JP2000179975A - 多段蒸発吸収型の吸収冷温水機及びそれを備えた大温度差空調システム - Google Patents

多段蒸発吸収型の吸収冷温水機及びそれを備えた大温度差空調システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】多段蒸発吸収型の吸収冷温水機において、上部
の蒸発吸収器から下部の蒸発吸収器の伝熱管に均一に冷
媒を滴下する。 【解決手段】吸収冷温水機は、高温再生器1で発生した
冷媒蒸気を低温再生器2に導き、次いでこの冷媒を凝縮
器3に導く。凝縮器で凝縮した液冷媒は、蒸発器4に導
かれ、吸収器5へ流入して吸収液に吸収される。蒸発器
及び吸収器は一体の容器で構成され、その上下方向に隔
壁45により2分割されている。隔壁には、底部に冷媒
滴下孔が多数形成された箱状の凹みがあり、それぞれ冷
媒再分配器46及び溶液再分配器56をなす。この凹み
の深さを10〜100mmに定める。凝縮器からの冷媒
を下部の蒸発器4bに導き、下部の蒸発器に溜まった冷
媒を冷媒ポンプ41で上部蒸発器4aに戻す。冷媒は、
下部蒸発器から、上部蒸発器、冷媒再分配器、冷媒滴下
孔、下部蒸発器の順に流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷温水機及び
それを用いた大温度差空調システムに係り、特にビル空
調や地域冷暖房システムに好適な多段蒸発吸収型の吸収
冷温水機及びそれを用いた大温度差空調システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍機は、フロン系の冷媒を使用
しないこと、電力使用量が僅かであること等の理由か
ら、ビル空調や地域冷暖房システムの熱源機として広く
用いられている。そして、暖房機能も有する吸収冷温水
機は、空調用熱源機として広く普及している。この吸収
式冷凍機や吸収冷温水機のさらなる効率向上を図って、
蒸発器と吸収器を複数組備えた、いわゆる、多段蒸発吸
収型の吸収冷温水機があり、その一例が、特開平2−7
8866号公報に記載されている。この公報に記載の収
式冷凍機では、蒸発器、吸収器、凝縮器及び再生器がそ
れぞれ第1および第2の要素に2分割されている。そし
て、冷水を温度の高い第2の蒸発器、第1の蒸発器の順
に通水している。
【0003】2段蒸発吸収型の吸収冷凍機で、上部熱交
換器側と下部熱交換器側との差圧を適正に保ち、下部熱
交換器の伝熱管に均等に液体を滴下させ、能力を向上さ
せるために隔壁と液封トレーを改良したものが特開平9
−14792号に開示されている。
【0004】ところで、吸収冷温水機を用いた空調シス
テムにおいて、冷温水機と空調負荷系統を循環する冷水
の最大温度差を従来の5K〜5.5Kよりさらに大きく
し、冷水の循環量を小さくする大温度差空調システムが
ある。この大温度差空調システムの例が、「産業機械」
1997年10月号 第32頁〜35頁、特にその表1
に記載されている。この大温度差空調システムは、冷水
の搬送動力の低減や配管サイズの小型化を可能にする利
点や、既設の空調システムを利用したときに、冷水ポン
プおよび配管サイズを変更しなくても冷暖房の容量を増
大させることができる利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−78866号公報に記載の多段蒸発吸収型の吸収冷
凍機では、冷水温度の低い第1の蒸発器に凝縮器から4
0℃程度の冷媒液が流入するので自己蒸発が生じ、蒸発
器内の圧力が上昇する。その結果、特に蒸発温度および
圧力が低い第1の蒸発器において冷水の冷却が不十分に
なる。また、自己蒸発に伴って微細なミストが発生し、
その一部が蒸発器から吸収器への冷媒蒸気の流れに伴っ
て吸収器に流入するので、冷凍能力に寄与しない無効冷
媒を生じる恐れがある。
【0006】また、特開平9-14792号公報に記載
のものは、性能の向上は可能なものの、構造が複雑であ
る。そして、この公報に記載のものでは、上部熱交換器
側の圧力と下部熱交換器側との圧力との差圧を適正に保
てるものの、下部熱交換器側の伝熱管に冷媒を均一に滴
下させるための適正ヘッドについては、考慮されていな
い。
【0007】一方、「産業機械」1997年10月号に
記載のものは、冷却水の出口温度を上げても凝縮器の圧
力が上昇しないようにして、冷水の温度と冷却水の温度
を大温度差にし、その結果、搬送動力を低減できるとい
う利点を有している。しかしながら、蒸発器を単一の空
間で構成して一様な圧力下で動作させているので、冷水
低温部において蒸発温度と冷水温度の差が小さくなり、
伝熱面積が必ずしも十分に活用されているわけではな
い。
【0008】本発明は、上記従来技術における不具合に
鑑みなされたものであり、その目的は上下方向に分割さ
れた多段蒸発吸収型の吸収冷温水機において、下段の蒸
発吸収器へ冷媒を均一に滴下することにある。本発明の
他の目的は、多段蒸発吸収型の吸収冷温水機において、
構造を簡単化し、安価にすることにある。本発明のさら
に他の目的は多段蒸発吸収型の吸収冷温水機において、
信頼性を向上させることにある。
【0009】また、本発明の目的は、多段蒸発吸収型の
吸収冷温水機を備える大温度差空調システムにおいて、
