JP2000178955A - 地中構造物の調査方法及び調査装置 - Google Patents

地中構造物の調査方法及び調査装置

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JP2000178955A
JP2000178955A JP10356761A JP35676198A JP2000178955A JP 2000178955 A JP2000178955 A JP 2000178955A JP 10356761 A JP10356761 A JP 10356761A JP 35676198 A JP35676198 A JP 35676198A JP 2000178955 A JP2000178955 A JP 2000178955A
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wave
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underground
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JP10356761A
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Shinya Nishio
伸也 西尾
Kokichi Baba
幸吉 馬場
Hiroshi Kazama
広志 風間
Katsuyuki Tamaoki
克之 玉置
Mitsugi Kuramochi
貢 倉持
Yoshinori Komatsu
義典 小松
Eiji Wakita
英治 脇田
Hideyuki Mano
英之 真野
Masami Takeuchi
正美 竹内
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中構造物の簡便で確実な調査方法及び調査
装置の提供を課題とする。また、地中構造物の再利用に
際して、該地中構造物の健全性をその外部より簡便かつ
確実に調べることのできる調査方法及び調査装置の提供
を課題とする。 【解決手段】 地下構造物の調査方法においては、地中
13にコアボーリング穴14Aを形成した後、内部15
から外部16に向けて弾性波17を発振し、直接波20
と反射波21とを、軸線19方向で間隔34aをおいて
受振して調査する方法を採用した。また、地下構造物の
調査装置においては、地中13に埋設されたケーシング
パイプ14と、その内部15から外部16に向けて弾性
波17を発振する発振器18と、直接波20及び反射波
21をケーシングパイプ14の軸線19方向で間隔34
aをおいて受振する受振器22とを備えた構成を採用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中構造物の有無
及び位置の確認や、既存杭等の地中構造物の再利用にあ
たっての健全性の調査を行う地中構造物の調査方法及び
調査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市の地下には、各種地中構造物が設置
されている。支持杭や地下室などの本設構造の構造物な
どは、比較的設計当時の図面が残っていることが多い
が、工事途中の変更などが図面に記入されていない場合
もある。また、古い構造物では、図面の無い場合も存在
する。特に山留壁など、仮設に使用された地中構造物で
は、図面に記入されていない例が多い。
【0003】従来より、都市におけるシールドトンネル
工事では、杭や土留壁などがトンネル設計位置に出現
し、工事の遂行に大きな支障となる例が多く報告されて
いる。このため、事前に地中構造物の所在位置を測定す
べく各種調査方法が提案されてきたが、有効な方法が少
ないのが現実である。
【0004】現在、都市部では有効な公共用地として道
路の地下が注目されており、今までの地下鉄や下水道の
需要のほか、地下道路の計画もなされている。この地下
道路の計画では、用地幅を広くとることや、地上との連
絡を考慮して出来るだけ浅く設置することなどの機能が
要求されるため、地中に残置された杭や土留壁などの障
害物を避けて構築することが困難となっている。
【0005】このため、これらの障害物を事前に発見
し、それに対する対処を行う必要がある。しかし、道路
では、自動車の通行を排除することが困難であるため、
大掛かりな試掘などを伴わない簡便で確実な調査方法が
求められている。現在実施されている地中構造物の調査
方法と、その間題点について以下に述べる。
【0006】まず、試掘による調査方法について説明す
る。これは、地上から地中構造物が存在すると考えられ
る位置を掘削し、地中構造物の上部を掘り出して確認す
る方法である。この試掘による調査方法の問題点は、次
の通りである。すなわち、作業が大掛かりとなるので、
その間中、地上を占有する必要が有り、道路などでは交
通の大きな障害となるという問題である。また、地中構
造物の位置がある程度予測できない場合には、広範囲に
試掘個所を設ける必要があり、費用がかかるとともに、
更に交通障害が拡大するという問題もある。
【0007】また、地上にビルや橋脚等の構造物がある
場合には、試掘すること自体が困難であるという問題も
ある。また、地中構造物の設置深度が大きい場合には、
試掘深さが深くなるため、山留などの費用がかかるとい
う問題もある。これは、地下水位が高い場合には特に問
題となり、地下水の処理が大掛かりとなって費用及び工
期の面で不利となる。また、試掘では、地中構造物の位
置の確認は出来るが、その設置深度の確認までは困難で
あるという問題もある。
【0008】次に、地上からのレーダーによる調査方法
について説明する。これは、大掛かりなレーダー測定器
を用いて、地上から電磁波による調査を行う方法であ
る。この方法は、地中埋設管などの調査に使用されてい
る調査方法である。この地上からのレーダーによる調査
方法の間題点は、調査可能深度が浅いので、杭や山留構
造物の調査が不可能であるということである。
【0009】次に、地中レーダーによる調査方法につい
て説明する。これは、地中に設けたコアボーリング穴内
に地中レーダー測定器を挿入し、これにより調査を行う
方法である。この地中レーダーによる調査方法の間題点
は、次の通りである。すなわち、ボーリング穴に挿入す
るためのレーダーを小型化する必要があるため、その測
定可能範囲がかなり狭くなるという問題である(発明者
の実験結果によると、その測定可能範囲は、周辺の条件
が良い場合でも1〜2m程度とかなり狭いという結果が
得られている。)。
【0010】また、地中レーダーは、電磁波を使用する
