JP2000170046A - 多段被覆弾性糸及びその製造装置 - Google Patents

多段被覆弾性糸及びその製造装置

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JP2000170046A
JP2000170046A JP10346786A JP34678698A JP2000170046A JP 2000170046 A JP2000170046 A JP 2000170046A JP 10346786 A JP10346786 A JP 10346786A JP 34678698 A JP34678698 A JP 34678698A JP 2000170046 A JP2000170046 A JP 2000170046A
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Shigeru Mizutani
茂 水谷
Yoshimitsu Uejima
祥光 植島
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SCALAR HIGH TOUCH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シングルカバリング糸とダブルカバリング糸の
特長を兼備する。 【解決手段】無よりの弾性繊維からなる芯糸1bに、同
種又は異種の複数の非弾性被覆糸が別個の被覆糸2b,
3bとして、同一方向に複数段で巻き付けられている。
各被覆糸間の巻付密度の差の総和は、1,000回/m
を超えないことが望ましい。使用目的によっては上記被
覆弾性糸に逆方向巻の被覆糸を挿入してもよい。所要の
被覆糸を芯糸の伸長率が異なる条件において芯糸に巻き
付け、独自の作用効果を奏することができる。また、加
熱セットを施して非弾性被覆糸のよりに起因するトルク
を低減させることも可能である。前記本発明の多段被覆
弾性糸は、衣料等、中でもストッキング製品を編成する
のに好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性繊維からなる
芯糸に、同種又は異種の複数の非弾性被覆糸を別個の被
覆糸として複数段に巻き付けた新しいタイプの被覆弾性
糸に関し、衣料製品等、とくに婦人用のストッキング
類、ゾッキ編成製品類に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来の被覆弾性糸は、芯糸となる弾性繊
維に被覆糸として1糸条の非弾性繊維を巻付けた単方向
1重被覆弾性糸、いわゆるシングルカバリング糸と、同
種の非弾性繊維の2糸条を別個の被覆糸として互いに逆
方向に巻付けた交差2重被覆弾性糸、所謂ダブルカバリ
ング糸の2種類が知られ、婦人用ストッキング類を中心
とする衣料用等に広く用いられていた。
【0003】このうち、シングルカバリング糸は、細繊
度ナイロン糸やナイロン仮より加工糸を被覆糸としてポ
リウレタン繊維の芯糸に巻付けて構成され、パンティス
トッキング等の婦人用ストッキング類に編成して使用
し、触感がソフトで伸縮性に優れている。しかし、シン
グルカバリング糸は、巻き付けた被覆糸が動き易く、ま
た、巻付けよりに伴って発生するトルクのために絡みな
どを起こし、被覆糸の巻付けが不均斉性になって、編成
製品にすると微細なごま粒状の濃淡むらを生じることが
あった。前記の問題を解決するために巻付密度を高い水
準に設定する方法が利用されているが、その結果、被覆
糸に高度のよりがかかってトルクが大きくなりビリが発
生しやすく、製品の耐久性が低下する傾向が強かった。
【0004】他方、ダブルカバリング糸は、細繊度ナイ
ロン糸等の2糸条を対向する方向に交差させて巻き付
け、高級婦人用ストッキングや婦人用ガードルなどの耐
久性や締付性あるいは均斉性が要求される高級指向商品
に多く使用されている。ダブルカバリング糸では、被覆
糸が対向方向に交差して巻付けられているので、被覆糸
の位置安定性がよく、被覆均斉性が向上し、伸長応力は
高くなる特長がある。しかし、収縮時の抵抗が大きく弾
性収縮性が劣り、締付力は大きいが伸縮柔軟性が不足
し、上巻き糸がそれとは逆方向トルクの下巻き糸で拘束
されて、さらりとしているがソフトな感触に欠ける傾向
があった。
【0005】また、いずれの被覆弾性糸においても共通
する問題点として、編地製品の編目の幅及び長さの変
動、ならびにその変動の繋りによる目寄むらが発生し、
編地の均斉感を低下させる基本的欠点が存在する。シン
グルカバリング糸の目寄りは、被覆糸の不均斉な被覆に
よる被覆弾性糸の編目ループの形状変動に起因し、ダブ
ルカバリング糸のそれは、編目ループの伸縮柔軟性不足
により、ループ形状が変動するためと考えられている。
【0006】また、近年、被覆弾性糸のみで編成する、
いわゆるゾッキ編みのストッキング製品等がもてはやさ
れるようになった。しかし、従来の被覆弾性糸を用いた
ゾッキ編製品は仕上セットが困難で、たとえばストッキ
ング製品では足形の賦形を十分に施すことが難しく、か
つ、製品の仕上寸法が小さくなる傾向があって商品の外
観を損ね、着用しにくく着用時に破れやすいなどの解決
を要する問題があった。このため、被覆加工時に弾性繊
維の伸長倍率を低く設定したり、熱可塑型弾性繊維の使
用などが試みられているが、これにも編地の締付力が低
下してストッキングのサポート性が失われる等の問題が
あり、ゾッキ編成用素材としての問題が残っていた。
【0007】さらに、被覆糸に異種繊維を組み合わせて
使用し、それぞれの特長を併せて有する新規被覆弾性糸
の実用化が可能になれば、被覆弾性糸の用途は新規のも
のを加えて拡大することが期待される。従来のシングル
カバリング糸においても、異種繊維を合糸合撚したもの
を被覆糸とし、それぞれの繊維の特長を同時に発現させ
ようとする試みがあったが、実際には各糸条の加撚・収
