JP2000175416A - 永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子 - Google Patents

永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子

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JP2000175416A JP11051201A JP5120199A JP2000175416A JP 2000175416 A JP2000175416 A JP 2000175416A JP 11051201 A JP11051201 A JP 11051201A JP 5120199 A JP5120199 A JP 5120199A JP 2000175416 A JP2000175416 A JP 2000175416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石式回転電機の始動特性の向上を図
る。 【解決手段】 永久式回転電機の回転子3は、鉄心4の
磁極部分4aの両側に永久磁石6が設けられ、磁極部分
4aの外周面近傍に磁性導体バー(導体)7を設けた。
起動時、電磁誘導によって、回転子の外周部分に設けら
れた導体バー7に誘起起電力が生じ、自己起動が容易と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式回転電
機の回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】リラクタンス型回転電機は、一般に、電
機子コイルを有する固定子と、固定子の中で回転する回
転子とによって構成されており、回転子には界磁を形成
するコイルが設けられず、凹凸のある鉄心のみで形成さ
れている。従って、従来の回転子の構造を簡易化できる
特徴がある。
【0003】このリラクタンス型回転電機は、回転子に
凹凸があるため凸部では磁気抵抗が小となり、凹部では
逆に磁気抵抗が高くなる。これにより、凸部と凹部上の
固定子との空隙部分では、電機子コイルに電流を流すこ
とにより蓄えられる磁気エネルギが異なってくる。リラ
クタンス型回転電機は、この磁気エネルギの変化によっ
て出力が発生する。なお、この凹凸部は幾何的に形成さ
れるのみでなく、磁気的に凹凸を形成できるように、即
ち磁気抵抗、磁束密度が回転子の回転位置によって異な
るような形状であれば良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、リラ
クタンス型回転電機は、回転子鉄心表面に形成された凹
凸により回転位置に応じて磁気抵抗を異ならせ、以って
変化した磁気エネルギにより出力を得るように構成され
ている。
【0005】しかしながら、固定子コイルに流れる電流
が増加すると、これに伴って鉄心の凸部では磁気飽和領
域が拡大し、磁極間部分となる凹部に漏れる磁束が増加
することとなり、出力が低下するという問題が生じる。
このような現象に対し、本願出願人は先に、凸部となる
磁極部分の側面に永久磁石を配し、磁極間の鉄心凹部分
と磁極の側面に漏れる磁束を抑制することによって有効
磁束を増加させ高出力を得るようにした、所謂永久磁石
型リラクタンス型回転電機の出願を行った(特願平9−
175383号)。
【0006】しかしながら、この永久磁石型リラクタン
ス型回転電機は、磁極側面に配置された永久磁石によっ
て保持トルクが増加するために自己起動を困難とした。
始動トルクを得て自己起動を行わしめるためには、別途
インバータを使用したり、始動用のカゴで回転子を覆う
ことが考えられるが、構造が複雑となる上、特に始動カ
ゴを採用すると、磁気抵抗が大きくなり主磁束が減少し
てしまう問題が生じる。
【0007】そこで本発明は、上記の事情を考慮してな
されたもので、インバータ等の補助起動手段を必要とす
ることなく始動特性を向上させることができる永久磁石
式回転電機の回転子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、磁気的に凹凸部を形成す
る回転子鉄心と、この回転子鉄心の各磁極軸に沿った方
向に配置される永久磁石とを有する永久磁石式回転電機
の回転子において、前記永久磁石は、各磁極間部の回転
子円周方向両端に設けられ、かつ磁極間部を通る電機子
の磁束を打ち消すように磁化されていると共に、前記回
転子鉄心の外周部分には、誘導電流を発生させるための
導体が設けられたことを特徴とする。
【0009】このように請求項1に記載の発明は、回転
子鉄心の外周部分に導体を設けたので、起動時、電磁誘
導によって導体に誘導起電力が生じ、自己始動可能にな
る。
【0010】なお、永久磁石は、各磁極間部の回転子円
周方向両端に設けられ磁極間部を通る電機子の磁束を打
ち消すように磁化されているため、この方向では磁気抵
抗が高くなり、空隙磁束密度に凹凸ができ、この磁気エ
ネルギ変化によってトルクを発生することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、前記
回転子鉄心の磁極部分の外周面近傍に埋設され、回転子
軸線方向に延びる複数の磁性バーから構成されたことを
特徴とする。
【0012】このように、請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、
回転子鉄心の磁極部分の外周面近傍に導体磁性バーを複
数埋設するため、その導電性により自己始動が可能にな
ると共に、バー自体は磁性材料から形成されるため、請
求項1における発明の作用に加えて、磁極部分を流れる
磁束(主磁束)密度が減少せず、トルクに影響を与える
ことはない。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の永久磁石式回転電機の回転子永久磁石の回転子におい
て、半径方向外側の鉄心部分には、空洞部が形成された
ことを特徴とする。
【0014】このように、請求項3に記載の発明は、請
求項2に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、
永久磁石の回転子半径方向における外側の鉄心部分に空
洞部が形成されるため、磁気回路がここで遮断され、磁
極間部分の磁気抵抗がさらに増すことにもなる。従っ
て、請求項2における発明の作用に加えて、磁極部との
磁気エネルギ変化量は増加し大きなトルクを発生するこ
とができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、回転子鉄心の
磁極間部分の外周面近傍に、回転子軸線方向に延びかつ
誘導電流が発生する非磁性導体バーが複数埋設されたこ
とを特徴とする。
【0016】このように、請求項4に記載の発明は、回
転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍にも非磁性導体バー
が埋設されるため、請求項3に記載の発明の作用に加
え、さらに自己始動特性が向上する。また、その非磁性
導体バーの非磁性により磁極間部分の磁気抵抗がさらに
増すことにもなり、磁極部との磁気エネルギ変化量はさ
らに増加する。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、空洞部に、回
転子軸線方向に延びかつ誘導電流が発生する非磁性導体
バーが埋設されたことを特徴とする。
【0018】このように、請求項5に記載の発明は、空
洞部にも非磁性導体バーが埋設されるため、磁気回路が
ここで遮断され、請求項4に記載の発明の作用に加え
て、磁極間部分の磁気抵抗がさらに増す。また、空洞部
に非磁性導体バーを埋設するため、回転子自体の強度も
向上する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回転
子鉄心の磁極部分の外周面近傍に埋設され、回転子軸線
方向に延びる複数の深溝型磁性バーと、前記回転子鉄心
の磁極間部分の外周面近傍に埋設され、回転子軸線方向
に延びる複数の非磁性バーとから構成されたことを特徴
とする。
【0020】このように、請求項6に記載の発明は、回
転子鉄心の外周面全周に沿って導体バーを埋設するた
め、請求項1に記載の発明の作用に加えて、導体バーの
導電性により始動カゴと同等の始動トルクをもった始動
性が達成される。また、磁極部分では深溝型導体バーは
磁性材料から形成され、磁極間部分では導体バーが非磁
性材料から形成されるため、磁極・磁極間部分の磁気抵
抗差が増し、磁気エネルギ変化量はさらに増加する。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回転
子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に埋設され、回転子軸
線方向に延びる複数の非磁性バーで構成されたことを特
徴とする。
【0022】このように、請求項7に記載の発明は、回
