JP2000202418A - リサイクル処理支援方法およびシステム - Google Patents

リサイクル処理支援方法およびシステム

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JP2000202418A
JP2000202418A JP1040599A JP1040599A JP2000202418A JP 2000202418 A JP2000202418 A JP 2000202418A JP 1040599 A JP1040599 A JP 1040599A JP 1040599 A JP1040599 A JP 1040599A JP 2000202418 A JP2000202418 A JP 2000202418A
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雄三 弘重
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隆之 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目標とするリサイクル率を確保しながら、処理
費用を低く抑える。 【解決手段】部品に、リサイクル費用が低い順に優先順
位を付し(ステップ408)、分解対象とされた部品を
分解するものとして算出(ステップ409)された製品
のリサイクル率が、目標とするリサイクル率以上になる
まで(ステップ410〜412)、優先順位の順に、部
品を分解対象に追加する(ステップ409)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電品、OA(Of
fice Automation)機器等の製品が廃棄される場合に、
製品に含まれる、適正な処理を必要とする部品等の回収
やリサイクルを支援する方法と、該方法を用いた支援シ
ステムとに関する。
【0002】
【従来の技術】家電品などが不要になった場合、その多
くは分解等の事前処理をほとんど行うことなく破砕処理
され、鉄および一部の非鉄金属のみ回収され、残りは埋
立等の方法で最終処分されているのが現状である。しか
し、家電品などには、電子回路基板に含まれる鉛や、冷
蔵庫、エアーコンデショナーなどの冷媒のように、その
まま廃棄されると環境に悪影響を及ぼす物質も含有され
ており、それらの物質がシュレッダーダストに含まれた
まま最終処分されると、地下水への溶出などによって環
境汚染の原因となる可能性もある。また、この方法によ
る処理では製品のリサイクル率は低く、特に金属の割合
が年々減少傾向にある家電製品においては、リサイクル
率も年々低下する可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、家電品等の廃棄
処分は、自治体や処理業者によって行われているが、製
品を構成する部品や部組品(本明細書では、これらを単
に「部品」と呼ぶ)に含有される適正処理物や有価物に
関する情報、すなわち、「製品を構成する部品に、適正
処理を要する物質等が含有されているか」、「製品を構
成する部品に、希少金属等の価値のある物質が含有され
ているか」、「含有されている場合、その物質名は何
か」、「どの部品に含有されているのか」などの情報が
不明な場合、破砕処理前に適正処理を要する物や、回収
価値の高い物質を含有した部品を分解して回収すること
が困難となり、適正処理の障害となるとともに、処理費
用が増大する原因にもなっていた。
【0004】そこで、本発明は、上記課題を解決すべ
く、適正処理の必要な物質を含有する部品を、製品の処
分作業時に確実に回収した上で、さらに目標とするリサ
イクル率を確保しながら、回収価値の高い物質を含有す
る部品を効率良く回収することにより処理費用が小さく
することのできる処分方法を提示するリサイクルの支援
方法および支援システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、複数の部品を備える製品を分解するリ
サイクル処理を、分解対象の部品の情報を出力すること
により支援するリサイクル処理支援システムであって、
分解対象の部品を決定する処分方法設定部と、処分方法
設定部の決定した分解対象の部品の情報を出力するデー
タ出力部とを備えるシステムが提供される。
【0006】本発明の処分方法設定部は、分解対象とさ
れた部品を分解するものとして算出された製品のリサイ
クル率が、目標とするリサイクル率以上になるまで、あ
らかじめ定められた優先順位の高い部品から順に分解対
象に追加する分解対象追加手段を備える。ここで、製品
のリサイクル率とは、当該製品全体に対する、回収する
物質の質量比である。また、目標とするリサイクル率
は、あらかじめ定められていてもよく、外部からの入力
を受け付けて定めるようにしてもよい。
【0007】なお、優先順位は、部品ごとのリサイクル
費用に応じて定められることが望ましい。ただし、部品
ごとのリサイクル費用とは、当該部品を処分するための
費用(すなわち、当該部品の分解やその後の処理に要す
る費用。以下、「分解費用」と呼ぶ)から、当該処分に
より得られる回収物の売価を引いて求められる値であ
る。このようにすれば、処分方法設定部は、分解対象と
された部品を分解するものとして算出された上記製品の
リサイクル率が、目標とするリサイクル率以上であり、
かつ、分解対象とされた部品を分解するものとして算出
された製品のリサイクル費用が最少になるように、当該
分解対象とされる部品を決定することになる。ただし、
製品のリサイクル費用とは、分解対象とされた全部品の
分解費用の総和から、当該部品から得られる回収物の売
価の総和を引いて求められる値である。また、分解費用
は、部品の分解やその後の処理に要する費用であるが、
必要に応じて、分解のみの費用としてもよく、分解以外
の処理のみの費用としてもよい。
【0008】また、本発明では、分解対象追加手段が、
複数の基準に応じてそれぞれ部品の優先順位付けを行
い、それぞれの優先順位に応じて分解対象候補を求め、
あらかじめ定められた選択基準に応じていずれかの分解
対象候補を選択するようにしてもよい。
【0009】このようにするには、分解対象追加手段
が、上記部品の優先順位を、複数の基準に応じてそれぞ
れ定める手段と、優先順位の基準ごとに、該基準に応じ
て定められた優先順位の高い部品から順に、分解対象と
された部品を分解するものとして算出された上記製品の
リサイクル率が目標とするリサイクル率以上になるまで
分解対象とし、当該分解対象とされた部品群を上記基準
ごとの分解候補とする手段と、これら分解候補のうちの
いずれか一つを選択し、該選択された分解候補に含まれ
る部品を分解対象として決定する分解候補選択手段とを
備えればよい。なお、分解候補の選択は、例えば、製品
のリサイクル費用が最少になるように行うことができ
る。
【0010】また、あらかじめ定められた一つの基準に
基づいて付けられた優先順位にしたがって、分解対象の
部品を決定し、この分解対象部品を分解するものとして
算出されたリサイクル率が、目標のリサイクル率を達成
していない場合には、別の優先順位基準に基づて再度分
解対象部品を決定するという処理を、目標が達成される
まで繰り返すようにしてもよい。
【0011】本発明のリサイクル支援システムでは、処
分方法設定部は、製品を構成する部品のうち、分解費用
が回収物の売価以下である部品を分解対象とする優先分
解対象決定手段を、さらに備えることが望ましい。上述
の分解対象追加手段による分解対象の追加の前に、分解
費用が回収物の売価以下である部品を優先的に分解対象
としておけば、このような分解対象とすべき部品が分解
対象からもれることを回避することができる。
【0012】さらに、本発明では、上述した本発明のリ
サイクル支援システムで用いられるリサイクル支援方法
と、該方法を実現するためのプログラムを保持する記憶
媒体とが提供される。
【0013】なお、本発明のリサイクル支援システム
は、製品およびそれを構成する部品に関する一般的な情
報や、処理に必要な方法を示す情報を一つ以上保持する
ための製品情報データベースと、各処理工場または処理
業者における処理設備の能力(単位時間当たりの処理可
能量や、処理時に回収可能な物質量等)、運転費用等の
情報を保持する処理設備データベースと、物質ごとに売
却時や処分時の価格を保持する物質価格データベースと
を備えることが望ましい。しかし、リサイクル支援処理
に必要となるこれらの情報の入力を受け付ける手段を設
け、これらのデータベースを省略してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】<実施例1> A.システム構成 (1)ハードウエア構成 本実施例のリサイクル支援システム10は、図2に示す
ように、パーソナルコンピュータなどの演算装置16
と、キーボードやバーコードリーダ、マウスなどの一般
的な入力機器、画像処理等を用いて寸法を計測する装
置、ならびに、重量および重量配分(重心)を計測する
装置などを含めた入力装置17と、ディスプレイやプリ
