JP2000165328A - 光通信接続におけるアラインメントデ―タ決定システム - Google Patents

光通信接続におけるアラインメントデ―タ決定システム

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JP2000165328A
JP2000165328A JP11153677A JP15367799A JP2000165328A JP 2000165328 A JP2000165328 A JP 2000165328A JP 11153677 A JP11153677 A JP 11153677A JP 15367799 A JP15367799 A JP 15367799A JP 2000165328 A JP2000165328 A JP 2000165328A
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Peter Dr Winzer
ペーター・ビンツァー
Andras Dr Kalmar
アンドラス・カルマー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機とその受信機から離れて位置する送信
機との間の光通信接続におけるアラインメントデータを
決定するシステムを提供する。 【解決手段】 受信機と送信機間の光通信接続において
アラインメントデータを決定するシステムにおいて、受
信機における光プリアンプの自発放出された出力が送信
機の光学望遠鏡装置の位置合せのための出力信号として
使用されるか、送信機での光出力増幅器の自発放出され
た出力が受信機において受信望遠鏡のアライメントのた
めの入力信号として使用されるかのうちの少なくともい
ずれかが行われる。この受信機端に対して、フィルタ1
1がデータ信号8を自発放出された出力9から分離する
ために設けられ、また、この自発放出された出力を望遠
鏡10の位置合せのための出力信号として処理するため
の手段12が設けられた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学望遠鏡装置を
有する受信機と、その受信機から離れてあり、光出力増
幅器を備える送信機との間の光通信接続におけるアライ
ンメントデータ決定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば人工衛星間(光学的人工衛星間リ
ンク(OISL:Optical Intersatellite Link))の
ような光通信接続における主な問題のうちの一つは、送
信望遠鏡と受信望遠鏡(方向付け(pointing)、 補足
(acquisition)、 追跡(tracking):PAT)の互い
の正確なアラインメント(alignment)である(S.Arno
n,N.S.Kopekia, Proc. IEEE, 85, 1646-1661, 1997)。
人工衛星の軌道データによってはアラインメントは乱雑
になる。今までに知られている概念においては、正確な
アラインメントのための補正データの決定(方向付け)
又は追跡(トラッキング)のそれぞれは、強力なレーザ
光源(ビーコンレーザ)の補助によるか、データ信号を
伝送する光出力の一部分のタッピング(tapping)のい
ずれかにより達成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最初に述べるシステム
の不利な点は構成要素を追加することにあり、そのため
エネルギー、質量、複雑さ及びコストが必然的に増加す
る。さらに、送信望遠鏡または対応する受信望遠鏡の光
学軸に平行に位置するビーコン望遠鏡の正確なアライン
メント(位置決め)が要求される。受信端においてのみ
利用できる2番目の方法では、システムパラメータや伝
送品質は同じままではあるが、変調されたデータ信号の
出力を技術的な限界まで急速に達するように増加させる
必要がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、受信機とその受
信機から離れて位置する送信機との間の光通信接続にお
けるアラインメントデータを決定するシステムにおい
て、容易な構成の新規なシステムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目
的は請求項1において記載された特徴により達成され
る。本発明によるシステムの有利な点の1つは、この方
法が2つの人工衛星間の通信に対して適しているだけで
なく、大気圏内の光学的自由空間伝送に対しても適して
いることである。本発明の有利な具体例は従属請求項に
