JP2000204046A - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JP2000204046A
JP2000204046A JP11004433A JP443399A JP2000204046A JP 2000204046 A JP2000204046 A JP 2000204046A JP 11004433 A JP11004433 A JP 11004433A JP 443399 A JP443399 A JP 443399A JP 2000204046 A JP2000204046 A JP 2000204046A
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polyhydric alcohol
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國男 大原
Norimasa Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗そう痒剤を低濃度で含有しても優れたそう
痒防止作用を維持することができ、また副作用が少な
く、しかも油っぽさが少なくべたつかずさらっとした使
用感を有して全身皮膚に使用可能な外用剤を提供する。 【解決手段】 多価アルコール系脂肪酸エステルと、油
分と、低級アルコールと、水を含有させて基剤を調製す
る。基剤に抗そう痒剤を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品や医薬部外
品などの外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚におけるそう痒のメカニズムについ
ては複雑な要因が絡むため、未だ不明な点が多く残され
ているが、かゆみを低減する作用を有するものとして、
抗ヒスタミン剤やステロイド剤、消炎鎮痛薬、局所麻酔
薬、抗アレルギー薬、その他数多くの薬剤が報告されて
いる。通常、外用剤はこれら薬剤を、主に乳化技術を柱
とした乳剤性クリーム基剤、乳剤性ローション基剤など
に含有させて調製されている。さらに最近ではこれら抗
そう痒剤に加えて、ピーマンや唐辛子のアルカロイド成
分であるカプサイシンやノニル酸バニリル酸アミドを含
有した外用剤が、かゆみや痛みをともなう対象疾患に使
用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カプサ
イシンやノニル酸バニリル酸アミドの抗そう痒剤を高濃
度に含有する外用剤(いわゆるかゆみ止め製剤)は、か
ゆみを伴う疾患としてのアトピー性皮膚炎・乾癬、皮膚
そう痒症などに対して一定の効果がみとめられている。
一方ではカプサイシンやノニル酸バニリル酸アミド特有
の使用時の皮膚の赤熱感(灼熱感)、刺激感、痛みなど
が数時間継続するなどの症状を訴える例が数多く見ら
れ、この副作用低減という問題の解決が急務となってい
た。またかゆみは全身に感じられることが多く、全身に
塗布するには従来の基剤ではべとつきや油っぽさなどの
使用感が問題となり、使いにくいという欠点が指摘され
ていた。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、抗そう痒剤を低濃度で含有しても優れたそう痒防
止作用を維持することができ、また副作用が少なく、し
かも油っぽさが少なくべたつかずさらっとした使用感を
有して全身皮膚に使用可能な外用剤を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
外用剤は、多価アルコール系脂肪酸エステルと、油分
と、低級アルコールと、水を含有させて基剤を調製し、
基剤に抗そう痒剤を配合して成ることを特徴とするもの
である。
【0006】また本発明の請求項2に係る外用剤は、請
求項1の構成に加えて、多価アルコールを含有させて成
ることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項3に係る外用剤は、請
求項1又は2の構成に加えて、抗そう痒剤として、カプ
サイシン、ノニル酸バニリル酸アミド、トウガラシ抽出
物からなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いて成
ることを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項4に係る外用剤は、請
求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、基剤100重
量部に対して抗そう痒剤を0.0001〜0.10重量
部配合して成ることを特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項5に係る外用剤は、請
求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、ヒノキチオー
ルを配合して成ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0011】本発明において使用する多価アルコール系
脂肪酸エステルは、多価アルコールと脂肪酸のエステル
であって、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
などを単独で用いたり複数種併用したりすることができ
る。
【0012】ショ糖脂肪酸エステルとしては、モノエス
テル含有量が20モル%以上のものが好ましく、またシ
ョ糖1分子当たりの脂肪酸のエステル置換度が2.2以