冷水の温度差が大きいときにも、蒸発器の性能低下を抑
制することにある。さらに、大温度差空調システムにお
いて、エネルギー効率を向上させることも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、隔壁により上下方向に多段に
形成された蒸発器および吸収器と、凝縮器と、再生器と
を備えた多段蒸発吸収型の吸収冷温水機において、前記
多段の蒸発器と多段の吸収器は前記隔壁により各々蒸発
器と吸収器の対を形成し、この隔壁に冷媒を収容する冷
媒再分配器を形成し、この冷媒再分配器の深さを10〜
100mmとしたものである。
【0011】そして好ましくは、多段に形成された蒸発
器段の中で最も高圧の段に前記凝縮器から液冷媒を導
き、前記冷媒再分配器の底部に設けた多数の冷媒滴下孔
を経て上部に形成された蒸発器段から下部に形成された
蒸発器段へ、上部の蒸発器段で液のまま滞留した冷媒を
導いたものである。
【0012】また好ましくは、多段に形成された蒸発器
の中で空調負荷系から還流する冷水が最初に流入する蒸
発器段に、凝縮器から冷媒を導く;多段に形成された吸
収器の中で稀溶液を再生器へ送液する溶液循環ポンプが
接続された吸収器段と対をなす蒸発器段に、凝縮器から
冷媒を導くものである。
【0013】上記目的を達成するための本発明の第2の
特徴は、隔壁により上下方向に多段に形成された蒸発器
および吸収器と、凝縮器と、再生器とを備えた多段蒸発
吸収型の吸収冷温水機において、前記多段の蒸発器と多
段の吸収器は前記隔壁により各々蒸発器と吸収器の対を
形成し、この隔壁にこの隔壁の上側の蒸発器内で未蒸発
の冷媒を収容する冷媒再分配器と、この隔壁の上側の吸
収器内の溶液を収容する溶液再分配器とを形成し、この
冷媒再分配器及び溶液再分配器の深さを10〜100m
mとしたものである。
【0014】そして好ましくは、多段に形成された各段
の吸収器が、流下液膜式の吸収器段である;冷媒再分配
器は隔壁に形成された箱状の窪みであり、この窪みの底
面には、この冷媒再分配器の下に位置する蒸発器段の複
数の伝熱管位置に対応して多数の液体滴下孔が形成され
ている;溶液再分配器は隔壁に形成された箱状の窪みで
あり、この窪みの底面には、この溶液再分配器の下に位
置する吸収器段の複数の伝熱管位置に対応して多数の液
体滴下孔が形成されている;多段に形成された蒸発器段
の中で被冷却流体が最後に流通する蒸発器と対をなす吸
収器段が、再生器から還流する溶液が最初に導かれる吸
収器段であり、この吸収器段に導かれる溶液と冷却水と
を熱交換する溶液冷却用熱交換器を設けたものである。
【0015】上記目的を達成するための第3の特徴は、
蒸発器と吸収器を内包する容器を、それぞれが蒸発器の
一部と吸収器の一部を含む複数の空間に分割することに
より複数の蒸発器および吸収器を形成し、運転時に前記
の各空間がそれぞれ異なる圧力で作動するように構成し
た多段蒸発吸収型吸収冷温水機において、冷却水をまず
前記複数の吸収器のうちの一部に通水し、次に一旦凝縮
器に通水し、さらに前記複数の吸収器のうちの残りの部
分に順次通水するように冷却水流路を構成したものであ
る。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第4の
特徴は、熱源機系と負荷系を往復する冷水の行き温度と
戻り温度との温度差が、定格運転状態において5Kより
も大きい大温度差空調システムであって、隔壁により上
下方向に多段に形成された蒸発器および吸収器と、凝縮
器と、再生器とを有する多段蒸発吸収型の吸収冷温水機
を備え、この吸収冷温水機は、前記多段の蒸発器と多段
の吸収器が前記隔壁により各々蒸発器と吸収器の対を形
成し、この隔壁に冷媒を収容する冷媒再分配器が形成さ
れ、この冷媒再分配器の深さが10〜100mmとした
ものである。
【0017】上記目的を達成するための本発明の第5の
特徴は、熱源機系と負荷系を往復する冷水の行き温度と
戻り温度との温度差が、定格運転状態において5Kより
も大きい大温度差空調システムであって、隔壁により上
下方向に多段に形成された蒸発器および吸収器と、凝縮
器と、再生器とを有する多段蒸発吸収型の吸収冷温水機
を備え、前記多段の蒸発器と多段の吸収器は前記隔壁に
より各々蒸発器と吸収器の対を形成し、この隔壁にこの
隔壁の上側の蒸発器内で未蒸発の冷媒を収容する冷媒再
分配器と、この隔壁の上側の吸収器内の溶液を収容する
溶液再分配器とを形成し、この冷媒再分配器及び溶液再
分配器の深さを10〜100mmとしたものである。
【0018】上記目的を達成するための本発明の第6の
特徴は、熱源機系と負荷系を往復する冷水の行き温度と
戻り温度との温度差が、定格運転状態において5Kより
も大きい大温度差空調システムにおいて、隔壁により上
下方向に多段に形成した蒸発器および吸収器と、凝縮器
と、再生器とを有し、前記多段の蒸発器と多段の吸収器
が前記隔壁により各々蒸発器と吸収器の対を形成した吸
収冷温水機を前記熱源機系の熱源機に用いたものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施例
を図面を用いて説明する。図1ないし図5は、本発明の
第1の実施例にかかる図である。これらの図において、
