JP2000204322A - 家具ポリッシュ剤としてのポリマ―の使用 - Google Patents

家具ポリッシュ剤としてのポリマ―の使用

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JP2000204322A
JP2000204322A JP2000004396A JP2000004396A JP2000204322A JP 2000204322 A JP2000204322 A JP 2000204322A JP 2000004396 A JP2000004396 A JP 2000004396A JP 2000004396 A JP2000004396 A JP 2000004396A JP 2000204322 A JP2000204322 A JP 2000204322A
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Shan-Shaangu Shu Oscar
オスカー・シャン−シャーング・シュ
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Rohm and Haas Co
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09GPOLISHING COMPOSITIONS; SKI WAXES
    • C09G1/00Polishing compositions
    • C09G1/06Other polishing compositions
    • C09G1/14Other polishing compositions based on non-waxy substances
    • C09G1/16Other polishing compositions based on non-waxy substances on natural or synthetic resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09G1/00Polishing compositions
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全水性家具ポリッシュ剤および家具の保護
法を開示する。 【構成】 該方法は、水、油、食物、および汚れに対す
る耐性コーティングを家具上に施すために疎水性ポリマ
ーを含有するエマルジョンポリマーを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、家具ポリッシュ剤としてのポリ
マーの使用に関する。該ポリマーは、疎水性モノマーを
重合単位として含有し、懸濁重合により調製される。
【0002】家具を、水、食物、油、およびほこりから
から保護するために家具ポリッシュ剤を用いることが一
般的である。良好な家具ポリッシュ剤は、水および油に
対して耐性でなければならず、家具に透明で光沢ある仕
上がりをあたえるものでなければならない。家具とは、
テーブル、イス、ソファー、机、ドレッサー、ベッドな
どを意味する。家具ポリッシュ剤により保護される家具
は、典型的には木から作られている。木表面とガラス表
面の両方を含む家具もある。ガラス表面ならびに木表面
を清潔にし、保護し、透明で光沢のある仕上がりを与え
る家具ポリッシュ剤が望ましい。
【0003】市販の家具ポリッシュ剤は、典型的にはワ
ックスを用いて製造される。一般的に、家具ポリッシュ
剤は二相系として販売されている。一相においては、ワ
ックスを溶解させるために有機溶剤を用いる。別の水性
相は、界面活性剤および他の物質を含有する。典型的に
は、家具ポリッシュ剤は、スプレーノズルのついた金属
の缶中にいれて販売される。水性相および有機相からエ
マルジョンを形成するために、ポリッシュ剤をスプレー
する前に缶を振らなければならない。
【0004】完全水性家具ポリッシュ剤(all aq
ueous furniturepolish)は、有
機溶剤を含有するこの二相系よりも好ましい。「完全水
性家具ポリッシュ剤」とは、揮発性有機化合物を含有し
ない家具ポリッシュ剤を意味する。完全水性家具ポリッ
シュ剤の利点の1つは、スプレー前に家具ポリッシュ剤
を振る必要をなくしたことである。完全水性家具ポリッ
シュ剤はまた、環境問題の点で揮発性有機化合物(「V
OC」)よりも望ましい。
【0005】米国特許第5085695号は、保護家具
ポリッシュ剤組成物を開示する。組成物は、水;脂肪族
モノマー、酸性モノマー、および硬質モノマーから調製
されたポリマー;油;およびポリマーに関する補助溶剤
または界面活性剤である添加剤を含有する。該脂肪族モ