転子鉄心の磁極間部分にのみ導体の非磁性バーを埋設す
るため、請求項1に記載の発明の作用に加え、非磁性バ
ーの非磁性により磁極間部分の磁気抵抗が増す。また磁
極部分にはバーが埋設されないため、構造が簡単にな
る。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回転
子鉄心の外周面を被覆するように形成されたことを特徴
とする。
【0024】このように、請求項8に記載の発明は、回
転子鉄心の外周面を導体が被覆するため、始動時におい
ては、その導電性により回転子外周面をスムーズに誘導
電流が流れ、請求項1に記載の発明の作用が得られると
共に、外周面を導体が被覆するので回転子の機械的強度
を向上させることができる。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回転
子鉄心の全外周面を覆い、円筒状に形成されたことを特
徴とする。
【0026】このように、請求項9に記載の発明は、回
転子鉄心の外周面全面を導体が被覆するため、その導電
性により始動時は誘導電流が流れ、自己始動が可能にな
ると共に、導体は筒状になるため、簡単な構造で機械的
強度を高めることができる。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項8に記
載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回
転子鉄心の磁極部分の外周面と連結され、かつ磁極間部
分を覆う複数のシェル部材から構成されたことを特徴と
する。
【0028】このように、請求項10に記載の発明は、
回転子鉄心の磁極間部分を導体が被覆するため、その導
電性により始動時はこの部分に誘導電流が流れる。ま
た、導体は磁極部分の外周面に連結されるため、請求項
8に記載の作用に加えて、回転子の空気抵抗(風損)が
低減し回転効率を高めることができる。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項1に記
載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回
転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に配置され、回転子
円周方向に沿って湾曲形成されたことを特徴とする。
【0030】このように、請求項11に記載の発明は、
回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に導体が配置され
るため、その導電性により始動時はこの部分に誘導電流
が流れ、請求項1に記載の発明と同様、自己始動が可能
になる。
【0031】請求項12に記載の発明は、請求項1に記
載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、回
転子鉄心胴部において周方向に複数のスリットを有する
ことを特徴とする。
【0032】このように、請求項12の発明の永久磁石
式回転電機の回転子では、回転子鉄心の外周部分に設け
た導体が、回転子鉄心胴部において周方向に複数のスリ
ットを有するため、始動時の誘導電流は回転子軸方向
(周方向)に長いパスを形成して流れる。従ってその結
果、電機子との磁気的結合が強化され、大きな始動トル
クを得ることができる。
【0033】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、
前記回転子鉄心の外周面を被覆するように形成されたこ
とを特徴とする。
【0034】このように、請求項13の発明の永久磁石
式回転電機の回転子では、鉄心外周面をスリットを有す
る導体で被覆したことにより、誘導電流は回転子外周面
をスムーズに流れ、自己始動がより一層容易となる。ま
た、鉄心外周面を導体で覆ったので、請求項12におけ
る発明の作用に加えて、回転子の機械的強度をより向上
させることができる。
【0035】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体が回
転子鉄心の全外周面を覆い、円筒状に形成されたことを
特徴とする。
【0036】このように、請求項14の発明は、請求項
13に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、導
体は回転子鉄心の全外周面全面を被覆したので、請求項
13における発明の作用に加えて、回転子外周面全面に
わたりよりスムーズに誘導電流が流れ自己始動がさらに
容易となる。また、導体は、回転子鉄心の全外周面全面
を被覆した円筒状をなすため、簡単な構成で、回転子の
機械的強度を更により一層向上させることができるとと
もに、回転子の空気抵抗(風損)は低減され回転効率を
高めることができる。
【0037】請求項15に記載の発明は、請求項13に
記載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、
回転子鉄心の磁極部分の外周面に連結され、かつ磁極間
部分を覆う複数のシェル部材により構成されたことを特
徴とする。
【0038】このように、請求項15の発明は、請求項
13に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、回
転子鉄心の磁極間部分が導体により被覆されるが、その
導電性により始動時はこの部分に誘導電流が流れ自己始
動が可能になる。また導体は磁極部分の外周面に連結さ
れるため、回転子の空気抵抗(風損)は低減され回転効
率を高めることができる。
【0039】請求項16に記載の発明は、請求項12に
記載の永久磁石式回転電機の回転子において、導体は、
回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に配置され、回転
子の円周方向に沿い湾曲して形成されたことを特徴とす
る。
【0040】このように、請求項16の発明は、請求項
12に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、回
転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に導体が配置された
ので、請求項12の発明と同様、始動時にはその導体部
分に誘導電流が流れ、自己始動が可能になる。
【0041】請求項17の発明は、請求項13または請
求項15に記載の永久磁石式回転電機の回転子におい
て、導体は、導電性磁性材料で構成されたことを特徴と
する。
【0042】このように、請求項17の発明の永久磁石
式回転電機の回転子は、回転子鉄心の少なくとも外周面
を被覆した導体を、磁性材であり良導電性を有する導電
性磁性材料で構成したので、請求項13または14の各
発明における作用に加えて、主磁束に対する回転子の磁
気抵抗を小さく、主磁束を大きくでき、かつ同期引き入
れ時の滑りが小さくなるためより大きなトルクを必要と
する負荷に対してまで、始動、引き入れが可能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る永久磁石式回
転電機の回転子の一実施の形態を添付図面を用いて説明
する。
【0044】図1は本発明による第1の実施の形態を適
用した永久磁石式リラクタンス型回転電機の半径方向断
面を示している。この永久磁石式リラクタンス型回転電
機は、4極の電機子コイル2を備えた固定子1と、この
固定子1に収容される回転子3とから構成される。
【0045】回転子3は、中央に磁性材料からなる回転
子シャフト30を有し、これに嵌合する回転子鉄心4
は、円筒形状の軟鋼S45C、または積層された略円形
状の珪素鋼板などの磁性材料で構成される。回転子鉄心
4の各磁極軸に沿った方向には、磁極幅の間隔をあけて
断面矩形の空洞部5が形成され、ここには例えばNdF
eB系の矩形の永久磁石6が、例えば接着剤で堅固に埋
設される。即ち、この実施の形態では、回転子3は、4
つの磁極部分4aが十字状に形成され、永久磁石6は各
磁極部分4aを両側から挟み込む位置に配置されること
となる。なお、次に説明する複数の実施の形態の回転子
3でも、積層された回転子鉄心4の中央を磁性材料の回
転子シャフト30が貫通する構造となっているが、回転
子シャフト30を介さず、中央に開口部を備えない円板
状鉄心を積層接着することで回転子3を形成しても良
い。
【0046】永久磁石6は磁極軸と直交する方向に磁化
されていて、ほぼ直角を成す2つの永久磁石6に挟まれ
た扇形の磁極間部分4bへ流れてくる電機子コイル2の
漏れ磁束に対し、永久磁石6からの磁束が抵抗するよう
な方向に配置されている。すなわち、磁極部分4aを中
心としてその両側面にある永久磁石6の関係は、磁化方
向が同一であり、磁極と直交する方向となる。また、磁
極間部分4bの両側に位置する2つの永久磁石6は、回
転子鉄心4の円周方向において互いに磁化方向は逆とな
る。
【0047】対向する永久磁石6によって挟まれた十字
状磁極部分4aの外周面近傍には、図面に垂直な回転子
