JP2000201412A - 接続クランプ装置、該接続クランプを具備する絶縁カバ―取付装置、及び絶縁カバ―装着方法 - Google Patents

接続クランプ装置、該接続クランプを具備する絶縁カバ―取付装置、及び絶縁カバ―装着方法

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JP2000201412A
JP2000201412A JP84899A JP84899A JP2000201412A JP 2000201412 A JP2000201412 A JP 2000201412A JP 84899 A JP84899 A JP 84899A JP 84899 A JP84899 A JP 84899A JP 2000201412 A JP2000201412 A JP 2000201412A
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insulating
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Hiroshi Maeda
廣 前田
Osamu Kato
修 加藤
Masamoto Ojiri
正元 尾尻
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Daito Denzai Co Ltd
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Daito Denzai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続クランプ装置の接触刃によって傷つけら
れた被覆電線の絶縁被覆箇所に正確に絶縁カバーを被せ
ること。 【解決手段】 被覆電線50の絶縁被覆51を貫通して
該被覆電線50の導体部分52と接触する接触刃40を
設けた接続クランプ装置の装置本体フレーム10に、該
接触刃40が貫通していた絶縁被覆箇所53に絶縁カバ
ー60を被せる、絶縁カバー取付機構30を装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続クランプ装
置、該接続クランプ装置を具備する絶縁カバー取付装
置、及び絶縁カバー装着方法に係り、詳しくは、接触刃
を具備した接続クランプ装置により、活線状態において
架空配電線路等からバイパス線、接地線を引き出す作業
をした後、接触刃により貫通された被覆電線の絶縁被覆
箇所に絶縁カバーを被せて、該絶縁被覆を修復する、装
置及び方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、架空配電線
路の工事中、送電を停止しないように、架空配電線路等
からバイパス線、接地線を引き出して、工事箇所のみを
無電圧状態にする工法がとられている。架空配電線路等
からバイパス線、接地線を引き出す場合、従来、電線の
絶縁被覆を所定長さ剥ぎ取り、露出した導体に、直接、
接続クランプを挟着する方法がとられていた。しかし、
この方法によれば、絶縁被覆の剥ぎ取り作業に手間がか
かるので、これを省くために、近年、絶縁被覆を貫通す
る接触刃を具備した接続クランプ装置が使用されてい
る。
【0003】この種の接続クランプ装置を使用する場
合、工事終了後に接触刃によって傷つけられた絶縁被覆
を修復する必要がある。この修復には、通常、接触刃が
貫通していた絶縁被覆箇所に粘着性の絶縁テープを巻き
付ける方法がとられているが、手間がかかり、また作業
が高所で行われることから危険である等の問題が指摘さ
れていた。
【0004】このため、例えば実公平6−31613号
公報に開示するように、長手方向に沿って装着口を有す
る断面ほぼC字状の弾性カバー体の内壁に絶縁性のパテ
を塗布し、該弾性カバー体の外壁に取り外し可能にツマ
ミを設けた、絶縁カバーが提案されている。これによれ
ば、いわゆるヤットコと称される絶縁操作棒の先端でツ
マミを挟み、地上、電柱に取り付けた仮の足場、或いは