束による合糸糸条内での表面と内面への配置の偏りが発
生するなど、各繊維の特長を効果的に引き出すことがで
きなかった。また、従来のダブルカバリング糸において
は下巻糸と上巻糸とに異種の繊維を用い被覆しても、殆
どの場合、下巻糸の特長を実現することができず、従来
の被覆弾性糸の形態では異種繊維の組合せ効果を具体的
に実現することが困難であった。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、被覆弾性
糸が有する前記の問題の解決を課題とする。すなわち、
従来のシングルカバリング糸の柔軟な伸縮特性、ソフト
触感などの特長、あるいは従来のダブルカバリング糸の
濃淡班を生じない均斉被覆性、高耐久性などの特長を保
持し、さらに、目寄り、コア切れその他の損傷がなく高
耐久性の被覆弾性糸、及びゾッキ編成用としても好まし
く使用することのできる被覆弾性糸と、その製造方法及
び製造装置とを研究した結果、完成されたものである。
さらに本発明では、前記の課題に加え、被覆糸に異種繊
維を組み合わせて使用し、それぞれの特長を併せ有する
新規被覆弾性糸の実用化を課題にした。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について実
施形態例を模式的に示す図面を参照して説明する。な
お、本発明において被覆糸の巻付密度(回/m)は、非伸
長状態の弾性繊維の繊度1デニール当りに0.2gの張
力を加えた伸長状態の被覆弾性糸長さ1m当り、被覆糸
の巻付回数である。
【0010】まず本発明は、無よりの弾性繊維からなる
芯糸1bに、同種又は異種の複数の非弾性被覆糸が別個
の被覆糸2b,3bとして、同一方向に複数段で巻き付
けられていることを特徴とする多段被覆弾性糸を提供す
る。各被覆糸間の巻付密度の差の総和は、1,000回
/mを超えないことが望ましい。
【0011】また、無よりの弾性繊維からなる芯糸に、
同種又は異種の複数の非弾性被覆糸が左巻き及び右巻き
の2方向に巻付けられ、かつ、その何れかの方向又は両
方向には複数の被覆糸が別個の被覆糸として複数段に巻
付けられていることを特徴とする多段被覆弾性糸、なら
びに、無よりの弾性繊維からなる芯糸に、同種又は異種
の複数の非弾性被覆糸が別個の被覆糸として、同一方向
に複数段で巻き付けられ、かつ、前記で巻付けられた段
の間に前記の巻付方向とは逆の方向に単数または複数の
非弾性被覆糸が被覆糸として挿入されていることを特徴
とする多段被覆弾性糸を提供する。
【0012】前記の本発明にかかる多段被覆弾性糸にお
いては、所要の非弾性被覆糸を、芯糸の伸長率が異なる
条件において芯糸に巻き付けることにより、独自の作用
効果を奏することができる。また、加熱セットを施して
非弾性被覆糸のよりに起因するトルクを低減させること
も可能である。前記本発明の多段被覆弾性糸は、衣料
等、中でもストッキング製品を編成するのに好適であ
る。
【0013】さらに本発明は、芯糸となる弾性繊維ボビ
ンを回転させて弾性繊維を引き出しつつ予備的な伸長を
付与し、引き出した弾性繊維に順次適宜の伸長倍率を付
与しつつ、同種又は異種の複数の非弾性被覆糸を所定の
巻方向に順次複数段に巻き付けて多段被覆弾性糸とし、
ボビンに巻き取ることを特徴とする多段被覆弾性糸の製
造方法を提供する。
【0014】そして本発明は、弾性繊維ボビン14を回
転させて弾性繊維15を引き出し、予備伸長を付与する
弾性繊維引出部11と、予備伸長を付与した弾性繊維を
軸心に通し、かつ被覆糸ボビン16を嵌合させて回転す
ることにより、被覆糸17を解じょしつつ弾性繊維に被
覆する直列に設けられた少なくとも3個の中空スピンド
ル18、および前記中空スピンドル中を通過した多段被
覆弾性糸19を所定の伸長倍率で引き取る伸長引取ロー
ル20からなる伸長被覆部12と、前記多段被覆弾性糸
を定速度で巻取ボビン21に巻き取る巻取部13とから
構成されていることを特徴とする多段被覆弾性糸製造装
置を提供する。
【0015】また本発明は、伸長被覆中の芯糸を中間工
程において所望の伸長倍率に変更して被覆糸を巻付ける
ことができる多段被覆弾性糸製造装置を提供する。すな
わち、弾性繊維ボビン34を回転させて弾性繊維35を
引き出し、予備伸長を付与する弾性繊維引出部31と、
予備伸長を付与した弾性繊維を軸心に通し、かつ被覆糸
ボビン36を嵌合させて回転することにより、被覆糸3
7を解じょしつつ弾性繊維に被覆する直列に設けられた
複数の中空スピンドル38、および所定の中空スピンド
ル38b,38dの後に設けられ被覆弾性糸39を所定
の伸長倍率で引き取る複数の伸長引取ロール40a,4
0bからなる伸長被覆部32と、前記多段被覆弾性糸を
定速度で巻取ボビン41に巻き取る巻取部33とから構
成されていることを特徴とする多段被覆弾性糸製造装置
を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】さらに、本発明について図面を参
照して具体的に説明する。図1(a)は従来の一般的なシ
ングルカバリング糸、図2(c) は被覆糸に3糸条の合
撚糸2cを用いた従来タイプのシングルカバリング糸、
図1(b)は2糸条の被覆糸2b,3bを同一方向2段に巻
付けた本発明多段(2段)被覆弾性糸、図2(d) は3糸
条の被覆糸2d,3d,4dを同一方向3段に巻付けた
本発明多段(3段)被覆弾性糸の模式的拡大図である。
【0017】本発明の多段被覆弾性糸の芯糸及び被覆糸
には、特別な素材を準備する必要はなく、従来タイプの
被覆弾性糸に用いる糸条を利用することができる。芯糸
の弾性繊維には通常ポリウレタン糸を、非弾性被覆糸に
はナイロン6やナイロン66フィラメント、ナイロン仮よ
り加工糸、その他の合成繊維、再生繊維、及び天然繊維
等を使用する。
【0018】また、本発明において芯糸となる弾性繊維
は無よりである。本発明で「無より」の語を用いる趣旨
は、芯糸の弾性繊維と非弾性被覆糸とを積極的に合撚し
