JP2000189636A - 弾球遊技機 - Google Patents
弾球遊技機Info
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Abstract
図柄制御における主基板の通信負担を軽くする。加え
て、表示媒体のいかんに拘わらず統一したコマンド体系
で図柄変動を制御する。 【解決手段】 所定の循環配列を有する図柄30を変動表
示する図柄表示装置10と、同図柄表示装置10を制御する
主基板50とを有する。図柄表示装置10は停止図柄を表す
停止図柄データ13と、図柄30の変動パターンを表す変動
パターンデータ14とを記憶するデータ記憶手段12を有す
る。主基板50は停止図柄及び図柄30の変動パターンを指
定する変動コマンド40を図柄表示装置10のCPU11に送
信する。変動コマンド40を受信した図柄表示装置10のC
PU11は変動コマンド40に対応した停止図柄データ13
と、変動パターンデータ14とをデータ記憶手段12から取
得し、この停止図柄データ13及び変動パターンデータ14
で表される図柄30を表示する。
Description
表示装置の制御に関し、特に、図柄の制御を行う主基板
の処理の負担軽減に関するものである。
柄表示装置を備えるものが提供されている。この図柄表
示装置とは、通常、0から9までの数字、又はこれに加
えて所定の図柄(たとえば、チェリー、BAR等)を表
示する装置であって、液晶、ブラウン管、7セグメント
LED、ドットマトリクス、又はこれらの図柄を回転筒
周面に印刷したリール等の表示手段で形成されている。
この図柄表示装置は、通常複数(多くの場合三つ)の図
柄を表示するように形成されているが、単数の図柄を表
示する場合もある。
際に、これらの表示手段において図柄が変動を始め、や
がてある図柄で停止することとなる。このとき、所定の
図柄、又は所定の図柄の組み合わせで停止すると、遊技
者に対し、たとえば、大入賞口の開口等の所定の利益状
態が提供されることとなっている。この図柄表示装置に
おける図柄の変動又は停止は、主基板から送信されるコ
マンドで制御されることとなっている。
トマトリクス等の画面で図柄の変動を行う場合には、所
定の単位時間ごとに表示させる図柄番号と、その図柄の
停止位置からのずれを示すオフセット値がコマンドとし
て送信される。そして、これを受信した図柄表示装置
が、オフセット値に応じたずれをもって、図柄番号に対
応する図柄を、上記所定の単位時間ごとに表示すること
となっている。このため、図柄を一定方向に変動させる
場合(たとえば、1、2、3...のように順番に表示
させるような場合)、図柄番号及び少しずつ変化させた
オフセット値を所定の単位時間ごとに送信し続けること
で、図柄表示装置に駒送りのような画像を表示させるこ
ととしていた。
合には、主基板からパルスを出力することで、回転する
リール周面の図柄の変動を制御することとしていた。
の変動中に、主基板は図柄番号及びオフセット値を少し
ずつ変化させる制御と、その内容を送信する制御を行わ
なければならなかった。そのため、主基板からの通信処
理容量の多くを図柄の変動に割くこととなり、図柄変動
以外の演出(たとえば、所定のキャラクターの出現、背
景の変化、図柄の拡大若しくは縮小等)を制御するコマ
ンドの送信の種類及び回数が制限されることとなってい
た。
と、リールのような表示手段とでは、図柄変動の表示方
法が異なっているため、主基板における制御コマンド体
系が異なるものとならざるを得なかった。そこで、本発
明のうち請求項1記載の発明は、図柄表示装置を備えた
弾球遊技機において、図柄を変動させる際に、停止図柄
並びに変動方向、変動速度、及び停止制御を指定するコ
マンドのみを送信するとともに、そのコマンドに応じた
画像表示は図柄表示装置に任せることで、図柄制御にお
ける主基板の通信負担を軽くすることを目的とする。こ
れに加えて、表示媒体のいかんに拘わらず統一したコマ
ンド体系で図柄変動を制御することも目的とする。
で表示する図柄表示装置を備えた弾球遊技機において、
図柄を変動させる際に、停止図柄、演出方法、並びに変
動方向、変動速度、及び停止制御を指定するコマンドの
みを送信するとともに、そのコマンドに応じた画像表示
は図柄表示装置に任せることで、図柄制御における主基
板の通信負担を軽くすることを目的とする。
は2記載の発明の目的に加え、停止図柄の停止位置の微
妙なずれを解消することを目的とする。
に鑑み、本発明のうち請求項1記載の発明は、複数種類
の図柄を所定の方向に変動表示する図柄表示装置と、同
図柄表示装置を制御する主基板とを有する弾球遊技機で
あって、主基板は、停止図柄を指定する停止図柄コード