おいて述べられている。
【0006】本発明に係るアラインメントデータを決定
するシステムは、光学望遠鏡装置を有する受信機と、そ
れから離れてあり、光出力増幅器を備えた送信機との間
の光通信接続においてアラインメントデータを決定する
システムである。そのシステムにおいては、受信機端上
においての光出力増幅器の自発放出される出力が、受信
機の光学望遠鏡装置のアラインメントに対する入力信号
として使用される。
【0007】本発明に係る別のアラインメントデータを
決定するシステムは、光プリアンプを有する受信機と、
それから離れてあり、光学望遠鏡装置を備えた送信機と
の間の光通信接続においてアラインメントデータを決定
するシステムである。そのシステムにおいては、光プリ
アンプの自発放出される出力が、受信機において送信機
の光学望遠鏡装置のアラインメントに対する入力信号と
して使用される。
【0008】本発明に係るさらに別のアラインメントデ
ータを決定するシステムは、受信機と、それから離れて
ある送信機との間の光通信接続であって、送信機が光出
力増幅器及び光学望遠鏡装置を備えるか、受信機が光学
望遠鏡装置及び光プリアンプを備えるかの少なくともい
ずれかである光通信接続においてアラインメントデータ
を決定するシステムである。そのシステムにおいて、自
発放出される光プリアンプの出力が受信機において送信
機の光学望遠鏡装置のアラインメントに対する入力信号
として使用されるか、または、受信機端に自発放出され
る光出力増幅器の出力が上記受信機の受信望遠鏡のアラ
インメントに対する入力信号として使用される。また
は、自発放出される光プリアンプの出力が受信機におい
て送信機の光学望遠鏡装置のアラインメントに対する入
力信号として使用され、かつ、受信機端に自発放出され
る光出力増幅器の出力が上記受信機の受信望遠鏡のアラ
インメントに対する入力信号として使用される。
【0009】また、上記システムにおいて、別々に自発
放出される出力からデータ信号を分離するためのフィル
タを備えてもよい、さらに、この自発放出される出力を
望遠鏡の位置決めを行うための出力信号として処理する
ための手段を備えてもよい。このとき、フィルタは波長
依存性を有するビームスプリッタまたは偏光フィルタで
あってもよい。
【0010】また、上記システムにおいて、角度増幅光
学装置を有するPAT(方向付け、補足、トラッキン
グ)装置を備えてもよく、向かい側の自発放出から生じ
る出力であってフィルタにより濾光された出力を受信す
るために、さらに、PAT装置は濾光から漏れた出力を
処理するための検出器及び電子制御装置を含んでもよ
い。
【0011】このとき、検出器は4象限検出器またはC
CD(電荷結合素子)検出器で構成できる。また、検出
器として焦点面アレイまたは個別のフォトダイオードが
使用されてもよい。
【0012】また、上記システムの送信機において、光
進行波増幅器、光半導体増幅器、エルビウムドーピング
されたファイバ増幅器またはNdもしくはPrがドーピ
ングされたファイバ増幅器を備えてもよい。
【0013】また、上記システムにおいて、バックグラ
ウンド照射の干渉を抑制するために光学的単一モード導
波路による空間フィルタリングを行ってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照し、本発
明に係るアラインメントデータの決定システムの実施形
態を詳細に説明する。
【0015】図1は光出力増幅器1を備えた送信機2と
プリアンプ3を備えた受信機4とを示す。本実施形態で
は、自発放出(spontaneous emission)5と6のうちの
少なくとも一方がPATのために使用される。自発放出
5、6は、送信機2と受信機4の光プリアンプ3のうち
の少なくとも一方により不可避的に伝送される。すなわ
ち、それは、いわゆる増幅された自発放出(ASE:Am
plified SpontaneousEmission)であり、常にデータ信
号7に加えて存在する。このため、さらなるエネルギー
やハードウェア、それ故、ビーコンレーザに対して質
量、複雑さ及びコストをそれぞれ準備する必要がなく、
また、PAT用途の受信機において非常に弱いデータ信
号7から出力を分離させる必要もない。また、送信望遠
鏡又はそれに対応する受信望遠鏡と平行してあるビーコ
ン望遠鏡の入念な調整を省略できる。当然送信機2は光
学望遠鏡装置21と、光メッセージ信号を発生させる装
置22とを有し、したがって受信機も光望遠鏡41と受
光信号を処理する装置42とを有する。
【0016】地球上での光通信のための光ファイバネッ
トワークとは対照的に、当然のことながら中間増幅器は