ノマーは、エステル基のアルコール部分のアルキル基中
に12個またはそれ以上の炭素原子を含むものである。
【0006】該特許において例示されるポリマーは、酢
酸エチル中で製造され、次に乳化される。該ポリマーを
調製するために用いるプロセスのために、残存酢酸エチ
ル(VOC)が該ポリマーを用いて調製された家具ポリ
ッシュ剤中に見られる。家具ポリッシュ剤に添加される
補助溶剤もまたVOCである。したがって、この開示に
もかかわらず、ガラス表面ならびに木表面を清潔にし、
保護し、透明で光沢のある仕上がりを提供するために用
いることができる完全水性家具ポリッシュ剤が依然とし
て必要とされている。
【0007】本発明者は、家具ポリッシュ剤中のワック
スを、重合単位として疎水性に改質されたモノマーを含
有する水性エマルジョンポリマーに代えることによりこ
の要求を満足できることを見いだした。疎水性モノマー
とは、(メタ)アクリル酸のC12ないしC40アルキ
ルエステルを意味する。
【0008】本発明は、(a)1ないし100重量部の
少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ないしC
40アルキルエステル、(b)0ないし99重量部の少
なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
(c)0ないし15重量部の少なくとも1種のエチレン
性不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として
含む水性エマルジョンポリマーを家具に施用することを
含む家具の保護法を提供する。
【0009】本発明はさらに、前記ポリマーでコートさ
れた家具を含む物品も提供する。
【0010】本発明の更なる態様において、(a)1な
いし100重量部の少なくとも1種の(メタ)アクリル
酸のC12ないしC40アルキルエステル、(b)0な
いし99重量部の少なくとも1種のエチレン性不飽和モ
ノマー、および(c)0ないし15重量部の少なくとも
1種のエチレン性不飽和酸含有モノマーまたはその塩を
含む完全水性家具ポリッシュ剤が提供される。
【0011】本発明において用いるポリマーは、一段ま
たは多段プロセスにより調製されることができる。ポリ
マーの調製法は、メチル−β−シクロデキストリン
(「CD」)を用いた懸濁重合である。懸濁重合プロセ
スの詳細な説明については、米国特許第5521266
号参照。本発明において有用なポリマーの調製法におい
ては、有機溶剤を用いない。
【0012】本発明において用いられるポリマーのモル
ホロジーは、ポリマーのある性質を最適化するようにデ
ザインされることができる。例えば、ポリマーを、コア
ポリマーがシェルを形成するポリマーよりも低いガラス
転移温度を有するようにデザインされたコア−シェル形
態にすることができる。あるいは、コアを形成するポリ
マーはシェルを形成するポリマーよりも高いガラス転移
温度を有するようにデザインしてもよい。この場合、コ
アはフィラーとして作用し、シェルはより硬質のコアを
結合させ、フィルム形成を助けることができる。コア−
シェルポリマーは当業界で周知の方法により調製され
る。
【0013】本出願に含まれるサンプルを調製するため
に用いられるプロセスにおいて、第一段は、モノマーエ
マルジョンおよび過硫酸ナトリウムを、CD、脱イオン
水、および界面活性剤を含有する溶液に添加することに
より調製した。第一段は、85℃で反応させた。第二段
は、第二のモノマーエマルジョンを調製し、第二のモノ
マーエマルジョンおよび過硫酸ナトリウム溶液を反応さ
せた第一段に供給することにより調製した。第二段は、
85℃で反応させた。
【0014】本発明において用いるポリマーは、重合単
位として1ないし100重量部、好ましくは20ないし
95重量部、より好ましくは40ないし95重量部の、
少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ないしC
40アルキルエステルを含有する組成物である。本発明
において用いるポリマーが重合単位として60ないし9
5重量部、好ましくは70ないし94重量部、より好ま
しくは80ないし93重量部の少なくとも1種の(メ
タ)アクリル酸のC12ないしC40アルキルエステル
を含有するのがさらに好ましい。(メタ)アクリル酸の
アルキルエステルは、(メタ)アクリル酸のC12ない
しC30アルキルエステルであるのが好ましい。(メ
タ)アクリル酸のアルキルエステルは、(メタ)アクリ
ル酸のC12ないしC18アルキルエステルであるのが
より好ましい。適当な(メタ)アクリル酸のアルキルエ
