JP2000204514A - 転圧ロ―ラ - Google Patents

転圧ロ―ラ

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JP2000204514A
JP2000204514A JP811299A JP811299A JP2000204514A JP 2000204514 A JP2000204514 A JP 2000204514A JP 811299 A JP811299 A JP 811299A JP 811299 A JP811299 A JP 811299A JP 2000204514 A JP2000204514 A JP 2000204514A
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JP
Japan
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vehicle body
roller
refraction
state
front vehicle
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JP811299A
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English (en)
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Takeshi Takayama
剛 高山
Seiji Tamura
誠二 田村
Morio Oshina
守雄 大科
Kiyoshi Hirasawa
喜義 平澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータが前部車体と後部車体との屈折状
態を容易に把握することができ、転圧作業の作業性を向
上させる。 【解決手段】 前部車体2と後部車体4との間にはこれ
らを屈折可能に連結する連結装置3を設ける。そして、
連結装置3には前部車体2と後部車体4との屈折角度θ
を検出するポテンショメ−タ21を取付ける。また、操
縦台10の中央には角度表示装置22を取付けると共
に、前部車体2後方の左,右の手摺り13,13には角
度表示装置23,24を取付ける。そして、角度表示装
置22,23,24はポテンショメ−タ21に接続され
て屈折角度θを表示する。これにより、オペレータは角
度表示器22,23,24を目視することによって容易
に屈折状態を把握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面等に敷きつめ
られた砂利、アスファルト等の舗装材を踏固める舗装作
業を行うために振動ローラ、ロードローラ、タイヤロー
ラ等として適用される転圧ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、路面等の舗装作業を行うときに
は、振動ローラ、ロードローラ、タイヤローラ等の転圧
ローラが用いられ、整地した路面上に砂利、アスファル
ト等の舗装材を敷きつめた後、転圧ローラを走行させる
ことにより、舗装材を踏固める方法が採用されている。
【0003】そこで、この種の従来技術による転圧ロー
ラとしてロードローラを例に挙げて、図11および図1
2を参照しつつ説明する。
【0004】図において、1はロードローラの車体で、
該車体1は、後述の前側ローラ6が回転可能に設けられ
た前部車体2と、後述の後側ローラ7が回転可能に設け
られ連結装置3を介して前部車体2に連結された後部車
体4とからなっている。そして、前部車体2と後部車体
4との間には、連結装置3を中心として前部車体2に対
して後部車体4を左,右方向に揺動させるステアリング
シリンダ5が配設されている。
【0005】ここで、前部車体2は、上面2A、左,右
の側面2B,2Bおよび後述の床板8等によって囲まれ
た箱状に形成され、その内部には原動機、油圧ポンプ
(いずれも図示せず)等が収容されている。
【0006】6,6は左,右方向に離間して前部車体2
に回転可能に設けられた一対の前側ローラで、各前側ロ
ーラ6は、例えば金属製のドラムからなり、内部に水等
を封入することにより重量が調整できる構成となってい
る。また、前部車体2と各前側ローラ6との間にはそれ
ぞれ油圧モータ(図示せず)が設けられ、該油圧モータ
によって各前側ローラ6が回転するものである。
【0007】7は後部車体4に回転可能に設けられた1
個の後側ローラで、該後側ローラ7は、前側ローラ6よ
りも大きな軸方向寸法を有する金属製のドラムからな
り、前側ローラ6と同様に、内部に水等を封入すること
