JP2000195124A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2000195124A
JP2000195124A JP10370287A JP37028798A JP2000195124A JP 2000195124 A JP2000195124 A JP 2000195124A JP 10370287 A JP10370287 A JP 10370287A JP 37028798 A JP37028798 A JP 37028798A JP 2000195124 A JP2000195124 A JP 2000195124A
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JP
Japan
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hub
magnetic disk
positioning
clamper
magnetic
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JP10370287A
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English (en)
Inventor
Shigeru Hoshina
茂 保科
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ディスクのクランプ力の均一化を図り、磁
気ディスクの変形、歪を低減可能な磁気ディスク装置を
提供することにある。 【解決手段】スピンドルモータ18のハブ28の外周面
に装着された磁気ディスク16a、16bをクランプす
るクランパ46は、円盤状に形成され、その外周縁部は
磁気ディスクに当接する当接部62を構成し、中心部に
は中心孔67およびハブ側に突出した六角形状の位置決
め凸部が形成されている。ハブの上端壁34には、六角
形状の位置決め凹所70およびねじ孔72が形成されて
いる。クランパは、位置決め凸部をハブ側の位置決め凹
所に嵌合した状態でハブ上に装着され、ハブとの相対的
回転ずれが規制されている。そして、クランパは中心孔
を通してねじ68をハブのねじ孔にねじ込むことによっ
てハブに固定され、ディスククランプ力を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラップトップ型
コンピュータ、ブック型コンピュータ等に使用される磁
気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ラップ
トップ型コンピュータ、ブック型コンピュータ等の携帯
可能な小型のコンピュータにおいては、大量の情報を保
存するメモリとして磁気ディスク装置が広く使用されて
いる。
【0003】一般に、磁気ディスク装置は、記録媒体と
しての磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
と、磁気ディスクに対して記録、再生を行なう磁気ヘッ
ドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支
持したキャリッジアッセンブリと、キャリッジアッセン
ブリを駆動して磁気ヘッドを磁気ディスクの所望のトラ
ック上に移動および位置決めするボイスコイルモータ
(以下、VCMと称する)と、を備えている。
【0004】スピンドルモータは、ロータとして機能す
る円筒形状のハブを備え、ハブの一端側にはフランジが
形成されている。そして、磁気ディスクは、ハブの外周
に装着され、ハブの上端にねじ止めされたクランパと、
ハブのフランジとの間に挟持された状態で保持されてい
る。
【0005】通常、クランパは、円盤状の金属板により
形成され、その周縁部に磁気ディスクに対する当接部を
有し、中心部にはねじを挿通するための透孔からなる中
心孔が設けられている。また、クランパは、周縁部を除
いて平坦に形成され、周縁部のみが磁気ディスク側へ折
曲げられている。
【0006】そして、クランパは、当接部が磁気ディス
クの内周部上面に当接した状態で、クランパの中心孔に
挿通されたねじをスピンドルモータのハブ上端に形成さ
れたねじ孔にねじ込み、クランパ中心部をハブ上面に締
結することにより、ハブに固定される。そして、中心部
をねじによって締結することにより、クランパはその平
坦部分が弾性変形し、その結果生じた引張り応力により
ディスククランプ力を得ている。
【0007】また、クランパをモータのハブにねじ止め
する際、クランパとハブとの相対的な回転を防止する必
要がある。そこで、クランパは、透孔の周囲に設けられ