ンタといった一般的な出力装置18と、演算装置16に
接続された外部記憶装置23とを備える。演算装置16
は、ハードディスク等の補助記憶装置22と、半導体メ
モリなどの主記憶装置21と、中央演算処理装置(CP
U)20とを有する情報処理装置である。
【0015】(2)システム構成 本実施例のリサイクル支援システム10のシステム構成
を、図1に示す。本システム10は、記憶部11と、各
種の演算を実行する計算部12と、データベースの検索
・読み取りを行うデータベース検索・読み取り部13
と、データ出力部14とを備え、計算部12は処分方法
設定部15を含む。処分方法設定部15は、優先分解対
象決定手段15aと、分解対象追加手段15bとを備え
る。
【0016】記憶部11は、主記憶装置21および補助
記憶装置22により実現される記憶領域である。また、
残りの各部12〜14は、補助記憶装置22または外部
記憶装置23にあらかじめ保持され、主記憶装置21に
読み込まれたプログラムをCPU20が実行することに
より実現される。
【0017】なお、本実施例では、このように各部が汎
用コンピュータによるソフトウエアの実行により実現さ
れるが、本発明はこれには限られず、以下に説明する各
ステップを実行するハードワイヤードロジックを含むハ
ードウエア装置や、ハードウエア装置と汎用コンピュー
タとの組み合わせによって実現してもよい。
【0018】B.処理の流れ つぎに、本実施例のリサイクル支援システム10におけ
る処理の流れの概略について説明する。
【0019】まず、計算部12は、入力装置17を介し
て、目標とするリサイクル率の入力を受け付ける(ステ
ップ101)。ただし、この作業は毎回行う必要はな
く、記憶部11に目標とするリサイクル率があらかじめ
保持されていれば、省略することも可能である。また、
法令等で定められる値を使う場合には、ネットワークを
通して、情報を自動的に獲得するような方法を用いるこ
とで、この入力自体を省略することも可能である。ここ
で、ネットワークを通じて自動的に目標値を設定する方
法としては、例えばインターネットを通してリサイクル
率の法定値を記録した場所に接続し、そこから情報を引
き出してくるなどの方法が考えられる。なお、この場合
には、図1に示した構成の他に、演算装置16につなが
るネットワーク機構も必要となる。
【0020】次に、計算部12が、入力装置17を介し
て、製品の型式の入力を受け付け(ステップ102)、
データベース検索・読み取り部13が、入力された型式
の示す製品の製品情報を製品情報データベース24から
読み込み、記憶部11に格納する(ステップ103)。
【0021】さらに、計算部12は、読み取った製品情
報をもとに、必要となる処理に関する情報を判断し(ス
テップ104)、データベース検索・読み取り部13に
より処理設備データベース25に対して検索・読み取り
を行ない、読み出されたデータを記憶部11に格納する
(ステップ105)。
【0022】続いて、計算部12は、読み取った製品情
報および処理設備情報をもとに、必要となる回収物質に
関する情報を判断し(ステップ106)、データベース
検索・読み取り部13により物質価格データベース26
に対して検索・読み取りを行ない、読み出されたデータ
を記憶部11に格納する(ステップ107)。
【0023】次に、記憶部11に記憶されたデータを用
いて、計算部12に含まれる処分方法設定部15が、処
分方法の設定を行ない(ステップ108)、記憶部11
に格納する。続いて、計算部12が、記憶部11に記憶
された処分方法に従い、リサイクル費用やリサイクル率
を算出し(ステップ109)、その結果を記憶部11に
記録する。これらの手順(ステップ108,109)は
最適な処分方法が選定されるまで繰り返され(ステップ
110)、最適な処分方法が選定された段階で、データ
出力部14が出力装置18に選定結果を出力する(ステ
ップ111)。
【0024】C.データ構造 (1)製品情報データベース24 製品情報データベース24は、入力された型式から検索
される種々の情報を記憶したものであり、本実施例で
は、図4に示すように、部品情報データベース41、分
解制約データベース42、および、部品親子情報データ
ベース43、および、製品型式データベース44を備え
る。
【0025】ここで製品型式データベース44には、第
1列に製品ID(識別子)、第2列にメーカ、第3列に
種類、第4列に年式、第5列に型式、第6列に製品全体
質量が、それぞれ保持されている。このデータベース4
4は、製品IDとその製品の型式情報とを関連付けるも
のである。なお、本実施例では、製品の質量に関する情
報がいずれかの記憶領域に保持されていれば、この製品
型式データベース44はなくてもよい。
【0026】部品情報データベース41は、製品を構成
する個々の部品に関する情報を記憶するもので、第1列
に製品ID、第2列に部品ID、第3列に名称、第4列
に分解方法、第5列に分解時間、第6列に適正処理の要
否、第7列に分解によって得られる回収物の一覧を、そ
れぞれ保持している。このデータにより製品を構成する
個々の部品について、分解方法、分解時間、適正処理の
要否を判断することが可能であり、併せて分解した場合
の回収物も特定することができる。
【0027】分解制約データベース42は、ある部品を
分解する際に、事前に分解を要する部品を特定するため
の情報を記憶したもので、第1列に分解部品ID、第2
列に制約部品IDが、それぞれ保持されている。
【0028】部品親子情報データベース43は、部品の
親子関係を記録したもので、第1列に親部品ID、第2
列に子部品IDが、それぞれ保持されている。
【0029】本実施例のシステム10では、部品情報デ
ータベース41、分解制約データベース42、部品親子
情報データベース43の3つのデータベースを用いるこ
とで、製品を分解した際の製品および部品の親子関係
を、各枝葉に属性を備えるツリー形状で表現し、管理す
るため、計算部12における計算が容易になる。
【0030】製品情報データベース24は、製品を設計
・製造したメーカにより作成され、処理工場・処理業者
に提供されることが望ましい。なお、提供の方法として
は、CD-ROMなどの記憶媒体を用いる方法や、インターネ
ットなどのネットワークを用いる方法等が考えられる。
前者の場合には記憶媒体を読み出すためのドライブが、
後者の方法の場合にはネットワークの機能を提供する装
置が、それぞれ演算装置16に必要となる。なお両デー
タベースとも複数のメーカが作成したものを統合できる
仕組みを組み込むか、メーカごとに作成した複数のデー
タベースをメーカ名などをキーとして検索可能な仕組み
が必要であるが、これらは既存の検索システムを援用す
ることで構築が可能である。
【0031】図4に示したように、製品情報データベー
ス24には、製品を構成する部品の分解時の親子関係や
各部品の分解に要する時間、また各部品が適正処理物質
を含むか否か、また分解・回収した場合に得られる回収
物質量などが記憶されている。
【0032】これらの製品情報データベース24に記憶
された情報を用いると、製品を構成する部品の関係をツ
リー状の部品構成図(図7)に表すことができる。な
お、図7において、各矩形71は製品を構成する部品を
示し、矩形71どうしを結んでいる線72が親子関係を
示す。この親子関係を示す線72で結ばれた2つの矩形
70のうち、紙面上で上に配置されている矩形が親を、
下に配置されている矩形が子を示す。
【0033】なお、図7では、適正処理物質を含む部品
については、各辺が二重線になっている矩形73により
表記した。また、ある部品と、その部品を分解する際
に、事前に分解が必要となる制約部品との関係は、分解
対象部品の矩形から制約部品の矩形へ向けて矢印74を
付すことにより表した。なお、本実施例の分解制約デー
タベースには掲載していないが、子部品を分解する場合
には、親部品の分解は必須であり、これも併せて制約条
件となる。
【0034】図7に図示した部品構成図は、部品2と部
品3は適正処理が必要であって分解が必須なことを示し
ている。また、この部品構成図からは、これら分解必須
な部品2や部品3を分解するためには、制約条件である
部品1の分解も必要なこと、それ以外には分解が必須な
部品は存在しないことがわかる。
【0035】(2)処理設備データベース25 処理設備データベース25は、処理工場・処理業者の持
つ設備に関する情報を記憶したものであり、本実施例で
は、図5に示すように、第1列に装置名、第2列に対象
物、第3列に非対象物(投入できない対象物)、第4列
に処理能力、第5列に運転費用、第6列に回収物が、そ
れぞれ保持されている。
【0036】処理設備データベース25は、各処理工場
や処理業者が、自らの処理作業に用いる設備や人員に関
する情報を基に作成し、演算装置16と接続可能な状態
で提供する。例えば、演算装置16と接続されたハード
ディスクドライブなどの補助記憶装置22内に設けるこ
とで実現が可能である。
【0037】(3)物質価格データベース26 物質価格データベース26は、回収される物質の種類、
質ごとにその価格(単価)を記憶したものであり、本実
