JP2000205946A - 光強度測定素子、撮像素子、空間像測定装置並びに露光装置 - Google Patents

光強度測定素子、撮像素子、空間像測定装置並びに露光装置

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JP2000205946A
JP2000205946A JP11010451A JP1045199A JP2000205946A JP 2000205946 A JP2000205946 A JP 2000205946A JP 11010451 A JP11010451 A JP 11010451A JP 1045199 A JP1045199 A JP 1045199A JP 2000205946 A JP2000205946 A JP 2000205946A
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JP11010451A
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English (en)
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Hitoshi Takeuchi
仁 竹内
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠紫外領域の入射光の強度を正確かつ迅速に
測定可能な光強度測定素子、撮像素子、空間像測定装置
及び露光装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極29,30間に導電物質31
を介装して、光強度測定素子25を構成する。光強度測
定素子25を複数個連続するように配列して、撮像素子
24を構成する。前記導電物質31は、インジウム・ス
ズ酸化物(ITO)、アンチモン・スズ酸化物(AT
O)等の薄膜または塗布膜等で構成し、露光光の受光に
より電極29,30間から散逸するようにする。これに
より変化した導電物質31の電気抵抗特性に基づいて露
光光の強度を検出し、入射した空間像を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光の強度を測
定する光強度測定素子、及びその光強度測定素子を備
え、入射する空間像を検出する撮像素子に関するもので
ある。また、前記撮像素子を備え、投影光学系を介して
投影されたパターンの空間像を測定する空間像測定装
置、並びにその空間像測定装置を備え、マスク上の回路
パターンを投影光学系を介して基板上に投影転写する露
光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体素子、液晶表示素子、薄
膜磁気ヘッド、撮像素子等のマイクロデバイスの製造プ
ロセスにおけるフォトリソグラフィ工程においては、露
光装置によりマスク上に形成されたパターンが投影光学
系を介して感光性材料の塗布された基板上に投影転写さ
れる。この種の露光装置の中で、特に半導体素子製造用
の露光装置では、近年における回路パターンの微細化に
対応すべく、露光光の一層の短波長化が図られてきてい
る。このような流れの中で、露光光として、比較的波長
の短い紫外光、例えばKrFエキシマレーザ光(波長:
248nm)を用いた露光装置も開発されている。さら
に、露光光として、より波長の短い遠紫外光、例えばA
rFエキシマレーザ光(波長:193nm)、F2エキ
シマレーザ光(波長:157nm)を用いた露光装置も
開発されてきている。
【0003】さて、この種の露光装置において、投影さ
れるパターンの空間像を測定する場合には、例えば次の
ような測定方法が採られている。すなわち、第1の従来
方法では、まず、パターンの空間像を実際にウエハ上に
投影転写し、焼き付けられた空間像を現像する。その現
像された空間像を走査型電子顕微鏡(SEM)等を用い
て観察し、前記空間像の線幅、立ち上がり等を測定し
て、前記投影光学系の像面に到達する露光光の光強度等
を測定している。
【0004】また、第2の従来方法では、投影されるパ
ターンの空間像を拡大光学系を介して拡大し、CCD
(Charge Coupled Device )等の撮像素子により受光す
る。そして、受光された空間像の画像解析等により、前
記投影光学系の像面に到達する露光光の光強度等を測定
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記第1の
従来方法においては、基板上に焼き付けられた空間像を
現像する必要があるため、空間像の測定をリアルタイム
で行うことができないという問題があった。特に、前記
のように、SEMを用いて現像された空間像を観察する
場合には、被観察面への金属蒸着、SEM内の真空引き
等の煩わしい操作を伴うものであり、空間像の測定に時
