JP2000168767A - 包装用箱 - Google Patents

包装用箱

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JP2000168767A
JP2000168767A JP10348656A JP34865698A JP2000168767A JP 2000168767 A JP2000168767 A JP 2000168767A JP 10348656 A JP10348656 A JP 10348656A JP 34865698 A JP34865698 A JP 34865698A JP 2000168767 A JP2000168767 A JP 2000168767A
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wall
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JP10348656A
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Satoru Shinomaru
悟 篠丸
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FUJI HOSO SHIKI KK
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FUJI HOSO SHIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面壁に対する補強壁の位置決めが確実に行
われ、補強壁と表面壁との上下の隙間を極力小さくで
き、箱体の座屈強度を向上させることができると共に、
粉体等の細かな被包装物が補強壁と表面壁との間に入り
込むことを防止し得る包装用箱の提供を図る。 【解決手段】 前後左右の4つの表面壁2,3,4,5
と、前後左右の4つの補強壁92,93,94,95と
を備え、各壁が、折り目線a,b,c,d,e,f,g
を介して横に連続していることにより、連設シートを構
成する。表面壁2,3,4,5の内側に補強壁92,9
3,94,95が配位されるように、連設シートの各折
り目線a,b,c,d,e,f,gが折られて巻回さ
れ、表面壁2,3,4,5の少なくとも1つと補強壁9
2,93,94,95の少なくとも1つとが糊付けされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、包装用箱に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、箱の表面を構成する表面壁の
内側に、補強壁を沿わせて壁面の補強を行うものが知ら
れている。この種の包装用箱の具体例を図a及び図bに
示す。この箱は、表面壁101の上方が開閉蓋104と
なるようにしたもので、4つの表面壁101の内の3つ
に、連続する開封部102が設けられ、他の1つにヒン
ジ部103となる折り目や半カット線が設けられている
(図b参照)。開封に際しては、開封部102を破り去
り、ヒンジ部103を折り曲げることによって、上方の
部分が、箱の上面と一体となった開閉蓋104を構成す
る(図a参照)。補強壁105は、開封部102及びヒ
ンジ部103の下方から上方に延設され、開封部102
及びヒンジ部103より上方の部分が、開封後の開閉蓋
104に対する着脱部分106を構成するものである。
【0003】この補強壁105は、表面壁101とは別
体に構成された4角筒状体を構成する。製造に際して
は、補強壁105を展開状態から先に折り曲げて糊付け
することにより完成し、対向する二つの折り目線を完全
に折り曲げ、平行四辺形を潰したようにしておく。この
折り曲げた状態にした補強壁105を、展開状態の表面
壁101に位置合わせして、糊付けする。この糊付け
は、全面を糊付けすせずに、必要箇所を数点糊付けする
に止まる。
【0004】一方、この補強壁105は、表面壁101