測定方法であるため、電磁波を吸収する水分が多い場合
には、その測定可能範囲が著しく狭くなる恐れがあると
いう問題もある。これは、特に地下水位以下の測定で
は、その測定可能範囲が例えば数10cmと実用になら
ない範囲になってしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、地中
構造物を調査することに対しての需要はかなり高く、今
日まで様々な企業がその調査方法の開発を競ってきた。
しかし、前述したように、地中構造物を調査するための
有効な方法が無いのが現状である。ところで、地中構造
物の調査方法は、上記説明のように障害物としての地中
構造物の有無及び位置を調査する目的の他に、例えば、
以下に説明するように、建設費のコストダウンを目的と
した地中構造物の再利用のための調査にも応用すること
が望まれている。
【0012】例えば、ビルの建替えでは、費用、工期の
両面から既存杭の再利用が検討されているが、既存杭は
地中に設置されているため、その位置、設置深度、健全
性等の確認が要求されており、その確実で簡便な調査方
法が求められてきている。今後は、さらに既存杭を再利
用するケースが増加すると推測され、これに伴い、確実
で簡便な既存杭の調査方法の重要性が高まることにな
る。
【0013】図16を参照しながら、場所打の既存杭1
の欠陥の例について以下に説明する。この図に示す欠陥
2は、コンクリート3が堅く(スランプが小さい)、流
動性が悪いため、コンクリート3が場所打に挿入された
鉄筋4の隙間を通って外部へ出ていくことができず、そ
の部分にコンクリート欠損部が生じた場合のものであ
る。欠陥5は、鉄筋4の設置後に地山が崩壊して、本来
はコンクリート3が打設されて杭となる部分に土砂が入
り込むことで、この部分にコンクリート3が打設され
ず、その部分に大掛かりなコンクリート欠損部分が生じ
た場合を示すものである。
【0014】これらの欠陥2及び欠陥5は、既存杭1の
機能に大きな欠陥をもたらすものであり、既存杭1の再
利用にあたっては、調査を行ってその有無を確認してお
く必要がある。しかし、前述したように、地中構造物の
位置の調査方法すら有効なものが無いのが現状であるた
め、これら欠陥2及び欠陥5を既存杭1の外部から調査
することは不可能であった。
【0015】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、以下の目的を達成しようとするものである。
すなわち、地中構造物の簡便で確実な調査方法及び調査
装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の
目的は、コストダウン及び工期短縮のための地中構造物
の再利用に際して、該地中構造物の健全性をその外部よ
り簡便かつ確実に調べることのできる調査方法及び調査
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の地中構造物の調
査方法及び調査装置は、上記課題を解決するために以下
の手段を採用した。すなわち、請求項1記載の地中構造
物の調査方法は、地中構造物の有無や位置等を調査する
地中構造物の調査方法において、地中にコアボーリング
穴を形成した後、該コアボーリング穴の内部から外部に
向けて弾性波を発振し、前記コアボーリング穴の近傍を
伝搬する直接波と、前記地中構造物で反射された反射波
とを、前記コアボーリング穴の軸線方向で間隔をおいて
受振して前記地中構造物の調査を行うことを特徴とす
る。
【0017】上記請求項1記載の地中構造物の調査方法
によれば、発振された弾性波の一部は、コアボーリング
穴の近傍を伝搬して直接波として受振され、発振点から
受振点までの長さ間隔を、この伝搬に要された伝搬時間
で割り算することで、地中における弾性波の伝搬速度が
求められる。この伝搬速度に、弾性波が発振されてから
反射波として受振されるまでに要した伝搬時間を掛け算
することで、弾性波の全経路の長さが求められる。発振
点と受振点との間の間隔は予め判っているので、この間
隔と弾性波の全経路の長さとから、地中構造物までの距
離が判明する。
【0018】請求項2記載の地中構造物の調査方法は、
請求項1記載の地中構造物の調査方法において、前記受
振を、前記軸線方向の複数箇所で行い、これらの受振間
隔を変えて前記調査を行うことを特徴とする。
【0019】上記請求項2記載の地中構造物の調査方法
によれば、地中構造物の外表面の形状を詳細に調査する
ことが目的である場合には、受振間隔を狭くする。ま
た、広い測定範囲での調査を行うことが目的である場合
には、受振間隔を広くする。
【0020】請求項3記載の地中構造物の調査方法は、
請求項1または2記載の地中構造物の調査方法におい
て、前記発振及び前記受振を、前記軸線に垂直な方向に
振動する水平波と、前記軸線に平行な方向に振動する鉛
直波との両方それぞれにおいて行うことを特徴とする。
【0021】上記請求項3記載の地中構造物の調査方法
によれば、水平波を用いた測定と、鉛直波を用いた測定
とをそれぞれ別々に実施して、両者の結果を比較するこ
とにより、地盤が、水平方向と鉛直方向とで性状が異な
る異方性を有していても、正確に調査することができ
る。
【0022】請求項4記載の地中構造物の調査方法は、
請求項1から3のいずれかに記載の地中構造物の調査方
法において、平面視して前記地中構造物回りに少なくと
も3箇所以上のコアボーリング穴を配設し、これら各コ
アボーリング穴毎に前記発振及び前記受振を行うことを
特徴とする。
【0023】上記請求項4記載の地中構造物の調査方法
によれば、各コアボーリング穴毎にこれらから地中構造
物の外表面までの距離を測定した後、各コアボーリング
穴を中心として各測定距離を半径とする円弧をそれぞれ
描き、これら円弧の外縁によって計測範囲を区画するこ
とで、その区画範囲内に地中構造物が位置することと、
地中構造物の大きさがその区画範囲内の大きさであるこ
ととが特定される。
【0024】請求項5記載の地中構造物の調査装置は、
地中構造物の有無や位置等を調査する地中構造物の調査
装置において、地中に埋設されたケーシングパイプと、
該ケーシングパイプ内に挿入され、その内部から外部に
向けて弾性波を発振する発振器と、前記ケーシングパイ
プの近傍を伝搬する直接波及び前記地中構造物で反射さ
れた反射波を前記ケーシングパイプの軸線方向で間隔を
おいて受振する受振器とが備えられていることを特徴と
する。
【0025】上記請求項5記載の地中構造物の調査装置
によれば、発振器から放たれた弾性波の一部は、ケーシ
ングパイプの近傍を伝搬して受振器により直接波として
受振され、発振器から受振器までの長さ間隔を、この伝