光学的自由空間リンクによる光通信に対して利用できな
いことから、光伝送出力は要求されたビットエラー率で
接続を確立するために単独で十分でなければならない。
このために要求される伝送出力を生成するための1つの
可能性は、送信機で低い出力パワーで変調されたレーザ
光の光学的な増幅である。完全な光進行波増幅器、例え
ば、波長が1.55μmのエルビウムがドーピングされ
たファイバ増幅器(J.C.Livas et al., Proc. SPIE, Vo
l. 2381, 38-47, 1995、以下「EDFA(Erbium-Doped
Fiber Amplifier)」ともいう。)の存在は、受信機の
感度を増加させるために使用するプリアンプと同様に
(J.C.Livas et al., Proc. SPIE, Vol. 2381, 38-47,
1995)本発明に有効である。
【0017】図2は、データ信号7のスペクトル出力密
度S(f)8と、受信機4の入力における光出力増幅器1
の増幅された自発放出NASE9のスペクトル出力密度と
を示す。同時に、9は、光プリアンプ3により放射され
た自発放出6(送信機2の出力にて遭遇し得る)のスペ
クトル出力密度を表す。
【0018】図3は実現可能なシステムを示す。このシ
ステムは種々の構成要素を含むが、その中には、光学望
遠鏡装置10、波長依存性又は偏光依存性を有するビー
ムスプリッタ11及びPATシステム12が含まれる。
PATシステム12は例えば構成要素として、角度増幅
光学システム(angle-amplifying optical system)1
3、4象限検出器(4-quadrant detector)14及び望
遠鏡のアラインメントに対する電子制御装置31を含ん
でもよい。データ信号及びPAT信号の分離は波長のみ
によってではなく、偏光によっても起こる。波長は周波
数と反比例するため、「波長依存性」または「偏光依存
性」の用語は本接続において同じことを表す。双方の場
合において、偏光または波長の関数として光を透過また
は反射させるビームスプリッタが使用される。ASE出
力はスペクトルでデータ信号よりも数桁分広く、そのた
め波長による分離が容易に可能となる。さらに、データ
信号は典型的には一つの偏光の中にあり、一方、ASE
出力は直交する偏光の双方を占める。これにより偏光に
よる分離が容易にできるようになる。
【0019】図4は、PATシステム15を改良したも
のを示す。それは、図3に示す構成要素以外にさらに、
導波路束、例えば単一モード光ファイバ束16、及び、
望遠鏡アラインメントのための電子制御装置18に接続
されたCCD素子(電荷結合素子)17を含む。
【0020】入力に応答して増幅される所望の出力信号
の他に、光進行波増幅器は、バックグラウンド光、すな
わち、本発明を理解するために重要な以下の2つの特性
を有する前述の増幅された自発放出(ASE)を放射す
る:
【0021】1.ASE出力5、6、9は、図1のデー
タ信号7または図3のデータ信号8よりも数桁分スペク
トルの幅が広い。空間モードについて、スペクトル出力
密度NASE9は、 NASE=hf(G−1)nsp (A) であり、ここで、hfは考察されている周波数の光子の
エネルギーであり、Gは光増幅器の(出力)増幅度であ
り、nspは(周波数依存性を有する)自発放出因子であ
る。現在利用可能な高出力EDFAに対しては、nsp
1から3.2の間の値をとる。データ信号7、8に比し
てASE出力5、6、9は広いバンド幅特性を有するた
め、受信したデータ信号7と、波長依存性を有するビー
ムスプリッタ11の支援によるASE出力5,6とのほ
ぼ完全なスペクトル分離を可能とする。このため、デー
タ信号の全体の出力がデータ送信に対して可能となり、
ASE出力9(図2)又はその一部分がPATシステム
に使用され得る。本発明によれば、ASE出力からの信
号の分離はまた2つの光学的領域の偏光特性によって可
能である。同様の条件は、受信機のASE出力に対し
て、それに連結する送信機において適用される。
【0022】2.もし、適当な空間フィルタリング(sp
atial filtering)が実行されなければ、ASE出力は
光学システムの全ての空間モードに見出すことができ
る。それにより、一般に、式(A)は現状のモード数に
より乗算される必要がある。しかしながら、実際のOI
SLにおいては、実際の放出モード(送信機のASE出
力5と受信機のASE出力6の双方)の数は1と2の間
にある。なぜならば、送信機2の光学望遠鏡装置の回折
は、受信機4のそれと同様に可能な限り限界にされてい
るからである。