下のものを好適に用いることができる。さらにエステル
置換度が1.8以下のものがより好ましい。脂肪酸とし
ては炭素数が8〜22の飽和及び不飽和の単独脂肪酸あ
るいは混合脂肪酸を用いることができる。具体的には、
モノミリスチン酸ショ糖、モノステアリン酸ショ糖、モ
ノオレイン酸ショ糖、ジステアリン酸ショ糖、ジオレイ
ン酸ショ糖などを単独で用いたり二種類以上を併用した
りすることができる。
【0013】ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、
モノエステルを好適に用いることができる。ポリグリセ
リンとしては、グリセリン重合度が2〜12のものを、
また脂肪酸としては炭素数が8〜22の飽和及び不飽和
の単独脂肪酸あるいは混合脂肪酸を用いることができ
る。具体的には、モノステアリン酸ジグリセリル、モノ
オレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、
モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸
テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、
トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン
酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリ
ル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン
酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリ
ル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン
酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセ
リル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、ポリリシノ
ール酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリ
ル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン
酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モ
ノリノール酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デ
カグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソ
ステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグ
リセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタステ
アリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセ
リル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ヘプタ
ステアリン酸デカグリセリル、ヘプタオレイン酸テトラ
グリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカオ
レイン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグ
リセリルなどを単独で用いたり二種類以上を併用したり
することができる。
【0014】グリセリン脂肪酸エステルとしては、モノ
エステルを好適に用いることができる。脂肪酸としては
炭素数が8〜22の飽和及び不飽和の単独脂肪酸あるい
は混合脂肪酸を用いることができる。具体的には、モノ
ミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリ
ル、モノオレイン酸グリセリル、モノイソステアリン酸
グリセリルなどを単独で用いたり二種類以上を併用した
りすることができる。
【0015】ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノ
エステルを好適に用いることができる。脂肪酸としては
炭素数が8〜22の飽和及び不飽和の単独脂肪酸あるい
は混合脂肪酸を用いることができる。具体的には、モノ
ラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、
モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソル
ビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸
ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタントリオレイン
酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セス
キイソステアリン酸ソルビタンなどを単独で用いたり二
種類以上を併用したりすることができる。
【0016】ポリエチレングリコール脂肪酸エステルと
しては、モノエステルを好適に用いることができる。ポ
リエチレングリコールとしては、酸化エチレンの重合度
が20以下の物を、また脂肪酸としては炭素数が8〜2
2の飽和及び不飽和の単独脂肪酸あるいは混合脂肪酸を
用いることができる。具体的には、モノラウリン酸ポリ
エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレング
リコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モ
ノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エ
チレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコー
ル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソス
テアリン酸ポリエチレングリコールなどを単独で用いた
り二種類以上を併用したりすることができる。
【0017】トレハロース脂肪酸エステルとしては、モ
ノエステル含有量が20モル%以上のものが好ましく、
トレハロース1分子当たりの脂肪酸のエステル置換度が
2.2のものを好適に用いることができる。さらにエス
テル置換度が1.8以下のものがより好ましい。脂肪酸
としては炭素数が8〜22の飽和及び不飽和の単独脂肪
酸あるいは混合脂肪酸を用いることができる。具体的に
は、モノミリスチン酸トレハロース、モノステアリン酸
トレハロース、モノオレイン酸トレハロース、ジステア
リン酸トレハロース、ジオレイン酸トレハロースなどを
単独で用いたり二種類以上を併用したりすることができ
る。
【0018】本発明において使用する油分としては、動
植物油類、エステル油類、炭化水素類、高級アルコール
類、シリコン類などを単独で用いたり併用したりするこ
とができる。動植物油類としてはラッカセイ油、ゴマ
油、大豆油、月見草油、サフラワー油、オリーブ油、ア
ボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ツ
バキ油、カカオ油、ヤシ油、ヒマシ油、ナタネ油、メン
ジツ油、ケシ油、豚脂、羊毛油、牛脂等の油脂類、及び
これら油脂類に水素添加等の化学変化を行ったもの、及
びサラシミツロウ、ゲイロウ、木ロウ、ラノリン、カル
ナバロウ、セラックロウなどのワックス類を例示するこ
とができる。
【0019】エステル油類としては、通常の脂肪酸エス
テル及びエステル置換度が2.2を超えるショ糖脂肪酸
エステルやトレハロース脂肪酸エステル及びジあるいは
トリのグリセリン脂肪酸エステルなどを単独で用いたり
二種類以上を併用したりすることができる。
【0020】具体的には、酢酸(セチル・ラノリル)エ
ステル、トリアセチルグリセリル、プロピオン酸エイコ
サニル、チオジプロピオン酸ジラウリル、乳酸ラウリ
ル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルドデシ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ポリプロピレ
ングリコールオリゴエステル、コハク酸2−エチルヘキ
シル、ヘプタン酸ステアリル、アジピン酸ジイソプロピ
ル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、
アジピン酸ジ−2−ヘキシデシル、アジピン酸ジ(2−
ヘプチルウンデシル)、カプリル酸セチル、2−エチル
ヘキサン酸セチル、2−エチルへキサン酸セトステアリ
ル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−
エチルへキサン酸ペンタエリスリット、2−エチルヘキ
サン酸ヘキサデシル、2−エチルヘキサン酸ステアリ
ル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、ジ−2−エ
チルへキサン酸エチレングリコール、ジ(2−エチルヘ
キサン酸)−2,2−ジメタル−1,3−プロピンジオ
ール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロ
パン、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオ
クタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、
イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシ
ル、ジノナン酸プロピレングリコール、ペラルゴン酸オ
クチル、イソペラルゴン酸オクチル、トリ(カプリル・
カプリン酸)グリセリン、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコール、セバシン酸ジイソプロピル、ラウリン酸ヘキ
シル、ラウリン酸イソステアリル、トリラウリン酸グリ
セリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸デシ
ル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸ミリス
チン、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸イソセチル、
ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、トリミリスチン酸グリセリル、テトラミリスチ
ン酸ペンタエリスリット、パルミチン酸イソプロピル、
パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、パルミチ
ン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、イソパ
ルミチン酸オクチル、トリパルミチン酸グリセリル、ス
テアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸
オクチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ステ
アリル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、トリステアリン酸
グリセリル、ステアリン酸バルチ、イソステアリン酸エ
チル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン
酸ブチル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン
酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソ
ステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸オクチル
ドデシル、イソステアリン酸バルチ、モノイソステアリ
ン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリ
ル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステ
アリン酸トリメチロールプロパン、テトライソステアリ
ン酸ポリグリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエ
リスリット、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシ
ル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸
イソデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチル
ドデシル、ジオレイン酸エチレングリコール、トリオレ
イン酸グリセリル、リシノール酸オクチルドデシル、ピ
バリン酸イソデシルピバリン酸イソステアリル、トリベ
ヘン酸グリセリル、エルカ酸オクチルドデシル、ラノリ
ン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシ
ル、アボカド油脂肪酸エチル、ミンク油脂肪酸エチル、
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ヘキサオキシス
テアリン酸ジペンタエリトリット、ダイマー酸ジイソプ
ロピル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、
オリーブオレイン酸エチル、イソオクタン酸セチル、ス
テアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステ
リル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピ
ル、12−ステアロイルステアリン酸イソセチル、12
−ステアロイルステアリン酸イソステアリル、12−ス
テアロイルステアリン酸ステアリル、モノカプリル酸プ
ロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコー
ル、ジデカン酸プロピレングリコール、テトラ2−エチ
ルヘキサン酸ペンタエリスリトール、デカステアリン酸
デカグリセリル、デカオレイン酸グリセリル、デカイソ
ステアリン酸デカグリセリルなどを例示することができ
る。
【0021】炭化水素類としてはワセリン、流動パラフ
ィン、スクワランなどを例示することができる。高級ア
ルコール類としてはセチルアルコール、ステアリルアル
コール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ルなどを例示することができる。高級脂肪酸としてはパ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などを例示する
ことができる。シリコン類としてはメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン,環状ジメチルポリ
シロキサンを例示することができ、その他、シリコーン
誘導体で医薬品、化粧品、食品などで一般的に使われる
ものを適宜用いることができる。
【0022】本発明において使用する低級アルコールと
しては、炭素数が1〜6の直鎖または分岐鎖状のアルキ
ル基からなるアルコールを用いることができ、例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペ
ンチルアルコール、ヘキシルアルコールアミルアルコー
ルなどを単独で用いたり併用することができる。
【0023】本発明では、必要に応じて、分子内に2個
以上の水酸基を有する水溶性多価アルコールを用いるこ
とができる。具体的には、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、エチレングリコールなどのア
ルキレングリコールやこれ以上のポリアルキレングリコ
ール、及びグリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリ
グリセリン、及びトリメチロールエタン、エリスリトー
ル、ペンタエリスリトール、ソルビタン、グルコース、
ソルビトール、マルチトール、シュークロース、ラフィ
ノース、トリハロースなどを単独で用いたり併用するこ
とができる。
【0024】本発明の基剤は常法により調製することが
できる。例えば、多価アルコール系脂肪酸エステルと油