作業台(バケット)上から絶縁操作棒を操作して絶縁カ
バーを被覆電線に押しつけて絶縁被覆に被せるようにし
ている。
【0005】しかしながら、接触刃により傷つけられた
絶縁被覆箇所はわずか数センチメートル程度の長さであ
り、また絶縁被覆の周方向全体にわたるわけではなく、
周方向の一部分であり、この箇所に地上から、電柱に取
り付けた仮の足場から、或いは作業台(バケット)上か
ら絶縁カバーを正確に位置決めして被せることは、実際
問題として難しく、この点の問題の解決が要望されてい
る。
【0006】本発明は、接続クランプ装置の接触刃によ
って傷つけられた被覆電線の絶縁被覆箇所に正確に絶縁
カバーを被せることができる、接続クランプ装置、該接
続クランプ装置を具備する絶縁カバー取付装置、及び絶
縁カバー装着方法を提供するこを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の装置によれば、被覆電線の絶縁被覆を貫通して該被
覆電線の導体部分と接触する接触刃を設けた接続クラン
プ装置において、被覆電線に取り付けられる前記接続ク
ランプ装置の装置本体フレームに、被覆電線の前記接触
刃が貫通していた絶縁被覆箇所に絶縁カバーを被せる、
絶縁カバー取付機構を装備してなることを特徴とする。
【0008】ここで、前記絶縁カバー取付機構は、例え
ば、被覆電線に被せる、長手方向全体にわたって装着口
を有する絶縁カバーを、着脱自在に把持する把持部材
と、前記装置本体フレームに揺動可能に装備され、前記
把持部材を移動させて該把持部材上の絶縁カバーを被覆
電線の前記接触刃が貫通していた絶縁被覆箇所に被せる
操作部材とから構成される。
【0009】また、上記目的を達成する本発明の別の装
置によれば、被覆電線に取り外し自在に取り付けられる
装置本体フレームと、被覆電線の絶縁被覆を貫通して該
被覆電線の導体部分と接触する、前記装置本体フレーム
に移動可能に装備された接触刃と、前記装置本体フレー
ムに揺動可能に装備された操作部材と、被覆電線の絶縁
被覆に被せる、長手方向全体にわたって装着口を有する
絶縁カバーを着脱自在に把持し、前記操作部材の一方の
端部であって、該操作部材を回動させたときに前記接触
刃が貫通していた被覆電線の絶縁被覆箇所に接近する部
分に装備された把持部材とを具備し、前記把持部材に
は、前記絶縁カバーを着脱自在に把持する爪片が装備さ
れてなることを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成する本発明の方法に
よれば、被覆電線に取り外し自在に取り付けられる装置
本体フレームと、被覆電線の絶縁被覆を貫通して該被覆
電線の導体部分と接触する、前記装置本体フレームに移
動可能に装備された接触刃と、前記装置本体フレームに
揺動可能に装備された操作部材と、被覆電線の絶縁被覆
に被せる絶縁カバーを着脱自在に把持し、前記操作部材
の一端に装備された把持部材とを具備してなる装置によ
り、前記接触刃が貫通していた被覆電線の絶縁被覆箇所
に、絶縁カバーを装着する方法にして、前記把持部材上
に、長手方向全体にわたって装着口を有する絶縁カバー
を取り付ける工程と、前記接触刃を前記被覆電線から離
した後、前記操作部材を回動させて、前記把持部材上の
前記絶縁カバーを前記被覆電線の前記接触刃が貫通して
いた絶縁被覆箇所に接近させて該把持部材上の前記絶縁
カバーを該絶縁被覆箇所に被せる工程と、前記装置本体
フレームを前記被覆電線から取り外す工程とを具備して
なることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の装置の一実施例を
示す総体斜視図、図2は一部切り欠いて示した同正面
図、図3は同側面図、図4は接触刃を絶縁被覆に貫通さ
せて、被覆電線からバイパス線、接地線等を引き出す状
態の側断面図、図5は接触刃を被覆電線から外した後、
該接触刃により貫通された絶縁被覆箇所に絶縁カバーを
被せる過程を示す、部分側断面図、図6同部分斜視図、
図7は絶縁カバー取付機構の主軸部分の正面図、図8は
絶縁カバー取付機構の把持部材部分の平面図、図9は同
