JP2000172205A - フィルム状又は板状発光装置 - Google Patents

フィルム状又は板状発光装置

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JP2000172205A
JP2000172205A JP11187218A JP18721899A JP2000172205A JP 2000172205 A JP2000172205 A JP 2000172205A JP 11187218 A JP11187218 A JP 11187218A JP 18721899 A JP18721899 A JP 18721899A JP 2000172205 A JP2000172205 A JP 2000172205A
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film
shaped
plate
emitting device
electric circuit
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JP11187218A
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Yasuo Oyama
大山康夫
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Daikyo Giken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量、コンパクトで取り扱い及び保管が容易
であり、かつ設置場所を選ぶことがないとともに、長期
間安定作動が可能なフィルム状又は板状発光装置を提供
する。 【解決手段】 裏面に粘着材層5を備えた可撓性のフィ
ルム状又は板状基材1と、この基材1上に設けられた電
気回路2と、この電気回路2と電気的に接続されたボタ
ン電池からなる電源部3と、この電気回路2上に又は電
気回路2に近接して所定間隔で設けられかつこの電気回
路2と電気的に接続された1以上のLEDからなる光源
4とを備え、電源部3からの信号により、光源4がラン
ダム又は規則的に点滅することを特徴とするフィルム状
又は板状発光装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム状又は板
状発光装置に関する。さらに詳しくは、夜間における作
業者又は行為者の安全性を確保するために用いられる各
種物品、例えば、道路工事における夜間識別用点滅装
置;ガソリンスタンドにおける夜間境界識別標識;自動
車、自転車、交通整理員着用のチョッキ等の作業服、ヘ
ルメット、靴、犬の首輪、階段の上がり口等に装着され
る夜間自己識別用標識等に好適に用いられる発光装置で
あって、軽量、コンパクトで取り扱い及び保管が容易で
あり、かつ設置場所を選ぶことがないとともに、長期間
安定作動が可能なフィルム状又は板状発光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】夜間における作業者又は行為者の安全性
を確保するために用いられる各種物品、例えば道路工事
における夜間識別用点滅装置においては、夜間道路工事
中であること又はその工事区域を視認させるために、従
来、赤色、黄色、緑色等に着色したプラスチックのチュ
ーブに豆電球を繋いだものや、小型電球を色付きプラス
チックケースに収納した点滅装置を用いている。
【0003】しかしながら、この種の点滅装置は、以下
の問題があった。すなわち、数十メートルの長さになる
と、重くなって持ち運びが困難となり、また、嵩張るの
で広い保管場所が必要になる。また、外気に曝されたプ
ラスチック部分が日中の太陽熱で溶けて劣化し、千切れ
たりショート事故等の不具合を生じやすい。また、10
0ボルトの電源が必要なため設置場所が限定されたり、
消費電力も大きく、その上光源を直列に接続しているた
め1箇所電球が切れるとそれ以降の電球は全て非点灯に
なる。さらに、装置の設置には相応の道具が必要となる
とともに手間隙がかかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みなされたもので、軽量、コンパクトで取り扱い及
び保管が容易であり、かつ設置場所を選ぶことがないと
ともに、長期間安定作動が可能なフィルム状又は板状発
光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、フィルム状又は板状
基材を用いかつ所定の電源部、光源等を所定の位置に配
設することにより上記目的を達成することができること
