JP2000195800A - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

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JP2000195800A
JP2000195800A JP10366381A JP36638198A JP2000195800A JP 2000195800 A JP2000195800 A JP 2000195800A JP 10366381 A JP10366381 A JP 10366381A JP 36638198 A JP36638198 A JP 36638198A JP 2000195800 A JP2000195800 A JP 2000195800A
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space
hole
holes
surface treatment
reaction
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JP10366381A
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Kenji Tanaka
健司 田中
Yoshinori Uemoto
良典 植本
Eisuke Murakawa
栄祐 村川
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウエハなどの反応対象物の表面に対
して、均一にガスを供給することができる表面反応装置
を提供する。 【解決手段】 内部空間10が形成された装置本体1
と、内部空間10を、外部から反応性ガスが供給される
第1空間11と反応対象物4が収容される第2空間12
とに区画するとともに、第1空間11および第2空間1
2を連通する連通路が形成されたシャワープレート3
と、を備え、第2空間12内における反応性ガスの化学
反応により、反応対象物4の表面が処理される表面処理
装置Xにおいて、シャワープレート3を、互いに接合さ
れるとともに、複数の貫通孔31a,…,32a,…が
分散形成された第1および第2部材31,32を有する
ものとし、第1部材31の各貫通孔31aと第2部材3
2の適宜の貫通孔32aとを、たとえば中間流路30a
を介してつなげて連通路30a,…を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、所望の対象物の
表面またはその近傍において起こる化学的あるいは物理
的反応により対象物の表面を酸化し、窒化し、灰化し、
またエッチング処理し、あるいは対象物の表面に金属膜
やポリ酸化シリコン膜などの膜を成長させる、たとえば
CVD装置やエッチング装置などの表面処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より採用されている表面処理装置の
一例を、図6に示すプラズマ装置を例にとって説明す
る。このプラズマ装置Yは、内部空間10を有する装置
本体1と、内部空間10の上部に配置されるアンテナ2
1と、絶縁体23を介して装置本体1に取り付けられて
内部空間10の底部を構成するサセプタ22と、アンテ
ナ21およびサセプタ22の双方に対して一定間隔隔て
て配置されるシャワープレート3と、を備えている。す
なわち、内部空間10は、シャワープレート3によって
アンテナ21側の第1空間11とサセプタ22側の第2
空間12とに区画された恰好とされている。
【0003】シャワープレート3は、図7に示したよう
な円板状とされ、厚み方向に貫通する複数の貫通孔3
a,…が平面的に分散して形成されている。そして、第
1空間11には、反応性ガスや不活性ガスを含む所定の
ガスが供給されるようになされており、この供給ガスは
シャワープレート3の各貫通孔3aを通過して第2空間
22側に流動するようになされている。また、アンテナ
21からはマイクロ波が放出され、このマイクロ波が第
2空間12内に供給されて第2空間12内でグロー放電
が起こり、これによって第2空間内12の反応性ガスが
電離等されて反応性ガスがプラズマ励起状態とされる。
【0004】このような構成のプラズマ装置Yでは、多
数の回路素子が一体的に造り込まれるシリコンウエハな
どの反応対象物4がサセプタ22上に載置されて、その
表面が処理される。第2空間12内においては、マイク
ロ波の供給よるグロー放電によって反応性ガスがプラズ
マ励起されて反応しやすい状態とされており、この状態
の反応性ガスが反応対象物4の表面またはその近傍にお
いて化学的あるいは物理的反応を起こす。この反応によ
って反応対象物4の表面が改質され、表面に酸化膜や窒
化膜、あるいは金属膜やポリ酸化シリコン膜などが成膜
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したプラズマ装置
に限らず、反応対象物4の表面(その近傍を含む)にお
いて化学的あるいは物理的反応を起こさせて表面を処理
する表面処理装置Yにおいては、反応対象物4の表面全