【0023】ASE出力はデータ信号と同じ空間モード
を占めるために、同じ伝播条件が双方に適用される。こ
れについてはASE出力の年代順コヒーレンス(chrono
logical coherence)の欠如は重要でない。それゆえ、
受信機において単純な方法で送信機のASE出力の最初
の評価を行うことが可能となる。類似の考え方が、送信
機において受信機のプリアンプのASE出力の評価にも
適用される。もし、送信機及び受信機における望遠鏡の
直径がDTX及びDRXとして、通信距離(望遠鏡の直径よ
りも大きい)がRとして、送信機の波長がλとして表さ
れるとすると、送信機から受信機システムへ接続される
ASE出力密度の一部は次のように評価できる。 NASE,RX≒[DRXTX/Rλ]2hf(G−1)nsp (B) 実際に送信機(λ=1.55μm)においてエルビウム
がドーピングされた出力増幅器を仮定し、例えば、G=
45dB、ノイズ要因F=6dB、送信機の望遠鏡の直
径を受信機の望遠鏡の直径と同様に10cm、通信距離
を6000kmとすると、NASE,RXは結果として9.3
×10-21W/Hzとなる。もし、PATシステムの光
の帯域幅を20nm(EDFAの全体の増幅帯域幅は近
似的に30nmである)とすれば、PAT用途に対する
出力は2.4×10-8W(=−46dBm)になり、そ
れは他のシステム(R.Cockshott, D.Purll, Proc. SPI
E, vol.2381,206-214, 1995)と比較して十分満足のい
くものであるように思われる。
【0024】図3は、OISLの受信機において送信機
のASE出力を利用する場合のシステムの可能な実現例
を示す。入射する光波は光学望遠鏡装置10により焦点
に集められる。図3におけるスペクトルの概略図が示す
ように、多数のASE出力は、図3に示される周知の周
波数依存性を有するビームスプリッタ11により分岐さ
せられる。ビームスプリッタ11は、帯域通過/帯域阻
止特性と、低域通過/高域通過特性とのうちの少なくと
もいずれかを有する(「光ファイバ通信に対する受動光
学的要素」、カシマ著、アルテックハウス(Artech Hou
se)、ボストン、1995)。この出力は、例えば、従
来技術にしたがい、PATシステム12の角度の解像度
を増加させるために使用される角度増幅光学システム1
3(例えば望遠鏡)を介して4象限検出器14に伝送さ
れる。また、4象限検出器14において、CCDセンサ
又は個別の光検出器がそれぞれ使用できる。光学望遠鏡
装置10のアラインメントに対する(または、そのトラ
ッキングに対する)制御信号は、4象限検出器(W.Aue
r, SPIE Milestone Series, vol. MS100(D.Begley,e
d.), 275-280, 1994、及び、D.M.Southwood, Proc. SPI
E, vol. 1635, 286-299, 1992)の出力信号から得られ
る。
【0025】本発明によるPATシステムは、強いバッ
クグラウンド照射(background illumination)の下で
もわずかな修正で利用できることに注目すべきことであ
る。例えば、金星のバックグラウンド照射は近似的に空
間モードで4×10-25W/Hzであり、太陽のそれは近似
的に空間モードで4×10-20W/Hzである(W.R.Leeb,Ap
pliedOptics,3443-3449,1989)。これらの照射源は同時
に多くのモードで照射するため、バックグラウンド照射
の合計はASE出力よりも大きくなり、PATシステム
を損傷させ得る。ここで、受けた照射を一つのモードに
制限するモードフィルタの利用が解決策を与える。それ
ゆえPAT用途のために受信されたASE出力はほんの
少しだけ弱められる。なぜならば、既に説明したよう
に、ASE出力はとにかく1つから2つの空間モードの
みを占めるからである。しかしながら、多モードのバッ
クグラウンド照射は大幅に減じられ、これにより、その
出力はASE出力よりも低くなる。
【0026】図4に、この場合において使用されるAS
E出力についての処理システムの可能な実現例を示す。
4象限検出器の直接照射の代わりに、単一モードの導波
路束すなわち光ファイバ束16が例えばCCD素子17
と組み合わせて使用される。例えば光学装置または一つ
の光ファイバ束に統合可能なこの光ファイバ束16は、
角度増幅光学装置と4象限検出器との間に挿入され、モ
ードフィルタとして動作する。多モードのバックグラウ
ンド照射は、単一モードファイバに結合することにより
一つのモードに制限され、それにより、その出力が受信
機に結合する送信機のASE出力(前述のようにとにか