間がかかるという問題があった。また、感光性材料の塗
布ムラや現像ムラ等の影響を受けることがあって、非常
に微細なパターンの空間像では、その空間像の測定を正
確に行うことができないおそれがあるという問題があっ
た。
【0006】また、前記第2の従来方法においては、前
記第1の従来方法における問題点を、大方解決すること
ができる。しかしながら、この第2の従来方法において
も、前記のように露光光として10〜250nmのX線
及び遠紫外光を使用する場合には前記CCDの感度が不
安定となる。特に、100〜200nmの範囲の波長の
遠紫外光を使用する場合には、前記CCDの感度が著し
く低下する。このため、空間像の正確な測定が困難であ
るという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、拡大光学系を使用することなく、入射光の強度を
正確に測定することができる光強度測定素子を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明のその他の目的としては、拡
大光学系を使用することなく、入射する空間像を正確に
測定することができる撮像素子を提供することにある。
また、本発明のその他の目的としては、パターンの空間
像をウエハ等に焼き付けることなく、リアルタイムで直
接観察することができて、その空間像の測定を正確かつ
迅速に行うことができる空間像測定装置を提供すること
にある。
【0009】また、本発明のその上の目的としては、パ
ターンの空間像を正確かつ迅速に測定することができ
て、その測定結果に基づき正確な露光を行うことができ
る露光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、光強度測定素子に係る本願請求項1に記載の発明
は、入射光の強度を測定する光強度測定素子(25)に
おいて、一対の電極(29,30)と、その電極(2
9,30)間に設けられる導電物質(31)と、前記導
電物質(31)の特性変化に基づいて前記入射光の強度
の情報を検出する検出手段(33)とを有することを特
徴とするものである。
【0011】この本願請求項1に記載の発明において
は、導電物質が入射光を受光すると、その入射光の強度
に応じて導電物質の特性が変化する。この特性変化を検
出することにより、前記入射光を基板上に焼き付けて現
像したり、CCDを使用したりすることなく、入射光の
強度を直接測定することができる。
【0012】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記導電物質(31)
は、前記入射光の受光により前記電極(29,30)間
から散逸するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】この本願請求項2に記載の発明において
は、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、導電物
質が入射光を受光したとき、その入射光の強度に応じて
導電物質の散逸状態が変化する。これにより、一対の電
極間の電気抵抗特性が変化するため、この電極間の電気
抵抗を検出することで、入射光の強度を測定することが
できる。
【0014】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記導
電物質(31)がインジウム・スズ酸化物及びアンチモ
ン・スズ酸化物の少なくとも一方を含むことを特徴とす
るものである。
【0015】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、
インジウム・スズ酸化物及びアンチモン・スズ酸化物の
吸収スペクトルは、特に250nm以下の波長領域に強
い吸収を示す。このため、特に入射光が250nm以下
の短波長である場合に、前記導電物質が強い光吸収特性
を発揮して、高感度の測定を行うことができる。
【0016】また、撮像素子に係る本願請求項4に記載
の発明は、入射する空間像を検出する撮像素子(24,
35)において、前記請求項1〜請求項3のうちいずれ
か一項に記載の光強度測定素子(25)を複数個連続す
るように配列したことを特徴とするものである。
【0017】この本願請求項4に記載の発明において
は、撮像素子に空間像が入射すると、各光強度測定素子
の導電物質が入射光の強度に応じてそれぞれ特性変化す
る。これにより、前記導電物質の特性変化をそれぞれ検
出することにより、前記空間像を基板上に焼き付けて現
像したり、CCDを使用したりすることなく、空間像の
測定を行うことができる。
【0018】また、空間像測定装置に係る本願請求項5
に記載の発明は、投影光学系(17)を介して投影され
た所定のパターンの空間像を測定する空間像測定装置
(22)において、前記請求項4に記載の撮像素子(2
4,35)を備え、前記所定のパターンの空間像を前記