の上下長さに合わせておくことが箱の座屈強度を増す点
で好ましい。ところが、上記のように別体にして位置合
わせすると、位置が狂い易く、特に、機械的に連続生産
する場合には、補強壁105の上下長さを、数mm乃至5
mm程度、表面壁101より小さくしておく必要がある。
その結果、開閉蓋104の天部内面107と補強壁10
5との間に隙間sが開いてしまうことが多い。
【0005】その結果、隙間の部分については、座屈強
度が低下してしまうことは勿論、粉石鹸等の粉体をこの
箱の内部に入れた場合、移送中の動きによって、隙間の
間から粉体が補強壁105と表面壁101との間に入り
込み、開封時に開封部102を破った際、その粉体がこ
ぼれ出ると言った結果を招いてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、表面壁に
対する補強壁の位置決めが確実に行われ、補強壁と表面
壁との上下の隙間を極力小さくでき、箱体の座屈強度を
向上させることができると共に、粉体等の細かな被包装
物が補強壁と表面壁との間に入り込むことを防止し得る
包装用箱の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、前
後左右の少なくとも4つの表面壁2,3,4,5と、こ
れらの表面壁2,3,4,5の内側に配位された少なく
とも4つの前後左右の補強壁92,93,94,95と
を備え、上記の各表面壁2,3,4,5が折り目線a,
b,cを介して横に連続しており、上記の各補強壁9
2,93,94,95が折り目線e,f,gを介して横
に連続していると共に、表面壁5の1つと補強壁92の
1つとが折り目線eを介して横に連続していることによ
り、これらの表面壁2,3,4,5と補強壁92,9
3,94,95が連続した連設シートを構成し、表面壁
2,3,4,5の内側に補強壁92,93,94,95
が配位されるように、連設シートの各折り目線a,b,
c,d,e,f,gが折られて巻回され、表面壁2,
3,4,5の少なくとも1つと補強壁92,93,9
4,95の少なくとも1つとが糊付けされたことを特徴
とする包装用箱を提供することにより、上記の課題を解
決する。
【0008】本願の第2の発明は、上記の第1の発明に
かかる包装用箱において、4つの表面壁2,3,4,5
の内の3つ2,3,4に連続する開封部6が設けられ、
他の1つ5にヒンジ部8が設けられ、開封部6及びヒン
ジ部8より上方の部分が、箱の上面と一体となった開閉
蓋7を構成し、各補強壁92,93,94,95が、開
封部6及びヒンジ部8の下方から上方に延設され、開封
部6及びヒンジ部8より上方の部分が、開封後の開閉蓋
7に対する着脱部分tを構成したものであることを特徴
とするものを提供する。
【0009】本願の第3の発明は、上記の第2の発明に
かかる包装用箱において、前後左右の4つの表面壁2,
3,4,5の内、2つの表面壁3,5は横方向長さが長
い長壁であり、他の2つの表面壁2,4は横方向長さが
短い短壁であり、前後左右の4つの補強壁92,93,
94,95の内、2つの補強壁93,95は横方向長さ
が長い長壁であり、他の2つの補強壁92,94は横方
向長さが短い短壁であり、上記の連設シートの内、自由
端を構成しない短壁4,94のみが表面壁4と補強壁9
4との糊付けがなされておらず、他の3つの表面壁2,
3,5が補強壁92,93,95と糊付けされたもので
あることを特徴とするものを提供するものである。
【0010】本願の第4の発明は、上記の第1ないし3
の何れかの発明にかかる包装用箱において、4つの表面
壁のうち、少なくとも3つの表面壁の上辺から折り目線
を介して天板形成壁21,31,41,51が延設さ
れ、これらの天板形成壁21,31,41,51のう
ち、一対の対向する天板形成壁21,41が内側に配位
され、他の天板形成壁31,51が表側に配位され、こ
れらの天板形成壁21,31,41,51が開閉不能に
糊付され、表面側に配位される天板形成壁31,51が
延設された表面壁3,5の内側に位置する補強壁93,