ステルとしては、これに限定されないが、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)
アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、
および(メタ)アクリル酸エイコシルが挙げられる。1
以上の(メタ)アクリル酸のC12ないしC40アルキ
ルエステルを用いることにより有用な性質を得ることが
できる。
【0015】本発明において用いるポリマーはさらに、
重合単位として、0ないし99重量部、好ましくは4な
いし79重量部、より好ましくは4ないし59重量部の
少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを含有して
もよい。本発明において用いるポリマーが、重合単位と
して4ないし39重量部、好ましくは5ないし29重量
部、より好ましくは6ないし19重量部の少なくとも1
種のエチレン性不飽和モノマーを含有するのがさらに好
ましい。本発明のポリマー組成物の調製において用いる
のに適したエチレン性不飽和モノマーとしては、これに
限定されないが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸デシル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、およびア
クリル酸ヒドロキシプロピルを含む(メタ)アクリル酸
エステルモノマー;アクリルアミドまたは置換アクリル
アミド;スチレンまたは置換スチレン;酢酸ビニルまた
は他のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
N−ビニルピロリドンなどのビニルモノマー;およびア
クリロニトリルまたはメタクリロニトリルが挙げられ
る。アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、およびス
チレンが好ましい。
【0016】本発明において用いるポリマーはさらに、
重合単位として0ないし15重量部、好ましくは1ない
し10重量部、より好ましくは1ないし5重量部のエチ
レン性不飽和酸含有モノマーまたはその塩を含んでもよ
い。適当なエチレン性不飽和酸含有モノマーとしては、
これに限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、メタクリル酸ホスホエチル、2−アクリルア
ミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、ビニルス
ルホン酸ナトリウム、イタコン酸、フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸モノメチル、フマル酸モノメチル、フマ
ル酸モノブチル、および無水マレイン酸があげられる。
アクリル酸およびメタクリル酸が好ましい。メタクリル
酸がより好ましい。
【0017】本発明において用いるポリマーはさらに、
重合単位として、0ないし25重量部、好ましくは0な
いし15重量部、より好ましくは0ないし10重量部の
フッ素化(メタ)アクリル酸エステルエチレン性不飽和
モノマー、例えば、Zonyl製品(DuPont C
hemical Companyの登録商標)を含んで
もよい。
【0018】本発明において用いるポリマーはさらに、
重合単位として、0ないし25重量部、好ましくは0な
いし15重量部、より好ましくは0ないし10重量部の
ケイ素含有エチレン性不飽和モノマー、例えばビニルト
リメトキシシランおよびメタクリロキシプロピルトリメ
トキシシランを含んでもよい。
【0019】本発明において用いるポリマーはさらに、
重合単位として、0ないし80重量部、好ましくは0な
いし50重量部、より好ましくは1ないし15重量部
の、C 〜C20アルキルスチレンおよびアルキル−ア
ルファ−メチルスチレン、イタコン酸C〜C20アル
キルジアルキルエステル、カルボン酸のC10〜C20
ビニルエステル、C〜C20N−アルキルアクリルア
ミドおよびメタクリルアミド、アルファ−ヒドロキシメ
チルアクリル酸C10〜C20アルキルエステル、2,
2’−(オキシジメチレン)ジアクリル酸C〜C20
ジアルキルエステル、2,2’−(アルキルイミノジメ
チレン)ジアクリル酸C〜C20ジアルキルエステ
ル、C〜C20N−アルキルアクリルイミド、および
10〜C アルキルビニルエーテルから選択される
モノマーを含んでもよい。
【0020】本発明において用いるポリマーはさらに、
重合単位として、架橋剤および架橋性モノマーから選択
される、クロスリンカー(cross−linker)
をポリマー重量に基づいて、0.1ないし10重量部、
好ましくは0.1ないし5重量部、より好ましくは0.