搬に要された伝搬時間で割り算することで、地中におけ
る弾性波の伝搬速度が求められる。この伝搬速度に、弾
性波が発振されてから反射波として受振器で受振される
までに要した伝搬時間を掛け算することで、弾性波の全
経路の長さが求められる。発振器と受振器との間隔は予
め判っているので、この間隔と弾性波の全経路の長さと
から、地中構造物までの距離が判明する。
【0026】請求項6記載の地中構造物の調査装置は、
請求項5記載の地中構造物の調査装置において、前記受
振器が、前記軸線方向に複数設けられ、これら受振器間
の離間距離である受振間隔が、長さ調節自在とされてい
ることを特徴とする。
【0027】上記請求項6記載の地中構造物の調査装置
によれば、地中構造物の外表面の形状を詳細に調査する
ことが目的である場合には、各受振間隔を狭くする。ま
た、広い測定範囲での調査を行うことが目的である場合
には、各受振間隔を広く取る。
【0028】請求項7記載の地中構造物の調査装置は、
請求項5または6記載の地中構造物の調査装置におい
て、前記発振器が、前記軸線に垂直方向に振動する水平
波を発振する水平波発振器と、前記軸線に平行な方向に
振動する鉛直波を発振する鉛直波発振器とを備え、前記
受振器が、前記水平波を受振する水平波受振器と、前記
鉛直波を受振する鉛直波受振器とを備えていることを特
徴とする。
【0029】上記請求項7記載の地中構造物の調査装置
によれば、水平波発振器及び水平波受振器を用いた水平
波による測定と、鉛直波発振器及び鉛直波受振器を用い
た鉛直波による測定とをそれぞれ別々に実施して、両者
の結果を比較することにより、地盤が、水平方向と鉛直
方向とで性状が異なる異方性を有していたとしても、正
確に調査することができる。
【0030】請求項8記載の地中構造物の調査装置は、
請求項5から7のいずれかに記載の地中構造物の調査装
置において、前記発振器及び前記受振器が、前記軸線方
向で剛性を有するとともに該軸線に垂直な曲げ方向では
弾性を有する連結器で互いに連結されていることを特徴
とする。
【0031】上記請求項8記載の地中構造物の調査装置
によれば、発振器及び受振器間の間隔は、連結ロッドの
軸線方向の剛性により一定長さに保たれるようになって
いるが、受振器及び発振器をケーシングパイプの内壁面
に密着させる場合には、必要に応じて連結ロッドが曲げ
方向に若干曲がることで密着しやすくなっている。ま
た、このように連結ロッドが若干曲がれるような自由度
を有しているので、受振器及び発振器をスムーズにケー
シングパイプ内に挿入しやすくなっている。
【0032】請求項9記載の地中構造物の調査装置は、
請求項5から8のいずれかに記載の地中構造物の調査装
置において、前記発振器及び前記受振器には、前記ケー
シングパイプの内壁面に合致する形状の当接面が形成さ
れているとともに、これら当接面を前記内壁面に向けて
圧着する圧着機構が備えられていることを特徴とする。
【0033】上記請求項9記載の地中構造物の調査装置
によれば、ケーシングパイプの内壁面と発振器及び受振
器の各当接面とは、面接触し、さらに、圧着機構によっ
て当接面は内壁面に向けて押し付けられるので、これら
の間の密着が十分になされる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる地中構造物
の調査装置の一実施形態につき、図面を参照しながら説
明する。図1、図2に示す地中構造物の調査装置は、地
中構造物10の有無や位置等を調査するものであり、地
中13に形成されたコアボーリング穴14A内に、上端
11が地表12に開口した状態で鉛直下方に向けて埋設
された中空円柱形状のケーシングパイプ14と、該ケー
シングパイプ14内に挿入され、その内部15から外部
16に向けて弾性波17を発振する1台の発振器18
と、ケーシングパイプ14の近傍を伝搬する直接波20
及び地中構造物10で反射された反射波21を受振する
6台の受振器22(発振器18の上下にそれぞれ3個づ
つ、ケーシングパイプ14の軸線19に平行な一直線上
に配置されている)とが備えられている。
【0035】さらに、図1に示すように、本調査装置に
は、地上に設置され、各受振器22からのデータを信号
ケーブル24を介して受け入れるとともに増幅する直流
アンプ25と、該直流アンプ25からのデータを受け入
れて波形で確認する波形モニター用のオシロスコープ2
6と、直流アンプ25からのデータを受け入れてこれを
保存するデータレコーダ27と、ケーブル24aを介し
て発振器18への弾性波発振指示を行う直流ソレノイド
駆動装置28とが備えられている。
【0036】上記弾性波17の発振と、直接波20及び
反射波21の受振とにおいては、軸線19に垂直な方向
に振動する水平波(以下、SH波と称する)を用いた計
測を行う場合と、軸線19に平行な方向に振動する鉛直
波(以下、SV波と称する)を用いた計測を行う場合と
があり、いずれか一方を計測目的に応じて選択するよう
になっている。すなわち、SH波による測定を選択した
場合には、図3に示すように、水平波発振器29と、複
数個の水平波受振器31とを組み合わせて構成したもの
を使用する。また、SV波による測定を選択した場合に
は、図4に示すように、鉛直波発振器30と、複数個の
鉛直波受振器32とを組み合わせて構成したものを使用
する。SH波による計測とSV波による計測との両方を
行う必要がある場合には、まずSH波とSV波のどちら
による計測を先に行うかを選択し、その後、選択結果に
基づいて図3または図4のいずれか一方の構成に調査装
置を組み上げて計測を行う。その計測後、調査装置を引
き出してから他方の構成に組み替え、再度計測を実施す
る。
【0037】なお、水平波発振器29におけるSH波の
発振は、軸線19に垂直な打撃力による振動をケーシン
グパイプ14の内壁面33に伝達することで発生させる
ようになっている。また、鉛直波発振器30におけるS
V波の発振は、軸線19に平行な打撃力による振動をケ
ーシングパイプ14の内壁面33に伝達することで発生
させるようになっている。
【0038】このように、測定をSH波による測定とS
V波による測定とに分けている理由は、地盤が水平方向
と鉛直方向とで性状に大きな違い(異方性)がある場合
に、両計測結果を比較して差異を調査することにより、
より正確な測定を行うことにある。
【0039】図1に示すように、発振器18とその両隣
の受振器22との間には、等しく間隔34aが設けられ
ている。また、各受振器22間には、これらの離間距離
である受振間隔34が等しく設けられており、かつ長さ
調節自在とされている。各受振間隔34は、短くするこ