分、及び必要に応じて低級アルコール、及び必要に応じ
て多価アルコールを混合すると共に水浴上で60〜10
0、好ましくは75〜90℃に加熱しながら溶解し、か
き混ぜて混合物を調製する。またこれとは別に、防腐性
を有する成分やその他の添加剤を精製水に加え、必要な
らば加熱し、溶解して水溶液を調製する。そして混合物
に水溶液を加えて均一にかき混ぜ、さらに、冷却後に低
級アルコールを加えることによって、本発明の基剤を調
製することができる。薬効成分、防腐剤などの添加は、
その物理化学的性質に応じて、外用剤への製剤化の初期
に多価アルコール系脂肪酸エステル、油分などと混ぜ合
わせるか、または製剤化の最終工程で低級アルコールに
溶かして加えることなど適宜選択することができる。
【0025】本発明において、多価アルコール系脂肪酸
エステルの含有量は全量に対して1.0〜20.0重量
%に設定するのが好ましい。多価アルコール系脂肪酸エ
ステルの含有量が1.0重量%未満であれば、一部の成
分の分離が見られるなど安定な基剤や外用剤を得ること
ができないという問題が発生する恐れがあり、多価アル
コール系脂肪酸エステルの含有量が20.0重量%を超
えると、粘性が上昇して、皮膚等への塗布時に基剤や外
用剤の延びが低下するという問題が発生する恐れがあ
る。また本発明において、油分の含有量は全量に対して
0.1〜30.0重量%に設定するのが好ましい。油分
の含有量が0.1重量%未満であれば、成分の分離が見
られてゲル状あるいはクリーム状の基剤を安定に調製す
ることができないという問題が発生する恐れがあり、油
分の含有量が30.0重量%を超えると、成分が分離す
るという問題が発生する恐れがある。さらに本発明にお
いて、低級アルコールの含有量は全量に対して0.5〜
10.0重量%に設定するのが好ましい。低級アルコー
ルの含有量が0.5重量%未満であれば、添加する成分
(薬効成分や防腐剤など)によって目的とする安定な外
用剤を得ることができないという問題が発生する恐れが
あり、低級アルコールの含有量が10.0重量%を超え
ると、一部の成分の分離が発生し、安定な基剤や外用剤
を得ることができなくなるという問題が発生する恐れが
ある。また本発明において、多価アルコールの含有量は
全量に対して0.1〜30.0重量%に設定するのが好
ましい。多価アルコールの含有量が0.1重量%未満で
あれば、組成によっては一部の成分の分離が発生し、安
定な基剤や外用剤を得ることができなくなるという問題
が発生する恐れがあり、多価アルコールの含有量が3
0.0重量%を超えると、多価アルコール(特にグリセ
リン)によるべとつきが発生して、官能面(使用感)が
悪いという問題が発生する恐れがある。特に、製剤面か
ら外用剤はゲル状のものが好ましく、安定なゲル製剤
(外用剤)を得るためには0.5重量%以上の多価アル
コールを配合するのが好ましい。
【0026】また本発明は、クリーム状、ゲル状、ロー
ション状(液状)などの外観性状に調製することがで
き、これらの外観性状は多価アルコール系脂肪酸エステ
ルの種類及び配合量、油分の種類及び配合量、低級アル
コールの種類及び配合量、さらには多価アルコールの種
類及び配合量などの組み合わせを適宜変えることによっ
て、変更することができる。例えば、使用する多価アル
コール系脂肪酸エステルをショ糖脂肪酸エステルとした
場合、低級アルコールとともにその濃度を一定にして、
油分:トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリルの濃度を
変化させることによって、クリーム状からゲル、ローシ
ョンへと外観性状を変化させることができる。
【0027】そして上記のような基剤に薬剤として抗そ
う痒剤を配合することによって、かゆみ止め製剤である
本発明の外用剤を調製することができる。抗そう痒剤と
しては、例えば、カプサイシン、ノニル酸バニリルアミ
ド、トウガラシ抽出物などを用いることができ、これら
を用いることによって、かゆみ止めに加えて血行促進の
効果を付与することができる。
【0028】抗そう痒剤の配合量は基剤や抗そう痒剤の
種類、あるいは配合目的や薬効によって適宜変わるが、
抗そう痒剤としてカプサイシンを用いた場合は、基剤の
100重量部に対して0.0001〜0.10重量部に
設定するのが好ましい。抗そう痒剤の配合量が0.00
01重量部未満であれば、抗そう痒剤の薬効性や持続性
を十分に発揮させることができず、また抗そう痒剤の配
合量が0.10重量部を超えると、患者に薬剤による副
作用が生じる恐れがある。より好ましくは、基剤の10
0重量部に対して0.05重量部以下に抗そう痒剤の配
合量を設定する。
【0029】また本発明には他の薬剤としてビタミン
類、ホルモン類、アミノ酸類、植物エキス、美白剤、殺
菌剤、保湿剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、肌荒れ防止
剤、収斂剤などを必要に応じて適量含有させることがで
きる。
【0030】ビタミン類としては、例えば、油溶性ビタ
ミン類としてビタミンA油(レチノール)、酢酸レチノ
ール、パルミチン酸レチノール、レチノールA、ビタミ
ンD誘導体、ビタミンE(トコフェロール)、酢酸dl
−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酪
酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチ
ン酸ベンジルエステル、天然ビタミンEなどを、また水
溶性ビタミン類として、ビタミンB1、ビタミンB2
(リボフラビン酪酸エステル)、ビタミンB6(ジカプ