た複数の位置決め用の貫通孔を有し、ハブの上端面に
は、これらの貫通孔に対応して複数の位置決め凹所が形
成されている。そして、組立時には、治具に設けられた
複数の位置決めピンをクランパの貫通孔を通してハブの
凹所に嵌合し、クランパとハブとの相対的な回転を防止
した状態で、クランパをねじ止めしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、クランパの中心孔の周囲に複数の貫通孔が形成
されている場合、クランパから磁気ディスクに作用する
クランプ力は、貫通孔の存在により円周方向に対して不
均一となる。このようなクランパ力の不均一性は、磁気
ディスクの変形、特に、面内方向への歪に与える影響が
大きく、温度変化が生じた場合等には、クランパの貫通
孔と対応する位置に磁気ディスクの歪が発生する。
【0009】そして、磁気ディスクが歪んだ場合には、
磁気ディスク表面に対する磁気ヘッドの追従性が低下
し、トラックずれの原因になるとともに、磁気ヘッド浮
上量の低減が困難となる。
【0010】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、磁気ディスクのクランプ力の均一化を
図り、磁気ディスクの変形、歪を低減可能な磁気ディス
ク装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクが
装着された回転自在なハブを有し、上記磁気ディスクを
回転駆動するスピンドルモータと、上記ハブに取り付け
られ上記磁気ディスクを保持した円盤状のディスク押え
と、上記磁気ディスクに対して情報の記録再生を行なう
磁気ヘッドと、上記磁気ヘッドを上記磁気ディスクに対
して移動可能に支持したキャリッジアッセンブリと、上
記キャリッジアッセンブリを移動させて上記磁気ヘッド
を上記磁気ディスク上の任意の位置に位置決めするボイ
スコイルモータと、を備えている。
【0012】そして、上記ハブは、ほぼ円筒状の本体
と、上記ディスク押えに対向した上端壁と、上記本体外
周面に設けられたフランジと、上記上端壁の中心部に形
成された位置決め凹所と、上記位置決め凹所の底に形成
されたねじ孔と、を有し、上記磁気ディスクは上記フラ
ンジ上に載置された状態で上記ハブの本体外周面に嵌合
され、上記ディスク押えは、外周縁部に設けられ上記磁
気ディスク表面に当接した当接部と、中心部に形成され
上記ハブ上端壁側に突出しているとともに、上記ハブの
位置決め凹所に嵌合して上記ディスク押えとハブとの相
対的な回転を規制した位置決め凸部と、中心部に上記位
置決め凸部を通して形成され上記ハブのねじ孔と整列し
た中心孔と、と備え、上記中心孔を通して上記ねじ孔に
ねじをねじ込むことにより、上記ハブの上端壁に固定さ
れていることを特徴としている。
【0013】上記位置決め凹所および位置決め凸部は、
非円形の輪郭を有し、例えば、多角形あるいは楕円形の
輪郭を有している。また、この発明によれば、上記クラ
ンパは、上記ハブ上端壁と反対側の表面に上記中心孔を
含んで形成されて組立用治具が嵌合される非円形の嵌合
凹所を有している。
【0014】更に、この発明に係る磁気ディスク装置に
よれば、スピンドルモータのハブは、ほぼ円筒状の本体
と、上記ディスク押えに対向した上端壁と、上記本体外
周面に設けられたフランジと、中心に形成されたねじ孔
と、上記ねじ孔の周囲に円周方向に沿って等間隔をおい
て形成された複数の位置決め凹所と、を有し、上記磁気
ディスクは上記フランジ上に載置された状態で上記ハブ
の本体外周面に嵌合されている。また、上記ディスク押
えは、外周縁部に設けられ磁気ディスク表面に当接した
当接部と、中心に形成され上記ハブのねじ孔と整列した
中心孔と、上記中心孔の周囲に中心部に円周方向に沿っ
て等間隔をおいて形成されているとともに上記ハブ上端
壁側に突出し、上記ハブの位置決め凹所に嵌合して上記
ディスク押えとハブとの相対的な回転を規制した複数の
位置決め凸部と、と備え、上記中心孔を通して上記ねじ
孔にねじをねじ込むことにより、上記ハブの上端壁に固
定されていることを特徴としている。
【0015】上記のように構成された磁気ディスク装置
によれば、ねじによってディスク押えをハブの上端壁に
固定する際、ディスク押えの中心部に設けられた位置決
め凸部をハブに形成された位置決め凹所に嵌合すること
により、ディスク押えとハブとの相対的な位置ずれをな
くした状態で、ディスク押えのねじ止めを行うことが可
能となる。これにより、ディスク押えの中間部分に位置
決め用の複数の貫通孔を設ける必要がなく、これらの貫
通孔に起因するディスク押えから磁気ディスクに作用す
る押圧力の不均一性を低減し、磁気ディスクの変形、歪