を知見し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以
下の構成を有するものである。
【0006】[1]フィルム状又は板状基材と、この基
材上に設けられた電気回路と、この電気回路と電気的に
接続された電源部と、この電気回路上に又は電気回路に
近接して所定間隔で設けられかつこの電気回路と電気的
に接続された1以上の光源とを備え、電源部からの信号
により、光源がランダム又は規則的に点滅することを特
徴とするフィルム状又は板状発光装置。
【0007】[2]前記フィルム状又は板状基材が、絶
縁性及び可撓性を有するプラスチックフィルム、プラス
チックシート又はプラスチック板であることを特徴とす
る前記[1]に記載のフィルム状又は板状発光装置。
【0008】[3]前記光源が、発光ダイオード(LE
D)であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記
載のフィルム状又は板状発光装置。
【0009】[4]前記電源部が、電池単独又は電池と
コントローラーとの組合せからなることを特徴とする前
記[1]〜[3]のいずれかに記載のフィルム状又は板
状発光装置。
【0010】[5]前記電源部が、電池とコントローラ
ーとの組合せからなる場合、前記コントローラーを、前
記電池と一体に又は分離して収納することを特徴とする
前記[4]に記載のフィルム状又は板状発光装置。
【0011】[6]防水機構を備えたことを特徴とする
前記[1]〜[5]のいずれかに記載のフィルム状又は
板状発光装置。
【0012】[7]一枚の前記フィルム状又は板状基材
上に前記電気回路と2〜5個の前記光源とを備えた発光
ユニットの1以上を、電気的に接続した状態で連結した
ことを特徴とする前記[1]〜[6]のいずれかに記載
のフィルム状又は板状発光装置。
【0013】さらに、本発明は、以下のフィルム状又は
板状発光装置を提供する。
【0014】[8]前記フィルム状又は板状基材の電気
回路が設けられた側と反対側に、さらに粘着剤層を備え
てなることを特徴とする前記[1]〜[7]のいずれか
に記載のフィルム状又は板状発光装置。
【0015】[9]前記粘着剤層上にさらに剥離材層を
備えてなることを特徴とする前記[8]に記載のフィル
ム状又は板状発光装置。
【0016】[10]前記発光ダイオード(LED)
が、円筒型、平面丸型又は平面角型であることを特徴と
する前記[3]〜[9]のいずれかに記載のフィルム状
又は板状発光装置。
【0017】[11]前記防水機構が、電源部を電池ケ
ースで、またフィルム状又は板状基材及び電気回路をカ
バーケースで被覆してなるものであることを特徴とする
前記[6]〜[10]のいずれかに記載のフィルム状又
は板状発光装置。
【0018】[12]前記防水機構が、光源近傍の開口
部に設けたパッキンを含むものであることを特徴とする
前記[6]〜[11]のいずれかに記載のフィルム状又
は板状発光装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のフ
ィルム状又は板状発光装置の一例を模式的に示す斜視図
及びその一部拡大図である。
【0020】図1に示すように、本発明のフィルム状又
は板状発光装置10は、フィルム状又は板状基材1と、
このフィルム状又は板状基材1上に設けられた電気回路
2と、この電気回路2と電気的に接続された電源部3
と、この電気回路2上に又は電気回路2に近接して所定
間隔で設けられかつこの電気回路2と電気的に接続され
た1以上の光源4とを備え、電源部3からの信号によ
り、光源4がランダム又は規則的に点滅することを特徴
とする。
【0021】以下、本発明を、構成要素ごとにさらに具
体的に説明する。 1.フィルム状又は板状基材 本発明に用いられるフィルム状又は板状基材1の材質と
しては、フィルム状もしくはシート状又は板状に加工が
可能で、絶縁性及び可撓性があるものであれば特に制限
はなく、例えばプラスチック、紙、布等を挙げることが
できる。中でも、取り扱いやすさ、加工性、等からプラ
スチックが好ましい。プラスチックの中でも、耐熱性、
耐光性、機械的強度等に優れた、ポリエステル、ポリイ
ミド、塩化ビニル、エポキシ樹脂等が好ましい。
【0022】その形状についても特に制限はなく、これ
を装着して用いる各種物品の形状に合わせて、例えば、
幅:1〜50cm、長さ:10cm〜10mの短冊状、
テープ状等にすることができる。
【0023】また、一枚のフィルム状又は板状基材上に
電気回路と2〜5個、好ましくは2〜3個の光源とを備
えた発光ユニットタイプとして、その1以上を、電気的
