JP2000164380A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JP2000164380A
JP2000164380A JP33474698A JP33474698A JP2000164380A JP 2000164380 A JP2000164380 A JP 2000164380A JP 33474698 A JP33474698 A JP 33474698A JP 33474698 A JP33474698 A JP 33474698A JP 2000164380 A JP2000164380 A JP 2000164380A
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induction coil
discharge
electric field
field discharge
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Futoshi Okamoto
太志 岡本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無電極放電灯を安定に放電可能とすると共に、
点灯装置の小型化および高効率化が可能な無電極放電灯
点灯装置を提供する。 【解決手段】無電極放電灯Laに設けられた誘導コイル
1に高周波電界放電を発生させるために印加される電圧
VEと、誘導コイル1に高周波電磁界放電を発生させる
ために印加される電圧VHとが略同一となるよう調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯点灯
装置に関するものであり、詳しくは無電極低圧蛍光灯点
灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無電極放電灯点灯装置は、図6、
図7に示す様に、ガラスバルブ4内に放電ガスを封入し
た無電極放電灯Laと、ガラスバルブ4に沿って近接配
置された、もしくは2重管構成のガラスバルブ4の内管
4aに配置された高周波電力供給用コイル(以下、誘導
コイルと呼ぶ。)1と、直流電源Eを交流の高周波電力
に変換して誘導コイル1に供給する高周波電源である高
周波発生回路2と、誘導コイル1及び高周波発生回路2
の両方のインピーダンス整合をとるマッチング回路3を
介して誘導コイル1に高周波電流を通電することにより
高周波磁界を発生させ、無電極放電灯Laに高周波電力
を供給し、無電極放電灯La内に高周波プラズマ電流を
発生させて紫外線もしくは可視光を発生させる。尚、マ
ッチング回路3は、高周波発生回路2で誘導コイル1の
整合をとると省くことが出来る。
【0003】一般にこの誘導コイル1は数ターンの巻線
からなり、1から3μHのインダクタンスを有してい
る。高周波発生回路2により発生させられた定周波数
(一般に数MHzないし13.56MHz)の高周波電圧が
誘導コイル1に供給され、この高周波電圧により球状の
ガラスバルブ4内に放電が発生する。
【0004】次に、この無電極放電灯Laの始動につい
て述べる。無電極放電灯Laの始動は、一般の有電極放
電灯と違いガラスバルブ4とガラスバルブ4に沿って近
接配置された、誘導コイル1を一体として考慮する必要
があり、以下の2つのモードの放電がある。
【0005】その放電の順序として、誘導コイル1に電
圧が印加されると、まず始めに誘導コイル1と無電極放
電灯Laのランプ管璧を介して、ガラスバルブ4内のガ
スが励起し、高周波電界放電が発生して放電の種火が作
られ、グロー放電状態となる。その後更に、誘導コイル
1に電圧が供給されると高周波電磁界放電が発生し、無
電極放電灯Laは点灯し、安定なアーク放電となる。
【0006】まず、高周波電界放電(E放電とも言
う。)について説明する。高周波電界放電とは、無電極
放電灯Laのランプ管璧の静電容量を介して、放電電流
が流れるものであり、図8(a)で誘導コイル1に高周
波電圧を印加していくと、図8(b)に示すように、誘
導コイル1と無電極放電灯Laのランプ管璧の静電容量
C0を介して無電極放電灯La内のガスが励起され発光
する。この放電は、微放電(グロー放電状態)となり、
誘導コイル1の電圧を高くしていくと主放電に移行す
る。この放電はあたかも主放電へ移行するための種火の
ごとく作用する。
【0007】次に高周波電磁界放電(H放電とも言
う。)について説明する。高周波電磁界放電とは、無電
極放電灯Laに近接する誘導コイル1の電磁誘導で誘導
電流を流すものであり、図9(a)に示すように、誘導
コイル1をnターンの1次巻線とし、無電極放電灯La
内に発生するプラズマリング12を1ターンの2次巻線