く1つまたは2つのモードを占め、それによりバックグ
ラウンド照射と比較して、結合されたときに僅かに減じ
られる。)よりも低くなる。図4においてはCCD素子
が検出器として示されているが、4象限検出器、焦点面
アレイ(focal plane array)または個別のフォトダイ
オ-ド(discrete photodiode)もまた使用できる。光フ
ァイバ技術によりモードフィルタは必然的に生成される
必要はない。これは、例えば光学装置として統合される
全てのタイプの光学的導波路がこれに適しているからで
ある。
【0027】それゆえ、光学的自由空間通信システムに
おけるアラインメントデータを決定する本発明によるシ
ステム(そこでは送信機または受信機の望遠鏡がASE
出力により整列(位置決め)され、かつ、トラッキング
される)の特徴は、送信機と受信機のうちの少なくとも
いずれかにおける光進行波増幅器の存在にある。例え
ば、波長が1.55μmのエルビウムがドーピングされ
たファイバ増幅器(EDFA)、波長が1.3μmのN
dまたはPrがドーピングされたファイバ増幅器、波長
が1.06μmのDC−NDFA、または、他の光進行
波増幅器が利用できる。仮に、そのような増幅器が与え
られれば、それぞれ向かい側に配置された望遠鏡に対す
るアラインメントデータを、進行波増幅器により送信さ
れたASE出力によって得ることができる。
【0028】図5による全二重システムは、2つのター
ミナル51及び56を有し、各ターミナルは光学望遠鏡
装置511または561をそれぞれ備える。光学望遠鏡
装置511及び561のそれぞれに対しては、送信ユニ
ット512または562、及び、受信ユニット513ま
たは563がそれぞれ接続される。2つの光メッセージ
送信ユニット512及び562はそれぞれ光増幅器51
4または564を備え、かつ、2つの光メッセージ受信
ユニット513及び563はそれぞれ光プリアンプ51
5または565を備える。または、2つの光メッセージ
送信ユニット512及び562がそれぞれ光増幅器51
4または564を備えるか、もしくは、2つの光メッセ
ージ受信ユニット513及び563がそれぞれ光プリア
ンプ515または565を備える。本発明によれば、タ
ーミナル51の光学望遠鏡装置511により送信された
伝送信号52及びターミナル56の光学望遠鏡装置56
1により送信された伝送信号57だけでなく、さらに、
光送信増幅器514のASE出力53とターミナル51
の光プリアンプ515のASE出力54のうちの少なく
ともいずれかもまた、光送信増幅器564のASE出力
58及びターミナル56の光プリアンプ565のASE
出力59とともに送信される。
【0029】図6による全二重システムは2つのターミ
ナル61及び66を有する。各ターミナル61及び66
は、送信用光学望遠鏡装置611または661及び受信
用光学望遠鏡装置621または671をそれぞれ有す
る。1つの送信ユニット612または662は、送信用
光学望遠鏡装置611または661にそれぞれ接続され
る。また、受信ユニット613または663は受信用望
遠鏡装置621または671にそれぞれ接続される。2
つの光メッセージ送信ユニット612及び662は、光
増幅器614及び664をそれぞれ備える。また、2つ
の光メッセージ受信ユニット613及び663はそれぞ
れ光プリアンプ615または665を備える。それゆ
え、本発明により、ターミナル61の光学望遠鏡装置6
11により送信される伝送信号62及びターミナル66
の光学望遠鏡装置661の伝送信号67だけでなく、さ
らに、ターミナル61の光送信増幅器614のASE出
力63、光プリアンプ615のASE出力64と送信増
幅器664のASE出力68とのうちの少なくとも一
つ、及び、ターミナル66のプリアンプ665のASE
出力69もまた送信される。
【0030】図5及び図6において、装置523及び6
23は光メッセージ信号Aについての送信機として、装
置578及び678は光メッセージ信号Bについての送
信機として、装置504及び604は光データ信号Bに
ついての受信機として、装置509及び609は光デー
タ信号Aについての受信機としてそれぞれ意図されたも
のである。
【0031】そのような光増幅器やプリアンプがそれぞ
れターミナル51、56(図5)及び61、66(図
6)において設けられたことから、光進行波増幅器によ
り送信されたASE出力により、それぞれ向かい側に配
置された望遠鏡に対するアラインメントデータの受信が
可能となる。これは、増幅器514もしくは515、5
64または614もしくは615のうちの1つを利用で
きることにより、向かい側のターミナルにおける受信用