体に、できるだけ均一にガスを供給する必要がある。さ
もなければ、酸化などの反応が局所的に進行しすぎた
り、逆に反応の進行が遅いスポットが生じるために表面
が均一に処理されず、また形成された膜の厚みを全体的
に一定とすることができなくなる。
【0006】とくに、多数の半導体チップを同時に形成
するシリコンウエハ4においては、その表面全体にわた
って多数の回路素子を一体的に造り込む必要があること
から、1つのシリコンウエハ4から得られる個々の半導
体チップを均質化するためには、シリコンウエハ4の表
面全体に均一にガスを供給する必要性が高い。シリコン
ウエハ4の直径は通常8inchであるが、近年において
は、直径が12inchのシリコンウエハ4を用いて半導体
チップを形成することが行われているため、シリコンウ
エハ4の表面全体にガスを均一に供給することの要求が
さらに高まりつつある。
【0007】上記した構成のプラズマ装置を含め、CV
D装置などの表面処理装置Yにおいては、シャワープレ
ート3に形成する貫通孔3aの径や深さ、その数や配置
などを調整し、これによって第1空間11と第2空間1
2の間の圧力差を調整することによってシリコンウエハ
4などに供給する反応性ガスなどの量的および質的な均
一性を確保しようとしている。シリコンウエハなどの反
応対象物4の表面に均一にガスを供給するためには、多
くの貫通孔3a,…を分散して形成し、しかも各貫通孔
3aの径をなるべく小さく設定する必要がある。これ
は、貫通孔3aの径が大きい場合や、少ない貫通孔3a
が疎に分散形成された場合には、貫通孔3aの周辺にお
けるガス供給状態と貫通孔3aから比較的に離れた部位
のガス供給状態とが大きく異なったものとなり、反応対
象物4の表面に均一にガスを供給することができないか
らである。
【0008】ところが、シャワープレート3は、絶縁
性、耐熱性および熱伝導性(放熱性)が要求されること
から、アルミナイトライド(AlN)などのセラミック
によって形成されるが、このような材料で形成されたも
のに対して微細な孔を多数形成するのは困難である。た
とえば、直径が12inchのシリコンウエハ4の表面全体
に均一にガスを供給するために、第1空間11と第2空
間12との間の圧力差を所望通りに調整するには、理論
的にはシャワープレート3の板厚を15mmと比較的厚肉
に形成し、これに対して直径が0.2mm以下の貫通孔3
aを分散形成する必要がある。しかしながら、現状の加
工技術では板厚が15mmのセラミックに直径が0.2mm
以下の貫通孔3aを形成することはできない。したがっ
て、貫通孔3aの径を小さくするといった方策では、広
い面積に渡って均一にガスを供給することを達成するの
は困難である。
【0009】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、シリコンウエハなどの反応対象物
の表面に均一にガスを供給することができる表面処理装
置を提供することをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願発明により提供される表面
処理装置は、内部空間が形成された装置本体と、上記内
部空間を、外部から反応性ガスが供給される第1空間と
上記反応対象物が収容される第2空間とに区画するとと
もに、上記第1空間と上記第2空間とを連通する連通路
が形成されたシャワープレートと、を備え、上記第1空
間に供給された上記反応性ガスが上記連通路を通過して
上記第2空間側に流動し、この第2空間内における反応
性ガスの化学的あるいは物理的反応により、上記反応対
象物の表面が処理されるようになされた表面処理装置で
あって、上記シャワープレートは、互いに接合されると
ともに、複数の貫通孔が分散形成された第1部材および
第2部材を有しており、かつ、上記第1部材の各貫通孔
が上記第2部材の適宜の貫通孔とつなげられて上記連通
路が形成されていることを特徴としている。
【0012】この表面処理装置では、第1空間に供給さ
れた反応性ガスが第2空間側に流動し、この反応性ガス
が反応対象物の表面またはその近傍において直接酸化反
応や窒化反応などの化学的あるいは物理的反応を起こし
て反応対象物の表面が処理され、あるいは反応対象物の
近傍において生じた反応性ガスの化学反応により生成し
た化合物が反応対象物の表面において成長するなどして
反応対象物の表面が処理されるようになされている。
【0013】上記構成では、少なくとも2部材によって
シャワープレートが構成されていることから、1部材に
よって構成された従来のシャワープレートのように、比
較的に厚みの大きなものに径の小さい貫通孔を形成する
までもなく、反応対象物へのガスの均一化を確実に達成
することができる。すなわち、比較的に厚みの小さい各
部材(1部材の場合の半分以下)に対して貫通孔をそれ
ぞれ形成し、各部材の貫通孔をつなげて流動抵抗の比較
的に大きな連通路を形成して第1空間と第2区間との間
の圧力差を調整することができる。
【0014】また、厚みの大きなシャワープレートにお
いては、反応性ガスが反応することにより副生成物が貫
通孔内に詰まった場合には、これを除去することは困難