と、図柄の変動パターンを指定する変動パターンコード
とを指定する変動コマンドを図柄表示装置のCPUに送
信するとともに、図柄表示装置は、停止図柄コードで指
定される停止図柄を表す停止図柄データと、変動パター
ンコードで指定される図柄の変動パターンを表す変動パ
ターンデータとを記憶するデータ記憶手段を有し、変動
コマンドを受信した図柄表示装置のCPUは、データ記
憶手段から、停止図柄コードに対応する停止図柄データ
と、変動パターンコードに対応する変動パターンデータ
とを取得し、この停止図柄データ及び変動パターンデー
タで表される図柄を表示することを特徴とする。
管、ドットマトリクス等によって図柄を画像で表示する
装置、及び、スロットマシンで使用されるような、回転
筒周面に図柄を印刷したリールによって図柄を表示する
装置をいう。「図柄」とは、数字その他の文字、記号、
又はこれらに加えて、これら以外の、たとえばチェリ
ー、BAR等の図柄を含めたものをいう。また、これら
の図柄は、複数の要素が一次元的に配列して、最後の要
素の次に、再び最初の要素が現れるような配列(以下、
「循環配列」とする。)となっていてもよい。また、複
数の図柄がランダムに出現するようになっていてもよ
い。
また、双方向であってもよい。したがって、通常では下
方向に変動することとして、所定の条件で上方向に変動
するような設定をすることも可能である。「変動表示」
とは、たとえば、図柄がリールの回転のように変動する
ことをいう。本発明における図柄表示装置では、図柄は
下又は上へ少しずつずれていくことで徐々に消えていく
こととなっている。それと同時に、上又は下から少しず
つ次の図柄が現れることとなっている。
終的に図柄表示装置が表示する図柄をいう。「停止図柄
データ」とは、上記の停止図柄を表すデータをいう。こ
の停止図柄データは、液晶等の図柄を画像表示するもの
においては、停止図柄の画像データとして表される。ま
た、実際に印刷された図柄を表示するリールにおいて
は、たとえば、所定の基準点からの回転角を示すデータ
として表すことができる。
データを指定するコードをいう。具体的には、停止図柄
データに付された識別記号や、後述のデータ記憶手段内
で格納されているアドレス等で表すことができる。「変
動パターン」とは、図柄の変動のパターンをいう。たと
えば、図柄変動に係る変動の速度の変化や、図柄を複数
表示する場合には停止する順番等を示すものである。
パターンを表すデータをいう。たとえば、図柄変動に係
る変動の速度の変化や、図柄を複数表示する場合には停
止する順番等を示すデータで表される。「変動パターン
コード」とは、上記の変動パターンデータを指定するコ
ードをいう。具体的には、変動パターンデータに付され
た識別記号や、後述のデータ記憶手段内で格納されてい
るアドレス等で表すことができる。
柄の変動を指示するために、主基板が発するコマンドを
いう。この変動コマンドは様々な信号から成るものであ
るが、上記の停止図柄コードと変動パターンコードとを
含むこととなっている。「主基板」とは、CPUとプロ
グラムROMとを備えたIC基板をいう。この主基板
は、上記の変動コマンドを図柄表示装置へ送信すること
となっている。。
データ及び変動パターンデータを記憶したROM等の記
憶装置をいう。このデータ記憶手段は、本請求項記載の
発明においては、図柄表示装置に設けられることとなっ
ている。また、図柄表示装置には、主基板のCPUとは
別に、実際の図柄の変動を制御するCPUが設けられて
いる。
は、主基板が図柄変動の開始の時点で変動コマンドを図
柄表示装置のCPUに送信するとともに、図柄表示装置
のCPUは、受信した変動コマンドが指定する停止図柄
データ及び変動パターンデータに従って図柄変動を行う
こととなっている。たとえば、図柄が下記の表1に示す
各段階を経て変動する場合を考える。
変動で停止した図柄を表示している。そして、CPUが
変動コマンドを受信するまでこの状態を維持することと
なる。
変動開始の信号が発生すると、主基板において、乱数に
よって表1の(2)から(5)までの図柄変動を行うこ
とが決定される。次に、変動開始時点で主基板から図柄
表示装置のCPUへ、変動コマンドが送信され、(1)
の段階から(2)の段階へ切り替わることとなる。この
変動コマンドには、変動パターンとして、上記の(2)
から(5)までの段階の組み合わせを表示する変動パタ
ーンコードが含まれている。
る実際の変動パターンデータは、図柄表示装置のデータ
記憶手段に記憶されている。よって、これを受信した図
柄表示装置のCPUは、データ記憶手段を参照して、上
記(2)から(5)までの段階を経て図柄を変動させ
