JP2000188182A - 紫外発光エレクトロルミネッセンス素子及び画像表示装置 - Google Patents

紫外発光エレクトロルミネッセンス素子及び画像表示装置

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JP2000188182A
JP2000188182A JP10365274A JP36527498A JP2000188182A JP 2000188182 A JP2000188182 A JP 2000188182A JP 10365274 A JP10365274 A JP 10365274A JP 36527498 A JP36527498 A JP 36527498A JP 2000188182 A JP2000188182 A JP 2000188182A
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Sakuya Tamada
作哉 玉田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光輝度を向上するとともに、特性の劣化を
防止する。 【解決手段】 第1の導電膜3と、紫外発光膜5と、第
2の導電膜7とを積層して形成する。紫外発光膜5を形
成する母体材料が、一般式Zn2Si1-xGex4 -y(0
≦x≦1,0≦y<1)で表される化合物によって形成
され、発光中心として、Gd及び/又はGd化合物が母
体材料中に添加されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外波長域で発光
する紫外発光エレクトロルミネッセンス素子に関する。
また、本発明は、紫外発光エレクトロルミネッセンス素
子を波長変換膜の励起エネルギ源として用いる薄型の画
像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンス素子(以下、
EL素子と称する。)は、物質に電界を印加することに
よって生じる発光現象を利用した発光素子である。EL
素子は、高輝度且つ高速応答であり、視認性が高く、薄
型軽量であることから、例えばフラットパネルディスプ
レイの発光部材としての利用が注目されている。
【0003】EL素子は、可視光波長域での発光現象だ
けでなく、紫外・近紫外波長域での発光現象も古くから
知られている。そして、EL素子は、紫外・近紫外波長
域での発光を波長変換膜の励起エネルギとして利用する
ことによって、可視光領域へ波長変換する試みもなされ
ている。具体的には、特開昭61−16495号公報、
特開昭63−18319号公報等に記載されているよう
に、紫外光を放射する紫外発光EL素子や、この紫外発
光EL素子と蛍光体等の波長変換膜とを薄膜状に積層す
ることによって画像を表示する画像表示装置が提案され
ている。
【0004】斯かる従来の紫外発光EL素子は、ガラス
基板上に、第1の電極と、第1の絶縁膜と、紫外発光膜
と、第2の絶縁膜と、第2の電極とを順次積層した構造
とされ、いわゆる二重絶縁構造とされる。紫外発光EL
素子は、紫外発光膜を形成する母体材料としてZnSが
選ばれ、この母体材料に添加される発光中心としてGd
3+又はGdF3が選ばれる。これにより、紫外発光EL
素子は、電界を印加することによる発光現象(エレクト
ロルミネッセンス現象)を利用して紫外光を放射する。
【0005】また、従来の画像表示装置は、紫外発光E
L素子と波長変換膜とを薄膜状に積層して構成される。
波長変換膜としては、Y22S:Eu3+,Y23:Eu
3+,YVO4:Eu3+,Zn2SiO4:Mn,LaP
4:Tb3+,Sr227:Eu2+,CaWO4等の蛍
光材料や、色素レーザ媒質として一般的なローダミン、
クマリン等の有機色素材料が選ばれる。これにより、従
来の画像表示装置は、紫外光から可視光への波長変換を
行っている。
【0006】紫外発光EL素子において、紫外発光膜
は、母体材料中に発光中心が添加された半導体あるいは
絶縁体である。一般に、半導体あるいは絶縁体は、母体
材料のバンドギャップエネルギよりも高いエネルギの光
を吸収するという性質を有する。
【0007】ところが、従来の紫外発光EL素子は、紫
外発光膜の母体材料として選ばれるZnSのバンドギャ
ップエネルギが3.6eVである。また、従来の紫外発
光EL素子は、紫外発光膜のGd原子が67/2状態から
8S状態に内殻遷移することによって、波長314nm
の紫外光を放射する。このとき、Gd原子のエネルギ準
位差は、4eVである。
【0008】したがって、従来の紫外発光EL素子は、
発光中心であるGd原子から放射される紫外光を、母体
材料が吸収してしまうために、紫外発光膜の外方へ効率
よく放射することができないといった問題があった。
【0009】そこで、母体材料のバンドギャップエネル
ギが4eV以上である紫外発光EL素子が提案されてい
る。具体的には、特開平7−335382号公報等に記
載されているように、ZnSとMgSとの混晶を紫外発
光膜の母体材料として用い、Gd3+を発光中心として用
いることによって母体材料のバンドギャップエネルギを
発光中心から放射される紫外光のエネルギよりも大きく
なるようにしている。
【0010】また、母体材料として、約5eVのバンド
ギャップエネルギを有するZnF2を用いる紫外発光E
L素子も提案されている(Japanese Journal of Applie
d Physics, vol.30, No.10A, 1991, L1815)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の紫外発光EL素
子は、ZnSとMgSとの混晶やZnF2等を紫外発光
膜の母体材料として用いる場合に、この紫外発光膜を、
例えば、電子ビーム蒸着法、スパッタ法等によって成膜
する。しかしながら、従来の紫外発光EL素子において
は、紫外発光膜の成膜中に、この紫外発光膜からSやF
が抜け出てしまいやすいといった問題があった。言い換
えると、従来の紫外発光EL素子においては、化学量論
的組成を有し、結晶性に優れた紫外発光膜を成膜するこ
とが困難であった。そのため、従来の紫外発光EL素子
は、高い発光輝度を有する優れた紫外発光膜を備えるこ
とが困難であった。
【0012】また、従来の紫外発光EL素子は、母体材
料として、硫化物であるZnSやMgS、あるいはフッ
化物であるZnF2を用いている。したがって、従来の
紫外発光EL素子は、大気中の水分等と反応して特性の
劣化が生じやすいといった問題があった。そのため、従
来の紫外発光EL素子は、紫外発光膜を、例えばSiO
2等の緻密な絶縁膜で完全に囲むことによって大気中の
水分等から隔離する、二重絶縁構造とされる必要があっ
