JP2000201947A - 双極電気ピンセットの付属部品 - Google Patents

双極電気ピンセットの付属部品

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JP2000201947A
JP2000201947A JP11011570A JP1157099A JP2000201947A JP 2000201947 A JP2000201947 A JP 2000201947A JP 11011570 A JP11011570 A JP 11011570A JP 1157099 A JP1157099 A JP 1157099A JP 2000201947 A JP2000201947 A JP 2000201947A
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tweezers
tweezer
bipolar electric
accessory
arm
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JP11011570A
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Shinichi Hirano
信一 平野
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の双極電気ピンセットに冷却機能をもたせ
ること。 【解決手段】ピンセット本体11とは別体で形成された
胴体部18には、生理食塩水を供給するための潅流管2
9が設けられている。又、胴体部18の前端には、それ
をピンセット本体11に取り付けるための取付部25が
設けられている。この構成によれば、ピンセット本体1
1に取付部25を取り付けることにより、胴体部18を
ピンセット本体11に対して装着することができる。よ
って、潅流管29がない既存の双極電気ピンセットに冷
却機能をもたせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外科手術、主とし
て脳神経外科手術において止血及び切開に用いられる双
極電気ピンセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の双極電気ピンセットは、二股状
をなす開閉可能なピンセット本体の前端内側に一対の電
極部を備えている。ピンセット本体の後端部には高周波
発生装置が電気的に接続され、高周波発生装置から各電
極部に高周波電流が通電されるようになっている。ピン
セット本体には電極部を除いて絶縁皮膜が形成されてい
る。そして、生体組織又は血管等の患部をピンセット本
体の前端部で挟持した状態で、前記電極部に高周波電流
を通電する。すると、ジュール熱効果により患部が凝固
(止血)され、或いは放電効果により患部が切開され
る。
【0003】しかしながら、高周波電流を使用している
関係上、凝固又は切開時において患部が発熱する。その
ため、治療を施している患部の周辺にある正常な組織に
も熱が伝達され、正常な組織までもが破壊されるおそれ
がある。そこで、このような不具合を解決するために、
従来より、ピンセット本体の内側に潅流管を配設したも
のが提案されている。この双極電気ピンセットによれ
ば、患部の凝固又は切開時に、潅流管を介して潅流液と
しての生理食塩水が滴下される。これにより、高周波電
流による患部の発熱量が少なくなり、組織に与える損傷
を最小限に抑えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、潅流管がな
い既存の双極電気ピンセットには、患部を冷却する機能
が全くない。そのため、冷却機能をもたせるには潅流管
付きの双極電気ピンセットを新たに購入しなければなら
ない。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、既存のピンセット本体に潅流管を
配設することにより、双極電気ピンセットに冷却機能を
もたせることが可能な双極電気ピンセットの付属部品を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、開閉可能なピンセッ
ト本体の前端内側に電極部を設け、その電極部に高周波
電流を通電することにより、患部に熱を加えて、患部を
凝固又は切開するようにした双極電気ピンセットに使用
される付属部品であって、前記ピンセット本体とは別体
で形成された胴体部と、前記胴体部に沿って設けられ、
流体を通じることが可能な管と、前記胴体部に設けら
れ、その胴体部を取り付けるべくピンセット本体に係合
する取付部とを備えたことをその要旨としている。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の双極電気ピンセットの付属部品において、前記取付
部はピンセット本体に対して係脱可能であることをその
要旨としている。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の双極電気ピンセットの付属部品において、前
