0043】図5(A)に示すように、Aスイッチ31
0がオンの場合にはAコード生成回路112によって変
調されたAコードが間欠的に連続して現れ、Aスイッチ
310をオフすると、Rコード生成回路115により変
調されたRコードが間欠的に6回現れる。
【0044】図5(B)にはAコードとRコードの時間
軸を拡大した様子を示し、図5(C)にはさらに拡大し
た様子を示す。また図5(D)は搬送波発振器111の
出力である搬送波311を示しており、40kHzの矩
形波である。図5(B)、(C)、(D)に示すよう
に、「1」は搬送波のパルスが64発存在する期間とパ
ルス64発分の無信号の期間で構成し、「0」は搬送波
のパルス128発分の無信号の期間で構成している。ま
た、Aコードは「10010010」であり、Rコード
は「10000101」としている。
【0045】このようにして変調された変調出力301
は、図3の駆動回路122のドライバY121aにより
増幅され、送信素子A131、送信素子B132、送信
素子C133の片側の端子に印加される。また、搬送波
311は分周回路117により2048分周してリング
カウンタ118に印加される。リングカウンタ118の
出力は排他的論論理和回路(EXOR)119a、11
9b、119cに接続されており、またそれぞれの他方
の入力には変調出力301が接続されており、これらに
より選択回路120を構成している。また、EXOR1
19a、119b、119cの各出力はドライバA12
1b、ドライバB121c、ドライバC121dに接続
されており、それぞれの出力は送信素子A131、送信
素子B132、送信素子C133の他方の端子に接続さ
れている。
【0046】図6にこれらのタイミングチャートを示
す。
【0047】リングカウンタ118の出力303a、3
03b、303cは図6(A)に示すタイミングで出力
する。EXOR119a、119b、119cのもう一
方の端子には変調出力301が接続されているため、ド
ライバA出力、B出力、C出力にはそれぞれ図6(A)
の304a、304b、304cに示すように、リング
カウンタ118の出力がハイレベルの間でのみ、変調出
力301が反転して出力され、リングカウンタ118の
出力がローレベルの間は変調出力301がそのままの同
極性レベルで出力されている。これらの関係がわかりや
すいように、図6(B)に時間軸を拡大した様子を示
す。区間(ア)ではドライバA出力304aは変調出力
301に対して反転しており、送信素子A131には3
05に示すように両者の電位差である2倍の振幅の信号
が印加される。また、区間(イ)ではドライバA出力3
04aは変調出力301と同じ波形となるため、送信素
子A305には信号が印加されない。このようにして、
リングカウンタ118の出力がハイレベルの期間での
み、対応する送信素子に信号が印加されるため、送信素
子A131、送信素子B132、送信素子C133は順
番に切換わりながら、変調出力301の波形を超音波に
変換して空間に送信することになる。
【0048】また、コードレスで送信するために、図3
に示すように、電源としては電池123が設けられてお
り、DC−DCコンバータ124により各部で必要な電
圧に変換して供給している。
【0049】次に、図1にて説明した超音波の受信部2
の回路のブロック図を図4に示す。
【0050】受信素子201は、指示具1の送信素子A
131、送信素子B132、送信素子C133から空間
に送信された超音波を受信する素子であり、受信した超
音波を電気信号に変換する。変換された信号は増幅器2
02で増幅され、復調器203で包絡線検波を行い変調
前のコード信号に戻され、2値化回路204で波形整形
した後、シフトレジスタ205と遅延パルス生成回路2
06に送られる。
【0051】ここで、図7のタイミングチャートを参照
して、受信部2の動作を説明する。図7には、指示具1
側に設けられた送信素子A131を駆動するドライバY
121aの出力321と、図4に示した受信部2の2値
化回路204の2値化出力322のタイミングチャート
を示す。
【0052】図7に図示したように、超音波は常温での
空間の伝達速度が毎秒約346mと遅いために、ドライ
バY出力321と2値化出力322の間には距離に比例
した遅れが生じている。
【0053】また、2値化出力322を入力する図4の
シフトレジスタ205では、受信したコードの各ビット
周期に対応したクロック324が必要である。図4の発
振回路208では、指示具の搬送波発振器111とほぼ
同じ周波数の矩形波を発振しており、カウンタ209で
は128分周して、クロック324を生成し、シフトレ
ジスタ205に供給している。従って、クロック324
は受信したコードの各ビットの周期とほぼ同じ周期の矩
形波となる。
【0054】遅延パルス生成回路206では、2値化出
力322がハイレベルになると、時間tだけ遅延したリ
セットパルス323を生成し、カウンタ209をリセッ
トする。リセットがかかると、クロック324は立上
り、次のリセットがかかるまで、同じ周期で動作する。
このようにして、クロック324として、受信したコー
ドの各ビット周期で、位相がロックした矩形波が得られ
る。なお、2値化出力322のハイレベルの期間は発振
器208のほぼ64発の長さに相当するため、時間tは
半分の32発程度に設定しておけばよい。
【0055】このようにして、シフトレジスタ205の
出力325は、図7に示すようにドライバY出力321
の「1」の期間が対応してハイレベルで出力され、
「0」の期間が対応してローレベルで出力される。
【0056】シフトレジスタ出力325はAコード検出
回路210、Bコード検出回路211、Rコード検出回
路212に接続されている。Aコード検出回路210、
Bコード検出回路211、Rコード検出回路212に
は、それぞれ指示具1のAコード生成回路112、Bコ
ード設定回路113、Rコード設定回路115と同じコ
ードが設定してあり、受信素子201から受信・復調し
たコードがA,B、Rのいずれかのコードに一致すると
それぞれがハイレベルを出力する。Aコード検出回路2
10の出力はフリップフロップA213のセット端子、
Bコード検出回路211の出力はフリップフロップB2