多段蒸発吸収型の吸収冷温水機は2段蒸発吸収型にして
いるが、段数はそれに限るものではない。図1は、2段
蒸発吸収型の吸収冷温水機の模式図である。2段蒸発吸
収型の吸収冷温水機は、高温再生器1、低温再生器2、
凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、低温熱交換器6、高温
熱交換器7の各熱交換器とこれらを結ぶ配管、および冷
媒ポンプ41、稀溶液ポンプ51、濃溶液ポンプ61を
備えている。
【0020】蒸発器4および吸収器5は、それぞれ第1
蒸発器4aと第2蒸発器4b、第1吸収器5aと第2吸
収器5bの2段に分割されている。第1蒸発器4aと第
1吸収器5aの部分は、第2蒸発器4bと第2吸収器4
bの部分と、隔壁45によって分割されている。またこ
の隔壁45には、第1蒸発器の蒸発伝熱管44a上を流
下した冷媒液を第2蒸発器内の蒸発伝熱管44b上に再
分配する冷媒再分配器46、及び第1吸収器の吸収伝熱
管54a上を流下した溶液を第2吸収器内の吸収伝熱管
54b上に再分配する溶液再分配器56が設けられてい
る。
【0021】このように構成した多段蒸発吸収型の吸収
冷温水機の動作を、以下に説明する。吸収器5から高温
再生器1に、稀溶液ポンプ51により稀溶液が低温熱交
換器6および高温熱交換器7を経て送られる。高温再生
器1に取付けられた図示しないバーナー等の加熱手段が
この稀溶液を加熱濃縮し、濃溶液ができる。この濃溶液
は、高温熱交換器7において吸収器5から送られた稀溶
液と熱交換した後に、低温再生器2で加熱濃縮された濃
溶液と、高温熱交換器7を出た後に合流する。一方、稀
溶液が加熱濃縮される際に発生した高温の冷媒蒸気は低
温再生器2に導かれて、後述する低温再生器2における
溶液の加熱源となる。
【0022】低温再生器2には、高温再生器1と同様
に、稀溶液が吸収器5から稀溶液ポンプ51により低温
熱交換器6を経て送られる。この稀溶液を高温再生器1
で発生した高温の冷媒蒸気が加熱濃縮して、濃溶液がで
きる。低温再生器2から流出して濃縮された溶液は、高
温再生器1で加熱濃縮され高温熱交換器7で冷却された
濃溶液と合流する。合流した濃溶液は、低温熱交換器6
で稀溶液と熱交換して温度を下げた後に、濃溶液ポンプ
61の吸込側に導かれる。一方、稀溶液が加熱濃縮され
る際に発生した冷媒蒸気は、低温再生器2に連接する凝
縮器3で凝縮する。高温再生器1で発生して低温再生器
2に導かれた冷媒蒸気は、低温再生器2内で溶液を加熱
して凝縮した後に凝縮器3に流入する。
【0023】凝縮器3では、低温再生器2で発生した冷
媒蒸気が冷却水によって冷却されて凝縮する。さらにこ
の冷媒液に、高温再生器1で発生して低温再生器2内で
凝縮した冷媒液が合流する。この合流した冷媒液は、冷
媒配管31によって蒸発器4へと導かれる。
【0024】蒸発器4では、凝縮器3から流入した冷媒
液が、第2蒸発器4bに導かれる。このとき、冷媒液の
温度は凝縮器3における凝縮温度の約40℃となる。流
入する冷媒液は第2蒸発器4b内の蒸発温度に対して過
熱状態であるから、一部自己蒸発し、その残りが底部に
滞留する。
【0025】第2蒸発器4bは冷水の流れの上流(高
温)側にあるから、第2蒸発器の冷水出口温度は、ほぼ
冷温水機全体の中間温度となる。冷水の温度差を通常の
5K(12℃→7℃)とすると、約9.5℃となる。し
たがって、蒸発温度に対するアプローチ温度を3Kとす
ると、第2蒸発器4bにおける蒸発温度は約6.5℃と
なる。これより、凝縮器3から流入する冷媒液が過熱状
態であることがわかる。
【0026】蒸発器4の底部に滞留した冷媒液は、第2
蒸発器4bの伝熱管群44b上で蒸発しきれずに流下し
た冷媒液と合流して、冷媒ポンプ41により冷媒吐出配
管42を通って第1蒸発器4a内に設けられた冷媒分配
装置43へ導かれる。
【0027】第1蒸発器4aでは、冷媒液が冷媒分配器
43から蒸発伝熱管44aの表面に供給される。これに
より、管外に流下液膜が形成され、冷媒液は管内を流れ
る冷水から熱を奪って蒸発する。管外で蒸発した冷媒蒸
気は、第1吸収器5aに吸収され、蒸発しきれずに残っ
た冷媒は隔壁45に設置された冷媒再分配器46へ流下
する。このとき、伝熱管を固定した蒸発器の内壁あるい
は管軸方向途中に設けられた伝熱管支持板に、伝熱管群
上を流下する過程で移動した冷媒や、管群上から飛散し
て蒸発器の内壁に付着して蒸発せずに流下した冷媒も、
冷媒再分配器46へ流下する。
【0028】第2蒸発器4bでは、冷媒が冷媒再分配器
46から蒸発伝熱管44bの表面に供給され、第1蒸発
器と同様に蒸発伝熱管44bの管外で蒸発する。蒸発し
た冷媒蒸気は、第2吸収器5bに吸収される。蒸発せず
に流下した冷媒は、凝縮器3から流入した冷媒とともに
再び第1蒸発器内に送られる。冷水は、第2蒸発器で冷
却された後に第1蒸発器で冷却され、冷房負荷系へ導か
れる。したがって、伝熱管内を流れる冷水の温度は、上
流側にある第2蒸発器4bの方が高い。管外における冷
媒の蒸発温度も第2蒸発器4bの方が高い。すなわち、
第2蒸発器4bは、第1蒸発器4aに対して高い圧力で
作動する。冷房負荷系を通過して温度が上昇した冷水
は、再び第2蒸発器4bへ還流する。
【0029】低温熱交換器6で稀溶液と熱交換して温度
