JP2000175116A - テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２画面以上の表示を行う場合、マイコンは映
像信号の１系統の垂直ブランキング期間しか判別できな
いため、主画面でしかＶチップの制御を行うことができ
なかった。 【解決手段】 ＲＦ信号１０を検波して得られるコンポ
ジット映像信号と、外部入力信号２０である外部コンポ
ジット映像信号とを、画面上に複数の画面として分割し
表示させる機能を有するテレビジョン受像機において、
主画面とした映像信号と、副画面とした映像信号とを主
画面の映像信号より出力される制御信号を基準として切
り替える切替スイッチ１１６を備え、上記切替スイッチ
１１６の出力から、主画面および副画面の垂直ブランキ
ング期間に挿入されている視聴制限用制御信号を検索
し、この検索結果により上記主画面および副画面の表示
の制御を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、見せたくない
（暴力的あるいは性的）描写について視聴を制限できる
視聴制限用制御信号を映像信号の垂直ブランキング期間
に備えるＶチップと、かつ映像信号を画面上に複数画面
表示できる機能を備えるテレビジョン受像機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来のテレビジョン受像機の要部
構成を示すブロック図であり、図において、１００はＲ
Ｆ信号１０を中間周波数信号に変換するチューナー、１
０１はチューナー１００の出力の中間周波数信号をコン
ポジット映像信号に変換する検波回路、１０２は検波回
路１０１の出力のコンポジット映像信号と、外部から入
力される外部入力信号２０である外部コンポジット映像
信号とを切り替える第１の切替スイッチ、１０３は第１
の切替スイッチ１０２の出力の主画面のコンポジット映
像信号をＣＲＴ１０７へ表示するのに適した、Ｒ、Ｇ、
Ｂ信号あるいはＹ、Ｒ−Ｙ、Ｂ−Ｙ信号に変換し、コン
トラストやシャープネスといった付加を加える映像処理
回路である。

【０００３】１０４は第１の切替スイッチ１０２から出
力される副画面のコンポジット映像信号を、縮小した映
像に加工するＰＩＰ回路、１０５は映像処理回路１０３
の出力の主画面信号に、ＰＩＰ回路１０４の出力の副画
面信号を重畳する第３の切替スイッチ、１０６は第３の
切替スイッチ１０５の出力がＣＲＴ１０７をドライブで
きるよう増幅するドライブ回路、１０７はＣＲＴ、１０
８は各回路に制御信号を送受信するマイコンである。

【０００４】図３において、使用者が選局したチャンネ
ルを受信する場合、マイコン１０８からは選局されたチ
ャンネルを受信するためのチューニングデータがチュー
ナー１００に出力され、チューナー１００は選局された
チャンネルの中間周波数信号を検波回路１０１に出力す
る。

【０００５】チューナー１００の出力の中間周波数信号
は、検波回路１０１で音声キャリアを含んだコンポジッ
ト映像信号に復調され、その後、音声トラップにより音
声キャリアを除去したコンポジット映像信号を生成す
る。

【０００６】検波回路１０１より出力されるコンポジッ
ト映像信号は、第１の切替スイッチ１０２へ入力され
る。一方、外部からはコンポジット映像信号が第１の切
替スイッチ１０２に入力される。使用者は、視聴したい
ものがテレビであれば検波回路１０１の出力を、外部か
らのビデオ等の映像を視聴したいのであれば外部入力コ
ンポジット映像信号を選択できるように、マイコン１０
８から切り替え信号が第１の切替スイッチ１０２に出力
され、第１の切替スイッチ１０２では選択されたコンポ
ジット映像信号が映像信号処理回路１０３へ出力され
る。

【０００７】また、第１の切替スイッチ１０２から出力
されたコンポジット映像信号は、マイコン１０８にも出
力される。マイコン１０８では、映像信号の垂直ブラン
キング期間に重畳されたＶチップの視聴制限用制御信号
を検出して、Ｖチップの過激度数のレベルをＯＳＤ信号
として、後述の図４に示したＰＩＰ回路１０４内の第４
の切替スイッチ１１４に出力する。使用者はＶチップの
過激度数により、該当する番組あるいは外部からの映像
信号を視聴できないようにすることが可能である。

【０００８】一方、画面上に２画面を生成したい場合、
例えばＰＩＰのように主画面、副画面としたときには、
副画面を生成するためにマイコン１０８から第１の切替
スイッチ１０２へ制御信号が出力され、第１の切替スイ
ッチ１０２は、副画面と選択されたコンポジット映像信
号がＰＩＰ回路１０４へ出力される。