を低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の磁気ディスク装置をハードディスクドライブ(以
下、HDDと称する)に適用した実施の形態について詳
細に説明する。
【0017】図1および図2に示すように、HDDは、
ケース本体12およびトップカバー14を有したケース
10を備えている。ケース本体12は、矩形状の底壁お
よび底壁の側縁に立設された4つの側壁を有し、また、
トップカバー14は、複数のねじ11によりケース本体
12にねじ止めされ、ケース本体の上端開口を閉塞して
いる。
【0018】ケース本体12内には、磁気記録媒体とし
ての2枚の磁気ディスク16a、16b、これらの磁気
ディスクを支持および回転させるスピンドルモータ1
8、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう磁
気ヘッドをそれぞれ備えた複数の磁気ヘッド組立体2
0、これらの磁気ヘッド組立体を回動自在に支持したキ
ャリッジアッセンブリ22、キャリッジアッセンブリを
回動および位置決めするボイスコイルモータ24、プリ
アンプ等を有する基板ユニット21が収納されている。
【0019】また、ケース本体12の底壁外面には、ス
ピンドルモータ18、ボイスコイルモータ24、磁気ヘ
ッド組立体20の動作を制御する図示しないプリント回
路基板がねじ止めされている。
【0020】図2に示すように、スピンドルモータ18
は、ケース本体12の底壁に固定されベース部として機
能するブラケット26と、このブラケットに回転自在に
支持されロータとして機能するハブ28とを備えてい
る。ブラケット26の中央部には、円筒形状の支持スリ
ーブ30が一体的に形成されている。
【0021】ハブ28は、円筒形状の本体32、本体の
上端を閉塞した上端壁34、および上端壁の中心から突
出し本体32の内側にこれと同時的に延出した枢軸36
を備え、一体的に形成されている。本体32の下端部外
周には環状のフランジ38が形成されている。
【0022】ハブ28は、本体32が支持スリーブ30
の外側に同軸的に位置し、かつ、枢軸36が支持スリー
ブ30内に同軸的に挿入された状態で配置され、枢軸3
6と支持スリーブ30との間には一対の玉軸受40が嵌
合されている。従って、ハブ28は、一対の玉軸受40
により、支持スリーブ30に対して回転自在に支持され
ている。
【0023】ハブ本体32の内周面には環状の永久磁石
42が同軸的に固定されているとともに、支持スリーブ
30の外周にはコアおよびコイルを有するステータ44
が取り付けられ、永久磁石42に隣接対向している。そ
して、ステータ44のコイルに通電することにより、駆
動トルクが発生しハブ28を回転駆動する。
【0024】2枚の磁気ディスク16a、16bcは、
スピンドルモータ18のハブ28の外周面に互いに同軸
的に嵌合され、ハブの軸方向に沿って積層されている。
隣合う2枚の磁気ディスク16a、16b間には、ハブ
28に嵌合したスペーサリング43が介在されている。
【0025】そして、磁気ディスク16a、16b、ス
ペーサリング43は、ハブ28の上端壁34にねじ止め
された円盤状のクランパ46とフランジ38との間に挟
持され、ハブ本体32の外周に固定されている。これら
の磁気ディスク16a、16bは、スピンドルモータ1
8により所定の速度で回転駆動される。なお、クランパ
46の構成については後で詳細に説明する。
【0026】一方、図1に示すように、キャリッジアッ
センブリ22は、ケース本体12の底壁上に固定された
ほぼ円筒形状の軸受組立体48と、軸受組立体から磁気
ディスクに向かって延出した4本のアーム50と、を備
えている。そして、各アーム50の延出端に磁気ヘッド
組立体20が固定されている。
【0027】各磁気ヘッド組立体20は、板ばねによっ
て形成された細長いサスペンション52と、サスペンシ
ョンの先端に取り付けられた磁気ヘッドと54、有して
いる。なお、サスペンション52は、アームと同一の材
料によりアームと一体的に形成されていてもよい。ま
た、4本のアーム50および4つの磁気ヘッド組立体2
0は、2つの磁気ヘッドが磁気ディスクを間に挟んで対
向するように配設されている。従って、キャリッジアッ
センブリ22が軸受組立体48を中心として回動するこ
とにより、各磁気ヘッド54は、対応する磁気ディスク
の任意のトラックへ移動可能となっている。
【0028】VCM24は、ケース本体12の底壁に固
定された下部ヨーク56と、下部ヨークと所定距離離間
して対向した上部ヨーク57と、下部ヨークの内面に固
定されて上部ヨークと対向した図示しない永久磁石と、
を備えている。更に、VCM24は図示しないボイスコ
イルを備え、このボイスコイルは、キャリッジアッセン