により重量が調整できる構成となっている。また、後部
車体4と後側ローラ7との間には油圧モータ(図示せ
ず)が設けられ、該油圧モータによって後側ローラ7が
回転するものである。
【0008】そして、各前側ローラ6を回転駆動する油
圧モータと、後側ローラ7を回転駆動する油圧モータと
を回転させることにより、車体1が路面上を走行し、各
前側ローラ6、後側ローラ7によって路面上に敷きつめ
られた舗装材を転圧する構成となっている。
【0009】8は前部車体2の上面2Aと同一平面をな
して該上面2Aの後側に配設された床板で、該床板8は
矩形の鋼板からなり、前部車体2の一部を構成してい
る。ここで、床板8は、図12に示すように、前部車体
2の各側面2B間に位置する中央床部8Aと、前部車体
2の各側面2Bからひさし状に張出した左,右の張出し
部8B,8Bとからなっている。
【0010】9,9は左,右方向に離間して床板8の各
張出し部8B上に配設された2個の運転席で、各運転席
9の前側には操縦台10が左,右方向に延在して設けら
れ、該操縦台10には、各運転席9と対応する位置に操
舵用のステアリング装置11,11等が設けられてい
る。そして、各ステアリング装置11のうち一方を操舵
することにより、上述のステアリングシリンダ5が伸縮
し、連結装置3を中心として前部車体2に対して後部車
体4が左,右方向に揺動することにより、ロードローラ
の走行方向が制御される構成となっている。また、各運
転席9の上側はキャノピ12によって覆われている。
【0011】ここで、ロードローラを用いて路面上に敷
きつめられた舗装材を踏固めるときに、例えば路面の
左,右両側に設けられた縁石等に前側ローラ6等が乗上
げた場合には、当該縁石等が前側ローラ6によって破損
してしまう虞がある。
【0012】このため、例えば路面の右側を舗装する場
合には、オペレータは右側の前側ローラ6が縁石に接触
するのを監視するため、右側のステアリング装置11に
よってロードローラの走行を制御し、路面の左側を舗装
する場合には、オペレータは左側の前側ローラ6の縁石
に接触するのを監視するため、左側のステアリング装置
11によってロードローラの走行を制御できるように構
成されている。
【0013】13,13,…は床板8の角隅部に立設さ
れた4個の手摺りで、該各手摺り13は、後述の乗降用
ステップ14を足場として運転席9に乗降するオペレー
タが把持することにより、運転席9に乗降するときの安
全性を確保するものである。
【0014】14,14はオペレータが運転席9に乗降
するときの足場を形成する乗降用ステップで、該各乗降
用ステップ14は、前部車体2の左,右の側面2Bにそ
れぞれ設けられ、略梯子状に構成されている。
【0015】従来技術によるロードローラは上述の如き
構成を有するもので、このロードローラを用いて路面の
舗装作業を行う場合には、運転席9に着席したオペレー
タがステアリング装置11等を操作しつつロードローラ
を走行させる。これにより、路面に敷きつめられた舗装
材の表面を前側ローラ6、後側ローラ7によって踏固
め、路面の舗装作業を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術によるロードローラでは、車体1を後進させつつ作
業をするときには、オペレータは進行方向となる後部車
体4側を目視しつつステアリング装置11等を操作し、
図12中に仮想線で示す縁石15と後部車体4とがほぼ
平行となるようにロードローラを走行させる。このと
き、路面の凸凹等の影響によってオペレータの意図に反
して前部車体2と後部車体4とが屈折することがある。
そして、このように前部車体2と後部車体4とが屈折し
た状態で車体1を後進させたときには、図12に示すよ
うに前部車体2の前側ローラ6が縁石15等に乗り上
げ、前側ローラ6を破損してしまう虞れがある。
【0017】このため、オペレータは、後進作業時には
車体1後方の安全を確認すると共に、前側ローラ6と縁
石15との状況を監視する必要がある。この結果、オペ
レータは、目視しにくい後部車体4側と前側ローラ6の
路面側との両方を監視しつつロードローラを操作する必
要があり、転圧作業の作業性が低下するという問題があ
る。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、オペレータが前部車体と後部車体との屈
折状態を容易に把握することができ、転圧作業を正確に
行うことができるようにした転圧ローラを提供すること
を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、前側のローラが回転可能に設けられた