【０００９】ＰＩＰ回路１０４の詳細図を図４に示す。
図４において、１０９は入力されたコンポジット映像信
号をアナログ信号からディジタルデータに変換するＡ／
Ｄ変換器、１１０はＡ／Ｄ変換器１０９の出力のディジ
タルデータから、色成分のディジタルデータを取り出
し、輝度信号のディジタルデータと色信号のディジタル
データをメモリ１１１に出力するクロマデコーダー、１
１１はディジタルデータを格納するメモリ、１１２はメ
モリ１１１から読み出されたディジタルデータからＲ、
Ｇ、Ｂディジタルデータを生成するマトリクス回路、１
１３はＲ、Ｇ、ＢディジタルデータをアナログＲ、Ｇ、
Ｂ信号に変換するＤ／Ａ変換器、１１４はＤ／Ａ変換器
１１３の出力のＲ、Ｇ、Ｂ信号とマイコン１０８からの
ＯＳＤ信号をマイコン１０８の制御信号により切り替え
る第４の切替スイッチ、１１５は副画面を生成するのに
必要なディジタルデータの書き込み、読み出しを行うメ
モリコントローラである。

【００１０】第１の切替スイッチ１０２の出力のコンポ
ジット映像信号は、Ａ／Ｄ変換器１０９によりアナログ
信号からディジタルデータに変換されたのち、クロマデ
コーダー１１０にて色信号であるディジタルデータのみ
を抜き出すとともに、輝度信号成分のみのディジタルデ
ータと、色信号成分のみのディジタルデータを生成す
る。メモリコントローラ１１５では、副画面として指定
された画面の大きさになるデータ分１Ｈ毎期間ではな
く、垂直方向にデータを間引いたディジタルデータをメ
モリ１１１へ書き込む。

【００１１】読み出し時には、副画面では水平方向の映
像期間が短くなるため、メモリ１１１の書き込み周波数
に比べて、読み出し周波数を高くして読み出す。メモリ
１１１から読み出された、輝度信号成分のみおよび色信
号成分のみの独立したディジタルデータは、マトリクス
回路１１２によりＲ、Ｇ、Ｂのディジタルデータに生成
される。マトリクス回路１１２の出力のＲ、Ｇ、Ｂディ
ジタルデータはＤ／Ａ変換器１１３によりアナログＲ、
Ｇ、Ｂ信号に復元される。

【００１２】Ｄ／Ａ変換器１１３の出力のＲ、Ｇ、Ｂ信
号は、第４の切替スイッチ１１４へ出力される。第４の
切替スイッチ１１４にはマイコン１０８からＯＳＤ信号
が出力されておりマイコン１０８の制御信号により映像
信号とＯＳＤ信号とを切り替えている。

【００１３】映像処理回路１０３では、主画面となるコ
ンポジット映像信号にコントラストやシャープネス等の
処理を付加したのち、Ｒ、Ｇ、Ｂ信号に変換している。
映像処理回路１０３で変換されたＲ、Ｇ、Ｂ信号は、第
３の切替スイッチ１０５へ出力される。第３の切替スイ
ッチ１０５では、主画面上に副画面を重畳するために、
マイコン１０８の制御信号によって、映像処理回路１０
３の出力のＲ、Ｇ、Ｂ信号とＰＩＰ回路１０４の出力の
Ｒ、Ｇ、Ｂ信号とを切り替えている。

【００１４】第３の切替スイッチ１０５の出力のＲ、
Ｇ、Ｂ信号はＣＲＴ１０７を駆動できるようにドライブ
回路１０６により増幅されたのち、ＣＲＴ１０７により
映像として表示される。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】従来は、映像信号の垂
直ブランキング期間にＶチップのような視聴制限用制御
信号を挿入していた場合、かつ少なくとも画面上に、２
画面以上の表示を行った場合には、マイコンは映像信号
の１系統の垂直ブランキング期間しか判別できないた
め、主画面でしかＶチップの制御を行うことができなか
った。

【００１６】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、画面上に少なくとも２画面以上
表示し、かつ表示された全画面にＶチップの制御を行う
ことができるようにすることを目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】この発明に係るテレビジ
ョン受像機は、第１のコンポジット映像信号と、第２の
コンポジット映像信号とを、画面上に分割し表示させる
機能を有するテレビジョン受像機において、第１の画面
とした映像信号と、第２の画面とした映像信号とを切り
替える切り替え手段を備え、上記切り替え手段の出力か
ら、第１の画面および第２の画面の垂直ブランキング期
間に挿入されている視聴制限用制御信号を検索し、この
検索結果により上記第１の画面および第２の画面の表示
の制御を行うようにしたものである。