軸線方向に、断面2等辺三角形の深溝型のバー(棒材)
7がその頂点を外側に向けるようにして複数本(例えば
5本)埋め込まれる。このバー7は、例えばアルミニウ
ム添加鉄、或はシリコン添加鉄などに代表されるよう
な、いわゆる導電性磁性材料から形成され、各磁性導体
バー7は回転子3の軸線方向両端において、例えば導通
板(図示せず)などを介して互いに導通するように構成
されている。この深溝型のバー7の断面形状は、長方
形、楕円形であっても良い。しかして、これら磁性導体
バー7の作用は、回転電機始動時においては電機子コイ
ル2からの磁束によって、バー内に誘導電流が流れ、回
転子3に対し起動トルクが発生して自己始動が可能とな
る。なお、磁性バー7自体は上述したように、鉄心4と
同様に磁性材料から形成されるため、磁極部分4aを流
れる磁束(主磁束)には悪影響が生じない。
【0048】さらに本実施の形態によれば、上述した各
磁極部分4aに埋設される磁性バー7群の両側であっ
て、かつ各永久磁石6の回転子半径方向外側の鉄心部分
には、断面円形の空洞部8が形成される。これにより、
磁極部分4aと磁極間部分4bとの境界が明確となり、
磁気回路がここで遮断され磁極間部分4bの磁気抵抗が
さらに増すことにもなる。従って、磁極部分4aとの磁
気エネルギ変化量は増加することにもなり、大きなトル
クを発生させることができる。
【0049】本発明は上記実施の形態による構造に限ら
れることなく、種々の変形が可能である。図2は、第2
の実施の形態による永久磁石式回転電機の回転子の半径
方向断面を示している。なお、以下説明する各実施の形
態に共通して、第1の実施の形態と同様の構成要素に
は、同一番号を付し詳細な説明は省略する。
【0050】この第2の実施の形態の回転子は、先の第
1の実施の形態における永久磁石用空洞部5とその外側
の空洞部8を矩形断面の1つの空洞部9で構成し、永久
磁石6の長手方向一端を空洞部9の内側端部に接するよ
うに配置したものである。しかして、その作用は第1の
実施の形態の回転子3と同様であり、永久磁石6外側に
残留した空洞部(部分)により磁極部分4aと磁極間部
分4bとの境界が明確となり、磁気回路がここで遮断さ
れる。なお、第1の実施の形態の永久磁石用空洞部5と
空洞部8の合体化により、製造上は2つの型抜き工程が
1つで済むというメリットがある。
【0051】図3は、第3の実施の形態による回転子の
半径方向断面を示している。この第3の実施の形態で
は、第1の実施の形態における回転子3の磁極間部分4
bに、断面円形状の導体バー10が回転子外周面に沿っ
て複数本、埋設される。但し、この導体バー10は、例
えば銅、アルミニウムなどのいわゆる非磁性材料から形
成される。これにより、始動時においては回転子3の磁
極間部分4bの外周面近傍にも誘導電流が流れ、自己始
動特性が向上する。また、その非磁性により磁極間部分
4bでは、第1及び第2の実施の形態の回転子3に比較
して磁気抵抗がさらに増すことにもなり、磁極部4aと
の磁気エネルギ変化量はさらに増加して出力が向上す
る。
【0052】図4は、第4の実施の形態による回転子の
半径方向断面を示しており、第3の実施の形態と同様
に、第2の実施の形態における回転子3の磁極間部分4
bに、複数の非磁性導体バー10を回転子外周面に沿っ
て設けたものである。作用は第3の実施の形態と同様で
ある。
【0053】図5は、第5の実施の形態による回転子の
半径方向断面を示している。この第5の実施の形態の回
転子では、第3の実施の形態における回転子3の空洞部
8に、断面円形の非磁性導体バー11を埋設したもので
ある。これにより、回転子3の磁極部分4aと磁極間部
分4bの境界は更に明確になり、磁極部4aとの磁気エ
ネルギ変化量はさらに増加して出力が向上する。
【0054】図6は、第6の実施の形態による回転子の
半径方向断面を示している。この実施の形態の回転子
は、第1の実施の形態における回転子鉄心4の形状を変
形させたものであって、磁極間部分4bに扇形状の空洞
部12が4箇所形成される。この結果、永久磁石6と空
洞部12の高磁気抵抗の作用により、磁極間軸に沿った
方向の成分の磁束が低下し、磁極部4aとの磁気エネル
ギ変化量はさらに増加して出力が向上することとなる。
【0055】図7は、第7の実施の形態による回転子の
半径方向断面を示しており、第2の実施の形態における
回転子鉄心4に対し、第6の実施の形態と同様に扇形状
の空洞部12を4箇所形成したものである。作用も第6
の実施の形態と同様である。
【0056】なお、第3、4、5の各実施の形態に示し
た非磁性導体バー10の断面は必ずしも円形状である必
要はなく、矩形状や三角形状でも良い。
【0057】図8、図9及び図10は、それぞれ第8、
第9及び第10の実施の形態による永久磁石式回転電機
の回転子の半径方向断面を示している。これらの各実施
の形態の回転子は、それぞれ第3、第4及び第5の各実
施の形態における回転子鉄心4に対し、第6の実施の形
態と同様に扇形状の空洞部12を4箇所形成したもので
あって、空洞部12を設けたことによる磁極間部分4b
の磁気抵抗の増加作用以外は、第3、第4及び第5の各
実施の形態における回転子3の作用と同一である。
【0058】図11は、本発明の第11の実施の形態に
よる回転子の半径方向断面を示している。この実施の形
態の回転子は、第10の実施の形態の変形例であって、
回転子3の全周に亙って同一断面の空洞部8を等間隔に
形成し、磁極部分4aに位置する空洞部8には、磁性導
体バー14を回転子軸線方向に埋設し、片や磁極間部分
4bに位置する空洞部8には先の非磁性導体バー11を
埋設したものである。この結果、回転子3の周囲には均
一に同一形状の導体バー11、14が配置されることと
なり、回転電機始動時においては電機子コイル2からの
磁束によって、各バー11、14内に誘導電流が流れ、
自己始動が可能となる。
【0059】図12は、この第11の実施の形態に類似
した第12の実施の形態による回転子を示しており、第
11の実施の形態の回転子3から磁極部分4aに位置す
る空洞部8を廃し、磁性導体バーを設けないものであ
る。しかして、この回転子3においても回転電機始動時
においては導体バー11に充分な大きさの誘導電流が流
れ、自己始動が確保される。
【0060】ところで、前述した第6ないし第11の各
実施の形態のように、磁極間部分4bに大きな空洞部1
2を形成する回転子3では共通して、高速回転時、遠心
力によって回転子3のブリッジ部分(磁極間部分4bに
位置する外周鉄心部分)が外側に変形する傾向がある。
【0061】そこで、図13ないし図16は、高回転運
転に伴う回転子3の変形防止を目的として提供された回
転子鉄心4の各断面を示すものであって、例えば図11
に示す円形プレートを多数積層する回転子鉄心4におい
て、その軸方向両端、あるいはその中間位置に介挿され
得るものである。
【0062】すなわち、図13に示す本発明の第13の
実施の形態によれば、図11の回転子鉄心4に対し、磁
極間部分4bの扇状空洞部12が全て廃され、回転子鉄
心プレート4Aには永久磁石6を収容する空洞部5以外
にはいかなる空洞部も形成されない状態とした。これに
より、この回転子鉄心プレート4Aを端面配置、或は中
間介挿する回転子鉄心4にあっては、磁極間部分4bが
補強されることとなり、高回転時の遠心力に対し抵抗す
ることができる。
【0063】また、図14に示す第14の実施の形態で
は、回転子鉄心プレート4Bの磁極間部分4bに、図1
1の扇状空洞部12より若干小さめの空洞部15を形成
した。これにより、この回転子鉄心プレート4Bを端面
配置、或は中間介挿する回転子3にあっては、この部分
において磁極間部分4bが補強される。
【0064】また、磁極間部分4bを補強する他の手段
としては、本発明の第15及び第16の実施形態として
図15、16にそれぞれ示すように、回転子中心より半
径方向外方にブリッジ部材16(鉄心の一部)を延ば
し、円弧状の磁極間部分4bを内側から支持するように
しても良い。なお、図15に示す回転子鉄心プレート4
Cは、図11の積層構造の回転子鉄心4に、また図16
に示す回転子鉄心プレート4Dは、図12の積層構造の
回転子鉄心4にそれぞれ介装されて、磁極間部分4bを
補強するものである。
【0065】図17は、本発明の第17の実施の形態に
よる回転子の半径方向断面を示している。この実施の形
態の回転子では、磁極間部分4bに空洞部12を有して
形成され、その外周面にその全域に亙って導電性材料か
らなる円筒部材17が嵌合されている。円筒部材17の
材料は例えば銅、アルミニウム等のいわゆる非磁性材料
でも良いし、良導電性の磁性材料でも良い。
【0066】この結果、回転電機始動時においては、部
材17を回転子軸線方向に流れる誘導電流により始動ト
ルクが発生し、回転子3の自己始動が可能になる。な
お、この導電性円筒部材17はそのシンプルな構造に起
因して、前述した多数の導電バーを埋設した実施の形態
に比較して部品点数も少なく、機械的強度も向上し、製
造も容易である。