撮像素子(24,35)で受光するようにしたことを特
徴とするものである。
【0019】この本願請求項5に記載の発明において
は、パターンの空間像をウエハ等に焼き付けた後、現像
して観察するという面倒な方法を採ることなく、パター
ンの空間像をリアルタイムで直接観察することができ
る。
【0020】また、露光装置に係る本願請求項6に記載
の発明は、マスク(R)上に形成された回路パターンを
投影光学系(17)を介して基板(W)上に投影転写す
る露光装置において、前記請求項5に記載の空間像測定
装置(22)を備えたことを特徴とするものである。
【0021】この本願請求項6に記載の発明において
は、空間像測定装置にてパターンの空間像を正確かつ迅
速に測定することができて、その測定結果に基づき正確
な露光を能率よく行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
を半導体素子製造用の露光装置及びそれに用いられる空
間像測定装置に具体化した第1実施形態について図1〜
図6に基づいて説明する。
【0023】図1に示すように、この実施形態の露光装
置においては、光源11からArFエキシマレーザ光
(波長:193nm)、F2エキシマレーザ光(波長:
157nm)等の遠紫外光からなる露光光が出射され
る。光源11から出射された入射光をなす露光光は、フ
ライアイレンズなどのオプティカルインテグレータ13
やコンデンサレンズ14を含む照明光学系12により、
その照度分布が均一化される。そして、この露光光は、
ミラー15を介してレチクルステージ16上に載置保持
されたマスクとしてのレチクルRに照射される。このレ
チクルRには、微細な回路パターンが形成されている。
【0024】前記レチクルRを通過した露光光は、投影
光学系17に入射する。これにより、前記レチクルR上
のパターンの像(空間像)が、前記投影光学系17を介
して、ウエハステージ18上に載置保持された基板とし
てのウエハWに縮小状態で投影される。前記ウエハW上
には、前記露光光に対して感光性を有するフォトレジス
ト等の感光材料が塗布されており、そのウエハW上に前
記レチクルR上のパターンが転写される。ここで、前記
ウエハステージ18は、図示しない干渉計により二次元
的な位置を検出されながら、駆動装置19により前記投
影光学系17の光軸との直交方向に移動調整されるよう
になっている。そして、前記ウエハW上に区画された複
数のショット領域に対して、前記レチクル上のパターン
の像が繰り返し投影転写されるようになっている。
【0025】前記のように構成された露光装置において
は、前記ウエハステージ18上に空間像測定装置22を
前記ウエハWに代えて載置保持した状態で、投影光学系
17を介して投影されたパターンの空間像が測定される
ようになっている。すなわち、この空間像測定装置22
は、図2に示すような測定用ウエハ23を備え、その測
定用ウエハ23には複数の撮像素子24が二次元的に連
続するように配列されている。そして、前記ウエハW上
にパターンの空間像が投影転写される露光工程におい
て、例えば数ロットおきに、この測定用ウエハ23をウ
エハステージ18上に載置する。これにより、前記各撮
像素子24において、前記レチクルR上に形成されたパ
ターンの空間像が1ショットずつ受光されて検出され
る。
【0026】図3及び図4に示すように、前記各撮像素
子24には複数個の光強度測定素子25が、X軸方向及
びY軸方向へ連続するように二次元的に配列されてい
る。そして、これらの光強度測定素子25によって、前
記パターンの空間像をなす露光光の強度が測定されるよ
うになっている。
【0027】前記各撮像素子24は、例えばウエハWな
る絶縁基板26上において、複数本のプラス側配電線2
7が相互間に絶縁を確保した状態でY軸方向へ延びるよ
うに形成され、かつ相互に平行配列されている。前記プ
ラス側配電線27上には、複数本のマイナス側配電線2
8が相互間及びプラス側配電線27との間に絶縁を確保
した状態でX軸方向へ延びるように形成され、かつ相互
に平行配列されている。
【0028】前記各プラス側配電線27及び各マイナス
側配電線28の交差部付近において、両配電線27,2
8上には光強度測定素子25を構成する一対のプラス側
電極29及びマイナス側電極30がそれぞれ突設されて
いる。それらの電極29,30間には、導電物質31が
介装されている。この導電物質31は、例えばクロム
(Cr)等の金属薄膜、インジウム・スズ酸化物(IT
O)やアンチモン・スズ酸化物(ATO)等の薄膜また
は塗布膜、あるいは、導電性プラスチックの塗布膜等か
ら構成されている。なお、図4においては、図の煩雑化
を避けるため、一対の電極29,30及びそれらの間に
介装される導電物質31のみを示してある。
【0029】そして、前記撮像素子24に前記パターン
の空間像が入射し、各光強度測定素子25は前記露光光
を受光すると、前記導電物質31が前記露光光を吸収す