る。すなわち、まず最初に(2)の段階で、前回停止図
柄を初期状態として「低速」で変動する図柄を表示す
る。
図柄を表示する。次に(4)の段階で、停止図柄である
「7」まで「低速」で変動する図柄を表示する。最後
に、(5)の段階で図柄変動を停止させる際には、先に
受信した変動コマンドに含まれる停止図柄コードに対応
する図柄「7」を表示して、次に変動コマンドを受信す
るまでこの状態を維持することとなる。
の開始時に変動コマンドを送信すれば足り、表示する図
柄及びその変動パターンに相当するデータを常時送信す
る必要がなくなるため、主基板の通信処理負担を軽減す
ることができる。そして、液晶等の画像表示による図柄
表示装置を使用する場合は、その間に他の演出に係るコ
マンドを送信することが可能となって、演出のバリエー
ションをより豊富にすることができる。
の変動パターンに見合う実際の図柄の表示の制御は図柄
表示装置のCPUに任せられるので、図柄表示装置とし
て、たとえば液晶等の図柄を画像で表示するものであっ
ても、また、リールのように現実の図柄を表示するもの
であっても、同一の変動コマンドで制御が可能となる。
記載の発明は、画像表示によって、複数種類の図柄を、
所定の方向に変動表示する図柄表示装置と、同図柄表示
装置を制御する主基板とを有する弾球遊技機であって、
主基板は、停止図柄を指定する停止図柄コードと、図柄
の変動パターンを指定する変動パターンコードと、図柄
変動に係る演出パターンを指定する演出パターンコード
とを指定する変動コマンドを図柄表示装置のCPUに送
信するとともに、図柄表示装置は、停止図柄コードで指
定される停止図柄を表す停止図柄データと、変動パター
ンコードで指定される図柄の変動パターンを表す変動パ
ターンデータと、演出パターンコードで指定される演出
パターンを表す演出パターンデータとを記憶するデータ
記憶手段を有し、変動コマンドを受信した図柄表示装置
のCPUは、データ記憶手段から、停止図柄コードに対
応する停止図柄データと、変動パターンコードに対応す
る変動パターンデータと、演出パターンコードに対応す
る演出パターンデータとを取得し、この停止図柄デー
タ、変動パターンデータ及び演出パターンデータで表さ
れる図柄を表示することを特徴とする。
表示装置」とは、液晶、ブラウン管、ドットマトリクス
等によって図柄を画像で表示する装置をいい、スロット
マシンで使用されるような、回転筒周面に図柄を印刷し
たリールによって図柄を表示する装置は含まない。「図
柄」とは、数字その他の文字、記号、又はこれらに加え
て、これら以外の、たとえばチェリー、BAR等の図柄
を含めたものをいう。また、これらの図柄は、循環配列
となっていてもよい。また、複数の図柄がランダムに出
現するようになっていてもよい。
また、双方向であってもよい。したがって、通常では下
方向に変動することとして、所定の条件で上方向に変動
するような設定をすることも可能である。「変動表示」
とは、たとえば、図柄がリールの回転のように変動する
ことをいう。本発明における図柄表示装置では、図柄は
下又は上へ少しずつずれていくことで徐々に消えていく
こととなっている。それと同時に、上又は下から少しず
つ次の図柄が現れることとなっている。
終的に図柄表示装置が表示する図柄をいう。「停止図柄
データ」とは、上記の停止図柄を表すデータをいう。こ
の停止図柄データは、停止図柄の画像データとして表さ
れる。「停止図柄コード」とは、上記の停止図柄データ
を指定するコードをいう。具体的には、停止図柄データ
に付された識別記号や、後述のデータ記憶手段内で格納
されているアドレス等で表すことができる。
ーンをいう。たとえば、図柄変動に係る変動の速度の変
化や、図柄を複数表示する場合には停止する順番等を示
すものである。「変動パターンデータ」とは、上記の変
動パターンを表すデータをいう。たとえば、図柄変動に
係る変動の速度の変化や、図柄を複数表示する場合には
停止する順番等を示すデータで表される。
パターンデータを指定するコードをいう。具体的には、
変動パターンデータに付された識別記号や、後述のデー
タ記憶手段内で格納されているアドレス等で表すことが
できる。「演出パターン」とは、図柄の変動に係る演出
のパターンをいう。たとえば、三個の図柄を表示する場
合、二つの図柄が停止した際、あと一つの図柄次第では
特定の配列になるとき(いわゆるリーチ状態)に、背景
の表示を変化させたり、所定のキャラクターを出現させ
たりして、遊技者にその旨を知らせるような演出があ
る。
パターンを表すデータをいう。たとえば、図柄の背景の
変化や、所定のキャラクターの動作等を示すデータで表
される。「演出パターンコード」とは、上記の演出パタ