側面図、図10は図8に示す把持部材の爪片の側面図、
図11は同背面図、図12は接触刃により貫通された絶
縁被覆箇所を示す斜視図、図13は絶縁カバーの斜視
図、図14は絶縁カバーを被せた状態の被覆電線の部分
斜視図である。
【0012】図1乃至図11に示す本実施例の装置は、
被覆電線50の絶縁被覆51を貫通して該被覆電線50
の導体部分52と接触する接触刃40を設けた接続クラ
ンプ装置に、該接触刃40が貫通していた絶縁被覆箇所
53に絶縁カバー60(図12,図13参照)を被せ
る、絶縁カバー取付機構30を装備したものである。
【0013】図1及び図2に示すように、装置本体フレ
ーム10は、略垂直に起立する左右一対の側板11,1
1を有し、これら左右一対の側板11,11の下端部間
に略水平に延びる下ブロック片12が設けられ、また上
端部間に該下ブロック片12に対して平行に延びる上板
13が設けられていて、全体として略方形枠状に構成さ
れている。左右側板11,11の前端の上下方向中央部
分には、それぞれ略コ字状に切り欠いた開口部14が設
けられ、これら各開口部14の上端面にはそれぞれ略山
形状に切り欠いた凹部15が設けられる。
【0014】装置本体フレーム10には、該装置本体フ
レーム10を被覆電線50に取り付ける(吊り下げる)
ためのクランプ機構20が装備される。このクランプ機
構20は、下ブロック片12の前面中央部分に設けた突
出部121のネジ孔122(図4参照)を螺合貫通して
上下方向(垂直方向)に延びるネジ軸21を有する。こ
のネジ軸21の上端は、略水平方向に延びる水平ブロッ
ク22の中央部に回転可能に連結される。ネジ軸21の
下端には、図示しない絶縁操作棒の上端部と連結するた
めの、筒状の連結金具(ソケット)25が設けられる。
水平ブロック22の左右両側面には、装置フレーム本体
10の左右側板11,11を挟むように後方に延びる左
右側板23,23が設けられる。これら左右側板23,
23は、装置フレーム本体10の左右側板11,11上
をスライドするもので、左右側板11,11の開口部1
4上を覆う箇所の上端面に、凹部15とで被覆電線50
を挟持するための、略山形状に切り欠いた凹部24が設
けられる。
【0015】絶縁操作棒により、ネジ孔122と螺合し
ているネジ軸21を一方向に回転させると、ネジ軸21
は下ブロック片12に対して一方向に回転しつつ上方に
移動する。このとき水平ブロック22は、ネジ軸21に
対して回転可能であり、そして左右側面に設けた左右側
板23,23が装置本体フレーム10の左右側板11,
11に当接していて回り止めがなされているので、ネジ
軸21によって回転されることなく、ネジ軸21と共に
略水平状態を保って上方に移動する。これにより、凹部
24が凹部15に接近して両凹部15,24で被覆電線
50を把持する。また、絶縁操作棒により、ネジ軸21
を反対の他方向に回転させると、ネジ軸21は下ブロッ
ク片12に対して他方向に回転しつつ下方に移動する。
これにより、凹部24は凹部15から離れ、凹部15,
24間から被覆電線50を外すことが出来る。
【0016】装置本体フレーム10の下ブロック12の
中央部には上下方向(垂直方向)に貫通するようにして
ネジ孔123が設けられ、このネジ孔123には接触刃
40を支持するネジ軸41が螺合貫通している。このネ
ジ軸41は、ネジ軸21の後方に位置していて、ネジ軸
21と同様に上下方向(垂直方向)延びる。ネジ軸41
の上端には、接触刃40の支持ブロック42の中央部分
が回転可能に連結される。また、ネジ軸41の下端に
は、図示しない絶縁操作棒の上端部と連結するための、
筒状の連結金具(ソケット)43が設けられる。支持ブ
ロック42には、接触刃40と電気的に導通する、装置
本体フレーム10の後方で斜め下方に延びる取付端子台
44が設けられる(図4参照)。この取付端子台44に
リード線45が接続されて、バイパス線や接地線が引き
出される。また、支持ブロック42には、略水平の状態
で左右方向に突出するガイド棒46が設けられる。この
ガイド棒46の端部は、装置本体フレーム10の左右側