95の内、少なくとも一方の補強壁の上辺から突出部9
3a,95aが延設され、この突出部93a,95a
が、内側に位置する一対の天板形成壁21,41の間に
配位されたものであることを特徴とするものを提供す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1は、本願発明の実施の形態に
係る包装用箱の開蓋状態の斜視図であり、図2は同包装
用箱の展開図である。但し、この図2の展開図は箱の内
側を表面として描いたものである。
【0012】この包装用箱は、厚紙等の紙製の箱本体1
と、この箱本体1と一体に設けられた補強体9とからな
る。この包装用箱の側壁は、箱本体1の4つの表面壁
2,3,4,5と補強体9の4つの補強壁92,93,
94,95とが連設されたもので、これらの連設された
壁が連設シートを構成する。そして、展開図の左右両側
に位置する壁2,95が、連設シートの自由端を構成す
るものである。箱本体1は、横方向長さの短い2つの短
表面壁2,4と、横方向長さの長い2つの長表面壁3,
5との4つの壁を備え、これらの表面壁2,3,4,5
は、折り目線a,b,cを介して長短交互に横方向に連
設されている。これらの表面壁2,3,4,5の前後左
右の位置は、相対的なものであり、適宜変更して実施し
得るが、この例では、左表面壁2となる短壁2、前表面
壁3となる長壁3、右表面壁4となる短壁4、後表面壁
5となる長壁5の順で、横方向に連設されている。尚、
図中において、折り目線は2点鎖線で示し、特に必要が
ある場合に限り、符号を付するものとする。
【0013】表面壁2,3,4,5には、その上辺及び
下辺から、折り目線を介して天板形成壁21,31,4
1,51と、底板形成壁22,32,42,52とが延
設されている。この例では、各表面壁2,3,4,5か
ら上下に1枚ずつの天板形成壁21,31,41,51
と、底板形成壁22,32,42,52とが延設されて
いるが、これらの壁は、天板71と底板とを形成できれ
ば足り、全ての表面壁2,3,4,5から延設する必要
はない。
【0014】また、自由端から3つの表面壁(即ち、左
表面壁2となる短壁2、前表面壁3となる長壁3、右表
面壁4となる短壁4)には、横方向に連続する開封帯6
が形成されている。この開封帯6の構造は内部に開封用
の合成樹脂製等のテ−プを挟んだものや、弱め線や破断
線によって開封可能としたもの等、人の手で引っ張った
り、場合によっては押したりすることによって、開封で
きるものであれば良い。開封帯6は、表面壁2,3,4
の上端寄りに形成されており、開封後は、開封帯6より
上方の部分が、開閉蓋7の側壁72,73,74を構成
することとなる。
【0015】他の1つの表面壁(即ち、後表面壁5とな
る長壁5)には、開閉蓋7の開閉用のヒンジ8となる折
り目線が形成されている。このヒンジ8用折り目線は、
通常の押し曲げによる折り目線や紙厚みの半分まで切り
込みを入れた半切断線でもよいが、この例では、一部が
この表面壁(即ち、後表面壁5となる長壁5)の内外を
貫通する破断線として実施されている。これにより開閉
蓋7を開いた状態に保つことができ、紙の弾性によっ
て、開いた開閉蓋7が自然に元に戻ってしまうことを防
止し得る。
【0016】次に、補強体9は、表面壁2,3,4,5
の内側に配位される4つの補強壁92,93,94,9
5によって構成されている。即ち、補強体9は、横方向
長さの短い2つの短補強壁92,94と、横方向長さの
長い2つの長補強壁93,95との4つの壁によって構
成されている。これらの補強壁92,93,94,95
は、折り目線e,f,gを介して長短交互に横方向に連
設されている。これらの補強壁92,93,94,95
の前後左右の位置は、相対的なものであり、適宜変更し
て実施し得るが、この例では、左補強壁92となる短壁
92、前補強壁93となる長壁93、右補強壁94とな
る短壁94、後補強壁95となる長壁95の順で、横方
向に連設されており、その一つの補強壁(この例では、
左補強壁92となる短壁92)と、表面壁の一つ(この