1ないし3重量部含んでもよい。クロスリンカーとは、
本発明の組成物のモノマー上に見られる酸基と反応する
少なくとも2つの反応性基を有する化合物を意味する。
本発明において有用な架橋剤としては、ポリアジリジ
ン、ポリイソシアネート、ポリカルボジイミド、ポリア
ミン、および多価金属が挙げられる。架橋剤は、任意で
あり、重合が完了した後に添加してもよい。
【0021】架橋性モノマーは、重合中に本発明の組成
物のモノマー系に加えられるクロスリンカーである。本
発明において有用な架橋性モノマーとしては、アクリル
酸アセトアセトキシエチル、メタクリル酸アセトアセト
キシプロピル、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、
アセト酢酸アリル、メタクリル酸アセトアセトキシブチ
ル、およびメタクリル酸2,3−ジ(アセトアセトキ
シ)プロピルなどのアセト酢酸官能性モノマー;ジビニ
ルベンゼン、ポリヒドロキシル化化合物の(メタ)アク
リロイルポリエステル、ポリカルボン酸のジビニルエス
テル、ポリカルボン酸のジアリルエステル、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロリド、テレフタル酸トリアリ
ル、メチレンビスアクリルアミド、マレイン酸ジアリ
ル、フマル酸ジアリル、ヘキサメチレンビスマレアミ
ド、リン酸トリアリル、トリメリット酸トリビニル、ア
ジピン酸ジビニル、グリセリルトリメタクリレート、琥
珀酸ジアリル、ジビニルエーテル、エチレングリコール
のジビニルエーテルまたはジエチレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレートまた
はメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、ペンタエリトリトールトリアクリレートまたは
テトラアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、メタクリル酸アリル、シクロペンタジエンジア
クリレート、ブチレングリコールジアクリレートまたは
ジメタクリレート、トリメチロールプロパンジ−、また
はトリアクリレート、(メタ)アクリルアミド、n−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、その混合物などが挙
げられる。(メタ)アクリルアミド、n−メチロール
(メタ)アクリルアミド、およびその混合物が好まし
い。用いるクロスリンカーの量は、クロスリンカーがフ
ィルム形成を妨げないように選択される。
【0022】本発明において用いるポリマーの分子量を
調節するために連鎖移動剤を用いてもよい。適当な連鎖
移動剤としては、例えば、ドデシルメルカプタン(「n
−DDM」)などのメルカプタンが挙げられる。連鎖移
動剤は、ポリマー組成物の全重量に基づいて0.1%な
いし10%で用いる。
【0023】本発明において用いるポリマーは、それ自
身家具ポリッシュ剤として用いても良いし、あるいは家
具の保護性能を向上させるために他の材料を配合しても
よい。適当な材料としては、これに限定されないが、油
および香料が挙げられる。レモンオイル、オレンジオイ
ル、オールドイングリッシュオイルなどの油を、一般
に、ポリッシュ剤の全重量に基づいて0.1%ないし3
重量%で添加する。レモンまたはオレンジ香料などをさ
らに配合物に添加してもよい。
【0024】本発明において用いるポリマーは、典型的
には、家具にポリマーを施用することにより家具をコー
トするために用いる。家具は、テーブル、イス、ソファ
ー、机、ドレッサー、ベッドなどから選択される。ポリ
マーをスプレーにより家具に塗布してもよい。当業界で
公知の他のコーティング法も用いることができる。ポリ
マーを、1ミクロンないし20ミクロン、好ましくは5
ミクロンないし10ミクロンの乾燥厚みになるように、
1g/mないし40g/m、好ましくは10g/m
ないし20g/mで施用する。家具上にポリマーを
広げ、過剰のポリマーを吸収させるために乾いた布を用
いてもよい。ポリマーを次に乾燥させる。ポリマーは周
囲条件下で乾燥させることができる。
【0025】ポリマーをさらにラテックスと混合した
後、ポリマーを家具に施用してもよい。任意のラテック
スを用いることができる。適当なラテックスとしては、
これに限定されないが、アクリル酸ブチル/メタクリル
酸メチル、アクリル酸ブチル/スチレン、スチレン/ブ
タジエン、および酢酸ビニルラテックスがあげられる。
ラテックスと混合するポリマーの量は、典型的には1な
いし50重量部、好ましくは5ないし45重量部、より
好ましくは10ないし40重量部である。混合物を典型
的には前記のようにして家具に施用する。
【0026】以下の略語を本出願全体にわたって用い
る: SMA=メタクリル酸ステアリル MMA=メタクリル酸メチル BA=アクリル酸ブチル MAA=メタクリル酸 CD=メチル−β−シクロデキストリン
【0027】以下の実施例は本発明において有用なポリ
マーを説明することを意図し、ポリマーを家具上のコー
ティングとして用いると利点がある。実施例は本発明の
範囲を制限するものではない。
【0028】本発明において用いるポリマーの一般的調
製法は以下の通りであった:第1段に関して、400g
の脱イオン水、Triton XN−45S(Unio
nCarbide Chemical Company
の登録商標)アニオン性界面活性剤、および28.6g
のCDを、機械的撹拌装置、温度調節装置、コンデンサ
ー、モノマーおよび開始剤供給管、および窒素入口を備
えた4リットルの四ツ口丸底フラスコ中に室温で導入し
た。窒素パージ下撹拌しながら、内容物を85℃に加熱