望遠鏡561、または661及び671に対するアライ
ンメントデータが得られ、また、増幅器564もしくは
565または664もしくは665のうちの1つを利用
できることにより向かい側のターミナルにおける送信用
望遠鏡511、または611及び621に対するアライ
ンメントデータが得られるということを意味する。
【0032】これらの全ての場合において、光進行波増
幅器のASE出力が、技術的な測定例えばフィルタリン
グ(濾光)されることにより抑制されないことは重要な
ことであり、それにより、図5及び図6により既に説明
したように送信機または受信機により実際に送信され
る。図5に、送信機と受信機が同じ望遠鏡511または
561をそれぞれ利用しているシステムが示されてい
る。それと対照的に図6には、送信機と受信機が別々の
望遠鏡611、621または661、671をそれぞれ
利用しているシステムが示されている。そのシステム
は、光データ通信が一つの方向のみにおいて起こる図1
の単信方式(simplex)のシステムと異なる。ASE出
力がPAT用途として使用される場合、信号の送信、受
信、トラッキングについてのこれら全ての場合におい
て、追加の望遠鏡をさらに必要としない。これは、ビー
コンレーザを備え、この用途のために特別な望遠鏡を有
することがしばしばある従来システムとは対照的であ
る。仮に、唯一つの光増幅器が通信ターミナル(送信用
増幅器もしくはプリアンプのいずれか)においてそれぞ
れ使用されたとすれば、全二重通信システム(図5及び
図6)において、両ターミナルをASE出力によりさら
にいつでも位置決めする(整列させる)ことが可能とな
る。これは、ASE出力を送信する少なくとも1つの増
幅器が依然として伝送経路の各端に配置されているため
である。しかし、もし、1つの増幅器が故障したとき
は、単信方式のシステムにおいては1つの通信ターミナ
ルのみをASE出力によって位置決めすることができ
る。
【0033】図3に、最初の変形例71により、ビーム
スプリッタが、データ信号付近の狭い周波数領域を通過
させ、残りのASE出力を反射する帯域通過/帯域阻止
特性を有するシステムの他の具体例をさらに示す。別の
変形例72及び73においては、高域/低域通過特性を
有するビームスプリッタが使用される。そのとき、一の
変形例72にしたがい低周波数の範囲が反射されて残り
が通過させられるか、または、変形例73にしたがいそ
の逆のことが起こる。なぜならば、そのようなビームス
プリッタはより容易に実現されるが、PAT用途に利用
できる出力はまた変形例71によるものよりも小さいか
らである。4つめの変形例は、偏光依存性を有するビー
ムスプリッタの利用に関する。この場合、利用は、デー
タ信号が通常1つの偏光状態に乗じるという効果からな
されるが、ASE出力は可能な偏光状態の双方に対して
等しく分配される。それ故、偏光依存性を有するビーム
スプリッタを用いて、ASE出力の半分をデータ信号か
ら及びASE出力の他の半分から分離することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 離れて配置された受信機と送信機とを有する
本発明に係るシステムの第1の実施形態を示した図。
【図2】 システムにおけるデータ信号のスペクトル出
力密度を示した図。
【図3】 波長依存性を有するビームスプリッタを備え
たシステムの異なる実施形態を示した図。
【図4】 本発明に係るシステムのさらなる実施形態の
詳細を示した図。
【図5】 一つの送信/受信望遠鏡を備えた本発明に係
る全二重通信システムを示した図。
【図6】 分離した送信望遠鏡と受信望遠鏡とを備えた
本発明に係る全二重通信システムを示した図。
【符号の説明】
1,514,614 光出力増幅器 2,51,61 送信機 3,565,665 光プリアンプ 4,56,66 受信機 5,53,63 光出力増幅器の出力 6,59,69 光プリアンプの出力 10,21,41 光学望遠鏡装置 11 フィルタ 12 PAT装置 13 角度増幅装置 14 4象限検出器 16 単一モード光ファイバ束 17 CCD 18,31 電子制御装置 561,661,671 受信望遠鏡

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学望遠鏡装置(41)を有する受信機
    (4)と、該受信機から離れてあり、光出力増幅器
    (1)を備えた送信機(2)との間の光通信接続におけ
    るアラインメントデータを決定するシステムにおいて、 上記受信機端上においての光出力増幅器(1)の自発出
    力(5)が上記受信機(4)の光学望遠鏡装置(41、