例では、後表面壁5となる長壁5)とが、折り目線dを
介して連設されている。即ち、箱本体1から補強体9に
かけて、長短の壁2,3,4,5,92,93,94,
95によって構成さが交互に連設されている。
【0017】補強体9の各補強壁92,93,94,9
5の大きさ(特に、横方向長さ)は、箱本体1表面壁
2,3,4,5の内法に略等しく設定されている。補強
体9の各補強壁92,93,94,95の縦方向長さ
は、補強体9を設ける目的によって変更され、例えば、
開封帯6及びヒンジ8の部分のみを補強するのであれ
ば、その上下近辺のみに沿う長さがあれば足りるが、包
装用箱(箱本体1)の全体を補強するのであれば、表面
壁2,3,4,5の縦長さと略等しくする。また、各補
強壁92,93,94,95の上下長さが異なるように
して実施してもよい。この例では、各補強壁92,9
3,94,95の上下長さは全て同じで、表面壁2,
3,4,5の縦長さと略等している。
【0018】次に、この包装用箱の生産工程を説明する
が、その前にまず、完成状態の各壁の位置関係等を簡単
に説明しておく。完成状態では、箱本体1から補強体9
にかけての長短の壁2,3,4,5,92,93,9
4,95が、各折り目線を折り曲げて巻回された状態と
なっており、前後左右の表面壁2,3,4,5の内側
に、対応する前後左右の補強壁92,93,94,95
が配位されている。その際、表面壁2,3,4,5と補
強壁92,93,94,95とがつながった一体のもの
となっているため、一つの折り目線dによって、両者
(表面壁2,3,4,5と補強壁92,93,94,9
5)の位置関係は既に定まったものとなっており、従来
の2部品を位置決めする場合のように、位置が定まり難
くいと言った問題が生じにくい。
【0019】生産に際しては、まず、厚紙を図2の展開
図の形状に打ち抜くと共に、折り目線を形成する。この
折り目線は、厚紙を所定の線上で押圧することによっ
て、折り曲げやくすしたものであり、実際には、未だ折
られていない。また、上述の半切断線や破断線も形成し
ておく。
【0020】次に、箱本体1から補強体9にかけての各
壁間の折り目線を折り曲げると共に糊付けを行う。この
折り曲げに際しては、上記の各折り目線を、一つおきに
折り曲げる。この工程を図3、図4に基づき具体的に説
明する。尚、この図3、図4では、折り畳みの構造を示
すための説明図であり、各壁は1本の線で示していると
共に、折られた折り目線については、実際によりも長く
図示している。
【0021】まず、折り目線が形成されただけて未だ折
られていない状態から、右補強壁94となる短壁94
と、後補強壁95となる長壁95との間の折り目線gを
折り曲げる(図3(A))。次に、左補強壁92となる
短壁92と、前補強壁93となる長壁93との間の折り
目線eを折り曲げる(図3(B))。このとき、後表面
壁5となる長壁5と、後補強壁95となる長壁95との
間に接着剤11を供給して、両者を糊付けする。次に、
右表面壁4となる短壁4と、後表面壁5となる長壁5と
の間の折り目線cを折り曲げる(図3(C))。このと
き、前表面壁3となる長壁3と、前補強壁93となる長
壁93との間に接着剤12を供給して、両者を糊付けす
る。最後に、左表面壁2となる短壁2と、前表面壁3と
なる長壁3との間の折り目線aを折り曲げる。このと
き、左表面壁2となる短壁2と、左補強壁92となる短
壁92との間に接着剤13を供給して、両者を糊付けす
る(図4(A))。
【0022】以上で折り曲げが完了し、全体が4枚の壁
を重った折り畳み状態となり、その両端(折り目線aと
折り目線c)を接近するように押すことによって、未だ
折り曲げられていない折り目線b,d,fが折り曲が
り、立体的な筒形状となる。尚、上記の折り曲げとは逆
の順序で、折り目線a,c,e,gの順に折り曲げてい
くことにより、折り畳み状態を形成することも可能であ
る。また、折り目線b,d,fを先に折り曲げて折り畳
み状態を形成することも可能である。要するに、折り目
線を1つおきに折り曲げていくことにより、折り畳み状