施例では、図6に示すように、第1列に物質名、第2列
に物質の質、第3列に単価、第4列に回収割合を記憶し
たものである。
【0038】物質価格データベース26は、例えば、各
処理工場・処理業者が、売却・処分を委託している業者
との契約に沿った情報を用いて作成し、演算装置16と
接続可能な状態で提供する。提供方法については、処理
設備データベース25の場合と同様である。
【0039】また、物質価格データベース26について
は、世間の一般的相場の値を一括管理して提供するもの
を利用することも可能である。この場合には、例えば新
聞等に公開されている各物質の取引価格等の情報に基づ
いてデータベースを作成し、フロッピーディスクなどの
記憶媒体やネットワークを用いて提供する方法等が考え
れられる。この場合には、記憶媒体を読み出すためのド
ライブや、ネットワークの機能を提供する装置が、それ
ぞれ演算装置16に必要となる。
【0040】なお、本実施例では、物質価格データベー
ス26を演算装置16内部ではなく外部記憶装置23に
設けることにより、日々変動する物質の価格への対応が
できる。このため、本実施例では、例えばある物質の価
格が変動したために、それに対応してより効率的な処理
工程に臨機応変に変更することができ、処理工場や処理
業者の運営をより効率的に行うことができる。
【0041】また、物質価格データベース26には、鉄
や銅といった有価物と見なされる材料だけでなく、例え
ば処分に費用の掛かるダストの処理費などの情報も同様
に記憶し、また例えばフロッピー(登録商標)ディスク
ドライブやハードディスクドライブ、電源装置等のよう
に部品として再利用するような部品については、部品と
して記憶することで、種々のリサイクル処理形態に対応
が可能である。
【0042】D.処分方法設定部15 次に、図7に示した構成の製品1を分解が必須な部品の
み分解した場合を例にとって、処分方法設定部15にお
ける処理の流れについて説明する。なお、以下の処理で
は、各データベース保持する情報の参照は、当該データ
ベースからステップ102〜107において読み込ま
れ、記憶部11に格納された情報を参照することにより
行われる。
【0043】(1)処分方法の設定(ステップ108) 処分方法設定部15は、製品情報データベース24に保
持されている情報を基に、分解が必須な部品を判定し、
分解対象とする。すなわち、処分方法設定部15は、部
品情報データベース41の保持する適正処理の要否情報
(第6列)から、製品1を構成する部品のうち適正処理
が必要なのは部品1,2,3であることを検出し、分解
制約データベース42が保持する制約部品情報から部品
1が部品2,3の制約部品であることを検出して、これ
らの部品を分解対象とする。
【0044】(2)リサイクル費用の算出(ステップ1
09の一部) つぎに、図8を使ってリサイクル費用を求める方法を説
明する。
【0045】まず、処分方法設定部15は、分解の対象
となる部品を判定する(ステップ301)。図7に示し
た例では、製品1を構成する部品のうち、適正処理物質
を含む部品は、矩形73で表された部品2と部品3の2
つであるが、これらのみならず、これらの部品2,3の
分解制約となっている(すなわち、これらの部品を表す
矩形73から出た矢印74の先にある)部品1もまた、
分解の対象となる。
【0046】次に、処分方法設定部15は、これら分解
対象の部品ごとに、製品情報データベース24内の部品
情報データベース41の第5列から、その分解に要する
分解時間を抽出し(ステップ302)、それらの値を合
計して分解時間の合計値を求め(ステップ303)、こ
の合計値に作業者の単価(時間当たりの費用)を掛け
て、分解費用(ステップ304)を算出する。なお、作
業者の単価は、本実施例では記憶部11にあらかじめ保
持されているが、入力装置17を介して入力を受け付け
るようにしてもよい。その場合、値の設定方法は、通常
のアプリケーションの初期設定やオプション設定と同様
にすることができる。
【0047】次に、処分方法設定部15は、分解して得
られた回収物の処理に要する費用を算出する。すなわ
ち、処分方法設定部15は、製品情報データベース24
内の部品情報データベースの第7列より回収物を抽出し
(ステップ305)、さらに物質価格データベース26
の第1列、第2列のいずれにこれら回収物が該当するか
を判断して(ステップ306)、第3列よりそれぞれの
回収物の単価を抽出し(ステップ307)、ステップ3
05で抽出したそれぞれの回収物の量とステップ307
で抽出した回収物単価を掛け合わせることで、回収物価
格を算出する(ステップ308)。
【0048】さらに、処分方法設定部15は、分解の対
象とならなかった残りの部品の処理費用を算出する。残
りの部品は複数の材質の混ざった混合物であり、かつ適
正処理が必要となる部品は取り外されたものである。こ
の条件をもとに、処分方法設定部15は、処理設備デー
タベース25の第2列、第3列を検索することで「破砕
機」が適切であることを検出し(ステップ309)、そ
の処理単価を第5列から、また処理後の回収物は第6列
から抽出する(ステップ310)。
【0049】このステップ310と並行して、処分方法
設定部15は、製品情報データベース24の製品型式デ
ータベース44の第6列に保持された製品全体質量情報
を抽出し(ステップ311)、併せてステップ305ま
でに分解するとされた部品の質量の合計値を求めて(ス
テップ312)、これらの差を算出して分解対象外部品
の質量とする。
【0050】そして、処分方法設定部15は、この質量
に処理単価を掛けて処理費用を算出し(ステップ31
3)、また、各材質ごとの回収物情報を用いて、処理後
の物質ごとの回収量を求め(ステップ314)、さらに
物質価格データベース26の第1列、第2列のいずれに
これら回収物が該当するかを判断し(ステップ31
5)、第3列よりそれぞれの回収物の単価を抽出し(ス
テップ316)、ステップ314で算出したそれぞれの
回収物の量とステップ316で抽出したそれぞれの回収
物単価を掛け合わせて、それらの合計値を求めることで
回収物価格を算出する(ステップ317)。なお、ここ
では「破砕機」のみの処理を想定しているが、複数の処
理設備に投入する必要がある場合には、それぞれの設備
に投入された質量の合計値とそれぞれの設備の運転費用
や回収物質量と回収物単価等から求めたそれぞれの設備
の処理費用、回収物価格を合計すればよい。
【0051】ステップ304で求めた分解費用、ステッ
プ313で求めた処理費用、ステップ308ならびにス
テップ317で求めた回収物価格を合計したもの(ただ
し回収物価格は売却して得た利益を正にとっているた
め、実際には減算となる)が、この事例におけるリサイ
クル費用となる(ステップ318)。なお、これらのス
テップは必ずしも上述の順序で行う必要はなく、費用算
出処理などが前後しても問題はない。
【0052】(3)リサイクル率の算出(ステップ10
9の一部) 次に、同じ例を用い、図9を使ってリサイクル率を求め
る方法を説明する(図3のステップ109の一部)。こ
こで、リサイクル率とは製品の全体質量に対するリサイ
クルされる質量の割合である。なお、製品の全体質量
は、製品情報データベース24の製品型式データベース
44の第6列に記憶されており、データベース検索・読
み出し部13により読み出され、記憶部11に記憶され
ている。なお、このデータが存在しない場合には、該製
品を構成する部品ごとの質量の総和を用いるようにして
もよい。
【0053】処分方法設定部15は、まず、図7におい
て分解の対象となる部品が、適正処理を必要とする部品
2,3、および、これら部品2,3の分解制約となって
いる部品1であることを判断し(ステップ501)、こ
れら分解の対象となる個々の部品による回収物を製品情
報データベース24内の部品情報データベースの第7列
から抽出し(ステップ502)、これらの回収物情報を
用いて、処理設備データベース25を検索し(ステップ
503)、その回収可能割合を抽出して(ステップ50
4)、回収物の量と割合とを掛け合わせることで、処理
を行う回収物に関する回収可能質量を算出する(ステッ
プ505)。
【0054】このステップ503〜505の処理と並行
して、処分方法設定部15は、回収物情報を基に物質価
格データベース26を検索し(ステップ506)、その
回収可能割合を抽出し(ステップ507)、回収物の量
と割合とを掛け合わせることで、そのまま物質として処
理する回収物に関する回収可能質量を算出する(ステッ
プ508)。
【0055】続いて、処分方法設定部15は、分解の対
象とならなかった残りの部品の回収可能量を算出する。
残りの部品は複数の材質の混ざった混合物であり、かつ
適正処理が必要となる部品は取り外されたものである。
この条件をもとに、処分方法設定部15は、処理設備デ
ータベース25の第2列、第3列を検索することで「破
砕機」が適切であることを検出し(ステップ509)、
処理設備データベース25の第6列から、処理対象物に
対する回収物の割合を抽出する(ステップ510)。
【0056】このステップ509〜510の処理と並行