板11,11に設けた上下方向に延びる案内溝111,
111に上下方向に移動可能に係合する。接触刃40
は、詳細に図示しないが、方形状の基板の左右両側縁に
それぞれ複数の針状突起を長さ方向に適宜間隔をあけて
配置して構成してなる、カットスルー刃である。
【0017】絶縁操作棒により、ネジ孔123と螺合し
ているネジ軸41を一方向に回転させると、ネジ軸41
は下ブロック片12に対して一方向に回転しつつ上方に
移動する。このとき、支持ブロック42は、ネジ軸41
に対して回転可能であり、そしてガイド棒46の端部が
案内溝111,111に係合して回り止めがなされてい
るので、ネジ軸41によって回転されることなく、案内
溝111,111に案内されながら略水平状態を保って
上方に移動する。これにより、接触刃40を、クランプ
機構20によって把持された被覆電線50の絶縁被覆5
1に貫通させて、導体部分52に接触させることが出来
る。また、絶縁操作棒により、ネジ軸41を反対の他方
向に回転させると、ネジ軸41は下ブロック片12に対
して他方向に回転しつつ下方に移動する。これにより、
接触刃40を被覆電線50から離すことが出来る。
【0018】図2,図4に示すように、装置本体フレー
ム10の上部後方(上板13の背面側)の左右側板1
1,11間に、絶縁カバー取付機構30の主軸31が支
持ピン32,32を介して略水平状態で回転可能に配置
される。ここで、支持ピン32,32は、主軸31の軸
線方向両端面に設けたネジ孔(図示せず)内に螺合、固
定され、左右側板11,11の取付孔11a,11a内
に回転可能に支持される。主軸31には、絶縁カバー6
0を着脱自在に把持する把持部材33が取り付けられ、
また主軸31を回動操作するための操作アーム35が取
り付けられる。
【0019】主軸31には、図7に示すように、その長
手方向中央部分に把持部材33(連結板34)を固定す
るための取付座311が形成され、またその長手方向両
端側位置に操作アーム35を固定するための取付座31
2,312が形成される。
【0020】把持部材33は、操作アーム35によって
主軸31を回動させたとき、接触刃40が貫通してい
た、被覆電線50の絶縁被覆箇所53の略真下に移動し
て、該絶縁被覆箇所53に接近する(図5参照)。この
把持部材33の本体部分332は連結板34の一端にボ
ルト等の締結手段を介して固定され、該連結板34の他
端は主軸31の取付座311にボルト等の締結手段を介
して固定される。すなわち、本体部分332は、連結板
34を介して主軸31に連結される。この本体部分33
2は、図6、図8乃至図11に示すように、その上面に
絶縁カバー60が載置される断面V字溝331が長手方
向に沿って設けられる。本体部分332の断面V字溝3
31の長手方向両端部位置に配置される、爪片333に
は、図10及び図11に示すように、その背面側の上部
中央位置に楔状の突起334が設けられ、またその中央
部に長孔335が設けられる。楔状の突起334は、下
方に向かって厚さが薄くなっており、絶縁カバー60の
長手方向両端に設けた切欠61,61に係脱自在に係止
し、これにより、絶縁カバー60を本体部分332の断
面V字溝331内に着脱自在に把持する。爪片333
は、ボルト336を長孔335を介して本体部分332
に螺合することにより、本体部分332の断面V字溝3
31の長手方向両端部位置に取り付けられる。ボルト3
36の頭部と爪片333との間にはコイルスプリング3
37が若干圧縮した状態で配置されている。したがっ
て、爪片333は、ボルト336部分を支点として本体
部分332に対して揺動可能であり、通常、コイルスプ
リング337の弾撥力により、本体部分332側に付勢
されるが、絶縁カバー60を断面V字溝331に載置す
る際や、断面V字溝331から被覆電線50に絶縁カバ
ー60を被せる際等に、コイルスプリング337の弾撥
力に抗して一旦本体部分332から離れるように回動す
る。ここで、コイルスプリング337の弾撥力は、絶縁
カバー60を被覆電線50に被せる過程で断面V字溝3
31から外れないようにするが、絶縁カバー60がある