態で糊付けを行うようにすればよい。糊付けについて
は、重なる面同士を、点や線で接着するに止めればよい
が、その全体を接着するようにしてもよい。
【0023】折り畳状態から立体的な箱形状とするに際
しては、多角形の箱体を構成する一つの面について、表
面壁と補強壁とが糊付けされていないため、(具体的に
は、右表面壁4となる短壁4と、右補強壁94となる短
壁94との間に、糊付けがなされていないため)、右表
面壁4となる短壁4と、右補強壁94となる短壁94と
の間にずれが生ずることができ、壁が重なった状態か
ら、立体的な箱形状に立ち上げることができる。言い換
えると、多角形の箱体を構成する全ての面について、表
面壁と補強壁とが糊付けしてしまうと、折り畳んだ状態
で、全ての面の表面壁と補強壁との位置関係が確定して
しまい、折り畳んだ状態で固定されてしまう。これに対
して本願では、少なくとも一つの面については、表面壁
と補強壁とを糊付けしないことにより、位置関係にずれ
を起こすことができ、立体的な箱形状に立ち上げること
ができるものである。
【0024】ここで、3面で糊付けするとすると、連設
シートの両端に位置する壁(即ち、表面壁2と、補強壁
95)は、箱体の安定のために夫々重なり合う壁(即
ち、補強壁92と、表面壁5)と、糊付けしておく必要
がある。残る1面の糊付けについては、長壁による面
(即ち、後表面壁9となる長壁9と、後補強壁95とな
る長壁95)を糊付けする。このように、短壁ではな
く、長壁による面を糊付けすることによって、表面壁と
補強壁との隙間が大きく開くことが防止できる。即ち、
短壁の場合には、表面壁と補強壁との隙間が大きく開く
が比較的少ないが、長壁の場合には、その隙間が大きく
開く可能性も大きく、また、隙間自体も大きくなるが、
この面を糊付けすることによって、隙間が大きく開くこ
とが防止できるものである。このように、組み立てた状
態では、短壁4,94は、長壁3,93に比して撓みが
小さく、小さい分だけ、表面壁4と補強壁94との間の
隙間が小さくなり、粉石鹸等の被包装物が両壁4,94
の隙間に入り込むことを防止し得るものである。
【0025】最後に、表面壁2,3,4,5の上下に連
設されている天板形成壁21,31,41,51と、底
板形成壁22,32,42,52とを折って、糊付けす
ることにより、箱体が完成する。この箱体の完成につい
ては、被包装物を箱体内に収納する際に行えばよく、こ
の実施の形態では、糊付けにより天板と底板とを完成さ
せる形状としているが、折り畳のみで、箱体の天と底と
を閉じる構成としてもよい。
【0026】開封に際しては、開封帯6の端部61を引
っ張ることにより、開封帯6から3つの表面壁2,3,
4を開封する。これにより、開封帯6より上方の部分
が、開閉蓋7の側壁72,73,74を構成し、他の1
つの表面壁(即ち、後表面壁5となる長壁5)の開閉蓋
7の開閉用のヒンジ8から折り曲げて、開閉蓋7を開閉
する。そして、補強壁92,93,94,95における
上端寄りの部分、即ち、表面壁の開封帯6及びヒンジ8
より上の部分は、表面壁2,3,4,5とは糊付けされ
ておらず、開閉蓋7と嵌合離脱可能な着脱部分t(図1
参照)となる。
【0027】ここで、天板の形成構造として好ましい例
を示す。上記のように、開封帯6を開封するに際して、
被包装物が石鹸等の粉粒体の場合には、表面壁と補強壁
との間に粉粒体が漏れて挟まっていると、開封時に、挟
まっていた粉粒体がこぼれ落ちることがある。これを防
止するのが、以下の構造である。
【0028】まず、天板の基本的な構成を説明すると、
前述のように、4つの表面壁の各上辺から折り目線を介
して天板形成壁21,31,41,51が延設されてい
る。天板の形成に際しては、これらの天板形成壁21,
31,41,51のうち、横幅の短い一対の対向する天
板形成壁21,41が内側に配位され、他方の一対(即
ち、横幅の長い他の一対)の対向する天板形成壁31,
51が表側に配位される。そして、これらの天板形成壁
21,31,41,51の互いに重なり合う部分が開閉