に接続した状態で連結した構成の場合、その発光ユニッ
トを形成する基材の形状は、例えば、縦:1〜5cm、
横:3〜10cm、厚さ0.5〜5mmの正方形、長方
形等にすることができる。このような発光ユニットを用
いた構成の場合、よりフラット化することができ、ま
た、レンズ形LEDに比べて、耐衝撃性が向上し、煩雑
なリード線の配列もなく、よりコンパクトな電気回路と
することができる。
【0024】本発明に用いられる基材1上には、電気回
路2を設ける面とは反対側の面(被装着物と対向する
面)に粘着(接着)剤層5及び剥離材層6をこの順に設
けることが好ましい。このように構成することにより、
発光装置を特別の道具を用いることなしに容易に被装着
面に貼着することができる。この粘着(接着)剤層5に
ついては、特に制限はなく、装着して用いる各種物品の
材質に合わせて汎用の粘着(接着)剤、例えば、アクリ
ル系、シリコーン系、合成ゴム系等の粘着(接着)剤を
適宜用いることができる。剥離材層6についても特に制
限はなく、汎用のものを用いることができる。この場
合、簡便な方法として剥離紙付きの両面粘着テープを貼
着してもよい。
【0025】2.電気回路 本発明に用いられる電気回路2は、後述する電源部3及
び光源4と電気的に接続されて、電源部3からの信号に
より光源4をランダム又は規則的に点滅させることを可
能とするように前記フィルム状又は板状基材1上に設け
られる。
【0026】以下、電源部3にボタン電池31を用い光
源4としてLED41を用いた場合の電気回路の具体例
を図2及び図3を用いて説明する。
【0027】図2は、本発明に用いられるランダム型の
電気回路の1例を示す平面図である。
【0028】図3は、本発明に用いられる規則型の電気
回路の1例を示す平面図である。
【0029】ランダム型:光源4をランダムに点滅させ
る方式である。図2に示すように、ランダム型電気回路
は、例えば、フィルム又は板上に金属(例えば、銅、ス
テンレス、鉄、亜鉛、マグネシウム等)箔の線条を貼着
した金属箔回路21により形成することができる。この
金属箔回路21は、電源部3としてのボタン電池31及
び光源4としてのLED41と電気的に接続されてい
る。この場合、LED41としてそれ自体が点滅するも
のを用いれば、電気回路は並列接続とすることができ
る。
【0030】規則型:光源4を、例えば、1つ置き又は
2つ置きに点滅させる方式である。図3に示すように、
規則型電気回路は、例えばリード線を帯状に束ねたフラ
ットケーブル22により形成することができる。このフ
ラットケーブル22は、電源部3としてのボタン電池3
1及び光源4としてのLED41を制御するコントロー
ラー32、並びにLED41と電気的に接続されてい
る。この場合、LED41を制御するには、LED41
のそれぞれにフラットケーブル22のリード線23を接
続してコントローラー32から信号を出すようにする。
従って、この例では、接続するLED41の数だけ回路
を必要とする。なお、フラットケーブル22の代わりに
前記金属箔回路を用いてもよい。
【0031】フィルム状又は板状基材1上に、電気回路
2を形成する方法については、特に制限はなく、例え
ば、 1)両面粘(接)着テープの片面又は粘(接)着テープ
の粘(接)着面に金属箔の線条を貼着する、 2)フィルム状又は板状基材上に粘(接)着剤付き金属
箔の線条を貼着する 3)フィルム状又は板状基材上に金属膜を蒸着により形
成する、 4)フィルム状又は板状基材上に導電性ペイントを印刷
する、 5)フィルム状又は板状基材及び金属箔の積層体の金属
箔部分をエッチングする、 6)両面粘(接)着テープの片面又は粘(接)着テープ
の粘(接)着面に金属線を貼着する、及び 7)両面粘(接)着テープの片面又は粘(接)着テープ
の粘(接)着面にフラットケーブルを貼着する等の方法
を挙げることができる。
【0032】3.電源部 本発明に用いられる電源部3の電源としては、特に制限
はなく、各種電池、交流電源等を用いることができる。
中でも、軽量、コンパクトで取り扱い易く、又設置場所
を選ぶことのない電池が好ましく、中でもボタン電池3
1が好ましい。このボタン電池としては、例えば、汎用
されている3ボルト用や6ボルト用のものを挙げること
ができる。
【0033】また、必要に応じ(例えば、規則型電気回
路を用いる場合等)、電源部3として、電源の他に、コ
ントローラー32を併設してもよい。このコントローラ
ーは、シリアル入力、パラレル出力タイプのシフトレジ
スターを主体として構成され、シリアルデータを発信回
路の周波数に合わせて、出力端子にパラレルデータとし
て出力するので、LEDが流れるように点灯したり、い