14のセット端子に接続してあり、Rコード検出回路2
12の出力はフリップフロップA213とフリップフロ
ップB213のリセット端子に接続してあるので、Aコ
ードが検出されるとフリップフロップA213の出力が
ハイレベルになり、Rコードが検出されるとローレベル
になる。同様に、Bコードが検出されるとフリップフロ
ップB214の出力がハイレベルになり、Rコードが検
出されるとローレベルになる。これらのフリップフロッ
プA,Bの出力は、コンピュータ3に送信され、スイッ
チ操作に応じた投射する画面に関する処理が行われる。
【0057】また、説明者6が、マウス216を使用し
て画面の操作をする場合にはマウスドライバ回路215
に接続し、フリップフロップA213とフリップフロッ
プB214の出力は、マウス216のボタンと並列また
は切り換えてコンピュータ3に接続される。
【0058】なお、コンピュータ3は、プロジェクター
4に対して投射する画像信号を供給すると共に、指示具
1のスイッチやマウス216やコンピュータ4のキーボ
ードやプロジェクター4のリモコンなどの操作入力を受
けて、その入力指示に応じてプロジェクター4に供給す
る画像信号の画像を種々に処理する画像処理回路を有し
ている。
【0059】このようにして、指示具のスイッチに対応
して行わせる動作をあらかじめコンピュータに設定して
おくことにより、説明者がプロジェクターにより投射さ
れた画面を説明するプレゼンテーションなどの場合に、
説明者はスクリーンの近くに立ったまま、手に持った指
示具の先端をある程度の力でスクリーンに触れたり、A
スイッチを押すことで、例えばページ送りを行うことが
でき、またBスイッチを押すことで例えば前のページに
戻すことができる。
【0060】なお、Aスイッチ、Bスイッチ、先端スイ
ッチの3つのスイッチによりどのような機能を割り付け
るかは、上記説明に限らず種々に設定するればよい。ま
た、先端スイッチはBスイッチと同じ機能を割り付けて
設定しても、AスイッチやBスイッチと異なる機能を割
り付けて設定してもよい。
【0061】本発明によれば、指示具からは広い範囲に
わたって超音波信号を送信するので、説明者が指示具の
向きを意識する必要がない。
【0062】なお上記説明では、説明を平易にするため
に、スイッチの機能が2つの場合を説明したが、別のス
イッチを設けて別のコードを使うことにより、他の機能
を操作することができるのは明らかである。
【0063】また、受信部2はプロジェクター4と分離
して図示したが、プロジェクター4に内蔵してもよい。
また、コンピュータ-4,プロジェクター4及び受信部
2を一体化した装置として構成してもよい。
【0064】なお、本実施形態においては、画像を生成
して画面を表示する手段としてプロジェクターを用いた
が、表示するための手段はこれに限られるものではな
い。スクリーン5はCRTやプラズマディスプレイ(P
DP)やエレクトロルミネッセンス(EL)や電界放出
素子(FED)などの自発光型表示装置の表示画面のス
クリーンとして構成しても構わなし、大型液晶表示装置
のスクリーンとしても構わない。
【0065】(第2の実施形態)本発明に係る第2の実
施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0066】図8は本発明の第2の実施形態を説明する
図である。筐体12の内部には、プロジェクター4、ミ
ラー11、スクリーン10が備えられており、プロジェ
クター4で投射する画面はミラー11で折り返され、ス
クリーン10の背面から投射し、結像した画面を前面か
ら観察するリアプロジェクターを構成している。
【0067】また、プロジェクター4にはコンピュータ
9が接続されており、コンピュータ9で生成する画面を
投射している。また、スクリーン10は、抵抗膜方式の
座標入力部を兼ねており、表面に触れるとその位置に応
じた情報をコンピュータ9に送り、コンピュータ9で座
標を求める演算を行うように構成している。従って、あ
らかじめ較正しておくことにより、スクリーン10の表
面に触れると、その位置にコンピュータ9のカーソルを
移動することができる。また、スクリーン前面の一部或
いは筐体の前面の一部には、受信部8が設けられてお
り、説明者6が持つ指示具7から送信される超音波を受
信する。
【0068】また、コンピュータ9は必ずしも筐体12
の内部に位置する必要はなく、外部に設けてもよい。
【0069】プレゼンテーションなどに当たっては、説
明者6がスクリーン10の近くに位置し、指示具7で画
面を指し示しながら説明を行い、指示具7のスイッチを
操作したり、指示具7をスクリーン10上にある程度の
力で接触させることにより、書込みなどを行うことがで
きる。
【0070】図9に指示具7の一例を示す。
【0071】図9(A)は外観を示すものである。握り
部70にはAスイッチ102、Bスイッチ103が設け
られ、その先には六角柱状の送信素子取付部80があ
り、送信素子A131、送信素子B132、送信素子C
133(図示せず)が設けられている。さらにその先に
は先端部材90が設けられている。
【0072】図9(B)は送信素子取付部80の断面を
示す。送信素子A131、送信素子B132、送信素子
C133はそれぞれの中心線がほぼ120度の間隔で設
けられており、それぞれの送信素子は六角柱の外側の方
向に指向性を持っている。
【0073】図9(C)は、指示具7の先端付近の透視
図である。送信素子取付部80には中空の円盤状の固定
電極82が設けられており、この中心を固定部材81に
よって片端を固定された可動電極83が貫通しており、
可動電極83の反対端には先端部材90が設けられてい
る。また、固定電極82と可動電極83は握り部70内
部に設けられたプリント基板84に、必要に応じて線材
を介するなどして電気的に接続されており、先端部材9
0に一定以上の横方向の力が加わることにより、先端部
材90が横方向に動き、これに応じて可動電極83も横
方向にずれて固定電極82と可動電極83が接触して導
通状態(オン)となり、力を除くことによって接触が離
れて非導通状態(オフ)となる先端スイッチ101を構
成している。なお導通状態になる力は、スクリーン10
の抵抗膜が導通するのに必要な力よりも強い力に設定し