とにより地中構造物10の表面形状をかなり詳細に測定
することが可能となり、逆に、長くすることにより測定
可能な距離が長くなって広範囲の測定が可能となるの
で、適宜計測目的に応じてその長さを決めることが好ま
しい。
【0040】図3、図4に示すように、各受振器22間
と、発振器18とその両隣の受振器18間は、軸線19
方向で剛性を有するとともに、該軸線19に垂直な曲げ
方向では弾性を有するねじ込み式の連結ロッド35で互
いに連結されており、上述の理由により、ねじ込み長さ
を調節することで、計測目的に応じて間隔34aや受振
間隔34が長さ調節できるようになっている。
【0041】本調査装置における測定では、発振器18
が弾性波17を地中13に発振し、受振器22が地中1
3を伝わってきた直接波20及び反射波21を受振して
測定を行うようになっている。このため、これら発振器
18及び各受振器22は、発振、受振を確実に行うため
に、ケーシングパイプ14の内壁面33に密着させた状
態で使用する必要がある。そのため、図3、図4に示す
ように、各受振器22及び発振器18には、ケーシング
パイプ14の内壁面33に合致する形状の当接面36が
形成されているとともに、これら当接面36を内壁面3
3に向けて圧着する圧着機構37がそれぞれ備えられて
いる。
【0042】これら圧着機構37は、各受振器22及び
発振器18の背面に設けられた空圧ピストンであり、図
示しない空気管を介して地上からの空気を取り入れたり
排気することで軸線19に垂直方向に伸縮し、各受振器
22及び発振器18の各当接面36とケーシングパイプ
14の内壁面33とを容易かつ確実に密着あるいは離脱
させるようになっている。
【0043】図5〜図8を参照しながら、発振器18に
ついての詳細説明を以下に行う。まず、水平波発振器2
9について図5、図6を参照しながら説明する。この水
平波発振器29は、前記SH波を発生させるための直流
ソレノイド38と、前記圧着機構37とから概略構成さ
れている。直流ソレノイド38は、SH波を発生させる
ため、その取付け方向が水平となっている。直流ソレノ
イド38は、地上の直流ソレノイド駆動装置28からの
信号により電気的に水平方向に動いて打撃力を発生し、
この打撃力による振動をケーシングパイプ14の内壁面
33に伝えることで、SH波を発生させるようになって
いる。
【0044】次に、鉛直波発振器30について、図7、
図8を参照しながら説明する。この鉛直波発振器30
は、前記SV波を発生させるための直流ソレノイド39
と、前記圧着機構37とから概略構成されている。直流
ソレノイド39は、SV波を発生させるため、その取付
け方向が鉛直となっている。直流ソレノイド39は、直
流ソレノイド駆動装置28からの信号により、電気的に
鉛直方向に動いて打撃力を発生し、この打撃力による振
動をケーシングパイプ14の内壁面33に伝えること
で、SV波を発生させるようになっている。
【0045】図9〜図12を参照しながら、受振器22
についての詳細説明を以下に行う。まず、水平波受振器
31について図9、図10を参照しながら説明する。こ
の水平波受振器31は、SH波を受振するための圧電型
加速度計40と、圧着機構37とから概略構成されてい
る。圧電加速度計40は、SH波を受振するために、そ
の取付け方向が水平となっている。圧電型加速度計40
は、ケーシングパイプ14の内壁面33からの振動を受
振する。そして信号は、信号ケーブル24を介して前記
直流アンプ25に送られて増幅され、その後、前記オシ
ロスコープ26で波形を確認しながら、前記データレコ
ーダ27にて保存されるようになっている。
【0046】次に、鉛直波受振器32について図11、
図12を参照しながら説明する。この鉛直波受振器32
は、SV波を受振するための圧電型加速度計41と、圧
着機構37とから概略構成されている。圧電加速度計4
1は、SV波を受振するために、その取付け方向が鉛直
となっている。圧電型加速度計41は、ケーシングパイ
プ14の内壁面33からの振動を受振する。そして信号
は、信号ケーブル24を介して直流アンプ25に送られ
て増幅され、その後、オシロスコープ26で波形を確認
しながら、データレコーダ27にて保存されるようにな
っている。
【0047】上記構成を有する本実施形態の地中構造物
の調査装置による調査方法について、以下に説明を行
う。本実施形態では、場所打の既存杭を地中構造物10
とし、これをSH波により調査することを例として説明
を行う。まず、地中13にコアボーリング穴14Aを形
成し、ケーシングパイプ14を埋設する。その後、ケー
シングパイプ14の内部15に、連結ロッド35によっ
て互いに等しい間隔34aで直線状に連結された1台の
水平波発振器29及びその上下に各3台づつ配置された
6台の水平波受振器31を、それぞれケーブル24a、
信号ケーブル24に接続した状態で挿入する。
【0048】測定したい深度まで挿入した後、水平波発
振器29及び各水平波受振器31の各圧着機構37を駆
動させる。すると、前記空圧ピストンが空気圧により伸
展してその全長が伸び、水平波発振器29及び各水平波
受振器31の各当接面36をケーシングパイプ14の内
壁面33に確実に密着固定させる。直流ソレノイド駆動
装置28より水平波発振器29にケーブル24aを介し
て計測開始信号を発振し、これにより、直流ソレノイド
38は電気的に水平方向に動いて打撃力を発生する。こ
の打撃力による振動をケーシングパイプ14の内壁面3
3に伝えることで、弾性波17であるSH波を内部15
から外部16に向けて発生させる。
【0049】水平波発振器29から放たれたSH波であ
る弾性波17の一部は、コアボーリング穴14Aの近傍
を伝搬して各水平波受振器31により直接波20として
受振され、水平波発振器29から水平波受振器31まで
の離間距離を、この伝搬に要された伝搬時間で割り算す
ることで、地中13における弾性波17の伝搬速度が求
められる。
【0050】この伝搬速度に、弾性波17が発振されて
から地中構造物10で反射されて反射波21として各水
平波受振器31で間隔34aをおいて受振されるまでに
要した伝搬時間を掛け算することで、各反射波21の全
経路の長さが求められる。水平波発振器29と各水平波
受振器31との離間距離は、予め判っているので、この
離間距離と反射波21の全経路の長さとから、地中構造
物10の外表面までの距離が判明する。測定深度を変化
させ、各測定深度毎に計測を繰り返すことにより、コア
ボーリング穴14Aと地中構造物10の外表面との距離
の、深度方向分布が測定される。
【0051】以上のような計測を、他の箇所に設けた複
数のコアボーリング穴14Aにて実施することで、地中