ろいろな点灯パターンを発現するように機能する。この
コントローラー32としては、例えば、安定性マルチバ
イブレーター等を挙げることができる。
【0034】なお、コントローラー32の配置位置は、
特に制限はなく、電池の近傍に一体的に配置してもよ
く、また電池と別体に分離して配置してもよい。いずれ
の場合であっても、電気配線を効率的にするため、図3
に示すように電源部3の近傍に配置することが好まし
い。また、電池をコントローラー32等と別体に分離し
て配置すると、電池交換を容易化することができる。ボ
タン電池31及びコントローラ32の両方を電池ケース
7で、一体的に又は個々別々に、被覆しても良い。
【0035】4.光源 本発明に用いられる1以上の光源4としては、高輝度で
夜間遠方から視認し易く、消費電力が小さく、かつ耐久
性のあるものであれば特に制限はなく、例えば発光ダイ
オード(LED)、豆電球、無機又は有機エレクトロル
ミネッセンス(EL)等を挙げることができる。中でも
上記要請を全て満足するLEDが好ましい。その形状に
ついても特に制限はなく、例えば、図1に示す円筒状の
ものを挙げることができる。さらに、平面丸型又は平面
角型であってもよい。図4は、本発明のフィルム状又は
板状発光装置において、光源として平面丸型のLED4
2を用いた一例を模式的に示す斜視図である。
【0036】図5は、図4におけるA−A線断面図であ
る。図5に示すように、この例では、後述するように、
防水のため並びに外力及び太陽光からの保護のため、電
源部3は、電池ケース7で、また、フィルム状又は板状
基材1及び電気回路2もカバーケース8で被覆されてい
る。
【0037】このように平面丸型又は平面角型のLED
を用いることによって、円筒状のLEDを用いる場合に
比べ、以下の利点がある。すなわち、後述するように、
全体の防水性を高める等のためカバーケース8を設ける
ことが好ましく、この場合に円筒状のLEDを用いる
と、LEDのヘッド部を挿入するための孔を開ける必要
があり、その孔から水等が侵入するのを防止するために
は、後述するように発泡体やゴム板等のパッキン材を用
いる必要があり、加工工数が増加する。
【0038】一方、平面丸型又は平面角型のLEDの場
合は、カバーケース8に孔を開けることなしにそのまま
被覆することができるため余計な手間を必要としない。
また、上記に伴いコストの低減を図ることができるとと
もに、外観形状を突起のない平面状のものとすることが
できるので、製品の見栄えをよくするとともに、貼着時
の取り扱い及び保存並びに装飾を容易にすることができ
る。
【0039】本発明において、光源、例えば、円筒状L
EDをフィルム状又は板状基材上の電気回路に接続する
方法としては、特に制限はないが、例えば、電気回路と
して前述の金属箔を用いた場合、 1)LEDのリード線と金属箔との接点をハンダで固定
する方法、 2)LEDのリード線と金属箔との接点を接着剤で接点
を保護するように全体を被覆するようにして固定する方
法、 3)LEDのリード線と金属箔との接点を接着テープで
シールするようにして固定する方法等を挙げることがで
きる。
【0040】また、電気回路として前述のフラットケー
ブルを用いた場合、ケーブルとLEDのリード線をハン
ダで接合したり、図11に示すように、カシメ部品を用
い電気回路(金属箔やケーブル)とLEDのリード線と
をカシメ部44でカシメて接続する方法等を挙げること
ができる。この場合、LEDの設置間隔は、発光装置の
全長等に応じ、5〜50cm、好ましくは10〜30c
mの範囲から任意に選択することができる。
【0041】5.防水機構 本発明のフィルム状又は板状発光装置の全体的な防水性
を高め、かつ外力及び太陽光からの保護を強化するた
め、図1及び図4に示すように、装置全体の防水機構と
して、電源部3を電池ケース7で、またフィルム状又は
板状基材1及び電気回路2等をカバーケース8で被覆す
ることが好ましい。また、電池ケース7とカバーケース
8とを一体で構成しても良い。これらのケースの材質と
しては、機械的強度が大きく、耐候性(耐水性、耐熱性
及び耐光性等)に優れ、加工性の良いものであれば特に
制限はなく、例えば、ポリスチレン、ポリエステル、塩
化ビニル、ABS等を挙げることができる。その形状と
しても、フィルム状又は板状基材1、電気回路2及び電
源部3等を密閉し得るものであれば特に制限はない。
【0042】また、カバーケース8は、透明であって
も、着色したものであっても、また表面に装飾を施した
ものであっても良い。また、カバーケース8の代わり
に、防水性、耐候性のあるフィルム又は複合フィルムで
同じサイズの袋を作製し、この中に収納しても良い。
