JP2000161784A - 貯湯式給湯器とその加熱制御方法 - Google Patents

貯湯式給湯器とその加熱制御方法

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JP2000161784A
JP2000161784A JP10335497A JP33549798A JP2000161784A JP 2000161784 A JP2000161784 A JP 2000161784A JP 10335497 A JP10335497 A JP 10335497A JP 33549798 A JP33549798 A JP 33549798A JP 2000161784 A JP2000161784 A JP 2000161784A
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water
hot water
water temperature
pipe
control valve
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JP10335497A
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English (en)
Inventor
Jiro Okajima
次郎 岡島
So Nomoto
宗 野本
Hitoshi Iijima
等 飯島
Akihiko Kobayashi
明彦 小林
Shinichi Tomota
伸一 友田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、貯湯槽の上部より沸き上げ、
かつ沸き上げ湯量、水温を制御でき、信頼性が高い貯湯
式給湯器を提供する。 【解決手段】 貯湯槽下部に接続された入水管2と貯湯
槽1の上部に接続された出湯管3の間に接続された第1
の加熱部4aと、貯湯槽1の下部設けられた第2の加熱
部4bと、入水管2に設けられた流量調節弁5と、出湯
管3の水温を検知する第1の水温検知手投8aと、入水
管3の水温を検知する第2の水温検知手投8bと、第
1、第2の加熱部4a、4bを駆動させる加熱部駆動手
段10と、流量調整弁5の流量を調整する流量調整弁駆
動手段11と、第1、第2の水温検知手段8a、8bで
検知された水温に基づいて加熱部駆動手段10と前記流
量調整弁駆動手段11とを制御する水温制御手段12と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、貯湯槽の上部よ
り沸き上げ、かつ沸き上げ湯量、水温を制御できる貯湯
式給湯器とその加熱制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特開昭63−14038
号公報に示された従来の貯湯式給湯器を示す構成図であ
る。図において、11は貯湯槽を示し、12は断熱材を
示している。貯湯槽11の下壁には給水口13が形成さ
れており、この給水口13は給水管14に接続されてい
る。また、貯湯槽11の上壁には出湯口15が形成され
ており、この出湯口15は配管16を介して厨房や浴室
などの蛇口17に接続されている。そして、断熱材12
内には電気温水器21が埋め込まれている。この電気温
水器21は次のように構成されている。すなわち、両端
が閉じられた、例えば、内径25mm長さ40cmの加
熱管22を軸中心に沿わせて外径10mmで2KWのシ
ーズ型のヒータ23を配置している。加熱管22の下部
中途位置には上記加熱管22内と連通する関係に導入管
24は流量調整用のバルブ25、配管26を介して前記
給水口13に接続されている。
【0003】また、加熱管22の上部中途位置には加熱
管22に連通する関係に給湯管27が接続されており、
この給湯管27には配管28を介して前述した出湯口1
5に接続されている。導入管24内および給湯管27内
には、それぞれ逆止弁29、30が配置されている。逆
止弁29は加熱管22へ流れ込む方向だけを許容する関
係に設けられており、また逆止弁30は加熱管22から
流れ出す方向だけ許容する関係に設けられている。そし
て、これら逆止弁29,30は、具体的には図7に示す