構造物10の外表面形状を得ることができる。これによ
り、従来の技術で説明した図16に示される欠陥2や欠
陥5などの有無及びその程度を外部16から調査するこ
とが可能となる。なお、上記測定において、コアボーリ
ング穴14Aを地中構造物10の深度よりも深く設置
し、地中構造物10の最下部よりも深く測定することに
より、その設置深度を調査することも可能である。
【0052】上記計測は、地中構造物10の概ねの位置
が予め判っている場合の計測実施例であるが、もし、地
中構造物10の位置が不明の場合には、まず、同一のケ
ーシングパイプ14において一定深度での計測を実施
し、次に、計測深度を変えずに軸線19回りに水平波発
振器29及び水平波受振器31の向きを回転させ、同じ
計測を繰り返す。この計測で地中構造物10の位置が判
明したら、次は、測定深度を移動させて地中構造物10
の外表面形状の計測を実施する。
【0053】次に、図13、図14を参照しながら、地
中構造物10の位置、すなわち、各コアボーリング穴1
4A等からの距離と方向との両方を正確に計測する方法
について以下に説明する。まず、地中構造物10の形状
が予め判っている場合について、図13を参照しながら
説明する。ここでは、地中構造物10は、直径dを有す
る円柱形状の既存杭であり、鉛直方向が長手となるよう
に埋設されている場合について説明する。
【0054】地中構造物10の回りに2箇所のコアボー
リング穴14B、14Cを配設し、これら各コアボーリ
ング穴14B、14C毎に計測を行う。すなわち、最初
にコアボーリング穴14Bに水平波発振器29及び各水
平波受振器31を挿入し、所定の深度で水平波発振器2
9及び各水平波受振器31をケーシングパイプ14に密
着固定し、SH波の発振及び受振により測定を実施す
る。測定する方向を軸線19回りに徐々に回転して変化
させ、同様の測定を実施する。すると地中構造物10が
複数ある場合には、その数だけ反射波21の計測が得ら
れる。このとき、コアボーリング穴14Bから地中構造
物10の外表面までの距離Lb及び概略の方向のデータ
を記録する。この計測を地中構造物10の最下点より下
まで実施することにより、地中構造物10の外表面まで
の距離Lb、概略の方向、地中構造物10の最下点の深
さが判明する。
【0055】次に、コアボーリング穴14B内の水平波
発振器29及び各水平波受振器31をコアボーリング穴
14C内に移動して挿入し、上記と同様の計測を実施し
て、地中構造物10の外表面までの距離Lc、概略の方
向、地中構造物10の最下点の深さに関する計測結果を
得る。以上の計測結果により、地中構造物10の大きさ
がある程度事前に判明しているので、地中構造物10を
平面視した場合のその中心位置は、コアボーリング穴1
4BからLb+d/2の半径で描く円弧Cbと、コアボ
ーリング穴14CからLc+d/2の半径で描く円弧C
cの交点Xとして求められる。また、地中構造物10の
設置深度については、上記計測により、既に求められて
いるので、地中構造物10の位置が特定できる。
【0056】次に、地中構造物10の大きさが事前に推
定できない場合での位置の特定方法について、図14を
参照しながら説明する。ここでも同様に、地中構造物1
0は、円柱形状の既存杭であり、鉛直方向が長手となる
ように埋設されている場合について説明する。平面視し
て、地中構造物10の回りに少なくとも3箇所(この実
施形態では3箇所)のコアボーリング穴14D、14
E、14Fを配設し、これら各コアボーリング穴14
D、14E、14F毎にSH波の発振及び受振を行うこ
とにより、地中構造物10の位置をある程度正確に推定
する。
【0057】すなわち、最初にコアボーリング穴14D
に水平波発振器29及び各水平波受振器31を挿入し、
所定の深度で水平波発振器29及び各水平波受振器31
をケーシングパイプ14に密着固定し、SH波の発振及
び受振により測定を実施する。測定する方向を軸線19
回りに徐々に回転して変化させ、同様の測定を実施す
る。すると地中構造物10が複数ある場合には、その数
だけ反射波21の計測が得られる。このとき、コアボー
リング穴14Dから地中構造物10の外表面までの距離
Ld及び概略の方向のデータを記録する。この計測を地
中構造物10の最下点より下まで実施することにより、
地中構造物10の外表面までの距離Ld、概略の方向、
地中構造物10の最下点の深さが判明する。
【0058】次に、コアボーリング穴14D内の水平波
発振器29及び各水平波受振器31をコアボーリング穴
14E内に移動して挿入し、上記と同様の計測を実施
し、地中構造物10の外表面までの距離Le及び概略の
方向に関する計測結果を得る。更に、コアボーリング穴
14E内の水平波発振器29及び各水平波受振器31を
コアボーリング穴14F内に移動して挿入し、上記と同
様の計測を実施し、地中構造物10の外表面までの距離
Lf及び概略の方向に関する計測結果を得る。
【0059】以上の結果により、地中構造物10を平面
視した場合のその位置は、コアボーリング穴14Dを中
心とする半径Ldの円弧Cdと、コアボーリング穴14
Eを中心とする半径Leの円弧Ceと、コアボーリング
穴14Fを中心とする半径Lfの円弧Cfとの外側(図
の斜線部分)に地中構造物10が存在することが判明す
る。なお、この実施形態では、計測点数を最低の3点と
したが、更にコアボーリング穴の設置数を増やすことに
より、より詳細な形状の測定ができるようにしても良
い。
【0060】次に、図15を参照しながら、道路40内
の複数の地中構造物10を調査する場合の例を以下に説
明する。交通の邪魔にならないように道路40の両側方
に複数のコアボーリング穴14Gを設置する。これら各
コアボーリング穴14G毎に水平波発振器29及び各水
平波受振器31を挿入して測定を実施すれば、上記の原
理により、各地中構造物10の位置や概略の形状が把握
できる。このときの地中構造物の調査装置は、多数用意
する必要が無く、例えば1式の水平波発振器29及び各
水平波受振器31を使用して、これを各コアボーリング
穴14G間で移動させることにより、全てのコアボーリ
ング穴14Gでの測定が可能となる。また、地中構造物
10の設置深度も、上記と同様に、各コアボーリング穴
14Gの設置深度を地中構造物10の最下点よりも深く
することで測定が可能である。
【0061】本発明の地中構造物の調査方法によれば、
弾性波17を発する発振器18の外形が小さくて済むの
で、小さな孔径のコアボーリング穴14Aで計測可能で
あり、大掛かりな試掘が不要である。また、計測には弾
性波17を使用するので、測定可能距離が長く、1つの
コアボーリング穴14Aで多くの地中構造物10の調査