て形成する合撚被覆弾性糸との区別を明瞭にするもので
あって、芯糸の表面に被覆糸を巻き付けて形成する狭義
の被覆弾性糸に、従来から使用されている芯糸に許され
る程度のより(交互より等)がある弾性繊維の使用を本
発明において排除するものではない。
【0019】まず、本発明の多段被覆弾性糸の最も単純
な形態について図1を参照し説明する。図1(b)に示
したのは、本発明の最も単純な形態である、2糸条の同
じ非弾性繊維2b及び3bを別個の被覆糸として、同方
向に2段に分け同じ巻付密度で芯糸1bを被覆した同方
向2段被覆弾性糸の表面の一例である。図1(a)に
は、図1(b)に例示した被覆糸1糸条当りの2倍の繊
度(フィラメント数)の被覆糸2aを1糸条で巻き付け
た従来の被覆弾性糸の表面の一例を示した。
【0020】両者を比較すると分かるように、従来の被
覆弾性糸は被覆糸2aを構成するフィラメントが重なり
あって芯糸1aのむき出し部分が大きい。そして、被覆
弾性糸が弛緩収縮する際には被覆糸2aが浮き上がった
状態になって、巻き付けた位置からずれやすく、被覆糸
フィラメントが重なり或は絡まりあう傾向がある。
【0021】これに対し、本発明の同方向2段被覆弾性
糸では、複数糸条の被覆糸がいずれも巻付き応力の小さ
くなる個所(径の小さな部分)に巻付き、巻付き応力の大
きくなる個所(被覆糸が重複巻きになる部分)には巻付き
にくいので、適宜の間隔で平行に巻付くことになる。従
って、2糸条の被覆糸2b、3bを別個に芯糸1bに巻
き付ければ、フィラメントの重なりが少なく、被覆糸2
b、3bの間隔が、繊度(本発明ではとくに断らない限
り総繊度をさす)の大きな被覆糸を1糸条で巻き付けた従
来のシングルカバー弾性糸よりも狭くなる。すなわち、
芯糸単位長さ当り同量(同じ目付け)の被覆糸を巻き付け
た場合、芯糸1bの被覆比率が高くなり、均斉な被覆状
態が得られる。たとえ、従来のシングルカバー弾性糸に
おいてフィラメントの重複をなくし同じ目付けで被覆比
率を同じにすることができたとしても、本発明多段被覆
弾性糸は、被覆糸2b、3bの間隔がシングルカバー弾
性糸の被覆糸間隔の1/2あるいは1/3程度であっ
て、均斉な被覆状態、耐久性に優れるのである。被覆弾
性糸の弛緩収縮時においても、被覆糸2b、3bの浮上
がりのずれによる重なり、絡まりは殆どが隣り合う2糸
条間で発生し、均斉な編地を得ることができる。
【0022】また、被覆糸の繊度やフィラメント数にも
よるが、経験上、例えば2糸条を平行被覆の本発明同方
向多段被覆弾性糸は、巻付密度が従来の単一糸条巻付密
度の2/3程度あれば、従来の被覆弾性糸と同程度の被
覆状態が確保できることが判明した。従って、本発明被
覆弾性糸は、同程度の被覆状態の従来被覆弾性糸に比較
して、被覆糸のよりによるトルクが小さくなって、位置
ずれや絡まりなどが軽度に収まり、均斉な状態を確保で
きる。同程度の巻付密度では、被覆比率が高く芯糸の露
出部が減少してコア切れ発生を低減させ、被覆糸の偏り
や絡みが減少して被覆が均斉化し、被覆糸の応力集中の
低減、より捻じれの低減等によって製品の耐久性向上に
も大きく寄与する。
【0023】また、通常のダブルカバリング糸では2糸
条の被覆糸が上巻き糸と下巻き糸とに交差して重ねら
れ、相互に干渉し合うのに対し、同方向に巻き付けた前
記の本発明多段被覆弾性糸の被覆糸は実質的に他の被覆
糸との交差がなく、伸縮時の被覆糸は隣接する同方向に
巻き付けられた被覆糸との相互干渉であって極めて軽微
な伸縮抵抗にとどまり、従来のシングルカバリング糸の
場合と同程度の伸縮柔軟性を有する。そして、厳密にい
えば、多段スピンドルの多少の回転変動或いは巻付交差
部での微少変動の発生があって完全に均斉とはいえない
が、実質的に不均斉感や変動感を生じるような大きな変
動を生じることにはならない。そして、芯糸を締め付け
る作用が小さくなって被覆弾性糸は粗硬化せず柔軟性に
富むものになる。
【0024】多段被覆糸には、製造工程上のいくつかの
コストアップ要因が存在するが、品質向上や優れた独特
の特長の効果があり、総合的な経済性に優れるところが
大きい。
【0025】以上に説明した被覆糸の作用効果の改善に
より、本発明の多段被覆弾性糸を用いて編成した製品の
触感はソフトで伸縮柔軟性に優れ、ごま粒状の濃淡差が
なくなる。また、被覆糸の被覆状態が均斉になり編み目
ループ形成の柔軟性が向上するので、編成製品の目寄り
等を防止することができる。
【0026】本発明において芯糸に別個に巻き付ける複
数の非弾性被覆糸として前記のように同種の糸条を用い
るほか、素材、繊度、単糸数、嵩高性等の糸形態、染色
性、吸脱湿性、抗菌性、防臭性、導電性、放射線種付加
等の異なる特長を有する異種糸条を被覆糸として任意に
組み合わせて使用することができる。前記の本発明多段
被覆弾性糸では、被覆糸が芯糸の表面に多段に巻き付け
られ、各被覆糸が表面に露出している比率が大きい。従
って、本発明多段被覆弾性糸を利用して特長のある被覆
糸を任意に組み合わせることにより、例えば、染色性の
異なる被覆糸を組み合わせて濃淡異色効果による色彩の
深みを表現したり、導電性糸条と抗菌性糸条との組合せ
による新規な効果を付与することができる。
【0027】被覆糸の段数には、実用性を損なわない限
り特別の制限はない。図2(d)に例示した本発明の同
方向多段被覆弾性糸は3糸条の被覆糸2d,3d,4d
を芯糸1dに3段に巻付けたものである。従来は、例え
ば異なる糸条の組合せ効果を演出するのに、図2(c)
に例示するように、それらの糸条を合糸・合撚して1糸
条の被覆糸2cとして芯糸1cに巻付けたシングルカバ
ー糸が用いられていた。前記(d)に示した各被覆糸2
d,3d,4dを前記の従来被覆糸2cと同じ巻付密度
で多段に巻き付けることにより、従来のシングルカバー
の場合に比較して被覆均斉性及び高被覆性及び異種糸条
の組合せ効果を高めることができる。
【0028】各被覆糸の巻付密度は同一に限定されな