して、処分方法設定部15は、ステップ502までに分
解するとされた部品の質量の合計値を求めて(ステップ
511)、記憶部11に記憶されている製品の全体質量
との差を持って分解対象外部品の質量とする(ステップ
512)。そして、処分方法設定部15は、この質量に
対して、回収割合を掛けることで各材質ごとの回収量を
算出し、それらを合計したものを分解対象外部品からの
回収量とする(ステップ513)。なおここでは「破砕
機」のみの処理を想定しているが、複数の処理設備に投
入する必要がある場合には、それぞれの設備に投入され
た質量の合計値とそれぞれの設備の回収割合から求めた
それぞれの設備からの回収量を合計すればよい。
【0057】つぎに、処分方法設定部15は、ステップ
505で求めた処理設備からの回収量、ステップ508
で求めた物質としての回収量、および、ステップ513
で求めた分解対象外部品からの回収量を合計して、この
事例における合計回収量とし(ステップ514)、これ
を記憶部11に記憶された製品全体質量で割ってリサイ
クル率を求める(ステップ515)。
【0058】なお、これらのステップは必ずしも上述の
順序で行う必要はなく、回収可能質量の算出の順番が前
後しても問題はない。
【0059】(4)最適方法の判断(ステップ110) 次に、上記の方法で算出したリサイクル費用とリサイク
ル率を基に、目標リサイクル率を達成した上で、より小
さいリサイクル費用により処理が可能な方法を判断する
手順を、図10を用いて説明する。なお、本実施例によ
れば、上述の各ステップ(ステップ108,109)に
より適正処理のために分解することが必須である部品は
必ず分解するものとしてリサイクル費用とリサイクル率
とがあらかじめ求められている状態で、この最適方法判
定処理(ステップ110)を開始することで、製品の適
性なリサイクル処理を担保する。
【0060】まず、分解の対象とならなかった部品の一
つを処理対象とし、その部品を分解した場合に要する分
解費用と、それによって得られる回収物の量ならびに価
格を算出する(ステップ401)。ここで、処分方法設
定部15の優先分解対象決定手段15aは、ステップ1
09におけるリサイクル費用の算出方法と同様にして、
1部品を対象に分解した場合の値を計算する。
【0061】次に、優先分解対象決定手段15aは、分
解費用と回収物費用(すなわち、回収物の売価)を比較
し(ステップ402)、回収物費用が分解費用以上であ
れば、その部品を分解・回収するものとして、製品全体
のリサイクル費用、リサイクル率を再計算するととも
に、その部品の部品IDを記憶部11に記憶する(ステ
ップ403)。
【0062】また、回収物費用が分解費用を下回る場
合、優先分解対象決定手段15aは、その部品の部品I
Dと分解費用、回収物費用および回収物量とを、記憶部
11に格納する(ステップ404)。
【0063】優先分解対象決定手段15aは、以上のス
テップ401〜404を、製品を構成する部品のうちス
テップ109において分解対象とならなかったすべての
部品について繰り返す(ステップ405、406)。
【0064】一般に、回収物が高価である等の理由で、
回収費用(回収物質単価×回収物質量)が分解費用を上
回る部品が存在している場合、この部品を分解すると、
リサイクル率は向上し、リサイクル費用は下がる。した
がって、この条件に該当する部品は分解した方がよりよ
いリサイクル方法になる。そこで、本実施例の処分方法
設定部15は、このステップ401〜406の処理によ
り、このような優先的に分解すべき部品をあらかじめ分
解対象として定めておくのである。
【0065】ここまでの処理により、リサイクル率が目
標リサイクル率を上回っている場合(ステップ40
7)、処分方法設定部15は、その時点で分解対象とし
て定められた部品を、最適な分解対象として、処理をス
テップ111に進める。
【0066】ステップ407において、リサイクル率が
目標リサイクル率を下回っている場合には、さらに部品
を分解する必要がある。そこで、処分方法設定部15
は、つぎの分解対象追加ステップ(ステップ404〜4
12)によって、分解する部品を追加する。なお、ここ
に示すアルゴリズムは一例であって、本発明はこれに限
定されるものではない。
【0067】まず、処分方法設定部15の分解対象追加
手段15bは、ステップ404で記憶した各部品ごとの
回収量とリサイクル費用(分解費用と回収物費用との
差)から、単位回収量当たりのリサイクル費用を算出
し、この数値が小さい順に部品に優先順位を付ける(ス
テップ408)。ここで単位回収量当たりのリサイクル
費用は、リサイクル費用を回収量で割り算したものでよ
く、また優先順位付けは、通常行われるソート方法に基
づく部品データの並べ替えにより行うことができる。
【0068】次に、分解対象追加手段15bは、この優
先順位の高い順に、当該部品を分解するものとして、そ
の部品を分解した場合のリサイクル費用とリサイクル率
を再算出するとともに該部品の部品IDを記憶部11に
格納する(ステップ409)。このステップの処理方法
は、前述のステップ403と同様である。
【0069】続いて、分解対象追加手段15bは、各部
品について再算出するたびに、リサイクル率が目標リサ
イクル率以上となっているかを判断し(ステップ41
0)、リサイクル率が目標リサイクル率以上であれば、
それまでに分解するものとされたすべての部品を最適な
分解対象として、処理を処分方法出力処理(ステップ1
11)のステップ413に進める。
【0070】一方、ステップ410において、算出され
たリサイクル率が目標リサイクル率に達しない場合、分
解対象追加手段15bは、処理対象が最後の部品(すな
わち、最も優先順位の低い部品)でなければ(ステップ
411)、次の優先順位の部品について(ステップ41
2)、同様にリサイクル費用とリサイクル率の算出、部
品IDの記憶、目標リサイクル率との比較を繰り返す
(ステップ409〜410)。
【0071】また、ステップ411において処理対象が
最後の部品であれば、処分方法設定部15は、それまで
に分解するものとされたすべての部品を分解対象とし
て、処理を処分方法出力処理(ステップ111)のステ
ップ414に進める。
【0072】なお、最適方法判定処理(ステップ11
0)は、必ずしも上述の通りに実行する必要はなく、同
様の結果を生む方法であれば、実際のアルゴリズムは問
わない。例えばステップ402、403の処理を、ステ
ップ401、404、405、406の繰返しが終わっ
た後に、各部品について実施するようにしてもよい。参
考までに、このようにする場合の手段を図18に示す。
【0073】この場合、優先分解対象決定ステップとし
て、ステップ402〜404に代えて、ステップ602
〜606を実行すればよい。すなわち、優先分解対象決
定手段15aは、まず、処理対象部品の分解費用、回収
物費用、回収物量算出した後(ステップ401)、ステ
ップ404と同様にして部品IDと、当該部品の分解費
用、回収物費用および回収物量とを、記憶部11に格納
する(ステップ602)という処理を、ステップ109
において分解対象とならなかったすべての部品について
繰り返す(ステップ603,604)。次に、優先分解
対象決定手段15aは、求められた分解費用と回収物費
用を比較し(ステップ605)、回収物費用が分解費用
以上であれば、その部品を分解・回収するものとし、ス
テップ403と同様にして製品全体のリサイクル費用、
リサイクル率を再計算するとともに、その部品の部品I
Dを記憶部11に記憶する(ステップ606)。なお、
残りのステップ401,405〜414の処理は、上述
のものと同様である。
【0074】(5)処分方法の出力(ステップ111) 上述の最適方法判定処理(ステップ110)におけるス
テップ407または410において、算出されたリサイ
クル率が目標リサイクル率以上であれば、処分方法設定
部15は、その時点で分解対象として定められた部品
を、最適な分解対象として決定する。この決定された分
解対象を基に、データ出力部14は、最適分解対象とさ
れた部品とその関係とを、最適なリサイクル方法とし
て、出力装置18の表示画面に出力する(ステップ41
3)。ここで出力される表示画面の例を図11(a)に
示す。
【0075】このステップ413では、処理の手順(す
なわち、分解すべき部品とその階層の表示)、この処理
に要するリサイクル費用、この処理で実現可能なリサイ
クル率などが表示される。
【0076】ここで、データ出力部14は、分解の対象
となる部品を、ステップ403またはステップ409で
記憶された部品IDにより抽出する。例えば、データ出
力部14は、記憶された部品IDが「部品1」「部品
2」「部品3」「部品4」が対象となっていた場合に
は、これらの部品が分解の対象になることを示す表示を
行う。
【0077】なお、ここで、製品情報データベース24
の部品親子情報データベース43を併せて用いること
で、図11(a)に例した例のように、ツリー構造で分
解対象部品の表示を行うと作業者にわかり易い。
【0078】また併せて、データ出力部14は、ステッ