る。これにより、図6に示すように、導電物質31が受
光された露光光の照射エネルギー(強度)に応じて電極
29,30間から散逸して、電極29,30間の電気抵
抗特性が受光した露光光の強度に応じて変化するように
なっている。すなわち、前記導電物質31に対する露光
光の照射エネルギーが大きいほど、導電物質31が光分
解または発熱によって多く蒸散して、前記電極29,3
0間の電気抵抗が大きくなるようになっている。
【0030】ここで、図3〜図5に示すように、前記電
極29、30には、それぞれ前記プラス側配電線27及
びマイナス側配電線28を介して、直流電源32及び検
出手段としての電位差計33が接続されている。そし
て、各プラス側配電線27及びマイナス側配電線28毎
に走査することにより、各光強度測定素子25の各電極
29,30間の位置を特定しつつ、その電極29,30
間における電位差が検出される。これにより、各電極2
9,30間毎の電気抵抗が測定されるようになってい
る。
【0031】次に、前記のように構成された露光装置の
空間像測定装置について動作を説明する。さて、この露
光装置では、レチクルRに形成されたパターンの空間像
が、投影光学系17を介してウエハW上に投影転写され
る露光工程において、例えば数ロットおきに、空間像形
成装置22の測定用ウエハ23がウエハステージ18上
に載置される。そして、この測定用ウエハ23上に配列
された複数の撮像素子24に対して、前記ウエハステー
ジ18の駆動装置19を駆動して、前記撮像素子24の
前記投影光学系17の光軸方向の位置を少しずつ変えな
がら、前記レチクルR上のパターンの像を1ショットず
つ順に投影する。
【0032】ここで、前記パターンの空間像を前記撮像
素子24で受光することにより、前記空間像をその撮像
素子24に二次元的に配列された各光強度測定素子25
毎の前記電極29,30間の電気抵抗の分布として捕ら
えることができる。このように測定された前記各ショッ
ト毎の空間像を、例えばその空間像のコントラストにつ
いて比較することで、測定時点における前記投影光学系
17の最適結像面の位置、結像特性等を正確に計測する
ことができる。そして、この計測結果に基づいて、投影
光学系17の結像特性を調整することにより、それ以降
の露光動作が正確に行われるようになる。
【0033】従って、以上のように構成された本第1実
施形態によれば、以下のような効果を得ることができ
る。 (イ) 本第1実施形態の光強度測定素子25では、一
対の電極29,30間に、露光光の受光によりその露光
光の強度に応じて特性変化を生じる導電物質31が介装
されている。
【0034】このため、この特性変化を検出することに
より、前記露光光をウエハ上に焼き付け及び現像した
り、前記CCDを使用したりすることなく、前記露光光
の強度を測定することができる。従って、感光材料の塗
布ムラ、現像ムラ、及び、前記CCDに付設された拡大
光学系の収差等の影響を受けることなく、前記露光光の
強度を正確、高感度かつ迅速に測定することができる。
【0035】(ロ) 本第1実施形態の光強度測定素子
25では、前記導電物質31が露光光の受光により電極
29,30間から散逸して、電気抵抗特性が変化される
ようになっている。
【0036】このため、前記導電物質31が露光光を受
光したとき、その露光光の強度に応じて前記導電物質3
1の散逸状態が変って、一対の電極29,30間の電気
抵抗特性が変化する。従って、この電極29,30間の
電気抵抗を検出することにより、前記露光光の強度を容
易かつ正確に測定することができる。
【0037】(ハ) 本第1実施形態の光強度測定素子
25では、前記導電物質31がインジウム・スズ酸化物
及びアンチモン・スズ酸化物等の薄膜からなっている。
このため、特に露光光が250nm以下の紫外光である
場合に、前記導電物質31が強い光吸収特性を発揮し
て、一層高感度で光強度測定を行うことができる。
【0038】(ニ) 本第1実施形態の撮像素子24で
は、前記のような構成の光強度測定素子25が、X軸方
向及びY軸方向へ複数個ずつ連続するように二次元的に
配列されている。
【0039】このため、前記撮像素子24に空間像をな
す露光光が入射すると、その露光光の強度に応じて、各
光強度測定素子25の電極29,30間の電気抵抗特性
が変化する。よって、これらの電気抵抗特性の変化を検
出することにより、前記空間像をウエハ上に焼き付け及
び現像したり、前記CCDを使用したりすることなく、
前記空間像を直接撮像することができる。従って、感光
材料の塗布ムラ、現像ムラ、及び、前記CCDに付設さ
れた拡大光学系の収差等の影響を受けることなく、空間
像を正確、高感度かつ迅速に測定することができる。
【0040】(ホ) 本第1実施形態の空間像測定装置
22では、前記のような構成の撮像素子24を用いてレ
チクルR上のパターンの像が受光されるようになってい