い。しかし、前記の本発明同方向多段被覆弾性糸におい
ては、各被覆糸の巻付密度の差の総和が1,000回/
mを超えない範囲で効果が大きく発揮され、なかでもは
800回/m以下においてとくに効果的である。ここで
巻付密度の差の総和、すなわち被覆糸同士が交差する密
度は、例えば被覆糸がA、B、Cの3糸条の場合、Aと
B、AとC、BとCとの各巻付密度の差の合計を指す。
巻付密度の差の総和が大きくなるに従って前記の本発明
の同方向に巻き付けた多段被覆弾性糸の特長の一部が低
下し、従来のダブルカバー糸との中間的な性質が支配的
になる。
【0029】さて、本発明の多段被覆弾性糸は、使用目
的によっては芯糸に多段に巻き付ける被覆糸に対し、交
差する方向に1糸条又は複数の糸条の被覆糸を巻き付け
てもよい。例えば芯糸に被覆糸を1糸条巻き付け、さら
にこれと交差する方向に2糸条の被覆糸を1段目及び2
段目として配列、別個に巻付け被覆した2方向(交差タ
イプ)多段被覆弾性糸とすることができる。この場合、
全ての被覆糸を同方向に巻き付けた前記の本発明多段被
覆弾性糸に比べ伸縮柔軟性にはやや欠けるものがある
が、多段に巻き付けた1段目、2段目の被覆糸は表出
し、ソフトな風合いや均斉性などに優れた多段被覆弾性
糸を得ることができる。
【0030】逆に例えば、適当な被覆糸を選択し、1段
目、2段目及び3段目を同方向に配列して多段に巻付
け、さらにこれと交差する方向に巻付密度を粗くして被
覆糸を1糸条巻付け、ソフトな触感、伸縮柔軟性、被覆
の均斉性、編目の均斉性や異種繊維の特長等を適宜に発
現した交差多段被覆弾性糸を製造することができる。例
えば、本発明者が試作した、同方向に2,000回/m
の巻付密度で2段、これと交差方向に1,700回/m
の巻付密度で2段を巻き付けた交差タイプの多段被覆弾
性糸では、高被覆性であって被覆糸のより、捩れが同じ
目付けで被覆糸を巻き付けたダブルカバリング糸に比べ
て小さく、耐久性の向上をはかることができた。
【0031】さらに本発明の多段被覆弾性糸では、使用
目的に応じて被覆糸の巻方向を複数回変更し、多段交差
させることができる。例えば、2糸条の被覆糸を別個右
巻きに2段の多段被覆弾性糸を巻き付ける際に、右巻き1
段目と2段目との間に左巻きに1糸条の被覆糸を挿入する
ことができる。また、2糸条の被覆糸の別個右巻きに2段
と2糸条の被覆糸を別個左巻きの2段とを各段交互に、又
は右巻き2段の間に左巻きを2段挿入して巻き付けてもよ
い。前記例示のように多段に交差した多段被覆弾性糸で
は、同一方向タイプの多段被覆弾性糸の有する特長が低
下するのを避けられないことが多いが、一方で収縮に対
する抵抗性、ナイロン糸等の熱可塑性繊維の熱賦形性等
の向上をはかることができる。従って、例えば所要の足
型形状及び製品置き寸法のストッキングを得ることが可
能になり、ゾッキ編みストッキング製品等に使用すれ
ば、外観が良好でサポート性に優れた製品を製造するこ
とができる。
【0032】さらに、前記した本発明のそれぞれの多段
被覆弾性糸において、芯糸の伸長倍率を適宜に変更して
各被覆糸を巻付けることにより、例えば、2段被覆弾性
糸の場合には1段目と2段目とで芯糸の伸長倍率を変更
し、独自の効果を発揮させることができる。後で説明す
る図4に例示と同じ形式の装置を用いれば、所要の段で
芯糸の伸長倍率を変えて被覆糸を巻き付けることができ
る。この手法を用いれば、例えば被覆弾性糸の伸長が最
も低伸長の状態で被覆されている被覆糸によって抑止さ
れ、それ以上の伸長状態で被覆されている被覆糸は弛緩
浮き上がり状態で維持され、通常の被覆弾性糸に比較す
ると、被覆糸のソフト触感や嵩高性等が増大し、浮き上
がった繊維の特長が強く現れて独特の品質の編物を製造
することができる。
【0033】また、前記の多段被覆弾性糸は、製造時に
加熱セットし熱固定しておけば、被覆糸のよりに原因す
るトルクを低減させておくことができる。とくに同方向
タイプの多段被覆弾性糸の高トルク性や交差タイプの多
段被覆弾性糸のトルクバランスの崩れなどが加熱セット
により低減され、編物用に編成性のよい被覆弾性糸を得
ることができる。熱セット温度は被覆糸の種類や繊度に
よって最適値が異なるが、熱セット効果とポリウレタン
弾性繊維の熱劣化防止の点から、160℃ないし205
℃、好ましくは170℃ないし195℃である。熱固定
することにより被覆糸の形態が安定して、均斉性のよい
編地を加工することができる。高巻付密度で製造した同
方向巻の多段被覆弾性糸では、非常に高トルク性とな
り、編成時にビリ発生の恐れが大きいが、加熱セットを
施してトルクを低減させることにより、極めて高品位の
編物が容易に得られる。
【0034】以上に説明した多段被覆弾性糸は、例え
ば、芯糸となる弾性繊維のボビンを回転させて弾性繊維
を引き出しつつ予備的な伸長を付与し、引き出した弾性
繊維に順次、適宜の伸長倍率を付与しつつ、所要の同種
又は異種の複数の非弾性被覆糸を所定の巻方向に順次複
数段に巻き付けて多段被覆弾性糸とし、ボビンに巻き取
って好ましく製造することができる。本発明の多段被覆
弾性糸は、主に編物衣料用、中でもストッキング製品、
とくにパンティストッキングその他の婦人用ストッキン
グ類に好適である。
【0035】本発明多段被覆弾性糸を製造する手段につ
いて具体的に説明する。前記の本発明多段被覆弾性糸の
うち、芯糸に同種又は異種の2糸条の非弾性被覆糸を同
一の伸長率で走行する芯糸に2段に巻き付ける単純な2
段被覆弾性糸は、図6に模式的に例示した従来のダブル
カバリング被覆弾性糸の製造装置を利用して製造するこ
とが可能である。しかし、3糸条以上の被覆糸の巻付け
を行なうのには、図3ないし図5に模式的に例示したの
と同じ形式の多段被覆弾性糸製造装置を使用することが
好ましい。
【0036】本発明多段被覆弾性糸を製造するのに好ま
しい基本的な装置として図3に例示した多段被覆弾性糸
製造装置があげられる。図3例示の装置は、主要部分が
