JP2000199389A - 遮蔽体内蔵複層ガラス - Google Patents

遮蔽体内蔵複層ガラス

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JP2000199389A
JP2000199389A JP11000963A JP96399A JP2000199389A JP 2000199389 A JP2000199389 A JP 2000199389A JP 11000963 A JP11000963 A JP 11000963A JP 96399 A JP96399 A JP 96399A JP 2000199389 A JP2000199389 A JP 2000199389A
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Haruya Ueno
晴哉 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽体の姿勢を修正可能とする。 【解決手段】 上下辺部および左右側辺部を有するスペ
ーサ5の両側をガラス板6で挟んで内部が密封された複
層ガラス2を形成し、この複層ガラス2内に遮蔽体4を
内蔵し、この遮蔽体4はスぺーサ5に設けた少なくとも
二つのガイド11を介して吊紐10により操作部17に
つながっており、この吊紐10は遮蔽体4の周方向に沿
って連続しており、操作側からの吊紐10の操作で遮蔽
体4を昇降させると共に遮蔽体4の姿勢を修正可能に構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮蔽体内蔵複層ガ
ラスに係り、遮蔽体の姿勢を修正可能とした遮蔽体内蔵
複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】方形枠状にスぺーサを設け、このスぺー
サの両面をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラ
スを形成し、この複層ガラス内に遮蔽体(ブラインドや
スクリーン)を吊設してなる遮蔽体内蔵複層ガラスは、
断熱性および遮蔽性を有するだけでなく、密封された複
層ガラス内に遮蔽体が内蔵されていることから、ブライ
ンドが汚れ難く、例えば浴室等の窓ガラスとして好適で
ある。
【0003】特開平7−91153号公報に、この種の
遮蔽体内蔵複層ガラスの例が開示されている。同公報に
記載の遮蔽体内蔵複層ガラスは、複層ガラス内の上部に
駆動軸を配し、該駆動軸に吊紐を介してブラインド(遮
蔽体)を吊設し、駆動軸を正・逆転することにより該吊
紐を巻降し・巻上げてブラインドを昇降させるようにし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な従来の遮蔽体内蔵複層ガラスでは、遮蔽体を平行に支
持すべく左右2本の吊紐の下端を遮蔽体の下部に単に固
着しているに過ぎない。このため、熱膨張や経年変化等
により吊紐が延びたり縮んだりして左右の吊紐の長さの
バランスが崩れると、遮蔽体の下側が傾いて、実用上差
し支えるばかりでなく、見栄えも悪くなるおそれがあ
る。
【0005】通常のブラインドの場合などは、外部に吊
紐が露出しているので、その長さや止め位置などを修正
することは簡単にできるが、この種の複層ガラスの場合
は、内部が密封されているため、遮蔽体の傾いた姿勢を
修正することが困難である。
【0006】本発明は、上述した課題を解決すべくなさ
れたものであり、本発明の目的は、遮蔽体の姿勢を容易
に修正可能とした遮蔽体内蔵複層ガラスを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の遮蔽体内蔵複層
ガラスは、上下辺部および左右側辺部を有するスペーサ
の両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラス
を形成し、この複層ガラス内に遮蔽体を内蔵し、この遮
蔽体はスぺーサに設けた少なくとも二つのガイドを介し
て吊紐により操作部につながっており、この吊紐は遮蔽
体の周方向に沿って連続しており、操作側からの吊紐の
操作で遮蔽体を昇降させると共に遮蔽体の姿勢を修正可
能に構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である遮蔽体内蔵複層ガラスの要部(ガラス板を取り除
いた状態)を示す概略図であり、(a)は正面図、
(b)は一部省略した側面図、図2は同遮蔽体内蔵複層
ガラスのより具体化した構成を示す図で、(a)は正面
図、(b)は(a)図のIIb−IIb矢視断面図、
(c)は(a)図のIIc−IIc矢視断面図である。
【0009】図2において、1は窓サッシ等に装着され
て利用される遮蔽体内蔵複層ガラスで、基本的には、内