ーンデータを指定するコードをいう。具体的には、演出
パターンデータに付された識別記号や、後述のデータ記
憶手段内で格納されているアドレス等で表すことができ
る。
PUに図柄の変動を指示するために、主基板が発するコ
マンドをいう。この変動コマンドは様々な信号から成る
ものであるが、上記の停止図柄コード、変動パターンコ
ード及び演出パターンコードを含むこととなっている。
「主基板」とは、CPUとプログラムROMとを備えた
IC基板をいう。この主基板は、上記の変動コマンドを
図柄表示装置のCPUへ送信することとなっている。。
データ、変動パターンデータ及び演出パターンデータを
記憶したROM等の記憶装置をいう。このデータ記憶手
段は、本請求項記載の発明においては、図柄表示装置に
設けられることとなっている。また、図柄表示装置に
は、主基板のCPUとは別に、実際の図柄の変動を制御
するCPUが設けられている。
は、主基板が図柄変動の開始の時点で変動コマンドを図
柄表示装置のCPUに送信するとともに、図柄表示装置
のCPUは、受信した変動コマンドが指定する停止図柄
データ、変動パターンデータ及び演出パターンデータに
従って図柄変動を行うこととなっている。たとえば、図
柄が下記の表2に示す段階を経て変動する場合を考え
る。
変動で停止した図柄を表示している。そして、変動コマ
ンドをCPUが受信するまでこの状態を維持することと
なる。
変動開始の信号が発生すると、主基板において、乱数に
よって表2の(2)から(5)までの図柄変動を行うこ
とが決定される。次に、変動開始時点で主基板から図柄
表示装置のCPUへ、変動コマンドが送信され、(1)
の段階から(2)の段階へ切り替わることとなる。この
変動コマンドには、変動パターン及び演出パターンとし
て、上記の(2)から(5)までの段階の組み合わせを
表示する変動パターンコード及び演出パターンコードが
含まれている。
パターンコードに対応する実際の変動パターンデータ及
び演出パターンデータは、図柄表示装置のデータ記憶手
段に記憶されている。よって、これを受信した図柄表示
装置のCPUは、データ記憶手段を参照して、上記
(2)から(5)までの段階で、必要に応じて演出を表
示しつつ、図柄を変動させる。
回停止図柄を初期状態として「低速」で、かつ特段の演
出なしで変動する図柄を表示する。次に(3)の段階
で、「高速」で、かつ「背景変化」を伴って変動する図
柄を表示する。次に(4)の段階で、停止図柄である
「7」まで「低速」で、かつ「キャラクター出現」を伴
って変動する図柄を表示する。
せる際には、先に受信した変動コマンドに含まれる停止
図柄コードに対応する図柄「7」を特段の演出なしに表
示して、次に変動コマンドを受信するまでこの状態を維
持することとなる。これによって、主基板は、図柄の変
動状態の開始時に変動コマンドを送信すれば足り、表示
する図柄、その変動パターン及びその演出パターンに相
当するデータを常時送信する必要がなくなるため、主基
板の通信処理負担を軽減することができる。そして、そ
の間に他の演出に係るコマンドを送信することが可能と
なって、演出のバリエーションをより豊富にすることが
できる。
球遊技機においては、主基板は変動コマンドを送信し、
これを受信した図柄表示装置がこの変動コマンドに対応
した図柄を表示することとしている。この場合、主基板
と図柄表示装置とのCPUのクロック周波数の違い、コ
マンド送信タイミングのずれ、及び表示画面の書き換え
タイミングのずれ等によって、図柄が本来停止すべき位
置(以下、「正位置」とする。)からずれた位置で停止
したり、また、本来停止すべき時点に至ってもまだ変動
が続行している事態も想定される。
求項1又は2記載の発明の特徴に加え、主基板は、変動
コマンドを送信してから、指定した変動パターンに要す
る時間の経過後に、図柄停止コマンドを図柄表示装置の
CPUに送信するとともに、図柄停止コマンドを受信し
た図柄表示装置のCPUは、停止図柄コードで指定され
た停止図柄を正位置で停止させることとしている。
板が変動コマンドとは別に図柄表示装置へ送信するコマ
ンドであって、図柄表示装置における図柄の変動を停止
させる指令をいう。本請求項に係る弾球遊技機において
は、以下のように図柄の変動が制御される。
柄表示装置へ変動コマンドを送信し、これを受信した図
柄表示装置はこの変動コマンドに従って図柄の変動をす
ることは、上記請求項1又は2に係る発明の説明のとお
りである。そして、変動コマンドで指定された変動パタ
ーンに要する時間(以下、「変動所要時間」とする。)
の経過後に、主基板は、図柄表示装置のCPUへ上記図
柄停止コマンドを送信する。