弾性繊維引出部11と伸長被覆部12と巻取部13とか
ら構成され、これらに制御機構や測定装置等(不図示)
が付属している。まず、弾性繊維引出部11において芯
糸に使用する弾性繊維のボビン14を回転させながら予
備伸長引出ロール22により弾性繊維15を引き出し、
予備伸長を付与する。ついで伸長被覆部12には、少な
くとも3個の中空スピンドル18(図3の装置では3個
装着されている)が直列に装着してあり、これらの中空
スピンドル18にそれぞれ同種及び/又は異種の被覆糸
のボビン16を嵌合させ、予備伸長を付与した弾性繊維
を中空スピンドル18の軸心に通し、かつて回転するこ
とにより、被覆糸17は解じょされつつ順次弾性繊維に
被覆される。中空スピンドル18中を通過した多段被覆
弾性糸19は伸長引取ロール20により所定の伸長倍率
で引き取る。引き取った多段被覆弾性糸は巻取部13に
おいて定速度で巻取ボビン21に巻き取られる。各スピ
ンドル18の回転方向及び回転速度を所要の状態に設定
し、各種の多段被覆弾性糸を容易に製造することができ
る。
【0037】また、所要の被覆糸を芯糸の伸長率を変更
して巻き付けた前記本発明の多段被覆弾性糸を製造する
のに適した装置を図4に例示した。図4例示の装置では、
伸長被覆部32に被覆糸を巻き付けるため直列に複数
(本例では4個)の中空スピンドル38a−dを配列、
装着し、所定の中空スピンドル38b及び38dの後に
は、伸長引取ロール40a及び40bを配列、装着した
ものである。すなわち、図4例示の多段被覆弾性糸製造
装置は、弾性繊維ボビン34を回転させながら弾性繊維
35を引き出し、予備伸長を付与する弾性繊維引出部3
1と、予備伸長を付与した弾性繊維を軸心に通し、かつ
被覆糸ボビン36を嵌合させて回転することにより、被
覆糸を解じょしつつ弾性繊維に被覆する直列に設けられ
た4個の中空スピンドル38、および中空スピンドル3
8中を通過した多段被覆弾性糸を所定の伸長倍率で引き
取るために、第2スピンドル38bと第3スピンドル38
cとの中間に配列した伸長引取ロール40aと第4スピ
ンドル38dの後に配列した伸長引取ロール40bから
なる伸長被覆部32と、前記多段被覆弾性糸を定速度で
巻取ボビン41に巻き取る巻取部33とから構成されて
いる。
【0038】さらに、芯糸に所要の被覆糸を巻き付けた
多段被覆弾性糸を熱セットすることのできる多段被覆弾
性糸製造装置を図5に例示した。図5に例示の装置は、
被覆糸の巻付けを終了した多段被覆弾性糸59を熱セッ
トするために、伸長引取ロール60aの次工程に加熱板
63が装着されている。最終の被覆糸スピンドル58d
での被覆操作を終了し、伸長引取ロール60aにより所
定の伸長倍率で引き取られた被覆弾性繊維59は、加熱
板63により加熱され熱セットを施される。図6に例示
したのは、従来のダブルカバリング弾性糸製造装置であ
って、本発明多段被覆弾性糸の最も基本的な形態である
前記同方向2段被覆弾性糸の製造に利用することができ
る。
【0039】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて具体的に説明
する。以下に説明する本発明の実施例及び比較例におけ
るパンティストッキング又はタイツの着用評価は、各例
において製造した被覆弾性糸を用いてパンティストッキ
ング又はタイツを試作し、その中からそれぞれ10足を
抽出して6日間試着し、評価したものである。なお、耐
久性評価でのコア切れは、他の破れと重複発生している
ものが含まれている。なお、評価方法には試着者の主観
による部分がある。
【0040】最初に、芯糸の伸長率が同じ状態で同種又
は異種の被覆糸を同じ巻付密度で同方向に巻き付けた多
段被覆弾性糸及び異種被覆糸による同方向多段被覆弾性
糸の実施例1〜5、ならびに従来の被覆弾性糸にかかる
比較例1〜4について説明する。
【0041】実施例1 図6に例示したのと同じダブルカバリング機を用い、2
段のスピンドル回転方向を同一にして、18デニールの
無よりポリウレタン弾性繊維を2.6倍に伸長して芯糸
とし、2糸条の5デニール・5フィラメントのナイロン
6糸を被覆糸として同一方向に別個に2,200回/m
の巻付密度で芯糸に被覆し、巻付密度が同一である同一
方向2段被覆弾性糸を製造した。あわせて、同じ条件
で、ただし前記とは逆方向に巻き付けた同一方向2段被
覆弾性糸も製造した。以下の各実施例でもそれぞれ右巻
きと左巻きの同方向多段被覆弾性糸を製造した。
【0042】実施例2 実施例1と同じ条件で、ただし、2糸条の被覆糸を別個
に同一方向1,600回/mの巻付密度で被覆して同方
向2段被覆弾性糸を製造した。
【0043】実施例3 図4(a)に例示したのと同じタイプの3段被覆弾性糸
製造装置を用い、実施例1と同じ条件で、ただし、被覆
糸を3糸条にして別個に同一方向2,200回/mの巻
付密度で芯糸に被覆し、同方向3段被覆弾性糸を製造し
た。
【0044】実施例4 図5に例示したのと同じ3段被覆と加熱セット用の加熱
板とを備えた多段被覆熱固定弾性糸製造装置を用い、実
施例3と同じ条件で、ただし、芯糸のポリウレタン弾性
繊維を3倍に伸長して被覆糸を巻き付けた後、さらに1
80℃に保持した加熱板により加熱セットを施して熱固
定し、低トルク性の同方向3段被覆弾性糸を製造した。
【0045】実施例5 図6に例示したのと同じダブルカバリング機を用い、2
段のスピンドル回転方向を同一にして、15デニールの
無よりのポリウレタン弾性繊維を3倍に伸長して芯糸と
し、1段目被覆糸に10デニール・7フィラメントのナ
イロン6糸、2段目被覆糸に20デニール・20フィラ
メントのナイロン66仮撚り加工糸を用い、同方向で前
者を1,200回/m、後者を800回/mの巻付密度
で被覆して異種被覆糸による同方向2段被覆弾性糸を製
造した。
【0046】比較例1 通常のシングルカバリング機を用いて、実施例1と同じ
芯糸を同じ伸長条件で走行させ、10デニール・10フ