部が密封された複層ガラス2内に遮蔽体4を内蔵して構
成されている。図示例では、遮蔽体4として、折り畳み
自在なプリーツ状の遮蔽体(図4参照)が示されてい
る。複層ガラス2は、上下辺部及び左右側辺部のスペー
サ部材5a,5b,5c,5dを方形枠状に配置して組
み立てたスペーサ(組立体)5の両側(両面)を2枚の
ガラス板6,6で挟み、各辺部のスペーサ部材5a〜5
dとガラス板6の間を図示しない1次シール材でシール
すると共に、両ガラス板6,6の対向周縁部間を2次シ
ール材7でシールすることにより、内部を密封した状態
に形成されたものである。
【0010】図3に方形枠状のスペーサ5の具体的構成
を分解して示す。スペーサ部材5a〜5dは金属製、例
えばアルミニウム合金製の押出形材から構成されてお
り、四隅に配置されたコーナーピース8a,8b,8
c,8dを介して方形枠状に連結され、それにより、方
形枠状のスペーサ5を構成している。なお、スペーサ部
材5a〜5dやコーナーピース8a〜8dとして、合成
樹脂製の形材を使用してもよい。
【0011】プリーツ状の遮蔽体4は、複層ガラス2内
の方形枠状のスペーサ5で囲まれた空間に配設されてい
る。遮蔽体4の下端には、図4に示すように、プレート
14bを介してウエイトの役目を果たすボトムレール1
5が固定されている。また、遮蔽体4は、上端に取り付
けたプレート14aを上辺部スペーサ部材5aに挿入す
ることで、上辺部スペーサ部材5aによって吊り下げ支
持されている。
【0012】遮蔽体4は上辺部スペーサ部材5aに設け
た滑車からなる二つのガイド11を介して吊紐10によ
り一側の操作側につながっており、この吊紐10は遮蔽
体4を一周する如く周方向に沿って連続しており、操作
側からの吊紐10の操作で遮蔽体4を昇降させると共に
遮蔽体4の姿勢を修正可能に構成されている。図1、図
2に示すように、吊紐10は、遮蔽体4の幅寸法に応じ
て左右に2本平行に配され、その両下端がボトムレール
15内でつながっている。換言すれば、1本の吊紐10
の両端を、間隔をおいてボトムレール15から上に導き
出して、2本の吊紐10としている。
【0013】そして、ボトムレール15に対して吊紐1
0を、その長手方向手に移動自在に配設している。具体
的には、図1に示すように、ボトムレール15に滑車等
のガイド16を設け、このガイド16を介して吊紐10
の方向を90度変換させるようにしている。こうするこ
とで、吊紐10の移動が滑らかに行われるようになって
いる。また、吊紐10は、図4に示すように遮蔽体4の
ヒダに設けられた孔4aに通されている。
【0014】2本の吊紐10の他端(上端)は、上辺部
スペーサ部材5aに設けた滑車からなる二つのガイド1
1を介して一側に導かれ、側辺部スペーサ部材5cの上
端に配した第1固定滑車12により側辺部スペーサ部材
5cの下方へ導かれている。なお、吊紐10は、第1の
固定滑車12に入る手前で、2本から1本に形成されて
いてもよい。
【0015】側辺部スペーサ部材5cの内部には、操作
部として、複層ガラス2の外部から磁力で昇降操作可能
な昇降部材17が内蔵されている。この昇降部材17に
は、ガラス板6と平行な面内で回転できるよう動滑車1
8が取り付けられると共に、磁石21を備えたストッパ
兼用の***作部材20が揺動可能に取り付けられてい
る。
【0016】そして、側辺部スペーサ部材5cの上部に
下向き姿勢で導き入れられた吊紐10の他端は、昇降部
材17に搭載した動滑車18に巻回されて上向きに方向
転換させられ、その先側が、第1固定滑車12と同軸に
配された第2固定滑車13に巻回されて下向きに方向転
換させられた後、昇降部材17に固着されている。ただ
し、吊紐10の他端側先端部は、動滑車18の昇降代を
確保した状態で昇降部材17に固着されている。昇降部
材17には適当な重量のウエイト19(図9参照)が搭
載されており、吊紐10で昇降する遮蔽体4の重量とバ
ランスするようになっている。
【0017】図5及び図7は昇降部材17の詳細、図6
は動滑車18の取付部の詳細を示している。昇降部材1
7は、側辺部スペーサ部材5cの内部に滑らかに昇降で
きるよう収容されている。昇降部材17の上部は滑車ケ
ース21を収容するケース状に形成されており、その内
部に動滑車18が回転可能に軸支されている。そして、
図7に示すように滑車ケース18の上端部に設けた孔2
2に吊紐10を通して動滑車18に巻回され、第2固定
滑車13を巻回して垂下された吊紐10の先端部が昇降
部材17の上部に設けた掛止部23に固定されている。
【0018】***作部材20は昇降部材17の下部に設
けられている。この***作部材20は、複層ガラス2の
外面に上下移動可能に設けられた外側操作部材(図示
略)に対応するものであり、外側操作部材24に磁力で
吸着されて昇降操作されるようになっている。
【0019】この***作部材20は、図5(a)に示す