【0067】なお、良導電性の材料としては、銅と鉄の
合金等があるが、この実施の形態では、円筒部材の厚み
を透磁率と電気伝導度から決まる表皮厚さの1倍ないし
4倍にすることにより、始動トルクは大きく、また同期
のすべりが小さくなり引き入れが特に容易となる。
【0068】図18は、本発明の第18の実施の形態に
よる回転子の半径方向断面である。本実施の形態によれ
ば、回転子3は、鋼板抜きの際の歩留まり向上を目的と
して、磁極間部分の連結部(ブリッジ部)を廃し磁極軸
に沿った略十字状の鉄心18から形成される。また、鉄
心18の磁極部分18a先端は、ダブテール状に形成さ
れ、さらにその外周には、導電性材料からなる円筒部材
19が、ダブテール状先端に係合するアリ溝形状に形成
される。円筒部材19と十字形状の鉄心18とで囲まれ
た部分は空洞部12となる。しかして、その作用は、第
17の実施の形態と全く同様であり、さらに鉄心形状に
起因して材料歩留まりが向上し、製造コストを低下させ
ることができる。また、鉄心18と円筒部材19の嵌合
は、ダブテール状先端とアリ溝の係合によって堅固に固
定されるため、回転子高速回転に伴う滑りの問題はな
く、強度を向上させることができる。なお、これら導電
性円筒部材17、19の磁性に関しては、非磁性材料よ
り形成することで磁極間部分4bの磁気抵抗を増やし、
この磁極間軸に沿った磁束を減少することが好ましい
が、良導電性の磁性材料でも良い。
【0069】良導電性の材料を用いる場合は、第17の
実施の形態と同様に、円筒部材の厚みを透磁率と電気伝
導度から決まる表皮厚さの1倍ないし4倍にすることに
より、始動トルクは大きく、また同期のすべりが小さく
なり引き入れが特に容易となる。
【0070】図19は、本発明の第19の実施の形態に
よる回転子の半径方向断面を示している。この実施の形
態の回転子は、前述した第18の実施の形態の変形であ
って、回転子外周面に設けられる導体を、その磁極部分
4aの外周面に連なる4枚の湾曲したシェル部材20か
ら構成したものである。各シェル部材20は、図示する
ように、磁極部分4a先端よりも半径方向内側に位置決
めされた磁極間部分4bの上に被さり、夫々アリ溝・ダ
ブテール状突起の係合関係により一体化される。この第
19の実施の形態による回転子では、磁極間部分4bを
シェル部材20が被覆するため、始動時はこの部分に誘
導電流が流れ、自己始動が可能になる。またシェル部材
20は磁極部分4aの外周面に連なり、円形断面の回転
子3を成すべく形成されるため、その空気抵抗(風損)
を低減して回転効率を高めることもできる。
【0071】図20は、本発明の第20の実施の形態に
よる回転子の半径方向断面を示している。この実施の形
態の回転子は、前述したシェル部材20に類似した導電
性シェル部材21を、空洞部12を有する円筒状回転子
鉄心4の空洞部外壁に固定したものであって、始動時
は、磁極間部分4bの比較的外側に位置するシェル部材
21部分に誘導電流が流れ、自己始動が可能になる。
【0072】図21は、先の第18及び第19の実施の
形態に類似した、第21の実施の形態による回転子の半
径方面断面を示している。この実施の形態では、回転子
鉄心4は図19の磁極間部分(ブリッジ部)4bが廃さ
れ、略十字断面を有するように形成される。また、その
磁極部分4aの円周方向両端は、導電性シェル部材22
の円周方向両端と係合するように鉤状に形成され、回転
子3の遠心力がかかった状態でも、シェル部材22が回
転子3より脱落しないように係合・固定される。このよ
うに、この第21の実施の形態では、回転子3の磁極間
部分にシェル部材22が円筒回転子の一部を成して設け
られる、始動時はこの部分に誘導電流が流れ、自己始動
が可能になる。またシェル部材22は磁極部分4aの外
周面に連なるため、その空気抵抗(風損)を低減して回
転効率を高めることもできる。なお、このように形成さ
れたシェル部材22は、回転子3の各磁極間部分に対応
して夫々別体として提供されるものであるが、図22に
示すように、回転子の軸線方向両端部においてそれぞれ
のシェル部分22がリング23を介して短絡されるよう
な1つの円筒形導電部材24によって提供されるように
しても良い。
【0073】図23は、本発明の第22の実施の形態を
適用したリラクタンス型回転電機の半径方向断面を示し
ている。この永久磁石式リラクタンス型回転電機は、第
1の実施の形態等と同様に、4極の電機子コイル2を備
えた固定子1と、この固定子1内に収容される回転子3
とから構成される。
【0074】そこで、この実施の形態では、回転子3の
外周面に、その全域に亙って導体、すなわち導電性材料
からなる図24に示した構造の円筒部材25が嵌合され
ており、円筒部材25は、回転子鉄心胴部において、周
方向に長い複数のスリット25aを有する。
【0075】回転子3に誘導電流が流れるが、始動時に
円筒部材25における鉄心胴部の位置の誘導電流は、図
24に矢印Aで示すように、このスリット25a方向に
沿い両端部を介して回転子軸方向全長にわたる長いパス
を流れるので、電機子との磁気的結合が強化され大きな
自己始動トルクが得られ、自己始動が容易となる。
【0076】このように、回転電機始動時においては、
円筒部材25を回転子軸線方向に流れる誘導電流により
始動トルクが発生するので、回転子3の自己始動が可能
になるとともに、この導電性の円筒部材25はそのシン
プル(簡単)な構造に起因して、製造が容易であると同
時に十分な機械的強度が得られる。また、円筒部材25
は回転し外周面を滑らかにするので、空気抵抗(風損)
を低減し、回転効率を高めるよう作用する。
【0077】なお、円筒部材25には、良導電性の磁性
材料として、例えばアルミニウム添加鉄、或はシリコン
添加鉄や、銅と鉄の合金などを採用することができる
が、この場合には、円筒部材25の厚みを透磁率と電気
伝導度とから決まる表皮厚さの1倍から4倍にすること
によって、始動トルクが大きく、同期時のすべりが小さ
くなり引き入れを容易にすることができる。また、円筒
部材25を、鉄心4と同様に磁性材料の形成によれば、
磁極部分4aを流れる磁束(主磁束)に悪影響を及ぼす
ことはない。
【0078】図25は、本発明の第23の実施の形態に
よる永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の半径
方向断面を示している。この実施の形態の永久磁石式リ
ラクタンス型回転電機では、第22の実施の形態におけ
る回転子鉄心4の形状を変形させたものであって、第2
2の実施の形態におけると同様に、外周面全域に亙る回
転子鉄心胴部において、周方向に複数のスリット25a
を入れた導電性材料からなる円筒部材25が嵌合される
とともに、回転子3の磁極間部分4bに空洞部12を4
箇所形成した点で相違する。
【0079】この結果、第22の実施の形態の作用に加
え、永久磁石6と空洞部12の高磁気抵抗の作用によ
り、磁極間軸に沿った方向の成分の磁束がより低下する
ので、磁極部4aとの磁気エネルギ変化量はさらに増加
し出力が向上する。
【0080】図26は、本発明の第24の実施の形態に
よる永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の半径
方向断面である。本実施の形態は第23の実施の形態に
おける回転子鉄心4の形状を変形させたものであって、
回転子3は、鋼板抜きの際の歩留まり向上を目的とし
て、図18に示した実施の形態と同様に、磁極間部分の
連結部(ブリッジ部)を廃し、磁極軸に沿った略十字状
の鉄心18を形成した。従って、鉄心18の磁極部分1
8a先端はダブテール状に形成され、このダブテール状
先端に係合するアリ溝形状を内側に形成した円筒部材2
5を外側に構成した。
【0081】この円筒部材25は、上記第22及び第2
3の実施の形態と同様に、回転子鉄心胴部において図2
4に示したように周方向に複数のスリット25aを有し
た導電性材料からなり、円筒部材7と十字形状の鉄心1
8とで囲まれた部分が空洞部12が形成されている。
【0082】しかして、円筒部材25の作用は、第22
及び第23の実施の形態のそれと全く同様であり、さら
に鉄心18形状に起因して材料歩留まりを向上させるこ
とができる。また、鉄心18と円筒部材25との嵌合
は、ダブテール状先端とアリ溝の係合によって堅固に固
定されるため、回転子高速回転に伴う滑りの問題を生じ
ることなく、機械的強度を向上させることができる。
【0083】なお、円筒部材25に導電性の良好な磁性
材料を用いた場合には、第22及び第23の実施の形態
と同様に、円筒部材25の厚みを、透磁率と電気伝導度
とから決まる表皮厚さの1倍から4倍にするこにより、
始動トルクが大きく、同期時のすべりが小さくなり引き
入れが特に容易となる。
【0084】もっとも、上記第22ないし第24の各実
施の形態において、円筒部材7を導電性の非磁性材料に
より形成することにより、特に磁極間部分4bの磁気抵
抗を増やし、この磁極間軸に沿った磁束を減少するよう
に構成しても良い。