程度被覆電線50に被さったときには、爪片333が絶
縁カバー60から外れて絶縁カバー60を断面V字溝3
31内に引き戻さない程度に設定される。また、絶縁カ
バー60に係止する爪片333の突起334を、上方で
厚く、下方で薄くなるように楔状に形成してあるので、
絶縁カバー60が、ある程度被覆電線50に被さって、
断面V字溝331から外れようとするとき、該絶縁カバ
ー60に押圧されて爪片333がボルト336部分を支
点として回動して開く(爪片333を本体部分332か
ら離れるように回動する)。絶縁カバー60の切欠61
が突起334から外れる瞬間、すなわち突起334の最
大肉厚の部分に絶縁カバー60の切欠61がさしかかっ
たときに、爪片333は最も開く。そして、絶縁カバー
60の切欠61が突起334から外れた後、爪片333
は、コイルスプリング337の弾撥力によって、本体部
分332側に戻る。換言すると、突起334を上方で厚
く、下方で薄くなるように楔状に形成してあるので、突
起334が切欠61から外れて爪片333が元の位置に
戻る際、絶縁カバー60の端部(切欠61)が突起33
4の傾斜面を押し、この結果、突起334が切欠61か
ら容易に外れることになる。
【0021】操作アーム35は、図5、図6に示すよう
に、左右一対のアーム片351,351と、これらアー
ム片351,351の上端間に設けた水平操作棒352
とから構成される。左右アーム片351,351の下端
部はボルト等の締付手段を介して主軸31の取付座31
2,312に固定される。水平操作棒352には、図示
しない絶縁操作棒の上端に設けたフック片が係脱自在に
係止する。このフック片を水平操作棒352に係止させ
た状態で、絶縁操作棒を下方に移動させると(引き下ろ
すと)、図5の実線に示すように、主軸31が回動し
て、把持部材33がクランプ機構20によってクランプ
された被覆電線50に接近する。
【0022】主軸31の軸線方向両端部、すなわち装置
本体フレーム10の左右側板11,11に接近した箇所
には、コイルスプリング36,36がそれぞれ巻き付け
られる。このコイルスプリング36は、その一端が操作
アーム35のアーム片351のピン353に係止され、
その他端が左右側板11,11の内側面のピン16に係
止され、把持部材33(主軸31、操作アーム35)
を、図5の想像線(二点鎖線)に示す位置、すなわち、
接続クランプ装置の接触刃40,ネジ軸41等に対して
邪魔にならない位置に保持する。なお、図4,図5中の
ピン16は、あたかも同図に示す側板11の内面に設け
られているように図示してあるが、実際には同図に現れ
ない他方の側板11の内面にも設けられている点に留意
すべきである。
【0023】絶縁カバー60は、弾性材製のパイプから
なり、接触刃40が貫通していた絶縁被覆箇所53(図
12参照)を覆うのに充分な長さに設定される。この絶
縁カバー60は、図13に示すように、長手方向全体に
わたって延びる装着口(開口部)62が設けられ、ま
た、上述した如く長手方向両端部に切欠61,61が設
けられる。なお、絶縁カバー60の適宜箇所にツマミ等
を設け、把持部材33で該ツマミ等を把持するように構
成した場合、切欠61,61を省略することが可能であ
る。また、絶縁カバー60にツマミ等を設けない場合で
あっても、把持部材33に絶縁カバー60を着脱自在に
仮止めする機構を設けることにより、切欠61,61を
省略することは可能である。すなわち、切欠61は必ず
しも必要ではない点に留意すべきである。絶縁カバー6
0の内周面には、絶縁性パテ63が所定の厚さに形成さ
れていて、内径(絶縁性パテ63部分の内径)が対象と
なる被覆電線50の外径よりも若干小さく設定される。
なお、絶縁性パテ63の表面には、図示しないが剥離紙
が剥離可能に貼り付けられいて、使用直前に絶縁性パテ
63を露呈させるようにしてある。
【0024】次に、上記実施例の接続クランプ装置を使
用して、活線状態において架空配電線路等からバイパス
線、接地線を引き出す作業をし、次いでこの作業の終了
後、被覆電線50を修復する作業(本発明の絶縁カバー