ように、中心部に弁口31を有した弁座32と、この弁
座32に設置され弁として機能する4弗化エチレンなど
耐熱性プラスチックで形成されたボール33とで構成さ
れている。図中34は使用者が電気ヒータ23の付勢時
間を選択的に設定するタイマスイッチを示し、35は公
知の浮き子式のガス抜き弁を示している。また、バルブ
25の開度調整やボール33の重さ選択によって、蛇口
17を全開にしたときに配管16に流れる湯の量全体に
対して配管28から配管16へ流れる水の量が数%以下
程度となるように設定されている。
【0004】次に動作について説明する。上記構成の貯
湯式温水器において、まず、貯湯槽11内は冷たい水で
満たされており、まだ各蛇口17は閉じられているもの
とする。この状態では水の流れが全く無いので逆止弁2
9、30は共に閉じられており、また加熱管22内は冷
たい水で満たされている。この状態でタイマスイッチ3
4を操作して電気ヒータ23へ通電開始すると、加熱管
22内の水が急速に加熱される。そして、加熱管22内
の水の一部が沸騰点に達すると、蒸気泡が発生して急速
に水の体積が増加し、加熱管22内の圧力が上昇する。
【0005】この結果、逆止弁30が開いて熱い湯が給
湯管27から送り出される。そして、蒸気泡が浮力で上
昇して導入管24の導入口の近傍まで達すると、この蒸
気泡は導入管24内の冷たい水によって冷やされて凝縮
する。この結果、加熱管22内の圧力が低下する。この
ように、加熱管22内の圧力が低下すると、逆止弁30
が閉じ、代わりに逆止弁29が開いて導入管24を介し
て冷たい水が加熱管22内への流れ込む。この流入によ
って加熱管22内の温度が低下し、蒸気泡が急速に消滅
する。蒸気泡が消滅すると導入管24を介しての水の流
入が止まり、この結果、加熱管22内の温度が再び上昇
に転じ、再び蒸気泡が発生する。以下、上述した動作が
繰り返される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の貯湯式給湯器では、蒸気の浮力を利用するので、屋
内設置の場合には蒸気が室内に噴出する可能性があり、
また、間欠的な沸き上げになるので湯温が安定せず、沸
き上げ水温、湯量を十分制御できないという欠点があっ
た。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、簡単な構成で貯湯槽の上部よ
り沸き上げ、かつ沸き上げ湯量、水温を制御でき、ま
た、積層沸き上げを必要としない場合や、沸き上げがで
きなくなったときも加熱部を切り替えて沸き上げること
ができ、信頼性が高い貯湯式給湯器を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る貯湯式給
湯器は、貯湯槽下部に接続された入水管と前記貯湯槽上
部に接続された出湯管の間に接続された第1の加熱部
と、前記貯湯槽下部設けられた第2の加熱部と、前記入
水管に設けられた流量調節弁と、前記出湯管、または前
記貯湯槽上部に設けられ、前記出湯管、または前記貯湯
槽上部の水温を検知する第1の水温検知手投と、前記入
水管、または前記貯湯槽下部に設けられ、前記入水管、
または前記貯湯槽下部の水温を検知する第2の水温検知
手投と、前記第1、第2の加熱部を駆動させる加熱部駆
動手段と、前記流量調整弁の開度を変化させ流量を調整
する流量調整弁駆動手段と、前記第1、第2の水温検知
手段で検知された水温に基づいて前記加熱部駆動手段と
前記流量調整弁駆動手段とを制御する水温制御手段とを
備える。
【0009】また、貯湯槽下部に接続された入水管と前
記貯湯槽上部に接続された出湯管の間に接続された第1
の加熱部と、前記貯湯槽下部設けられた第2の加熱部
と、前記出湯管に設けられた流量調節弁と、前記出湯
管、または前記貯湯槽上部に設けられ、前記出湯管、ま
たは前記貯湯槽上部の水温を検知する第1の水温検知手
投と、前記入水管、または前記貯湯槽下部に設けられ、
前記入水管、または前記貯湯槽下部の水温を検知する第
2の水温検知手投と、前記第1、第2の加熱部を駆動さ
せる加熱部駆動手段と、前記流量調整弁の開度を変化さ
せ流量を調整する流量調整弁駆動手段と、前記第1、第
2の水温検知手段で検知された水温に基づいて前記加熱