に、所定の変動パターンによる図柄変動を経て、停止図
柄コードで指定される停止図柄で変動を停止させている
はずであるが、上記の理由により、その停止位置が正位
置から若干ずれることがある。ここで、上記図柄停止コ
マンドを受信した図柄表示装置のCPUは、この停止位
置から正位置まで図柄を移動させることとなっている。
を解消することが可能となっている。
一の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形
態を模式的に示した機能ブロック図である。本実施の形
態に係る弾球遊技機は、図1に示すように、始動チャッ
カー60、主基板50及び図柄表示装置10を備えることとな
っている。
の図柄変動を作動させる入賞口に設けてある。この始動
チャッカー60に入球があると、下記の主基板50のCPU
51へ、入球信号が発せられる。「主基板」とは、弾球遊
技機の作動を制御するソフトウェアが収められた電子制
御回路板であって、CPU51、乱数を発生させる乱数R
OM53及びプログラムが記憶されているプログラムRO
M52が搭載されている。
表示する装置であって、図柄を表示する液晶画面16、こ
の液晶画面16に表示される図柄を制御するCPU11、並
びに停止図柄、図柄の変動パターン、及び演出のパター
ンに係るデータが記憶されているデータ記憶手段たるデ
ータROM12を有している。なお、この図柄表示装置10
としては、液晶画面で画像を表示するものの他に、ブラ
ウン管、7セグメントLED又はドットマトリクス等の
ように、図柄を画像で表示するものも使用可能である。
態に係る弾球遊技機の制御の概略について説明する。主
基板50のCPU51は、プログラムROM52に記録されて
いるプログラムに従って、弾球遊技機の役物の作動等を
制御している。そこへ、始動チャッカー60への入球があ
ると、始動チャッカー60から、主基板50のCPU51へ入
球信号が送信される。
51は、乱数ROM53により発生された乱数に従って、停
止図柄、変動パターン及び演出パターンの組み合わせを
決定する。そして、これらの組み合わせを指定するコー
ドは、変動コマンド40として、変動開始の時点で、主基
板50のCPU51から、図柄表示装置10のCPU11へ送信
される。
置10のCPU11は、データROM12から、停止図柄コー
ド43が指定する停止図柄データ13、変動パターンコード
44が指定する変動パターンデータ14、及び演出パターン
コード45が指定する演出パターンデータ15を取得する。
そして、この取得したデータに基づいて、液晶画面16
に、指定された停止図柄を、指定された変動パターン及
び演出パターンで表示することとなっている。
示すような外観を呈している。この液晶画面は、三個の
表示枠20(以後、左から順に「左枠」、「中枠」及び
「右枠」と称する。)中のそれぞれに図柄30(以後、左
から順に「左図柄」、「中図柄」及び「右図柄」と称す
る。)を表示することで、三桁の図柄30を表すこととな
っている。なお各図柄30は、数字の「0」から「9」ま
で順に変動し、「9」の次は再び「0」へ変動するもの
とする。
のが図3である。この図と図柄30の変動を模式的に例示
した図4とを参照しつつ、図柄30の変動及び停止につい
て説明する。最初は、各図柄30とも停止状態にある(図
4イ)。この状態から、所定の始動チャッカー60に入球
することによって、図柄30の変動が開始する(図3の
a、図4ロ)。
るが、程なく高速変動に入る(図3のb、図4ハ)。そ
れから、まず左図柄31が再び低速になり(図3のc、図
4ニ)、そして停止する(図3のd、図4ホ)。この時
点では、中図柄32及び右図柄33は高速変動を維持してい
る。
e、図4ヘ)、そして停止する(図3のf、図4ト)。
この時点では、右図柄33は高速変動を維持している。最
後に右図柄33が再び低速になり(図3のg、図4チ)、
そして停止する(図3のh、図4リ)。そして、各図柄
30全てが再び停止状態となる(図3のi)。
aの時点で、主基板のCPUが、変動コマンド40を送信
することとなっている。変動コマンド40の構成は図5に
示すとおり、合計6個のセグメントから成っている。
は、変動コマンド40の先頭を示す変動開始コマンド41を
示す。
柄コード43aを示す。は、中図柄32の停止図柄を指定
する中図柄コード43bを示す。は、右図柄33の停止図
柄を指定する右図柄コード43cを示す。これらの左図柄
コード43a、中図柄コード43b及び右図柄コード43cに対
応する停止図柄データ13は、図柄表示装置10のデータR
OM12に記録されている。たとえば、停止図柄が「7」
である場合には、停止図柄コード43として、「7」を指