装着方法の一実施例)について説明する。
【0025】まず、水平ブロック22と接触刃40の支
持ブロック42とをそれぞれそれらの略下限位置まで降
ろして、開口部14を広く開けておく。また、把持部材
33の断面V字溝331内に絶縁カバー60を開口部6
2が上向きとなるように載置し、次いで爪片333の突
起334を切欠61に係止させる。そして、図示しない
絶縁操作棒等を使用して、凹部15内に被覆電線50が
位置するようにして、装置本体フレーム10を被覆電線
50の適宜箇所に吊り下げる。次いで、絶縁操作棒(図
示せず)の上端を連結金具25に連結し、ネジ軸21を
一方向に回動させて水平ブロック22を上昇させ、凹部
15と凹部24とで被覆電線50をクランプする。この
後、絶縁操作棒(図示せず)の上端を連結金具43に連
結し、ネジ軸41を一方向に回動させて接触刃40を上
昇させて、該接触刃40を被覆電線50の絶縁被覆51
に貫通させ、導体部分52と接触させる。これにより、
被覆電線50から取付端子台44に接続したリード線4
5に電流が流れ、バイパス線、接地線を取ることが出来
る。このように送電状態を維持しつつ、所定の区間のみ
を無電圧状態にして工事を行う。
【0026】工事終了後は、絶縁操作棒(図示せず)に
より、ネジ軸41を前回とは反対の他方向に回動させて
接触刃40を下降させて被覆電線50から離す。そし
て、接触刃40が貫通していた絶縁被覆箇所53に絶縁
カバー60を被せて、被覆電線50の修復作業を行う
が、このとき、まず接触刃40をその下限位置まで下げ
ておく。次いで、図示しない絶縁操作棒の先端に設けた
フックを水平操作棒352に引っかけて、絶縁操作棒を
下方に引っ張ると、操作アーム35により、主軸31が
コイルスプリング36,36の弾撥力に抗して一方向に
回動し、図5に示すように、把持部材33を絶縁被覆箇
所53の略真下位置に移動させる。そして、絶縁カバー
60の開口部62が絶縁被覆箇所52に押しつけられる
ように、さらに操作アーム35によって主軸31を回動
させると、開口部62が押し広げられて、絶縁カバー6
0が断面V字溝331から絶縁被覆箇所52にはめ込ま
れる。このとき、断面V字溝331の長手方向両端部に
位置する爪片333は、一旦本体部分332から離れる
ようにして開き、絶縁カバー60が断面V字溝331か
ら外れると、元の位置に戻る。このようにして、絶縁カ
バー60を絶縁被覆箇所52に被せたら、絶縁操作棒の
フックを水平操作棒352から外すと、コイルスプリン
グ36の復元弾撥力により、主軸31が他方向に回動し
て、把持部材33,操作アーム35を図5の想像線位置
(二点鎖線位置)に戻す。
【0027】この後、ネジ軸21を前回とは反対の他方
向に回動させて、水平ブロック22をその下限位置まで
移動させて、装置本体フレーム10を被覆電線50から
降ろす。
【0028】上述したように、本実施例の装置によれ
ば、接触刃40を設けた接続クランプ装置の装置本体フ
レーム10に、絶縁カバー取付機構30を装備してある
ので、接触刃40が貫通していた絶縁被覆箇所53に簡
単で、正確に、しかも迅速に絶縁カバー60を被せるこ
とが可能となり、作業性が格段と向上する。
【0029】上記実施例では、接続クランプ装置に絶縁
カバー取付機構30を装備した場合を示したが、これに
限定されず、例えば、絶縁カバー取付装置に接触刃40
を移動可能に(被覆電線50に接離可能に)装備するよ
うにしてもよい。この場合、絶縁カバー取付装置は、例
えば、被覆電線50に取り外し自在に取り付けられる装
置本体フレーム10と、被覆電線50の絶縁被覆51を
貫通して該被覆電線50の導体部分52と接触する、前
記装置10本体フレームに移動可能に装備された接触刃
40と、装置本体フレーム10に揺動可能に装備された
操作部材(主軸31と操作アーム35)と、被覆電線5
0の絶縁被覆51に被せる、長手方向全体にわたって装
着口(開口部62)を有する絶縁カバー60を着脱自在
に把持し、前記操作部材の一方の端部であって、該操作
部材を回動させたときに前記接触刃40が貫通していた
被覆電線50の絶縁被覆箇所52に接近する部分に装備