を下げた濃溶液は、濃溶液ポンプ61によって昇圧され
た後にまず第1吸収器5aに導かれ、溶液分配器53か
ら吸収伝熱管54aの表面に供給される。吸収伝熱管5
4aの表面では、第1蒸発器4aで蒸発した冷媒蒸気
が、溶液の流下液膜に吸収される。このとき発生する吸
収熱は、伝熱管内を流れる冷却水により除去される。し
たがって、溶液の吸収能力が維持され、ひいては冷媒蒸
気の吸収が促進される。
【0030】第1吸収器5aで冷媒蒸気を吸収した溶液
は、吸収伝熱管54aの下方に設けられた溶液再分配器
56に流下する。この溶液再分配器56は、冷媒再分配
器46と同様に隔壁45に設けられている。溶液再分配
器56に流下した溶液と冷媒再分配器46に流下した冷
媒とは混合しないよう、別個に設けられている。
【0031】伝熱管54aを固定する吸収器5の内壁あ
るいは管軸方向途中に設けられた伝熱管支持板に、伝熱
管群上を流下する過程で移動した溶液や、管群上から飛
散して吸収器5の内壁に付着したのちに流下した溶液も
溶液再分配器56に流下する。これらの溶液は、伝熱管
群上を流下して冷媒を吸収した溶液に再び合流する。
【0032】第2吸収器5bでは、溶液が溶液再分配器
56から吸収伝熱管54bの表面に供給される。この溶
液は、第1吸収器5aの場合と同様、吸収伝熱管54b
の管外に流下液膜を形成し、第2蒸発器4bで蒸発した
冷媒蒸気を吸収する。このとき発生する吸収熱も、第1
吸収器と同様に、伝熱管内を流れる冷却水によって除去
される。これにより、溶液の吸収能力が維持され、冷媒
蒸気の吸収が促進される。冷媒蒸気を吸収した溶液は、
吸収器5の底部に付設された稀溶液ポンプ51により、
低温熱交換器6に送られて吸収器に流入する濃溶液と熱
交換する。その後、一部は高温熱交換器7を経て高温再
生器1に送られ、残りは低温再生器2に送られる。
【0033】冷却水は、図示しない冷却塔などの冷却手
段から、第2吸収器5bの吸収伝熱管54bの管内に送
られて溶液を冷却する。その後、第1吸収器5aに導か
れて同様に溶液を冷却する。さらに、凝縮器3に導かれ
て低温再生器2で発生した冷媒蒸気を冷却して凝縮さ
せ、冷却手段に戻される。
【0034】吸収冷温水機内では、腐食抑制剤の反応等
により、不凝縮ガスが発生することがある。この不凝縮
ガスは、冷温水機内で最も圧力が低い吸収器に滞留する
傾向がある。不凝縮ガスが吸収器に滞留すると、冷媒蒸
気の吸収を妨げ、冷温水機の性能低下をもたらす。その
ため、この不凝縮ガスを速やかに機外へ排出して、性能
低下を防止する必要がある。本実施例によれば、冷温水
機内の不凝縮ガス排出手段を備えているので、この不具
合を解消できる。この詳細を、以下に説明する。
【0035】図2は、不凝縮ガス排出機構の系統図であ
る。吸収器5に滞留している不凝縮ガスは、稀溶液ポン
プ51に吸引される溶液に伴って高温再生器1および低
温再生器2に送られた後、凝縮器3に集まる。集まった
不凝縮ガスは、抽気吸込み配管80を介して抽気エジェ
クタ81で吸引される。稀溶液ポンプ51から吐出され
る溶液の一部がエジェクタ駆動配管82を介して導か
れ、抽気エジェクタ81の駆動源となる。抽気エジェク
タ81により凝縮器3から吸引された不凝縮ガスは、抽
気エジェクタ81を駆動した溶液とともに抽気エジェク
タ吐出配管83を通って気液分離器84に導かれる。気
液分離された溶液は第2吸収器5b内に導かれ、一方、
不凝縮ガスは抽気タンク85に集まる。
【0036】凝縮器3に集まった不凝縮ガスの一部は、
冷媒液に伴って蒸発器に移動し、冷媒配管31が接続さ
れた第2蒸発器4bから冷媒蒸気の流れとともに第2吸
収器5bに移動する。第2吸収器5bには稀溶液ポンプ
51が接続されているので、不凝縮ガスは再び各再生器
1、2を経由して凝縮器3に集まる。
【0037】次に、本実施例に用いる多段蒸発吸収器の
詳細を、図3及び図4を用いて説明する。蒸発器4およ
び吸収器5を隔壁45が複数段、本実施例においては2
段に分割している。この隔壁には、冷媒再分配器46、
溶液再分配器47及び吸収器4への冷媒の流入と蒸発器
への溶液の流入を防止する溢流防止板48が設けられて
いる。図3に、隔壁45の斜視図を示す。
【0038】冷媒再分配器46は、隔壁45の蒸発器4
に対応する部分に箱状の窪みとして形成されている。そ
して、多数の冷媒滴下孔47が伝熱管軸方向に沿って複
数の列をなしている。同様に、溶液再分配器56は、隔
壁45の吸収器に対応する部分に箱状の窪みとして形成
され、多数の溶液滴下孔57が伝熱管軸方向に沿って複
数の列をなしている。
【0039】図4に、冷媒再分配器46に多数設けられ
た冷媒滴下孔47の各列と、その下部の第2蒸発器4b
内の蒸発伝熱管44bの各列の位置関係を示す。冷媒滴
下孔47は、蒸発伝熱管44bの列数と同数列設けられ
ている。そして、蒸発伝熱管44bの各列の中心軸の真
上に、冷媒滴下孔47の各列の中心軸が位置している。
冷媒再分配器46の深さは、Hである。本実施例では、
この深さHを50mmである。
【0040】以上説明したように、本実施例では、蒸発
器と吸収器との対からなる蒸発吸収器を複数備えた吸収
冷温水機において、凝縮器から蒸発器に流入する冷媒
を、空調負荷系から還流する冷水が最初に流入する第2