る。このため、パターンの像、つまり空間像をウエハ等
に焼き付けた後、現像して観察するという面倒な方法を
採ることなく、リアルタイムで直接観察することができ
る。しかも、空間像を測定するにあたって、前記CCD
を利用する必要もない。従って、その空間像の測定を感
光性材料の塗布ムラや現像ムラ、前記CCDに付設され
た拡大光学系の収差等の影響を受けることなく、正確、
高感度かつ迅速に行うことができる。
【0041】(ヘ) 本第1実施形態の露光装置では、
前記のような構成の空間像測定装置22が装備されてい
る。このため、前記空間像測定装置22により空間像を
正確、高感度かつ迅速に測定することができる。これに
より、前記測定結果に基づいて、投影光学系17の結像
特性を正確かつ迅速に調整することができる。従って、
レチクルR上のパターンのウエハW上への露光精度を高
めることができるとともに、露光に先立つ位置あわせ動
作等を迅速に行うことができ、露光装置の稼働率の向上
を図ることができる。
【0042】(ト) 本第1実施形態の露光装置におい
ては、レチクルRを照明する露光光の波長が、好ましく
は10〜250nm、さらに好ましくは100〜200
nmの範囲内となるように設定されている。
【0043】ここで、前記露光光が、250nmより長
い波長を有する紫外光あるいは可視光である場合には、
従来から知られているCCD等の撮像素子でも十分な感
度が得られるとともに、仮に拡大光学系を付属させても
その収差はそれほど大きなものとはならない。一方、前
記露光光が、10nmより短い波長を有するX線である
場合にも、前記CCD等は十分な感度を有する。
【0044】これに対して、前記露光光が、10〜25
0nmの範囲内の波長を有するX線あるいは遠紫外光で
ある場合には、前記CCDの感度が不安定となり、前記
CCDを使用した空間像計測の精度が大きく低下すると
いう問題がある。特に、前記露光光の波長が100〜2
00nmの範囲では、前記CCDの感度が著しく低下
し、前記CCDを使用した空間像計測の精度が困難にな
ることがあるという問題がある。
【0045】しかしながら、本第1実施形態の露光装置
においては、前記のような構成の空間像測定装置22が
装備されている。このため、フォトリソグラフィ工程に
おける高い解像力を確保しつつ、各種波長のエキシマレ
ーザ光等、中心波長安定性のよい単色光の光源に対応し
た露光装置を構成することができる。特に、従来空間像
の直接測定が困難であった前記波長範囲の遠紫外光及び
X線を使用する場合であっても、空間像測定装置22に
より空間像の直接測定を可能にすることができて、露光
を正確かつ迅速に行うことができる。
【0046】(第2実施形態)つぎに、本発明の第2実
施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0047】この第2実施形態においては、図7に示す
ように、複数個の光強度測定素子25を一方向へ連続し
て、つまり一次元的に配列することにより、撮像素子3
5が構成されている。そして、各光強度測定素子25
が、前記第1実施形態と同様に、一対の電極29,30
間に導電物質31を介装された構成となっている。
【0048】すなわち、本第2実施形態では、複数のプ
ラス側電極29及びマイナス側電極30が、導電物質3
1を介して交互に配列されている。そして、各プラス側
電極29がプラス側配電線27を介して直流電源32の
プラス側端子に接続され、各マイナス側電極30がマイ
ナス側配電線28を介して直流電源32のマイナス側端
子に接続されている。
【0049】よって、本第2実施形態においても、前記
第1実施形態と同様に、撮像素子35に空間像が入射す
ると、各光強度測定素子25の導電物質31が前記空間
像をなす露光光の強度に応じて散逸して、その電気抵抗
特性が変化する。そして、各光強度測定素子25におけ
る各電極29,30間の電位差がシリアルまたはパラレ
ルに検出することで、各電極29,30間の電気抵抗が
測定される。このため、この電気抵抗の測定結果に基づ
いて、各光強度測定素子25の配列位置における露光光
の強度を測定し、撮像素子35全体としてライン状の空
間像を直接撮像することができる。
【0050】従って、本第2実施形態によれば、前記第
1実施形態における(イ)〜(ハ)、(ホ)〜(ト)に
記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることがで
きる。
【0051】(チ) 本第2実施形態の撮像素子35で
は、光強度測定素子25が一次元的に配列された構成と
なっている。従って、前記撮像素子35は、空間像を正
確かつ迅速に測定可能な、いわゆるラインセンサの構成
として好適である。
【0052】(変更例)なお、本発明の前記各実施形態
は、以下のように変更してもよい。 ・ 前記各実施形態では、光強度測定素子25の導電物
質31を、インジウム・スズ酸化物(ITO)等の薄膜