不能に糊付される。ここで、開閉不能とは、糊付け部分
を剥がさなければ開閉できない状態を言う。このとき、
表側に配位される横幅の長い一対の対向する天板形成壁
31,51においては、両天板形成壁31,51の先端
寄り同士も互いに重なり合い、糊付けされるが、内側に
配位される横幅の短い一対の対向する天板形成壁21,
41においては、両天板形成壁21,41同士は重なり
合わず、天板形成壁21,41の先端辺間に間隔uが空
く(図5、図6参照)。
【0029】他方、表面側に配位される天板形成壁3
1,51が延設された表面壁3,5の内側に位置する補
強壁93,53の上辺からは、突出部93a,95aが
延設されている。この突出部93a,95aの横幅は、
上記の天板形成壁21,41の先端辺間の間隔uに略等
しく設定されている(図2、図5、図6参照)。そし
て、天板の形成に際しては、内側に配位される天板形成
壁21,41は、その左右の横辺が補強壁93,53の
上辺の上に乗るようになると共に、天板形成壁21,4
1の先端辺間の間隔uには、この突出部93a,95a
が、位置することとなる。
【0030】これより、天板形成壁21,41の先端辺
間の隙間がなくなり、被包装物が石鹸等の粉粒体の場合
でも、隙間から粉粒体が漏れると言うことを防止し得
る。勿論、この突出部93a、95aを設けなくとも、
表面側に配位される天板形成壁31,51が存在するた
め、粉粒体が箱の外まで漏れることはない。ところが、
隙間から漏れ出た粉粒体は、補強壁93,53と、表面
壁3,5との間に挟まった状態となるため、開封帯6を
破った際に、挟まっていた粉粒体が外部にこぼれる。よ
って、この実施の形態のように、突出部93a、95a
を設けることによって、開封時に粉粒体が外部にこぼれ
ることを確実に防止することができるものである。
【0031】従って、この突出部93a、95aの突出
高さは、内側に配位される天板形成壁21,41の厚み
と略等しいことが望ましいが、全く同じ厚みにしなくと
も、粉粒体の漏れを防止できる程度の突出量で足りる。
同様に、突出部93a,95aの横幅も、上記の天板形
成壁21,41の先端辺間の間隔uより小さくとも、粉
粒体の漏れを防止できる長さがあれば良い。
【0032】また、ヒンジが設けられている側の位置す
る補強壁95の方には、突出部95aを設けなくとも、
開封時における漏れのおそれは少ないため、これを省略
して実施することもできる。さらに、粉粒体の種類や大
きさによっては、突出部を全く設けなくても、開封時の
漏れがおこらない場合もあり、補強壁を全く設けずに実
施することもできる。尚、図の例では、表側に配位され
る天板形成壁21,41を一対設けたが、外側に配位さ
れる天板形成壁を1枚のみとし、この1枚の天板形成壁
で、箱の天部全体を覆うものとしてもよい。
【0033】他方、底板側では、この種の突出部が設け
られていないため、隙間は解消されず、粉粒体が漏れる
ことはあり得るが、表側に配位される横幅の長い一対の
対向する底板形成壁32,52が存在するため、粉粒体
が箱の外まで漏れることはない。また、開封帯6も底板
より上方に設けられているため、開封時に粉粒体が漏れ
ることもない。勿論、底板側においても、同様の突出部
を設けて実施することが、粉粒体の漏れの防止の観点か
らは、最も望ましい。
【0034】次に、この実施の形態における開封帯6の
端部61について、より好ましい実施の形態を、図7に
基づき説明する。この図7は、図3の(C)の状態の平
面図であり、右から順に、開封帯6の端部61が形成さ
れた表面壁2と、この表面壁2に重ねられて糊付けされ
る補強壁92と、この補強壁92に連設された表面壁5
とが、現れている。開封帯6の端部61は、補強壁92
とは糊付けされず、この部分を引っ張って開封し易いよ
うになっている。これに対して、表面壁2における開封
帯6の端部61の上下両側の部分を、補強壁92と糊付
けしておくことによって、開封帯6が、表面壁2から切
り離され易くなる(両壁2,92における糊付け部分を
13a,13bで示す)。但し、開封帯6の端部61の
