JP2000158257A - チタンハニカムの製造方法 - Google Patents

チタンハニカムの製造方法

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JP2000158257A
JP2000158257A JP10346594A JP34659498A JP2000158257A JP 2000158257 A JP2000158257 A JP 2000158257A JP 10346594 A JP10346594 A JP 10346594A JP 34659498 A JP34659498 A JP 34659498A JP 2000158257 A JP2000158257 A JP 2000158257A
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honeycomb
alloy
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Katsunori Matsuoka
克憲 松岡
Jun Nakajima
順 中島
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、製造コスト面に優れ、大型のチタン
ハニカムも容易に製造でき、第2に、母材たるチタンや
チタン合金の特性が生かされ、強度,耐熱性,耐食性等
に優れたチタンハニカムを製造でき、第3に、塗布され
た離型剤が、熱処理に際しチタンやチタン合金と反応せ
ず、もって脆化層を生じさせたり離型効果が失われるこ
とも回避され、チタンハニカムが切損事故,展張困難,
展張不能の発生もなく確実に製造される、チタンハニカ
ムの製造方法を提案する。 【解決手段】 この製造方法では、チタンやチタン合金
を母材2として用い、加圧しつつ熱処理し条線状に拡散
接合してから、展張することにより、チタンハニカム1
を製造する。そして離型剤5として、希土類元素の酸化
物の粉末を採用し、350℃未満で揮発する有機系のバ
インダーと1重量%以上の割合で混合し、0.3μm以
上で30μm以下の塗布厚で塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタンハニカムの
製造方法に関する。すなわち、チタンTiやチタンTi
合金を母材とすると共に、中空柱状の多数のセルの平面
的集合体よりなる、チタンハニカムの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】中空柱状の多数のセルの平面的集合体よ
りなるハニカムコアは、重量比強度に優れるのを始め種
々の優れた特性を備えており、各種の構造材として広く
用いられている。このハニカムコアの母材としては、用
途に応じ金属,プラスチック,紙等が用いられている
が、金属としては、アルミAl(合金)やステンレスが
代表的である。そしてハニカムコアは、従来より、コル
ゲート方式や展張方式にて製造されており、セル壁間の
条線接合は、スポット溶接,接着,ろう付け等に
より行われていた。コルゲート方式では、まず、極薄の
箔状の母材を波板に成形(コルゲート)した後、成形さ
れた多数枚の波板を、波の半ピッチ分ずつずらせ谷部と
頂部とを合わせる位置関係で重積し、それから相互間
を、スポット溶接装置を用いるか、又は加熱,加圧に
より塗布,介装された接着剤やろう材にて、条線状
にスポット溶接,接着,ろう付け等にて接合す
る。もって、重積された波板をセル壁とし、セル壁にて
区画形成された中空柱状の多数のセルの平面的集合体よ
りなる、ハニカムコアを製造していた。これに対し展張
方式では、まず、極薄の箔状の母材に条線状に接着剤
やろう材を塗布した後、多数枚を、塗布された接着剤
やろう材が半ピッチずつずれた位置関係で重積し、それ
から、加熱,加圧して相互間を接着やろう付けにて
条線状に接合した後、重積方向に引張力を加えて展張す
る。もって、展張された母材をセル壁とし、セル壁にて
区画形成された中空柱状の多数のセルの平面的集合体よ
りなる、ハニカムコアを製造していた。
【0003】ところで、金属製のハニカムコアを構造材
として用いる分野、つまり、アルミAl(合金),ステ
ンレス,その他の金属を母材としたハニカムコアを構造
材として用いる分野、例えば航空機の構造材,構造部品
等の分野では、最近、より一層の軽量化,高強度,耐熱
性,耐食性等が求められている状況にある。そこで、例
えば航空機等の分野では、これらの性能に極めて優れた