された把持部材33等から構成される。この絶縁カバー
取付装置も上述した接続クランプ装置の場合と同様に、
接触刃40が貫通していた絶縁被覆箇所53に簡単で、
正確に、しかも迅速に絶縁カバー60を被せることが可
能となる。
【0030】また、接触刃40、ネジ軸41、支持ブロ
ック42等を装置本体フレーム10に着脱可能に装備す
ることもでき、この場合、工事終了後に、接触刃40等
を装置本体フレーム10から取り外して、直ちに絶縁カ
バー60を装着する作業が行え、接触刃40等をその下
限位置まで移動操作しなくても済む。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被覆電線に取り外し自在に取り付けられる装置本体フレ
ームに、被覆電線の絶縁被覆を貫通して該被覆電線の導
体部分と接触する接触刃と、被覆電線の前記接触刃が貫
通していた絶縁被覆箇所に絶縁カバーを被せる、絶縁カ
バー取付機構とを装備しているので、活線状態において
架空配電線路等からバイパス線、接地線を引き出す作業
の終了後、接触刃を被覆電線から後退させて、該接触刃
により貫通された被覆電線の絶縁被覆箇所に正確に絶縁
カバーを被せて、該絶縁被覆を修復することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を示す総体斜視図であ
る。
【図2】一部切り欠いて示した同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】接触刃を絶縁被覆に貫通させて、被覆電線から
バイパス線、接地線等を引き出す状態の側断面図であ
る。
【図5】より線と接触刃との関係を説明する平面図であ
る。
【図6】接触刃を被覆電線から外した後、該接触刃によ
り貫通された絶縁被覆箇所に絶縁カバーを被せる過程を
示す、部分側断面図である。
【図7】絶縁カバー取付機構の主軸部分の正面図であ
る。
【図8】絶縁カバー取付機構の把持部材部分の平面図で
ある。
【図9】同側面図である。
【図10】図8に示す把持部材の爪片の側面図である。
【図11】同背面図である。
【図12】接触刃により貫通された絶縁被覆箇所を示す
斜視図である。
【図13】絶縁カバーの斜視図である。
【図14】絶縁カバーを被せた状態の被覆電線の部分斜
視図である。
【符号の説明】
10 装置本体フレーム 20 クランプ機構 30 絶縁カバー取付機構 31 主軸 32 支持ピン 33 把持部材 331 断面V字溝 332 本体部分 333 爪片 334 突起 35 操作アーム 40 接触刃 50 被覆電線 53 絶縁被覆箇所 60 絶縁カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾尻 正元 大阪府大阪市北区西天満4丁目11番29号 大東電材株式会社内 Fターム(参考) 5E051 AA10 AB10 AC02 JA01 JB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線の絶縁被覆を貫通して該被覆電
    線の導体部分と接触する接触刃を設けた接続クランプ装
    置において、 被覆電線に取り付けられる前記接続クランプ装置の装置
    本体フレームに、被覆電線の前記接触刃が貫通していた
    絶縁被覆箇所に絶縁カバーを被せる、絶縁カバー取付機
    構を装備してなることを特徴とする接続クランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接続クランプ装置にし
    て、 前記絶縁カバー取付機構は、 被覆電線に被せる、長手方向全体にわたって装着口を有
    する絶縁カバーを、着脱自在に把持する把持部材と、 前記装置本体フレームに揺動可能に装備され、前記把持
    部材を移動させて該把持部材上の前記絶縁カバーを被覆
    電線の前記接触刃が貫通していた絶縁被覆箇所に被せる
    操作部材とから構成されることを特徴とする接続クラン