または塗布膜等で構成し、露光光の受光により導電物質
31が電極29,30間から散逸して、その導電特性が
変化するようにした。これに対して、この導電物質31
をパイロ素子等で構成し、受光した露光光の強度に応じ
て導電物質31が発熱し、その熱を電位差に変換し、そ
の導電特性が検出するようにしてもよい。
【0053】このようにした場合、前記各実施形態にお
ける(イ)、(ニ)〜(チ)に記載の効果とほぼ同様の
効果に加えて、露光光の入射が停止されると、前記導電
物質31が発熱状態から冷却され、その導電特性が元に
戻って、光強度測定素子25の再使用が可能になるとい
う効果が得られる。
【0054】・ 前記第1実施形態では、複数の撮像素
子24を測定用ウエハ23上に配列し、この測定用ウエ
ハ23をウエハステージ18上に載置した状態で、各撮
像素子24にパターンの空間像を1ショットずつ投影す
るようにした。これに対して、1つの撮像素子24をシ
ール状に形成して、実際の露光に使用するウエハW上の
1つまたは複数のショット領域に貼り付けておく。その
ウエハW上の撮像素子24に空間像を投影して空間像の
測定を行った後、ウエハW上の他のショット領域を順に
露光するようにしてもよい。
【0055】このようにした場合、前記第1実施形態に
おける(イ)〜(ト)に記載の効果とほぼ同様の効果に
加えて、測定用ウエハ23を実際のウエハWと別に用意
する必要がなく、構成が簡単で測定操作を容易に行うこ
とができるという効果が得られる。
【0056】・ 前記各実施形態では、光強度測定素子
25,35の導電物質31が、入射光の受光により電極
29,30間から散逸して、その導電特性が低下するよ
うに構成した。これに対して、この導電物質31とし
て、前記電極29,30間の空間内に導電性のガス状物
質を介在させ、露光光が入射すると前記ガス状物質が前
記電極29,30間に固体状に堆積するようにしてもよ
い。この場合、受光した露光光の強度に応じて、前記ガ
ス状物質の堆積度が増し、導電特性が上昇するようにす
る。
【0057】このようにした場合にも、前記各実施形態
における(イ)、(ニ)〜(チ)に記載の効果とほぼ同
様の効果が得られる。 ・ 前記各実施形態では、撮像素子24,35における
各光強度測定素子25の導電特性の検出を、スキャニン
グ等により行うようにした。これに対して、前記各光強
度測定素子25の電極29,30間に増幅回路をそれぞ
れ接続し、その増幅回路を介して各光強度測定素子25
の導電特性の変化を、アナログ信号またはデジタル信号
として各光強度測定素子25毎に直接検出するようにし
てもよい。
【0058】このようにした場合にも、前記各実施形態
における(イ)〜(チ)に記載の効果とほぼ同様の効果
に加えて、撮像された空間像の検出を、より高精度に行
うことができるとともに、スキャニング等を行う必要が
なく一層迅速に行うことができるという効果が得られ
る。
【0059】・ 前記各実施形態では、露光光としてA
rFエキシマレーザ光、F2エキシマレーザ光等を使用
する場合を例示した。これに対して、例えばDFB半導
体レーザまたはファイバーレーザから発振される赤外
域、または可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビ
ウム(またはエルビウムとイットリビウムの両方)がド
ープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶
を用いて紫外光に波長変換した高調波を、露光光として
用いてもよい。
【0060】この場合、例えば単一波長レーザ光の発振
波長を1.51〜1.59μmの範囲内とすると、発生
波長が189〜199nmの範囲内である8倍高調波が
出力される。特に、発振波長を1.544〜1.553
μmの範囲内とすると、193〜194nmの範囲内の
8倍高調波、すなわちArFエキシマレーザ光とほぼ同
一波長となる遠紫外光が得られる。なお、単一波長発振
レーザ光としては、イットリビウム・ドープ・ファイバ
ーレーザを用いる。
【0061】・ 前記各実施形態では、本発明を半導体
製造用の露光装置及びその空間像測定装置に具体化した
が、本発明は、例えばフォトマスク上の回路パターンを
ガラスプレート上に投影転写する液晶表示素子用の露光
装置の他、撮像素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバ
イス製造用の露光装置、さらにはレチクル、フォトマス
ク等を製造するための露光装置にも具体化することがで
きる。
【0062】前記各実施形態に記載の空間像測定装置2
2を備える露光装置は、前述した機能を達成するため
に、その露光装置を構成する各要素が機械的(配管を含
む)、電気的(配線を含む)、光学的(光学調整を含
む)に結合されて組み上げられるものである。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1の発
