JP2000187008A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2000187008A
JP2000187008A JP36620798A JP36620798A JP2000187008A JP 2000187008 A JP2000187008 A JP 2000187008A JP 36620798 A JP36620798 A JP 36620798A JP 36620798 A JP36620798 A JP 36620798A JP 2000187008 A JP2000187008 A JP 2000187008A
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Hiroshi Sato
博 佐藤
Hideto Sakata
英人 坂田
Zenei Takagi
善栄 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検査する領域と検査しない領域の設定を自動で
行うことができるホログラム加工印刷物の検査装置を提
供する。 【解決手段】ホログラム加工領域と印刷領域が存在する
ホログラム加工印刷物を検査する検査装置であって、前
記ホログラム加工印刷物を撮像して撮像信号を出力する
撮像手段と、前記撮像手段が正反射光を含む光を受光す
るように前記加工印刷物を照明する照明手段と、前記撮
像信号を入力して画像データを生成するA/D変換手段
と、前記画像データにおける明部として前記ホログラム
加工領域を抽出するホログラム加工領域抽出手段と、前
記ホログラム加工領域を含む非検査領域を設定する非検
査領域設定手段とを有するようにした検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物の良不良を
検査する技術分野に属する。特に、ホログラム加工領域
と印刷領域が存在するホログラム加工印刷物を検査対象
とする検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物の不良には、見当不良、色抜け、
色調不良、かぶり、水負け、紙しわ、汚れ、ヒッキー、
インキはね、油たれ、ドクター筋、等と呼ばれる不良が
ある。これらの不良の原因には、用紙、インキ、湿し水
等の印刷材料によるものと、印刷機、印刷版、オペレー
タの操作(条件設定)等の印刷工程によるものとがあ
る。このような印刷物の外観上の不良を総括的に検査す
る装置として、たとえば特公平1−47823号には、
画像メモリの基準画像データと撮像して得られる検査対
象画像データとを画素単位で比較して印刷物の良否判定
を行う方式の検査装置に関する技術が記載されている。
基準画像データは正常な印刷物が印刷された時点で移送
される印刷物の絵柄から撮像装置で読み取った画像デー
タであり画像メモリに記憶しておく。検査対象画像デー
タは印刷中の検査対象の印刷物から検査のたびに撮像装
置で読み取った画像データである。
【0003】このような基準画像データとの比較によっ
て検査する方式の検査装置は勿論のことその他の方式の
検査装置においても、検査対象の印刷物において検査す
る領域と検査しない領域とを区別する必要がある。この
ように領域を区別することによって、検査する領域の良
不良判定に対する検査しない領域からの悪い影響(ノイ
ズ)が排除される。そのため、従来は撮像装置で読み取
った画像データ(通常は、基準画像データが用いられる
が限定されない)を表示する検査装置の画像ディスプレ
イモニターにおいて、オペレータは検査する領域と検査
しない領域とを区別する設定入力を検査開始前に行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の検査
装置においては、この検査する領域と検査しない領域の
設定をオペレータが行うため、オペレータはその複雑な
設定操作を学習しておく必要がある。また、印刷開始時
の多忙な時間帯と一致するため、その設定における作業
負荷は極めて大きいものとなる上に、誤設定による生産
阻害が生じることがある。
【0005】また、従来の検査装置において、この検査
する領域と検査しない領域の設定は、すべての検査対象
画像データに対して同一であることが前提条件となって
いる。すなわち、検査開始前に設定された検査する領域
と検査しない領域の区別は、一連の印刷物の検査を終了
するまで(印刷品目の切替えまで)変更することができ
ない。ところが、サンプリングにより撮像された一枚の
画像データだけに基づいて、オペレータは設定入力を行
うのであって、その設定が他の画像データに対しても適
正であることの保証は一般的にはない。
【0006】そのため、検査する領域と検査しない領域
が、毎々の検査のたびに撮像装置で読み取る印刷物にお
いて変化するような場合には、従来の検査装置は、全く
適用することができなかった。たとえばこのような印刷
物は、印刷に同期しないホログラムがあらかじめ設けら
れている印刷用紙を用いた印刷物において見られる。特