上下両側を、共に、補強壁92と糊付けした場合、開封
後の開封蓋71の開きが困難となるため、補強壁92に
おいては、上側の糊付け部分13aの周囲に、切り目線
92aを形成している。
【0035】また、図1に示すように、補強壁92,9
3,94において、着脱部分t(即ち、開封帯61及び
開閉蓋7の側壁72,73,74の内側に位置する部
分)に、印刷p1を施しておくことも好ましい。特に、
開封帯61及び開閉蓋7の側壁72,73,74におけ
る印刷p2と同じ印刷を施しておくことによって、開封
後においても、開封前と同じ印刷を見せることができ
る。しかも、この印刷は、補強壁と表面壁とが連続した
一つの壁となっているため、1回の印刷で同時に両者の
印刷p1,p2を施すことができ、印刷費用を高くする
ことなく、開封後にも印刷p2を施した面を見せること
ができる。
【0036】以上、本願発明は上記の実施の形態の他、
種々変更して実施し得るものであり、例えば、連設シー
トにおいて、左表面壁2を自由端に配位して、前表面壁
3、右表面壁4、後表面壁5の順に形成したが、その何
れを自由端としてもよく、配列の順序は適宜変更し得
る。また、自由端を左表面壁2の全体としてが、自由端
に位置する壁を半分に分割して、左表面壁2の半分を自
由端に配位して、前表面壁3、右表面壁4、後表面壁
5、左表面壁2の残り半分のように配列することもでき
る。また実施の形態では、3つの表面壁と3つの補強壁
とを糊付けしたが、自由端を構成する表面壁のみを対応
する補強壁と糊付けして、他は糊付けしないようにする
等、糊付けする壁は、1つ以上の適宜数とすることがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上、本願の第1の発明にあっては、表
面壁と補強壁とを連設したものであるため、その製造に
際しては、これらを順次折り曲げて、連続した生産が可
能である。特に、表面壁と補強壁との上下の位置が合致
し易くなり、従来のように、表面壁と補強壁とを別体と
して形成した場合のように、両者の上下に大きな隙間が
あくことがない。よって、箱体の座屈強度が向上すると
共に、被包装物が粉体等の細かなものの場合にあって
も、上下の隙間から、粉体等の細かな被包装物が表面壁
と補強壁との間に入り込むことを防止し得る。
【0038】特に、本願の第2の発明のように、開封帯
を用いたものの場合、粉体等の細かな被包装物が表面壁
と補強壁との間に入り込むと、開封帯を開封した際に、
両壁の隙間に入り込んでいた粉体等の細かな被包装物
が、こぼれ出すことがあったが、本願発明では、このよ
うな問題を解決し得た。
【0039】さらに、本願の第3の発明にあっては、表
面壁と補強壁との一つの面を糊付けしないことによっ
て、折り畳み状態から箱体への組立状態が円滑に行われ
ることは勿論、この糊付けしない面を横方向の長さの短
い短壁としたため、長壁に比して撓みが小さく、小さい
分だけ、表面壁と補強壁との間の隙間が小さくなり、粉
石鹸等の被包装物が両壁の隙間に入り込むことを防止し
得るものである。
【0040】本願の第4の発明にあっては、粉石鹸等の
被包装物が、天部形成壁間に形成された隙間から、表面
壁と補強壁との間に、入り込むことを防止し得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る包装用箱の開蓋状
態の斜視図である。
【図2】同包装用箱の展開図である。
【図3】(A)(B)(C)は、各々同包装用箱の製造
工程の折り畳み順序を示す説明図である。
【図4】(A)(B)は、各々同包装用箱の製造工程の
折り畳み順序の後半を示す説明図である。
【図5】同包装用箱の製造工程における、1つの天板形
成壁のみを未だ折り曲げていない状態を、箱の後方側か
ら見た斜視図である。
【図6】同包装用箱の内補強壁に沿う断面図である。
【図7】図3の(C)の状態の平面図である。
【図8】従来の包装用箱の開蓋状態の斜視図である。
【図9】同包装用箱の展開図である。
【符号の説明】