記管は、患部に潅流液を供給するための潅流管及び圧縮
気体を圧送するための圧送管の2種であることをその要
旨としている。
【0009】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、既存のピンセット
本体に取付部を係合することにより、胴体部が双極電気
ピンセットに取り付けられる。そして、患部の凝固又は
切開時に、管を介して潅流液等の流体が患部に供給され
る。これにより、高周波電流による患部周辺の温度上昇
が少なくなり、組織に与える損傷を最小限に抑えること
が可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明によると、取付部は
ピンセット本体に対して係脱可能であるため、双極電気
ピンセットの不使用時にはピンセット本体から胴体部を
取り外すことが可能となる。従って、洗浄しやすいた
め、衛生面でも好ましい付属部品となる。
【0011】請求項3に記載の発明によると、患部の凝
固又は切開時において、潅流管を介して潅流液が患部に
供給されるとともに、圧送管を介して圧縮気体が供給さ
れる。これにより、患部は冷却されるとともに、圧送管
を介して圧縮気体がピンセット本体の電極部に向けて吹
き出される。そのため、両電極部間において潅流液が溜
まりにくくなる。従って、両電極部が潅流液を介して電
気的に短絡しにくくなり、患部においてジュール熱が確
実に発生することとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に基づき詳細に説明する。図1,図2に示す
ように、一対の腕部11a,11bを有するピンセット
本体11は二股状に形成され、その前端部は開閉可能に
なっている。ピンセット本体11の前端部は、常時開放
されており、自身の弾性力に抗して閉じるようになって
いる。なお、本実施形態において、ピンセット本体11
の腕部11a,11bの形成材料としてチタンを使用し
ている。これは、ピンセット本体11の導電性や生体適
合性に優れており、又ピンセット本体11の重量を軽減
するためである。
【0013】ピンセット本体11の前端内側面には、電
極部12,13が互いに対向して形成されている。又、
ピンセット本体11の後端に形成された接続部14に
は、図示しない高周波発生装置が電気的に接続されてい
る。そして、高周波発生装置からの高周波電流が各電極
部12,13に通電されるようになっている。なお、電
極部12,13及び接続部14を除くピンセット本体1
1の表面には、テフロン(四ふっ化エチレン)がコーテ
ィングされている。これにより、電極部12,13及び
接続部14を除く部分の絶縁が図られている。
【0014】図1〜図4に示すように、ピンセット本体
11の腕部11aの内側には付属部品17が設けられて
いる。この付属部品17は、ピンセット本体11とは別
体なる合成樹脂製の胴体部18を備えており、この胴体
部18はピンセット本体11の長手方向に沿って延びて
いる。又、胴体部18の厚みはピンセット本体11の各
腕部11a,11bの厚みよりも薄くなっている。これ
は、両腕部11a,11b間の凹凸を無くして、ピンセ
ット本体11の操作性をよくするためである。
【0015】胴体部18の後端には、、前記両腕部11
a,11bの間に挿入配置可能な厚肉部19が一体的に
形成され、その下端両側にはストッパ20が外方に突設
されている。そして、両腕部11a,11bの後端部間
に厚肉部19を挿入した際に、ストッパ20の上面が腕
部11a,11bの下面に当接されるようになってい
る。
【0016】又、厚肉部19には上下方向に沿って延び
るねじ孔21が形成され、このねじ孔21には取付ねじ
22が進退可能に螺合されている。取付ねじ22の頭部
22aの径は、両腕部11a,11bの後端部間の幅よ
りも大きくなっている。そして、取付ねじ22を締め付
けることにより、その頭部22aと前記ストッパ20と
により、両腕部11a,11bの後端部が挟まれるよう
になっている。
【0017】前記胴体部18の前端には横凹状の取付部
25が一体的に形成され、取付部25はピンセット本体
11の腕部11aに対して係脱可能に取り付けられてい
る。取付部25の基部25aは胴体部18の前端から延
長して形成され、同基部25aの上下両端には、弾性変
形可能な挟着片25c,25dが形成されている。そし
て、両挟着片25c,25d間に、その弾性力に抗して
腕部11aの前端部が挟入されることにより、前記胴体
部18がピンセット本体11の腕部11aに取り付けら
れる。
【0018】図1,図3,図5に示すように、胴体部1
8の内側面には、その長手方向に沿って延びる溝部28
が形成されている。この溝部28内には、流体としての
潅流液を圧送するための潅流管29が配設されている。
本実施形態において、潅流液として生理食塩水が使用さ
れている。潅流管29の前端は、前記取付部25の内奥
部に設けられた吐出管30に接続されている。吐出管3
0の吐出口は一方の電極12に向けられている。そし
て、生理食塩水は潅流管29を介して吐出管30の前端
から滴下されるようになっている。