した。モノマーエマルジョンを別に調製した。0.35
重量%の炭酸ナトリウム(第1段および第2段の全モノ
マー重量に基づく)の25gの脱イオン水中溶液および
0.35重量%の過硫酸ナトリウム(第1段および第2
段の全モノマー重量に基づく)の30gの脱イオン水中
溶液を反応がま中に導入した。モノマーエマルジョンを
20分かけて、210gの脱イオン水中0.05%の過
硫酸ナトリウム(第1段および第2段の全モノマー重量
に基づく)の開始剤溶液とともに供給した。
【0029】第2段について、625gの脱イオン水、
7.8gのTriton XN−45Sアニオン性界面
活性剤、およびモノマーを用いて第二のモノマーエマル
ジョンを調製した。第1段終了直後、モノマーエマルジ
ョンを供給し、第2段のモノマーエマルジョンを3時間
かけて過硫酸ナトリウム開始剤溶液とともに供給した。
第1および第2のモノマーエマルジョンのモノマーを、
表1のポリマー(モノマーの重量%に基づく)が得られ
るように選択した。異なるポリマーの一覧表にはn−D
DMを含むポリマーと含まないポリマーが含まれる。n
−DDMの使用により、ポリマーの分子量が低減される
(約500000ないし約150000)。
【0030】
【表1】
【0031】耐水性 100gのポリマー1を3000mlのビーカー中に計
り取り、2275グラムの水を静かに撹拌しながら5分
間ゆっくり加えることにより、耐水性測定用ポリマーサ
ンプルを調製した。サンプルを次にプラスチック製スプ
レーボトル中に注いだ。
【0032】約0.4gの試験サンプルを、8cm×1
0cmのKodakプロジェクタースライドカバーガラ
ス上および木製家具上にスプレーした。サンプルを20
分間風乾した。2分後の接触角が側角器で測定された。
別の実験を行い、ここではスライドカバーガラスおよび
木製家具を前記のように処理し、次にチーズクロスを用
いて円を描くような動作でポリマーがガラスおよび木の
全面に全体的に均質に広がるまでポリッシュした。2分
後の接触角が測定された。数値が大きいほど疎水性が高
いことを示す。結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】結果 ポリマーサンプルは、ガラスと木の両方に関して、風乾
しても、ポリッシュしてもいずれでも、良好な耐水性を
示した。
【0035】光沢度 すべてのポリマーサンプルを前記のように水で固体含量
2重量%まで希釈した。6滴(約0.3g)のサンプル
を7.5cm×38cmのニトロセルロース仕上サクラ
木片表面上に適用し、次にチーズクロスで表面上に均一
に分布させた。表面を次に別の乾いたチーズクロスを用
いて、光沢のある外観が得られるまで円を描くようにポ
リッシュした。20°および60°の投射角での光沢度
を測定するために、BYK Gardner Micr
o−TRI光沢計を用いた。数値が大きいほど、表面に
光沢がある。光沢度測定の結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】結果 ポリマーで処理した表面は、未処理の表面と比べて光沢
が増した。フルオロカーボンを含有するサンプルは、フ
ルオロカーボンを含まないものよりも光沢度が著しく高
い。
【0038】フィルム透明性 本発明において用いるポリマーからつくったフィルムの
透明性を試験した。100グラムのポリマー1を300
0mlのビーカーに入れ、2275gの水をゆっくり添
加した。サンプルを5分間静かに撹拌した。サンプルを
次にプラスチック製スプレーボトル中に注いだ。この手
順をポリマー2および3について繰り返した。
【0039】約0.15gの試験サンプルを8cm×1
0cmのKodakプロジェクタースライドカバーガラ
ス上にスプレーした。サンプルを20分間風乾し、次に
フィルム形成性および透明性について観察した。結果を
表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】結果 ポリマーサンプルは良好な透明フィルムを形成した。透
明なフィルム形成は、透明性だけでなく、光沢度および
清浄性にも寄与しうる。
【0042】水白化 水白化は、ポリマーでコートした表面に水滴を滴下した
後に起こりうる。水白化はコーティングが白色に変化す
るように見えるので望ましくない。前記と同様にしてサ
ンプルを調製した。約0.15gの2%固体含量ポリマ
ーサンプルを、8cm×10cm Kodakプロジェ
クタースライドカバーガラス上にスプレーし、20分間
風乾した。5滴の水(約0.15グラム)をガラス上に
滴下し、次に小滴の白色度を5分以内に測定した。結果
を表5に示す。
【0043】
【表5】
【0044】結果 水白化はフィルム形成性およびポリマー配合特性の指標
である。ポリマー1および2のフィルム形成性およびポ
リマー配合特性からは水白化は起こらない。ポリマーサ
ンプルが水白化を示さなかったという事実は、それらが
化学物質および水に対して良好な耐性を有することを意
味する。
【0045】食物のしみに対する耐性 すべてのポリマーサンプルを2%固体含量まで水で希釈
した。サクラ木表面をポリマーサンプルで処理した。約
0.1グラムのケチャップおよびマスタードのなどの香
辛料、および0.05グラムの飲料、例えばコーヒーお
よび紅茶を次に処理したサクラ木表面に塗布し、ペトリ
皿で4時間覆った。物質を湿らせたペーパータオルで取
り除き、耐性を、5を優良(表面上に染みが全く残って
いない)として0〜5段階で採点した。結果を表6に示
す。
【0046】
【表6】
【0047】結果 前記結果から、疎水性モノマーを重合単位として含む水
性エマルジョンポリマーを家具ポリッシュ剤として使用