た。また、この紫外発光EL素子を画像表示装置に用い
る場合には、表示パネル全体にオイルシールを施す等し
て、耐環境性を向上させることが必要であった。
【0013】一方、可視光を放射する通常の薄膜EL素
子においては、「A.H.Kitai, SID 94 Digest, p.57
2」、「T.Xiao, Appl. Phys. Lett.72, 25(1998), p.33
56」、「T.Minami, Jpn.J. Appl. Phys. (1991)L117」
及び「T.Minami, Jpn.J. Appl. Phys. (1995)L684」等
に記載されているように、発光膜の材料として、酸化物
を用いることが提案されている。具体的には、酸化物と
して、Zn2SiO4,ZnGa24,CaGa24,Z
2Si0.5Ge0.54等を用いることが提案されてい
る。酸化物は、硫化物であるZnSやMgS、あるいは
フッ化物であるZnF2等と比較して、化学的に安定な
材料である。したがって、上述したような通常の薄膜E
L素子は、発光膜の材料として酸化物を用いることによ
って、耐環境性に優れ、二重絶縁構造のような複雑な構
造が不要である。
【0014】また、このような薄膜EL素子において
は、「T.Minami et al. Digest of Asia Display '95,
p.821」に記載されているように、Tb3+,Eu3+,T
3+,Sm3+等の希土類あるいは希土類化合物を発光中
心として添加することが提案されている。
【0015】しかしながら、紫外波長域で発光する紫外
発光EL素子においては、耐環境性を向上させるため
に、発光膜の材料として酸化物を用いることが実現され
ていない。
【0016】そこで、本発明は、高輝度で紫外光を放射
し、且つ耐環境性に優れた紫外発光エレクトロルミネッ
センス素子を提供することを目的とする。また、本発明
は、この紫外発光エレクトロルミネッセンス素子を波長
変換膜の励起エネルギ源として用いることによって、高
輝度を有し、且つ優れた耐環境性を有する薄型の画像表
示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
目的を達成するために鋭意検討した結果、一般式Zn2
Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<1)で表さ
れる酸化物が、Geの組成を小さくするに伴って、バン
ドギャップエネルギが5eV以上になることを解明し
た。また、本発明者らは、この酸化物を紫外発光膜の母
体材料として用い、発光中心としてGdを用いることに
よって、紫外光を放射する紫外発光エレクトロルミネッ
センス素子を構成することができるという知見を得るに
至った。
【0018】すなわち、本発明に係る紫外発光エレクト
ロルミネッセンス素子は、一対の導電膜と、上記一対の
導電膜の間に配設され、母体材料中に発光中心を添加し
て形成された紫外発光膜とを備え、上記母体材料は、一
般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<
1)で表される化合物であり、上記発光中心は、Gd及
び/又はGd化合物であるとされてなる。
【0019】以上のように構成された紫外発光エレクト
ロルミネッセンス素子は、紫外発光膜の母体材料が、一
般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<
1)で表される化合物であることから、この母体材料の
バンドギャップエネルギが5eV以上になる。また、紫
外発光エレクトロルミネッセンス素子は、Gd原子が6
7/2状態から8S状態に内殻遷移する際のエネルギ準位
差が4eVである。そのため、紫外発光エレクトロルミ
ネッセンス素子は、発光中心がGd原子の内殻遷移によ
って紫外光を放射した際に、この紫外光を母体材料が吸
収してしまうことがない。また、紫外発光エレクトロル
ミネッセンス素子は、母体材料が酸化物によって形成さ
れているために、大気中の水分等による特性の劣化が生
じにくい。
【0020】また、本発明に係る画像表示装置は、紫外
光を放射する紫外発光エレクトロルミネッセンス素子
と、上記紫外光を吸収して可視光を放射する波長変換膜
とが透明基板上に積層して配設され、上記紫外発光エレ
クトロルミネッセンス素子は、一対の導電膜と、この一
対の導電膜の間に配設され、母体材料中に発光中心を添
加して形成された紫外発光膜とを備え、上記母体材料
は、一般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦
y<1)で表される化合物であり、上記発光中心は、G
d及び/又はGd化合物であるとされてなる。
【0021】以上のように構成された画像表示装置は、
紫外発光エレクトロルミネッセンス素子が、その母体材
料を一般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦
y<1)で表される化合物により形成され、発光中心を
Gd及び/又はGd化合物によって形成されたことか
ら、上述と同様に、母体材料が紫外光を吸収してしまう
ことがなく、また、母体材料の特性が大気中の水分等に
よって劣化しにくい。したがって、画像表示装置は、高
輝度を有し、且つ優れた耐環境性を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明に
おいては、図1に示すような紫外発光EL素子1につい
て説明することとする。なお、以下の説明においては、
紫外発光EL素子1を構成する各部材並びにその材料、
大きさ、膜厚及び成膜方法等について具体的な例を挙げ
るが、本発明は以下の例に限定されるものではない。ま
た、以下の説明において、紫外光とは、波長400nm
以下の電磁波のことをいう。
【0023】紫外発光EL素子1は、基板2上に、第1
の導電膜3と、第1の誘電体膜4と、紫外発光膜5と、
第2の誘電体膜6と、第2の導電膜7とがこの順に形成
されており、積層構造を呈している。
【0024】基板2は、硬質材料によって略平板状に形
成されている。また、基板2は、非導電性を有する材料
によって形成されることが望ましい。これにより、第1
の導電膜3に印加される電圧が短絡してしまうことがな
い。基板2は、大きさ、厚み、形状等を限定されるもの
ではなく、目的に応じた所定の強度を備える厚みに形成
されていればよい。
【0025】また、基板2は、例えば合成石英ガラスや
サファイヤ基板等の透光性を有する非導電性硬質材料に
よって形成されてもよい。これにより、紫外発光EL素
子1は、紫外発光膜5により発光された紫外光、又はこ
の紫外光が波長変換された可視光が基板2を透過する構
成とすることができる。
【0026】第1の導電膜3は、導電性を有する材料に