【0085】図27(a)は、本発明の第25の実施の
形態による永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子
の半径方向断面を示している。この実施の形態の回転子
は、前述した第24の実施の形態を変形させたものであ
って、回転子外周面に設けられる導体は、図27(b)
に示すように、回転子鉄心胴部において円周方向に沿っ
て湾曲形成されるとともに周方向に複数のスリット26
aを有し、かつ磁極部分4aの外周面に連なる4枚のシ
ェル部材26で構成したものである。
【0086】各シェル部材26は、図27(a)に示す
ように、磁極部分4a先端よりも半径方向内側に位置決
めされた磁極間部分4bの上に被さり、夫々アリ溝・ダ
ブテール状突起の係合関係により嵌め込み一体化され
る。この第25の実施の形態としての永久磁石式リラク
タンス型回転電機では、回転子の磁極間部分4bを導体
であるシェル部材26が被覆するため、始動時はこの部
分に誘導電流が流れ、上述の作用により自己始動が可能
になる。またシェル部材26は、磁極部分4aの外周面
に連なり、円形断面の回転子3を成すように形成された
ため、外周面が滑らかになり、回転時の空気抵抗(風
損)を低減して回転効率を高めることができる。
【0087】また、この実施の形態では、シェル部材2
6は、例えば銅、アルミニウム等のいわゆる良導電性の
非磁性材料で構成した。これにより、始動時においては
回転子3の磁極間部分4bの外周面近傍にも誘導電流が
流れ、自己始動特性が向上すると同時に、その非磁性に
より磁極間部分4bでは磁気抵抗がさらに増すことにな
り、磁極部4aとの磁気エネルギ変化量は増加して出力
が向上する。
【0088】図28は、本発明の第26の実施の形態に
よる永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の半径
方向断面を示している。この実施の形態の回転子におい
て導体は、前述したシェル部材26と同様に、回転子鉄
心胴部において円周方向に沿い湾曲して形成されるとと
もに周方向に複数のスリット26aを有し、空洞部12
の外壁側に固定させた4枚のシェル部材261で構成し
た。
【0089】従って、この実施の形態においても、始動
時は、磁極間部分4bの比較的外側に位置するシェル部
材261部分に、周方向にパスの長い誘導電流が流れる
ので、自己始動が容易となる。
【0090】図29(a)は、上記第25及び第26の
実施形の態に類似した、第27の実施の形態による永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の半径方向断面
を示している。
【0091】この実施の形態では、回転子鉄心4自体
は、図27に示した回転子における回転子鉄心の磁極間
部分(ブリッジ部)4bを削除し、略十字断面となるよ
うに形成し、磁極部分4aの円周方向両端は、4枚の導
電性のシェル部材262の円周方向両端と係合するよう
に鉤状に形成され、回転子3に遠心力がかかった状態で
も、シェル部材262が回転子3より脱落しないように
係合・固定した。
【0092】また、この実施の形態において4枚の導電
性のシェル部材262で構成された導体は、図29
(b)に示すように、回転子軸方向の両端部に導電性リ
ング262b,262cを貼り付けたもので、この結
果、回転子3の磁極間部分に回転子鉄心胴部において周
方向(軸線方向)に長いパスのスリット262aを形成
できると同時に、磁極部分4aの外周面と滑らかに接続
される。
【0093】この結果、鉄心4については図26に示し
た実施の形態と同様な効果が得られるほか、シェル部材
262が磁極部分4aの外周面に連なるため、回転時の
空気抵抗は低減され、回転効率を高めることもでき、始
動時はこのシェル部材262部分にパスの長い誘導電流
の流れによって自己始動が容易となる。
【0094】なお、この実施の形態において、シェル部
材262は、図29(b)に示すように、回転子の軸線
方向両端部においてそれぞれのシェル部材262が導電
性リング262b,262cを介して短絡された1つの
円筒形導電部材を構成であることを説明したが、導電性
リング262b,262cを省略し、第25及び第26
の実施の形態と同様に、回転子3の各磁極間部分に個々
に対応した別体としてそれぞれ構成しても良い。
【0095】以上のように、第22ないし第27の各実
施の形態における回転子は、回転子鉄心の外周部分に設
けた導体が、いずれも回転子鉄心胴部において周方向
(軸線方向)に複数のスリットを有し、始動時の誘導電
流は回転子軸方向に長いパスを形成して流れるので、電
機子との磁気的結合が強化され、大きな始動トルクを得
ることができる。
【0096】いずれにしても、本発明による永久磁石式
回転電機の回転子は、導体を回転子鉄心の外周部分に設
けるという簡単な構造により、自己始動を可能としたも
ので実用上大きな効果を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、起動時、電磁誘導によって回転子鉄心の外
周部分に設けられた導体に誘導起電力が生じ、自己始動
可能になる。なお、永久磁石は、各磁極間部の回転子円
周方向両端に設けられ磁極間部を通る電機子の磁束を打
ち消すように磁化されているため、この方向では磁気抵
抗が高くなり、空隙磁束密度に凹凸ができ、この磁気エ
ネルギ変化によってトルクを発生させることができる。
【0098】請求項2に記載の発明によれば、回転子鉄
心の磁極部分の外周面近傍に導体磁性バーを複数埋設す
るため、その導電性により自己始動が可能となると共
に、バー自体は磁性材料で形成されたため、磁極部分を
流れる磁束(磁束数)密度が減少せず、トルクには影響
を与えない効果が得られる。
【0099】請求項3に記載の発明によれば、永久磁石
の回転子半径方向における外側の鉄心部分に空洞部が形
成されるため、磁気回路がここで遮断され、磁極間部分
の磁気抵抗がさらに増すことになる。従って、磁極部と
の磁気エネルギ変化量は増加し大きなトルクを発生させ
ることができる。
【0100】請求項4に記載の発明によれば、回転子鉄
心の磁極間部分の外周面近傍にも導体バーが埋設される
ため、さらに自己始動特性が向上する。また、その非磁
性特性により磁極間部分の磁気抵抗がさらに増すことに
なり、磁極部との磁気エネルギ変化量はさらに増加す
る。
【0101】さらに請求項5に記載の発明によれば、空
洞部にも非磁性導体バーが埋設されるため、磁気回路が
ここで遮断され、磁極間部分の磁気抵抗がさらに増す。
また、空洞部を非磁性導体バーで充填するため、回転子
自体の強度も向上する。
【0102】また、請求項6に記載の発明によれば、回
転子の外周面全周に沿って導体バーを埋設するため、そ
の導電性により始動カゴと同等の始動トルクを持った始
動性が達成される。また、磁極部分では導体バーは磁性
材料から形成され、磁極間部分では導体バーが非磁性材
料で形成されているため、磁極と磁極間部分の磁気抵抗
差が増し、磁気エネルギ量はさらに増加する。
【0103】請求項7に記載の発明によれば、回転子鉄
心の磁極間部分にのみ導体の非磁性バーを埋設するた
め、その導電性により自己始動が確保されることに加
え、その非磁性により磁極間部分の磁気抵抗が増す。ま
た磁極部分には非磁性バーが埋設されないため、構造が
簡単になる。
【0104】請求項8に記載の発明によれば、回転子鉄
心の外周面を導体が被覆するため、始動時においては、
その導電性により回転子外周面をスムーズに誘導電流が
流れ、自己始動が可能になる。
【0105】また請求項9に記載の発明によれば、回転
子鉄心の外周面全面を導体が被覆するため、その導電性
により始動時は誘導電流が流れ、自己始動が可能にな
る。また導体は筒状になるため、多数のバーを埋設する
ものに比較して部品点数も少なく、機械的強度が向上す
ると共に製造が容易となる。
【0106】また請求項10に記載の発明によれば、回
転子鉄心の磁極間部分を導体が被覆するため、その導電
性により始動時はこの部分に誘導電流が流れ、自己始動
が可能になる。また導体は磁極部分の外周面に連なるた
め、回転子の風損が低減し回転効率を高めることができ
る。
【0107】また請求項11に記載の発明によれば、回
転子鉄心の磁極間部分の近傍に導体が配置されるため、
その導電性により始動時はこの部分に誘導電流が流れ、
自己始動が可能になる。
【0108】請求項12に記載の発明によれば永久磁石
式回転電機の回転子において、回転子鉄心の外周部分に
設けた導体が、回転子鉄心胴部において周方向に複数の
スリットを有するので、始動時の誘導電流は回転子軸方
向に長いパスを形成して流れ、電機子との磁気的結合が
強化されるので、請求項1における発明の効果に加え
て、更により大きな始動トルクを得ることができる。
【0109】請求項13に記載の発明によれば、導体が
回転子鉄心の外周面を被覆したので、誘導電流は回転子
外周面をスムーズに流れ、請求項12における発明の効
果に加えて、自己始動がより一層容易となる。また、導