ィラメントのナイロン6糸を被覆糸として2,200回
/mの巻付密度で巻き付け、被覆弾性糸(シングル)を製
造した。
【0047】比較例2 比較例1と同様にして、ただし、被覆糸を1,600回
/mの巻付密度で被覆し被覆弾性糸(シングル)を製造し
た。
【0048】比較例3 比較例1と同様にして、ただし、5デニール・5フィラ
メントのナイロン6糸の3糸条を合撚した15デニール
・15フィラメントの糸を被覆糸とし、2,200回/
mの巻付密度で芯糸に被覆し、被覆弾性糸(シングル)を
製造した。
【0049】比較例4 比較例1と同様にして、ただし、15デニールのポリウ
レタン弾性繊維を3倍に伸長して芯糸とし、10デニー
ル・7フィラメントのナイロン6糸と20デニール・2
0フィラメントのナイロン66仮撚り加工糸とを25t
/mのより数で合糸して被覆糸とし、1,000回/m
の巻付密度で被覆し、被覆弾性糸(シングル)を製造し
た。、 比較例5 図6に例示したダブルカバリング機を用い、比較例4と
同じ条件の芯糸に、下巻の被覆糸に10デニール・7フ
ィラメントのナイロン6糸を、上巻の被覆糸に20デニ
ール・20フィラメントのナイロン66仮撚り加工糸を
用い、前者を1,200回/m、後者を800回/mの
巻付密度で逆方向に巻き付け、ダブルカバリングの被覆
弾性糸を製造した。
【0050】上記の実施例1〜5および比較例1〜4に
おいて製造した被覆弾性糸と同じく逆方向巻きで製造し
た被覆弾性糸とを用い、レッグ部を交互編成してパンテ
ィストッキング又はタイツに加工した。これらの製品に
ついて肌触り、脚への密着度、編地の均一性及び着用耐
久性を評価したので、その結果を表1に示す。
【0051】実施例1〜5の多段被覆弾性糸を用いて編
成したストッキング等の製品は、比較例のものに較べて
肌触りが非常にソフトであって、足首や膝裏部に緩みが
少なく、編地むらが少ない等の特長がみられ、さらに弾
性糸のコア切れがなく耐久性の向上が目立った。また、
前記の製品を実施例1と比較例1、実施例2と比較例
2、実施例3と比較例3とで比較すると、いずれも編地
の目付けはほぼ同等であったが、実施例で製造した被覆
弾性糸を用いた編地は、均一性があってひきつり発生等
が小なく、耐久性に優れていた。実施例3及び4で製造し
た多段被覆弾性糸は、いずれも高密度巻付けを行ったも
のであったが編成に問題はなく、その編地を比較例3に
かかる編地と比較すると、肌触りは格段に柔らかくごま
粒状の濃淡むらや編目の寄付きはほとんど見られなかっ
た。
【0052】とくに、実施例4で熱固定を施して製造し
た多段被覆弾性糸を用いたストッキング製品は、均斉性
が大きく向上しており、加熱セット効果が充分に得られ
ていた。一方、2種類の被覆糸を用いて製造した実施例
5の多段被覆弾性糸により編成したタイツ製品は、ソフ
ト感に極めて優れ、微妙なうぶ毛様感触があって色調に
深みを有しており、タイツ製品として重要な発色性の良
い高級感のある製品になっていた。
【0053】次に芯糸の伸長率が同じ状態で同方向多段
に巻き付けられた被覆糸とこれとは逆方向に巻き付けら
れた被覆糸とからなる交差タイプの本発明多段被覆弾性
糸の実施例6〜8、ならびに従来の被覆弾性糸にかかる
比較例6,7について説明する。
【0054】実施例6 図3に例示したのと同じ3段被覆弾性糸製造装置を用
い、20デニールのポリウレタン弾性繊維を3.2倍に
伸長して芯糸とし、1段目及び2段目を5デニール・5
フィラメントのナイロン6糸2糸条を別個、同方向にそ
れぞれ1,600回/mの巻付密度で、さらに同じナイ
ロン6糸を1段目、2段目とは逆方向に巻付密度2,0
00回/mで巻付けた交差タイプの多段被覆弾性糸を製
造した。
【0055】実施例7 4個の被覆糸巻付スピンドルを直列に装着した4段被覆
弾性糸製造装置を用い、実施例6同様にして1段目及び
2段目の被覆糸を同方向に巻き付けた。そして同じナイ
ロン6糸2糸条を別個に、前記とは逆方向、巻付密度
1,400回/mで2段に巻き付け、交差方向各2段の多
段被覆弾性糸を製造した。
【0056】実施例8 実施例7と同様にして、ただし、1段目及び2段目の被
覆にそれぞれ5デニール・5フィラメントのナイロン6
6を同一方向に巻付密度2,000回/mで巻き付け
た。そして、同じナイロン66糸1糸条と5デニール・
5フィラメントのナイロン6糸1糸条とを別個に前記と
は逆方向にそれぞれ巻付密度1,700回/mで順次巻
き付けて、交差方向に各2段の多段被覆弾性糸を製造し
た。
【0057】比較例6 図6に示したのと同じダブルカバリング機を用い、実施
例6に用いたのと同じ芯糸に10デニール・10フィラ
メントのナイロン6糸を下巻きは巻付密度2,400回
/m、上巻きは下巻きとは逆方向に巻付密度2,000
回/mで巻き付け、従来タイプのダブルカバリング糸を
製造した。
【0058】比較例7 比較例6と同様に、ただし、被覆糸の下巻きには10デ
ニール・10フィラメントのナイロン66糸を巻付密度
2,800回/mで、上巻きは下巻きとは逆方向に10
デニール10フィラメントのナイロン6糸を巻付密度
2,400回/mで巻き付け、従来タイプのダブルカバ
リング糸を製造した。
【0059】上記の実施例6〜8および比較例6,7に
おいて製造した各被覆弾性糸を単独でレッグ部に用い、
パンティストッキングを加工した。これらの製品につい
て肌触り、脚への密着度、編地の均一性及び着用耐久性
を評価したので、その結果を表2に示す。本実施例6〜
8の交差タイプの多段被覆弾性糸は、何れも単一糸条の
巻付密度は低いが充分な被覆性能を示し、編地の均斉性
や耐久性などに優れた評価が得られた。また、実施例8
の多段被覆弾性糸を用いたパンティストッキングは、被
覆糸に用いた異染色性繊維の2糸条の表出異染効果によ
り、色の深みが感じられる良好な色調が示され、比較例
7のものと較べてとその差は歴然としていた。さらに触
感についていえば、なかでも実施例7がソフト感に優れ