部駆動手段と前記流量調整弁駆動手段とを制御する水温
制御手段とを備える。
【0010】また、貯湯槽全高の半分以下の位置に第1
の加熱部を配置したものである。
【0011】また、流量調整弁の流量係数を0.5以上
としたものである。
【0012】また、流量調整弁を全開とし、第1の加熱
部をONとするステップと、一定時間経過したときに入
水管、または貯湯槽下部の第2の水温により前記流量調
節弁の開度の初期設定するステップと、出湯管、または
前記貯湯槽上部の第1の水温があらかじめ定められた上
限値以下で、出湯管、または前記第1の水温が第1の設
定値ならば前記流量調節弁の開度をそのままとし、前記
第1の水温が前記第1の設定値未満ならば第1の水温に
応じて前記流量調節弁の開度を絞り、第1の水温が前記
第1の設定値以上ならば第1の水温に応じて前記流量調
節弁の開度を開き、前記第2の水温が第2の設定値を越
えたときに前記第1の加熱部をOFFとするステップ
と、前記出湯管、または前記第1の水温が前記上限値を
越えたときは、前記第1の加熱部をOFFとして、第2
の加熱部の沸き上げに切り替えるステップと、を備え
る。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1は本発明に係
る実施の形態1である貯湯式給湯器の構成を示す回路
図、図2は動作を示すフローチャートである。図1にお
いて、1は貯湯槽、2は入水管、3は出湯管、4aは入
水管2と出湯管3の間に接続された第1の加熱部、4b
は貯湯槽1内下部に設けられた第2の加熱部、5は入水
管2の任意の位置に設けられた流量調整弁である。第1
の加熱部4aは、たとえば、配管の中に電気ヒーターを
挿入する、または、配管の外側に電気ヒーターを巻き付
ける構造などがある。また、ヒートポンプの凝縮器との
熱交換させる構造、ガス、オイルなどのバーナーで加熱
する構造などがある。第2の加熱部4bも同様に電気ヒ
ーター、ヒートポンプの凝縮器との熱交換させる構造、
ガス、オイルなどのバーナーで加熱する構造などがあ
る。
【0014】流量調整弁5は、たとえばステッピングモ
ーターを備えた電動バルブなどがある。6は給水管、7
は出湯管、この出湯管7は配管を介して厨房や浴室等の
蛇口に接続されている。8aは出湯管3の任意の位置に
取り付けられた第1の水温検知手段、8bは入水管2の
任意の位置に取り付けられた第2の水温検知手段、水温
検知手段8a、8bはたとえば、サーミスタなどが使わ
れる。10は加熱部を駆動させる加熱部駆動手段、11
は流量調整弁駆動手段、12は水温制御手投、13は加
熱部駆動手段10、流量調整弁駆動手段11、水温制御
手段12を内蔵した制御器である。
【0015】次に動作について図2により説明する。上
記構成の貯湯式給湯器において、まず、貯湯槽1内に給
水管6より市水が流入し、貯湯槽1内、入水管2内、第
1の加熱部4a内、出湯管3内は冷たい水で満たされ
る。そして、ステップS1で流量調整弁5の開度Xを全
開(X=100%)にする。この状態で、ステップS2
で第1の加熱部4aをONとして加熱を開始すると、出
湯管3内の水が急速に昇温する。そうすると、出湯管3
が高温で水の密度が低く、一方、貯湯槽1内が低温で水
の密度が高く、その密度差により循環水頭が生まれ、循
環が始まる。沸き上げを開始してから暫くは密度差が大
きいため循環流量が多くなる。このステップS1、2は
空焚き防止のための、慣らし運転である。
【0016】次に、ステップS3で一定時間経過したと
きにステップS4に進み、一定時間経過しないときはス
テップS3に戻る。ステップS3では水温検出手段8b
により水温Tbを検出し、ステップS5で水温Tbによ
り流量調節弁5の開度Xの初期設定をX=X0 とする。
この初期設定X0 は水温Tbが高ければ開き気味に、低
ければ閉じ気味に設定する。
【0017】次に、ステップS6で水温検出手段8aに
より水温Taを検出する。次に、ステップS7では、水
温Taがあらかじめ定めた水温Taの上限値Tamax
と比較して、Ta≦TamaxならばステップS8に進
む。そして、ステップS8で水温Taが水温Taの設定
値Ta* と比較し、Ta* =TaならばステップS9に