ように、下端が1本のピン25で軸支され複層ガラス2
の厚み方向と直交する面内で左右方向に揺動可能とされ
た本体26と、図8に示すように、本体26の磁石収容
部26aに埋め込まれた磁石27とからなる。本体26
の上端の揺動方向両端にはストッパ28が形成され、図
5(a)に二点鎖線で示すように、バネ29で***作部
材20が垂直に立った中立位置から内方(図中左方)に
揺動させられることにより、片方のストッパ28が、側
辺部スペーサ部材5cの壁に形成した係止孔29に係合
して、昇降部材17の移動を阻止するようになってい
る。なお、***作部材20の外側への揺動(中立位置か
ら図中右方への揺動)は、本体26の揺動方向側面に当
たるストッパ部材31によって阻止されている。
【0020】また、側辺部スペーサ部材5cの側面(ガ
ラス板6を張る面)には、長手方向に延びる溝状の窓
(開口部)33が形成されており、***作部材20が垂
直に立った中立位置にあるとき、***作部材20の磁石
収納部26aが、丁度この窓33に沿って上下に移動
し、それにより側辺部スペーサ部材5cに密着するガラ
ス板6の内面に、前記磁石収納部26aの表面が接触す
るようになっている。これは、外側操作部材と磁石27
の間に作用する磁気吸着力を、両者間の距離を最小に縮
める(ガラス板6の厚みまで縮める)ことで、できるだ
け大きくするためである。
【0021】この場合、***作部材20の本体26は、
複層ガラス2の厚さ方向に僅かに移動可能に設けられて
おり、ストッパ28を作用させるときは、***作部材2
0が窓33の段差(窓33を形成した側辺部スペーサ部
材5cの側壁の厚み)を乗り越えて揺動し、中立位置に
戻るときは、窓33に***作部材20の磁石収納部26
aが嵌まるようになっている。この複層ガラス2の厚さ
方向の***作部材20の移動をスムーズに行うために、
***作部材20の外側面には傾斜面35が設けられてい
る。
【0022】そして、この傾斜面35があることによ
り、ガラス板6の外面で窓33の位置に外側操作部材2
4を置くと、バネ29で揺動させられてストッパ機能を
発揮していた***作部材20が、磁気吸着力を受けて中
立位置に容易に戻り、一方外側操作部材を離すと、磁気
吸着力の解除により、***作部材20が容易に窓33の
段差を乗り越えてストッパ係合側に揺動するようになっ
ている。なお、外側操作部材24と***作部材20は、
互いに磁気吸引力を及ぼす関係であればよく、両方に磁
石を設ける構成以外に、いずれか一方に磁石を設け、他
方に磁性体を設ける構成をとることができる。
【0023】次に作用を説明する。動滑車18を搭載し
た昇降部材17が下端にあるときは、吊紐10が側辺部
スペーサ部材5c内に最大に巻き取られているので、遮
蔽体4が上端位置に持ち上げられている。この状態で、
外側操作部材24を内方(左方)へ移動しながらガラス
板6の表面から離すと、バネ29の付勢力で***作部材
20が内方へ揺動されることにより、ストッパ28が係
止孔29に係合し、昇降部材17の移動が阻止される。
運搬時などは、この位置に昇降部材17を保持すること
で、遮蔽体4の無用の動きを止めることができる。
【0024】次に、ガラス板6の外面で、側辺部スペー
サ部材5cの窓33の位置に外側操作部材24を置く
と、外側操作部材24と***作部材20との間に働く磁
気吸引力によって、***作部材20が図8に示すように
中立位置に戻され、ストッパ28による係止作用が解除
される。あとは、この状態で外側操作部材24を昇降さ
せると、***作部材20を介して昇降部材17が昇降操
作され、動滑車18の上下方向の移動により、吊紐10
が緩められたり引かれたりして、遮蔽体4が昇降する。
このとき、遮蔽体4と昇降部材17は重量的にバランス
させてあるので、小さな操作力で遮蔽体4を昇降させる
ことができ、また、適当な位置で外側操作部材24を止
めれば、その位置に遮蔽体4を保持することができる。
【0025】この場合、固定滑車12,13と動滑車1
8を用いて吊紐10を一往復半させているため、遮蔽体
4の昇降量を1とすると、外側操作部材24の操作量は
その1/3で済むことになる。従って、操作性の向上が
図れると共に、昇降部材17や外側操作部材の移動長さ
を小さくしてコンパクト化が図れる。
【0026】また、吊紐10の伸び縮み等によって、ボ
トムレール15が水平より傾斜したような場合には、一
旦ボトムレール15を上端まで持ち上げて、強制的にそ
の動きにより吊紐10を移動させることで、左右の吊紐
10の長さのアンバランスを修正することができる。こ
れにより遮蔽体4の下側が傾いた姿勢を水平に修正する
ことが容易にできる。
【0027】前記遮蔽体内蔵複層ガラス1は、方形枠状
のスペーサ5の両側をガラス板6で挟んで内部が密封さ
れた複層ガラス2を形成し、この複層ガラス2内に遮蔽