前部車体と、該前部車体に屈折可能に連結され後側のロ
ーラが回転可能に設けられた後部車体と、前記前部車体
の床板上に位置して設けられた運転席とからなる転圧ロ
ーラに適用される。
【0020】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記前部車体と後部車体とが左,右方向に屈折
した屈折状態を検出する屈折状態検出手段と、前記運転
席の近傍に位置して該屈折状態検出手段からの検出信号
を用いて前部車体と後部車体との屈折状態を表示する屈
折状態表示手段とを備えたことにある。
【0021】このように構成したことにより、屈折状態
表示手段は前記前部車体と後部車体とが左,右方向に屈
折した屈折状態を表示することができる。このため、オ
ペレータは屈折状態表示手段を目視することによって容
易に前部車体と後部車体とが左,右に屈折した屈折状態
か否かを把握することができる。
【0022】また、請求項2の発明は、前記屈折状態検
出手段を、前記前部車体に対して後部車体が左,右方向
に屈折したときの屈折角度を検出する屈折角度検出器に
よって構成したことにある。
【0023】これにより、屈折角度検出器は、屈折角度
に応じた検出信号を出力する。従って、屈折状態表示手
段は、屈折角度検出器から出力される検出信号を用いて
屈折角度に応じた屈折状態を表示することができる。
【0024】また、請求項3の発明は、前記屈折状態検
出手段を、前記前部車体と後部車体との屈折角度を設定
するステアリングシリンダのストローク量を検出するス
トローク量検出器によって構成したことにある。
【0025】これにより、ステアリングシリンダのスト
ローク量によって屈折角度が変化するものであるから、
ストロークセンサは、ステアリングシリンダのストロー
ク量に応じた検出信号を出力する。従って、屈折状態表
示手段は、ストロークセンサから出力される検出信号を
用いて屈折角度に応じた屈折状態を表示することができ
る。
【0026】また、請求項4の発明は、前記屈折状態表
示手段を、前部車体と後部車体との屈折角度を表示する
角度表示装置によって構成したことにある。これによ
り、オペレータは角度表示装置を目視し、屈折角度を認
識することができる。
【0027】また、請求項5の発明は、前記屈折状態表
示手段を、前記ローラの内周側と外周側とのうち少なく
ともいずれか一方の旋回半径を表示する旋回半径表示装
置によって構成したことにある。これにより、オペレー
タは旋回半径表示装置を目視し、ローラの旋回半径を認
識することができ、この旋回半径に基づき湾曲した路面
の転圧作業を行うことができる。
【0028】また、請求項6の発明は、前記屈折状態検
出手段を、前部車体と後部車体とがほぼ直線状に並んだ
中立状態を検出すると共に、前部車体と後部車体とが
左,右方向に屈折した屈折状態を検出するスイッチによ
って構成し、前記屈折状態表示手段を該スイッチに接続
され前部車体と後部車体とが中立状態であるときに点灯
し、屈折状態であるときに消灯する中立状態表示装置に
よって構成したことにある。
【0029】このように構成したことにより、中立状態
表示装置は前部車体と後部車体とが中立状態であるとき
に点灯し、屈折状態であるときに消灯する。このため、
オペレータは、中立状態表示装置を目視することによっ
て容易に前部車体と後部車体とが中立状態であるか否か
を認識することができる。
【0030】また、請求項7の発明は、運転席を前部車
体の左,右両側に設け、屈折状態表示手段を左,右の運
転席間のほぼ中央に位置して前側に1個設けると共に、
左,右の運転席の後側にそれぞれ1個ずつ設けたことに
ある。
【0031】これにより、オペレータが前方を目視した
ときには、左,右のいずれの運転席に着座した状態であ
っても運転席間のほぼ中央の屈折状態表示手段を目視す
ることができる。また、オペレータが後方を目視したと
きには、運転席後側の屈折状態表示手段を目視すること
ができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
転圧ローラとしてロードローラを例に挙げて、図1ない
し図10を参照しつつ詳細に説明する。
【0033】まず、図1ないし図3は第1の実施の形態
によるロードローラを示し、本実施の形態では上述した
従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0034】図において、21は連結装置3に設けられ
た屈折角度検出器としてのポテンショメ−タで、該ポテ
ンショメ−タ21は例えば抵抗体とブラシとによって構
成され(いずれも図示せず)、図2に示すように例えば
抵抗体が前部車体2側のブラケット3Aに固定されると