が行える上に、測定の誤差が小さくて正確であり、さら
には、地下水などの水の影響を受けにくい。また、地中
構造物10の外部16からその外表面形状の計測ができ
るため、例えば既存杭の健全性の調査にも適用可能であ
る。これらにより、地中構造物10の簡便で確実な調査
方法を提供することが可能となる。また、コストダウ
ン、工期短縮のための地中構造物10の再利用に際し
て、該地中構造物10の健全性をその外部16より簡便
かつ確実に調べることのできる調査方法を提供すること
も可能となる。
【0062】また、上記調査方法において、地中構造物
10の外表面の形状を詳細に調査することが目的である
場合には、各受振間隔34を狭くし、また、広い測定範
囲での調査を行うことが目的である場合には、各受振間
隔34を広く取るように調整することで、測定範囲及び
調査目的に合わせた調査が可能となる。
【0063】また、上記調査方法において、SH波を用
いた測定と、SV波を用いた測定とをそれぞれ別々に実
施して、両者の結果を比較することにより、地盤に異方
性が有って水平方向と鉛直方向との性状が異なる場合で
あっても、正確に調査することが可能となる。
【0064】また、上記調査方法において、地中構造物
10回りに少なくとも3箇所以上のコアボーリング穴1
4D、14E、14Fを配設し、これら各コアボーリン
グ穴14D、14E、14F毎に弾性波17を発振及び
受振して、各コアボーリング穴14D、14E、14F
毎にこれらから地中構造物10の外表面までの距離L
d、Le、Lfを測定した後、各コアボーリング穴14
D、14E、14Fを中心として各測定距離Ld、L
e、Lfを半径とする円弧Cd、Ce、Cfをそれぞれ
描き、これら円弧の外縁によって計測範囲を区画するこ
とで、その区画範囲内に地中構造物10が位置すること
と、地中構造物10の大きさがその区画範囲内の大きさ
であることとが特定されるので、地中構造物10の大き
さが予め不明であっても、その位置と大きさを特定する
こととが可能となる。また、これは既存杭の健全性調査
にも適用可能であり、その欠損部分を含めた外形形状を
外側から傷つけることなく測定することが可能となる。
【0065】また、本発明の地中構造物の調査装置によ
れば、発振器18及び各受振器22は、弾性波17を使
用する装置であって外形が小さくて済むので、小さな孔
径のコアボーリング穴14Aで計測可能であり、大掛か
りな試掘が不要である。また、計測には弾性波17を使
用するので、測定可能距離が長く、1つのコアボーリン
グ穴14Aで多くの地中構造物10の調査が行える上
に、測定の誤差が小さくて正確であり、さらには、地下
水などの水の影響を受けにくくなっている。また、地中
構造物10の外部16からその外表面形状の計測ができ
るため、例えば既存杭の健全性の調査にも適用可能であ
る。これらにより、地中構造物10の簡便で確実な調査
装置を提供することが可能となる。また、コストダウ
ン、工期短縮のための地中構造物の再利用に際して、該
地中構造物10の健全性をその外部16より簡便かつ確
実に調べることのできる調査装置を提供することも可能
となる。
【0066】また、上記調査装置において、地中構造物
10の外表面の形状を詳細に調査することが目的である
場合には、各受振器22間の各受振間隔34を狭くし、
また、広い測定可能範囲での調査を行うことが目的であ
る場合には、各受振間隔34を広く取るように調整する
ことで、測定範囲または調査目的に合わせた調査が可能
となる。
【0067】また、上記調査装置において、水平波発振
器29及び水平波受振器31を用いたSH波による測定
と、鉛直波発振器30及び鉛直波受振器32を用いたS
V波による測定とをそれぞれ別々に実施して、両者の結
果を比較することにより、地盤に異方性が有って水平方
向と鉛直方向との性状が異なる場合であっても、正確な
調査を行うことが可能となる。
【0068】また、上記調査装置において、発振器18
及び受振器22の間と、各受振器22間を、弾性ロッド
35で連結することにより、これら受振間隔34は、連
結ロッド35の軸線方向の剛性により一定長さに保たれ
るようになっているが、受振器22及び発振器18をケ
ーシングパイプ14の内壁面33に密着させる場合に
は、必要に応じて連結ロッド35が曲げ方向に若干曲が
ることで密着しやすくなっている。また、このように連
結ロッド35は、若干曲がれるようにある程度の自由度
を有しているので、各受振器22及び発振器18をスム
ーズかつ容易にケーシングパイプ14内に挿入できるよ
うになっている。
【0069】また、上記調査装置において、受振器18
及び各発振器22は、ケーシングパイプ14の内壁面3
3に合致する形状の当接面36を備えるとともに、これ
ら当接面36を内壁面33に向けて圧着する圧着機構3
7を備えることで、内壁面33と発振器18及び各受振
器22の各当接面36とが十分に密着できるので、効率
よく発振及び受振における振動の伝搬を行うことができ
る。
【0070】なお、上記実施形態では、発振器18は1
台、受振器22は6台としたが、これに限らず、計測条
件に合わせてその台数を適宜変更しても良い。
【0071】また、上記実施形態では、ケーシングパイ
プ14は中空円柱形状としたが、これに限らず、軸線1
9に垂直な断面が、多角形形状のものを採用しても良
い。
【0072】また、上記実施形態では、地中構造物10
が場所打の既存杭である例をもとに説明を行ったが、こ
れに限らず、その他の地中構造物10の調査に用いても
良い。
【0073】また、上記実施形態では、各受振器22間
と、発振器18とその両隣の受振器22との間の連結
は、ねじ込み式の連結ロッド35で連結する構成を採用
したが、これに限らず、間隔34aや受振間隔34を一
定に保った状態で各受振器22間、及び発振器18とそ
の両隣の受振器22との間を連結するとともに、これら
受振器22及び発振器18がケーシングパイプ14の内
壁面33に密着するためにある程度の自由度を有する構
成であれば良く、例えば、図示されない板状の連結具を
ボルトや溶接等で連結する方法など、その他の連結方法
を採用しても良い。
【0074】また、上記実施形態では、水平波発振器2
9と水平波受振器31とによりSH波を使用した計測を
行うものとしたが、地盤が異方性を有している恐れがあ
る場合には、この計測に加えて、鉛直波発振器30と鉛
直波受振器32とによりSV波を使用した計測も行い、
両計測結果を比較することで正確な調査を行うものとし
ても良い。
【0075】また、上記実施形態では、各受振器22間
の受振間隔34は一定長さとしたが、地中構造物10の
表面形状を詳細に測定するか、もしくは、広範囲の測定
を行うことを目的とするかによってこれら受振間隔34