【0043】また、光源として、前記平面丸型又は平面
角型のLED42を用いる場合には、フィルム状又は板
状基材1及び電気回路2に加えて光源をもカバーケース
8で被覆してもよい。
【0044】また、例えば、光源として円筒状LEDを
用いる場合等にはカバーケース8等に開口部(孔)を設
ける必要があり、この場合には開口部にも防水機構を設
けることが好ましい。
【0045】図6は、本発明のフィルム状又は板状発光
装置において用いられる開口部の防水機構の1例を模式
的に示す説明図で、(A)は断面図を、(B)は、この
防水機構に用いられるパッキンを示す平面図である。図
6に示すパッキン9としては、例えばプラスチックの発
泡体やゴム板等を挙げることができる。具体的には、こ
の防水機構の防水性を高めるために、例えば、下記の方
法を挙げることができる。すなわち、 1)図6(B)に示すように、発泡体やゴム板等をドー
ナツ状に打ち抜き、これにシーリング材又は接着剤を含
浸させる、 2)このように打ち抜いた発泡体やゴム板等を図6
(A)に示すように、LEDのヘッド部から被せ根元ま
で引き下ろす。このようにすることによって、発泡体や
ゴム板等に含浸させたシーリング材又は接着剤は、経時
的に硬化し、開口部の密封性(防水性)を高めることが
できる。この防水機構としては、例えばプラスッチクの
O−リングを用いても良い。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、本発明を何ら制限するものではない。
【0047】図7は、本発明のフィルム状又は板状発光
装置においてランダム性点滅方式を採用した場合の実施
例(実施例1)を模式的に示す平面図、図8は、図7に
おけるB−B線の断面図、図9は、本発明のフィルム状
又は板状発光装置において規則性点滅方式を採用した場
合の実施例(実施例2)を模式的に示す平面図、及び図
10は、図9におけるC−C線の断面図、図12は、本
発明の実施例(実施例3)において用いた発光ユニット
を模式的に示す平面図、図13は、図12に示す発光ユ
ニットを連結した実施例(実施例3)を模式的に示す平
面図(電池とコントローラとを一体的に配置した場
合)、図14は、図12に示す発光ユニットを連結した
実施例(実施例4)を模式的に示す平面図(電池とコン
トローラとを分離して配置した場合)をそれぞれ示す。
【0048】[実施例1]図7及び8に示すように、基
材1として、ポリエステルフィルム(幅:2cm、長
さ:10m、厚さ:38μm)を用い、この基材1上
に、2本の幅が1.5mmの線条銅箔粘着テープ21を
平行に並べるようにして貼着し、電気回路2を形成し
た。光源4として、円筒型LED41(日本デンヨー社
製AP−301)を、15個用意し、LED41のそれ
ぞれのリード線43と電気回路2の金属箔部分との接点
に、20cm間隔で並列になるようにして接続した。次
に、パッキン9として、シール材(東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン社製SE555)2g及び接着剤(高分
子化学社製アラルダイト)1gを含浸させたアクリル発
泡体(15mm径)をLEDの根元に設置した。カバー
ケース8として、透明なポリエステル(3cm×10
m)を用意し、LEDに対応する位置に、予めLEDの
外径と同じ大きさの孔を開けておき、LEDの上方から
全体を包み込むようにして被覆した。カバーケース8の
フィルム状又は板状基材1を設けた側と反対側に、粘着
剤層5(総研化学社製、SKダイン、厚さ0.025m
m)及び剥離材層6として、シリコン処理した剥離紙
(厚さ0.1mm)をこの順に設けた。電池ケース7と
して、ポリエチレン製の袋を作製した。この場合、電池
交換し易いように、電池3の出入り口に凹凸からなるジ
ッパー71を設けた。電源部3としては、ボタン電池3
1(ソニー社製、CR2016(3ボルト))を用い、
予め厚手のプラスチック板からなる電池ホルダー上に固
定したものを電池ケース7に封入した。ボタン電池31
と電気回路2の金属箔21とをハンダによって接続し
た。得られた発光装置10を作動させたところ、ランダ
ムに点灯して、チューブ式保安標識灯のようであった。
【0049】[実施例2]図9及び10に示すように、
光源4として円筒型LED41(日本デンヨー社製FX
100)を8個用意し、そのLED41の取り付け個数
の2倍のリード線23(16本)を有するフラットケー
ブル(20mm×1.6m)を用意した。LED41を
取り付ける個所(取り付け間隔:20cm)に対応し
た、フラットケーブル22の2本のリード線23の所定
部分の被覆材を剥がし、この剥き出された2本のリード