進み、流量調整弁5の開度XをX=Xとし開度を維持す
る。Ta* =TaでないならばステップS10に進み、
Ta* >TaならばステップS11に進み水温Taと設
定値Ta* の差に応じてあらかじめ定めた流量調整弁5
の開度の変化量を△Xとして、流量調整弁5の開度Xよ
り開度の変化量△Xだけ絞り、X=X−△Xとする。こ
のようにして循環流量を少なくし、貯湯槽1上部から積
層沸き上げできるようにする。その後、貯湯槽上部から
下部まで沸き上がると入水管入口水温が上昇してくるた
め、ステップS10で水温Taと設定温度Ta* を比較
し、Ta* >TaでないときはステップS12に進みX
=X+△Xとし、流量調整弁5の開度Xを開き、循環流
量を多くする。
【0018】そして、貯湯槽1内に高温水が貯まってく
ると、入水管2から吸い込まれる水温が上昇してくるの
で、ステップS13で第2の水温検知手段8bで水温T
bを検出しステップS14に進む。ステップS14で水
温Tbを水温Tbの設定温度Tb* と比較し、Tb*
TbならばステップS15に進み第1の加熱部4aの加
熱をOFFとし、Tb* <TbでないときはステップS
4に戻る。
【0019】ステップS7でTa≦Tamaxでなく、
水温Taが異常に高くなり、かつ、ステップS4で第2
の水温検知手段8bで得られた水温が市水温度と同等の
ときは、沸き上げ不能と判断し、ステップS15に進み
第1の加熱部4aをOFFとし、第2の加熱部4bによ
る沸き上げに切り替える。なお、水温Taが異常に高く
なるのは、スケール、錆などの汚れ物が入水管2内、第
1の加熱部4a内、出湯管3内等にに混入した場合であ
る。
【0020】上記の流量調整弁5の開度は、水温制御手
段12により、たとえば、第1の水温検知手段8aで検
出される水温Taと設定温度Ta* の差による比例制御
や、あらかじめ決められた開度変更幅によるステップ制
御などのフイードバック制御で流量調整弁駆動手段11
を駆動して設定される。この流量調整弁駆動手段11は
流量調整弁5がステッピングモータ駆動のときは、モー
タの回転数を調整する。なお、加熱部駆動手段は、本実
施の形態では第1の加熱部4aのON、OFFをしてい
るが、容量制御をするようにしてもよい。
【0021】以上のように、この実施の形態において
は、出湯管3内の高温水と貯湯槽1内の低温水の密度差
を利用して循環させ、流量調整弁5により設定温度にな
るように制御したので、ポンプなどの駆動力を必要とせ
ず、簡単な構成で、低騒音で、一定水温で貯湯槽1の上
部から積層沸き上げをすることができ、信頼性を高くす
ることができる。
【0022】また、積層沸き上げを必要としない場合に
は、第2の加熱部4bで沸き上げ、スケール、錆などの
汚れ物が入水管2内、第1の加熱部4a内、出湯管3内
に混入し、沸き上げ不能になった場合にも自動的に第2
の加熱部4bの沸き上げに切り替えることができる。
【0023】なお、第1の水温検出手段8aは貯湯槽1
上部に、第2の水温検出手段8bは貯湯槽1下部に取り
付けても同様の効果が得られる。また、本実施の形態で
は流量調整弁5を入水管2に設けたが、図3に示すよう
に出湯管3に設けてもよい。
【0024】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図について説明する。図4は本発明に係る実施の
形態2である貯湯式給湯器の構成を示す回路図、図5は
流量調整弁の流量係数、加熱部位置の最大蓄熱率特性図
である。本実施の形態は、沸き上がり湯量の評価を示す
蓄熱率を高くするために、流量調整弁5の流量係数(C
V値)及び第1の加熱部4aの位置を調べて決めたもの
である。
【0025】図4において、1は貯湯槽、2は入水管、
3は出湯管、4aは入水管2と出湯管3の間に接続され
た第1の加熱部、4bは貯湯槽1内下部に設けられた第
2の加熱部、5は入水管2の任意の位置に設けられた流
量調整弁、6は給水管、7は出湯管、この出湯管7は配
管を介して厨房や浴室等の蛇口に接続されている。8a
は出湯管3の任意の位置に取り付けられた第1の水温検
知手段、8bは入水管2の任意の位置に取り付けられた
第2の水温検知手段である。Aは貯湯槽下端、Bは貯湯
槽1の全高に対して下端から1/4、Cは貯湯槽1の全