明によれば、入射光の強度を正確、高精度かつ迅速に測
定することができる。
【0064】また、本願請求項2の発明によれば、前記
請求項1に記載の発明の効果に加えて、一対の電極間の
電気抵抗を検出することにより、入射光の強度を容易、
正確かつ迅速に測定することができる。
【0065】また、本願請求項3の発明によれば、前記
請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、
特に入射光が250nm以下の短波長である場合に、導
電物質が強い光吸収特性を発揮して、高感度の測定を行
うことができる。
【0066】また、本願請求項4の発明によれば、入射
する空間像を正確、高精度かつ迅速に測定することがで
きる。また、本願請求項5の発明によれば、空間像をリ
アルタイムで直接観察することができて、その空間像の
測定を正確かつ迅速に行うことができる。
【0067】また、本願請求項6の発明によれば、空間
像を正確、高精度かつ迅速に測定することができて、そ
の測定結果に基づき正確な露光を行うことができるとと
もに、位置あわせ等を正確かつ迅速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の空間像測定装置を備えた露光
装置を示す概略構成図。
【図2】 図1の空間像測定装置の測定用ウエハを示す
斜視図。
【図3】 測定用ウエハ上の撮像素子の構成を示す概略
構成図。
【図4】 撮像素子における光強度測定素子の構成を示
す要部斜視図。
【図5】 光強度測定素子の受光した露光光の強度検出
に関する説明図。
【図6】 光強度測定素子の露光光の受光状態に関する
説明図。
【図7】 第2実施形態の空間像測定装置の撮像素子を
示す概略構成図。
【符号の説明】
11…光源、17…投影光学系、22…空間像測定装
置、24,35…撮像素子、25…光強度測定素子、2
9…電極としてのプラス側電極、30…電極としてのマ
イナス側電極、31…導電物質、33…検出手段として
の電位差計、R…マスクとしてのレチクル、W…基板と
してのウエハ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光の強度を測定する光強度測定素子
    において、 一対の電極と、その電極間に設けられる導電物質と、前
    記導電物質の特性変化に基づいて前記入射光の強度の情
    報を検出する検出手段とを有することを特徴とする光強
    度測定素子。
  2. 【請求項2】 前記導電物質は、前記入射光の受光によ
    り前記電極間から散逸するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の光強度測定素子。
  3. 【請求項3】 前記導電物質がインジウム・スズ酸化物
    及びアンチモン・スズ酸化物の少なくとも一方を含むこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光強度
    測定素子。
  4. 【請求項4】 入射する空間像を検出する撮像素子にお
    いて、 前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の光
    強度測定素子を複数個連続するように配列したことを特
    徴とする撮像素子。
  5. 【請求項5】 投影光学系を介して投影された所定のパ
    ターンの空間像を測定する空間像測定装置において、 前記請求項4に記載の撮像素子を備え、前記所定のパタ
    ーンの空間像を前記撮像素子で受光するようにした空間
    像測定装置。
  6. 【請求項6】 マスク上に形成された回路パターンを投
    影光学系を介して基板上に投影転写する露光装置におい
    て、 前記請求項5に記載の空間像測定装置を備えた露光装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081390A (ja) * 2005-08-17 2007-03-29 Nikon Corp 観察装置、計測装置、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法、デバイス製造用基板、位置決め装置
JP2008182141A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Seiko Epson Corp 紫外線検出センサー、紫外線検出センサーの製造方法、紫外線の検出方法及び太陽電池
JP2010135815A (ja) * 2005-03-03 2010-06-17 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置の専用計量ステージ
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