ていたが、被覆糸の巻付より数の低いことが寄与してい
るものと推定される。
【0060】また、芯糸の伸長率が同じ状態で同方向多
段に巻き付けられた被覆糸とこれとは逆方向に巻き付け
られた被覆糸とからなる本発明多段被覆弾性糸の実施例
9〜11、ならびに従来の被覆弾性糸にかかる比較例
8,9について説明する。
【0061】実施例9 実施例7で用いたのと同じ4段被覆弾性糸製造装置を用
い、30デニールのポリウレタン弾性繊維を3.3倍に
伸長して芯糸とし、5デニール・5フィラメントのナイ
ロン6糸を被覆糸として、1段目に巻付密度1,000回
/m、2段目及び3段目に1,800回/mでそれぞれ1
糸条づつ計3糸条を、さらに1段目と2段目との間に、こ
れとは逆向きに同じナイロン6糸を1糸条、巻付密度
2,000回/mで挿入し順次巻き付けて多段被覆弾性
糸を製造した。
【0062】実施例10 実施例9と同様にして、ただし、巻付密度を2,000
回/m、1,400回/m、1,800回/m、2,0
00回/mの順でそれぞれ逆方向と交互に2段づつ巻き
付けて交差タイプの多段被覆弾性糸を製造した。
【0063】実施例11 実施例9と同様にして、ただし、前記と同じナイロン6糸
の3糸条をそれぞれ巻付密度1,600回/m、1,4
00回/m、2,000回/mの順で3段に巻き付け、
さらに逆向きに前記と同じナイロン6糸1糸条を被覆糸と
して巻付密度1,600回/mで巻き付け、多段被覆弾
性糸を製造した。
【0064】比較例8 図6に例示したのと同じダブルカバリング機を用い、実
施例9に用いたのと同じ伸長倍率の同じ芯糸に、10デニ
ール・10フィラメントのナイロン6糸を被覆糸として下
巻きの巻付密度を3,000回/m、これと逆向きに上
巻きの巻付密度を2,550回/mでダブルカバリング
し、高巻付密度のダブルカバリング糸を製造した。
【0065】比較例9 比較例8と同様にして、ただし、芯糸の伸長倍率を2倍
とし、かつ、下巻きの巻付密度2,400回/m、これ
と逆向きに上巻きの巻付密度2,000回/mでダブル
カバリングし、低伸長性のダブルカバリング糸を製造し
た。
【0066】上記の実施例9〜11および比較例8,9
において製造した各被覆弾性糸を単独でレッグ部に用
い、パンティストッキングを加工した。これらの製品に
ついて肌触り、脚への密着度、編地の均一性及び着用耐
久性を評価したので、その結果を表3に示す。
【0067】実施例9〜11において製造した多段被覆
弾性糸を用いたパンティストッキングは、仕上げセット
に伴う足型賦形性及び足型寸法が所定値に近い状態が得
られていると共に、そのサポート性にも優れており、ゾ
ッキ編みストッキング製品として理想に近い形状、特性
を有していた。また、実施例9のストッキングは、上層
被覆を2糸条の平行巻きにしたので、ソフトな触感があ
り、、良好な風合いであった。
【0068】さらに、被覆糸を巻き付ける際の芯糸を所
要の伸長率に調整して製造した本発明の実施例を実施例
12〜14として説明する。 実施例12 図4に例示したのと同じ形式の2段伸長4段被覆弾性糸
製造装置を用い、15デニールのポリウレタン弾性繊維
を芯糸として、まず前半の伸長被覆引取部で芯糸を3.
6倍に伸長し、20デニール・20フィラメントのナイ
ロン66仮撚り加工糸を巻付密度700回/mで被覆
し、後半の伸長被覆引取部で被覆弾性糸を85%の糸長
比率に収縮させ、10デニール・7フィラメントのナイ
ロン6糸を1段目と同一方向に巻付密度1,200回/
mで被覆して、2段伸長の同方向2段被覆弾性糸を製造
した。
【0069】実施例13 実施例12と同様にして、ただし、前半の伸長被覆引取部
で芯糸を3.6倍に伸長し、1段目として10デニール
・7フィラメントのナイロン6糸を巻付密度1,000
回/m、2段目として20デニール・20フィラメント
のナイロン66仮撚り加工糸を巻付密度700回/mで
同一方向に巻き付け、後半の伸長被覆引取部で被覆弾性
糸を80%の糸長比率に収縮させ、10デニール・7フ
ィラメントのナイロン6糸を前記被覆糸とは逆向きに巻
付密度800回/mで巻付け交差タイプの2段伸長多段
被覆弾性糸を製造した。
【0070】実施例14 実施例13と同様にして、ただし、前半の伸長被覆引取
部で1段目のナイロン6糸の巻付密度600回/m、2
段目にナイロン66仮撚り加工糸の巻付密度を400回
/mとし、後半の伸長被覆引取部で被覆弾性糸を75%
の糸長比率に収縮させ、3段目に10デニール・7フィ
ラメントのナイロン6糸を前記被覆糸と同じ向きに巻付
密度600回/mで巻付け、4段目に20デニール・2
0フィラメントのナイロン66仮撚り加工糸の巻付密度
400回/mで巻き付け、2段伸長多段被覆弾性糸を製
造した。
【0071】上記で製造した多段伸長・多段被覆弾性糸
のみでレッグ部を編成(巻付方向の逆方向のものとの交
互編成)してタイツに加工し、着用評価を実施して品質
性能を評価した。実施例11〜13において製造した多
段被覆弾性糸を用いたタイツは、いずれも着用伸長状態
において、前記の比較例4において製造した被覆弾性糸
を用いたタイツに比較して嵩高性、触感、濃色性等に優
れ、従来にない高級感のあるタイツ製品が得られた。な
お、実施例13の多段被覆弾性糸は生産性においてもす
ぐれていた。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】
【発明の効果】本発明の多段被覆弾性糸は、従来の被覆
弾性糸に比較して、ソフト感、嵩高性、伸縮柔軟性、編
地の均斉性、耐久性等にすぐれている。また、被覆糸を
巻き付ける条件、巻き付ける際の芯糸の条件、熱セット
等の製造条件を適宜に選択して、それぞれの使用目的に
適した被覆弾性糸を製造できる適応性が大きい。さら
に、特長のある異種糸条を選択して組み合わせ、各糸条
の特長を引き出させることが可能である。パンティスト
ッキングやタイツを含む婦人用ストッキング類にこうて