線とLED41の2本のリード線43とをハンダにより
接続した。この場合、LED8個の点滅パターンを1単
位として図9に示すように、、…と繰り返すよう
に接続した。この実施例では、1単位の繰り返しを設け
たが(全長1.6m)、電流量から3〜4単位が好まし
い。LED41の取り付け間隔は、10〜30cmが好
ましいが、それに対応して全長は1.6m〜6.4mと
なる。このように、発光装置10の幅はLED41の取
り付け個数、また、その全長はLED41の取り付け個
数及びLEDの取り付け間隔によって決定される。次
に、実施例1と同様にしてパッキン9をLED41の根
元に設置した。次に、フラットケーブル22のリード線
23がばらけないように、基材1として、ポリエステル
粘着テ−プ(幅:30cm、長さ:1.6m)の上に貼
着した。次に、カバーケース8を実施例1と同様にして
設置した。このカバーケース8の基材1を設けた側と反
対側に、実施例と同様にして、粘着剤層5及び剥離材層
6を設けた。電源部3は、ボタン電池31に加えてコン
トローラー32を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て作製した。このコントローラー32は、8個の出力端
子があり、この端子と8個のLED41とを1個ずつ接
続するようにして、コントローラー32をボタン電池3
1及びフラットケーブル22のリード線23に接続し
た。得られた発光装置10を、パターンデータに沿って
作動させたところ、規則的な点灯パターンで点灯した。
【0050】[実施例3]図12に示すように、基材1
として、プリント基板(縦:2cm、横:4cm、厚
さ:1.5mm)を用い、この基材1上に、相互の幅が
1mmのプリント基板銅箔の電気回路を3本平行に並べ
るようにして貼着し、電気回路2を形成した。光源4と
して、LED41(日本デンヨー社製)を2個(1個は
赤色発光、1個は緑色発光)用意し、LED41のそれ
ぞれのリード線43と電気回路2の銅箔部分との接点
に、はんだで接続し、発光ユニット50を得た。次に、
図13に示すように、端子間リード線24で、端子25
の間を電気的に接続し、上記で得られた発光ユニット5
0を3個直列に連結した。次に、リチウム電池(ソニー
社製、(9ボルト))51、集積回路52及びスイッチ
53を内臓したコントローラ32を端子25にLEDを
並列にして接続した。このコントローラ32には、軟質
性プラスチックフィルム袋でベロ付きの収納式のように
して防水加工を施した。また、電池51は、簡単なクリ
ップ止めにして交換可能にした。
【0051】[実施例4]図14に示すように、実施例
3において、基板1の形状を、実際に物品に組み込んで
用いる場合(例えば、ヘルメット等の所定個所に埋め込
んで用いる場合)に適合させて変更するとともに、電池
51とコントローラ32とをコネクタ54を介して分離
して配置したこと以外は、実施例3と同様にした。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
下記効果を発揮するフィルム状又は板状発光装置を提供
することができる。すなわち、 1)フィルム状又は板状基材を用いること等により、軽
量、コンパクトで取り扱い及び保管が容易で、また、保
管の際、巻物の形態とすることができるので省スペース
化に適い、さらに、可撓性を有するので曲面や曲折面等
に設置することができるため、電源として電池を用いる
ことと相俟って、設置場所を選ぶ必要がない。 2)裏面に粘着剤層を設けること等により、軽量である
ことと相俟って、特別の道具を必要とせず手軽に設置す
ることができる。 3)光源としてLEDを用いること等により、夜間遠方
からの優れた視認性を実現するとともに、赤、緑、青の
三原色で表示を多彩なものとすることができ、看板や装
飾品としても用いることができる。 4)防水機構を備えること等によって、長期間安定作動
が可能となる。 5)発光ユニットを連結した構成とすることでコンパク
トな配線でLEDの数を容易に増加させることができ
る。 6)小型化が可能であるので、夜間における作業者又は
行為者の安全性を確保するために用いられる各種物品、
例えば、道路工事における夜間識別用点滅装置を初めと
して、ガソリンスタンドにおける夜間境界識別標識や、
自動車、自転車、交通整理員着用のチョッキ等の作業
服、指揮棒、ヘルメット、靴、犬の首輪、階段の上がり
口等に装着される夜間自己識別用標識等に幅広く好適に
用いることができる。 7)製造コストを低減することができる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルム状又は板状発光装置の一例を