体4を内蔵し、この遮蔽体4はスぺーサ5に設けた少な
くとも二つのガイド11を介して吊紐10により一側の
操作側につながっており、この吊紐10は遮蔽体4を一
周する如く連続しており、操作側からの吊紐10の操作
で遮蔽体4を昇降させると共に遮蔽体4の姿勢を修正可
能に構成されているため、吊紐10の熱膨張や経年変化
により遮蔽体4の姿勢が傾いたとしても、吊紐10を操
作側から引張るだけで遮蔽体4の姿勢を容易に修正する
ことが可能となる。
【0028】すなわち、左右の吊紐10の下端が互いに
つながって連続しているため、左右の吊紐10の長さが
熱膨張等でアンバランスになったとしても、吊紐10を
操作側から引張ることにより、吊紐10が左右のバラン
スをとるように遮蔽体4の周方向に移動される。これに
より遮蔽体4の姿勢を修正することができ、遮蔽体4の
開閉操作の度に遮蔽体4の姿勢が自動修正されることに
なる。
【0029】また、遮蔽内蔵複層ガラス1は、遮蔽体4
を昇降させる吊紐10の端部を、上辺部スペーサ部材5
aから側辺部スペーサ部材5cに導き、側辺部スペーサ
部材5cに配した動滑車18に巻回した構成としている
ので、複層ガラス2の上部に駆動軸を設ける従来のもの
と違って、構造の簡素化が図れる。昇降機構の簡素化に
より、ガラス板6で挟まれた厚さの薄いスペーサ5内
に、昇降機構である動滑車18付きの昇降部材17を内
蔵することができるので、全体のコンパクト化を図るこ
とができる。また、動滑車18を用いて吊紐10を引い
たり緩めたりするようにしているので、操作量が少なく
て済み、操作も容易である。なお、前記実施の形態で
は、第1固定滑車12と第2固定滑車13を同軸に配置
しているが、図9に示すように、別の軸に配置してもよ
い。
【0030】図10、図11は本発明の他の実施形態の
遮蔽体内蔵複層ガラスの要部構成を示す。前記実施形態
では、吊紐10を巻回するものとして動滑車を用いてい
たが、この実施形態の遮蔽体内蔵複層ガラス(全体の構
成は図示省略)では、動滑車の代わりに、吊紐10を巻
き取ることのできる巻取ドラム50およびピニオン52
とラック53を用いている。
【0031】即ち、吊紐10の他端(上端)を、ガイド
11および固定滑車12を用いて上辺部スペーサ部材5
a(図1、図2参照)から側辺部スペーサ部材5cに導
いた後、昇降部材17にガラス板6と平行な面内で回転
するよう搭載した巻取ドラム50に巻き付け、該巻取ド
ラム50に設けたピニオン52を、側辺部スペーサ部材
5cに沿って上下に延設したラック53に噛合させてい
る。なお、ピニオン52は、巻取ドラム50と一体に回
るものであればよく、図示例のように巻取ドラム50と
別体に製作してキー等で結合してもよいし、巻取ドラム
50の外周等に直接形成してもよい。その他の構成は、
図1〜図8の実施形態の遮蔽体内蔵複層ガラスと同じで
ある。
【0032】この構造の場合、昇降部材17を昇降させ
ると、ラック53に沿ってピニオン52及び巻取ドラム
50が回転し、吊紐10が巻き取られたり巻き戻された
りし、それにより遮蔽体4が昇降する。この場合、昇降
部材17の直線運動がピニオン52とラック53により
巻取ドラム50の回転運動に変換しているため、吊紐1
0の移動量が昇降部材17の移動量と巻取ドラム50の
巻取量の和となり、操作量を少なくすることができる。
【0033】本実施の形態の遮蔽体内蔵複層ガラスの場
合も、遮蔽体を昇降させる吊紐10の端部を、上辺部ス
ペーサ部材5aから側辺部スペーサ部材5cに導き、側
辺部スペーサ部材5cに配した巻取ドラム50に巻き付
けて、巻取ドラム50の回転をピニオン52とラック5
3で制御するようにしているので、複層ガラス2の上部
に駆動軸を設ける従来のものと違って、構造の簡素化が
図れる。特に、昇降機構の簡素化により、スペーサ5内
に昇降機構である巻取ドラム50、ピニオン52付きの
昇降部材17を内蔵できるので、全体のコンパクト化を
図ることができる。また、昇降部材17の移動による巻
取ドラム50の回転で吊紐10を引いたり緩めたりする
ようにしているので、操作量が少なくて済み、操作性の
向上が図れる。
【0034】この場合は、ピニオン52の径に対する巻
取ドラム50の径の比率に、昇降部材17の移動量に対
する巻取ドラム50の巻取量が比例するため、ピニオン
52の径と巻取ドラム50の径の比率を変えることによ
り、昇降部材17の移動量に対する巻取ドラム50の巻
取量を適宜調節することができる。
【0035】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、遮蔽体としては、前
記実施の形態ではプリーツ状の遮蔽体4を使用したが、
それに限らず、スラットを有するブラインド、ロール式
のもの等であってもよい。また、前記実施の形態では、
ガイドないし滑車11、12、13、16、18を、そ
れ自体回転する構造のものとしたが、表面の滑りをよく