2,3,4,5 表面壁 6 開封部 7 開閉蓋 8 ヒンジ部 92,93,94,95 補強壁 a,b,c,d,e,f,g 折り目線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後左右の少なくとも4つの表面壁(2)
    (3)(4)(5)と、これらの表面壁(2)(3)(4)(5)の内側に配
    位された少なくとも4つの前後左右の補強壁(92)(93)(9
    4)(95)とを備え、 上記の各表面壁(2)(3)(4)(5)が折り目線(a)(b)(c) を介
    して横に連続しており、上記の各補強壁(92)(93)(94)(9
    5)が折り目線(e)(f)(g) を介して横に連続していると共
    に、表面壁(5) の1つと補強壁(92)の1つとが折り目線
    (e) を介して横に連続していることにより、これらの表
    面壁(2)(3)(4)(5)と補強壁(92)(93)(94)(95)が連続した
    連設シートを構成し、 表面壁(2)(3)(4)(5)の内側に補強壁(92)(93)(94)(95)が
    配位されるように、連設シートの各折り目線(a)(b)(c)
    (d)(e)(f)(g) が折られて巻回され、表面壁(2)(3)(4)
    (5)の少なくとも1つと補強壁(92)(93)(94)(95)の少な
    くとも1つとが糊付けされたことを特徴とする包装用
    箱。
  2. 【請求項2】 4つの表面壁(2)(3)(4)(5)の内の3つ
    (2)(3)(4) に連続する開封部(6) が設けられ、他の1つ
    (5) にヒンジ部(8) が設けられ、開封部(6) 及びヒンジ
    部(8) より上方の部分が、箱の上面と一体となった開閉
    蓋(7) を構成し、 各補強壁(92)(93)(94)(95)が、開封部(6) 及びヒンジ部
    (8) の下方から上方に延設され、開封部(6) 及びヒンジ
    部(8) より上方の部分が、開封後の開閉蓋に対する着脱
    部分(t) を構成したものであることを特徴とする請求項
    1記載の包装用箱。
  3. 【請求項3】 前後左右の4つの表面壁(2)(3)(4)(5)の
    内、2つの表面壁(3)(5)は横方向長さが長い長壁であ
    り、他の2つの表面壁(2)(4)は横方向長さが短い短壁で
    あり、 前後左右の4つの補強壁(92)(93)(94)(95)の内、2つの
    補強壁(93)(95)は横方向長さが長い長壁であり、他の2
    つの補強壁(92)(94)は横方向長さが短い短壁であり、 上記の連設シートの内、自由端を構成しない短壁(4)(9
    4) のみが表面壁(4) と補強壁(94)との糊付けがなされ
    ず、他の3つの表面壁(2)(3)(5) が補強壁(92)(93)(95)
    と糊付けされたものであることを特徴とする請求項2記
    載の包装用箱。
  4. 【請求項4】 4つの表面壁のうち、少なくとも3つの
    表面壁の上辺から折り目線を介して天板形成壁(21)(31)
    (41)(51)が延設され、これらの天板形成壁(21)(31)(41)
    (51)のうち、一対の対向する天板形成壁(21)(41)が内側
    に配位され、他の天板形成壁(31)(51)が表側に配位さ
    れ、これらの天板形成壁(21)(31)(41)(51)が開閉不能に
    糊付され、 表面側に配位される天板形成壁(31)(51)が延設された表
    面壁(3) (5) の内側に位置する補強壁(93)(95)の内、少
    なくとも一方の補強壁の上辺から突出部(93a)(95a)が延
    設され、 この突出部(93a)(95a)が、内側に位置する一対の天板形
    成壁(21)(41)の間に配位されたものであることを特徴と
    する請求項1乃至3の何れかに記載の包装用箱。
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