てある。
【0074】図3に指示具7の回路のブロック図を示
す。
【0075】先端スイッチ101はAスイッチ102と
並列に接続されており、いずれかをオンすると、Aコー
ド生成回路112により、所定の8ビットのシリアルデ
ータであるAコードを間欠的に連続発生する。また、B
スイッチ103をオンすると、Bコード生成回路113
により、所定の8ビットのシリアルデータであるBコー
ドを間欠的に連続発生する。また、いずれかのスイッチ
がオン状態からオフ状態になると、リリース検出回路1
14で検出し、Rコード生成回路115により、所定の
8ビットのシリアルデータであるRコードを間欠的に6
回連続して発生する。
【0076】搬送波発振器111は搬送波となる40k
Hzの矩形波を発生しており、Aコード、Bコード、R
コードに対応して変調回路116により変調がかけられ
る。
【0077】ここで、搬送波発振器111の出力を変調
出力116により変調する動作を図5に基づいて説明す
る。
【0078】図5(A)に示すように、Aスイッチ31
0がオンの場合にはAコード生成回路112によって変
調されたAコードが間欠的に連続して現れ、Aスイッチ
310をオフすると、Rコード生成回路115により変
調されたRコードが間欠的に6回現れる。
【0079】図5(B)にはAコードとRコードの時間
軸を拡大した様子を示し、図5(C)にはさらに拡大し
た様子を示す。また図5(D)は搬送波発振器111の
出力である搬送波311を示しており、40kHzの矩
形波である。図5(B)、(C)、(D)に示すよう
に、「1」は搬送波のパルスが64発存在する期間とパ
ルス64発分の無信号の期間で構成し、「0」は搬送波
のパルス128発分の無信号の期間で構成している。ま
た、Aコードは「10010010」であり、Rコード
は「10000101」としている。
【0080】このようにして変調された変調出力301
は、図3の駆動回路122のドライバY121aにより
増幅され、送信素子A131、送信素子B132、送信
素子C133の片側の端子に印加される。また、搬送波
311は分周回路117により2048分周してリング
カウンタ118に印加される。リングカウンタ118の
出力は排他的論理和回路(EXOR)119a、119
b、119cに接続されており、またそれぞれの他方の
入力には変調出力301が接続されており、これらによ
り選択回路120を構成している。また、EXOR11
9a、119b、119cの各出力はドライバA121
b、ドライバB121c、ドライバC121dに接続さ
れており、それぞれの出力は送信素子A131、送信素
子B132、送信素子C133の他方の端子に接続され
ている。
【0081】図6にこれらのタイミングチャートを示
す。
【0082】リングカウンタ118の出力303a、3
03b、303cは図6(A)に示すタイミングで出力
する。EXOR119a、119b、119cのもう一
方の端子には変調出力301が接続されているため、ド
ライバA出力、B出力、C出力にはそれぞれ図6(A)
の304a、304b、304cに示すように、リング
カウンタ118の出力がハイレベルの間でのみ、変調出
力301が反転して出力され、リングカウンタ118の
出力がローレベルの間は変調出力301がそのまま同極
性レベルで出力されている。これらの関係がわかりやす
いように、図6(B)に時間軸を拡大した様子を示す。
区間(ア)ではドライバA出力304aは変調出力30
1に対して反転しており、送信素子A131には305
に示すように両者の電位差である2倍の振幅の信号が印
加される。また、区間(イ)ではドライバA出力304
aは変調出力301と同じ波形となるため、送信素子A
305には信号が印加されない。このようにして、リン
グカウンタ118の出力がハイレベルの期間でのみ、対
応する送信素子に信号が印加されるため、送信素子A1
31、送信素子B132、送信素子C133は順番に切
換わりながら、変調出力301の波形を超音波に変換し
て空間に送信することになる。
【0083】また、コードレスで送信するために、図3
に示すように、電源としては電池123が設けられてお
り、DC−DCコンバータ124により各部で必要な電
圧に変換して供給している。
【0084】次に、図1に説明した超音波の受信部8の
回路のブロック図を図4に示す。
【0085】受信素子201は、指示具7の送信素子A
131、送信素子B132、送信素子C133から空間
に送信された超音波を受信する素子であり、受信した超
音波を電気信号に変換する。変換された信号は増幅器2
02で増幅され、復調器203で包絡線検波を行い変調
前のコード信号に戻され、2値化回路204で波形整形
した後、シフトレジスタ205と遅延パルス生成回路2
06に送られる。
【0086】ここで、図7のタイミングチャートを参照
して、受信部2の動作を説明する。図7には、指示具7
のドライバY121aの出力321と、受信部2の2値
化回路204の2値化出力322のタイミングチャート
を示す。
【0087】図7に示すように、超音波は常温での空間
の伝達速度が毎秒約346mと遅いために、図示するよ
うにドライバY出力321と2値化出力322の間には
距離に比例した遅れが生じている。
【0088】また、2値化出力322を入力する図4の
シフトレジスタ205では、受信したコードの各ビット
周期に対応したクロック324が必要である。図4の発
振回路208では、指示具の搬送波発振器111とほぼ
同じ周波数の矩形波を発振しており、カウンタ209で
は128分周して、クロック324を生成し、シフトレ
ジスタ205に供給している。従って、クロック324
は受信したコードの各ビットの周期とほぼ同じ周期の矩
形波となる。
【0089】遅延パルス生成回路206では、2値化出
力322がハイレベルになると、時間tだけ遅延したリ
セットパルス323を生成し、カウンタ209をリセッ
トする。リセットがかかると、クロック324は立上
り、次のリセットがかかるまで、同じ周期で動作する。
このようにして、クロック324として、受信したコー
ドの各ビット周期で、位相がロックした矩形波が得られ
る。なお、2値化出力322のハイレベルの期間は発振
器208のほぼ64発の長さに相当するため、時間tは
