JP2000191092A - 液体充填ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、十分な泡立ち防止効果の得ら
れる液体充填ノズルを提供する。 【解決手段】 液体充填ノズル２の下向きに開口する管
６の内壁に、管路方向に延在する複数の溝１１を形成す
る。また、管６の先端にメッシュ部材１２を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に液体を充
填するために使用する液体充填ノズルに関する。

【０００２】

【従来の技術】ボトルあるいは袋体内に液体を充填する
に際し、泡立ちを抑えるため、充填ノズルを容器内に進
入させて、液面上昇に追従させる方法や、充填ノズルを
容器内壁面に沿わせる方法がある。一方、容器の開口部
にノズルを位置させ充填する方法に関しては、メッシュ
（スクリーン）部材を複数段用いて（特開平９−１２０
０６号公報）泡立ち防止を図っているが、構造が複雑
で、十分な効果も得られない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、十分な泡立
ち防止効果の得られる液体充填ノズルを提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、下向きに開口
する管を備えて、容器内に液体を充填する液体充填ノズ
ルであって、前記管の内壁に、管路方向に延在する複数
の溝を形成する。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
及び図２（図１のａ−ａ拡大断面図）に基づいて説明す
る。

【０００６】容器１に液体を充填するために使用する液
体充填ノズル２は、側面に給液口３を有するノズル本体
４と、該ノズル本体４の先端側にテーパ部５を介して連
なるストレートな管６とを備え、該管６は下向きに開口
する。

【０００７】また、液体充填ノズル２からの液体の噴出
を制御するために弁装置７が設けられ、この弁装置７
は、空気圧式の駆動部８と、ノズル本体４内に配置され
テーパ部５の内面により形成される弁シート面９に相対
する弁体１０とを備える。

【０００８】ここにおいて、本発明に係る構成として、
液体充填ノズル２の管６の内壁に、管路方向に延在する
複数の溝（縦溝）１１を周方向に等間隔に形成してある
が、必ずしも等間隔でなくてもよい。この溝１１はそれ
ぞれが３角溝であると共に、隣り合う溝が全周にわたっ
て密に連続して鋸歯状をなしている。

【０００９】また、管６の先端の開口部に、液体の流路
を遮るように４０メッシュ程度の金網からなるメッシュ
部材１２を装着してある。このメッシュ部材１２は必ず
しも装着しなくてもよいが、装着することで泡立ち防止
効果が高まる。

【００１０】容器１の開口部に液体充填ノズル２を臨ま
せて位置固定し、弁装置７の駆動部８により弁体９を上
動させて、弁シート面９から浮上させる。これにより、
給液口３よりノズル本体４内に導かれる液体が弁シート
面９と弁体１０との隙間を通って液体充填ノズル２の管
６内に導かれ、管６の先端より下向きに噴出して容器１
内に充填される。

【００１１】このとき、管６内の複数の溝１１により、
液柱の整流と、揺らぎ量（噴出方向と直角方向の振幅）
の抑制とを図ることができて、泡立ち量を低減できる。
尚、液体洗剤、家庭用洗浄剤などは、空気を巻き込んで
泡立ちやすく、また界面活性剤により、その泡立ちが維
持されるので、本発明に係る液体充填ノズルは、このよ
うな液体の充填に用いると特に効果が大きい。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、管内の複数の溝によ
り、液柱の整流及び揺らぎ量の抑制を図ることで、泡立
ち量を低減する。

【００１３】管の先端にメッシュ部材を装着すること
で、前記溝との相乗効果により泡立ち防止効果を更に向
上させる。従って、（１）充填時間短縮に伴う生産性の
向上、（２）液体充填機、充填部のシンプル化、（３）
既存設備の充填ノズルに低コストで取り替え可能という
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態を示す断面図

【図２】 図１のａ−ａ拡大断面図

【符号の説明】

１ 容器 ２ 液体充填ノズル ３ 給液口 ４ ノズル本体 ５ テーパ部 ６ 管 ７ 弁装置 ８ 弁駆動部 ９ 弁シート面 １０ 弁体 １１ 溝 １２ メッシュ部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下向きに開口する管を備えて、容器内に液
   体を充填する液体充填ノズルであって、前記管の内壁
   に、管路方向に延在する複数の溝を形成したことを特徴
   とする液体充填ノズル。