よって、薄膜状に形成されている。第1の導電膜3は、
例えば、Mo,Al,Ta,W,Au,Ag,Pt,C
u,Ni等の材料によって形成されている。また、第1
の導電膜3は、In23,SnO2,ZnO,酸化イン
ジウム錫(ITO)等の導電性を有し、且つ透光性を有
する材料によって形成されてもよい。これにより、紫外
発光EL素子1は、紫外発光膜5により発光された紫外
光、又はこの紫外光が波長変換された可視光が第1の導
電膜3を透過する構成とすることができる。
【0027】第1の誘電体膜4は、例えば、SiO2
SiNx,SiON,Al23,SiAlON,BaT
iO3,SrTiO3,Ta25,Sm23,BaTa2
6,TiO2,Y23等の大きな誘電率を有する材料に
よって薄膜状に形成されてなる。第1の誘電体膜4は、
第1の導電膜3と第2の導電膜7との間に直流電流が流
れることを防止し、当該導電膜間に電圧を印加した場合
に、紫外発光膜5に高電界を発生させる機能を有してい
る。また、第1の誘電体膜4と紫外発光膜5との界面に
電荷が十分に蓄積されるように、大きな誘電率を有する
材料を用いることが好ましく、電圧破壊強度が十分に高
い材料を用いることが望ましい。
【0028】紫外発光膜5は、薄膜状に形成されてお
り、母体材料中に発光中心を添加して形成されている。
紫外発光膜5においては、母体材料が一般式Zn2Si
1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<1)で表される
化合物によって形成され、発光中心として、Gd及び/
又はGd化合物が母体材料中に添加されてなる。また、
紫外発光膜5は、第1の導電膜3と第2の導電膜7との
間に挟まれて形成されており、これら第1の導電膜3と
第2の導電膜7との間に電界を印加されることによって
紫外光を放射する。
【0029】紫外発光膜5は、母体材料を一般式Zn2
Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<1)で表さ
れる化合物によって形成され、Gd及び/又はGd化合
物が発光中心として母体材料中に添加されている。一般
式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<1)
で表される化合物は、Zn2SiO4で表される化合物を
主体として、Siを若干のGeで置換した化合物であ
る。また、この化合物は、若干の酸素欠損を有すること
が望ましい。これにより、紫外発光膜5は、電荷移動量
が増加し、紫外光の発光輝度を向上することができる。
【0030】紫外発光膜5において、発光中心として添
加するGd及び/又はGd化合物は、単体Gd金属であ
ってもよいし、フッ化ガドリニウム,塩化ガドリニウ
ム,臭化ガドリニウム,ヨウ化ガドリニウム,酸化ガド
リニウム,窒化ガドリニウム等であってもよい。また、
これらの混合物であってもよい。
【0031】一般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦
1,0≦y<1)で表される化合物は、酸化物であるた
めに、従来から紫外発光EL素子の紫外発光膜に用いら
れている硫化物やフッ化物と比較して、化学的に安定な
材料である。これにより、紫外発光EL素子1は、紫外
発光膜5の材料として酸化物を用いることが実現されて
いる。
【0032】そのため、紫外発光EL素子1は、大気中
の水分等と反応して特性の劣化が生じにくく、耐環境性
に優れる。したがって、紫外発光EL素子1は、二重絶
縁構造のような複雑な構造が不要となる。
【0033】上述したような母体材料及び発光中心から
なる紫外発光膜5においては、発光中心中のGd原子が
67/2状態から8S状態に内殻遷移する際のエネルギ準
位差が4eVである。また、紫外発光膜5は、母体材料
が一般式Zn2Si1-xGexO4-y(0≦x≦1,0≦y
<1)で表される化合物によって形成されているため
に、この母体材料のバンドギャップエネルギが5eV以
上を示し、発光中心のエネルギ準位差よりも大きい。そ
のため、紫外発光EL素子1は、紫外発光膜5の発光中
心がGd原子の内殻遷移によって紫外光を放射した際
に、この紫外光を母体材料が吸収してしまうことがな
い。
【0034】したがって、紫外発光EL素子1は、発光
中心から放射される紫外光を、紫外発光膜5の外方へ効
率よく放射することができる。これにより、紫外発光E
L素子1は、高輝度で紫外光を外方へ放射することがで
きる。
【0035】ところで、紫外発光膜5においては、ホッ
トエレクトロンと称される高いエネルギを持った電子が
発光中心に衝突して励起することによって紫外光を放射
する。このとき、ホットエレクトロンが発光中心に衝突
する確率は、発光中心の密度に比例する。しかしなが
ら、紫外発光膜5においては、発光中心の添加量が10
原子%を超えると、共鳴エネルギ移動等の非輻射過程に
よる濃度消失が生じてしまう。したがって、紫外発光膜
5においては、発光中心を母体材料に対して0.1原子
%〜10原子%なる割合で添加することが望ましい。こ
れにより、紫外発光膜5は、Gd原子の内殻遷移によっ
て、波長314nmの紫外光を放射することができる。
【0036】第2の誘電体膜6は、第1の誘電体膜4と
同様の大きな誘電率を有する材料によって薄膜状に形成
されてなる。
【0037】第2の誘電体膜6は、紫外発光膜5が形成
された第1の誘電体膜4上に形成されており、紫外発光
膜5を覆うように形成されている。言い換えると、紫外
発光EL素子1は、紫外発光膜5が第1の誘電体膜4と
第2の誘電体膜6とによって完全に囲まれた、いわゆる
二重絶縁構造とされてなる。
【0038】第2の導電膜7は、第1の導電膜3と同様
の材料によって、薄膜状に形成されている。また、第2
の導電膜7は、第1の導電膜3と同様に、導電性を有
し、且つ透光性を有する材料によって形成されてもよ
い。これにより、紫外発光EL素子1は、紫外発光膜5
により発光された紫外光、又はこの紫外光が波長変換さ
れた可視光が第2の導電膜7を透過する構成とすること
ができる。
【0039】以上のように構成された紫外発光EL素子
1は、第1の導電膜3と第2の導電膜7とを介して、紫
外発光膜5に所定の電界を印加される。これにより、紫
外発光EL素子1においては、紫外発光膜5が紫外光を
放射してなる。
【0040】紫外発光EL素子1は、例えば蛍光体等の
励起エネルギ源として使用される場合に、第1の導電膜
3及び/又は第2の導電膜7の周囲に蛍光体を配設され
る。そして、紫外発光膜5から放射される紫外光は、蛍
光体に入射することによって波長変換されて可視光とな
る。
【0041】紫外発光EL素子1は、その利用形態及び
利用目的に応じて、紫外光及び/又はこの紫外光が波長
変換された可視光の放射方向を適宜定められればよい。