プ409で求めたリサイクル費用やリサイクル率も表示
する。さらに、本実施例では、ステップ101で入力ま
たは記憶部11に記憶した目標リサイクル率についても
併記することにより、ユーザの利便を図っている。
【0079】一方、ステップ110において、最も優先
順位の低い部品まで調べても目標とするリサイクル率を
達成できない場合(ステップ411)、処分方法設定部
15は、それまでに分解対象として定められた部品を分
解対象として決定し、処理をステップ414へ進める。
【0080】ステップ414において、データ出力部1
4は、決定された分解対象を基に、分解対象とされた部
品とその関係とを、推奨されるリサイクル方法として、
ステップ413と同様に出力装置18の表示画面に出力
し、さらに、目標リサイクル率が達成できないことを表
示画面に出力する(ステップ414)。ここでに出力さ
れる表示画面の例を図11(b)に示す。
【0081】本実施例では、この図11(b)に例示し
たように、目標未達成の警告表示414aを付した画面
を出力することで、リサイクル率が達成できているかが
明確になり便利である。この際、警告表示414aは赤
い文字を用いたり、点滅させるなど目立つように強調表
示すると、さらに便利である。
【0082】なお、ここに示した図11(a)および図
11(b)の画面例では、分解の対象とすべき部品のみ
を提示するに留まっているが、分解すべき部品につい
て、その分解順序や各部品を分解する際の分解手順を示
すとさらに便利である。
【0083】分解順序を導出する方法としては、分解の
順序は一般に分解レベル(部品データが親、子、孫、ひ
孫、・・・と続く中で、親が一番高く、親から遠ざかる
につれて低くなる指標)の高い部品から行われることか
ら、ステップ403ならびにステップ409で記憶した
分解の対象となる部品IDと、製品情報データベース2
4内の部品親子情報データベース43を用いて、分解レ
ベルがより高い部品が優先されるように分解順序設定す
るという方法を用いることができる。
【0084】また、分解手順は製品情報データベース2
4に含まれる部品情報データベース41の、第4列「分
解方法」の項目に保持された情報を用いて表示すればよ
い。なお、この部品情報データベース41の第4列によ
り詳しい分解方法を記憶しておけば、より詳しい分解手
順の表示を行うことができる。このようにして、分解順
序211、分解方法212を併せて表示した場合のステ
ップ413における出力画面(分解作業指示画面)21
0を図21に例示する。
【0085】なお、この分解作業指示画面210に、図
22に示すように、分解チェックのための欄213、お
よび、分解しなかった理由を入力する欄214を設け、
入力装置17を介してこれらの欄213,214への入
力を受け付けるようにしてもよい。このようにすれば、
実際の分解時に作業者がこれらの情報を入力するように
することによって、作業が正しく行われたかどうかを確
認することができるため、望ましい。
【0086】また、図23にデータ構造を例示するよう
に、記憶部11に、この分解作業指示内容、分解の有
無、および、分解しない理由を、それぞれ保持するため
の作業実績データベース230を設け、計算部12に、
分解作業指示表示領域215の表示内容、分解チェック
入力領域213への入力内容、および、不分解理由入力
領域214への入力内容を、それぞれこの作業実績デー
タベース230へ格納する手段と、この作業実績データ
ベース230に保持されたこれらの情報を出力装置18
の表示画面に表示する手段とを設けるようにしてもよ
い。このようにすれば、これらの情報を作業後に確認
し、正しい処理がされたか否かを確認することができる
ため、望ましい。
【0087】なお、図23に示した作業実績データベー
ス230は、第1列に作業日時、第2列に作業ショップ
ID、第3列に製品ID、第4列に対象部品ID、第5
列に分解動作内容、第6列に分解チェック内容、第7列
に不分解理由を保存する。このデータベースに関し、作
業チェック欄にチェックがある場合には正しい作業が行
なわれたことになり、チェックがない場合には、第7列
に記憶された不分解理由により、なぜ分解が行なわれな
かったことがわかるようになる。
【0088】さらに、本実施例で用いた部品情報データ
ベース41では、部品ごとの分解手順が自然言語で表現
されていたが、より電子計算機に処理し易く、データの
入力が容易な形態として、分解手順を記号等で表す方法
もある。この方法を用いる場合の部品情報データベース
41のデータ構造例を図24に例示する。
【0089】この例では、部品情報データベース41の
第4列に、自然言語によるデータに代えて、第4列前半
241には対象部品(第3列に記録されている部品が対
象の場合には空欄)を、第4列後半242には対象部品
に対する分解の動作を、それぞれ記号または符号で記録
する。この際、第4列前半には例に示した対象部品の表
現方法の他に、製品内に存在する部品であれば、その部
品の部品IDを保持するようにしてもよい。
【0090】このようにする場合、記憶部11に、さら
に図25に示すような、動作記号分解方法変換データベ
ース250を設ければ、部品情報データベースの動作記
号から、分解方法を生成することができる。図24に示
したバックカバーを例にとって具体的に説明すると、第
4列前半に記憶された情報から「ねじ6本」を導出し、
第4列後半に記憶された情報から「分解」と「(横・水
平・手前に)移動」を導出し、これらを組み合わせるこ
とで、部品1(バックカバー)の「ねじ6本を分解し、
(横・水平・手前に)移動する」という分解作業を生成
することができる。したがって、データ出力部14は、
作業内容情報をこのようにして生成し、分解作業指示画
面210に表示することができる。
【0091】なお、動作記号にアルファベットや簡単な
記号等を用いれば、入力や管理が容易になる。この動作
記号の例としては、特開平9−147023号公報など
に挙げられている方法が考えられる。
【0092】E.本実施例の効果 これまで説明したように、本実施例では、あらかじめ製
品情報として記憶された製品の処分方法や処理に要する
費用、リサイクル可能な回収量に関する情報をもとに、
適正処理を必要とする部品の確実な処理の実現の支援と
併せて、目標とするリサイクル率を達成可能な方法の中
で、より小さい費用で処理が行なえる方法を提示するこ
とで、処理工場、処理業者のより効率的な運用を支援で
きる。
【0093】<実施例2>実施例1では、回収量当たり
のリサイクル費用の小さい順に分解の対象とする部品を
決めていったが、この他に、例えば希少金属が含まれる
もの、部品の質量が大きいもの、回収物の単価が高いも
の、回収物単価×回収量(回収物費用)が高いもの、分
解時間が短いものなどを優先して分解するように計算す
る方法も考えられる。このようにするには、上述のステ
ップ408における回収量当たりのリサイクル費用に基
づいた優先順位付け(ソート処理)に代えて、回収物に
希少金属がより多く含まれる順になるような優先順位付
け、部品の質量が大きい順になるような優先順位付け、
回収物の単価が高い順になるような優先順位付け、また
は、回収物費用が高い順になるような優先順位付けを行
えばよい。
【0094】さらに、ステップ408における優先順位
付け(ソート処理)を、一つの方法で行うだけでなく、
図19に示すように、複数の方法でソートを行った上
で、その中から最適な(目標とするリサイクル率を達成
し、かつ、リサイクル費用が最も低い方法)処分方法を
導き出すことで、より正確な最適処分方法を見つけるよ
うにしてもよい。
【0095】このようにする場合は、ステップ408〜
413の代わりに、異なる複数の基準を用いてそれぞれ
ソートを行って部品の優先順位付けを行い、それぞれの
優先順位に基づいて処分方法(すなわち処分する部品
群)を決定して、最後に、決定された処分方法ごとのリ
サイクル費用を比較して、最も費用の低いものについて
処分方法出力処理(ステップ111)を行うようにすれ
ばよい。
【0096】すなわち、図19に示した例では、処分方
法設定部15は、ステップ401〜407を実行した
後、まず、上述の場合と同様に回収量当たりのリサイク
ル費用に応じて部品データに優先順位を付け(ステップ
408)、この優先順位に応じて処分方法を抽出した後
(ステップ701)、さらに他の基準(図19に示した
例では質量)を用いて部品データに優先順位を付けて
(ステップ702)、この優先順位に応じて処分方法を
抽出し(ステップ703)、ステップ701とステップ
702とで抽出した処分方法のうち、リサイクル費用が
最小の方法について(ステップ704)、処分方法出力
処理(ステップ111)を行う。
【0097】ステップ701および703における処理
の詳細を、図26に示す。これらのステップにおいて、
処分方法設定部15の分解対象追加手段15bは、ま
ず、直前のステップで付された優先順位の最も高い部品
を処理対象とし、当該処理対象部品について、ステップ
409と同様にしてリサイクル費用およびリサイクル率
を算出し、部品IDとともに記憶部11に格納する(ス