に、証券、金券、商品券、引換券、等において、偽造防
止のためホログラムが設けられた印刷物が用いられる。
このような印刷物は印刷品質基準が厳しく検査が不可欠
である。
【0007】そこで本発明の目的は、検査する領域と検
査しない領域の設定を自動で行うことができ、しかも、
毎々の検査のたびに撮像装置で読み取る印刷物において
その領域が変化する場合においても、その設定を有効と
することができるホログラム加工印刷物の検査装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明の請求項1に
係る検査装置は、ホログラム加工領域と印刷領域が存在
するホログラム加工印刷物を検査する検査装置であっ
て、前記ホログラム加工印刷物を撮像して撮像信号を出
力する撮像手段と、前記撮像手段が正反射光を含む光を
受光するように前記加工印刷物を照明する照明手段と、
前記撮像信号を入力して画像データを生成するA/D変
換手段と、前記画像データにおける明部として前記ホロ
グラム加工領域を抽出するホログラム加工領域抽出手段
と、前記ホログラム加工領域を含む非検査領域を設定す
る非検査領域設定手段とを有するようにしたものであ
る。
【0009】本発明によれば、撮像手段によりホログラ
ム加工印刷物が撮像され撮像信号が出力され、照明手段
により撮像手段が正反射光を含む光を受光するように加
工印刷物が照明され、A/D変換手段により撮像信号が
入力され画像データが生成され、ホログラム加工領域抽
出手段により画像データにおける明部としてホログラム
加工領域が抽出され、非検査領域設定手段によりホログ
ラム加工領域を含む非検査領域が設定される。したがっ
て、検査する領域と検査しない領域の設定を自動で行う
ことができるホログラム加工印刷物の検査装置が提供さ
れる。
【0010】また本発明の請求項2に係る検査装置は、
請求項1に係る検査装置において、前記非検査領域設定
手段は前記ホログラム加工印刷物の移送方向に対して平
行方向または直角方向における所定範囲の全体を非検査
領域に設定するようにしたものである。本発明によれ
ば、毎々の検査のたびに撮像装置で読み取る印刷物にお
いて、移送方向に対して平行方向または直角方向におけ
るその領域が変化する場合においても、その設定を有効
とすることができるホログラム加工印刷物の検査装置が
提供される。
【0011】また本発明の請求項3に係る検査装置は、
請求項1または2に係る検査装置において、前記撮像手
段の撮像によって得られる画像検査のための基準画像と
検査対象画像を前記非検査領域を除いて比較することに
よって、前記ウェブにおける欠陥の有無を検査する比較
判定手段を有するようにしたものである。本発明によれ
ば、比較判定手段により撮像手段の撮像によって得られ
る画像検査のための基準画像と検査対象画像を非検査領
域を除いて比較することによってウェブにおける欠陥の
有無が検査される。
【0012】また本発明の請求項4に係る検査装置は、
請求項1〜3のいずれかに係る検査装置において、前記
ホログラムはレリーフ状干渉縞を記録した2次元ホログ
ラム面に金属薄膜の反射層を有する反射型ホログラムで
あるようにしたものである。本発明によれば、ホログラ
ム加工印刷物に設けられるホログラムはレリーフ状干渉
縞を記録した2次元ホログラム面に金属薄膜の反射層を
有する反射型ホログラムである。すなわち、この反射型
ホログラムの反射層は照明手段の照射光を強く正反射す
る。したがって、強い正反射光が撮像手段によって受光
されホログラムの領域と他の領域との区別が容易となる
から、本発明の検査装置を好適に適用することができ
る。
【0013】また本発明の請求項5に係る検査装置は、
請求項1〜4のいずれかに係る検査装置において、前記
撮像手段はラインセンサカメラであり、また前記ホログ
ラム加工印刷物はウェブであって、前記ラインセンサカ
メラによる主走査と前記ウェブの移送による副走査とを
組み合わせて前記ウェブを撮像して撮像信号を出力する
ようにしたものである。本発明によれば、ラインセンサ
カメラにより移送されるウェブのホログラム加工印刷物
の検査を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
により説明を行う。本発明の検査装置の構成の一例を図
1に示す。図1において、1は撮像手段、2a〜2cは
照明手段、3はA/D変換手段、4はデータ処理部、5
は基準画像データ、6は検査対象画像データ、7は非検
査領域データ、8は判定データ、9はホログラム加工領
域抽出手段、10は非検査領域設定手段、11は比較判
定手段、20はホログラム加工印刷物である。
【0015】撮像手段1はホログラム加工印刷物を撮像
して撮像信号を出力する。撮像手段1としては、たとえ
ば、エリアセンサカメラ、ラインセンサカメラ等を使用
することができる。エリアセンサカメラを用いる場合に
は、検査対象であるホログラム加工印刷物20の移送に
同期して電子シャッターを作動させるか、または照明を
瞬間発光させて所定領域の撮像を行う。また、ラインセ