したがって、紫外発光EL素子1においては、基板2、
第1の導電膜3及び第2の導電膜7のうち、必要とされ
る部材が透光性を備えればよい。
【0042】なお、上述した説明においては、紫外発光
EL素子1が第1の誘電体膜4と第2の誘電体膜6とを
備えるとしたが、斯かる構成に限定されるものではな
い。紫外発光EL素子1は、誘電体膜4と第2の誘電体
膜6とのうち、少なくとも一方を備えるとしてもよい
し、どちらも備えなくともよい。
【0043】次に、図2及び図3に示すような画像表示
装置10について説明する。画像表示装置10は、透明
基板11上に、互いに略平行な複数の第1の電極12
と、誘電体膜13と、紫外発光膜14と、第1の電極1
2と略直交し且つ互いに略平行な複数の第2の電極15
と、蛍光体16とが、この順で積層されてなる。
【0044】画像表示装置10においては、第1の電極
12と、誘電体膜13と、紫外発光膜14と、第2の電
極15とが紫外発光EL素子17を構成している。ま
た、画像表示装置10においては、図3に示すように、
第1の電極12と第2の電極15との交差部にそれぞれ
紫外発光EL素子17が形成され、紫外発光EL素子1
7がマトリクス状に複数配設された構成とされている。
【0045】さらに、画像表示装置10は、制御部18
を備えており、この制御部18と第1の電極12及び第
2の電極15とが、それぞれ第1の配線19と第2の配
線20とによって電気的に接続されている。制御部18
は、第1の電極12と第2の電極15との間に印加する
電界を制御する。そして、画像表示装置10において
は、第1の電極12と第2の電極15との間に電界を印
加することによって、各紫外発光EL素子17が紫外光
を放射し、この紫外光を蛍光体16が可視光に波長変換
して、紫外光の入射方向に放射する構成とされている。
【0046】画像表示装置10は、紫外発光EL素子1
7が複数個備えられてマトリクス状に配設されているこ
とによって、全体としてひとつの画像を表示することが
できる。
【0047】なお、図2においては、誘電体膜13及び
蛍光体16を図示せず、第2の電極15と第2の配線1
9との一部を省略して示す。また、画像表示装置10
は、上述した紫外発光EL素子1を用いて構成されてい
る。すなわち、画像表示装置10において、第1の電極
12と、誘電体膜13と、紫外発光膜14と、第2の電
極15とは、それぞれ紫外発光EL素子1における第1
の導電膜3と、第1の誘電体膜4と、紫外発光膜5と、
第2の導電膜7とに相当する。したがって、以下の説明
においては、紫外発光EL素子1と同一又は同等の部材
についての説明を省略することとする。
【0048】透明基板11は、例えば合成石英ガラスや
サファイヤ基板等の透光性を有する硬質材料によって、
略平板状に形成されている。透明基板11には、その主
面11a上に、画像表示装置10の各部材が積層して形
成されている。そして、透明基板11は、透光性を有し
ていることによって、蛍光体16が紫外光を波長変換し
た可視光を主面11aから入射させ、主面11aと反対
側の主面11bへ透過させる。言い換えると、画像表示
装置10においては、透明基板11の主面11bが画像
表示面とされている。
【0049】また、透明基板11は、非導電性を有する
材料によって形成されることが望ましい。これにより、
第1の電極12に印加される電界が短絡してしまうこと
がない。透明基板11は、大きさ、厚み、形状等を限定
されるものではなく、目的に応じた所定の強度を備える
厚みに形成されていればよい。
【0050】第1の電極12は、紫外発光EL素子1に
おける第1の導電膜3と同様な材料によって短冊状に形
成され、透明基板11上に互いに略平行となるように複
数配設されている。また、第1の電極12は、In
23,SnO2,ZnO,酸化インジウム錫(ITO)
等の導電性を有し、且つ透光性を有する材料によって形
成されることが望ましい。これにより、第1の電極12
は、蛍光体16が波長変換した可視光を透過させること
ができる。したがって、画像表示装置1は、表示する画
像の輝度を向上させることができる。
【0051】第1の電極12は、例えば、真空蒸着法、
スパッタ法、反応性スパッタ法、イオンプレーティング
法、電子ビーム蒸着法等に代表される各種のPVD法に
よって透明基板11上に形成することができる。また、
第1の電極12は、その膜厚を0.02μm〜0.5μ
m程度の厚みとして形成され、特に0.05μm〜0.
2μm程度の厚みとして形成されることが望ましい。こ
れにより、第1の電極12は、その形成時に電極パター
ンが分断されてしまうことを防止されることができる。
また、第1の電極12は、0.5μm以下の厚みで形成
されることによって、蛍光体16から放射される可視光
を吸収してしまうことなく、効率よく透明基板11に透
過させることができる。
【0052】誘電体膜13は、紫外発光EL素子1にお
ける第1の誘電体膜4と同様な材料によって薄膜状に形
成されてなる。誘電体膜13は、例えば、電子ビーム蒸
着法、スパッタ法、反応性スパッタ法等に代表される各
種のPVD法によって形成することができる。また、誘
電体膜13は、その膜厚を0.05μm〜5μm程度の
厚みに形成され、特に0.1μm〜1μm程度の厚みと
して形成されることが望ましい。
【0053】紫外発光膜14は、紫外発光EL素子1に
おける紫外発光膜5と同様に、薄膜状に形成されてお
り、母体材料中に発光中心を添加して形成されている。
紫外発光膜14においては、母体材料が、一般式Zn2
Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<1)で表さ
れる化合物によって形成され、発光中心として、Gd及
び/又はGd化合物が母体材料中に添加されてなる。ま
た、紫外発光膜14は、第1の電極12と第2の電極1
5との間に挟まれて形成されており、これら第1の電極
12と第2の電極15との間に電界を印加されることに
よって紫外光を放射する。
【0054】紫外発光EL素子17は、紫外発光膜14
が上述した材料によって形成されることによって、大気
中の水分等と反応して特性の劣化が生じにくく、耐環境
性に優れる。したがって、紫外発光EL素子17は、二
重絶縁構造のような複雑な構造が不要となる。
【0055】また、紫外発光EL素子17は、紫外発光
膜14が上述した材料によって形成されることによっ
て、発光中心から放射される紫外光を母体材料が吸収し
てしまうことがない。したがって、紫外発光EL素子1
7は、発光中心から放射される紫外光を、紫外発光膜5
の外方へ効率よく放射することができる。これにより、
紫外発光EL素子17は、高輝度で紫外光を外方へ放射
することができる。
【0056】紫外発光膜14においては、発光中心の添