したガイドでそれに代えることも可能である。要は、吊
紐10の移動を阻害せずに、方向を変換してやればよい
からである。吊紐10としては、例えばワイヤや針金等
も適用可能である。
【0036】また、固定滑車12,13と動滑車18の
個数や吊紐10の巻回数は前記実施の形態に限定される
ものではなく、これらの設定により操作量と吊紐10の
移動量の関係を様々に変化させることが可能であり、状
況や複層ガラスの厚み等の条件に応じて設定内容を適宜
選択すればよい。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明の遮蔽体内蔵複層ガ
ラスによれば、上下辺部および左右側辺部を有するスペ
ーサの両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガ
ラスを形成し、この複層ガラス内に遮蔽体を内蔵し、こ
の遮蔽体はスぺーサに設けた少なくとも二つのガイドを
介して吊紐により操作部につながっており、この吊紐は
遮蔽体の周方向に沿って連続しており、操作側からの吊
紐の操作で遮蔽体を昇降させると共に遮蔽体の姿勢を修
正可能に構成したので、簡単な構成で遮蔽体の姿勢を容
易に修正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である遮蔽体内蔵複層ガラ
スの要部構成を示す概略図で、(a)は正面図、(b)
は一部省略側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の遮蔽体内蔵複層ガラスの
より具体化した構成を示す図であって、(a)は正面
図、(b)は(a)図のIIb−IIb矢視断面図、
(c)は(a)図のIIc−IIc矢視断面図である。
【図3】同遮蔽体内蔵複層ガラスにおけるスペーサの分
解斜視図である。
【図4】同遮蔽体内蔵複層ガラスにおける遮蔽体の取付
構造を示す斜視図である。
【図5】同遮蔽体内蔵複層ガラスにおける昇降部材の取
付構造を示す正面図である。
【図6】図5(a)のVI−VI矢視断面図である。
【図7】図5(a)のVII−VII矢視断面図であ
る。
【図8】図5(a)のVIII−VIII矢視断面図で
ある。
【図9】本発明の別の実施の形態である遮蔽体内蔵複層
ガラスの正面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施の形態である遮蔽体
内蔵複層ガラスの要部構成を示す正面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視断面図である。
【符号の説明】
1 遮蔽体内蔵複層ガラス 2 複層ガラス 4 遮蔽体 5 スペーサ 6 ガラス板 10 吊紐 11 ガイド 17 昇降部材(操作部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下辺部および左右側辺部を有するスペ
    ーサの両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガ
    ラスを形成し、この複層ガラス内に遮蔽体を内蔵し、こ
    の遮蔽体はスぺーサに設けた少なくとも二つのガイドを
    介して吊紐により操作部につながっており、この吊紐は
    遮蔽体の周方向に沿って連続しており、操作側からの吊
    紐の操作で遮蔽体を昇降させると共に遮蔽体の姿勢を修
    正可能に構成したことを特徴とする遮蔽体内蔵複層ガラ
    ス。
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JP (1) JP2000199389A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057733A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Ryuichi Takano ブラインド
US9810016B2 (en) 2012-02-10 2017-11-07 Technoform Glass Insulation Holding Gmbh Spacer profile for a spacer frame for an insulating glass unit with interspace elements and insulating glass unit
KR101969759B1 (ko) * 2018-06-27 2019-04-17 (주)인테크원 에너지 절감형 차양장치
KR101969760B1 (ko) * 2018-06-27 2019-08-13 (주)인테크원 대면적 복층유리용 차양장치

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