とするトランスとして理解できる。このとき、図9
(b)はその等価回路を示している。ここで、高周波電
磁界放電は、無電極放電灯Laの発光に寄与する主放電
(アーク放電状態)である。尚、図8、図9において図
6、図7と同じものには同じ符号を付している。
【0008】ここで、図10を用いて無電極放電灯La
の始動から点灯までの状態を説明する。図10におい
て、時刻t0で誘導コイル1に電圧が印加され始め、時
刻t1で電圧VEが印加されると無電極放電灯La内に
高周波電界放電が発生する。そして、時刻t2で電圧V
Eよりも高い電圧VHを印加することによって、無電極
放電灯La内に高周波電磁界放電が発生し、時刻t3で
無電極放電灯Laはアーク放電に移行する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このとき、電圧VE<
電圧VHの場合においては、高周波電界放電を発生させ
るための電圧VEは小さくても良いが、高周波電磁界放
電を発生させるための電圧VHが大きくなり、点灯回路
としては、大きい電圧VHを満たすために回路容量が大
きいものが必要となり、点灯装置の大型化を招いてしま
う。
【0010】また、電圧VE>電圧VHの場合において
は、誘導コイル1に電圧VHを印加しても、放電の種火
である高周波電界放電が発生しないので、アーク放電に
は移行せず、回路電圧としては大きな電圧を供給しなけ
ればならない。したがってこの場合においても点灯装置
の大型化を招いてしまう。尚、高周波電界放電を発生さ
せるために誘導コイル1に供給される電力WE、高周波
電磁界放電を発生させるために誘導コイル1に供給され
る電力WHについても同様のことが言える。
【0011】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは無電極放電灯を安定に放電
可能とすると共に、装置の小型化および高効率化が可能
な無電極放電灯点灯装置を供給することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明では、ガラスバルブ内に放電ガスを封入した
無電極放電灯と、前記ガラスバルブに沿って近接配置さ
れた、もしくは前記ガラスバルブの内管に配置された誘
導コイルと、直流電源からの供給を受けて前記誘導コイ
ルに高周波電力を供給する高周波電源を備えた無電極放
電灯点灯装置において、前記誘導コイルに印加され、高
周波電界放電を発生させるための高周波電界放電電圧を
調整する高周波電界放電調整手段と、前記誘導コイルに
印加され、高周波電磁界放電を発生させるための高周波
電磁界放電電圧を調整する高周波電磁界放電調整手段と
を備え、前記高周波電界放電調整手段と高周波電磁界放
電調整手段により、前記高周波電界放電電圧と高周波電
磁界放電電圧とを略等しい電圧となるように調整するこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記高周波電界放電調整手段と高周
波電磁界放電調整手段により、前記高周波電界放電電圧
と高周波電磁界放電電圧とが略等しい電圧となるよう
に、前記誘導コイルの構造を調整することを特徴とす
る。
【0014】また、前記無電極放電灯の始動から点灯ま
での過程において、前記高周波電界放電電圧、あるいは
高周波電磁界放電電圧を切り換えるようにしたことを特
徴とする。
【0015】また、高周波電界放電を発生させるための
前記誘導コイルに供給される電力と、高周波電磁界放電
を発生させるための前記誘導コイルに供給される電力が
略同一となるように設定したことを特徴とする。
【0016】また、前記高周波電界放電電圧、あるいは
高周波電界放電を発生させるための誘導コイルに供給さ
れる電力を、前記誘導コイルとガラスバルブ間に誘電体
を介在させたことを特徴とする。
【0017】また、前記誘導コイルとガラスバルブの表
面に設置された電極間、あるいは前記誘導コイル間に高
圧パルス発生回路により高圧を印加させることを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明は、図6、
図7で説明したガラスバルブ4に沿って誘導コイル1を
近接配置した無電極放電灯La、あるいはガラスバルブ
4の内管4aに誘導コイル1が配置された無電極放電灯
Laを備えた無電極放電灯点灯装置において、高周波電
界放電と高周波電磁界放電の発生を最適に設定すること
により、装置の大型化及び効率の低下を防止するように
改善したものである。
【0019】まず、従来例で述べた電圧VE、電力WE
の誘導コイル1の巻数に対する関係を図2(a)に示
す。図示されているように、誘導コイル1の巻数に対し
て電圧VEはほぼ一定であり、誘導コイル1の巻数が大