加量が10原子%を超えると、共鳴エネルギ移動等の非
輻射過程による濃度消失が生じてしまう。したがって、
紫外発光膜14においては、発光中心を母体材料に対し
て0.1原子%〜10原子%なる割合で添加することが
望ましい。これにより、紫外発光膜14は、Gd原子の
内殻遷移によって、波長314nmの紫外光を放射する
ことができる。
【0057】第2の電極15は、第1の電極12と同様
に、導電性を有する材料によって短冊状に形成され、互
いに略平行となるように複数配設されている。また、第
2の電極15は、第1の電極12と同様に、導電性を有
し、且つ透光性を有する材料によって形成されることが
望ましい。これにより、第2の電極15は、紫外発光膜
14から放射された紫外光を透過させ、蛍光体16に効
率よく入射させることができる。したがって、画像表示
装置10は、表示する画像の輝度を向上させることがで
きる。
【0058】また、第2の電極15は、第1の電極12
と同様な方法によって、紫外発光膜14上に形成するこ
とができる。
【0059】画像表示装置10は、上述したように、互
いに略平行な複数の第1の電極12と、この第1の電極
12と略直交し、且つ互いに略平行な複数の第2の電極
15とを備えてなる。これにより、画像表示装置10
は、マトリクス状に複数配設された紫外発光EL素子1
7を独立して制御することができる。
【0060】画像表示装置10においては、第1の電極
12と、誘電体膜13と、紫外発光膜14と、第2の電
極15とによって紫外発光EL素子17が構成されてな
る。紫外発光EL素子17において、紫外発光膜14
は、第1の電極12と第2の電極15との間に電界を印
加されることによって紫外光を放射する。そして、画像
表示装置10においては、紫外発光EL素子17が放射
した紫外光を蛍光体16に入射することにより、この蛍
光体16が可視光を放射する構成とされていることか
ら、紫外発光EL素子17が蛍光体16の励起エネルギ
源とされてなる。
【0061】蛍光体16は、図3に示すように、例えば
従来のCRTディスプレイ等に通常用いられている蛍光
材料によって、紫外発光EL素子17を覆うように薄膜
状に形成されている。蛍光材料としては、赤色発光する
ものとして、例えば、Y23:Eu蛍光体とY23S:
Eu蛍光体との混合体を用いることができる。また、蛍
光材料としては、緑色発光するものとして、例えば、Z
nS:Cu,Al蛍光体とY2Al512:Tb蛍光体と
の混合体を用いることができる。さらに、蛍光材料とし
ては、青色発光するものとして、例えば、ZnS:A
g,Al蛍光体を用いることができる。蛍光材料として
は、Zn0・2Cd0・8S:Ag、Zn0・2Cd0・4S:A
g、(Sr,Ca)10(PO46Cl2:Eu等の蛍光
体を用いてもよい。
【0062】また、蛍光体16は、マトリクス状に複数
配設された紫外発光EL素子17のそれぞれに対して、
透明基板11と反対側に形成されている。そして、画像
表示装置10においては、紫外発光EL素子17の各列
に対して、赤色発光する蛍光体と、緑色発光する蛍光体
と、青色発光する蛍光体とを順に配設した構造とされて
いる。
【0063】すなわち、画像表示装置10においては、
赤色発光する蛍光体と、緑色発光する蛍光体と、青色発
光する蛍光体とが配設された3つの紫外発光EL素子1
7を1組として画像の基本単位(以下、画素と称す
る。)とされている。画像表示装置10においては、各
画素における各色の発光輝度が調整されることによっ
て、各画素が多色を表示することができる。
【0064】制御部18は、第1の配線19と第2の配
線20とを介して、第1の電極12と第2の電極15と
に接続されており、各紫外発光EL素子17の発光を個
別に制御する機能を有している。画像表示装置10は、
制御部18を備えることによって、複数の紫外発光EL
素子17の発光を各々制御されて、全体としてひとつの
画像を表示することができる。
【0065】以下では、制御部18の具体的な構成の例
を示すこととする。なお、制御部18は、以下に示す例
に限定されるものではなく、上述したような機能を適宜
備えればよいことは勿論である。
【0066】制御部18は、例えば、駆動電源と、制御
回路とを備える。制御回路は、図4に示すように、制御
指示部と、この制御指示部からの信号S1〜S4に応じ
て動作するスイッチング素子T1〜T4と、スイッチン
グ素子T1,T2と並列に接続されたダイオードD3,
D4と、スイッチング素子T3,T4と直列に接続され
たダイオードD3,D4とにより構成される。
【0067】斯かる制御回路においては、スイッチング
素子T1,T3及びダイオードD1が一方の端子をそれ
ぞれ駆動電源に接続されており、スイッチング素子T
2,T4及びダイオードD2が一方の端子をそれぞれ接
地されている。制御回路は、スイッチング素子T1及び
ダイオードD1の他方の端子と、スイッチング素子T2
及びダイオードD2の他方の端子とが接続されるととも
に、紫外発光EL素子17の第1の電極12に接続され
ている。また、制御回路は、ダイオードD3,D4がそ
れぞれスイッチング素子T3,T4と接続された端子と
反対側の端子同士を接続されるとともに、紫外発光EL
素子17の第2の電極15に接続されている。ダイオー
ドD1〜D4は、紫外発光EL素子17からの電荷の逆
流を防止する機能を有している。
【0068】スイッチング素子T1は、制御指示部から
の信号S1に応じて、駆動電源と第1の電極12とを接
続し、この第1の電極12に電圧を印加する。スイッチ
ング素子T2は、制御指示部からの信号S2に応じて、
第1の電極12を接地する。スイッチング素子T3は、
制御指示部からの信号S3に応じて、駆動電源と第2の
電極15とを接続し、この第2の電極15に電圧を印加
する。スイッチング素子T4は、制御指示部からの信号
S4に応じて、第2の電極15を接地する。
【0069】制御部18は、例えば以上のように構成さ
れてなり、複数設けられた第1の電極12及び第2の電
極15のうち、所定の第1の電極12と第2の電極15
とに対して電圧を印加したり接地したりすることによっ
て、これら第1の電極12と第2の電極15との交差部
に位置する紫外発光EL素子17の発光を制御する。制
御部18は、第1の電極12と第2の電極15とを選ん
で電圧を印加したり接地したりすることによって、各紫
外発光EL素子17の発光を個別に制御することができ
る。
【0070】以上のように構成された画像表示装置10
は、制御部18が、マトリクス状に配設された複数の紫
外発光EL素子17の各々に対して印加する電界を制御
することによって、それぞれの紫外発光EL素子17が
紫外光の放射を制御される。そして、画像表示装置10
においては、各紫外発光EL素子17から放射された紫