テップ2601)。次に、分解対象追加手段15bは、
算出されたリサイクル率と目標リサイクル率とを比較
し、目標リサイクル率が達成されていれば、処理をステ
ップ2605に進めてそのリサイクル率とリサイクル費
用とを記憶部11に格納する。一方、目標リサイクル率
が達成されていなければ、処理対象部品が最後の部品で
なければ(ステップ2603)、次に優先順位の高い部
品を処理対象として(ステップ2604)、処理をステ
ップ2601に戻す。また、ステップ2603において
処理対象部品が最後の部品であれば、分解対象追加手段
15bは、すべての部品を処理対象として、算出された
リサイクル費用およびリサイクル率を記憶部11に格納
する(ステップ2605)。
【0098】このようにする場合も、ステップ111に
おける処分方法の出力では(ステップ705)、表示す
る方法(すなわち処理対象部品群)によって目標リサイ
クル率が達成できない場合は、ステップ414と同様に
してその旨表示するようにすることが望ましい。
【0099】なお、ここに示した例では、優先順位を付
けるための基準を2種類用いたが、3種類以上用いても
よい。この場合は、優先順位を付し(ステップ408,
702に相当)、処分方法を抽出する(ステップ70
1,703に相当)処理を、基準ごとに繰り返せばよ
い。
【0100】<実施例3>本実施例では、製品を特定す
る情報として、製品の型式以外の情報(メーカ、種類、
寸法、質量など)を利用する。すなわち、本実施例のリ
サイクル支援システム120は、図12に示すように、
外部記憶装置23に製品型式データベース27を設け、
ステップ102の製品識別情報入力・読み取り処理(図
3に図示)において、製品の型式だけでなく、製品の種
類、メーカ、寸法、質量、重量配分、不十分な型式等の
入力をも受け付け、製品型式データベース27に保持さ
れた情報を基に、入力された情報から製品の正確な型式
を導き出することができるようになっている。このよう
な手段を設けることにより、本実施例のシステム120
によれば、正確な型式がわからない場合でも製品情報デ
ータベース24を活用することができる。
【0101】本実施例によれば、例えば型式を示したシ
ールが剥がれてしまって型式がわからない場合など、使
用者によって型式が正確に入力できない場合にも、製品
の特定が可能となり、本発明の使用範囲がより拡大す
る。
【0102】本実施例における各部の構成および処理の
流れは、外部記憶装置23に製品型式データベース27
を備えることと、ステップ102における処理が異なる
こと以外は、実施例1と同様である。つぎに、実施例1
との相違点のみについて説明する。
【0103】(1)製品型式データベース27 本実施例の製品型式データベース27は、図13に示す
ように、第1列に製品ID、第2列に型式、第3列にメ
ーカ名、第4列に年式、第5列に種類、第6列に寸法
(幅)、第7列に寸法(奥行)、第8列に寸法(高
さ)、第9列に質量、第10列に重量配分(x方向)、
第11列に重量配分(y方向)をあらかじめ保持する。
【0104】製品型式データベース27は、製品情報デ
ータベース24と同様に、製品を設計・製造したメーカ
が作成し、処理工場・処理業者など本実施例のシステム
120の使用者に提供するようにしてもよい。なお、提
供の方法としては、CD-ROM(Compact Disc - Read Only
Memory)などの記憶媒体を用いる方法や、インターネ
ットなどのネットワークを用いる方法等が考えられる。
前者の場合には記憶媒体から情報を読み出すための読取
装置を、後者の方法の場合にはネットワークとの間で情
報の授受を行う手段を、それぞれ演算装置16に設けれ
ばよい。なお、複数のメーカが作成した複数のデータベ
ース24,27をそれぞれ統合する手段を設けるか、ま
たは、各データベース24,27がメーカごとに複数設
けられている場合には、それらをメーカ名などをキーと
して検索する手段を備えることが望ましい。
【0105】なお、本実施例では、製品型式データベー
ス27を製品情報データベース24とは独立して外部記
憶装置23に設けているが、このデータベース27を設
けることなく、製品情報データベース24の製品型式デ
ータベース44を用いて同様に処理するようにしてもよ
い。このようにする場合は、製品型式データベース44
の保持する情報を、本実施例の製品型式データベース2
7と同様のデータ構造にし、以下のステップ102の処
理において製品型式データベース27を参照する代わり
に製品型式データベース44を参照するようにすればよ
い。
【0106】(2)製品識別情報入力・読み取り処理
(ステップ102) つぎに、本実施例におけるステップ102の手順を、図
14に示す。本実施例の計算部12は、ステップ102
において、まず、出力装置18の表示画面に、図15に
示す入力受け付け画面150を表示し、入力装置17を
介して、いずれかの入力欄への入力を受け付ける(ステ
ップ200)。
【0107】なお、本実施例における入力受け付け画面
150は、型式入力欄151、メーカ名入力欄152、
種類入力欄153、寸法入力欄154〜156、およ
び、重量入力欄157を備える。メーカ名入力欄152
および種類入力欄153は、あらかじめ製品情報データ
ベース24に登録されている情報が、プルダウンにより
選択肢として表示されるようになっている。型式につい
ても一覧表示は有効であるが、数が多くなる傾向がある
ため、選択肢を表示する場合には、アルファベット順に
分類するなどの工夫をすることが望ましい。寸法や質
量、重量配分などについては、例えば画像処理を用いた
寸法計測装置、歪みゲージを用いた質量や重量配分計測
装置などを用い、測定装置から直接入力されるようにす
ると便利である。
【0108】この入力画面150の少なくとも何れかの
入力欄151〜157に入力が行われると、計算部12
は、入力された情報が型式であれば(ステップ20
1)、入力された型式を製品情報データベース24中で
検索する(ステップ202)。なお、本実施例では、完
全に一致する項目の他に、例えば1文字異なるだけの項
目も検出する。このように完全一致以外の条件を加えて
検索することで、より効率的な処理が可能となる。な
お、製品情報データベース24の検索処理は、データベ
ース検索・読み取り部13を介して行われる。
【0109】型式による検索の結果、該当する製品が製
品情報データベース24に登録されている場合(ステッ
プ203)で、かつそれが一つに特定できた場合(ステ
ップ204)、計算部12は、確認画面を出力装置18
の表示画面に表示して特定された型式で正しいか否かの
入力を、入力装置17を介して受け付け、正しくないこ
とが入力されると(ステップ214)、再度処理をステ
ップ200に戻して、検索条件の再入力を受け付ける。
【0110】確認画面において正しいことが入力される
と(ステップ214)、計算部12は、ステップ202
において検出された型式を、処理対象製品の型式とする
(ステップ219)。
【0111】なお、ステップ214において表示される
確認画面には、例えばメーカ名、製品種類、型式、年
式、寸法、質量、特徴などの他に、製品の外観図などを
示すことが、検索された製品が実製品と一致しているか
の使用者による判断が容易になるため望ましい。
【0112】型式が入力されていなかったとき(ステッ
プ201)、または、入力されていても型式による検索
(ステップ202)の結果、一致するものがなかったと
き(ステップ203)や、一致するものが複数あり特定
ができなかったとき(ステップ204)は、さらに入力
されている他の検索条件(例えばメーカ名、製品種類、
寸法、質量、重量配分)を基に、製品型式データベース
27を検索し、条件に合致する製品を検出する(ステッ
プ205〜212)。
【0113】すなわち、計算部12は、まず、検索対象
を製品型式データベース27に登録された全製品とし
て、メーカ名の入力があれば(ステップ205)、当該
メーカ名に合致するレコードを検索し、検出された製品
レコードのみを検索対象とする(ステップ206)。さ
らに、計算部12は、このメーカ名の処理(ステップ2
05,206)と同様の処理を、種類(ステップ20
7,208)、寸法・重量(ステップ209,21
0)、重量配分(ステップ211,212)について行
い、すべての入力データに合致する製品を絞り込む。
【0114】なお、この他に、例えば製造年などの別の
項目も絞り込みの対象として用いることもできる。この
場合、ステップ212とステップ213との間に、追加
する項目に対応した処理を追加すればよい。
【0115】ここで、製品の寸法や質量、重量配分など
は、正確な数値ではなく、入力された数値に対して、例
えば±10%といった範囲で検索することが望ましい。
このようにすれば、測定の誤差などを吸収することがで
きるからである。
【0116】また、ステップ205からステップ211
までの間に製品型式が特定できた場合には、以降の絞り
込み処理を行うことなく、直接ステップ213に処理を
進めることにより、高速化を図ってもよい。
【0117】以上の絞り込み処理(ステップ205〜2