蒸発器4bを含む第2蒸発吸収器に導いている。これに
より、冷媒をこの第2蒸発吸収器内で自己蒸発させ、冷
水を低温に冷却する第1蒸発器4a内の冷媒蒸気の圧力
を低く保つことができる。そして、第1蒸発器4a内の
蒸発温度を低く保ち、冷水の出口温度を低い温度で安定
させるとともに、蒸発温度と冷水の温度差を確保でき
る。これにより、伝熱面積を削減でき、蒸発器を小型化
できる。
【0041】ところで本実施例においては、凝縮器の冷
媒を、複数ある蒸発器の中で最も高い圧力で作動する第
2蒸発器に導いている。凝縮器から流入する冷媒の全流
量に対する自己蒸発量の割合は、流入する蒸発器内の圧
力により異なる。表1に、第1蒸発器と第2蒸発器の冷
水出口温度、蒸発温度、およびこの蒸発温度に対応する
凝縮器から流入する冷媒の自己蒸発率の比較を示す。
【0042】
【表1】
【0043】ここで、第2蒸発器については、冷水の温
度差を標準の5Kとしたものの他に、大温度差空調シス
テムを想定して冷水の温度差を8Kとしたものも併記し
ている。この表1において、第2蒸発器の冷水出口温度
は、冷温水機全体の冷水の入口温度と出口温度の中央値
である。また、蒸発温度は、すべて冷水出口温度からの
アプローチ温度を3Kとして定めた。冷媒自己蒸発率
は、凝縮器から流入する冷媒の一部が蒸発して、蒸発温
度と等しくなるまで潜熱冷却されるときの蒸発量として
求めた。
【0044】表1から、冷媒自己蒸発率は、蒸発温度が
高い、したがって高い圧力で作動する蒸発器ほど低いこ
とがわかる。冷媒の自己蒸発は、蒸発器内を低圧に維持
することの妨げになるばかりでなく、冷媒ミストの発生
を誘発する。この冷媒ミストの一部は、冷房能力に寄与
しない無効冷媒として蒸発器から吸収器への冷媒蒸気の
流れによって吸収器に運ばれ、冷温水機の性能を低下さ
せる一因となる。
【0045】これに対して本実施例においては、凝縮器
からの冷媒を、第1蒸発器に比べて高い蒸発温度および
蒸発圧力で動作する第2蒸発器に導いているので、自己
蒸発に伴って生じる冷媒ミストの発生が少ない。これに
より、冷媒ミストが無効冷媒化して性能を低下させるの
を減少できる。
【0046】また、本実施例によれば、凝縮器3から蒸
発器4に冷媒を導く冷媒配管31を、稀溶液ポンプ51
を接続した第2吸収器5bに連通している第2蒸発器4
bに接続しているので、凝縮器から冷媒液に随伴して蒸
発器4内に流入した不凝縮ガスを、吸収器5から速やか
に除去できる。
【0047】ところで、吸収冷温水機の蒸発器では、冷
水流路内の空気を容易に取り除けるように、冷水を下部
の伝熱管から上部に向かって通水する方法が一般的であ
る。本実施例においても、凝縮器3から冷媒が流入する
第2蒸発器は最下段となっている。このため、上段の第
1蒸発器4aには別途冷媒を送る手段が必要となる。そ
こで、蒸発器4および吸収器5を構成する容器を、第1
蒸発器4aおよび第1吸収器5aからなる部分と、第2
蒸発器4bおよび第2吸収器5bからなる部分とに、上
下方向に分割している。それとともに、最下段の第2蒸
発器4bの底部に、冷媒ポンプ41を設けている。
【0048】凝縮器から蒸発器に導かれた冷媒の中で、
自己蒸発せずに底部に流下した大部分の冷媒液は、この
冷媒ポンプから第1蒸発器の伝熱管群上に供給される。
そして、この伝熱管群で蒸発せずに流下した冷媒は、重
力によって第2蒸発器の伝熱管群上に供給される。
【0049】さらに、吸収器も蒸発器と同様に上下方向
に分割されているので、稀溶液ポンプもまた最下段の第
2吸収器の底部に1台のみ設置している。したがって、
本実施例では蒸発器への冷媒供給個所を下部に設けたに
もかかわらず、2つの蒸発吸収器の各々に冷媒を供給で
きる。これにより、冷媒ポンプ及び稀溶液ポンプの台数
を削減できる。
【0050】また、隔壁に冷媒再分配器を箱状の窪みと
して設けたので,管板、伝熱管の支持板および蒸発器の
内壁などの垂直面上に移動して流下する冷媒や、液滴と
なってエリミネータに捕捉された冷媒を、この冷媒再分
配器に集めることが出来る。そして、蒸発伝熱管群上を
流下した冷媒も、この冷媒再分配器に集めることができ
る。この冷媒再分配器に集められた冷媒は、冷媒再分配
器の底部に形成された穴から再び第2蒸発器内の伝熱管
の表面に供給される。これにより、蒸発器全体では、下
部に位置する第2蒸発器4bにおいても、伝熱管群上を
流下する冷媒流量の減少要因は冷媒自身の蒸発だけとな
る。したがって、伝熱管表面の濡れ面積すなわち気液界
面の減少と、それに伴う伝熱性能の低下を抑制できる。
【0051】同様に吸収器5においても、隔壁45に溶
液再分配器56を設けているので、吸収伝熱管54aの
表面から、管板、伝熱管の支持板、吸収器5の内壁など
の垂直面上に移動して流下する溶液や、液滴となってエ
リミネータ50に捕捉された溶液が、第1吸収器5a内
の溶液再分配器56に導かれる。この溶液再分配器に導
かれた溶液は、吸収伝熱管群上を流下した冷媒ととも
に、再び第2吸収器5b内の伝熱管54bの表面に供給
される。したがって、吸収器5全体の下部に位置する第
2吸収器5bにおいても吸収伝熱管群上を流下する溶液
流量が減少せず、これに伴う伝熱性能の低下を生じな
い。
【0052】さらに、第1吸収器内で管板や伝熱管の支
持板および吸収器5の内壁などの垂直面上に移動して流