外光が蛍光体16に吸収されて可視光に波長変換され、
この可視光が反射されて透明基板11の主面11b側に
透過する。これにより、画像表示装置10は、全体とし
てひとつの画像を表示する。
【0071】画像表示装置10は、紫外発光EL素子1
7を蛍光体16の励起エネルギ源に用いることから、C
RTディスプレイのような真空管を必要としない。した
がって、大画面化を図った場合においても、画面サイズ
に応じて装置本体の奥行きを増大させる必要がなく、薄
型化を実現することができるとともに、画像表示面とな
る透明基板11を薄くすることができるために、軽量化
を実現することができる。
【0072】画像表示装置10は、蛍光体16の励起エ
ネルギ源として、紫外発光EL素子17を用いており、
蛍光体16に用いる蛍光材料として、CRTディスプレ
イと同等の蛍光材料を用いることができる。そのため、
画像表示装置10は、CRTディスプレイと同等の優れ
た色再現性を達成することができるとともに、高品位画
質を実現することができる。
【0073】画像表示装置10は、制御部18を備えず
に構成されてもよい。この場合に、画像表示装置10
は、他の各種装置に備えられた制御部によって紫外発光
EL素子17の動作を制御される構成とすることもでき
る。
【0074】画像表示装置10は、紫外発光EL素子1
7がマトリクス状に複数配設された構成とされなくても
よい。この場合に、画像表示装置10は、透明基板11
の主面11bの全体が、単独の紫外発光EL素子17に
よって発光する構成として、例えば、液晶ディスプレイ
のバックライトとして用いることができる。
【0075】また、画像表示装置10は、第1の電極1
2と第2の電極15とをそれぞれ互いに略平行な複数の
電極によって形成し、これら第1の電極12と第2の電
極15とを略直交させて形成した構成としなくともよ
い。画像表示装置10は、例えば、上述したように紫外
発光EL素子17を単独で備える場合に、第1の電極1
2と第2の電極15とを互いに直交させずに、互いに平
行となるように配設してもよい。
【0076】画像表示装置10は、図3に示すように、
蛍光体16が紫外発光EL素子17を覆うように形成さ
れた構成としたが、斯かる構成に限定されるものではな
い。画像表示装置10は、例えば、図5に示すように、
紫外発光膜14を第1の電極12が形成された透明基板
11の全面に形成し、蛍光体16と紫外発光EL素子1
7とを単純な積層構造としてもよい。
【0077】また、画像表示装置10は、蛍光体16
が、入射された紫外光を可視光に波長変換し、この可視
光を紫外光の入射方向に反射して放射する構成とされて
いることから、いわゆる反射型のディスプレイとされて
なる。しかしながら、本発明に係る画像表示装置は、斯
かる構成に限定されるものではなく、蛍光体16が波長
変換した可視光を、紫外光の入射方向と反対の方向に放
射する構成として、いわゆる透過型のディスプレイとさ
れてもよい。
【0078】画像表示装置10は、紫外発光EL素子1
7が放射する紫外光を吸収して可視光を放射する波長変
換膜として、蛍光材料によって形成された蛍光体16を
備えるとしたが、斯かる構成に限定されるものではな
い。画像表示装置10は、波長変換膜を、色素レーザ媒
質として一般的なローダミン、クマリン等の有機色素材
料によって形成してもよい。
【0079】
【実施例】<第1の実施例>以下では、上述した紫外発
光EL素子1に基づいて、紫外発光EL素子を作製した
場合の実施例について説明する。
【0080】先ず、透光性を有する石英ガラス製の透明
基板を用意し、この透明基板に対して中性洗剤及び有機
溶剤等で超音波洗浄を施した。次に、この透明基板上
に、RFマグネトロンスパッタ法によって、酸化インジ
ウム錫(ITO)を材料として、第1の導電膜を膜厚1
00nmで成膜した。次に、第1の導電膜上に、石英タ
ーゲットを用いたRFマグネトロンスパッタ法によっ
て、SiO2を材料として、第1の誘電体膜を膜厚30
0nmで成膜した。
【0081】次に、第1の誘電体膜上に、RFマグネト
ロンスパッタ法によって、紫外発光膜を膜厚500nm
で成膜した。この紫外発光膜の成膜工程においては、G
d金属チップを載置したZn2SiO4ターゲットを用い
てスパッタを行い、Zn2SiO4によって形成された母
体材料中に発光中心としてGd3+が添加された紫外発光
膜を成膜した。
【0082】また、この成膜工程においては、放電ガス
としてArを用いたが、ArとO2との混合ガスを用い
てもよい。この成膜工程においては、ArとO2との混
合ガスを用いることによって紫外発光膜を化学量論的組
成に基づいて成膜することが容易となるが、紫外発光膜
を効率よく紫外発光させるためには酸素欠損を多少含む
状態で成膜して電荷移動量を多くすることが重要とな
る。本実施例においては、Arのみを放電ガスとして用
いることによって、紫外発光膜に対して意図的に酸素欠
損を導入し、母体材料の組成がZn2SiO4-y(0<y
<1)となるように図った。
【0083】さらに、この成膜工程においては、透明基
板を400℃に過熱した状態で紫外発光膜を成膜し、成
膜後に真空中で650℃の赤外線ランプ光を5分間照射
することによってアニール処理を施した。紫外発光膜に
対してアニール処理を施すことによって、この紫外発光
膜の結晶性が改善することがX線回析によって確認され
た。また、紫外発光膜に対してアニール処理を施すこと
によって、母体材料のバンドギャップエネルギがエネル
ギ分布の両端部で減少し、波長314nm付近の紫外線
透過率が向上することが確認された。
【0084】次に、紫外発光膜上に、石英ターゲットを
用いたRFマグネトロンスパッタ法によって、SiO2
を材料として、第2の誘電体膜を膜厚300nmで成膜
した。次に、第2の誘電体膜上に、RFマグネトロンス
パッタ法によって、酸化インジウム錫(ITO)を材料
として、第2の導電膜を膜厚100nmで成膜した。
【0085】以上のように作製した紫外発光EL素子に
対して、駆動波形が正弦波で1kHzの交流電圧を、第
1の導電膜と第2の導電膜とに印加し、そのEL発光ス
ペクトルを測定した。その結果、300Vの印加電圧の
下では、図6に示すように、波長314nmで強い発光
ピークが確認された。この発光スペクトルの測定結果か
ら、Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<
1)によって形成された母体材料中に、Gd3+を添加し
た紫外発光EL素子は、波長314nmの紫外波長域で
EL発光をすることが確認された。
【0086】<第2の実施例>次に、図7に示すような
画像表示装置30を作製した場合の実施例について説明
する。なお、画像表示装置30は、上述した画像表示装
置10と基本的構成を同じくするものである。