12)により、候補となる製品(すなわち入力データに
合致する製品)が一つに特定できた場合(ステップ21
3)、計算部12は、処理を上述のステップ214へ進
める。
【0118】また、ステップ213において、候補とな
る製品が2つ以上存在する場合、計算部12は、データ
出力部14を介して出力装置18の表示画面にそれらを
一覧表示し、いずれかの選択を受け付ける(ステップ2
16)。
【0119】ステップ216において、一覧表示した製
品のいずれかが選択されれば(ステップ217)、処理
を上述のステップ219へ進めて選択された型式を処理
対象製品の型式とし、処理を終了する。一方、ステップ
216において製品が選択されなかった場合、計算部1
2は、処理をステップ200へ戻す。
【0120】<実施例4>実施例1では、製品情報デー
タベース24に適正処理の要否の情報を保持していた
が、本実施例のリサイクル支援システム160は、この
情報をあらかじめ保持することなく、図16に示すよう
に、外部記憶装置23に適正処理必要物データベース2
8を備え、これに保持された適正処理必要物の情報と、
製品情報データベース24に保持された材質情報とを基
に、各部品が適正処理を必要とするか否かを判断する。
【0121】本実施例のシステム160によれば、例え
ば法律の改正などで新たに適正処理対象物が追加された
り、技術の進歩等によって従来適正処理対象物だったも
のが対象から除外された場合や、処理工場や処理業者に
よって異なる基準に対しても、適正処理必要物データベ
ース28を書き換えるだけで本発明への適用が可能とな
り、早期に、かつ小さい手間で適正処理対象物の変更に
対応することができる。
【0122】なお、本実施例のリサイクル支援システム
160の構成は、適正処理必要物データベース28を備
えることと、製品情報データベース24のデータ構造
と、ステップ108より前に適正処理必要物データベー
ス28を読み込むステップを備えることと、ステップ1
08における処分方法設定部15の手順とを除いて、実
施例1のシステム10と同様である。そこで、ここでは
実施例1との相違点についてのみ説明する。
【0123】(1)製品情報データベース24 実施例1の製品情報データベース24では、部品情報デ
ータベース41の第6列に、適正処理要否の情報が保持
されていたが、本実施例の製品情報データベース24で
は、部品情報データベース41の第6列に、当該部品に
使われている材質があらかじめ保持されている。
【0124】(2)適正処理必要物データベース28 本実施例の適正処理必要物データベース28のデータ構
造を図17に示す。適正処理必要物データベース28
は、適正な処理が必要な物質を判断するに用いる情報を
記憶したデータベースで、第1列には適正処理が必要な
物質名、第2列に適正処理が必要な理由(ただしこの項
目は必須ではない)があらかじめ保持されている。
【0125】また、本実施例のデータベース検索・読み
取り部13は、ステップ108より前に、適正処理必要
物データベース28を読み取り、読み出されたデータを
記憶部11に格納する処理を行う。つぎのステップ10
8における適正処理必要物データベース28の参照は、
この記憶部11に読み込まれた情報を参照することによ
り行われる。
【0126】(3)処分方法設定処理(ステップ10
8) 処分方法設定部15は、ステップ108における分解必
須部品の判定に際して、製品情報データベース24の部
品情報データベース41の第6列に保持された材質情報
の示す材質が、適正処理必要物データベース28に登録
されているか否かにより、その部品が適正処理を要する
か否かを判断する。なお、分解制約データベース42の
保持する制約部品情報から制約部品を検出し、これも分
解対象とすることは、実施例1と同様である。
【0127】<実施例5>実施例1では、製品情報デー
タベース24にあらかじめ保持された情報を基に、製品
の処分方法を決定したが、本実施例のリサイクル支援シ
ステム270は、必要な情報の入力を受け付けて、入力
された情報を製品情報データベースに登録する手段とし
てデータベース更新部271を備え、この入力され、登
録された情報を基に処分方法を決定する。
【0128】本実施例のシステム270によれば、製品
情報データベース24にあらかじめ情報が登録されてい
ない製品や、登録が不十分な製品についても、リサイク
ル支援処理を行うことができる。なお、本実施例では製
品情報データベース24を外部記憶装置23に備えてい
るが、本発明はこれには限られず、入力された製品情報
を記憶部11に保持し、ステップ102において製品情
報データベース24から読み込む代わりに、この入力さ
れ、記憶部11に保持された情報を直接参照するように
してもよい。
【0129】なお、本実施例のリサイクル支援システム
270の構成は、図27に示すように、演算装置16に
データベース更新部13aを備える以外は、実施例1の
システム10と同様である。ただし、本実施例のシステ
ム270では、実施例1の場合とは異なり、図28に示
すように、ステップ103とステップ104の間で、設
計部12が、リサイクル支援処理に必要な製品情報がす
べてあるか否か検査し(ステップ2801)、必要な情
報が不足していれば、その情報を取得するための製品情
報取得処理(ステップ2802)を行う。
【0130】そこで、ここでは実施例1との相違点であ
る製品情報取得処理についてのみ説明する。なお、製品
情報データベース24を設けない場合は、ステップ10
3,2801,2802の代わりに、ステップ2802
のみを実行し、また、ステップ2802におけるデータ
ベースへの格納処理を省略するようにすればよい。この
ようにする場合は、データベース更新部13aを省略す
ることができる。
【0131】(1)製品情報入力画面例 まず、製品情報取得処理において表示される製品情報入
力画面200について、図20を用いて説明しておく。
【0132】本実施例において、リサイクル支援処理に
必要な製品情報とは、製品ID、製品重量、部品ID、
部品名称、分解方法、分解時間、適正処理の要否情報、
回収物情報、制約部品情報、および、部品の親子関係情
報である。これらの入力を受け付けるための製品情報入
力画面200は、本実施例では、製品構成の表示・編集
領域200aと、部品属性の表示・入力領域200bと
を備える。
【0133】製品構成の表示・編集領域200aは、製
品構成(部品間の親子関係を含む)をツリー状に表示
し、その編集指示を受け付ける領域である。
【0134】一方、部品属性の表示・入力領域200b
は、製品IDの表示領域201および製品重量の入力領
域202と、製品構成の表示・編集領域200aにおい
て選択された部品に関する情報の入力領域200cとを
備える。入力領域200cは、当該選択された部品の部
品ID、部品名称、分解方法、分解時間、適正処理の要
否情報、回収物情報、および、制約部品情報の入力領域
203〜209を備える。
【0135】なお、製品情報入力画面200の構成は、
必ずしも本実施例と同じである必要はなく、例えば制約
関係をツリー状に表示したり、製品構成の表示・編集領
域200aを設けることなく、部品属性の表示・入力領
域200bで当該部品の親部品IDの入力を受け付ける
ようにしてもよい。また、製品情報入力画面200にお
いて入力を受け付ける情報は、上述の例に限られるもの
ではなく、必要に応じて適宜変更することができる。
【0136】(2)製品情報取得処理 ステップ2802において、まず、計算部12は、デー
タ出力部14を介して出力装置18の表示画面に図20
に示す製品情報入力画面200を表示し、入力装置17
を介して各入力領域200a,202〜209への入力
を受け付ける。
【0137】ここで、計算部は、処理対象製品の製品I
Dをその表示領域201に表示し、当該製品に関する製
品情報がすでに製品情報データベースに登録されていれ
ば、登録されている情報を該当する入力領域にあらかじ
め表示しておく。また、各領域200a,202〜20
9への入力の受け付けは、CAD(Computer Assisted
Design)システムなどにおいて慣用されている方法によ
り行うことができる。
【0138】入力が行われると、計算部12は、入力さ
れた情報をステップ103において記憶部11に確保さ
れた当該製品に関する製品情報の記憶領域(図示せず)
に格納し、さらに、データベース格納部13aを介して
当該情報を製品情報データベース24に格納する。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用済み製品のリサイクル処理において、製品情報デー
タに基づいて、製品の中で適正処理を必要とする物質を
含有している部品の確実な回収を指示できるとともに、
例えば希少金属などの価値のある物質を優先的・効果的
に分解・回収することで、目標とするリサイクル率を達
成しながら、より少ない費用での処理が可能となり、処
理業者や処理工場にとって効率的な処分を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるリサイクル支援システムの
機能構成図である。