体による外周面の覆いにより、回転子の空気抵抗(風
損)が低減されるとともに、回転子の機械的強度が向上
する。
【0110】請求項14に記載の発明によれば、導体が
回転子鉄心の全外周面全面を被覆するため、請求項13
における発明の効果に加えて、回転子外周面全面にわた
って誘導電流が流れるので自己始動がさらに容易とな
る。また、導体は回転子鉄心の全外周面全面を被覆した
筒状をなすので、簡単な構成により、回転子の機械的強
度をより一層向上させることができる。
【0111】請求項15に記載の発明においても、導体
は磁極部分の外周面に連結されたシェル部材で構成され
るので、請求項13に記載の効果に加え、回転子の空気
抵抗は低減し回転効率を高めることができる。
【0112】請求項16に記載の発明によれば、回転子
鉄心の磁極間部分の外周面近傍に湾曲形成された導体を
配置したので、始動時にはその導体部分に誘導電流が流
れ、請求項12の発明と同様に、自己始動が可能にな
る。
【0113】請求項17に記載の発明によれば、回転子
鉄心の少なくとも外周面を被覆した導体を、導電性磁性
材料で構成したので、請求項13または14の各発明に
おける効果に加えて、大きな主磁束が得られ、同期引き
入れ時の滑りが小さくなるためより大きなトルクを必要
とする負荷まで始動、引き入れが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を適用した永久磁石
式回転電機の径方向断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態による永久磁石式回
転電機の回転子の径方向断面図である。
【図10】本発明の第10の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図11】本発明の第11の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図12】本発明の第12の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図13】本発明の第13の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図14】本発明の第14の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図15】本発明の第15の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図16】本発明の第16の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図17】本発明の第17の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図18】本発明の第18の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図19】本発明の第19の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図20】本発明の第20の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図21】本発明の第21の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図22】図21の回転子に用いる円筒型導電部材を示
す斜視図である。
【図23】本発明による永久磁石式回転電機の回転子の
第22の実施の形態を適用した永久磁石式回転電機の径
方向断面図である。
【図24】図23に示した回転子の円筒部材(導体)を
示す斜視図である。
【図25】本発明の第23の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図26】本発明の第24の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図27】図27(a)は本発明の第25の実施の形態
による永久磁石式回転電機の回転子の径方向断面図、図
27(b)は図27(a)のシェル部材(導体)を示す
斜視図である。
【図28】本発明の第26の実施の形態による永久磁石
式回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図29】図29(a)は、本発明の第27の実施の形
態による永久磁石式回転電機の回転子の径方向断面図、
図29(b)は図29(a)に示すシェル部材で構成さ
れた導体の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 電機子コイル 3 回転子 4 回転子鉄心 5 空洞部 6 永久磁石 7 磁性導体バー 8 空洞部 9 空洞部 10 非磁性導体バー 11 非磁性導体バー 12 空洞部 13 非磁性導体バー 14 磁性導体バー 15 空洞部 16 ブリッジ部材 17 円筒部材 18 鉄心 19 円筒部材 20 導電性シェル部材 21 シェル部材 22 シェル部材 24 円筒形導電部材 25 円筒部材(導体) 25a スリット 26、261、262 シェル部材(導体) 26a、262a スリット 262b,262c 導電性リング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月24日(2000.2.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 永久磁石式リラクタンス型回転電機の
回転子
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式リラク
タンス型回転電機の回転子に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そこで本発明は、上記の事情を考慮してな
されたもので、インバータ等の補助起動手段を必要とす
ることなく始動特性を向上させることができる永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子を提供することを目
的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、磁気的に凹凸部を形成す
る回転子鉄心と、この回転子鉄心の各磁極軸に沿いかつ
半径方向外側に鉄心の外周部分を残して配置される永久
磁石とを有する永久磁石式リラクタンス型回転電機の回
転子において、前記永久磁石は、各磁極間部の回転子円
周方向両端に設けられ、かつ磁極間部を通る電機子の磁
束を打ち消すように磁化されていると共に、前記回転子
鉄心の外周部分には、誘導電流を発生させるための導体
が設けられたことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、前記回転子鉄心の磁極部分の外周面近傍に
埋設され、回転子軸線方向に延びる複数の磁性バーから
構成されたことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】このように、請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回
転子において、回転子鉄心の磁極部分の外周面近傍に導
体磁性バーを複数埋設するため、その導電性により自己
始動が可能になると共に、バー自体は磁性材料から形成
されるため、請求項1における発明の作用に加えて、磁
極部分を流れる磁束(主磁束)密度が減少せず、トルク
に影響を与えることはない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子永久磁石
の回転子において、半径方向外側の鉄心部分には、空洞
部が形成されたことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】このように、請求項3に記載の発明は、請
求項2に記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回
転子において、永久磁石の回転子半径方向における外側
の鉄心部分に空洞部が形成されるため、磁気回路がここ
で遮断され、磁極間部分の磁気抵抗がさらに増すことに
もなる。従って、請求項2における発明の作用に加え
て、磁極部との磁気エネルギ変化量は増加し大きなトル
クを発生することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に、回転子軸
線方向に延びかつ誘導電流が発生する非磁性導体バーが
複数埋設されたことを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、空洞部に、回転子軸線方向に延びかつ誘導電流が発
生する非磁性導体バーが埋設されたことを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心の磁極部分の外周面近傍に埋設