模式的に示す斜視図及びその一部拡大図である。
【図2】本発明に用いられるランダム型の電気回路の1
例を示す平面図である。
【図3】本発明に用いられる規則型の電気回路の1例を
示す平面図である。
【図4】本発明のフィルム状又は板状発光装置におい
て、光源として平面丸型のLEDを用いた一例を模式的
に示す斜視図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】本発明のフィルム状又は板状発光装置において
用いられる開口部の防水機構の1例を模式的に示す説明
図で、(A)は断面図で、(B)は、この防水機構に用
いられるパッキンを示す平面図である。
【図7】本発明のフィルム状又は板状発光装置において
ランダム性点滅方式を採用した場合の実施例(実施例
1)を模式的に示す平面図である。
【図8】図7におけるB−B線の断面図である。
【図9】本発明のフィルム状又は板状発光装置において
規則性点滅方式を採用した場合の実施例(実施例2)を
模式的に示す平面図である。
【図10】図9におけるC−C線の断面図である。
【図11】本発明のフィルム状又は板状発光装置におい
て、カシメ部品で電気回路(金属箔やケーブル)とLE
Dのリード線とを接続しカシメ部を設けた場合を模式的
に示す平面図である。
【図12】本発明の実施例(実施例3)において用いた
発光ユニットを模式的に示す平面図である。
【図13】図12に示す発光ユニットを連結した実施例
(実施例3)を模式的に示す平面図(電池とコントロー
ラとを一体的に配置した場合)である。
【図14】図12に示す発光ユニットを連結した実施例
(実施例4)を模式的に示す平面図(電池とコントロー
ラとを分離して配置した場合)である。
【符号の説明】
1:フィルム状又は板状基材 2:電気回路 3:電源部 4:光源 5:粘着剤層 6:剥離材層 7:電池ケース 8:カバーケース 9:パッキン 10:フィルム状又は板状発光装置 21:カバーケース 22:フラットケーブル 23:フラットケーブルのリード線 24:端子間リード線 25:端子 31:ボタン電池 32:コントローラー 41:円筒状LED 42:平面丸型又は平面角型LED 43:光源(LED)のリード線 44:カシメ部 50:発光ユニット 51:電池 52:集積回路 53:スイッチ 54:コネクタ 71:ジッパー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム状又は板状基材と、この基材上に
    設けられた電気回路と、この電気回路と電気的に接続さ
    れた電源部と、この電気回路上に又は電気回路に近接し
    て所定間隔で設けられかつこの電気回路と電気的に接続
    された1以上の光源とを備え、電源部からの信号によ
    り、光源がランダム又は規則的に点滅することを特徴と
    するフィルム状又は板状発光装置。
  2. 【請求項2】前記フィルム状又は板状基材が、絶縁性及
    び可撓性を有するプラスチックフィルム、プラスチック
    シート又はプラスチック板であることを特徴とする請求
    項1に記載のフィルム状又は板状発光装置。
  3. 【請求項3】前記光源が、発光ダイオード(LED)で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム
    状又は板状発光装置。
  4. 【請求項4】前記電源部が、電池単独又は電池とコント
    ローラーとの組合せからなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のフィルム状又は板状発光装置。
  5. 【請求項5】前記電源部が、電池とコントローラーとの
    組合せからなる場合、前記コントローラーを、前記電池
    と一体に又は分離して収納することを特徴とする請求項
    4に記載のフィルム状又は板状発光装置。
  6. 【請求項6】防水機構を備えたことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のフィルム状又は板状発光装
    置。
  7. 【請求項7】一枚の前記フィルム状又は板状基材上に前
    記電気回路と2〜5個の前記光源とを備えた発光ユニッ
    トの1以上を、電気的に接続した状態で連結したことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフィルム状
    又は板状発光装置。
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