共に、ブラシが後部車体4側の連結軸3Bに取付けられ
ている。そして、ポテンショメ−タ21は、前部車体2
と後部車体4との屈折角度θに応じてその抵抗値が変化
する。このため、ポテンショメ−タ21は、この抵抗値
に応じて例えば電圧信号等を検出信号として出力するも
のである。
【0035】22は2つの運転席9の近傍に位置して例
えば操縦台10の左,右方向ほぼ中央に設けられた角度
表示装置で、該角度表示装置22は、図3に示すように
上側に扇状に拡開した角度表示板22Aと、該角度表示
板22A上に移動可能に設けられた指示針22Bとによ
って構成されている。そして、角度表示装置22は、ポ
テンショメ−タ21に接続され、該ポテンショメ−タ2
1から出力される電圧信号等を用いて指示針22Bを移
動させることによって屈折角度θを表示するものであ
る。
【0036】即ち、後部車体4が図1中に矢示A方向で
示す左側に屈曲したときには、角度表示装置22の指示
針22Bは屈折角度θに応じて図3中の矢示C方向に移
動する。一方、後部車体4が図1中に矢示B方向で示す
右側に屈曲したときには、角度表示装置22の指示針2
2Bは屈折角度θに応じて図3中の矢示D方向に移動す
るものである。
【0037】23,24は角度表示装置22とほぼ同様
の角度表示装置で、該各角度表示装置23,24は、ポ
テンショメ−タ21に接続され、屈折角度θを表示する
ものである。そして、角度表示装置23は左側の運転席
9近傍に位置して前部車体2後方の手摺り13に設けら
れ、角度表示装置24は、右側の運転席9近傍に位置し
て前部車体2後方の手摺り13に設けられている。
【0038】本実施の形態によるロードローラは上述の
如き構成を有するもので、路面の舗装作業時に路面に敷
きつめられた舗装材等を踏固める基本的作動については
従来技術によるものと格別差異はない。
【0039】然るに、本実施の形態によれば、連結装置
3にポテンショメ−タ21を設けると共に、操縦台1
0、手摺り13,13に屈折角度を表示する角度表示装
置22,23,24を設けたから、オペレータは角度表
示装置22等を目視することによって容易に前部車体2
と後部車体4とが左,右方向に屈折しているか、ほぼ直
線状態にあるか等の屈折状態を把握することができる。
このため、車体1を後進させるときには、オペレータは
後部車体4側を目視し進行方向の安全を確認すると共
に、角度表示装置22,23,24のいずれかを目視す
ることによって前部車体2と後部車体4とが左,右方向
に屈折した状態か否かを容易に認識することができる。
【0040】この結果、後進時であってもオペレータは
進行方向である後部車体4側の安全を確認すると共に、
角度表示装置22,23,24のいずれかを監視するだ
けでよく、従来技術のように目視しにくい前部車体2の
前側ローラ6の路面側を目視する必要がなくなる。この
ため、オペレータの負担を軽減することができ、転圧作
業の作業性を向上することができる。
【0041】また、オペレータの意図に反して車体1が
屈折したときでも、オペレータは角度表示装置22,2
3,24を目視することによって車体1が屈折している
ことを認識することができ、不用意に前側ローラ6が縁
石に乗り上げて損傷するのを防止でき、ロードローラの
信頼性を向上することができる。
【0042】また、角度表示装置22を2つの運転席9
の前側に位置してほぼ中間位置に設けたから、車体1を
前進させるときにオペレータが左,右いずれの運転席9
に着座した状態であっても容易に角度表示装置22を目
視することができる。このため、左,右の運転席9に応
じて2個の角度表示装置を設ける必要がなく、左,右の
運転席9に対して1個の角度表示装置22を兼用するこ
とができる。
【0043】さらに、角度表示装置23,24を運転席
9近傍の後側の手摺り13に取付けたから、車体1を後
進させるときであっても、オペレータは後部車体4側を
目視した状態で、容易に手摺り13の角度表示装置2
3,24を確認することができる。このため、角度表示
装置22と目視するために操縦台10を振り返る必要が
ないから、オペレータの負担を軽減し、作業性を向上す
ることができる。
【0044】なお、上述した第1の実施の形態では、角
度表示装置22(23,24)を、上側に扇状に拡開し
た角度表示板22Aと、該角度表示板22A上に移動可
能に設けられた指示針22Bとによって構成するものと
したが、図4に示す第1の実施の形態の変形例のように
下側に扇状に拡開した角度表示板31Aと、該角度表示
板31A上に移動可能に設けられた指示針31Bとによ
って角度表示装置31を構成してもよい。
【0045】また、図5に示す第1の実施の形態の他の