【0019】次に、上記のように構成された双極電気ピ
ンセットの付属部品17の使用方法について説明する。
既存の双極電気ピンセットに付属部品17を取り付ける
には次のように行う。即ち、両腕部11a,11b間の
胴体部18を配置し、同腕部11a,11bの後端部に
厚肉部19を挿入する。このとき、ストッパ20の上面
が腕部11a,11bの下面に当接されるため、胴体部
18の位置決めがなされる。この状態で、厚肉部19の
ねじ孔21に取付ねじ22を締め付ける。すると、取付
ねじ22の頭部22aとストッパ20とにより、両腕部
11a,11bが所定の押圧力でもって挟まれる。この
結果、胴体部18の後端部が腕部11aに取り付けられ
る。
【0020】又、胴体部18の取付部25内に腕部11
aの前端部をはめ込む。これにより、胴体部18の前端
部が腕部11aに取り付けられる。この状態において、
挟着片25c,25dがその弾性力に抗して僅かに外方
に開いているので、両挟着片25c,25dにより腕部
11aの上下が押圧されている。従って、取付部25内
から腕部11aが不用意に抜けることはない。
【0021】なお、ピンセット本体11の腕部11aか
ら胴体部18を取り外す場合には、上述した動作と逆の
順序で行えばよく、詳しい説明は既に述べているので省
略する。
【0022】そして、生体組織又は血管等の患部をピン
セット本体11の前端部で挟持した状態で、電極部1
2,13に高周波電流を通電すると、患部にジュール熱
が発生する。これにより、患部が凝固又は切開される。
この凝固又は切開時において、潅流管29前端から生理
食塩水が電極部12,13に向けて滴下され、患部及び
その周辺部分が冷却される。そのため、高周波電流によ
り患部が発熱しても、その熱が治療を施している患部周
辺の正常な組織に影響を及ぼすことがない。なお、患部
が冷却されても、凝固又は切開に影響がない程度に冷却
される。
【0023】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)ピンセット本体11とは別体で形成された胴体部
18には、生理食塩水を供給するための潅流管29が設
けられている。又、胴体部18の前端には、それをピン
セット本体11に取り付けるための取付部25が設けら
れている。この構成により、胴体部18をピンセット本
体11に対して取り付けることができる。従って、潅流
管29がない既存の双極電気ピンセットに冷却機能をも
たせることができる。しかも、潅流管29を備えた高価
な双極電気ピンセットを新たに購入する必要がないの
で、特に高コスト化も伴わない。
【0024】(2)胴体部18の後端にはねじ孔21を
有する厚肉部19が形成されている。そして、厚肉部1
9を両腕部11a,11bに挿入した状態で、ねじ孔2
1に取付ねじ22を締め付けることにより、同取付ねじ
22の頭部22aとストッパ20とによりピンセット本
体11の後端部が挟み込まれる。このため、ピンセット
本体11に対して、胴体部18の後端部ががたつくのを
防止することができる。従って、生理食塩水を電極部1
2,13に向けて確実に供給することができる。
【0025】(3)取付部25は横凹状に形成されてい
るため、胴体部18の前端部をピンセット本体11に対
して容易に取り付けることができる。又、ピンセット本
体11の内側から取付部25がはめ込まれるので、付属
部品17を装着した際に、各挟着片25b,25cはピ
ンセット本体11の外側に張り出すことになる。従っ
て、ピンセット本体11の操作性も確保でき、又ピンセ
ット本体11前端部の視野も確保することができる。
【0026】(4)取付部25は弾性変形可能な挟着片
25c,25dを有している。このため、腕部11aの
前端部を取付部25内にはめ込んだ際に、挟着片25
c,25dがその弾性力に抗して僅かに外方に開く。従
って、両挟着片25c,25dにより腕部11aの上下
が押圧され、取付部25内から腕部11aが抜けるのを
確実に防止することができる。
【0027】(4)取付部25はピンセット本体11の
腕部11aに対して係脱可能であるため、双極電気ピン
セットの不使用時にはピンセット本体11の腕部11a
から胴体部18を取り外すことが可能となる。従って、
ピンセット本体11、付属部品17をそれぞれ別々に洗
浄することが可能であるため、衛生面で好ましいものと
なる。 (第2実施形態)次に、この発明の第2の実施形態を、
前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0028】さて、この第2の実施形態では、図6に示
すように、胴体部18の前端部に設けられた吐出管30
や溝部28等が省略されている。胴体部18内には潅流
管29がインサート成形により埋設されている。又、胴
体部18内には潅流管29と並んで気体圧送管35がイ
ンサート成形により埋設されている。気体圧送管35内
には圧縮気体としての炭酸ガス(不活性ガス)が圧送さ
れるようになっている。そして、潅流管29の吐出口及
び圧送管35の吹出し口は、電極部12,13に向けら
れている。なお、潅流管29及び圧送管35は生体適合
性材料であるステンレス鋼からなる。