を変えて調査を行うものとしても良い。
【0076】また、上記実施形態の圧着機構37は、空
圧ピストンであり、図示しない空気管を介して地上から
の空気を取り入れたり排気することで伸縮する構成を採
用したが、これに限らず、当接面36をケーシングパイ
プ14の内壁面33に押しつけて密着させるものであれ
ば良く、スプリング等のその他の構成を有する圧着機構
を採用しても良い。
【0077】
【発明の効果】本発明の地中構造物の調査方法によれ
ば、弾性波を発する装置の外形が小さくて済むので、小
さな孔径のコアボーリング穴で計測可能であり、大掛か
りな試掘が不要である。また、計測には弾性波を使用す
るので、測定可能距離が長く、1つのコアボーリング穴
で多くの地中構造物の調査が行える上に、測定の誤差が
小さくて正確であり、さらには、地下水などの水の影響
を受けにくい。また、地中構造物の外部からその外表面
形状の計測ができるため、例えば既存杭の健全性の調査
にも適用可能である。これらにより、地中構造物の簡便
で確実な調査方法を提供することが可能となる。また、
コストダウン、工期短縮のための地中構造物の再利用に
際して、該地中構造物の健全性をその外部より簡便かつ
確実に調べることのできる調査方法を提供することも可
能となる。
【0078】また、上記調査方法において、地中構造物
の外表面の形状を詳細に調査することが目的である場合
には、受振間隔を狭くし、また、広い測定可能範囲での
調査を行うことが目的である場合には、受振間隔を広く
取るように調整することで、測定範囲及び調査目的に合
わせた調査が可能となる。
【0079】また、上記調査方法において、水平波を用
いた測定と、鉛直波を用いた測定とをそれぞれ別々に実
施して、両者の結果を比較することにより、地盤に異方
性が有って水平方向と鉛直方向との性状が異なる場合で
あっても、正確な調査が可能となる。
【0080】また、上記調査方法において、地中構造物
回りに少なくとも3箇所以上のコアボーリング穴を配設
し、これら各コアボーリング穴毎に弾性波を発振及び受
振して、各コアボーリング穴毎にこれらから地中構造物
までの距離を測定した後、各コアボーリング穴を中心と
して各測定距離を半径とする円をそれぞれ描き、これら
円の外縁によって計測範囲を区画することで、その区画
範囲内に地中構造物が位置することと、地中構造物の大
きさがその区画範囲内の大きさであることとが特定され
るので、地中構造物の大きさが予め不明であっても、そ
の位置と大きさを特定することが可能となる。また、こ
れは既存杭の調査にも適用可能であり、その欠損部分を
含めた外形形状を外側から傷つけることなく測定が可能
となる。
【0081】本発明の地中構造物の調査装置によれば、
弾性波を使用する装置で外形が小さくて済むので、小さ
な孔径のコアボーリング穴で計測可能であり、大掛かり
な試掘が不要である。また、計測には弾性波を使用する
ので、測定可能距離が長く、1つのコアボーリング穴で
多くの地中構造物の調査が行える上に、測定の誤差が小
さくて正確であり、さらには、地下水などの水の影響を
受けにくくなっている。また、地中構造物の外部からそ
の外表面形状の計測ができるため、例えば既存杭の健全
性の調査にも適用可能である。これらにより、地中構造
物の簡便で確実な調査装置を提供することが可能とな
る。また、コストダウン、工期短縮のための地中構造物
の再利用に際して、該地中構造物の健全性をその外部よ
り簡便かつ確実に調べることのできる地中構造物の調査
装置を提供することも可能となる。
【0082】また、上記調査装置において、地中構造物
の外表面の形状を詳細に調査することが目的である場合
には、各受振器間の各受振間隔を狭くし、また、広い測
定可能範囲での調査を行うことが目的である場合には、
各受振間隔を広く取るように調整することで、測定範囲
または調査目的に合わせた調査が可能となる。
【0083】また、上記調査装置において、水平波発振
器及び水平波受振器を用いた水平波による測定と、鉛直
波発振器及び鉛直波受振器を用いた鉛直波による測定と
をそれぞれ別々に実施して、両者の結果を比較すること
により、地盤に異方性が有って水平方向と鉛直方向との
性状が異なる場合であっても、正確な調査が可能とな
る。
【0084】また、上記調査装置において、発振器及び
受振器の間を、弾性ロッドで連結することにより、これ
ら間隔は、連結ロッドの軸線方向の剛性により一定長さ
に保たれるようになっているが、受振器及び発振器をケ
ーシングパイプの内壁面に密着させる場合には、必要に
応じて連結ロッドが曲げ方向に曲がることで密着しやす
くなっている。また、このように連結ロッドは、若干曲
がれるようにある程度の自由度を有しているので、受振
器及び発振器をスムーズかつ容易にケーシングパイプ内
に挿入しやすくなっている
【0085】また、上記調査装置において、受振器及び
発振器は、ケーシングパイプの内壁面に合致する形状の
当接面を備えるとともに、これら当接面を内壁に向けて
圧着する圧着機構を備えることで、ケーシングパイプの
内壁面と各当接面とが十分に密着できるので、効率よく
発振及び受振における振動の伝搬を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地中構造物の調査装置の一実施形態
を示す図であって、側断面図である。
【図2】 同地中構造物の調査装置を示す図であって、
図1のA−A線から見た平面図である。
【図3】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図1のB部の拡大図である。
【図4】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図1のB部の拡大図である。
【図5】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図3のC−C線から見た断面図である。
【図6】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図5のD−D線から見た断面図である。
【図7】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図4のE−E線から見た断面図である。
【図8】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図7のF−F線から見た断面図である。
【図9】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図であ
って、図3のG−G線から見た断面図である。