である。これに対して本願発明では、上記したように各
部材に形成される個々の貫通孔の深さは小さく、また連
通路全体として流動抵抗を大きくできればよいため、各
部材に形成する貫通孔の径を大きくすることは可能であ
る。したがって、たとえ各部材の貫通孔内に副生成物が
詰まったとしても、1部材によってシャワープレートが
構成された場合と比較して格段に副生成物の除去が容易
となる。
【0015】なお、第1部材に形成された貫通孔と、第
2部材に形成された貫通孔とは、直接的につなげてもよ
く、また上記第1部材の各貫通孔を、中間流路を介して
上記第2部材の適宜の貫通孔とつなげる構成としてもよ
い。
【0016】中間流路を介して各部材の貫通孔をつなげ
る構成では、連通路全体としての長さが、中間流路を介
することによって大きくなされており、これによって連
通路としての流動抵抗が大きくなされている。このた
め、各部材の厚みを個々に大きくし、各部材に形成すべ
き貫通孔の径を小さくして連通路の流動抵抗を大きくす
る必要がないため、先に述べた本願発明の効果をさらに
確実に享受することができる。
【0017】好ましい実施の形態においてはさらに、上
記第1部材または上記第2部材の接合面には、上記各部
材を接合した状態において、一方の部材の各貫通孔と他
方の部材の適宜の貫通孔をつなぐ凹溝が複数形成されて
いる。
【0018】すなわち、上記構成では、各部材が接合さ
れることによって、一方の部材に形成された凹溝が各部
材の貫通孔をつなぐ中間流路を形成している。
【0019】好ましい実施の形態においてはまた、上記
第1部材の複数の貫通孔は、格子状に配列されていると
ともに、上記第2部材の複数の貫通孔は、上記第1部材
の複数の貫通孔と同様な格子状に配列され、かつ、少な
くとも一方の部材においては、4つの貫通孔によって規
定される最小単位格子において対角配置された貫通孔ど
うしが、2つの凹溝によってそれぞれつながれており、
これらの凹溝の交差部が、他方の部材に形成された貫通
孔から臨むようにして各部材どうしが互いに接合されて
いる。
【0020】上記構成でも、各部材が接合されることに
よって、一方の部材に形成された凹溝が各部材の貫通孔
をつなぐ中間流路を形成しており、一方の部材の貫通孔
からは4つの凹溝が延び、これらの凹溝が他方の部材の
それぞれ異なる貫通孔につながっている。もちろん、他
方の部材の貫通孔においては、各貫通孔が一方の部材の
異なる4つの貫通孔につながっている。
【0021】好ましい実施の形態においてはさらに、上
記第1空間内には、マイクロ波発生源が配置されてお
り、上記シャワープレートを通過して上記第2空間内に
マイクロ波が供給されるようになされている。
【0022】上記構成では、第2空間に供給されたマイ
クロ波により、第2空間内の反応性ガスがプラズマ励起
状態とされ、反応対象物の表面またはその近傍において
化学的あるいは物理的反応が起こって反応対象物の表面
が改質され、あるいは膜が成長させられる。このように
して反応性ガスをプラズマ励起する方法では、反応ガス
を高温あるいは高圧にする必要がなく、たとえば200
〜400℃程度の低温で、しかも低圧で処理が行えると
いった利点がある。
【0023】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本
願発明に係る表面処理装置の一例を表す縦断面図、図2
は、図1の表面処理装置に用いられているシャワープレ
ートの一部を破断した全体斜視図、図3は、図2のシャ
ワープレートの要部を拡大した平面図、図4は、図2の
シャワープレートの要部を拡大した一部破断底面図、図
5は、図3のV−V線に沿う断面図である。なお、これ
らの図において、従来例を説明するために参照した図面
に表されていた部材および要素などと同等なものには同
一の符号を付してある。
【0025】本願発明に係る表面処理装置Xは、シリコ
ンウエハなどの反応対象物4の表面またはその近傍にお
いて起こる化学的あるいは物理的反応により反応対象物
4の表面を酸化し、窒化し、灰化し、またエッチング処
理し、あるいは反応対象物の表面に金属膜やポリ酸化シ
リコン膜などの膜を成長させる装置である。なお、本実
施形態では、図1に示したようなプラズマ装置を例にと
って説明する。
【0026】上記表面処理装置Xは、図1に示したよう
に上下が開口した内部空間10を有する装置本体1を具
備しており、この装置本体1の上部開口を閉塞するよう
にしてアンテナ21が配置されるとともに下部開口を閉
塞するようにしてサセプタ22が配置されている。内部
空間10内においては、アンテナ21およびサセプタ2
2の双方に対して一定間隔隔ててシャワープレート30
が配置されており、このシャワープレート30によって
内部空間10が第1空間11および第2空間12に区画
された恰好とされている。
【0027】装置本体1は、アルミニウムなどによって
全体が形成されており、図面上は明確には表れていない
が、平面視において三角形状ないし四角形状とされてい
る。装置本体1内に形成された第1空間11は、複数の
供給路11a,…を介して装置外部と連通しており、こ
れらの供給路11a,…から第1空間11内に反応性ガ