きであり、最近、注目されているゾッキ編成にも好まし
く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)従来のシングルカバリング弾性糸の拡大
図 (b)本発明の同方向多段(2段)被覆弾性糸の拡大図
【図2】(c)従来の3糸条合撚シングルカバリング弾
性糸の拡大図 (d)本発明の同方向多段(3段)被覆弾性糸の拡大図
【図3】多段(3段)被覆弾性糸製造装置の例示図
【図4】被覆糸スピンドル間に芯糸の伸長付与ロールを
設けた多段(4段)被覆弾性糸製造装置の例示図
【図5】加熱板を設けた多段(4段)被覆弾性糸製造装
置の例示図
【図6】従来のダブルカバリング弾性糸製造装置の例示
【符号の説明】
11:弾性繊維引出部 12:伸張被覆部 1
3:巻取部 14:弾性繊維ボビン 15:弾性繊維 1
6:被覆糸ボビン 17:被覆糸 18:中空スピンドル 1
9:多段被覆弾性糸 20:伸長引取ロール 21:巻取ボビン 2
2:予備伸長引出ロール 31:弾性繊維引出部 32:伸張被覆部 3
3:巻取部 34:弾性繊維ボビン 35:弾性繊維 3
6:被覆糸ボビン 37:被覆糸 38:中空スピンドル 3
9:多段被覆弾性糸 40:伸長引取ロール 41:巻取ボビン 4
2:予備伸長引出ロール 51:弾性繊維引出部 52:伸張被覆部 5
3:巻取部 54:弾性繊維ボビン 55:弾性繊維 5
6:被覆糸ボビン 57:被覆糸 58:中空スピンドル 5
9:多段被覆弾性糸 60:伸長引取ロール 61:巻取ボビン 6
2:予備伸長引出ロール 63:加熱板 71:弾性繊維ボビン 72:予備伸長引出ロール
73:弾性繊維 74:被覆糸ボビン 75:中空スピンドル 7
6:伸長引取ロール 77:巻取ボビン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無よりの弾性繊維からなる芯糸(1b)
    に、同種又は異種の複数の非弾性被覆糸が別個の被覆糸
    (2b,3b)として、同一方向に複数段で巻き付けら
    れていることを特徴とする多段被覆弾性糸。
  2. 【請求項2】各被覆糸間の巻付密度の差の総和が1,0
    00回/mを超えないことを特徴とする請求項1記載の
    多段被覆弾性糸。
  3. 【請求項3】無よりの弾性繊維からなる芯糸に、同種又
    は異種の複数の非弾性被覆糸が左巻き及び右巻きの2方
    向に巻付けられ、かつ、その何れかの方向又は両方向に
    は複数の被覆糸が別個の被覆糸として複数段に巻付けら
    れていることを特徴とする多段被覆弾性糸。
  4. 【請求項4】無よりの弾性繊維からなる芯糸に、同種又
    は異種の複数の非弾性被覆糸が別個の被覆糸として、同
    一方向に複数段で巻き付けられ、かつ、前記で巻付けら
    れた段の間に前記の巻付方向とは逆の方向に単数または
    複数の非弾性被覆糸が被覆糸として挿入されていること
    を特徴とする多段被覆弾性糸。
  5. 【請求項5】被覆糸が、芯糸の伸長倍率の異なる条件に
    おいて芯糸に巻き付けられていることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の多段被覆弾性糸。
  6. 【請求項6】被覆糸を巻き付けた後に、加熱セットを施
    したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の多段被覆弾性糸。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の多段
    被覆弾性糸を用いて編成されていることを特徴とするス
    トッキング製品。
  8. 【請求項8】芯糸となる弾性繊維ボビンを回転させて弾
    性繊維を引き出しつつ予備的な伸長を付与し、引き出し
    た弾性繊維に順次適宜の伸長倍率を付与しつつ、同種又
    は異種の複数の非弾性被覆糸を所定の巻方向に順次別個
    の被覆糸として複数段に巻き付け多段被覆弾性糸とし、
    ボビンに巻き取ることを特徴とする多段被覆弾性糸の製
    造方法。
  9. 【請求項9】弾性繊維ボビン(14)を回転させて弾性
    繊維(15)を引き出し、予備伸長を付与する弾性繊維
    引出部(11)と、予備伸長を付与した弾性繊維を軸心
    に通し、かつ被覆糸ボビン(16)を嵌合させて回転す
    ることにより、被覆糸(17)を解じょしつつ弾性繊維
    に被覆する直列に設けられた少なくとも3個の中空スピ
    ンドル(18)、および前記中空スピンドル中を通過し
    た多段被覆弾性糸(19)を所定の伸長倍率で引き取る
    伸長引取ロール(20)からなる伸長被覆部(12)
    と、前記多段被覆弾性糸を定速度でボビン(21)に巻
    き取る巻取部(13)とから構成されていることを特徴
    とする多段被覆弾性糸製造装置。
  10. 【請求項10】弾性繊維ボビン(34)を回転させて弾
    性繊維(35)を引き出し、予備伸長を付与する弾性繊
    維引出部(31)と、予備伸長を付与した弾性繊維を軸
    心に通し、かつ被覆糸ボビン(36)を嵌合させて回転
    することにより、被覆糸(37)を解じょしつつ弾性繊
    維に被覆する直列に設けられた複数の中空スピンドル
    (38)、および所定の中空スピンドル(38b),
    (38d)の後に設けられ被覆弾性糸(39)を所定の
    伸長倍率で引き取る複数の伸長引取ロール(40a),
    (40b)からなる伸長被覆部(32)と、前記多段被
    覆弾性糸を定速度でボビン(41)に巻き取る巻取部
    (33)とから構成されていることを特徴とする多段被
    覆弾性糸製造装置。
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