半分の32発程度に設定しておけばよい。
【0090】このようにして、シフトレジスタ205の
出力325は、図7に示すようにドライバY出力321
の「1」の期間が対応してハイレベルで出力され、
「0」の期間が対応してローレベルで出力される。
【0091】シフトレジスタ出力325はAコード検出
回路210、Bコード検出回路211、Rコード検出回
路212に接続されている。Aコード検出回路210、
Bコード検出回路211、Rコード検出回路212に
は、それぞれ指示具7のAコード生成回路112、Bコ
ード設定回路113、Rコード設定回路115と同じコ
ードが設定してあり、受信素子201から受信・復調し
たコードがA,B、Rのいずれかのコードに一致すると
それぞれがハイレベルを出力する。Aコード検出回路2
10の出力はフリップフロップA213のセット端子、
Bコード検出回路211の出力はフリップフロップB2
14のセット端子に接続してあり、Rコード検出回路2
12の出力はフリップフロップA213とフリップフロ
ップB213のリセット端子に接続してあるので、Aコ
ードが検出されるとフリップフロップA213の出力が
ハイレベルになり、Rコードが検出されるとローレベル
になる。同様に、Bコードが検出されるとフリップフロ
ップB214の出力がハイレベルになり、Rコードが検
出されるとローレベルになる。これらのフリップフロッ
プA,Bの出力は、コンピュータ9に送信され、スイッ
チ操作に応じた投射する画面に関する処理が行われる。
【0092】また、説明者6が、マウス216を使用し
て画面の操作をする場合にはマウスドライバ回路215
に接続し、フリップフロップA213とフリップフロッ
プB214の出力は、マウス216のボタンと並列また
は切り換えてコンピュータ9に接続される。
【0093】なお、コンピュータ9は、プロジェクター
4に対して投射する画像信号を供給すると共に、指示具
7のスイッチやマウス216やリアプロジェクターのキ
ーボードやリアプロジェクター操作用リモコンなどの操
作入力を受けて、その入力指示に応じてプロジェクター
に供給する画像信号の画像を種々に処理する画像処理回
路を有している。
【0094】このようにして、指示具のスイッチに対応
して行わせる動作をあらかじめコンピュータに設定して
おくことにより、説明者がプロジェクターにより投射さ
れた画面を説明するプレゼンテーションで、スクリーン
上でコンピュータを操作することができる。また抵抗膜
に入力する力よりも指示具の先端スイッチが導通する力
を強く設定したので、スクリーン上を指示具で軽く指示
することによりカーソルの移動を行い、強く指示するこ
とで書込みを行うというように、容易に機能の使い分け
ができる。さらに指示具の握り部にスイッチを設けたの
で、スクリーンに触れなくても機能選択のプルダウンメ
ニュー等を表示することができる。
【0095】なお、Aスイッチ、Bスイッチ、先端スイ
ッチの3つのスイッチによりどのような機能を割り付け
るかは、第1の実施形態と同様な機能を割り付けてもよ
いし、これに限らず種々に設定するればよい。また、先
端スイッチはBスイッチと同じ機能を割り付けて設定し
ても、AスイッチやBスイッチと異なる機能を割り付け
て設定してもよい。
【0096】本発明によれば、指示具からは広い範囲に
わたって超音波信号を送信するので、説明者が指示具の
向きを意識する必要がない。
【0097】なお上記説明では、説明を平易にするため
に、スイッチの機能が2つの場合を説明したが、別のス
イッチを設けて別のコードを使うことにより、他の機能
を操作することができるのは明らかである。
【0098】なお、本実施形態においては、画像を生成
して画面を表示する手段としてプロジェクターを用いた
が、表示するための手段はこれに限られるものではな
い。スクリーン10はCRTやプラズマディスプレイ
(PDP)やエレクトロルミネッセンス(EL)や電界
放出素子(FED)などの自発光型表示装置の表示画面
のスクリーンとして構成しても構わなし、大型液晶表示
装置のスクリーンとしても構わない。
【0099】(第3の実施形態)本発明に係る第3の実
施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0100】図10は本発明の第3の実施形態を説明す
る図である。ホワイトボード15には文字や図が描かれ
たり、あらかじめ用意した紙が貼られたりしており、説
明者6はこれをもとに指示具1で指し示しながらプレゼ
ンテーションや授業などを行っている。この様子はカメ
ラ16で撮影しており、撮影した映像情報はモニター1
7に表示されるとともに、図示しない音声情報とともに
伝送装置18によってコーディングされ、ネットワーク
ケーブル19によって別の場所に伝送される。
【0101】図11は別の場所を示しており、伝送装置
21から出力された映像信号はプロジェクター4に入力
され、スクリーン22に拡大投影される。伝送装置21
には、ネットワークケーブル20が接続されており、回
線を通じてネットワークケーブル19の情報が伝えられ
ている。このようにして、スクリーン22上には、カメ
ラ16で撮影した映像が表示されており、図示しない音
声情報も再現され、別の場所で行われているプレゼンテ
ーションや授業がその場で行われているのと同時に再現
でき、遠隔プレゼンテーションや遠隔授業が実現でき
る。
【0102】また、カメラ16の近くには、伝送装置1
8に接続された受信部2が置いてあり、説明者6が持つ
指示具1から発振される超音波を受信する。
【0103】プレゼンテーションなどに当たっては、説
明者6がホワイトボード15の近くに位置し、指示具1
でホワイトボード15を指し示しながら説明を行い、モ
ニター17によりカメラ16で撮影している画面を見な
がら、指示具1のスイッチを操作することにより、カメ
ラの向きやズーミングなどの操作を行うことができる。
【0104】図2に指示具1の一例を示す。
【0105】図2(A)は外観を示すものである。握り
部30にはAスイッチ102、Bスイッチ103が設け
られ、その先には円柱状の送信素子取付部40があり、
送信素子A131、送信素子B132、送信素子C13
3(図示せず)が設けられている。さらにその先には中