【0029】続いて、第2実施形態の作用を以下に説明
する。なお、既存の双極電気ピンセットに付属部品17
を取り付けることに関しては前記第1実施形態と同様で
あるため説明を省略する。
【0030】患部の凝固又は切開時において、潅流管2
8を介して生理食塩水が滴下されて、患部は冷却され
る。それとともに、圧送管35を介して炭酸ガスが電極
部12,13に向けて吹き出される。このため、両電極
部12,13間において生理食塩水が溜まることがな
い。
【0031】従って、この第2実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様の効果を発揮させること
ができる。又、この第2実施形態においては、両電極部
12,13間において生理食塩水が溜まることがないの
で、両電極部12,13が生理食塩水を介して電気的に
短絡するのを防止することができる。この結果、患部に
おいてジュール熱を確実に発生させることができ、患部
の凝固又は切開を確実に行うことができる。
【0032】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・第1実施形態における別例として、潅流管29内に炭
酸ガスを生理食塩水とともに通すようにしてもよい。こ
の構成にすれば、この凝固又は切開時において、潅流管
29前端から、炭酸ガスを含むミスト状の生理食塩水を
電極部12,13に向けて吹き出させることができる。
従って、両電極部12,13間に生理食塩水が溜まるこ
とがない。それとともに、ミスト状の生理食塩水により
患部から出た血液が洗浄されるため、患部が赤く染まら
ず見やすくなる。
【0033】・ 第1実施形態における別例として、胴
体部18、厚肉部19、ストッパ20及び取付部25の
形成材料を合成樹脂からアルミニウム等の軽量金属に変
更してもよい。
【0034】・ 第2実施形態における別例として図7
に示すように、取付部25の上部挟着片25aの先端に
は下部挟着片25bと対向するように抜け止め部40を
形成してもよい。この構成にすれば、取付部25内から
ピンセット本体11の腕部11aが抜けるのをよりいっ
そう確実に防止することができる。又、図示しないが、
抜け止め部40を下部挟着片25bの先端に形成しても
よい。
【0035】・ 第1及び第2実施形態における別例と
して図8,図9に示すように、胴体部18の後端部に、
一方の腕部11bに対して係合可能な鉤状の係止部41
を形成する。又、係止部41の下方位置における胴体部
18の後端部に、ねじ部材42を進退可能に螺合する。
そして、既存の双極電気ピンセットに付属部品17を取
り付けるには、両腕部11a,11b間に胴体部18を
配置し、腕部11bに係合部41を係止する。その後、
ねじ部材42を回動すると、そのねじ部材42の頭部4
2aが腕部11bの内側面に圧接するとともに、胴体部
18の後端部外側面が他方の腕部11aに圧接する。こ
れにより、胴体部18の後端部が腕部11aに取り付け
られる。従って、この構成によれば、係合部41を腕部
11bに係止した状態でねじ部材42を締め付ければよ
いので、取り付け操作性がよいばかりでなく、胴体部1
8の後端部をピンセット本体11から外れるのをよりい
っそう確実に防止できる。
【0036】・ 第1及び第2実施形態における別例と
して、胴体部18の後端にも横凹状をなす取付部25を
形成してもよい。この構成にすれば、ピンセット本体1
1に胴体部18をよりいっそう簡単に装着することがで
きる。
【0037】・ 第1及び第2実施形態における別例と
して、潅流液として生理食塩水を用いる以外に他の液体
を使用してもよい。 ・ 第1及び第2実施形態における別例として、炭酸ガ
スに代えて、生体に安全なガスならどのようなものに変
更してもよい。
【0038】・ 第1及び第2実施形態における別例と
して、胴体部18をピンセット本体11における腕部1
1aの外側に配設してもよい。但し、この場合には潅流
管29及び圧送管35の先端を電極部12,13に向け
て配置する。
【0039】・ 第1及び第2実施形態における別例と
して、胴体部18をピンセット本体11の腕部11a
(又は11b)の内側面に当接し、その当接面を接着剤
等で貼り付けるようにしてもよい。
【0040】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1)請求項3において、前記潅流管の吐出口及び前記
気体圧送管の吹出し口は、前記電極部に向けて配置され
ていることを特徴とする双極電気ピンセット。
【0041】この構成によれば、潅流液及び圧縮気体は
両電極部間に吹き出されるため、両電極部間に潅流液が
溜まるのを確実に防止することができる。 (2)請求項3又は(1)において、前記潅流管及び気
体圧送管は、取付部をピンセット本体に保持した状態で
同ピンセット本体の内側面に配設される胴体部に取り付
けられていることを特徴とする双極電気ピンセット。
【0042】この構成によれば、ピンセット本体に付属
部品を取り付けると同時に、潅流管及び気体圧送管を簡
単に取り付けることができる。 (3)請求項3、(1)、(2)のいずれかにおいて、