スや不活性ガスが供給されるようになされている。上記
したように、サセプタ22は装置本体1の下部開口を閉
塞するようにして配置されているが、このサセプタ22
はアルミナ(Al2 3 )などの絶縁体23を介して装
置本体1に取り付けられている。そして、サセプタ22
には、反応対象物4としてのシリコンウエハなどが載置
され、その表面が処理される。また、装置本体1の隅部
には、下方に突出するようにして内部空間10(とくに
第2空間12)内を減圧するポンプ25,…が取り付け
られている。
【0028】アンテナ21は、マイクロ波発生源であ
り、アルミニウム製などのアンテナガイド21aと複数
の貫通孔21d,…が分散形成された銅製などのスロッ
ト板21bとの間に石英やアルミナセラミックなどの誘
電体板21cを挟み込んだ構成とされている。アンテナ
21からのマイクロ波は、第1空間11内に放出される
が、スロット板21bには上記したように複数の貫通孔
21d,…が分散形成されていることから、スロット板
21b(アンテナ21)の全体から平面的に均一にマイ
クロ波が放出されるようになされている。
【0029】シャワープレート30は、図2に示したよ
うに第1部材31および第2部材32が互いに接合され
て、たとえば全体として円板状とされている。各部材3
1,32には、複数の貫通孔31a,…32a,…がそ
れぞれ格子状に配列形成されている。第1部材31の接
合面には、図3および図4に示したように4つの貫通孔
31a,…によって規定される最小単位格子(図3およ
び図4において仮想線で囲った単位格子)において対角
配置された貫通孔31a,31aどうしが、2つの凹溝
31b,31bによってそれぞれつながれている。各部
材31,32は、これらの凹溝31b,31bの交差部
分が図4に良く表れているように第2部材32に形成さ
れた貫通孔32aから臨むようにして互いに接合されて
いる。このような接合状態では、図5に良く表れている
ように、第1部材31の凹溝31bが、第1部材31の
各貫通孔31aと第2部材32の適宜の貫通孔32aと
をつなぐ中間流路30aを構成している。すなわち、シ
ャワープレート30には、第1部材31の貫通孔31
a、中間流路30aおよび第2部材32の貫通孔32a
によって、第1空間11と第2空間12とをつなぐ連通
路が形成されている。
【0030】このように構成された表面処理装置Xで
は、シャワープレート30が配置された内部空間10で
は、第2空間12側がポンプ25,…によって減圧され
ていることから、図5に矢印で示したように第1空間1
1側から第2空間12側に反応性ガスないし不活性ガス
が流動する。すなわち、第1部材31の貫通孔31a、
中間流路30aおよび第2部材32の貫通孔32aから
なる連通路を経て第1空間11から第2空間12にガス
が流動する。一方、アンテナ21からのマイクロ波は第
1空間11内に放出され、シャワープレート30を通過
して第2空間12内に供給される。マイクロ波の供給に
よって第2空間12内ではグロー放電が起こり、このグ
ロー放電によって第2空間内12の反応ガスが電離等さ
れて反応ガスがプラズマ励起状態とされる。そして、サ
セプタ22上に載置されたシリコンウエハなどの反応対
象物4の表面またはその近傍においては、プラズマ励起
状態とされた反応性ガスによって化学的あるいは物理的
反応が起こり、これによって反応対象物4の表面が処理
される。
【0031】上記構成の表面処理装置Xでは、シャワー
プレート30の連通路を経て第1空間11から第2空間
12にガスが流動するため、第1空間11と第2空間1
2との間の圧力差は、連通路の形態、すなわち各部材3
1,32の貫通孔31a,32aの径や深さばかりでな
く、中間流路30aの形態によっても調整することがで
きる。
【0032】この中間流路30aは、第1部材31の接
合面に、貫通孔31aとつながるようにして形成された
凹溝31bによって構成されていることから、凹溝の断
面積や長さを調整すれば中間流路30aでの流動抵抗の
調整を行うことができる。このような調整は、各部材3
1,32の厚みを調整し、また各部材31,32に形成
すべき貫通孔31a,32aの径を小さくすることに比
べれば、きわめて容易である。
【0033】また、中間流路30aによって連通路の流
動抵抗の調整が行えれば、各部材31,32の厚みをそ
れぞれ比較的に小さく設定し、このような部材31,3
2に対して、比較的に径の大きな貫通孔31a,32a
を形成しつつ、反応対象物4に反応性ガスを平面的に均
一に供給することができるようになる。
【0034】このような構成では、各部材31,32の
厚みをそれぞれ比較的に小さく設定でき、しかも貫通孔
31a,32aの径を比較的に大きくできることから、
以下のような利点が得られる。第1に、シャワープレー
ト30に形成すべき連通路の流動抵抗を大きくせざるを
得ない場合であっても、貫通孔31a,32a自体の流
動抵抗をさほど大きくすることなく、主として中間流路
30aの流動抵抗の調整により確実に対応することがで
きるようになる。第2に、反応性ガスの反応による副生
成物などが各貫通孔31a,32a内に詰まったとして