リル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシンなど
脂肪酸エステル)、パントテニールアルコール、パント
テニールエチルエーテル、ビタミンC(アスコルビン
酸)、ステアリン酸アスコルビル、パントテン酸アスコ
ルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸
リン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンH(ビオチ
ン)などを用いることができる。
【0031】ホルモン類としては、女性ホルモン類(エ
チニールエストラジオールなど)や副腎皮質ホルモン類
などを用いることができる。アミノ酸類としては、アル
ギニン、シスチン、ロイシン、ヒスチジン、グルタミン
酸イソロイシン、リジン、メチオニン、フエニールアラ
ニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、セリン、
アラニン、ヒドロキシプロリン、アスパラギンなどを用
いることができる。植物エキスとしては、カンゾウ抽出
液、オドリコソウ、マロニエ、ユーカリ抽出液、西洋ノ
コギリソウ、西洋トチノキエキス、アロエ抽出液、カミ
ツレ抽出液、シコン抽出液、ニンジンエキス、ユリ球根
エキス、ベニバナ抽出液、ハマメリス抽出液、シラカバ
抽出エキス、ヘチマエキス、キューリエキス、ニンニク
エキス、トウキエキス、ローズマリーエキスなどを用い
ることができる。美白剤としては、アルブチン、コウジ
酸などを用いることができる。殺菌剤としては、イルガ
サンDP300、イソプロピルメチルフェノール、フェ
ノキシエタノール、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸
クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩化セチルピリジニウムなどを用いることが
できる。保湿剤としては、ピロリドンカルボン酸、尿
素、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン分解物など
を用いることができる。金属封鎖剤としては、エチレン
ジアミン四酢酸、コハク酸、クエン酸、ポリリン酸など
を用いることができる。酸化防止剤としては、トコフェ
ロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキ
シアニソール、没食子酸エステル類などを用いることが
できる。肌荒れ防止剤としては、グリチルレチン酸、グ
リチルリチン酸、アラントイン、アズレン、イプシロン
アミノカプロン酸、γ−オリザノールなどを用いること
ができる。収斂剤としては、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラ
ントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、
硫酸アルミニウム、スルフォ石炭酸亜鉛、タンニン酸、
クエン酸、乳酸などを用いることができる。
【0032】また薬剤としては、抗ヒスタミン剤(ジフ
エンヒドラミンおよびその誘導体)、アミノ安息香酸エ
チル、サリチル酸メチル、塩酸ジブカイン、アラントイ
ン、塩酸リドカイン、クロタミン、サリチル酸グリコー
ル、アミノエチルスルフォン酸、アクリノール、過酸化
水素、塩酸ナファゾリン、マレイン酸クロルフェニラミ
ン、スルフイソミジン、インドメタシンなどの薬品類を
用いることができる。さらに消炎剤のアズレンや角質溶
解剤のサリチル酸や硫黄を薬剤として用いることができ
る。
【0033】また本発明では、必要に応じて、外用剤の
防腐性を維持させるための成分、例えば、パラオキシ安
息香酸エステル、安息香酸及びその塩、サリチル酸及び
その塩、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、感光
素201号を適宜用いることも可能である。防腐剤とし
てヒノキチオールを用いた場合は防腐効果を充分に得る
ために、外用剤の全量に対して0.001〜0.1重量
%の配合量に設定するのが好ましい。
【0034】さらに本発明では、他の慣用の添加剤、例
えば金属石鹸、顔料、色素、香料、紫外線吸収剤、保湿
剤、増粘剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、pH調整剤など
を必要に応じて適宜用いることができ、またl−メント
ールやdl−カンファー、ボルネオールなどの清涼剤等
を必要に応じて適宜用いることができる。
【0035】そして本発明では、多価アルコール系脂肪
酸エステルと油分と低級アルコールとの間で薬効成分が
バランスよく分配されているので、抗そう痒剤の効果を
高く発揮させることができ、また持続性も長くなるので
ある。
【0036】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0037】(実施例1)ショ糖脂肪酸エステル(パル
ミチン酸ショ糖エステルとステアリン酸ショ糖エステル
の混合物)を5.0重量部、油分であるトリ2−エチル
ヘキサン酸グリセリルを2.0重量部、多価アルコール
である濃グリセリンを5.0重量部、99.5%濃度の
エチルアルコールを2.0重量部、防腐剤であるヒノキ
チオールを0.03重量部、抗そう痒剤であるノニル酸
バニリルアミドを0.005重量部、残部を精製水とし
て、全量が100重量部の外用剤を調製した。
【0038】調製手順は次の通りである。
【0039】(1)ショ糖脂肪酸エステルとトリ2−エ
チルヘキサン酸グリセリルと濃グリセリンとノニル酸バ