定するコードが決定されることとなる。そして、この
「7」を実際に表示するための画像データは、データR
OM12中に停止図柄データ13として記録されている。
動パターンコード44を示す。これは、変動速度の変化の
パターン及び図柄30の停止順番のパターンを指定するも
のである。たとえば、上記の図柄変動の例では、下記の
表3のようなパターンがこの変動パターンコード44で指
定されることとなる。
10のデータROM12に、変動パターンデータ14として記
憶されている。なお、同表中の最左列の符号は、図3の
符号と対応している。
を示す。これは、図柄30の背景等の演出を指定するコー
ドである。たとえば、二つの図柄30が停止した際に、あ
と一つの図柄30次第では特定の配列になる場合(いわゆ
るリーチ状態)に遊技者にその旨を知らせる演出があ
る。この演出パターンコード45で指定されるデータは、
図柄表示装置10のデータROM12に、演出パターンデー
タ15として記憶されている。
のが図2のフローチャートである。以下、この図を参照
しつつ主基板50における処理を説明する。まず、始動チ
ャッカー60に入球があると、主基板50において乱数を発
生させ(S100)、これに応じて停止図柄、変動パターン
及び演出パターンが決定される(S101)。
ンに要する時間が決定される(S102)。この時間は、主
基板50の図示しないRAMに設けられるタイマーに設定
される(S103)。しかる後に、停止図柄コード43、変動
パターンコード44及び演出パターンコード45を含む変動
コマンド40が図柄表示装置10のCPU11に送信される
(S104)。そして、タイマーに設定された変動所要時間
が減算され(S105)、その変動所用時間が経過したかど
うかが判断される(S106)。まだ経過していないとき
は、変動所要時間の減算が継続される(S105)。なお、
この変動所要時間の間に、図柄表示装置10において、上
記の変動コマンドに従って図柄の変動が行われることと
なっている。
と判断されると、主基板50から図柄表示装置50へ、図柄
停止コマンドが送信される(S106)。この図柄停止コマ
ンドとは、主基板50のCPU51と図柄表示装置10のCP
U11とのクロック周波数の違い、コマンド送信タイミン
グのずれ、表示画面の書き換えタイミングのずれ等によ
り、本来図柄30を停止させたい正位置からの停止位置の
ずれを防ぐためのものである。この図柄停止コマンドを
受信した図柄表示装置10のCPU11は、受信の時点で表
示している図柄30にかかわらず、停止図柄まで図柄変動
させた後、その停止図柄を正位置で停止させることとな
っている。
が、次に始動チャッカー60に再び入球があると、また、
上記の手順で処理を繰り返すこととなっている。ここで
再び、図4に示す図柄変動の例における処理の手順につ
いて、適宜図2及び図5を参照しつつ説明する。まず、
始動チャッカー60に入球するまでは、前回の停止図柄
(この例では「823」が図柄表示装置10に表示されて
いる(図4イ)。
主基板50において乱数によって(図2のS100)、停止図
柄が決定される。たとえば、停止図柄として「456」
が決定されると、左図柄31の停止図柄が「4」、中図柄
32の停止図柄が「5」、及び右図柄33の停止図柄が
「6」ということになる。これに加えて、変動パターン
及び演出パターンも決定される。ここまでが図2のS101
に示す段階である。
ンに要する時間が決定され(図2のS102)、主基板50の
タイマーにこの変動所要時間が設定される。これが図2
のS103に示す段階である。そして、停止図柄コード43、
変動パターンコード44、及び演出パターンコード45を指
定した変動コマンド40が、主基板50から図柄表示装置10
のCPU11へ送信される。これが図2のS104に示す段階
である。以後、主基板50においては、S105及びS106の段
階で変動所要時間の監視を行っているが、図柄変動に関
する図柄表示装置10へのコマンド送信はこの間には行わ
れない。
が制御することとなっている。すなわち、変動コマンド
40を受信した図柄表示装置10のCPU11は、当該変動パ
ターンコード44に対応する変動パターンをデータROM
12から取得する。以後、表3に示すパターンが取得され
たものとして説明する。まず、表3の「ロ」のデータに
従って、各図柄30を低速変動させることとなる。すなわ
ち図柄表示装置10は、各表示枠20において、現在表示し
ている図柄30から下方向へ低速で変動を開始する(図4
ロ)。
図柄30を高速変動させることとなる。すなわち図柄表示
装置10は、各表示枠20において、現在表示している図柄
30から下方向へ高速で変動を開始する(図4ハ)。次