され、回転子軸線方向に延びる複数の深溝型磁性バー
と、前記回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に埋設さ
れ、回転子軸線方向に延びる複数の非磁性バーとから構
成されたことを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に埋
設され、回転子軸線方向に延びる複数の非磁性バーで構
成されたことを特徴とする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心の外周面を被覆するように形成
されたことを特徴とする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心の全外周面を覆い、円筒状に形
成されたことを特徴とする。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項8に記
載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心の磁極部分の外周面と連結さ
れ、かつ磁極間部分を覆う複数のシェル部材から構成さ
れたことを特徴とする。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項1に記
載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に配
置され、回転子円周方向に沿って湾曲形成されたことを
特徴とする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】請求項12に記載の発明は、請求項1に記
載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子におい
て、導体は、回転子鉄心胴部において周方向に複数のス
リットを有することを特徴とする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】このように、請求項12の発明の永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子では、回転子鉄心の
外周部分に設けた導体が、回転子鉄心胴部において周方
向に複数のスリットを有するため、始動時の誘導電流は
回転子軸方向(周方向)に長いパスを形成して流れる。
従ってその結果、電機子との磁気的結合が強化され、大
きな始動トルクを得ることができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子にお
いて、導体は、前記回転子鉄心の外周面を被覆するよう
に形成されたことを特徴とする。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】このように、請求項13の発明の永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子では、鉄心外周面を
スリットを有する導体で被覆したことにより、誘導電流
は回転子外周面をスムーズに流れ、自己始動がより一層
容易となる。また、鉄心外周面を導体で覆ったので、請
求項12における発明の作用に加えて、回転子の機械的
強度をより向上させることができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子にお
いて、導体が回転子鉄心の全外周面を覆い、円筒状に形
成されたことを特徴とする。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】このように、請求項14の発明は、請求項
13に記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転
子において、導体は回転子鉄心の全外周面全面を被覆し
たので、請求項13における発明の作用に加えて、回転
子外周面全面にわたりよりス心の全外周面全面を被覆し
た円筒状をなすため、簡単な構成で、回転子の機械的ム
ーズには低減され回転効率を高めることができる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】請求項15に記載の発明は、請求項13に
記載の永久磁石式リラクタンス型回強度を更かつ磁極間
部分を覆う複数のシェル部材により構成されたことを特
徴とする。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】このように、請求項15の発明は、請求項
13に記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転
子において、回転子鉄心の磁極間部分が導体により被覆
されるが、その導電性により始動時はこの部分に誘導電
流が流れ自己始動が可能になる。また導体は磁極部分の
外周面に連結されるため、回転子の空気抵抗(風損)は
低減され回転効率を高めることができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】請求項16に記載の発明は、請求項12に
記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子にお
いて、導体は、回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に
配置され、回転子の円周方向に沿い湾曲して形成された
ことを特徴とする。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】このように、請求項16の発明は、請求項
12に記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転
子において、回転子鉄心の磁極間部分の外周面近傍に導
体が配置されたので、請求項12の発明と同様、始動時
にはその導体部分に誘導電流が流れ、自己始動が可能に
なる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】請求項17の発明は、請求項13または請
求項15に記載の永久磁石式リラクタンス回転電機の回
転子において、導体は、導電性磁性材料で構成されたこ
とを特徴とする。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】このように、請求項17の発明の永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子は、回転子鉄心の少
なくとも外周面を被覆した導体を、磁性材であり良導電
性を有する導電性磁性材料で構成したので、請求項13
または14の各発明における作用に加えて、主磁束に対
する回転子の磁気抵抗を小さく、主磁束を大きくでき、
かつ同期引き入れ時の滑りが小さくなるためより大きな
トルクを必要とする負荷に対してまで、始動、引き入れ
が可能となる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の一実施の形態を添付図
面を用いて説明する。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】いずれにしても、本発明による永久磁石式
リラクタンス型回転電機の回転子は、導体を回転子鉄心
の外周部分に設けるという簡単な構造により、自己始動
を可能としたもので実用上大きな効果を得ることができ
る。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】請求項12に記載の発明によれば永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子において、回転子鉄
心の外周部分に設けた導体が、回転子鉄心胴部において
周方向に複数のスリットを有するので、始動時の誘導電
流は回転子軸方向に長いパスを形成して流れ、電機子と
の磁気的結合が強化されるので、請求項1における発明
の効果に加えて、更により大きな始動トルクを得ること
ができる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を適用した永久磁石