【0087】先ず、透明基板と誘電体膜とを兼ねる透光
性高誘電率基板31として、PLZTを用意し、この透
光性高誘電率基板31の両面に光学研磨を施して厚みが
50μmとなるように加工を施した。PLZTは、La
を添加したジルコニウム酸チタン酸鉛(Pb1-xLa
x(ZryTi1-y1-x/43,0<x<1,0<y<
1)の略称であり、電気光学効果を示す複合材料として
知られている。
【0088】PLZTは、その材料の組成比によって、
高い電気光学係数を示すだけでなく、比誘電率も400
0以上の高い特性を示す。そのため、画像表示装置30
においては、PLZTによって透光性高誘電率基板31
を形成することによって、この透光性高誘電率基板31
と後述する紫外発光膜32との界面における電荷蓄積量
が増大させることができ、また、紫外発光膜32に印加
される実効電圧を増大することができる。そのため、画
像表示装置30においては、後述する紫外発光EL素子
36の駆動電圧を低減することができる。
【0089】また、画像表示装置30は、透光性高誘電
率基板31を50μmの厚みで形成することによって、
誘電体膜を薄膜で形成する場合と比較して、電気的な絶
縁破壊を低減することができる。さらに、PLZTは、
セラミックスの粒径が非常に小さいために、光学研磨を
施した際に表面の平滑性に優れるとともに、波長400
nm以上の可視光の透過率に優れる。
【0090】次に、透光性高誘電率基板31の一方の主
面上に、RFマグネトロンスパッタ法によって、紫外発
光膜32を膜厚1μmで成膜した。この成膜工程におい
ては、第1の実施例と同様にして、Zn2SiO4によっ
て形成された母体材料中に発光中心としてGd3+が添加
された紫外発光膜32を成膜した。
【0091】次に、透光性高誘電率基板31の他方の主
面上に、RFマグネトロンスパッタ法によって、酸化イ
ンジウム錫(ITO)を材料として、第1の電極33を
膜厚0.1μmで成膜した。また、同様にして、紫外発
光膜32上に、第2の電極34を膜厚0.1μmで成膜
した。次に、第2の電極34上に、蛍光体35を薄膜状
に成膜した。この蛍光体成膜工程においては、沈殿法に
よってZnS:Cu,Alの緑色蛍光材料を堆積するこ
とにより、蛍光体35を成膜した。
【0092】画像表示装置30においては、第1の電極
33と、透光性高誘電率基板31と、紫外発光膜32
と、第2の電極34とによって紫外発光EL素子36が
構成されることとなる。
【0093】以上のように作製した画像表示装置30に
対して、第1の電極33及び第2の電極34にそれぞれ
結線材37を結線し、機械的強度を向上させる目的で第
1の電極33側に光学接着剤を用いてガラス板38を接
着した。この画像表示装置30において、紫外発光EL
素子36に対して、駆動波形が正弦波で1kHzの交流
電圧を、第1の電極33と第2の電極34とに印加し
た。その結果、200Vの印加電圧の下では、約100
Cd/m2の発光輝度を得られることが確認された。
【0094】この第2の実施例により、本発明に係る画
像表示装置は、高輝度で可視光を放射することができる
ことがわかる。
【0095】<第3の実施例>次に、図8に示すような
画像表示装置40を作製した場合の実施例について説明
する。なお、画像表示装置40は、上述した画像表示装
置10と基本的構成を同じくするものである。画像表示
装置40は、赤色、緑色、青色の3原色を放射する波長
変換膜3つを1組として、各波長変換膜に紫外発光EL
素子を配することによって1画素を構成し、各画素を2
次元的に多数配設することによって全体としてひとつの
画像を表示する平面ディスプレイである。ただし、図8
においては、多数の画素のうちの一部を示す。
【0096】また、画像表示装置40は、3原色を発光
する画素が多数配設した他は、上述した画像表示装置3
0と同様に作製した。したがって、以下の説明において
は、画像表示装置30と同一又は同等の部位についての
説明を省略し、図中で同じ番号を付す。
【0097】先ず、PLZTによって形成した透光性高
誘電率基板31上に、第2の実施例と同様にして紫外発
光膜32を成膜した。次に、透光性高誘電率基板31の
紫外発光膜32が形成された側と反対側の主面上に、酸
化インジウム錫(ITO)を材料として第1の電極41
を形成した。この第1の電極形成工程においては、フォ
トリソグラフィー技術を用いてパターニングすることに
よって、短冊状の第1の電極41を互いに略平行となる
ように複数形成した。また、紫外発光膜32上に、酸化
インジウム錫(ITO)を材料として第2の電極42を
形成した。この第2の電極形成工程においては、第1の
電極形成工程と同様にして、フォトリソグラフィー技術
を用いてパターニングすることによって、短冊状の第2
の電極42を互いに略平行となるように複数形成した。
また、この第2の電極形成工程においては、第2の電極
42を第1の電極41と略直交するように形成した。
【0098】次に、第2の電極42が形成された紫外発
光膜32上に、第1の電極41と第2の電極42との交
差部に相当する位置に、それぞれ波長変換膜43を形成
した。波長変換膜43は、バインダとしてのポリビニル
アルコールを水に溶かし、界面活性剤と蛍光材料とを分
散させたものを、パターンマスクを用いて10μmの厚
みとなるように形成した。
【0099】この波長変換膜形成工程においては、3原
色のうちの各色を放射する波長変換膜43を形成後に1
10℃で乾燥させながら、赤色、緑色、青色を放射する
波長変換膜43を順次形成した。
【0100】蛍光材料としては、赤色、緑色、青色を放
射する波長変換膜43のそれぞれに対して、ZnS:A
g,Al、ZnS:Cu,Al、Y22S:Eu3+を用
いた。蛍光材料は、それぞれ平均粒径が2μmのものを
用いた。
【0101】また、この波長変換膜形成工程において
は、異なる色の可視光を放射して隣接する波長変換膜4
3同士の間に、混色を防止するとともに、コントラスト
を向上させる目的でブラックストライプ44を塗布し
た。ブラックストライプ44は、バインダ中にカーボン
微粒子を分散したものを、波長変換膜43と同様にして
塗布することによって形成した。
【0102】次に、波長変換膜43上に、Alを薄膜状
に形成することによって、金属反射膜45を成膜した。
第2の画像表示装置40は、金属反射膜45を備えるこ
とによって、波長変換膜43から放射された可視光を、
第1の電極41側に反射させることができる。これによ
り、第2の画像表示装置40は、発光輝度がさらに向上
する。
【0103】以上のように作製した画像表示装置40に
対して、機械的強度を向上させる目的で第1の電極41
側に光学接着剤を用いてガラス板38を接着した。画像
表示装置40は、複数の第1の電極41及び第2の電極