空の延長部50を介して先端部材60が設けられてい
る。なお、Aスイッチ102、Bスイッチ103は握り
部30でなく、握り部30の近傍に配置されて、指で操
作できるようになっていればよい。
【0106】図2(B)は送信素子取付部30の断面を
示す。送信素子A131、送信素子B132、送信素子
C133はそれぞれの中心線がほぼ120度の間隔で設
けられており、それぞれの送信素子は円柱の外側の方向
に指向性を持っている。
【0107】図2(C)は、指示具1の先端付近の透視
図である。延長部50の先端には、中空の円盤状の固定
電極52が設けられており、この中心を固定部材51に
よって片端を固定された可動電極53が貫通しており、
可動電極53の反対端には先端部材60が設けられてい
る。また、固定電極52と可動電極53はそれぞれに接
続された線材54により、延長部50の内部を通して握
り部30内部に設けられた回路に電気的に接続されてい
る。先端部材60に一定以上の横方向の力が加わること
により、固定電極52と可動電極53が接触して導通状
態(オン)となり、力を除くことによって接触が離れて
非導通状態(オフ)となる先端スイッチ101を構成し
ている。
【0108】説明者6は、これらのAスイッチ102、
Bスイッチ103、先端スイッチ101の操作により、
スクリーン15に投射表示している画面のページを先送
りしたり戻したりして、プレゼンテーションを行うこと
ができる。
【0109】次に、図3に指示具1の回路のブロック図
を示す。
【0110】先端スイッチ101はAスイッチ102と
並列に接続されており、いずれかをオンすると、Aコー
ド生成回路112により、所定の8ビットのシリアルデ
ータであるAコードを間欠的に連続発生する。また、B
スイッチ103をオンすると、Bコード生成回路113
により、所定の8ビットのシリアルデータであるBコー
ドを間欠的に連続発生する。また、いずれかのスイッチ
がオン状態からオフ状態になると、リリース検出回路1
14で検出し、Rコード生成回路115により、所定の
8ビットのシリアルデータであるRコードを間欠的に6
回連続して発生する。
【0111】搬送波発振器111は搬送波となる40k
Hzの矩形波を発生しており、Aコード、Bコード、R
コードに対応して変調回路116により変調がかけられ
る。
【0112】ここで、搬送波発振器111の出力を変調
出力116により変調する動作を図5に基づいて説明す
る。
【0113】図5(A)に示すように、Aスイッチ31
0がオンの場合にはAコード生成回路112によって変
調されたAコードが間欠的に連続して現れ、Aスイッチ
310をオフすると、Rコード生成回路115により変
調されたRコードが間欠的に6回現れる。
【0114】図5(B)にはAコードとRコードの時間
軸を拡大した様子を示し、図5(C)にはさらに拡大し
た様子を示す。また図5(D)は搬送波発振器111の
出力である搬送波311を示しており、40kHzの矩
形波である。図5(B)、(C)、(D)に示すよう
に、「1」は搬送波のパルスが64発存在する期間とパ
ルス64発分の無信号の期間で構成し、「0」は搬送波
のパルス128発分の無信号の期間で構成している。ま
た、Aコードは「10010010」であり、Rコード
は「10000101」としている。
【0115】このようにして変調された変調出力301
は、図3の駆動回路122のドライバY121aにより
増幅され、送信素子A131、送信素子B132、送信
素子C133の片側の端子に印加される。また、搬送波
311は分周回路117により2048分周してリング
カウンタ118に印加される。リングカウンタ118の
出力は排他的論理和回路(EXOR)119a、119
b、119cに接続されており、またそれぞれの他方の
入力には変調出力301が接続されており、これらによ
り選択回路120を構成している。また、EXOR11
9a、119b、119cの出力はドライバA121
b、ドライバB121c、ドライバC121dに接続さ
れており、それぞれの出力は送信素子A131、送信素
子B132、送信素子C133の他方の端子に接続され
ている。
【0116】図6にこれらのタイミングチャートを示
す。
【0117】リングカウンタ118の出力303a、3
03b、303cは図6(A)に示すタイミングで出力
する。EXOR119a、119b、119cのもう一
方の端子には変調出力301が接続されているため、ド
ライバA出力、B出力、C出力にはそれぞれ図6(A)
の304a、304b、304cに示すように、リング
カウンタ118の出力がハイレベルの間でのみ、変調出
力301が反転して出力され、リングカウンタ118の
出力がローレベルの間は変調出力301がそのままの同
極性レベルで出力されている。これらの関係がわかりや
すいように、図6(B)に時間軸を拡大した様子を示
す。区間(ア)ではドライバA出力304aは変調出力
301に対して反転しており、送信素子A131には3
05に示すように両者の電位差である2倍の振幅の信号
が印加される。また、区間(イ)ではドライバA出力3
04aは変調出力301と同じ波形となるため、送信素
子A305には信号が印加されない。このようにして、
リングカウンタ118の出力がハイレベルの期間での
み、対応する送信素子に信号が印加されるため、送信素
子A131、送信素子B132、送信素子C133は順
番に切換わりながら、変調出力301の波形を超音波に
変換して空間に送信することになる。
【0118】また、コードレスで送信するために、図3
に示すように、電源としては電池123が設けられてお
り、DC−DCコンバータ124により各部で必要な電
圧に変換して供給している。
【0119】次に、図10にて説明した超音波の受信部
2の回路のブロック図を図4に示す。
【0120】受信素子201は、指示具1の送信素子A
131、送信素子B132、送信素子C133から空間
に送信された超音波を受信する素子であり、受信した超
音波を電気信号に変換する。変換された信号は増幅器2
02で増幅され、復調器203で包絡線検波を行い変調
前のコード信号に戻され、2値化回路204で波形整形
した後、シフトレジスタ205と遅延パルス生成回路2
06に送られる。