ンサカメラを用いる場合には、ラインセンサカメラによ
る主走査とホログラム加工印刷物20の移送による副走
査とを組み合わせて撮像を行う。すなわち、検査対象で
あるホログラム加工印刷物20の移送に同期してライン
センサカメラによる主走査を行い、その主走査を所定回
数繰り返すことにより所定領域の撮像を行う。
【0016】照明手段2a〜2cは撮像手段1が正反射
光を含む光を受光するように加工印刷物を照明する。照
明手段2a,2bがホログラム加工印刷物20を照射す
る光線の内で撮像手段1が受光する光線は拡散光であ
る。また、照明手段2cがハーフミラーを介してホログ
ラム加工印刷物20を照射する光線の内で撮像手段1が
受光する光線は正反射光である。図1に示す一例におい
ては、3つの異なる位置から照明が行われるが、この構
成に限定されない。本発明においては、撮像手段1と照
明手段2a〜2cによる撮像部において、非検査領域と
するホログラムからの正反射光を撮像手段1が受光する
ように構成する。
【0017】A/D変換手段(analog-to-digital conv
erter )3は撮像手段1が出力する撮像信号を入力し、
アナログ信号をディジタルデータに変換し、画像データ
を生成する。データ処理部4は、マイクロコンピュー
タ、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置であ
り、構成に専用の高速画像処理ユニット等を含めること
ができる。A/D変換手段3によって生成した画像デー
タは、データ処理部4によって入力が行われ、基準画像
データ5または検査対象画像データ6としてデータ処理
部4の記憶装置に記憶が行われる。この画像データは版
胴の一周を周期として撮像により得た画像データであ
る。通常は、印刷機において製品となる印刷物(正紙)
が印刷され、検査を開始する直前のタイミングで基準画
像データが記憶され、検査中は検査対象画像データが記
憶される。データ処理部4は他に、非検査領域設定手段
10が設定する非検査領域に関するデータである非検査
領域データ7、比較判定手段11が行う良不良判定に関
するデータである判定データ8、等を記憶装置に記憶す
る。
【0018】ホログラム加工領域抽出手段9、非検査領
域設定手段10、比較判定手段11はデータ処理部4の
ハードウェアとソフトウェアによって実現することがで
きる。ホログラム加工領域抽出手段9は画像データにお
ける明部として前記ホログラム加工領域を抽出する。画
像データとしては、通常は、基準画像データ5が用いら
れる。非検査領域設定手段10はホログラム加工領域を
含む非検査領域を設定する。その非検査領域に関するデ
ータが非検査領域データ7である。非検査領域を設定す
る処理については詳細を後述する(図3参照)。比較判
定手段11は、たとえば、基準画像データと検査対象画
像データを非検査領域を除いて比較することによって、
ホログラム加工印刷物20における欠陥の有無を検査す
る。
【0019】ここで、検査対象のホログラム加工印刷物
20について説明を行っておく。既に説明したように、
特に、証券、金券、商品券、引換券、等において、偽造
防止のためホログラムが設けられた印刷物が用いられ
る。このような印刷物は印刷品質基準が厳しく検査が不
可欠である。印刷用紙に設けるホログラムとしては、レ
リーフ状干渉縞を記録した2次元ホログラム面に金属薄
膜の反射層を有する反射型ホログラムが広く用いられ
る。ホログラムとして実質的に必要な記録層の厚さは1
0〜20μm程度で充分である。したがって、ホログラ
ムを設けた印刷用紙の部分の厚さが特に増大することは
ない。
【0020】この反射型ホログラムの複製には材料が安
価であることと量産に適していることから、たとえば、
熱プレス複製法が適用される。その熱プレス複製法によ
り、印刷用紙にホログラムを転写するための材料である
転写箔ホログラムが製造される。転写箔ホログラムで
は、耐熱性を有することからポリエステルフィルム(P
ETフィルム)を基材フィルムとして用いる。そのPE
Tフィルムの剥離処理が施された表面には保護膜に続い
て熱可塑性樹脂層が形成されている。その熱可塑性樹脂
層を半溶融した状態でレリーフ状干渉縞が形成されたプ
レススタンパによって熱プレスを行いレリーフ状干渉縞
の複製を行う。そして熱プレスした熱可塑性樹脂層の表
面にアルミニウム(Al)の蒸着膜を形成し、更にその
蒸着膜の表面に塗布により感熱接着層を形成する。この
熱プレス複製法により、転写箔ホログラムが得られる。
【0021】この転写箔ホログラムの感熱接着層と印刷
用紙とを重ねて熱プレスすると、感熱接着層と印刷用紙
とが接着する。保護膜は基材のPETフィルムの剥離処
理が施された表面に形成されているため、PETフィル
ムと保護膜とは剥離することができ、保護膜より下の全
ての層は印刷用紙に転写される。すなわち、Al蒸着膜
により反射率が高められたレリーフ状干渉縞の層が印刷
用紙に転写される。このレリーフ状干渉縞を入射光に対
して所定の(比較的狭い)角度となる位置で観察すると
ホログラフィックな干渉により像を観察することができ