ブリ22の軸受組立体48から延出した支持フレームに
取付けられているとともに、上部ヨーク57と永久磁石
との間を移動可能となっている。そして、ボイスコイル
へ通電することにより磁界が発生し、永久磁石から発生
する磁界との相互作用により、キャリッジアッセンブリ
22が回動される。
【0029】ケース本体12内に設けられた基板ユニッ
ト21は、底壁12a内面上に設置された基板本体58
と、基板本体から延出したフレキシブル配線板60と、
を有している。基板本体58には複数の電子部品が実装
されている。また、フレキシブル配線板60の延出端は
キャリッジアッセンブリ22の軸受組立体48に固定さ
れているとともに、図示しない配線を介して4つの磁気
ヘッド54に接続されている。
【0030】次に、スピンドルモータ18のハブ28に
対して磁気ディスク16a、16bを固定するためのデ
ィスク押えとして機能するクランパ46について詳細に
説明する。図2ないし図5に示すように、クランパ46
は、金属板をプレス加工することにより円盤状に形成さ
れている。クランパ46の周縁部は、磁気ディスク側に
折曲げられ、磁気ディスク16aの内周部上面に当接す
る環状の当接部62を形成している。なお、当接部62
の外径は、スピンドルモータ18のハブ本体32の径よ
りも僅かに大きく設定されている。
【0031】クランパ46の中心には、ハブ本体32の
上端壁34に向かって突出した位置決め凸部64が形成
されている。この位置決め凸部64は、プレス加工によ
って形成されていることから、凸部64の裏側、つま
り、クランパ46のハブ本体32と反対側の表面中心部
には、凹所66が形成されている。この凹所66は、後
述する組立治具を嵌合するために設けられている。位置
決め凸部64および凹所66は、多角形、例えば、六角
形の輪郭に形成されている。更に、クランパ46の中心
には、締め付けねじ68を挿通するための中心孔67が
形成され、位置決め凸部64の底壁を貫通して延びてい
る。
【0032】一方、ハブ本体32の上端壁34の中心部
には、クランパ46の位置決め凸部64に対応した六角
形状の位置決め凹所70が形成されている。また、位置
決め凹所70の底壁には、ハブ本体32と同軸的に延び
るねじ孔72が形成されている。
【0033】そして、クランパ46は、位置決め凸部6
4がハブ本体32の位置決め凹所70に嵌合した状態
で、かつ、当接部62が磁気ディスク16aの内周部上
面に当接した状態でハブ本体の上端壁34上に装着さ
れ、クランパ46の中心孔67に挿通された締め付けね
じ68をハブ本体32のねじ孔72にねじ込むことによ
り、上端壁34に固定されている。また、ねじ68を締
め込むことにより、クランパ46の中心部がハブ本体3
2の上端壁34側に僅かに変形し、その結果、当接部6
2に、磁気ディスク16a、16bに対するクランプ力
を発生している。
【0034】上記のように構成されたHDDにおいて、
スピンドルモータ18のハブ本体32に磁気ディスク1
6a、16bおよびスペーサ43を取り付ける場合、図
3に示すように、まず、ハブ本体32の外周面に磁気デ
ィスク16b、スペーサリング43、磁気ディスク16
aを順に嵌合し、フランジ38上に載置する。次に、ク
ランパ46をハブ本体32の上端壁34上に載置し、ク
ランパの当接部62とハブ本体のフランジ38との間に
磁気ディスク16a、16b、およびスペーサリング4
3を挟持する。この際、クランパ46の位置決め凸部6
4をハブ本体32側の位置決め凹所70に嵌合し、初期
的に位置決めする。位置決め凸部64および位置決め凹
所70は六角形状に形成されていることから、これらを
互いに嵌合することにより、クランパ46とハブ本体3
2との相対的な位置ずれ、特に、相対回転が規制され
る。
【0035】この状態で、固定治具74を用いてクラン
パ46およびハブ本体32の回転を規制する。図3およ
び図6に示すように、固定治具74は、細長い板状に形
成され、その一方の表面の中心部には嵌合突起76が形
成されている。この嵌合突起76はクランパ46の凹所
66に対応した六角形状の輪郭を有し、凹所66に嵌合
可能となっている。また、固定治具74の中心部には、
嵌合突起76を貫通している延びる透孔78が形成され
ている。そして、嵌合突起76をクランパ46の凹所6
6に嵌合した状態で固定治具74をクランパ上に配置
し、固定治具を押さえることによりクランパ46および
ハブ本体32の回転を規制する。
【0036】そして、この状態で、図3に示すように、
固定治具74の透孔78、およびクランパ46の中心孔
67を通して締め付けねじ68をハブ本体32のねじ孔
72にねじ込み、クランパ46をハブ本体32の上端壁