きいとインダクタンスが大きく電流が小さくなるため、
電力WEは小さくなる。
【0020】次に、従来例で述べた電圧VH、電力WH
の誘導コイル1の巻数に対する関係を図2(b)に示
す。高周波電磁界放電は、図9(a)(b)ですでに説
明したように、プラズマリング12を1ターンの2次コ
イル、誘導コイル1をnターンの1次コイルとするトラ
ンスと見なすことができ、誘導コイル1での損失を無視
するならば、誘導コイル1からみた消費電力は無電極放
電灯Laへの消費電力となり、図示されるように電力W
Hは誘導コイル1の巻数に関係なくほぼ一定である。そ
れに対し、電圧VHは誘導コイル1の巻数が大きい程、
大きくなる。
【0021】次に、電圧VEと電圧VHの誘導コイル1
の巻数の変化に対する関係を図3(a)に示す。すなわ
ち、図3(a)は図2(a)(b)で示される電圧V
E、電圧VHを同一図で示したものである。ここで、電
圧VEと電圧VHが略同一となる誘導コイル1の巻数を
n2とすると、巻数n2より大きい巻数n3では電圧V
H>電圧VEとなり、巻数n2より小さい巻数n1では
電圧VH<電圧VEとなっている。
【0022】また、電力WEと電力WHの誘導コイル1
の巻数の変化に対する関係を図3(b)に示す。すなわ
ち、図3(b)は図2(a)(b)で示される電力W
E、電力WHを同一図で示したものである。ここで、電
力WEと電力WHが略同一となる誘導コイル1の巻数を
n12とすると、巻数n12より大きい巻数n13では
電力WH>電力WEとなり、巻数n12より小さい巻数
n11では電力WH<電力WEとなっている。
【0023】次に高周波電界放電、高周波電磁界放電の
設計要因について説明する。高周波電界放電について
は、既に述べたように、誘導コイル1と無電極放電灯L
aのランプ管璧の静電結合が大きく影響してくる。すな
わち、高周波電界放電は、誘導コイル1の巻線端の電界
強度、誘導コイル1の太さ、誘導コイル1と無電極放電
灯Laの管壁までの距離(図8(b)で示されるT)、
誘導コイル1と無電極放電灯Laとの間の静電容量(誘
電率)などの機械的構造によって決まる。このとき、無
電極放電灯Laの点灯周波数も影響するが、これは一定
とする。
【0024】一方、高周波電磁界放電は、既に述べたよ
うに、誘導コイル1、プラズマリング12によるトラン
スと見なすことができ、誘導コイル1の電圧Vは、V∝
φ・f・N(φは磁束、fは周波数、Nは巻数)で決ま
り、主に電気的要因に支配される。
【0025】次に具体的な実施例を説明する。図1は本
発明の無電極放電灯点灯装置の点灯回路であり、本点灯
回路は交流電源ACを整流器DBで整流し、平滑用のコ
ンデンサC1で平滑した直流電圧を、直列接続されたス
イッチング素子Q1、Q2の交互のオンオフで、交流の
高周波電圧に変換し、インダクタL1とコンデンサC3
とを介してコンデンサC4〜C6から構成されるマッチ
ング回路3、無電極低圧放電灯である無電極放電灯La
の誘導コイル1の巻数を切り替えるスイッチ素子SW1
によって、無電極放電灯Laに効率よく伝達されること
により、ガラスバルブ4に封入された放電ガスに電磁界
エネルギーが与えられて励起し、無電極放電灯Laが点
灯するものである。
【0026】さらに本回路は、誘導コイル1に流れる高
周波電流を電流トランスCTを介して検出回路7で検出
し、切替回路8でスイッチ素子SW1を制御することに
より、つまり誘導コイル1の巻数を切り換えることによ
り、上述した電圧VEと、電圧VHとを切り換えて、電
圧VE、VHを最適な条件で発生させる。
【0027】尚、コンデンサC1で平滑した直流電圧を
抵抗R1、R2と平滑用のコンデンサC2とで構成され
る直並列回路を介して、発振駆動回路5の電源としてお
り、発振駆動回路5は1次巻線n20、2次巻線n2
1、n22を有するトランスT1を介して、スイッチン
グ素子Q1、Q2を高周波で発振動作させるものであ
る。また、マッチング回路3はスイッチング素子Q1、
Q2を含んでなる高周波電源である高周波発生回路2と
誘導コイル1との両方のインピーダンスマッチングをと
って反射をなくし、あるいは低減し、ガラスバルブ4に
効率よく高周波電力を供給するものである。尚、図1に
おいて、図6、図7と同じものには同じ符号を付してお
り、整流器DBとコンデンサC1は直流電源Eを構成し
ている。
【0028】ところで、このように構成された無電極放
電灯点灯装置の無電極放電灯Laには、上述したように
高周波電界放電、高周波電磁界放電を発生し点灯する。
このとき、誘導コイル1に印加され、高周波電界放電を
発生させるための高周波電界放電電圧、すなわち電圧V
Eと、誘導コイル1に印加され、高周波電磁界放電を発