に、表3の「ニ」のデータ及び左図柄コード43aに従っ
て、左図柄31を停止図柄「4」へ向けて低速移動させる
とともに、中図柄32及び右図柄33を高速変動させること
となる。すなわち図柄表示装置10は、左枠21では停止図
柄の「4」へ向けて低速変動を開始する。しかし、中枠
22及び右枠23では依然として高速変動を維持している
(図4ニ)。
ード43aに従って、左図柄31を停止図柄「4」の停止状
態とするとともに、中図柄32及び右図柄33を高速変動さ
せることとなる。すなわち図柄表示装置10は、左枠21で
は停止図柄「4」の停止状態を表示する。しかし、中枠
22及び右枠23では依然として高速変動を維持している
(図4ホ)。
コード43a及び中図柄コード43bに従って、左図柄31を停
止図柄「4」の停止状態とし、中図柄32を停止図柄
「5」へ向けて低速移動させるとともに、右図柄33を高
速変動させることとなる。すなわち図柄表示装置10は、
左枠21では停止図柄「4」の停止状態を表示する。ま
た、中枠22では停止図柄の「5」へ向けて低速変動を開
始する。しかし、右枠23では依然として高速変動を維持
している(図4ヘ)。
コード43a及び中図柄コード43bに従って、左図柄31を停
止図柄「4」の停止状態とし、中図柄32を停止図柄
「5」の停止状態とするとともに、右図柄33を高速変動
させることとなる。すなわち図柄表示装置10は、左枠21
では停止図柄「4」の停止状態を表示する。また、中枠
22でも停止図柄「5」の停止状態を表示する。しかし、
右枠23では依然として高速変動を維持している(図4
ト)。
コード43a、中図柄コード43b及び右図柄コード43cに従
って、左図柄31を停止図柄「4」の停止状態とし、中図
柄32を停止図柄「5」の停止状態とするとともに、右図
柄33を停止図柄「6」へ向けて低速移動させることとな
る。すなわち図柄表示装置10は、左枠21では停止図柄
「4」の停止状態を表示する。また、中枠22でも停止図
柄「5」の停止状態を表示する。そして、右枠23では停
止図柄の「6」へ向けて低速変動を開始する(図4
チ)。
ード43a、中図柄コード43b及び右図柄コード43cに従っ
て、左図柄31、中図柄32及び右図柄33をそれぞれ停止図
柄「4」、「5」および「6」の停止状態とすることと
なる。すなわち図柄表示装置10は、左枠21では停止図柄
「4」の停止状態を表示する。また、中枠22でも停止図
柄「5」の停止状態を表示する。更に、右枠23でも停止
図柄「6」の停止状態を表示する(図4リ)。
示装置10のCPU11とのクロック周波数の違い、コマン
ド送信タイミングのずれ、表示画面の書き換えタイミン
グのずれ等により、図柄変動が停止していない事態も考
えられる。このときには、図2のS106の段階で変動所要
時間が経過したと判断されることとなる。そこで主基板
50は、図柄停止コマンドを図柄表示装置10に送信する。
これが図2のS107に示す段階である。これを受けた図柄
表示装置10は、左枠21では停止図柄の「4」で変動を正
位置で停止させる。また、中枠22でも停止図柄の「5」
で変動を正位置で停止させる。更に、右枠23でも停止図
柄の「6」で変動を正位置で停止させる。これによっ
て、停止図柄はずれもなく正位置に表示されることとな
る。そして、再び始動チャッカー60に入球するまで、こ
の状態を維持することとなる。
図柄32、右図柄33の順に変動が停止することとしている
が、もちろんこの順番に限られるものではなく、停止す
る順番も任意に変動コマンド40によって指定することが
可能である。また、各図柄30は停止状態から、低速変動
を経て高速変動に至り、再び低速変動を経て停止状態と
なることとしているが、もちろんこのパターンに限られ
るものではなく、たとえば、一旦停止した図柄30が再び
変動を始めるようなパターンを変動コマンド40によって
指定することも可能である。
でなく上方向に変動させることも可能である。また、上
述の説明では、演出パターンコード45での演出について
は特に言及していないが、図柄表示装置10のデータRO
M12に様々な演出のパターン(たとえば、リーチ状態の
場合に所定のキャラクターを出現させたり、背景を変化
させたりするような演出)に対応する演出パターンデー
タ15を記憶させておき、これらのデータを演出パターン
コード45で指定することが可能である。
動コマンド40を送信すれば足りるので、その送信以外の
時に、上記の演出パターンコード45とは別に、所定のキ
ャラクターを出現させる等の、図柄変動とは直接関係の
ない演出に係るコマンドを送信することができる。な
お、上記の実施の形態では、図柄30は一定の循環配列に