胴体部内に潅流管及び気体圧送管は埋設されていること
を特徴とする双極電気ピンセット。
【0043】この構成によれば、ピンセット本体の前端
部において潅流管及び気体圧送管が視野に入らないた
め、患部が視認しやすくなる。 (4)請求項1〜3、(1)〜(3)のいずれかにおい
て、前記胴体部と前記取付部とは一体的に形成されてい
ることを特徴とする双極電気ピンセット。
【0044】この構成によれば、外観上優れているばか
りでなく、製造コストを低減することができる。 (5)請求項1〜3、(1)〜(4)のいずれかにおい
て、胴体部及び取付部の形成材料は合成樹脂であること
を特徴とする双極電気ピンセット。
【0045】この構成によれば、付属部品の軽量化を図
ることができる。 (6)前記(5)において、胴体部及び取付部の形成材
料は耐熱性を有する合成樹脂であることを特徴とする双
極電気ピンセット。
【0046】この構成によれば、凝固又は切開時におい
て、電極部の温度が上昇しても充分に耐えることができ
る。 (7)請求項1〜3、(1)〜(4)のいずれかにおい
て、胴体部及び取付部の形成材料は軽量金属であること
を特徴とする双極電気ピンセット。
【0047】この構成によれば、付属部品の軽量化を図
ることができる。 (8)請求項1〜3、(1)〜(7)のいずれかにおい
て、胴体部の厚みはピンセット本体の厚みよりも薄いも
のであることを特徴とする双極電気ピンセット。
【0048】この構成によれば、ピンセット本体の内側
における視野を充分に確保することができるため、患部
がよりいっそう視認しやすくなる。 (9)請求項1〜3、(1)〜(8)のいずれかにおい
て、前記ピンセット本体の形成材料はチタンであること
を特徴とする双極電気ピンセット。
【0049】この構成によれば、ピンセット本体の強度
を高くできるとともに、重量を軽減することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、既存のピンセット本体に潅流管を配設す
ることができ、双極電気ピンセットに冷却機能をもたせ
ることができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、双極電気
ピンセットの不使用時にはピンセット本体から胴体部を
取り外すことができるので、ピンセット本体、付属部品
をそれぞれ別々に洗浄することができる。従って、衛生
面でも好ましいものとなる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、両電極部
間において潅流液が溜まるのを防止することができるた
め、両電極部が潅流液を介して電気的に短絡するのを防
止することができる。従って、患部においてジュール熱
を確実に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態において、ピンセット本体と付属
部品とを示す分解斜視図。
【図2】ピンセット本体に付属部品を組み付けた斜視
図。
【図3】(a)はピンセット本体に付属部品を組み付け
た平面図、(b)はピンセット本体を省略した付属部品
の側面図。
【図4】図3(a)における4−4断面図。
【図5】図3(b)における5−5断面図。
【図6】第2実施形態における付属部品の前端部を示す
斜視図。
【図7】第2実施形態の別例であって、付属部品の前端
部を示す斜視図
【図8】第2実施形態の別例であって、付属部品とピン
セット本体の分解斜視図。
【図9】図8の組み付け状態を示す断面図。
【符号の説明】
11…ピンセット本体、12,13…電極部、17…付
属部品、18…胴体部、25…取付部、29…潅流管
(管)、35…圧送管(管)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能なピンセット本体の前端内側に
    電極部を設け、その電極部に高周波電流を通電すること
    により、患部に熱を加えて、患部を凝固又は切開するよ
    うにした双極電気ピンセットに使用される付属部品であ
    って、 前記ピンセット本体とは別体で形成された胴体部と、 前記胴体部に沿って設けられ、流体を通じることが可能
    な管と、 前記胴体部に設けられ、その胴体部を取り付けるべくピ
    ンセット本体に係合する取付部とを備えたことを特徴と
    する双極電気ピンセットの付属部品。
  2. 【請求項2】 前記取付部はピンセット本体に対して係
    脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の双極電
    気ピンセットの付属部品。
  3. 【請求項3】 前記管は、患部に潅流液を供給するため
    の潅流管及び圧縮気体を圧送するための圧送管の2種で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の双極電気
    ピンセットの付属部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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