生させるための高周波電磁界放電電圧、すなわち電圧V
Hが略等しい電圧となるように調整される。
【0029】ここで、上述した電圧VEが電圧VHより
も小さい値である場合は、電圧VHを低減すればよい。
上述したように電圧VHは電気的要因に支配されてお
り、電圧VHを低減するためには、電気的な手段が有効
である。
【0030】このとき、電圧VEと電圧VHとが略同一
となるように、すなわち誘導コイル1の巻数が少なくな
るようにして電圧VHを低減させることにより調整すれ
ばよい。また、高周波発生回路2の動作周波数、あるい
はマッチング回路3のQを切り換えて、電圧VHを低減
させ、電圧VHと電圧VEがほぼ等しくなるように調整
してもよい。こうして、高周波電磁界放電調整手段によ
り電圧VHが調整される。
【0031】このように、電圧VHと電圧VEが略等し
い電圧となるように調整することで、回路の容量を最も
容量を小さくすることができ、点灯装置の小型化、高効
率化が図れる。
【0032】ここで、図1において、電圧VE<電圧V
Hである場合の点灯回路の動作を説明する。交流電源A
Cの電源投入直後はスイッチ素子SW1をオフして誘導
コイル1の巻数を多く設定することにより、誘導コイル
1に電圧VEを印加させ、ガラスバルブ4内に安定した
高周波電界放電を発生させる。一定時間経過後、あるい
はガラスバルブ4内のプラズマ状態が高周波電界放電で
あることを電流トランスCT及び検出回路7によって、
検出後、切替回路8によって、スイッチ素子SW1をオ
ンさせる。スイッチ素子をオンさせると誘導コイル1の
巻数が少なくなり、電圧VHが小さくなって高周波電磁
界放電が発生しやすく、無電極放電灯Laを容易に点灯
させることが出来る。
【0033】このとき、電圧VEと電圧VHがほぼ等し
くなる巻数より巻数が多い場合では、電圧VHを下げる
(巻数を少なくする)方向に巻数を変更して、電圧VH
と電圧VEが略等しい電圧となるようにすることが有効
である。このように、無電極放電灯Laの始動から点灯
の過程において、電圧を切り換えることにより、放電灯
を容易に安定して点灯させることができる。
【0034】次に、電圧VE>電圧VHの場合について
説明する。この場合、電圧VEと電圧VHが略等しい電
圧となるためには電圧VEを低減すればよい。そこで、
誘導コイルの構造である誘導コイル1の大きさ(太
さ)、無電極放電灯Laと誘導コイル1間の距離、誘導
コイル1と無電極放電灯Laとの間の静電容量(誘電
率)を調整することにより、電圧VEを低減させる。
【0035】例えば高周波電界放電は、誘導コイル1か
ら無電極放電灯Laの管壁までの距離に相関が大きく、
距離が大きく成るほど、電圧VE、電力WEは大きくな
る。よって、誘導コイル1から無電極放電灯Laの管壁
までの距離を短くすることにより、電圧VEを低減させ
て、電圧VEと電圧VHが略等しい電圧となるように調
整するとよい。
【0036】また、図4に示すように、誘導コイル1と
ガラスバルブ4との間に誘電率が高い誘電体6を介在さ
せる。この誘電体6によって、誘導コイル1とガラスバ
ルブ4の間の誘電率が下がり、電圧VEの低下が図れ
る。また、ガラスバルブ4の近傍に近接導体を設置して
電圧VEを下げてもよい。このように、高周波電界放電
調整手段により電圧VEが調整される。尚、図4におい
て図6、図7と同じものには同じ符号を付している。
【0037】そしてまた、電圧VE>電圧VHの場合
は、図1の点灯回路において、電源投入直後にスイッチ
SW1をオフにして、誘導コイル1の巻数が多くなるよ
うにすることで、電圧VEと電圧VHがほぼ同じになる
ようにして、高周波電界放電と高周波電磁界放電とを適
切に行うようにするとよい。
【0038】以上は電圧VEと電圧VHに着眼して述べ
たが、高周波電界放電を発生させるための誘導コイル1
に供給される電力WEと高周波電磁界放電を発生させる
ための誘導コイル1に供給される電力WHについても同
様なことが言え、例えば誘導コイル1の巻数を電力WE
と電力WHが略同一となるように設定すれば、点灯回路
の回路容量を小さくすることができ、点灯装置の小型
化、高効率化が図れる。
【0039】ここで、電力WE>電力WHの場合を考え
る。図1の回路において交流電源の電源投入直後は、ス
イッチ素子SW1をオフして誘導コイル1の巻数を多く
なるようにして誘導コイル1に電力WEを供給し、ガラ
スバルブ4内に安定した高周波電界放電を発生させる。
【0040】そして、ガラスバルブ4内の放電が高周波
電界放電であることを電流トランスCT、及び検出回路
7によって検出後、切換回路8によってスイッチ素子S
W1をオンさせる。スイッチ素子SW1をオンさせると
誘導コイル1の巻数が少なくなり、無電極放電灯Laは