リラクタンス型回転電機の径方向断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【図10】本発明の第10の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図11】本発明の第11の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図12】本発明の第12の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図13】本発明の第13の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図14】本発明の第14の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図15】本発明の第15の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図16】本発明の第16の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図17】本発明の第17の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図18】本発明の第18の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図19】本発明の第19の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図20】本発明の第20の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図21】本発明の第21の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図22】図21の回転子に用いる円筒型導電部材を示
す斜視図である。
【図23】本発明による永久磁石式リラクタンス型回転
電機の回転子の第22の実施の形態を適用した永久磁石
リラクタンス型回転電機の径方向断面図である。
【図24】図23に示した回転子の円筒部材(導体)を
示す斜視図である。
【図25】本発明の第23の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図26】本発明の第24の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図27】図27(a)は本発明の第25の実施の形態
による永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径
方向断面図、図27(b)は図27(a)のシェル部材
(導体)を示す斜視図である。
【図28】本発明の第26の実施の形態による永久磁石
リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図であ
る。
【図29】図29(a)は、本発明の第27の実施の形
態による永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の
径方向断面図、図29(b)は図29(a)に示すシェ
ル部材で構成された導体の斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺 和人 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 高畠 幹生 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 橋立 良夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5H619 AA01 AA03 AA07 BB06 BB24 PP02 PP04 PP08 PP15 5H621 GB10 HH01 HH07 HH10 JK02 5H622 AA03 CA02 CA07 CA09 CA13 CB03 CB04 PP05 PP11 PP17

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的に凹凸部を形成する回転子鉄心
    と、この回転子鉄心の各磁極軸に沿った方向に配置され
    る永久磁石とを有する永久磁石式回転電機の回転子にお
    いて、 前記永久磁石は、各磁極間部の回転子円周方向両端に設
    けられ、かつ磁極間部を通る電機子の磁束を打ち消すよ
    うに磁化されていると共に、 前記回転子鉄心の外周部分には、誘導電流を発生させる
    ための導体が設けられたことを特徴とする永久磁石式回
    転電機の回転子。
  2. 【請求項2】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極部分
    の外周面近傍に埋設され、回転子軸線方向に延びる複数
    の磁性バーから構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石の回転子半径方向外側の鉄
    心部分には、空洞部が形成されたことを特徴とする請求
    項2に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  4. 【請求項4】 前記回転子鉄心の磁極間部分の外周面近
    傍に、回転子軸線方向に延びかつ誘導電流が発生する非
    磁性導体バーが複数埋設されたことを特徴とする請求項
    3に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  5. 【請求項5】 前記空洞部に、回転子軸線方向に延びか
    つ誘導電流が発生する非磁性導体バーが埋設されたこと
    を特徴とする請求項4に記載の永久磁石式回転電機の回
    転子。
  6. 【請求項6】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極部分
    の外周面近傍に埋設され、回転子軸線方向に延びる複数
    の深溝型磁性バーと、前記回転子鉄心の磁極間部分の外
    周面近傍に埋設され、回転子軸線方向に延びる複数の非
    磁性バーとから構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  7. 【請求項7】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極間部
    分の外周面近傍に埋設され、回転子軸線方向に延びる複
    数の非磁性バーで構成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  8. 【請求項8】 前記導体は、前記回転子鉄心の外周面を
    被覆するように形成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  9. 【請求項9】 前記導体は、前記回転子鉄心の全外周面
    を覆い、円筒状に形成されたことを特徴とする請求項8
    に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  10. 【請求項10】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極部
    分の外周面と連結され、かつ磁極間部分を覆う複数のシ
    ェル部材から構成されたことを特徴とする請求項8に記
    載の永久磁石式回転電機の回転子。
  11. 【請求項11】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極間
    部分の外周面近傍に配置され、回転子円周方向に沿って
    湾曲形成されたことを特徴とする請求項1に記載の永久
    磁石式回転電機の回転子。
  12. 【請求項12】 前記導体は、回転子鉄心胴部において
    周方向に複数のスリットを有することを特徴とする請求
    項1記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  13. 【請求項13】 前記導体は、前記回転子鉄心の外周面
    を被覆するように形成されたことを特徴とする請求項1
    2に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  14. 【請求項14】 前記導体は、前記回転子鉄心の全外周
    面を覆い、円筒状に形成されたことを特徴とする請求項
    13に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  15. 【請求項15】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極部
    分の外周面に連結され、かつ磁極間部分を覆う複数のシ
    ェル部材により構成されたことを特徴とする請求項13
    に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
  16. 【請求項16】 前記導体は、前記回転子鉄心の磁極間
    部分の外周面近傍に配置され、回転子円周方向に沿い湾
    曲して形成されたことを特徴とする請求項12に記載の
    永久磁石式回転電機の回転子。
  17. 【請求項17】 前記導体は、導電性磁性材料で構成さ
    れたことを特徴とする請求項13または請求項14に記
    載の永久磁石式回転電機の回転子。
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