下した溶液や、液滴となってエリミネータ50に捕捉さ
れた溶液は、冷却水で冷却されていないので、冷媒蒸気
の吸収割合が低い。そのため、伝熱管群上において冷媒
蒸気を吸収しながら流下した溶液に比べて、濃度が高
い。したがって、本実施例においては、濃度が高い溶液
を伝熱管群上から流下した溶液に合流させるので、第2
吸収器5bに供給される溶液濃度が濃くなり、第2吸収
器の5b吸収能力が向上する。
【0053】また本実施例によれば、第1吸収器5aの
伝熱管群上から逸れた濃度の濃い溶液が、直接吸収器5
の下部に流入することを防止できる。そのため、稀溶液
ポンプ51により各再生器に送られる稀溶液濃度が低下
して濃溶液との濃度差が大きくなる。この結果、溶液循
環量が少なくてすみ、配管サイズや稀溶液ポンプ、濃溶
液ポンプの容量を小型化できる。
【0054】なお、上記実施例においては、冷媒再分配
器46および溶液再分配器56の深さを50mmとして
いる。その結果、冷媒および溶液を、これら再分配器の
滴下孔の真下にそれぞれ位置する第2蒸発器4bおよび
第2吸収器5b伝熱管群上に、確実に供給する液ヘッド
を確保することができる。この理由について図5を用い
てさらに説明する。
【0055】図5は、図3および図4に示した隔壁45
を模擬して、冷媒再分配器46および溶液再分配器56
の適正な深さを、本発明者らが実験的に求めた結果を示
すグラフである。実験は、箱状の窪みを有するトレー形
状の液体分配器を用い、供試液体には水を使用した。そ
して、水の流量を変化させながらトレー内の水深および
各滴下孔からの滴下状態を観察した。滴下孔の数は、8
個、12個および16個の3種類である。
【0056】図5の横軸は、トレーに供給される水の流
量を表しており、縦軸はトレー内の水深と適正滴下率を
表す。ここで、適正滴下率を、供試液体が滴下孔から真
下に供給されている滴下孔の数を、全滴下孔数で割った
値として定義している。したがって、液体の分配が適正
に行われている状態では、この適性滴下率が100%と
なる。この状態は、トレー水深が約10mmを超える
と、ほぼ実現している。すなわち、滴下孔からその真下
に設置された伝熱管に、的確に液体を供給するために
は、少なくとも10mmのヘッドが必要であることがわ
かった。
【0057】一方、蒸発器内の冷媒量及び吸収器内の溶
液量には、適正値がある。また、トレーの深さが深くな
ると、蒸発器と吸収器を一体に形成した容器の大きさが
増大する。これらを考慮して、トレー深さの上限を10
0mmに定める。
【0058】本実施例では、冷媒再分配器46および溶
液再分配器56ともに50mmの深さがあるので、箱状
の窪みの内部に10mm以上のヘッドを確保することが
できる。そして、冷媒および溶液の伝熱管群上への再分
配を的確に行うことができ、伝熱管内を流れる冷水およ
び冷却水との熱交換を良好に保てる。
【0059】次に、本発明の他の実施例を、図6を用い
て説明する。本実施例は、上述の実施例とは、溶液冷却
熱交換器8を設けて、濃溶液ポンプ61から吸収器5に
送られる濃溶液を冷却している点が相違している。ここ
で、濃溶液を冷却する冷却源として、吸収器5に送られ
る冷却水の一部を分岐して用いている。そして、溶液冷
却熱交換器8を通過した冷却水を、吸収器5を通過した
後の冷却水に再び合流させている。
【0060】このように構成した本実施例では、吸収器
5に流入する濃溶液を吸収器入口で冷却しているので、
濃溶液が吸収器に流入する際にサブクール状態となる。
これにより、溶液が吸収器内に供給されたときの自己蒸
発とそれに伴う溶液ミストの発生、さらには蒸発器への
溶液ミストの飛散による性能低下を防止できる。
【0061】なお本実施例では、冷却源に用いる冷却水
を吸収器入口で分岐し、吸収器出口で合流している。し
かしながら、冷却水を吸収器出口、すなわち凝縮器入口
で分岐し、凝縮器出口で合流してもよいし、吸収器入口
で分岐し、凝縮器出口で合流してもよい。
【0062】本発明のさらに他の実施例を、図7を用い
て説明する。本実施例は、図1に示した実施例とは、第
2吸収器5bを通過した後の冷却水を第1吸収器5aに
通水しないで凝縮器3に導き、凝縮器3を通水した後に
第1吸収器5aに導いている点が相違する。
【0063】本実施例によれば、冷却水を吸収器、凝縮
器、吸収器の順に通水しているので、冷却水の出口温度
を高くすることができ、冷却水の大温度差化が可能にな
る。また、上記各実施例と同様、蒸発器が2段構成とな
っているので、冷水温度が高く蒸発温度および圧力が高
い第2蒸発器4bの影響が第1蒸発器4aに及ばない。
したがって、第1蒸発器4a内の圧力および蒸発温度を
低く保って冷水との温度差を確保できる。これにより、
伝熱面積を有効に利用することができるので、単一の蒸
発器とに比べて蒸発伝熱管を削減できる。この効果は、
冷水の温度差が大きい大温度差空調システムにおいて顕
著に現れることは明白である。
【0064】また表1から、冷水を大温度差とした場合
の第2蒸発器における自己蒸発量は、標準温度差の場合
よりもさらに少なくなることが分かる。したがって、2
段蒸発吸収型としたことによる冷媒ミストの発生量削減
の効果も冷水の大温度差化によって顕著となる。