る。また、全般的には、このホログラムはAl蒸着膜が
形成されているため入射光に対して正反射を行う。
【0022】このホログラムを設けた印刷用紙に対して
印刷が行われホログラム加工印刷物が得られる。ホログ
ラム加工印刷物の一例を図2に示す。図2において、1
は印刷用紙、2a〜2dは印刷文字絵柄、3a〜3gは
ホログラムである。印刷文字絵柄2a〜2dは版胴の一
周を周期として印刷が行われる。またホログラム3a〜
3gは転写箔ホログラムの転写装置において設定した周
期で転写が行われる。図2に示すように、印刷文字絵柄
2a〜2dの配置間隔とホログラム3a〜3gの配置間
隔は異なっており同期していない。すなわち、印刷文字
絵柄2a〜2dの印刷工程とホログラム3a〜3gの転
写工程とは別工程である。逆も考えられるがこの一例で
は、あらかじめホログラム3a〜3gの転写が行われて
いる印刷用紙1に対して印刷文字絵柄2a〜2dの印刷
が行われたものである。
【0023】既に説明したように、本発明の検査装置に
よって印刷工程の良不良を検査する場合には、版胴の一
周を周期として撮像により得た画像データに基づいて検
査を行う。その画像データにおいて、このホログラム加
工印刷物20の文字絵柄2a〜2dを検査領域とし、か
つホログラム3a〜3gを非検査領域として検査を行
う。
【0024】次に、本発明の検査装置において、非検査
領域を設定する処理について説明する。本発明の検査装
置において非検査領域を設定する処理をフロー図として
図3に示す。図3において、ステップS1からステップ
S5のフローは処理の過程を示す。また、図3(A)は
ステップS2、図3(B)はステップS3、図3(C)
はステップS4の各々における処理を画像データで説明
する模式図である。
【0025】まず、ステップS1において、ホログラム
加工が行われた印刷用紙への印刷を開始する。次に、ス
テップS2において、製品とすることができる良品のホ
ログラム加工印刷物20が得られるようになった時点
で、撮像手段1が出力する撮像信号を基準画像データ5
として検査装置のデータ処理部4に記憶する。この基準
画像データ5は図3(A)に模式図として示すように、
正反射光が撮像手段によって撮像されるホログラムの部
分が周囲の部分に対して極めて明るい画像となってい
る。
【0026】次に、ステップS3において、ホログラム
加工領域抽出手段9は基準画像データ5の中で、極端に
明るい部分としてホログラム加工領域を抽出する。たと
えば、基準画像データ5を2値化して、その明部として
抽出することができる。2値化の閾値としては、適切な
固定値、画素値のヒストグラムにおいて谷となる画素
値、判別分析法により決定する閾値、等を用いることが
できる。さらに、ホログラム加工領域抽出手段9は、抽
出されたホログラム加工領域とそれ以外の領域との境界
の位置を判別する。たとえば、ホログラム加工印刷物2
0の移送方向に対して平行方向または直角方向における
ホログラム加工領域の境界の位置を判別する。
【0027】この平行方向または直角方向のいずれの方
向とするかは、通常は、印刷用紙においてホログラム加
工が行われた方向に対して直角方向が選択される。すな
わち、ホログラム加工が行われた方向にホログラムが連
続的または不連続的(途切れ途切れ)に存在することに
なるから、その直角方向の境界の位置を判別することに
より、その境界の内部にはホログラムが存在し、その境
界の外部にはホログラムが存在しないこととなる。ホロ
グラム加工領域の境界の位置は、上述の2値化画像デー
タにおいて明部から暗部に変化する画素の位置、または
その変化が起きる画素と画素の間の位置として判別する
ことができる。基準画像データ5における、その位置
(Xi ,Xi+m )を図3(B)に模式図として示す。X
i 〜Xi+mがホログラム加工領域である。iは位置、m
はホログラム加工領域の幅に相当する。
【0028】次に、ステップS4において、非検査領域
設定手段10はホログラム加工領域を含む非検査領域を
設定する。たとえば、上述のホログラム加工印刷物20
の移送方向に対して平行方向または直角方向における所
定範囲の全体を非検査領域に設定する。基準画像データ
5における、その所定範囲を図3(C)に模式図として
示す。Xi-n 〜Xi+m+n が非検査領域である。nはホロ
グラム加工および印刷における位置誤差に対する許容範
囲に相当する。
【0029】次に、ステップS4において、検査を開始
する。撮像手段1はホログラム加工印刷物20の移送に
同期し、版胴一周分を検査対象画像の1単位として撮像
を行う。検査対象画像データ6はホログラム加工印刷物
20の移送に同期して次々にデータ処理部4に入力され
更新される。比較判定手段11は、検査対象画像データ
6が更新される度に、基準画像データ5とその検査対象
画像データ6を、上述の非検査領域を除いて比較する。
これにより、ホログラム加工印刷物20における欠陥の
有無を検査する。
【0030】以上本発明について実施の形態により説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発