34に固定する。これにより、クランパ46に発生した
クランプ力が磁気ディスク16a、16bおよびスペー
サリング43に作用し、これらがハブ本体32に固定さ
れる。
【0037】上記のように構成されたHDDによれば、
締め付けねじ68によってクランパ46をハブ本体32
の上端壁34に固定する際、クランパの中心部に設けら
れた位置決め凸部64をハブ本体側に形成された位置決
め凹所70に嵌合することにより、クランパとハブ本体
との相対的な位置ずれをなくした状態で、ねじ止めを行
うことが可能となる。そのため、クランパ46の中間部
分、つまり、中心孔67の外側に位置決め用の複数の貫
通孔を設ける必要がなく、これらの貫通孔に起因するク
ランパ力の不均一性を低減し、円周方向に対して均一な
クランプ力を磁気ディスクの印加することが可能とな
る。これにより、磁気ディスクの変形、歪を低減し、H
DDの薄型化、磁気ヘッドの浮上量低減を図ることがで
きる。
【0038】また、上記構成によれば、クランパ46
は、位置決め凸部64の反対側に形成された位置決め凹
所66を有し、締め付けねじ68の頭部はこの位置決め
凹所66内に収納された状態となっているため、締め付
けねじ68を含むスピンドルモータ18全体の高さを低
減することができ、その結果、HDD全体の薄型化を図
ることができる。
【0039】なお、上述した実施の形態において、クラ
ンパ46の位置決め凸部64、ハブ本体32の位置決め
凹所70、および固定治具74の嵌合突起76は六角形
状としたが、これに限らず、相対的な回転を防止可能な
非円形であればよく、他の多角形、あるいは楕円形等と
してもよい。
【0040】図7ないし図10は、この発明の他の実施
の形態に係るHDDの要部を示している。この実施の形
態によれば、図7ないし図9に示すように、クランパ4
6は、その中心に貫通形成された中心孔67と、中心孔
の周囲に、円周方向に等間隔離間して形成されていると
ともにハブ本体32側へ突出した3つの位置決め凸部8
0と、を有している。これらの位置決め凸部80はプレ
ス加工により形成され、各位置決め凸部の反対側には嵌
合凹所82が形成されている。また、クランパ46の半
径をRとした場合、位置決め凸部80は、半径Rの約3
0%以下の半径を有する領域a内に形成されている。
【0041】一方、ハブ本体32の上端壁34には、そ
の中心に位置したねじ孔72、および3つの位置決め凹
所84が形成されている。これらの位置決め凹所84
は、ねじ孔72の周囲に、円周方向に沿って等間隔離間
して形成されているとともに、クランパ46の位置決め
凸部80に対応して配置されている。
【0042】そして、クランパ46は、位置決め凸部8
0がハブ本体32の位置決め凹所84にそれぞれ嵌合し
た状態で、かつ、当接部62が磁気ディスク16aの内
周部上面に当接した状態でハブ本体の上端壁34上に装
着され、クランパ46の中心孔67に挿通された締め付
けねじ68をハブ本体32のねじ孔72にねじ込むこと
により、上端壁34に固定されている。また、ねじ68
を締め込むことにより、クランパ46の中心部がハブ本
体32の上端壁34側に僅かに変形し、その結果、当接
部62に、磁気ディスク16a、16bに対するクラン
プ力を発生している。
【0043】上記のように構成されたHDDにおいて、
スピンドルモータ18のハブ本体32に磁気ディスク1
6a、16bおよびスペーサ43を取り付ける場合、図
3に示すように、まず、ハブ本体32の外周面に磁気デ
ィスク16b、スペーサリング43、磁気ディスク16
aを順に嵌合し、フランジ38上に載置する。次に、ク
ランパ46をハブ本体32の上端壁34上に載置し、ク
ランパの当接部62とハブ本体のフランジ38との間に
磁気ディスク16a、16b、およびスペーサリング4
3を挟持する。この際、クランパ46の3つの位置決め
凸部80をハブ本体32側の3つの位置決め凹所84に
それぞれ嵌合し、初期的に位置決めする。位置決め凸部
80および位置決め凹所84を嵌合することにより、ク
ランパ46とハブ本体32との相対的な位置ずれ、特
に、相対回転が規制される。
【0044】この状態で、固定治具74を用いてクラン
パ46およびハブ本体32の回転を規制する。図8およ
び図10に示すように、固定治具74は、細長い板状に
形成され、その中心部には透孔78が形成されている。
また、固定治具74の一方の表面には3つの嵌合突起8
6が突設され、透孔78の周囲に円周方向に沿って等間
隔離間して配置されている。これらの嵌合突起86はク
ランパ46の凹所82に嵌合可能となっている。そし
て、嵌合突起86をクランパ46の凹所82に嵌合した
状態で固定治具74をクランパ上に配置し、固定治具を
押さえることによりクランパ46およびハブ本体32の