【図10】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図で
あって、図9のH−H線から見た断面図である。
【図11】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図で
あって、図4のI−I線から見た断面図である。
【図12】 同地中構造物の調査装置の要部を示す図で
あって、図11のJ−J線から見た断面図である。
【図13】 同地中構造物の調査装置の実施形態の変形
例を示す図であって、平面図である。
【図14】 同地中構造物の調査装置の実施形態の他の
変形例を示す図であって、平面図である。
【図15】 同地中構造物の調査装置の実施形態の他の
変形例を示す図であって、平面図である。
【図16】 場所打の既存杭に発生する恐れのある欠陥
を示す図であって、側断面図である。
【符号の説明】
10・・・地中構造物 13・・・地中 14・・・ケーシングパイプ 14A、14B、14C、14D、14E、14F、1
4G・・・コアボーリング穴15・・・内部 16・・・外部 17・・・弾性波、SH波(水平波)、SV波(鉛直波) 18・・・発振器、水平波発振器、鉛直波発振器 19・・・軸線 20・・・直接波 21・・・反射波 22・・・受振器、水平波受振器、鉛直波受振器 33・・・内壁面 34・・・受振間隔 34a・・・間隔 35・・・連結ロッド(連結器) 36・・・当接面 37・・・圧着機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 広志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 玉置 克之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 倉持 貢 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 小松 義典 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 脇田 英治 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 真野 英之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 竹内 正美 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D043 AA00 AB06 AC01 BA10 2G047 AA08 BA03 EA16 GA05 GA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中構造物の有無や位置等を調査する地
    中構造物の調査方法において、 地中にコアボーリング穴を形成した後、該コアボーリン
    グ穴の内部から外部に向けて弾性波を発振し、前記コア
    ボーリング穴の近傍を伝搬する直接波と、前記地中構造
    物で反射された反射波とを、前記コアボーリング穴の軸
    線方向で間隔をおいて受振して前記地中構造物の調査を
    行うことを特徴とする地中構造物の調査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の地中構造物の調査方法に
    おいて、 前記受振を、前記軸線方向の複数箇所で行い、 これらの受振間隔を変えて前記調査を行うことを特徴と
    する地中構造物の調査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の地中構造物の調
    査方法において、 前記発振及び前記受振を、前記軸線に垂直な方向に振動
    する水平波と、前記軸線に平行な方向に振動する鉛直波
    との両方それぞれにおいて行うことを特徴とする地中構
    造物の調査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の地中
    構造物の調査方法において、 平面視して前記地中構造物回りに少なくとも3箇所以上
    のコアボーリング穴を配設し、これら各コアボーリング
    穴毎に前記発振及び前記受振を行うことを特徴とする地
    中構造物の調査方法。
  5. 【請求項5】 地中構造物の有無や位置等を調査する地
    中構造物の調査装置において、 地中に埋設されたケーシングパイプと、該ケーシングパ
    イプ内に挿入され、その内部から外部に向けて弾性波を
    発振する発振器と、前記ケーシングパイプの近傍を伝搬
    する直接波及び前記地中構造物で反射された反射波を前
    記ケーシングパイプの軸線方向で間隔をおいて受振する
    受振器とが備えられていることを特徴とする地中構造物
    の調査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の地中構造物の調査装置に
    おいて、 前記受振器は、前記軸線方向に複数設けられ、 これら受振器間の離間距離である受振間隔は、長さ調節
    自在とされていることを特徴とする地中構造物の調査装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の地中構造物の調
    査装置において、 前記発振器は、前記軸線に垂直方向に振動する水平波を
    発振する水平波発振器と、前記軸線に平行な方向に振動
    する鉛直波を発振する鉛直波発振器とを備え、 前記受振器は、前記水平波を受振する水平波受振器と、
    前記鉛直波を受振する鉛直波受振器とを備えていること
    を特徴とする地中構造物の調査装置。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれかに記載の地中
    構造物の調査装置において、 前記発振器及び前記受振器は、前記軸線方向で剛性を有
    するとともに該軸線に垂直な曲げ方向では弾性を有する
    連結器で互いに連結されていることを特徴とする地中構
    造物の調査装置。
  9. 【請求項9】 請求項5から8のいずれかに記載の地中
    構造物の調査装置において、 前記発振器及び前記受振器には、前記ケーシングパイプ
    の内壁面に合致する形状の当接面が形成されているとと
    もに、これら当接面を前記内壁面に向けて圧着する圧着
    機構が備えられていることを特徴とする地中構造物の調
    査装置。
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