変形例のように角度表示装置22に代えて、例えば前側
ローラ6の内輪側の旋回半径を表示する略扇形状の第1
の旋回半径表示板41Aと、該第1の旋回半径表示板4
1Aと同心円上に設けられ外輪側の旋回半径を表示する
略円弧形状の第2の旋回半径表示板41Bと、該旋回半
径表示板41A,41B上に移動可能に設けられた指示
針41Cとによって構成された旋回半径表示装置41を
用いてもよい。この場合、旋回半径表示装置41は例え
ばコントローラ(図示せず)等を介してポテンショメ−
タ21に接続されている。そして、コントローラはポテ
ンショメ−タ21からの検出信号に基づいて前側ローラ
6の内輪側,外輪側の旋回半径を演算し、この旋回半径
に応じて指示針41Cを移動させるものである。
【0046】即ち、後部車体4が図1中に矢示A方向で
示す左側に屈曲したときには、旋回半径表示装置41の
指示針41Cは、図5中の矢示C方向に移動する。この
とき、指示針41Cは、第1の旋回半径表示板41A上
で内輪である左の前側ローラ6の旋回半径を示す位置で
停止すると共に、第2の旋回半径表示板41B上で外輪
である右の前側ローラ6の旋回半径を示す位置で停止す
る。
【0047】一方、後部車体4が図1中に矢示B方向で
示す右側に屈曲したときには、旋回半径表示装置41の
指示針41Cは、図5中の矢示D方向に移動する。この
とき、指示針41Cは、第1の旋回半径表示板41A上
で内輪である右の前側ローラ6の旋回半径を示す位置で
停止すると共に、第2の旋回半径表示板41B上で外輪
である左の前側ローラ6の旋回半径を示す位置で停止す
る。
【0048】これにより、オペレータは旋回半径を容易
に認識することができるから、進行方向に対して左,右
に湾曲した路面を転圧するときであっても、ほぼ湾曲し
た路面に沿った転圧作業を行うことができる。
【0049】また、上述した第1の実施の形態では、連
結装置3に設けたポテンショメ−タ21によって屈折角
度を検出する構成としたが、ポテンショメ−タ21に代
えて後部車体4を左,右方向に屈折させるステアリング
シリンダ5のストローク量を検出するストロークセンサ
を用いてもよい。
【0050】また、第1の実施の形態では、アナログ式
の角度表示装置22,23,24を用いるものとした
が、ディジタル式の角度表示装置を用いてもよい。
【0051】次に、図6ないし図10は第2の実施の形
態によるロードローラを示し、本実施の形態の特徴は連
結装置に近接スイッチを設けると共に、該近接スイッチ
によって点灯、消灯する中立位置表示ランプを設けたこ
とにある。なお、本実施の形態では上述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0052】51は連結装置3に設けられた近接スイッ
チで、該近接スイッチ51は、例えばホール素子等の磁
気型スイッチ、光学式スイッチ、静電容量式スイッチ等
が用いられ、該近接スイッチ51は、連結装置3のブラ
ケット3Aに取付けられている。また、近接スイッチ5
1の近傍には、連結装置3の連結軸3Bに取付けられた
被検出体52が設けられている。そして、前部車体2と
後部車体4とがほぼ直線状に並んだ中立状態にあるとき
に、被検出体52の先端は近接スイッチ51に接近す
る。これにより、近接スイッチ51は閉成する。一方、
前部車体2と後部車体4とが左,右方向に屈折した屈折
状態にあるときに、被検出体52の先端は近接スイッチ
51から離間する。これにより、近接スイッチ51は開
成する。
【0053】53,53,…は中立状態表示装置として
の中立状態表示ランプで、該中立状態表示ランプ53は
操縦台10のほぼ中央位置に1個設けられると共に、手
摺り13のうち前部車体2の後側に位置した2個の手摺
り13にそれぞれ1個ずつ設けられている。そして、中
立状態表示ランプ53は近接スイッチ51に接続され、
近接スイッチ51が閉成したときに点灯し、開成したと
きに消灯するものである。
【0054】かくして、このように構成された本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施の形態では中立状態表示
ランプ53を目視し、点灯,消灯を確認するだけで車体
1が中立位置にあるか否かを容易に認識することができ
る。
【0055】なお、上述した第2の実施の形態による近
接スイッチ51は、前部車体2と後部車体4とが中立状
態にあるときに閉成し、屈折状態にあるときに開成する
常開型のスイッチを用いるものとしたが、逆に近接スイ
ッチ51は、中立状態にあるときに開成し、屈折状態に
あるときに閉成する常閉型のスイッチを用いる構成とし
てもよい。
【0056】また、第2の実施の形態では、中立状態、