【0121】ここで、図7のタイミングチャートを参照
して、受信部2の動作を説明する。図7には、指示具1
側に設けられた送信素子A131を駆動するドライバY
121aの出力321と、図4に支援した受信部2の2
値化回路204の2値化出力322のタイミングチャー
トを示す。
【0122】図7に図示したおゆに、超音波は常温での
空間の伝達速度が毎秒約346mと遅いために、ドライ
バY出力321と2値化出力322の間には距離に比例
した遅れが生じている。
【0123】また、2値化出力322を入力する図4の
シフトレジスタ205では、受信したコードの各ビット
周期に対応したクロック324が必要である。図4の発
振回路208では、指示具の搬送波発振器111とほぼ
同じ周波数の矩形波を発振しており、カウンタ209で
は128分周して、クロック324を生成し、シフトレ
ジスタ205に供給している。従って、クロック324
は受信したコードの各ビットの周期とほぼ同じ周期の矩
形波となる。
【0124】遅延パルス生成回路206では、2値化出
力322がハイレベルになると、時間tだけ遅延したリ
セットパルス323を生成し、カウンタ209をリセッ
トする。リセットがかかると、クロック324は立上
り、次のリセットがかかるまで、同じ周期で動作する。
このようにして、クロック324として、受信したコー
ドの各ビット周期で、位相がロックした矩形波が得られ
る。なお、2値化出力322のハイレベルの期間は発振
器208のほぼ64発の長さに相当するため、時間tは
半分の32発程度に設定しておけばよい。
【0125】このようにして、シフトレジスタ205の
出力325は、図7に示すようにドライバY出力321
の「1」の期間が対応してハイレベルで出力され、
「0」の期間が対応してローレベルで出力される。
【0126】シフトレジスタ出力325はAコード検出
回路210、Bコード検出回路211、Rコード検出回
路212に接続されている。Aコード検出回路210、
Bコード検出回路211、Rコード検出回路212に
は、それぞれ指示具1のAコード生成回路112、Bコ
ード設定回路113、Rコード設定回路115と同じコ
ードが設定してあり、受信素子201から受信・復調し
たコードがA,B、Rのいずれかのコードに一致すると
それぞれがハイレベルを出力する。Aコード検出回路2
10の出力はフリップフロップA213のセット端子、
Bコード検出回路211の出力はフリップフロップB2
14のセット端子に接続してあり、Rコード検出回路2
12の出力はフリップフロップA213とフリップフロ
ップB213のリセット端子に接続してあるので、Aコ
ードが検出されるとフリップフロップA213の出力が
ハイレベルになり、Rコードが検出されるとローレベル
になる。同様に、Bコードが検出されるとフリップフロ
ップB214の出力がハイレベルになり、Rコードが検
出されるとローレベルになる。これらのフリップフロッ
プA,Bの出力は、伝送装置18からカメラ16に伝送
され、カメラの向きやズーム等の撮像状態の操作を行う
ことができる。
【0127】また、図4ではマウス216を使用する場
合を想定して、マウスドライバ回路215により、フリ
ップフロップA213とフリップフロップB214の出
力と並列または切り換えて伝送装置18に接続する場合
を示したが、マウスを使わない場合にはこれらの回路は
不要である。
【0128】このようにして、指示具のスイッチに対応
して行わせる動作をあらかじめ設定しておくことによ
り、遠隔プレゼンテーションや遠隔授業の場合に、手に
持った指示具の先端をある程度の力でスクリーンに触れ
たり、Aスイッチを押すことで、例えばズームアップす
ることができ、またBスイッチを押すことで例えばズー
ムアウトすることができ、カメラ操作のための補助者が
不要になる。また、操作は超音波によって行うので、カ
メラで撮影した映像信号に雑音として妨害を与えること
がない。さらに、指示具からは広い範囲にわたって超音
波信号を送信するので、説明者が指示具の向きを意識す
る必要がない。
【0129】なお、Aスイッチ、Bスイッチ、先端スイ
ッチの3つのスイッチによりどのような機能を割り付け
るかは、上記説明に限らず種々に設定するればよい。ま
た、先端スイッチはBスイッチと同じ機能を割り付けて
設定しても、AスイッチやBスイッチと異なる機能を割
り付けて設定してもよい。
【0130】なお上記説明では、説明を平易にするため
に、スイッチの機能が2つの場合を説明したが、別のス
イッチを設けて別のコードを使うことにより、例えばカ
メラの向きを変えたりするなど、他の機能を操作するこ
とができるのは明らかである。
【0131】また、受信部2はカメラ16と分離して図
示したが、カメラ16に内蔵してもよい。また、カメラ
16,伝送装置18及び受信部2を一体化した装置とし
て構成してもよい。
【0132】なお、本実施形態においては、画像を生成
して画面を表示する手段としてプロジェクター4を用い
たが、表示するための手段はこれに限られるものではな
い。スクリーン5はCRTやプラズマディスプレイ(P
DP)やエレクトロルミネッセンス(EL)や電界放出
素子(FED)などの自発光型表示装置の表示画面のス
クリーンとして構成しても構わなし、大型液晶表示装置
のスクリーンとしても構わない。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
説明者が画面の位置から離れて、キーボードやマウスを
操作しなくてもページ送りなどを行うことが可能なプレ
ゼンテーションシステムを実現できる。
【0134】また、指示具によりスクリーン上に文字や
画などを書込みながら説明する、プレゼンテーションシ
ステムを実現できる。さらに、抵抗膜に入力する力より
も指示具の先端スイッチが導通する力を強く設定したの
で、スクリーン上を指示具で軽く指示することによりカ
ーソルの移動を行い、強く指示することで書込みを行う
というように、容易に機能の使い分けができる。さらに
指示具の握り部にスイッチを設けたので、スクリーンに
触れなくても機能選択のプルダウンメニュー等を表示す
ることができる。
【0135】また、説明者がホワイトボードなどの近く
に位置したまま、モニターを見ながら指示具を操作する