【0065】すなわち、以上の各実施例を、冷水の温度
差が大きい大温度差空調システムに用いればその効果が
増大する。特に図7に示した実施例では、冷却水の大温
度差化が可能であるから、冷水と冷却水の両方を大温度
差とした空調システムに好適である。
【0066】本発明のさらに他の実施例を図8に示す。
これは、大温度差空調システムの例である。大温度差空
調システムは、空調運転時に冷水または温水を生成する
多段蒸発吸収型吸収冷温水機100、冷房運転時にこの
冷温水機の冷却水を生成する冷却塔110、この冷却水
を冷温水機に送る冷却水ポンプ120、冷温水機で生成
した冷温水と空気と熱交換する空調機130、熱交換し
た空気を室内に送風するファン131、熱交換した冷温
水を再び冷温水機100に送る冷温水ポンプ140を備
えている。
【0067】冷房運転時の冷水と冷却水、および室内と
空調機130との間を循環する空気の各要素間における
温度分布を、図8に示す。温度差を従来の5.5Kから
7.4Kに増大させたことにより、冷却水流量は75%
に低減される。温度差を従来の5Kから8Kに増大させ
たことにより、冷水流量は63%に低減される。その結
果、冷水および冷却水の搬送動力削減と配管サイズの小
型化を実現できる。
【0068】本実施例では、大温度差空調システムの熱
源機に、冷水を大温度差としても蒸発器の性能低下がな
い多段蒸発吸収型吸収冷温水機を用いているので、空調
システム全体のエネルギー効率が改善される。なお、本
実施例では冷温水機から空調機に送られる冷水の温度を
7℃としているが、これをさらに低温とすればさらに大
温度差化と搬送動力を低減できる。例えば、冷水温度を
5℃とすると、空調機から冷温水機に還流する冷水との
温度差は10Kとなり、従来の温度差5Kとした場合に
比べて冷水流量を50%低減できる。その結果、より一
層の搬送動力の低減と、配管サイズおよび冷水ポンプの
小型化による設置コストの削減が可能になる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
段蒸発吸収型の吸収冷温水機において、吸収器内に滴下
する溶液の自己蒸発を防止できるので、吸収器を小型化
できる。また本発明によれば、冷水の大温度差化によ
り、搬送動力を低減した低コストな大温度差空調システ
ムが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多段蒸発吸収型の吸収冷温水機の
一実施例の系統図である。
【図2】図1に示した吸収冷温水機の不凝縮ガスを排出
する部分の詳細図である。
【図3】図1に示した吸収冷温水機の冷媒再分配器部の
斜視図である。
【図4】図1に示した吸収冷温水機の冷媒再分配器を説
明するための図である。
【図5】図1に示した吸収冷温水機の再分配部における
滴下状況を説明する図である。
【図6】本発明に係る多段蒸発吸収型の吸収冷温水機の
他の実施例の系統図である。
【図7】本発明に係る多段蒸発吸収型の吸収冷温水機の
さらに他の実施例の系統図である。
【図8】本発明に係る大温度差空調システムの一実施例
の系統図である。
【符号の説明】
1…高温再生器、2…低温再生器、3…凝縮器、4…蒸
発器、5…吸収器、6…低温熱交換器、7…高温熱交換
器、31…冷媒配管、4a…第1蒸発器、4b…第2蒸
発器、41…冷媒ポンプ、42…冷媒吐出配管、43…
冷媒分配器、44a、44b…蒸発伝熱管、45…隔
壁、46…冷媒再分配器、50…エリミネータ、5a…
第1吸収器、5b…第2吸収器、51…稀溶液ポンプ、
53…溶液分配器、54a、54b…吸収伝熱管、56
…溶液再分配器、61…濃溶液ポンプ、100…多段蒸
発吸収型吸収冷温水機、110…冷却塔、120…冷却
水ポンプ、130…空調機、131…ファン、140…
冷水ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 富久 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 三宅 聡 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 Fターム(参考) 3L093 AA01 BB11 BB12 BB13 BB22 BB29 BB31 BB32 MM02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁により上下方向に多段に形成された蒸
    発器および吸収器と、凝縮器と、再生器とを備えた多段
    蒸発吸収型の吸収冷温水機において、前記多段の蒸発器
    と多段の吸収器は前記隔壁により各々蒸発器と吸収器の
    対を形成し、この隔壁に冷媒を収容する冷媒再分配器を
    形成し、この冷媒再分配器の深さを10〜100mmと
    したことを特徴とする多段蒸発吸収型の吸収冷温水機。
  2. 【請求項2】前記多段に形成された蒸発器段の中で最も
    高圧の段に前記凝縮器から液冷媒を導き、前記冷媒再分
    配器の底部に設けた多数の冷媒滴下孔を経て上部に形成
    された蒸発器段から下部に形成された蒸発器段へ、上部
    の蒸発器段で液のまま滞留した冷媒を導くことを特徴と
    する請求項1に記載の多段蒸発型の吸収冷温水機。