屈折状態を検出するスイッチとして近接スイッチ51を
用いるものとしたが、本発明はこれに限らず接触式のリ
ミットスイッチ等を用いる構成としてもよい。
【0057】さらに、上述した各実施の形態では、転圧
ローラとしてロードローラを例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限らず、前部車体と後部車体とが屈折可能
に連結された振動ローラ、タイヤローラ等にも広く適用
することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、前部車体と後部車体とが左,右方向に屈折した屈
折状態を検出する屈折状態検出手段と、前記運転席の近
傍に位置して該屈折状態検出手段からの検出信号を用い
て前部車体と後部車体との屈折状態を表示する屈折状態
表示手段とを備える構成としたから、屈折状態表示手段
は前部車体と後部車体とが左,右方向に屈折した屈折状
態か否かを表示することができる。このため、オペレー
タは屈折状態表示手段を目視することによって容易に前
部車体と後部車体とが屈折状態にあるか否かを把握する
ことができ、目視しにくい前側のローラを目視する必要
がなくなり、オペレータの負担を軽減することができる
と共に、転圧作業の作業性を向上することができる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、屈折状態
検出手段を前部車体に対して後部車体が左,右方向に屈
折したときの屈折角度を検出する屈折角度検出器によっ
て構成したから、屈折状態表示手段は、屈折角度検出器
から出力される検出信号を用いて屈折角度に応じた屈折
状態を表示することができる。これにより、オペレータ
は前部車体と後部車体とがどの程度屈折しているのかを
容易に把握することができ、前部車体と後部車体とを速
やかに中立状態に復帰させることができる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、屈折状態
検出手段を前部車体と後部車体との屈折角度を設定する
ステアリングシリンダのストローク量を検出するストロ
ークセンサによって構成したから、屈折状態表示手段
は、ストロークセンサから出力される検出信号を用いて
屈折角度に応じた屈折状態を表示することができる。
【0061】また、請求項4の発明によれば、屈折状態
検出手段を前部車体と後部車体との屈折角度を表示する
角度表示装置によって構成したから、オペレータは角度
表示装置を目視し、屈折角度を認識することができ、転
圧作業の作業性を向上することができる。
【0062】また、請求項5の発明によれば、屈折状態
表示手段をローラの内周側と外周側とのうち少なくとも
いずれか一方の旋回半径を表示する旋回半径表示装置に
よって構成したから、オペレータは旋回半径を容易に認
識することができ、進行方向に対して左,右に湾曲した
路面を転圧するときであっても、ほぼ湾曲した路面に沿
った転圧作業を行うことができる。
【0063】また、請求項6の発明によれば、屈折状態
検出手段を前部車体と後部車体との中立状態を検出する
と共に、屈折状態を検出するスイッチによって構成し、
屈折状態表示手段を前部車体と後部車体とが中立状態で
あるときに点灯し、屈折状態であるときに消灯する中立
状態表示装置によって構成したから、オペレータは、中
立状態表示装置を目視することによって容易に前部車体
と後部車体とが中立状態であるか否かを認識することが
できる。
【0064】また、請求項7の発明によれば、運転席を
前部車体の左,右両側に設け、屈折状態表示手段を左,
右の運転席間のほぼ中央に位置して前側に1個設けると
共に、左,右の運転席の後側にそれぞれ1個ずつ設けた
から、オペレータが前方を目視したときには、左,右の
いずれの運転席に着座した状態であっても運転席間のほ
ぼ中央の屈折状態表示手段を目視することができる。ま
た、オペレータが後方を目視したときには、運転席後側
の屈折状態表示手段を目視することができる。これによ
り、転圧ローラを前進、後進いずれの操作をするときで
あっても、オペレータは進行方向を目視した状態で屈折
状態表示手段を目視でき、オペレータの負担を軽減する
ことができ、転圧作業の作業性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるロードローラ
の前部車体等を拡大して示す平面図である。
【図2】ロードローラの連結装置、ポテンショメ−タを
示す要部断面図である。
【図3】角度表示装置を拡大して示す正面図である。
【図4】第1の実施の形態の変形例による角度表示装置
を拡大して示す正面図である。