高周波電磁界放電が発生しやすくなり、無電極放電灯L
aを容易に点灯させることが出来る。
【0041】ここで、誘導コイル1の巻数が電力WEと
電力WHが略同一となるような巻数より小さい場合で
は、上記電力WEを下げる方向に誘導コイル1の巻数を
変更して、電力WEと電力WHが等しくなるようにする
ことが有効である。
【0042】また、電力WE<電力WHの場合は、電源
投入時にスイッチ素子SW1をオフして、誘導コイル1
の巻数が多い状態(電力WEが小さい状態)で、高周波
電界放電を発生させ、その後誘導コイル1の巻数を少な
くなるようにして、高周波電磁界放電を発生しやすいよ
うにすればよい。
【0043】電圧VEと電圧VHが略同一となる条件
と、電力WEと電力WHが略同一となる条件が異なる場
合は、両方を満足するための最も近い値に設定するよう
にするとよい。
【0044】また、電圧VE、電圧VH及び電力WE、
電力WHの両方、あるいはどちらかを基準として設計す
るかは、無電極放電灯La、及び点灯回路の特性、得失
から決定すればよい。
【0045】このように、スイッチ素子SW1によっ
て、誘導コイル1の巻数を切り換えることで、簡単な構
成で無電極放電灯Laを安定に点灯できるので、点灯回
路の大型化を防止することが出来る。
【0046】ところで、図5は、誘導コイル1の一端と
ガラスバルブ4の壁面に設置された電極9との間に、高
圧パルス発生回路10を始動スイッチ11を介して接続
したものである。始動スイッチ11をオンさせると誘導
コイル1の一端と電極9間に高周波電界放電に必要な電
圧が供給され、ガラスバルブ4内のガスが電離し、その
後誘導コイル1に電圧VHが供給されて、無電極放電灯
Laはアーク放電となる。このとき、高圧パルス電圧を
印加することで、電圧VEを低減させることができる。
この場合においても電圧VEと電圧VHがほぼ同じにな
るように設定すれば回路容量は小さくなる。尚、図5に
おいて図6、図7と同じものには同じ符号を付してい
る。
【0047】また、図5において高圧パルス発生回路1
0による電圧を誘導コイル1の両端に印加する構成にし
てもよい。この場合は電圧VHの低減にも効果がある。
【0048】尚、上述した電圧VE、VH、および電力
WE、WHは測定が可能であり、電圧VE、VH(又は
電力WE、WH)の大小により、各々の低減される方策
により電圧VE≒電圧VH(又は電力WE≒電力WH)
に調整することは可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の無電極放電灯
点灯装置では、ガラスバルブ内に放電ガスを封入した無
電極放電灯と、前記ガラスバルブに沿って近接配置され
た、もしくは前記ガラスバルブの内管に配置された誘導
コイルと、直流電源からの供給を受けて前記誘導コイル
に高周波電力を供給する高周波電源を備えた無電極放電
灯点灯装置において、前記誘導コイルに印加され、高周
波電界放電を発生させるための高周波電界放電電圧を調
整する高周波電界放電調整手段と、前記誘導コイルに印
加され、高周波電磁界放電を発生させるための高周波電
磁界放電電圧を調整する高周波電磁界放電調整手段とを
備え、前記高周波電界放電調整手段と高周波電磁界放電
調整手段により、前記高周波電界放電電圧と高周波電磁
界放電電圧とを略等しい電圧となるように調整するの
で、点灯装置の小型化および高効率化が図れる。
【0050】また、本発明の請求項2に記載の無電極放
電灯点灯装置では、前記高周波電界放電調整手段と高周
波電磁界放電調整手段により、前記高周波電界放電電圧
と高周波電磁界放電電圧とが略等しい電圧となるよう
に、前記誘導コイルの構造を調整するので、点灯装置の
小型化および高効率化が図れる。
【0051】また、本発明の請求項3に記載の無電極放
電灯点灯装置では、前記無電極放電灯の始動から点灯ま
での過程において、前記高周波電界放電電圧、あるいは
高周波電磁界放電電圧を切り換えるようにしたので、点
灯装置の小型化および高効率化が図れる。
【0052】また、本発明の請求項4に記載の無電極放
電灯点灯装置では、高周波電界放電を発生させるための
前記誘導コイルに供給される電力と、高周波電磁界放電
を発生させるための前記誘導コイルに供給される電力が
略同一となるように設定したので、点灯装置の小型化お
よび高効率化が図れる。
【0053】また、本発明の請求項5に記載の無電極放
電灯点灯装置では、前記高周波電界放電電圧、あるいは
高周波電界放電を発生させるための誘導コイルに供給さ
れる電力を、前記誘導コイルとガラスバルブ間に誘電体
を介在させて低減させたので、点灯装置の小型化および
高効率化が図れる。
【0054】また、本発明の請求項6に記載の発明で