【図2】 実施例1におけるリサイクル支援システムの
ハードウエア構成図である。
【図3】 実施例1のリサイクル支援システムにおける
処理を示す流れ図である。
【図4】 実施例1における製品情報データベースのデ
ータ構造を示す模式図である。
【図5】 実施例1における処理設備データベースのデ
ータ構造を示す模式図である。
【図6】 実施例1における物質価格データベースのデ
ータ構造を示す模式図である。
【図7】 製品の部品構成を示す説明図である。
【図8】 実施例1におけるリサイクル費用算出処理を
示す流れ図である。
【図9】 実施例1におけるリサイクル率算出処理を示
す流れ図である。
【図10】 実施例1における最適方法判定処理を示す
流れ図である。
【図11】 処分方法出力画面例を示す説明図である。
【図12】 実施例2におけるリサイクル支援システム
の機能構成図である。
【図13】 実施例2における製品型式データベースの
データ構造を示す模式図である。
【図14】 実施例3における製品識別情報入力・読み
取り処理を示す流れ図である。
【図15】 実施例3における製品識別情報の入力受け
付け画面の例を示す説明図である。
【図16】 実施例4におけるリサイクル支援システム
の機能構成図である。
【図17】 実施例4における適正処理必要物データベ
ースのデータ構造を示す模式図である。
【図18】 実施例1における最適方法判定処理の別の
態様を示す流れ図である。
【図19】 実施例2における最適方法判定処理を示す
流れ図である。
【図20】 実施例5における製品情報入力画面の例を
示す説明図である。
【図21】 実施例1における分解作業指示画面の例を
示す説明図である。
【図22】 実施例1における分解作業指示画面の別の
態様を示す説明図である。
【図23】 実施例1における作業実績データベースの
データ構造を示す模式図である。
【図24】 実施例1における部品情報データベースの
別の態様を示す模式図である。
【図25】 実施例1における動作記号分解方法変換デ
ータベースのデータ構造を示す模式図である。
【図26】 実施例2における処分方法抽出処理を示す
流れ図である。
【図27】 実施例5におけるリサイクル支援システム
の機能構成図である。
【図28】 実施例5のリサイクル支援システムにおけ
る処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…リサイクル支援システム、11…記憶部、12…
計算部、13…データベース検索・読み取り部、13a
…データベース更新部、14…データ出力部、15…処
分方法設定部、15a…優先分解対象決定手段、15b
…分解対象追加手段、16…演算装置、17…入力装
置、18…出力装置、20…中央演算処理装置(CP
U)、21…主記憶装置、22…補助記憶装置、23…
外部記憶装置、24…製品情報データベース、25…処
理設備データベース、26…物質価格データベース、2
7…製品型式データベース、28…適正処理必要物デー
タベース、41…部品情報データベース、42…分解制
約データベース、43…部品親子情報データベース、4
4…製品型式データベース、120…リサイクル支援シ
ステム、150…製品識別情報入力受け付け画面、16
0…リサイクル支援システム、200…製品情報入力画
面、200a〜c,201〜209…入力領域、210
…分解作業指示画面、211…分解順序表示領域、21
2…分解動作表示領域、213…分解チェック欄、21
4…不分解理由入力領域、215…分解作業指示表示領
域、230…作業実績データベース、241,242…
分解方法記憶領域、250…動作記号分解方法変換デー
タベース、270…リサイクル支援システム、414a
…目標未達成警告表示。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA22 AB03 AB06 AB08 BA10 DA16 5B049 BB07 CC02 CC24 DD05 EE01 EE05 EE31 FF03 FF04 FF09 5B075 MM11 ND03 ND20 ND23 ND35 NR03 NR12 PQ02 PQ20 PQ75 PR08 QP05 UU40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の部品を備える製品を分解するリサイ
    クル処理を、分解対象の部品の情報を出力することによ
    り支援するリサイクル処理支援システムにおいて、 分解対象の部品を決定する処分方法設定部と、 上記処分方法設定部の決定した分解対象の部品の情報を
    出力するデータ出力部とを備え、 上記処分方法設定部は、 分解対象とされた部品を分解するものとして算出された
    上記製品のリサイクル率が、目標とするリサイクル率以
    上になるまで、あらかじめ定められた優先順位の高い部
    品から順に分解対象に追加する分解対象追加手段を備え
    ることを特徴とするリサイクル処理支援システム。
  2. 【請求項2】上記処分方法設定部は、 上記部品のうち、当該部品を処分する費用が、該処分に
    より得られる回収物の売価以下である部品を、分解対象
    とする優先分解対象決定手段を、さらに備えることを特
    徴とする、請求項1記載のリサイクル処理支援システ
    ム。
  3. 【請求項3】上記優先順位は、部品ごとのリサイクル費
    用に応じて定められることを特徴とする、請求項1記載
    のリサイクル処理支援システム。
  4. 【請求項4】上記分解対象追加手段は、 上記部品の優先順位を、複数の基準に応じてそれぞれ定
    める手段と、 上記優先順位の基準ごとに、該基準に応じて定められた
    優先順位の高い部品から順に、分解対象とされた部品を
    分解するものとして算出された上記製品のリサイクル率
    が目標とするリサイクル率以上になるまで分解対象と
    し、当該分解対象とされた部品群を上記基準ごとの分解
    候補とする手段と、 上記分解候補のうちのいずれか一つを選択し、該選択さ
    れた分解候補に含まれる部品を分解対象として決定する
    分解候補選択手段とを備えることを特徴とする、請求項
    1記載のリサイクル処理支援システム。
  5. 【請求項5】上記分解候補選択手段は、 上記分解候補のうち、該候補に含まれる部品を分解する
    ものとして算出された、製品のリサイクル費用が最少の
    ものを選択する手段を備えることを特徴とする、請求項
    4記載のリサイクル処理支援システム。
  6. 【請求項6】複数の部品を備える製品を分解するリサイ
    クル処理を、分解対象の部品の情報を出力することによ
    り支援するリサイクル処理支援システムにおいて、 分解対象の部品を決定する処分方法設定部と、 上記処分方法設定部の決定した分解対象の部品の情報を
    出力するデータ出力部とを備え、 上記処分方法設定部は、 分解対象とされた部品を分解するものとして算出された
    上記製品のリサイクル率が、目標とするリサイクル率以
    上であり、かつ、分解対象とされた部品を分解するもの
    として算出された上記製品のリサイクル費用が最少にな
    るように、当該分解対象とされる部品を決定することを
    特徴とするリサイクル処理支援システム。
  7. 【請求項7】複数の部品を備える製品を分解するリサイ
    クル処理を、分解対象の部品の情報を出力することによ
    り支援するリサイクル処理支援方法において、 分解対象とされた部品を分解するものとして算出された
    上記製品のリサイクル率が、目標とするリサイクル率以
    上になるまで、あらかじめ定められた優先順位の高い部
    品から順に分解対象に追加する分解対象追加ステップを
    備えることを特徴とするリサイクル処理支援方法。
  8. 【請求項8】上記分解対象追加ステップの前に、 上記部品のうち、当該部品を処分する費用が、該処分に
    より得られる回収物の売価以下である部品を、分解対象
    とする優先分解対象決定ステップを、さらに備えること
    を特徴とする、請求項7記載のリサイクル処理支援方
    法。
  9. 【請求項9】複数の部品を備える製品を分解するリサイ
    クル処理を、分解対象の部品の情報を出力することによ
    り支援するリサイクル処理支援方法において、 分解対象とされた部品を分解するものとして算出された
    上記製品のリサイクル率が、目標とするリサイクル率以
    上であり、かつ、分解対象とされた部品を分解するもの
    として算出された上記製品のリサイクル費用が最少にな
    るように、当該分解対象とされる部品を決定することを
    特徴とするリサイクル処理支援方法。
  10. 【請求項10】請求項7または9記載のリサイクル処理
    支援方法を実現するためのプログラムを保持することを
    特徴とする機械読み取り可能な記憶媒体。
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