従って変動速度を変化させつつ変動することとしてい
る。しかし、図柄変動の切り替えの時点ごとに、所定の
図柄変動を示す画像に差し替えながら表示することも可
能である。たとえば、高速変動から低速変動を経て停止
図柄「5」で停止させる場合に、変動コマンド40受信時
に、たとえば「7」の図柄を表示していたとしても、次
の瞬間に「1」に図柄を差し替えて、そこから「5」の
図柄に向かって徐々に変動速度を減じていくような画像
データを、データROM12から取得して表示させるよう
にしてもよい。
すものに限られるわけではない。たとえば、左図柄31が
cからdまでで低速変動をしている間に、中図柄32がe
のタイミングで低速変動に移行するように変動コマンド
40で指定することも可能である。同様に、中図柄32がe
からfまでで低速変動をしている間に、右図柄33がgの
タイミングで低速変動に移行するように変動コマンド40
で指定することも可能である。
で、以下に記す効果を奏する。すなわち、請求項1記載
の発明の説明によると、図柄表示装置を備えた弾球遊技
機において、図柄を変動させる際に、停止図柄並びに変
動方向、変動速度、及び停止制御を指定するコマンドの
みを送信するとともに、そのコマンドに応じた画像表示
は図柄表示装置に任せることで、図柄制御における主基
板の通信負担を軽くすることが可能となる。これに加え
て、表示媒体のいかんに拘わらず統一したコマンド体系
で図柄変動を制御することも可能となる。
と、図柄を画像で表示する図柄表示装置を備えた弾球遊
技機において、図柄を変動させる際に、停止図柄、演出
方法、並びに変動方向、変動速度、及び停止制御を指定
するコマンドのみを送信するとともに、そのコマンドに
応じた画像表示は図柄表示装置に任せることで、図柄制
御における主基板の通信負担を軽くすることが可能とな
る。
と、請求項1又は2記載の発明の効果に加え、停止図柄
の停止位置の微妙なずれを解消することが可能となる。
である。
る。
ャートである。
速変動を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数種類の図柄を所定の方向に変動表示
する図柄表示装置と、 同図柄表示装置を制御する主基板とを有する弾球遊技機
であって、 主基板は、 停止図柄を指定する停止図柄コードと、 図柄の変動パターンを指定する変動パターンコードとを
指定する変動コマンドを図柄表示装置のCPUに送信す
るとともに、 図柄表示装置は、 停止図柄コードで指定される停止図柄を表す停止図柄デ
ータと、 変動パターンコードで指定される図柄の変動パターンを
表す変動パターンデータとを記憶するデータ記憶手段を
有し、 変動コマンドを受信した図柄表示装置のCPUは、デー
タ記憶手段から、 停止図柄コードに対応する停止図柄データと、 変動パターンコードに対応する変動パターンデータとを
取得し、 この停止図柄データ及び変動パターンデータで表される
図柄を表示することを特徴とする弾球遊技機。 - 【請求項2】 画像表示によって、複数種類の図柄を、
所定の方向に変動表示する図柄表示装置と、 同図柄表示装置を制御する主基板とを有する弾球遊技機
であって、 主基板は、 停止図柄を指定する停止図柄コードと、 図柄の変動パターンを指定する変動パターンコードと、 図柄変動に係る演出パターンを指定する演出パターンコ
ードとを指定する変動コマンドを図柄表示装置のCPU
に送信するとともに、 図柄表示装置は、 停止図柄コードで指定される停止図柄を表す停止図柄デ
ータと、 変動パターンコードで指定される図柄の変動パターンを
表す変動パターンデータと、 演出パターンコードで指定される演出パターンを表す演
出パターンデータとを記憶するデータ記憶手段を有し、 変動コマンドを受信した図柄表示装置のCPUは、デー
タ記憶手段から、 停止図柄コードに対応する停止図柄データと、 変動パターンコードに対応する変動パターンデータと、 演出パターンコードに対応する演出パターンデータとを
取得し、 この停止図柄データ、変動パターンデータ及び演出パタ
ーンデータで表される図柄を表示することを特徴とする
弾球遊技機。 - 【請求項3】 主基板は、変動コマンドを送信してか
ら、指定した変動パターンに要する時間の経過後に、図
柄停止コマンドを図柄表示装置のCPUに送信するとと
もに、 図柄停止コマンドを受信した図柄表示装置のCPUは、
停止図柄コードで指定された停止図柄を正位置で停止さ
せることを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技
機。
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