も、これを容易に除去することができる。
【0035】もちろん、本願発明の技術的範囲は、上述
した実施形態において説明したものには限定されず、種
々に設計変更可能である。たとえば、本実施形態では、
反応性ガスがプラズマ励起される表面反応装置Xについ
て説明したが、アンテナ21やサセプタ22をもたない
構成の表面反応装置Xも本願発明の適用範囲である。
【0036】また、シャワープレート30においては、
第1部材31の各貫通孔31aが第2部材32の適宜の
貫通孔32aと中間流路30aを介してつなげられてい
たが、各部材31,32の貫通孔31a,32aを直接
的につなげた構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る表面処理装置の一例を表す縦断
面図である。
【図2】図1の表面処理装置に用いられているシャワー
プレートの一部を破断した全体斜視図である。
【図3】図2のシャワープレートの要部を拡大した平面
図である。
【図4】図2のシャワープレートの要部を拡大した一部
破断底面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】従来の表面処理装置の一例であるプラズマ装置
を表す縦断面図である。
【図7】図6の表面処理装置に用いられているシャワー
プレートの一部を破断した全体斜視図である。
【符号の説明】
X 表面処理装置 1 装置本体 4 反応対象物 10 内部空間 11 第1空間(内部空間の) 12 第2空間(内部空間の) 21 アンテナ(電極部としての) 22 電極部 30 シャワープレート 30a 中間流路 31 第1部材(シャワープレートの) 31a 貫通孔(第1部材の) 31b 凹溝(第1部材の) 32 第2部材(シャワープレートの) 32a 貫通孔(第2部材の)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 H01L 21/302 B (72)発明者 村川 栄祐 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 Fターム(参考) 4K030 BA44 EA05 FA02 KA12 4K057 DA20 DB01 DD01 DM29 DM37 5F004 AA01 BA20 BB14 BB28 BB32 BD01 BD04 5F045 AA08 AA09 DP03 EB02 EF05 EH03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間が形成された装置本体と、上記
    内部空間を、外部から反応性ガスが供給される第1空間
    と反応対象物が収容される第2空間とに区画するととも
    に、上記第1空間と上記第2空間とを連通する連通路が
    形成されたシャワープレートと、を備え、上記第1空間
    に供給された上記反応性ガスが上記連通路を通過して上
    記第2空間側に流動し、この第2空間内における反応性
    ガスの化学的あるいは物理的反応により、上記反応対象
    物の表面が処理されるようになされた表面処理装置であ
    って、 上記シャワープレートは、互いに接合されるとともに、
    複数の貫通孔が分散形成された第1部材および第2部材
    を有しており、かつ、 上記第1部材の各貫通孔が上記第2部材の適宜の貫通孔
    とつなげられて上記連通路が形成されていることを特徴
    とする、表面処理装置。
  2. 【請求項2】 上記第1部材の各貫通孔は、中間流路を
    介して上記第2部材の適宜の貫通孔とつなげられてい
    る、請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 【請求項3】 上記第1部材または上記第2部材の接合
    面には、上記各部材を接合した状態において、一方の部
    材の各貫通孔と他方の部材の適宜の貫通孔をつなぐ凹溝
    が複数形成されている、請求項2に記載の表面処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記第1部材の複数の貫通孔は、格子状
    に配列されているとともに、上記第2部材の複数の貫通
    孔は、上記第1部材の複数の貫通孔と同様な格子状に配
    列され、かつ、 少なくとも一方の部材においては、4つの貫通孔によっ
    て規定される最小単位格子において対角配置された貫通
    孔どうしが、2つの凹溝によってそれぞれつながれてお
    り、これらの凹溝の交差部が、他方の部材に形成された
    貫通孔から臨むようにして各部材どうしが互いに接合さ
    れている、請求項2に記載の表面処理装置。
  5. 【請求項5】 上記第1空間内には、マイクロ波発生源
    が配置されており、上記シャワープレートを通過して上
    記第2空間内にマイクロ波が供給されるようになされて
    いる、請求項1ないし4のいずれかに記載の表面処理装
    置。
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