【００１８】また、切り替え手段による映像信号の切り
替えは、フレーム数単位で行うようにしたものである。

【００１９】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１はこの発明に
係るテレビジョン受像機の要部構成を示すブロック図で
あり、１０、２０、１００〜１０７、１０９〜１１５は
従来装置として示した図３と同一であるので、説明は省
略する。図１において、１１６は第１の切替スイッチ１
０２の出力である主画面（第１の画面）のコンポジット
映像信号（第１のコンポジット映像信号）と副画面（第
２の画面）のコンポジット映像信号（第２のコンポジッ
ト映像信号）とを切り替える手段である第２の切替スイ
ッチである。図では副画面が一つの例であるが、副画面
が複数ある場合は主画面および全ての副画面のコンポジ
ット映像信号を切り替えるようになされる。１１７はマ
イコン、１１８はスイッチ制御信号である。

【００２０】図１において、第１の切替スイッチ１０２
の出力の主画面に相当するコンポジット映像信号は、映
像処理回路１０３へ出力されると共に、第２の切替スイ
ッチ１１６へも出力される。また、第１の切替スイッチ
１０２の出力の副画面に相当するコンポジット映像信号
もＰＩＰ回路１０４へ出力されると共に、第２の切替ス
イッチ１１６へ出力される。

【００２１】マイコン１１７は第２の切替スイッチ１１
６により切り替えられた信号を受けて制御を行うもので
ある。いま、第２の切替スイッチ１１６へ入力された２
系統のコンポジット映像信号を、例えば図２のように、
１５０フレーム毎に切り替えることとすれば、マイコン
１１７は主画面と副画面の垂直ブランキング期間の制御
データを１５０フレーム毎に検索することが可能となる
ので、上記垂直ブランキング期間の視聴制限用制御信号
により主画面および副画面の表示を制御することができ
る。なお、上記第２の切替スイッチ１１６の切り替え
は、主画面の映像信号より出力される制御信号を基準と
して行う。

【００２２】以上のように、画面上に表示できる画面分
の切り替えができる第２の切替スイッチを設けることに
より、また、上記第２の切替スイッチ切り替え信号をフ
レーム単位としたので、表示する複数画面分のＶチップ
制御を行うことが可能となる。

【００２３】実施の形態２．また、上記実施の形態１に
おいては、主画面の信号をＴＶ信号とし、副画面の信号
を外部入力信号としたが、主画面および副画面の信号は
ＴＶ信号、外部入力信号のいずれであってもよい。

【００２４】実施の形態３．また、上記実施の形態１に
おいては、ＰＩＰを例にとって説明したが、これに限る
ものではなく、画面上に複数画面を表示するものであれ
ばよい。

【００２５】実施の形態４．また、上記実施の形態１に
おいては、第２の切替スイッチ切り替え信号の周期を１
５０フレームとしたが、これに限るものではなく、任意
のフレーム数でもよい。また、切り替え周期はフレーム
数単位でなくてもよく、任意の設定された時間的なもの
であればよい。

【００２６】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、画面
上に画面表示分の切り替えを行う切替スイッチを設ける
ことにより、簡単な構成で主画面、副画面の全画面分の
Ｖチップの制御を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１に係るテレビジョン
受像機の要部構成を示すブロック図である。

【図２】 実施の形態１の動作を説明する波形図であ
る。

【図３】 従来のテレビジョン受像機の要部構成を示す
ブロック図である。

【図４】 一般的なＰＩＰ回路の構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１０ ＲＦ信号、 ２０ 外部入力信
号、１００ チューナー、 １０１ 検波回
路、１０２ 第１の切替スイッチ、 １０３ 映像処
理回路、１０４ ＰＩＰ回路、 １０５ 第
３の切替スイッチ、１０６ ドライブ回路、
１０７ ＣＲＴ、１０９ Ａ／Ｄ変換器、 １
１０ クロマデコーダー、１１１ メモリ、
１１２ マトリクス回路、１１３ Ｄ／Ａ変換
器、 １１４ 第４の切替スイッチ、１１５
メモリコントローラ、 １１６ 第２の切替スイッ
チ、１１７ マイコン、 １１８ スイッ
チ制御信号。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１のコンポジット映像信号と、第２の
   コンポジット映像信号とを、画面上に分割し表示させる
   機能を有するテレビジョン受像機において、第１の画面
   とした映像信号と、第２の画面とした映像信号とを切り
   替える切り替え手段を備え、上記切り替え手段の出力か
   ら、第１の画面および第２の画面の垂直ブランキング期
   間に挿入されている視聴制限用制御信号を検索し、この
   検索結果により上記第１の画面および第２の画面の表示
   の制御を行うようにしたことを特徴とするテレビジョン
   受像機。
2. 【請求項２】 切り替え手段による映像信号の切り替え
   は、フレーム数単位で行うことを特徴とする請求項１記
   載のテレビジョン受像機。