高に対して下端から1/2を示している。
【0026】次に動作について説明する。上記構成の貯
湯式給湯器において、まず、貯湯槽1内に給水管6より
市水が流入し、貯湯槽1内、入水管2内、第1の加熱部
4a内、出湯管3内は冷たい水で満たされる。このとき
流量調整弁5は所定の開度にしておく。この状態で、第
1の加熱部4aで加熱開始すると、出湯管3内の水が急
速に昇温する。そうすると、出湯管3が高温で水の密度
が低く、一方、貯湯槽1内が低温で水の密度が高く、そ
の密度差により循環水頭が生まれ、循環が始まる。沸き
上げを開始してから暫くは密度差が大きいため循環流量
が多くなる。その後、沸き上がりの進行と共に、循環水
頭が減少してくる。
【0027】ここで、第1の加熱部4aと同じ位置に貯
湯槽1内の高温水が貯まってくると循環水頭が消滅し、
循環が停止してしまう。また、流量調整弁5の流量係数
(CV値)によつては摩擦圧力損失が大きくなり、適正
な流量係数を与えてやらないと、所望沸き上がり湯量が
得られない場合がある。
【0028】そこで、貯湯槽1の容量200L,全高1
500mm、市水温度15℃、沸き上げ設定温度90℃
として、流量調整弁5の流量係数(CV値)と最大蓄熱
率の関係を、第1の加熱部4aの位置を図4に示した第
1の加熱部4aの位置A,B、Cについて調べた。蓄熱
率は沸き上がり湯量の評価のために導入した値であり、
次の式(1)で表したものであり、最大蓄熱率は循環水
頭が消滅するまで沸き上げた場合の値である。 蓄熱率(%)=(投入熱量一放熱量)/(市水温度から設定温度まで沸き上げ る全熱量) …(1) また、流量調整弁5の流量係数(CV値)は次の式
(2)で表される。 流量係数(CV値)=Q・S・(1/△P)l/2 ・K……(2) ここで、Qは流量(L/min)、Sは流量調整弁開口
面積(m2 )、△Pは流量調整弁出入口の圧力差(kg
f/cm2 )、Kは単位換算係数である。
【0029】この結果を図4に示す。横軸は流量調整弁
5の流量係数(CV値)、縦軸は最大蓄熱率である。図
において流量係数(CV値)が0.5以上あれば第1の
加熱部4aの位置A,B、Cについて、いずれも最大蓄
熱率は40%以上得られ、流量係数(CV値)が0.5
未満では最大蓄熱率は著しく低下し循環水頭が得られな
い場合もある。一方、第1の加熱部4aの位置が、C
(貯湯槽1の全高に対して下端から1/2)より下にあ
れば最大蓄熱率は40%以上が得られ、流量係数(CV
値)が1.0以上あれば第1の加熱部4aの位置A,
B、Cについて、いずれも最大蓄熱率は60%以上が得
られる。
【0030】また、第1の加熱部4aの構造上、設置位
置をAの位置まで下げられない場合には、第1の加熱部
4aで途中まで沸き上げ、残りは第2の加熱部4bに切
り替えて沸き上げることができる。
【0031】以上のように、この実施の形態において
は、望ましい最大蓄熱率を得るために、流量係数(CV
値)を0.5以上、第1の加熱部4aの位置を貯湯槽1
の全高に対して下端から1/2以下としたので、必要な
湯量を過不足なく沸き上げることができる。また、第1
の加熱部4aの設置位置をAの位置まで下げられない場
合には、第1の加熱部4aで途中まで沸き上げ、残りは
第2の加熱部4bに切り替えて沸き上げることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、貯湯
槽下部に接続された入水管と前記貯湯槽上部に接続され
た出湯管の間に接続された第1の加熱部と、前記貯湯槽
下部設けられた第2の加熱部と、前記入水管に設けられ
た流量調節弁と、前記出湯管、または前記貯湯槽上部に
設けられ、前記出湯管、または前記貯湯槽上部の水温を
検知する第1の水温検知手投と、前記入水管、または前
記貯湯槽下部に設けられ、前記入水管、または前記貯湯
槽下部の水温を検知する第2の水温検知手投と、前記第
1、第2の加熱部を駆動させる加熱部駆動手段と、前記
流量調整弁の開度を変化させ流量を調整する流量調整弁
駆動手段と、前記第1、第2の水温検知手段で検知され
た水温に基づいて前記加熱部駆動手段と前記流量調整弁
駆動手段とを制御する水温制御手段とを備えたので、簡
単な構成で、貯湯槽の上部より沸き上げ、かつ沸き上げ