回転を規制する。
【0045】そして、この状態で、固定治具74の透孔
78、およびクランパ46の中心孔67を通して締め付
けねじ68をハブ本体32のねじ孔72にねじ込み、ク
ランパ46をハブ本体32の上端壁34に固定する。こ
れにより、クランパ46に発生したクランプ力が磁気デ
ィスク16a、16bおよびスペーサリング43に作用
し、これらがハブ本体32に固定される。
【0046】他の構成は前述した実施の形態と同一であ
り、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0047】以上のように構成された他の実施の形態に
おいても、締め付けねじ68によってクランパ46をハ
ブ本体32の上端壁34に固定する際、クランパの中心
部に設けられた位置決め凸部80をハブ本体側に形成さ
れた位置決め凹所84に嵌合することにより、クランパ
とハブ本体との相対的な位置ずれをなくした状態で、ね
じ止めを行うことが可能となる。そのため、クランパ4
6に位置決め用の複数の貫通孔を設ける必要がなく、こ
れらの貫通孔に起因するクランパ力の不均一性を低減
し、円周方向に対して均一なクランプ力を磁気ディスク
の印加することが可能となる。これにより、磁気ディス
クの変形、歪を低減し、HDDの薄型化、磁気ヘッドの
浮上量低減を図ることができる。
【0048】なお、他の実施の形態において、クランパ
46に設けられた位置決め凸部80の数は2個以上であ
ればよく、必要に応じて増減可能である。また、この発
明は上述した実施の形態に限定されることなく、この発
明の範囲内で種々変形可能である。例えば、磁気ディス
クの枚数は2枚に限らす増減可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ねじによってディスク押えをハブの上端壁に固定す
る際、ディスク押えの中心部に設けられた位置決め凸部
をハブに形成された位置決め凹所に嵌合することによ
り、ディスク押えとハブとの相対的な位置ずれをなくし
た状態で、ディスク押えのねじ止めを行うことが可能と
なる。これにより、ディスク押えの中間部分に位置決め
用の複数の貫通孔を設ける必要がなく、これらの貫通孔
に起因するディスク押えから磁気ディスクに作用するク
ランプ力の均一化を図り、磁気ディスクの変形、歪を低
減した磁気ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にHDDの分解斜視図。
【図2】上記HDDのスピンドルモータ部分を示す縦断
面図。
【図3】上記スピンドルモータに磁気ディスクおよびク
ランパを取り付ける工程を示す分解斜視図。
【図4】上記クランパの底面側を示す斜視図。
【図5】上記クランパの平面図および断面図。
【図6】回転固定用の治具を示す斜視図。
【図7】この発明の他の実施の形態に係るHDDのスピ
ンルモータ部分を示す断面図。
【図8】上記スピンドルモータに磁気ディスクおよびク
ランパを取り付ける工程を示す分解斜視図。
【図9】上記クランパの平面図および断面図。
【図10】回転固定用の治具を示す斜視図。
【符号の説明】
10…ケース 12…ケース本体 16a、16b…磁気ディスク、 18…スピンドルモータ 20…磁気ヘッド組立体 22…キャリッジアッセンブリ 24…ボイスコイルモータ 28…ハブ 32…ハブ本体 34…上端壁 46…クランパ 54…磁気ヘッド 62…当接部 64…位置決め凸部 66…凹所 67…中心孔 74…固定用治具 76…嵌合凸部 78…透孔 80…位置決め凸部 82…凹所 84…位置決め凹所

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクが装着された回転自在なハブ
    を有し、上記磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモ
    ータと、 上記ハブに取り付けられ上記磁気ディスクを保持した円
    盤状のディスク押えと、 上記磁気ディスクに対して情報の記録再生を行なう磁気
    ヘッドと、 上記磁気ヘッドを上記磁気ディスクに対して移動可能に
    支持したキャリッジアッセンブリと、 上記キャリッジアッセンブリを移動させて上記磁気ヘッ
    ドを上記磁気ディスク上の任意の位置に位置決めするボ
    イスコイルモータと、を備え、 上記ハブは、ほぼ円筒状の本体と、上記ディスク押えに
    対向した上端壁と、上記本体外周面に設けられたフラン
    ジと、上記上端壁の中心部に形成された位置決め凹所
    と、上記位置決め凹所の底に形成されたねじ孔と、を有
    し、 上記磁気ディスクは上記フランジ上に載置された状態で