ニリルアミドを秤取して混合し、約80℃に加温した。
【0040】(2)精製水を約80℃に加温し、これを
(1)で調製した混合物に攪拌下、加えた。
【0041】(3)(2)で調製した混合物を冷却し、
約40℃で99.5%濃度のエチルアルコールとヒノキ
チオールを加え、この後さらに30℃以下にまで冷却し
た。
【0042】(実施例2)ショ糖脂肪酸エステル(パル
ミチン酸ショ糖エステルとステアリン酸ショ糖エステル
の混合物)を5.0重量部、油分であるトリ2−エチル
ヘキサン酸グリセリルを2.0重量部、多価アルコール
である濃グリセリンを5.0重量部、99.5%濃度の
エチルアルコールを5.0重量部、防腐剤であるヒノキ
チオールを0.03重量部、抗そう痒剤であるノニル酸
バニリルアミドを0.005重量部、清涼剤であるl−
メントールを0.05重量部、清涼剤であるdl−カン
フルを0.05重量部、残部を精製水として、全量が1
00重量部の外用剤を調製した。
【0043】調製手順は次の通りである。
【0044】(1)ショ糖脂肪酸エステルとトリ2−エ
チルヘキサン酸グリセリルと濃グリセリンとノニル酸バ
ニリルアミドとl−メントールとdl−カンフルを秤取
して混合し、約80℃に加温した。
【0045】(2)精製水を約80℃に加温し、これを
(1)で調製した混合物に攪拌下、加えた。
【0046】(3)(2)で調製した混合物を冷却し、
約40℃でエチルアルコールとヒノキチオールを加え、
この後さらに30℃以下にまで冷却した。
【0047】(比較例1)吸水軟膏(日本薬局方 日興
製薬(株)製)にノニル酸バニリルアミドを0.005
重量%加え、常法により混合した。
【0048】(比較例2)親水軟膏(日本薬局方 日興
製薬(株)製)にノニル酸バニリルアミドを0.005
重量%加え、常法により混合した。
【0049】(比較例3)ノニル酸バニリルアミドを
0.005重量%含むエタノール製剤(エタノール60
容量%の水溶液)を用いた。
【0050】実施例1,2及び比較例1乃至3につい
て、止痒効果とその持続性を評価した。
【0051】(A)止痒効果試験 止痒効果は、ランダムに割り付けた実施例1,2及び比
較例1乃至3を、顔面、手拳、足底を除いて痒みのある
パネル5名の左右の部位に、原則として一日一回、適量
それぞれ単純に塗布し、痒みの止まり具合(改善具合)
を次の5段階で評価した。結果を表1に示すが、表中の
数値は5名の評価の合計である。
【0052】著しく改善:5 改善:4 やや改善:3 不変:2 悪化:1 (B)持続性試験 また持続性は、実施例1,2及び比較例1乃至3をそれ
ぞれ単純に塗布した後、痒みが止まっている間の時間を
計測し、その時間を次の5段階で評価した。結果を表1
に示すが、表中の数値は5名の評価の合計である。
【0053】10時間以上:5 5〜10時間:4 3〜5時間:3 1〜3時間:2 1時間以内:1
【0054】
【表1】
【0055】表1から明らかなように、実施例1,2は
止痒効果が高かったが、比較例1乃至3は止痒効果が低
かった。また実施例1,2は持続性が高かったが、比較
例3は持続性が低かった。尚、比較例1、2は止痒効果
が低すぎたので、持続性の測定はできなかった。
【0056】(実施例3)ショ糖脂肪酸エステル(パル
ミチン酸ショ糖エステルとステアリン酸ショ糖エステル
の混合物)を5.0重量部、油分であるトリ2−エチル
ヘキサン酸グリセリルを0.3重量部、多価アルコール
である濃グリセリンを5.0重量部、99.5%濃度の
エチルアルコールを2.0重量部、防腐剤であるヒノキ
チオールを0.03重量部、抗そう痒剤であるノニル酸
バニリルアミドを0.005重量部、清涼剤であるl−
メントールを0.05重量部、清涼剤であるdl−カン
フルを0.05重量部、残部を精製水として、全量が1
00重量部の外用剤を調製した。
【0057】調製手順は実施例1と同様にした。
【0058】(比較例4)ノニル酸バニリルアミドを用
いなかった以外は、実施例3と同様にして外用剤を調製
した。
【0059】実施例3及び比較例4について、そう痒防
止効果を評価した。
【0060】(C)そう痒防止効果の比較試験 そう痒防止効果の比較試験の方法は、20歳から71歳
までの痒みをともなった男女30名に実施例3及び比較
例4を、一日数回適量を患部に塗布して使用した。そし
て痒みの自覚症状を表2のように、痒みのない状態から
最も痒い状態まで段階的に表現してもらい、実施例3及
び比較例4の使用前と使用後の痒みの低減の程度を記述
してもらった。結果を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2から明らかなように、実施例3を使用
したほとんどの人がそう痒のランクが軽減の方向に向か
ったが、比較例4を使用した人のそう痒のランクは軽減
の方向に向かい難かった。
【0063】また上記の男女30名に副作用、すなわち
皮疹の増加、刺激感、発熱感(灼熱感)の有無を調べ
た。結果を表3に示す。
【0064】
【表3】
【0065】表3から明らかなように、実施例3及び比
較例4の両方において、29名(96.7%)の人が副
作用の発生なく使用することができた。
【0066】また上記の男女30名に実施例3及び比較
例4の使用感を評価してもらった。結果を表4に示す。
【0067】
【表4】
【0068】表4に示すように、実施例3では使用感が
非常によいからやや良いまでと評価した人が27名お
り、90%の人が有効性ありと評価したが、比較例4で
は使用感が非常によいからやや良いまでと評価した人が
21名となって少なかった。
【0069】(D)安全性試験 上記実施例1乃至3、比較例1,2の安全性について評