    プ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の接続クランプ装置にし
    て、 前記把持部材は、前記操作部材の一方の端部であって、
    該操作部材を回動させたときに前記接触刃が貫通してい
    た被覆電線の絶縁被覆箇所に接近する部分に装備され、 前記操作部材と前記装置本体フレームとの間に、前記把
    持部材を前記接触刃から引き離す方向に付勢する付勢部
    材を配置してなることを特徴とする接続クランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の接続クランプ装
    置にして、 前記把持部材に、前記絶縁カバーを着脱自在に把持する
    爪片が装備されてなることを特徴とする接続クランプ装
    置。
  5. 【請求項5】 被覆電線に取り外し自在に取り付けられ
    る装置本体フレームと、 被覆電線の絶縁被覆を貫通して該被覆電線の導体部分と
    接触する、前記装置本体フレームに移動可能に装備され
    た接触刃と、 前記装置本体フレームに揺動可能に装備された操作部材
    と、 被覆電線の絶縁被覆に被せる、長手方向全体にわたって
    装着口を有する絶縁カバーを着脱自在に把持し、前記操
    作部材の一方の端部であって、該操作部材を回動させた
    ときに前記接触刃が貫通していた被覆電線の絶縁被覆箇
    所に接近する部分に装備された把持部材とを具備し、 前記把持部材には、前記絶縁カバーを着脱自在に把持す
    る爪片が装備されてなることを特徴とする、絶縁カバー
    取付装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の絶縁カバー取付装置に
    して、 前記接触刃は、前記装置本体フレームに着脱自在に装備
    されていることを特徴とする絶縁カバー取付装置。
  7. 【請求項7】 被覆電線に取り外し自在に取り付けられ
    る装置本体フレームと、被覆電線の絶縁被覆を貫通して
    該被覆電線の導体部分と接触する、前記装置本体フレー
    ムに移動可能に装備された接触刃と、前記装置本体フレ
    ームに揺動可能に装備された操作部材と、被覆電線の絶
    縁被覆に被せる絶縁カバーを着脱自在に把持し、前記操
    作部材の一端に装備された把持部材とを具備してなる装
    置により、前記接触刃が貫通していた被覆電線の絶縁被
    覆箇所に、絶縁カバーを装着する方法にして、 前記把持部材上に、長手方向全体にわたって装着口を有
    する絶縁カバーを取り付ける工程と、 前記接触刃を前記被覆電線から離した後、前記操作部材
    を回動させて、前記把持部材上の前記絶縁カバーを前記
    被覆電線の前記接触刃が貫通していた絶縁被覆箇所に接
    近させて該把持部材上の前記絶縁カバーを該絶縁被覆箇
    所に被せる工程と、 前記装置本体フレームを前記被覆電線から取り外す工程
    とを具備してなることを特徴とする絶縁カバー装着方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の絶縁カバー装着方法に
    して、 前記接触刃は、前記装置本体フレームに着脱自在に装備
    されて、前記接触刃を前記装置本体フレームから外した
    後に、前記操作部材を回動させることを特徴とする絶縁
    カバー装着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100881353B1 (ko) 2008-10-29 2009-02-02 주식회사 한국종합기술 송전용 케이블 클램핑 장치
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CN109103808A (zh) * 2018-09-27 2018-12-28 国网山东省电力公司济南供电公司 一种引流线绝缘杆作业法带电速接工具
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