湯量、水温を制御でき、信頼性を高くすることができ
る。また、積層沸き上げを必要としない場合には、第2
の加熱部で沸き上げ、スケール、錆などの汚れ物が入水
管内、第1の加熱部内、出湯管内に混入し、第1の加熱
部で沸き上げが不能になった場合にも自動的に第2の加
熱部で沸き上げることができる。
【0033】また、貯湯槽下部に接続された入水管と前
記貯湯槽上部に接続された出湯管の間に接続された第1
の加熱部と、前記貯湯槽下部設けられた第2の加熱部
と、前記出湯管に設けられた流量調節弁と、前記出湯
管、または前記貯湯槽上部に設けられ、前記出湯管、ま
たは前記貯湯槽上部の水温を検知する第1の水温検知手
投と、前記入水管、または前記貯湯槽下部に設けられ、
前記入水管、または前記貯湯槽下部の水温を検知する第
2の水温検知手投と、前記第1、第2の加熱部を駆動さ
せる加熱部駆動手段と、前記流量調整弁の開度を変化さ
せ流量を調整する流量調整弁駆動手段と、前記第1、第
2の水温検知手段で検知された水温に基づいて前記加熱
部駆動手段と前記流量調整弁駆動手段とを制御する水温
制御手段とを備えたので、簡単な構成で、貯湯槽の上部
より沸き上げ、かつ沸き上げ湯量、水温を制御でき、信
頼性を高くすることができる。また、積層沸き上げを必
要としない場合には、第2の加熱部で沸き上げ、スケー
ル、錆などの汚れ物が入水管内、第1の加熱部内、出湯
管内に混入し、第1の加熱部で沸き上げが不能になった
場合にも自動的に第2の加熱部で沸き上げることができ
る。
【0034】また、貯湯槽全高の半分以下の位置に加熱
部を配置したので、必要な湯量を過不足なく沸き上げる
ことができる。また、設置位置を貯湯槽の下端の位置ま
で下げられない場合には、第1の加熱部で途中まで沸き
上げ、残りは第2の加熱部に切り替えて全量沸き上げる
ことができる。
【0035】また、流量調整弁の流量係数を0.5以上
としたので、必要な湯量を過不足なく沸き上げることが
できる。
【0036】また、流量調整弁を全開とし、第1の加熱
部をONとするステップと、一定時間経過したときに入
水管、または貯湯槽下部の第2の水温により前記流量調
節弁の開度の初期設定するステップと、出湯管、または
前記貯湯槽上部の第1の水温があらかじめ定められた上
限値以下で、出湯管、または前記第1の水温が第1の設
定値ならば前記流量調節弁の開度をそのままとし、前記
第1の水温が前記第1の設定値未満ならば第1の水温に
応じて前記流量調節弁の開度を絞り、第1の水温が前記
第1の設定値以上ならば第1の水温に応じて前記流量調
節弁の開度を開き、前記第2の水温が第2の設定値を越
えたときに前記第1の加熱部をOFFとするステップ
と、前記出湯管、または前記第1の水温が前記上限値を
越えたときは、前記第1の加熱部をOFFとして、第2
の加熱部の沸き上げに切り替えるステップと、を備えた
ので、貯湯槽の上部より沸き上げ、かつ沸き上げ湯量、
水温を安定して制御でき、信頼性を高くすることができ
る。また、積層沸き上げを必要としない場合には、第2
の加熱部で沸き上げ、スケール、錆などの汚れ物が入水
管内、第1の加熱部内、出湯管内に混入し、第1の加熱
部で沸き上げが不能になった場合にも自動的に第2の加
熱部で沸き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の貯湯式給湯器構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の貯湯式給湯器の動
作フローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1の貯湯式給湯器構成
図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の貯湯式給湯器構成
図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の貯湯式給湯器の流
量調整弁の流量係数、加熱部位置の最大蓄熱率特性図で
ある。
【図6】 従来の貯湯式給湯器構成図である。
【図7】 従来の貯湯式給湯器構成図の逆止弁である。
【符号の説明】
1 貯湯槽、2 入水管、3 出湯管、4a 第1の加
熱部、4b 第2の加熱部、5 流量調整弁、8a