は、前記誘導コイルとガラスバルブの表面に設置された
電極間、あるいは前記誘導コイル間に高圧パルス発生回
路により高圧を印加することにより、前記高周波電界放
電電圧を低減させたので、点灯装置の小型化および高効
率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無電極放電灯点灯装置の構成を示す回
路図である。
【図2】誘導コイルの巻数の変化に対する(a)は電圧
VEと電力WEの関係を示す関係図、(b)は電圧VH
と電力WHの関係を示す関係図である。
【図3】誘導コイルの巻数の変化に対する(a)は電圧
VE、電圧VHの関係を示す関係図、(b)は電力W
E、電力WHの関係を示す関係図である。
【図4】本発明の誘電体を備えた無電極放電灯点灯装置
の構造を示す構造図である。
【図5】本発明の高圧パルス発生回路を備えた無電極放
電灯点灯装置の構造を示す構造図である。
【図6】従来の無電極放電灯点灯装置の構成を示す構成
図である。
【図7】従来の他の無電極放電灯点灯装置の構成を示す
構成図である。
【図8】無電極放電灯の構造を示す(a)は構造図
(b)は断面図である。
【図9】無電極放電灯にプラズマが発生する様子を示す
(a)は構造図、(b)はその等価回路図である。
【図10】電圧VH>電圧VEである場合の無電極放電
灯Laの始動から点灯までの誘導コイルの両端にかかる
電圧の時間変化を示す関係図である。
【符号の説明】
1 誘導コイル 2 高周波発生回路 3 マッチング回路 4 ガラスバルブ 5 発振駆動回路 7 検出回路 8 切替回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブ内に放電ガスを封入した無
    電極放電灯と、前記ガラスバルブに沿って近接配置され
    た、もしくは前記ガラスバルブの内管に配置された誘導
    コイルと、直流電源からの供給を受けて前記誘導コイル
    に高周波電力を供給する高周波電源を備えた無電極放電
    灯点灯装置において、 前記誘導コイルに印加され、高周波電界放電を発生させ
    るための高周波電界放電電圧を調整する高周波電界放電
    調整手段と、前記誘導コイルに印加され、高周波電磁界
    放電を発生させるための高周波電磁界放電電圧を調整す
    る高周波電磁界放電調整手段とを備え、前記高周波電界
    放電調整手段と高周波電磁界放電調整手段により、前記
    高周波電界放電電圧と高周波電磁界放電電圧とを略等し
    い電圧となるように調整することを特徴とする無電極放
    電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記高周波電界放電調整手段と高周波電
    磁界放電調整手段により、前記高周波電界放電電圧と高
    周波電磁界放電電圧とが略等しい電圧となるように、前
    記誘導コイルの構造を調整することを特徴とする請求項
    1に記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記無電極放電灯の始動から点灯までの
    過程において、前記高周波電界放電電圧、あるいは高周
    波電磁界放電電圧を切り換えるようにしたことを特徴と
    する請求項1、2のいずれかに記載の無電極放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 高周波電界放電を発生させるための前記
    誘導コイルに供給される電力と、高周波電磁界放電を発
    生させるための前記誘導コイルに供給される電力が略同
    一となるように設定したことを特徴とするとする請求項
    1から3のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記高周波電界放電電圧、あるいは高周
    波電界放電を発生させるための誘導コイルに供給される
    電力を、前記誘導コイルとガラスバルブ間に誘電体を介
    在させたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導コイルとガラスバルブの表面に
    設置された電極間、あるいは前記誘導コイル間に高圧パ
    ルス発生回路により高圧を印加させることを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273137A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無電極放電灯装置、およびそれを用いた照明器具

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