価した。試験方法は以下の通りである。
【0070】実施例1乃至3及び比較例1,2を染み込
ませたろ紙を、Finn chamber,Scanpor tapeを用いて4
7名の被験者に48時間閉塞貼付し、貼付除去後、1時
間と24時間に皮膚反応を判定した。判定結果は以下の
基準で評点した。
【0071】 反応なし 0 わずかな紅斑 0.5 明らかな紅斑 1.0 丘疹ないし浮腫をともなう紅斑 2.0 貼付除去後、1時間と24時間の判定結果のうち、評点
の高い方の結果を選び、評点総和を被験者数で除し、そ
の商の百分率を皮膚の刺激指数とした。結果を表5に示
す。
【0072】
【表5】
【0073】表5から明らかなように、実施例1乃至3
のものは比較例2よりも低刺激であった。
【0074】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る発
明は、多価アルコール系脂肪酸エステルと、油分と、低
級アルコールと、水を含有させて基剤を調製し、基剤に
抗そう痒剤を配合するので、抗そう痒剤を低濃度で含有
しても優れたそう痒防止作用を維持することができ、ま
た副作用が少なく、しかも油っぽさが少なくべたつかず
さらっとした使用感を有して全身皮膚に使用可能なもの
である。
【0075】また本発明の請求項2に係る発明は、多価
アルコールを含有させるので、保湿作用を高くすること
ができるものである。
【0076】また本発明の請求項3に係る発明は、抗そ
う痒剤として、カプサイシン、ノニル酸バニリル酸アミ
ド、トウガラシ抽出物からなる群から選ばれた1種又は
2種以上を用いるので、かゆみ止め作用に加えて、血行
促進の効果を付与することができるものである。
【0077】また本発明の請求項4に係る発明は、基剤
100重量部に対して抗そう痒剤を0.0001〜0.
10重量部配合するので、かゆみ止め作用を確実に得る
ことができると共に低刺激性を図ることができるもので
ある。
【0078】また本発明の請求項5に係る発明は、ヒノ
キチオールを配合するので、防腐効果を向上させること
ができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/02 A61K 47/02 N 47/10 47/10 N K 47/14 47/14 N 47/44 47/44 N Fターム(参考) 4C076 AA12 BB31 CC18 DD21A DD37A DD38A DD40R DD46A DD52A EE53A EE54A EE55A FF67 4C084 AA17 MA01 MA05 MA63 NA06 ZA892 4C088 AB50 BA08 MA63 NA06 ZA89 4C206 AA01 AA02 CB21 GA25 GA28 MA01 MA02 MA03 MA04 MA11 MA83 NA06 ZA89

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多価アルコール系脂肪酸エステルと、油
    分と、低級アルコールと、水を含有させて基剤を調製
    し、基剤に抗そう痒剤を配合して成ることを特徴とする
    外用剤。
  2. 【請求項2】 基剤に多価アルコールを含有させて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の外用剤。
  3. 【請求項3】 抗そう痒剤として、カプサイシン、ノニ
    ル酸バニリル酸アミド、トウガラシ抽出物からなる群か
    ら選ばれた1種又は2種以上を用いて成ることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の外用剤。
  4. 【請求項4】 基剤100重量部に対して抗そう痒剤を
    0.0001〜0.10重量部配合して成ることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の外用剤。
  5. 【請求項5】 ヒノキチオールを配合して成ることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302451A (ja) * 2001-04-02 2002-10-18 Kao Corp Scf結合阻害剤
WO2005079855A1 (es) * 2004-02-23 2005-09-01 David Quintanar Guerrero Composicion promotora de penetracion a base de esteres de acidos grasos de sacarosa
US7270802B2 (en) * 2002-01-07 2007-09-18 Zarc International, Inc. Non-lethal temporary incapacitation formulation and novel solvent system
WO2009123003A1 (ja) 2008-03-31 2009-10-08 ロート製薬株式会社 皮膚外用組成物
US7943666B2 (en) 2006-07-24 2011-05-17 Trinity Laboratories, Inc. Esters of capsaicin for treating pain
JP2015536998A (ja) * 2012-11-12 2015-12-24 エイピーアイ・ジェネシス,エルエルシー 水性カプサイシノイド配合物ならびにその製造法および使用法

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