第1の水温検知手段、8b 第2の水温検知手段、1
0.加熱部駆動手段、11 流量調整弁駆動手段、12
水温制御手段、13 制御器。
フロントページの続き (72)発明者 飯島 等 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小林 明彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 友田 伸一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L025 AA01 AA37 AB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯湯槽下部に接続された入水管と前記貯
    湯槽上部に接続された出湯管の間に接続された第1の加
    熱部と、前記貯湯槽下部設けられた第2の加熱部と、 前記入水管に設けられた流量調節弁と、 前記出湯管、または前記貯湯槽上部に設けられ、前記出
    湯管、または前記貯湯槽上部の水温を検知する第1の水
    温検知手投と、 前記入水管、または前記貯湯槽下部に設けられ、前記入
    水管、または前記貯湯槽下部の水温を検知する第2の水
    温検知手投と、 前記第1、第2の加熱部を駆動させる加熱部駆動手段
    と、 前記流量調整弁の開度を変化させ流量を調整する流量調
    整弁駆動手段と、 前記第1、第2の水温検知手段で検知された水温に基づ
    いて前記加熱部駆動手段と前記流量調整弁駆動手段とを
    制御する水温制御手段とを備えたことを特徴とする貯湯
    式給湯器。
  2. 【請求項2】 貯湯槽下部に接続された入水管と前記貯
    湯槽上部に接続された出湯管の間に接続された第1の加
    熱部と、前記貯湯槽下部設けられた第2の加熱部と、 前記出湯管に設けられた流量調節弁と、 前記出湯管、または前記貯湯槽上部に設けられ、前記出
    湯管、または前記貯湯槽上部の水温を検知する第1の水
    温検知手投と、 前記入水管、または前記貯湯槽下部に設けられ、前記入
    水管、または前記貯湯槽下部の水温を検知する第2の水
    温検知手投と、 前記第1、第2の加熱部を駆動させる加熱部駆動手段
    と、 前記流量調整弁の開度を変化させ流量を調整する流量調
    整弁駆動手段と、 前記第1、第2の水温検知手段で検知された水温に基づ
    いて前記加熱部駆動手段と前記流量調整弁駆動手段とを
    制御する水温制御手段とを備えたことを特徴とする貯湯
    式給湯器。
  3. 【請求項3】 貯湯槽全高の半分以下の位置に第1の加
    熱部を配置したことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の貯湯式給湯器。
  4. 【請求項4】 流量調整弁の流量係数を0.5以上とし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の貯湯式給湯器。
  5. 【請求項5】 流量調整弁を全開とし、第1の加熱部を
    ONとするステップと、 一定時間経過したときに入水管、または貯湯槽下部の第
    2の水温により前記流量調節弁の開度の初期設定するス
    テップと、 出湯管、または前記貯湯槽上部の第1の水温があらかじ
    め定められた上限値以下で、出湯管、または前記第1の
    水温が第1の設定値ならば前記流量調節弁の開度をその
    ままとし、前記第1の水温が前記第1の設定値未満なら
    ば第1の水温に応じて前記流量調節弁の開度を絞り、第
    1の水温が前記第1の設定値以上ならば第1の水温に応
    じて前記流量調節弁の開度を開き、前記第2の水温が第
    2の設定値を越えたときに前記第1の加熱部をOFFと
    するステップと、 前記出湯管、または前記第1の水温が前記上限値を越え
    たときは、前記第1の加熱部をOFFとして、第2の加
    熱部の沸き上げに切り替えるステップと、を備えたこと
    を特徴とする貯湯式給湯器の加熱制御方法。
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