42のうち、所定の組の電極に対して電圧を印加するこ
とによって、それら電極の交差部に位置する紫外発光E
L素子36が紫外光を放射する。そして、画像表示装置
40は、紫外発光EL素子36から放射された紫外光
を、その紫外発光EL素子36に積層して配設された波
長変換素子43が可視光に波長変換し、ガラス基板38
側に放射することによって3原色中の1色を発光する。
【0104】画像表示装置40は、上述した画像表示装
置10における制御部18のような、それぞれの画素を
発光させる駆動電圧及びタイミングを制御する制御回路
によって、複数の第1の電極41及び第2の電極42に
印加する電圧を制御したところ、全体としてひとつの画
像を表示できることが確認された。
【0105】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る紫
外発光エレクトロルミネッセンス素子は、母体材料とし
て、一般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦x≦1,0≦
y<1)で表される化合物によって形成し、発光中心と
して、Gd及び/又はGd化合物を母体材料中に添加し
てなる。したがって、紫外発光エレクトロルミネッセン
ス素子は、発光中心がGd原子の内殻遷移によって紫外
光を放射した際に、この紫外光を母体材料が吸収してし
まうことがない。また、紫外発光エレクトロルミネッセ
ンス素子は、母体材料が酸化物によって形成されている
ために、大気中の水分等によって特性の劣化が生じるこ
とを防止することができる。
【0106】また、本発明に係る画像表示装置は、波長
変換膜の励起エネルギ源として配設された紫外発光エレ
クトロルミネッセンス素子の母体材料が、一般式Zn2
Si1 -xGex4-y(0≦x≦1,0≦y<1)で表さ
れる化合物によって形成され、発光中心として、Gd及
び/又はGd化合物が母体材料中に添加されてなる。し
たがって、画像表示装置は、高輝度を有し、且つ優れた
耐環境性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紫外発光EL素子を示す要部断面
図である。
【図2】本発明に係る画像表示装置を示す概略平面図で
ある。
【図3】同画像表示装置を示す要部断面図である。
【図4】同画像表示装置の制御部を示す回路図である。
【図5】本発明に係る他の画像表示装置を示す要部断面
図である。
【図6】第1の実施例に係る紫外発光EL素子の発光ス
ペクトルを示す図である。
【図7】第2の実施例に係る画像表示装置を示す斜視図
である。
【図8】第3の実施例に係る画像表示装置を示す要部斜
視図である。
【符号の説明】
1 紫外発光EL素子、2 基板、3 第1の電極、4
第1の誘電体膜、5紫外発光膜、6 第2の誘電体
膜、7 第2の電極、10 画像表示装置、12 第1
の電極、13 誘電体膜、14 紫外発光膜、15 第
2の電極、16蛍光体、17 紫外発光EL素子、18
制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K007 AB00 AB02 BA06 CA00 CA01 CA02 CB01 DA02 DA05 DB00 DC04 EC01 EC02 EC03 EC04 FA01 FA03 4H001 CA04 XA08 XA14 XA30 XA32 YA64 5C094 AA06 AA10 AA60 BA29 CA19 CA23 EA05 EB02 EB03 FB02 HA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の導電膜と、 上記一対の導電膜の間に配設され、母体材料中に発光中
    心を添加して形成された紫外発光膜とを備え、 上記母体材料は、一般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦
    x≦1,0≦y<1)で表される化合物であり、 上記発光中心は、Gd及び/又はGd化合物であること
    を特徴とする紫外発光エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 【請求項2】 上記発光中心は、上記母体材料に対して
    0.1原子%〜10原子%なる割合で添加されたことを
    特徴とする請求項1記載の紫外発光エレクトロルミネッ
    センス素子。
  3. 【請求項3】 紫外光を放射する紫外発光エレクトロル
    ミネッセンス素子と、上記紫外光を吸収して可視光を放
    射する波長変換膜とが透明基板上に積層して配設され、 上記紫外発光エレクトロルミネッセンス素子は、一対の
    導電膜と、この一対の導電膜の間に配設され、母体材料
    中に発光中心を添加して形成された紫外発光膜とを備
    え、 上記母体材料は、一般式Zn2Si1-xGex4-y(0≦
    x≦1,0≦y<1)で表される化合物であり、 上記発光中心は、Gd及び/又はGd化合物であること
    を特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記発光中心は、上記母体材料に対して
    0.1原子%〜10原子%なる割合で添加されたことを
    特徴とする請求項3記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 上記紫外発光エレクトロルミネッセンス
    素子を駆動する制御部を備えることを特徴とする請求項
    3記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記紫外発光エレクトロルミネッセンス
    素子は、複数個備えられてマトリクス状に配置されたこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記紫外発光エレクトロルミネッセンス
    素子は、その駆動電極として、互いに略平行な複数の第
    1の電極と、この第1の電極と略直交し且つ互いに略平
    行な複数の第2の電極とを備えることを特徴とする請求
    項6記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記波長変換膜は、3つを1組として波
    長変換部を構成し、 上記波長変換部の各波長変換膜は、それぞれ赤色、緑
    色、青色の3色の可視光を放射する波長変換材料によっ
    て形成され、 上記紫外発光エレクトロルミネッセンス素子は、上記波
    長変換部の各波長変換膜にそれぞれ配設されたことを特
    徴とする請求項6記載の画像表示装置。
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