    上記ハブの本体外周面に嵌合され、 上記ディスク押えは、外周縁部に設けられ上記磁気ディ
    スク表面に当接した当接部と、中心部に形成され上記ハ
    ブ上端壁側に突出しているとともに、上記ハブの位置決
    め凹所に嵌合して上記ディスク押えとハブとの相対的な
    回転を規制した位置決め凸部と、中心部に上記位置決め
    凸部を通して形成され上記ハブのねじ孔と整列した中心
    孔と、と備え、上記中心孔を通して上記ねじ孔にねじを
    ねじ込むことにより、上記ハブの上端壁に固定されてい
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】上記位置決め凹所および位置決め凸部は、
    非円形の輪郭を有していることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】上記位置決め凹所および位置決め凸部は、
    多角形の輪郭を有していることを特徴とする請求項2に
    記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】上記位置決め凹所および位置決め凸部は、
    楕円形の輪郭を有していることを特徴とする請求項2に
    記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】上記クランパは、上記ハブ上端壁と反対側
    の表面に上記中心孔を含んで形成されて組立用治具が嵌
    合される非円形の嵌合凹所を有していることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気ディス
    ク装置。
  6. 【請求項6】上記嵌合凹所は、上記位置決め突起と相似
    形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載
    の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】磁気ディスクが装着された回転自在なハブ
    を有し、上記磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモ
    ータと、 上記ハブに取り付けられ上記磁気ディスクを保持した円
    盤状のディスク押えと、 上記磁気ディスクに対して情報の記録再生を行なう磁気
    ヘッドと、 上記磁気ヘッドを上記磁気ディスクに対して移動可能に
    支持したキャリッジアッセンブリと、 上記キャリッジアッセンブリを移動させて上記磁気ヘッ
    ドを上記磁気ディスク上の任意の位置に位置決めするボ
    イスコイルモータと、を備え、 上記ハブは、ほぼ円筒状の本体と、上記ディスク押えに
    対向した上端壁と、上記本体外周面に設けられたフラン
    ジと、中心に形成されたねじ孔と、上記ねじ孔の周囲に
    円周方向に沿って等間隔をおいて形成された複数の位置
    決め凹所と、を有し、 上記磁気ディスクは上記フランジ上に載置された状態で
    上記ハブの本体外周面に嵌合され、 上記ディスク押えは、外周縁部に設けられ上記磁気ディ
    スク表面に当接した当接部と、中心に形成され上記ハブ
    のねじ孔と整列した中心孔と、上記中心孔の周囲に中心
    部に円周方向に沿って等間隔をおいて形成されていると
    ともに上記ハブ上端壁側に突出し、上記ハブの位置決め
    凹所に嵌合して上記ディスク押えとハブとの相対的な回
    転を規制した複数の位置決め凸部と、と備え、上記中心
    孔を通して上記ねじ孔にねじをねじ込むことにより、上
    記ハブの上端壁に固定されていることを特徴とする磁気
    ディスク装置。
  8. 【請求項8】上記複数の位置決め凸部は、上記中心孔に
    対して、上記磁気ディスクの半径の約30%以下の半径
    を有する領域内に設けられていることを特徴とする請求
    項5に記載の磁気ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016147B2 (en) * 2001-12-13 2006-03-21 Seagate Technology Llc Disk clamp balancing in a disc stack assembly
JP2009076117A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Nhk Spring Co Ltd ディスク回転駆動装置のクランプ及びクランプ製造方法

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