ことによってカメラの向きやズーミングを操作すること
ができるので、カメラの操作のための補助者を必要とし
ない遠隔プレゼンテーションシステムを実現できる。さ
らに、指示具からの操作情報は超音波によって伝送され
るので、赤外線LEDを使った場合のように、カメラで
撮影した映像信号に妨害として混入することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の指示具の一例を示
す図である。
【図3】本発明の第1、第2および第3の実施の形態の
指示具の回路の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1、第2および第3の実施の形態の
受信部の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1、第2および第3の実施の形態の
指示具の動作を説明するタイミングチャートである。
【図6】本発明の第1、第2および第3の実施の形態の
駆動回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】本発明の第1、第2および第3の実施の形態の
送受信の動作を説明するタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の指示具の一例を示
す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 指示具 2 受信部 3 コンピュータ 4 プロジェクター 5 スクリーン 6 説明者 7 指示具 8 受信部 9 コンピュータ 10 スクリーン 11 ミラー 12 筐体 15 ホワイトボード 16 カメラ 17 モニター 18 伝送装置 19 ネットワークケーブル 20 ネットワークケーブル 21 伝送装置 22 スクリーン 30 握り部 40 送信素子取付部 50 延長部 51 固定部材 52 固定電極 53 可動電極 54 線材 60 先端部材 70 握り部 80 送信素子取付部 81 固定部材 82 固定電極 83 可動電極 84 プリント基板 90 先端部材 101 先端スイッチ 102 Aスイッチ 103 Bスイッチ 111 搬送波発振器 112 Aコード生成回路 113 Bコード生成回路 114 リリース検出回路 115 Rコード生成回路 116 変調回路 117 分周回路 118 リングカウンタ 119a、119b、119c EXOR 120 選択回路 121a ドライバY 121b ドライバA 121c ドライバB 121d ドライバC 122 駆動回路 123 電池 124 DC−DCコンバータ 131 送信素子A 132 送信素子B 133 送信素子C 201 受信素子 202 増幅回路 203 復調回路 204 2値化回路 205 シフトレジスタ 206 遅延パルス生成回路 208 発振回路 209 カウンタ 210 Aコード検出回路 211 Bコード検出回路 212 Rコード検出回路 213 フリップフロップA 214 フリップフロップB 215 マウスドライバ回路 216 マウス 301 変調出力 302 分周出力 303a、303b、303c リングカウンタ出力 304a、304b、304c ドライバ出力 305 送信素子A入力 311 搬送波 321 ドライバY出力 322 2値化出力 323 リセットパルス 324 クロック 325 シフトレジスタ出力

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を表示させる表示手段と、該表
    示手段により表示された画面上を直接指し示すための部
    材であって複数種類の操作に対応して変調された超音波
    を送信する複数の送信素子を有する指示手段により発生
    する超音波を受信し復調する受信手段と、を備えること
    を特徴とするプレゼンテーションシステム。
  2. 【請求項2】 座標位置検出手段を有するスクリーン手
    段と、映像信号を前記スクリーン手段に表示させる表示
    手段と、該表示手段により表示された画面上を直接指し
    示すための部材であって複数種類の操作に対応して変調
    された超音波を送信する複数の送信素子を有する指示手
    段により発生する超音波を受信し復調する受信手段と、
    を備えることを特徴とするプレゼンテーションシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 映像信号を伝送する第1の信号処理伝送
    手段と、説明者の周辺を撮影し前記信号処理伝送手段に
    入力する撮影手段と、該撮影手段の出力をモニターする
    表示手段と、前記説明者による複数種類の操作に対応し
    て変調された超音波を複数の送信素子により送信する指
    示手段により発生する超音波を受信し復調する受信手段
    と、前記第1の信号処理伝送手段に接続された第2の信
    号処理伝送手段と、該第2の信号処理伝送手段で復元し
    た映像信号を表示させる表示手段と、を備えることを特
    徴とするプレゼンテーションシステム。
  4. 【請求項4】 指示者が直接指し示すための注視手段、
    スイッチ手段、該スイッチ手段の操作に対応して変調し
    た超音波を発生する送信部を備える指示具と、前記送信
    部が発生する超音波を受信して前記スイッチ手段の操作
    に応じた信号処理を行うように指示する受信部と、を備
    えることを特徴とする指示伝達システム。
  5. 【請求項5】 前記受信部は、発振回路に接続された分
    周回路と、前記超音波の受信から一定時間後にパルスを
    発生させる遅延回路とを備え、前記パルスにより前記分
    周回路にリセットをかけることを特徴とする請求項4記
    載の指示伝達システム。
  6. 【請求項6】 前記送信部は、前記スイッチ手段の操作
    に対応して超音波を送信する複数の送信素子を備え、該
    複数の送信素子の一方の電極には共通の第1の駆動回路
    を接続し、他方の電極には前記送信素子ごとに一つの第
    2の駆動回路を接続し、前記第1の駆動回路と前記第2