  3. 【請求項3】前記多段に形成された蒸発器の中で空調負
    荷系から還流する冷水が最初に流入する蒸発器段に、前
    記凝縮器から冷媒を導くことを特徴とする請求項1に記
    載の多段蒸発吸収型の吸収冷温水機。
  4. 【請求項4】前記多段に形成された吸収器の中で稀溶液
    を前記再生器へ送液する溶液循環ポンプが接続された吸
    収器段と対をなす蒸発器段に、前記凝縮器から冷媒を導
    くことを特徴とする請求項1に記載の多段蒸発吸収型の
    吸収冷温水機。
  5. 【請求項5】隔壁により上下方向に多段に形成された蒸
    発器および吸収器と、凝縮器と、再生器とを備えた多段
    蒸発吸収型の吸収冷温水機において、前記多段の蒸発器
    と多段の吸収器は前記隔壁により各々蒸発器と吸収器の
    対を形成し、この隔壁にこの隔壁の上側の蒸発器内で未
    蒸発の冷媒を収容する冷媒再分配器と、この隔壁の上側
    の吸収器内の溶液を収容する溶液再分配器とを形成し、
    この冷媒再分配器及び溶液再分配器の深さを10〜10
    0mmとしたことを特徴とする多段蒸発吸収型の吸収冷
    温水機。
  6. 【請求項6】前記多段に形成された各段の吸収器が、流
    下液膜式の吸収器段であることを特徴とする請求項5に
    記載の多段蒸発吸収型の吸収冷温水機。
  7. 【請求項7】前記冷媒再分配器は隔壁に形成された箱状
    の窪みであり、この窪みの底面には、この冷媒再分配器
    の下に位置する蒸発器段の複数の伝熱管位置に対応して
    多数の液体滴下孔が形成されていることを特徴とする請
    求項5に記載の多段蒸発吸収型の吸収冷温水機。
  8. 【請求項8】前記溶液再分配器は隔壁に形成された箱状
    の窪みであり、この窪みの底面には、この溶液再分配器
    の下に位置する吸収器段の複数の伝熱管位置に対応して
    多数の液体滴下孔が形成されていることを特徴とする請
    求項5に記載の多段蒸発吸収型の吸収冷温水機。
  9. 【請求項9】前記多段に形成された蒸発器段の中で被冷
    却流体が最後に流通する蒸発器と対をなす吸収器段が、
    前記再生器から還流する溶液が最初に導かれる吸収器段
    であり、この吸収器段に導かれる溶液と冷却水とを熱交
    換する溶液冷却用熱交換器を設けたことを特徴とする請
    求項1または5に記載の多段蒸発吸収型の吸収冷温水
    機。
  10. 【請求項10】蒸発器と吸収器を内包する容器を、それ
    ぞれが蒸発器の一部と吸収器の一部を含む複数の空間に
    分割することにより複数の蒸発器および吸収器を形成
    し、運転時に前記の各空間がそれぞれ異なる圧力で作動
    するように構成した多段蒸発吸収型吸収冷温水機におい
    て、冷却水をまず前記複数の吸収器のうちの一部に通水
    し、次に一旦凝縮器に通水し、さらに前記複数の吸収器
    のうちの残りの部分に順次通水するように冷却水流路を
    構成したことを特徴とする多段蒸発吸収型の吸収冷温水
    機。
  11. 【請求項11】熱源機系と負荷系を往復する冷水の行き
    温度と戻り温度との温度差が、定格運転状態において5
    Kよりも大きい大温度差空調システムであって、隔壁に
    より上下方向に多段に形成された蒸発器および吸収器
    と、凝縮器と、再生器とを有する多段蒸発吸収型の吸収
    冷温水機を備え、この吸収冷温水機は、前記多段の蒸発
    器と多段の吸収器が前記隔壁により各々蒸発器と吸収器
    の対を形成し、この隔壁に冷媒を収容する冷媒再分配器
    が形成され、この冷媒再分配器の深さが10〜100m
    mであることを特徴とする大温度差空調システム。
  12. 【請求項12】熱源機系と負荷系を往復する冷水の行き
    温度と戻り温度との温度差が、定格運転状態において5
    Kよりも大きい大温度差空調システムであって、隔壁に
    より上下方向に多段に形成された蒸発器および吸収器
    と、凝縮器と、再生器とを有する多段蒸発吸収型の吸収
    冷温水機を備え、前記多段の蒸発器と多段の吸収器は前
    記隔壁により各々蒸発器と吸収器の対を形成し、この隔
    壁にこの隔壁の上側の蒸発器内で未蒸発の冷媒を収容す
    る冷媒再分配器と、この隔壁の上側の吸収器内の溶液を
    収容する溶液再分配器とを形成し、この冷媒再分配器及
    び溶液再分配器の深さを10〜100mmとしたことを
    特徴とする大温度差空調システム。
  13. 【請求項13】熱源機系と負荷系を往復する冷水の行き
    温度と戻り温度との温度差が、定格運転状態において5
    Kよりも大きい大温度差空調システムにおいて、隔壁に
    より上下方向に多段に形成した蒸発器および吸収器と、
    凝縮器と、再生器とを有し、前記多段の蒸発器と多段の
    吸収器が前記隔壁により各々蒸発器と吸収器の対を形成
    した吸収冷温水機を前記熱源機系の熱源機に用いたこと
    を特徴とする大温度差空調システム。
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