することより、家具の染みとなることが知られている一
般的な食物に対して良好な保護が得られることがわか
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)1ないし100重量部の少なくと
    も1種の(メタ)アクリル酸のC12ないしC40アル
    キルエステル、(b)0ないし99重量部の少なくとも
    1種のエチレン性不飽和モノマー、および(c)0ない
    し15重量部の少なくとも1種のエチレン性不飽和酸含
    有モノマーまたはその塩を重合単位として含む水性エマ
    ルジョンポリマーを家具に施用することを含む家具の保
    護法。
  2. 【請求項2】 ポリマーが、(a)20ないし95重量
    部の少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ない
    しC40アルキルエステル、(b)4ないし79重量部
    の少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
    (c)1ないし10重量部の少なくとも1種のエチレン
    性不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として
    含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ポリマーが、(a)40ないし95重量
    部の少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ない
    しC40アルキルエステル、(b)4ないし59重量部
    の少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
    (c)1ないし5重量部の少なくとも1種のエチレン性
    不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として含
    む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 (a)1ないし100重量部の少なくと
    も1種の(メタ)アクリル酸のC12ないしC40アル
    キルエステル、(b)0ないし99重量部の少なくとも
    1種のエチレン性不飽和モノマー、および(c)0ない
    し15重量部の少なくとも1種のエチレン性不飽和酸含
    有モノマーまたはその塩を重合単位として含むポリマー
    でコートされた家具を含む物品。
  5. 【請求項5】 ポリマーが、(a)20ないし95重量
    部の少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ない
    しC40アルキルエステル、(b)4ないし79重量部
    の少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
    (c)1ないし10重量部の少なくとも1種のエチレン
    性不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として
    含む請求項4に記載の物品。
  6. 【請求項6】 ポリマーが、(a)40ないし95重量
    部の少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ない
    しC40アルキルエステル、(b)4ないし59重量部
    の少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
    (c)1ないし5重量部の少なくとも1種のエチレン性
    不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として含
    む請求項4に記載の製品。
  7. 【請求項7】 (a)1ないし100重量部の少なくと
    も1種の(メタ)アクリル酸のC12ないしC40アル
    キルエステル、(b)0ないし99重量部の少なくとも
    1種のエチレン性不飽和モノマー、および(c)0ない
    し15重量部の少なくとも1種のエチレン性不飽和酸含
    有モノマーまたはその塩を含む完全水性家具ポリッシュ
    剤。
  8. 【請求項8】 ポリマーが、(a)20ないし95重量
    部の少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ない
    しC40アルキルエステル、(b)4ないし79重量部
    の少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
    (c)1ないし10重量部の少なくとも1種のエチレン
    性不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として
    含む請求項7に記載の家具ポリッシュ剤。
  9. 【請求項9】 ポリマーが、(a)40ないし95重量
    部の少なくとも1種の(メタ)アクリル酸のC12ない
    しC40アルキルエステル、(b)4ないし59重量部
    の少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー、および
    (c)1ないし5重量部の少なくとも1種のエチレン性
    不飽和酸含有モノマーまたはその塩を重合単位として含
    む請求項7に記載の家具ポリッシュ剤。
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