    10)のアラインメントに対する入力信号として使用さ
    れることを特徴とするアラインメントデータ決定システ
    ム。
  2. 【請求項2】 光プリアンプ(3)を有する受信機
    (4)と、該受信機から離れてあり、光学望遠鏡装置
    (21)を備えた送信機(2)との間の光通信接続にお
    けるアラインメントデータを決定するシステムにおい
    て、 光プリアンプ(3)の自発出力(6)が、上記受信機
    (4)において上記送信機(2)の光学望遠鏡装置(2
    1)のアラインメントに対する入力信号として使用され
    ることを特徴とするアラインメントデータ決定システ
    ム。
  3. 【請求項3】 受信機(56、66)と、該受信機から
    離れてある送信機(51、61)との間の光通信接続で
    あって、上記送信機が光出力増幅器及び光学望遠鏡装置
    を備えるか、上記受信機が光学望遠鏡装置及び光プリア
    ンプを備えるかの少なくともいずれかである光通信接続
    におけるアラインメントデータを決定するシステムにお
    いて、 光プリアンプ(565、665)の自発出力(59、6
    9)が上記受信機(56、66)において上記送信機
    (51、61)の光学望遠鏡装置(511、611、6
    21)のアラインメントに対する入力信号として使用さ
    れるか、上記受信機端においての光出力増幅器(51
    4、614)の自発出力(53、63)が上記受信機
    (56、66)の受信望遠鏡(561、661、67
    1)のアラインメントに対する入力信号として使用され
    るかの少なくともいずれかであることを特徴とするアラ
    インメントデータ決定システム。
  4. 【請求項4】 別々に放出された自発出力からデータ信
    号(8)を分離するためのフィルタ(11)を備え、さ
    らに、この自発出力を望遠鏡(10)の位置決めを行う
    ための出力信号として処理するための手段(13、1
    4、31;13、16、17、18)を備えることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアラ
    インメントデータ決定システム。
  5. 【請求項5】 上記フィルタ(11)は波長依存性を有
    するビームスプリッタまたは偏光フィルタであることを
    特徴とする請求項4記載のアラインメントデータ決定シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 角度増幅光学装置(13)を有するPA
    T(方向付け、補足、追跡)装置(12)を、向かい側
    の自発放出から生じる出力であって上記フィルタ(1
    1)による濾光後の出力を受信するために設け、さら
    に、上記PAT装置(12)は濾光後の出力を処理する
    ために検出器(14、17)及び電子制御装置(31、
    18)を有することを特徴とする請求項4または請求項
    5記載のアラインメントデータ決定システム。
  7. 【請求項7】 上記検出器は4象限検出器(14)また
    はCCD(電荷結合素子)検出器(17)であることを
    特徴とする請求項6記載のアラインメントデータ決定シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 上記検出器として焦点面アレイまたは個
    別のフォトダイオードが使用されることを特徴とする請
    求項6記載のアラインメントデータ決定システム。
  9. 【請求項9】 送信機において、光進行波増幅器、光半
    導体増幅器、エルビウムがドーピングされたファイバ増
    幅器またはNdもしくはPrがドーピングされたファイ
    バ増幅器を備えることを特徴とする請求項1ないし請求
    項8のいずれか1つに記載のアラインメントデータ決定
    システム。
  10. 【請求項10】 光学的単一モード導波路(6)による
    空間フィルタリングを、バックグラウンド照射の干渉を
    抑制するために行うことを特徴とする請求項1ないし請
    求項9のいずれか1つに記載のアラインメントデータ決
    定システム。
JP11153677A 1998-05-06 1999-06-01 光通信接続におけるアラインメントデ―タ決定システム Pending JP2000165328A (ja)

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