明の技術思想に基づいて様々な形態で実施することがで
き、それらも本発明の含まれることは言うまでもないこ
とである。たとえば、ホログラム加工領域は強い正反射
を行う領域であればよくホログラムに限定されるもので
はない。ホログラムを有しない金属箔加工領域でもよ
く、また光学的に平滑なプラスティック等の表面層であ
ってもよい。すなわち、本発明においてホログラム加工
領域とは説明の便宜上、典型的な一例を代表させて示し
たものである。本発明におけるホログラム加工領域と
は、強い正反射を示す領域の意味である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る検
査装置によれば、検査する領域と検査しない領域の設定
を自動で行うことができるホログラム加工印刷物の検査
装置が提供される。また本発明の請求項2に係る検査装
置によれば、毎々の検査のたびに撮像装置で読み取る印
刷物において、移送方向に対して平行方向または直角方
向におけるその領域が変化する場合においても、その設
定を有効とすることができるホログラム加工印刷物の検
査装置が提供される。また本発明の請求項3に係る検査
装置によれば、比較判定手段により撮像手段の撮像によ
って得られる画像検査のための基準画像と検査対象画像
を非検査領域を除いて比較することによってウェブにお
ける欠陥の有無が検査される。また本発明の請求項4に
係る検査装置によれば、強い正反射光が撮像手段によっ
て受光されホログラムの領域と他の領域との区別が容易
となるから、本発明の検査装置を好適に適用することが
できる。また本発明の請求項5に係る検査装置によれ
ば、ラインセンサカメラにより移送されるウェブのホロ
グラム加工印刷物の検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置の構成の一例を示す図であ
る。
【図2】ホログラム加工印刷物の一例を示す図である。
【図3】本発明の検査装置において非検査領域を設定す
る処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 撮像手段 2a〜2c 照明手段 3 A/D変換手段 4 データ処理部 5 基準画像データ 6 検査対象画像データ 7 非検査領域データ 8 判定データ 9 ホログラム加工領域抽出手段 10 非検査領域設定手段 11 比較判定手段 20 ホログラム加工印刷物
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 7/00 G06F 15/62 410A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホログラム加工領域と印刷領域が存在する
    ホログラム加工印刷物を検査する検査装置であって、 前記ホログラム加工印刷物を撮像して撮像信号を出力す
    る撮像手段と、 前記撮像手段が正反射光を含む光を受光するように前記
    加工印刷物を照明する照明手段と、 前記撮像信号を入力して画像データを生成するA/D変
    換手段と、 前記画像データにおける明部として前記ホログラム加工
    領域を抽出するホログラム加工領域抽出手段と、 前記ホログラム加工領域を含む非検査領域を設定する非
    検査領域設定手段と、 を有することを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の検査装置において、前記非
    検査領域設定手段は前記ホログラム加工印刷物の移送方
    向に対して平行方向または直角方向における所定範囲の
    全体を非検査領域に設定することを特徴とする検査装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の検査装置におい
    て、前記撮像手段の撮像によって得られる画像検査のた
    めの基準画像と検査対象画像を前記非検査領域を除いて
    比較することによって、前記ウェブにおける欠陥の有無
    を検査する比較判定手段を有することを特徴とする検査
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか記載の検査装置に
    おいて、前記ホログラムはレリーフ状干渉縞を記録した
    2次元ホログラム面に金属薄膜の反射層を有する反射型
    ホログラムであることを特徴とする検査装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の検査装置に
    おいて、前記撮像手段はラインセンサカメラであり、ま
    た前記ホログラム加工印刷物はウェブであって、前記ラ
    インセンサカメラによる主走査と前記ウェブの移送によ
    る副走査とを組み合わせて前記ウェブを撮像して撮像信
    号を出力することを特徴とする検査装置。
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