【図5】第1の実施の形態の他の変形例による旋回半径
表示装置を拡大して示す正面図である。
【図6】第2の実施の形態によるロードローラの前部車
体等を拡大して示す平面図である。
【図7】ロードローラの連結装置、近接スイッチ等を示
す要部断面図である。
【図8】ロードローラの連結装置、近接スイッチ等を示
す図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。
【図9】操縦台に設けられた中立状態表示ランプ等を示
す要部拡大平面図である。
【図10】手摺りに設けられた中立状態表示ランプ等を
示す要部拡大平面図である。
【図11】従来技術によるロードローラを示す正面図で
ある。
【図12】従来技術によるロードローラを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
2 前部車体 3 連結装置 4 後部車体 5 ステアリングシリンダ 6 前側ローラ 7 後側ローラ 9 運転席 13 手摺り 21 ポテンショメ−タ(屈折状態検出手段) 22,23,24,31 角度表示装置(屈折状態表示
手段) 41 旋回半径表示装置(屈折状態表示手段) 51 近接スイッチ(屈折状態検出手段) 53 中立状態表示ランプ(中立状態表示装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大科 守雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 平澤 喜義 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D052 AA03 AA04 AC01 AD01 AD11 BB01 BB05 BB10 CA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側のローラが回転可能に設けられた前
    部車体と、該前部車体に左,右方向に屈折可能に連結さ
    れ後側のローラが回転可能に設けられた後部車体と、前
    記前部車体の床板上に位置して設けられた運転席とから
    なる転圧ローラにおいて、 前記前部車体と後部車体とが左,右方向に屈折した屈折
    状態を検出する屈折状態検出手段と、前記運転席の近傍
    に位置して該屈折状態検出手段からの検出信号を用いて
    前部車体と後部車体との屈折状態を表示する屈折状態表
    示手段とを備えたことを特徴とする転圧ローラ。
  2. 【請求項2】 前記屈折状態検出手段は、前記前部車体
    に対して後部車体が左,右方向に屈折したときの屈折角
    度を検出する屈折角度検出器である請求項1に記載の転
    圧ローラ。
  3. 【請求項3】 前記屈折状態検出手段は、前記前部車体
    と後部車体との屈折角度を設定するステアリングシリン
    ダのストローク量を検出するストロークセンサである請
    求項1に記載の転圧ローラ。
  4. 【請求項4】 前記屈折状態表示手段は、前部車体と後
    部車体との屈折角度を表示する角度表示装置である請求
    項2または3に記載の転圧ローラ。
  5. 【請求項5】 前記屈折状態表示手段は、前記ローラの
    内周側と外周側とのうち少なくともいずれか一方の旋回
    半径を表示する旋回半径表示装置である請求項2または
    3に記載の転圧ローラ。
  6. 【請求項6】 前記屈折状態検出手段は、前部車体と後
    部車体とがほぼ直線状に並んだ中立状態を検出すると共
    に、前部車体と後部車体とが左,右方向に屈折した屈折
    状態を検出するスイッチであり、前記屈折状態表示手段
    は該スイッチに接続され前部車体と後部車体とが中立状
    態であるときに点灯し、屈折状態であるときに消灯する
    中立状態表示装置である請求項1に記載の転圧ローラ。
  7. 【請求項7】 前記運転席は前部車体の左,右両側に設
    け、前記屈折状態表示手段は、前記左,右の運転席間の
    ほぼ中央に位置して前側に1個設けると共に、前記左,
    右の運転席の後側にそれぞれ1個ずつ設けてなる請求項
    1,2,3,4,5または6に記載の転圧ローラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018134941A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 日立建機株式会社 転圧機械のモニタ装置

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