    の駆動回路には共通の信号を印加しておき、前記第2の
    駆動回路に印加する前記信号を選択的に反転することを
    特徴とする請求項4記載の指示伝達システム。
  7. 【請求項7】 前記スイッチ手段は、前記指示具の先端
    部に設けられ応力により接点が接続して回路を閉じる第
    1のスイッチと、該第1のスイッチの接点が閉じた場合
    に第1のコードを送出する第1のコード化手段と、前記
    接点が閉じた状態から開いた状態に変化した場合に第2
    のコードを送出する第2のコード化手段とを備え、前記
    第1のコード化手段と前記第2のコード化手段により変
    調した超音波を送信することを特徴とする請求項4記載
    の指示伝達システム。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ手段は、前記指示具の側面
    に設けられ応力により接点が接続して回路を閉じる第2
    のスイッチと、該第2のスイッチの接点が閉じた場合に
    第3のコードを送出する第3のコード化手段と、前記接
    点が閉じた状態から開いた状態に変化した場合に第2の
    コードを送出する第2のコード化手段とを備え、前記第
    3のコード化手段と前記第2のコード化手段により変調
    した超音波を送信することを特徴とする請求項4又は7
    記載の指示伝達システム。
  9. 【請求項9】 前記受信部は、少なくとも1つのフリッ
    プフロップ手段を備え、前記第1のコードまたは前記第
    3のコードを受信すると前記フリップフロップ手段をセ
    ットし、前記第2のコードを受信すると前記フリップフ
    ロップ手段をリセットすることを特徴とする請求項7又
    は請求項8記載の指示伝達システム。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ手段が閉じた場合には前
    記第1のコードまたは前記第3のコードにより変調した
    超音波を送信し続け、前記スイッチ手段が閉じた状態か
    ら開いた状態に変化した場合には、前記第2のコードに
    より変調した超音波を少なくとも前記送信素子の数以上
    の回数送信することを特徴とする請求項6乃至請求項8
    のいずれかに記載の指示伝達システム。
  11. 【請求項11】 前記送信素子は、前記指示具内の任意
    の点を中心として相互間がほぼ同一の角度をなす放射状
    の軸に一致して取り付けられ、前記指示具の握り部分よ
    りも先端側の位置に設けられることを特徴とする請求項
    4記載の指示伝達システム。
  12. 【請求項12】 複数のスイッチ手段を有する指示具を
    用いた指示伝達方法であって、 前記複数のスイッチ手段を操作したことに応じて異なる
    コードを発生し、そのコードに応じて超音波を変調して
    送信し、 前記変調された超音波を受信して前記コードを復調し、
    該コードに応じた処理を指示してなることを特徴とする
    指示伝達方法。
  13. 【請求項13】 前記複数のスイッチ手段の操作に応じ
    て、表示画面に表示する画像に異なる処理を行わせるこ
    とを特徴とする請求項12記載の指示伝達方法。
  14. 【請求項14】 棒状の指示具であって、その先端部に
    設けられ応力により接点が接続して回路を閉じる第1の
    スイッチ手段と、その側面に設けられ応力により接点が
    接続して回路を閉じる第2のスイッチ手段と、前記第1
    のスイッチ手段及び前記第2のスイッチ手段の開閉操作
    に応じて異なるコードを発生し、該異なるコードに応じ
    た超音波を送信する送信部とを有することを特徴とする
    指示具。
  15. 【請求項15】 前記送信部は、前記第1のスイッチ手
    段及び前記第2のスイッチ手段の操作に対応して超音波
    を送信する複数の送信素子を備え、該複数の送信素子の
    一方の電極には共通の第1の駆動回路を接続し、他方の
    電極には前記送信素子ごとに一つの第2の駆動回路を接
    続し、前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路には共
    通の信号を印加しておき、前記第2の駆動回路に印加す
    る前記信号を選択的に反転することを特徴とする請求項
    14記載の指示具。
  16. 【請求項16】 前記第1のスイッチ手段の接点が閉じ
    た場合に第1のコードを送出する第1のコード化手段
    と、前記接点が閉じた状態から開いた状態に変化した場
    合に第2のコードを送出する第2のコード化手段とを備
    え、前記第1のコード化手段と前記第2のコード化手段
    により変調した超音波を送信することを特徴とする請求
    項14記載の指示具。
  17. 【請求項17】 前記第2のスイッチ手段の接点が閉じ
    た場合に第3のコードを送出する第3のコード化手段
    と、前記接点が閉じた状態から開いた状態に変化した場
    合に第2のコードを送出する第2のコード化手段とを備
    え、前記第3のコード化手段と前記第2のコード化手段
    により変調した超音波を送信することを特徴とする請求
    項14又は16記載の指示具。
  18. 【請求項18】 前記スイッチ手段が閉じた場合には前
    記第1のコードまたは前記第3のコードにより変調した
    超音波を送信し続け、前記スイッチ手段が閉じた状態か
    ら開いた状態に変化した場合には、前記第2のコードに
    より変調した超音波を少なくとも前記送信素子の数以上
    の回数送信することを特徴とする請求項16又は17記
    載の指示具。
  19. 【請求項19】 前記送信素子は、前記指示具内の任意
    の点を中心として相互間がほぼ同一の角度をなす放射状
    の軸に一致して取り付けられ、前記指示具の握り部分よ
    りも先端側の位置に設けられることを特徴とする請求項
    14記載の指示具。
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