母材として、アルミAl(合金)やステンレス等に代
え、チタンTi(合金)の採用が進展しつつある。しか
しながら、このような背景にもかかわらず、チタンTi
やチタンTi合金を母材としたハニカムコア、つまりチ
タンハニカムについては、製造上、次に述べるように種
々の問題が指摘されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】チタンハニカムの製造
方法については、従来、次のような問題が指摘されてい
た。まず、第1に、チタンハニカムは従来、上述したコ
ルゲート方式にて製造されていたが、コルゲート方式で
は、一旦波板を成形してから重積,接合するので、工程
が複雑であり製造コストが高くつく、という問題が指摘
されていた。又、コルゲート方式では、このように、最
初の段階でスペースを取る波板を成形した後に、重積,
接合する工程を辿るので、工程が最初から最後まで全体
的に広いスペースを要し、もって、大型のチタンハニカ
ムの製造やセルが大きいチタンハニカムの製造が容易で
ない、という問題も指摘されていた。つまり、ブロック
サイズの大きなチタンハニカムや低密度のチタンハニカ
ムを、コルゲート方式にて製造することは、容易でなか
った。このように、従来のチタンハニカムの製造方法に
ついては、コルゲート方式が採用されていたことに伴
い、製造コスト面や大型のチタンハニカムが製造困難で
ある、という問題が指摘されていた。(なお、このよう
な問題は、チタンハニカムの製造方法に限らず、コルゲ
ート方式によるハニカムコアの製造方法について、一般
的に指摘されていた問題でもある。)
【0005】第2に、更にコルゲート方式にてチタンハ
ニカムを製造する際は、重積された波板間(セル壁間)
を、前述したようにスポット溶接,接着,ろう付
け等にて、接合していた。そしてまず、スポット溶接
する場合については、スポット点数つまりスポット溶接
箇所が非常に多く、その分、製造コストが嵩むという問
題が指摘されていた。又、接着する場合については、
製造されたチタンハニカムの強度,耐熱性,耐食性等
が、用いられた接着剤の強度,耐熱性,耐食性等にて、
支配,決定されてしまう、という問題が指摘されてい
た。つまり、母材として用いられているチタンTiやチ
タンTi合金本来の優れた特性たる、強度,耐熱性,耐
食性等が生かされない、という難点があった。
【0006】又、ろう付けする場合については、エロ
ージョン現象や金属間化合物が発生したり、異種金属が
介在することになる、という問題が指摘されていた。す
なわち、ろう付け時の加熱,加圧により、母材たるチタ
ンTiやチタンTi合金(波板そしてセル壁)がろう材
にて浸食され、もって表面に剥離,穴等が形成されるエ
ロージョン現象が発生しやすかった。又、母材たるチタ
ンTiやチタンTi合金(波板そしてセル壁)と、ろう
材との間に、両者が溶融,反応した固くて脆い金属間化
合物が生成されやすかった。更に、母材たるチタンTi
やチタンTi合金(波板そしてセル壁)間に、異種金属
たるろう材が介在して接合されていることに起因して、
耐食性に問題が生じることもあった。これらにより、ろ
う付けする場合についても、製造されたチタンハニカム
の強度,耐食性等に問題が生じ、母材たるチタンTiや
チタンTi合金本来の優れた特性たる、強度,耐食性等
が生かされない、という難点があった。このように、従
来のチタンハニカムの製造方法については、スポット
溶接,接着,ろう付け等にて接合が行われていたこ
とに伴い、製造コスト面や強度,耐熱性,耐食性等に問
題が指摘されていた。
【0007】第3に、そこで前述した第1の点に鑑み、
まず、コルゲート方式に代え展張方式を採用すると共
に、更に、上述した第2の点に鑑み、スポット溶接,
接着,ろう付け等によらず、拡散接合にて母材間を
接合する、チタンハニカムの製造方法が最近開発されつ
つある。この特許出願の発明者そして出願人は、このよ
うな技術を開発し、平成9年特許願第326912号と
して特許出願中である。ところで、このような拡散接合
を利用した展張方式によるチタンハニカムの製造方法で
は、まず、箔状の母材たるチタンTiやチタンTi合金
について、離型剤が一定幅とピッチで条線状に塗布され
る。すなわち、母材たるチタンTiやチタンTi合金間
を、直接的に条線状に拡散接合するに先立ち、拡散接合
箇所以外の非接合箇所については、予め離型剤を塗布し
て覆っておく必要がある。そして、この離型剤としては
従来、一般例に準じ、六方晶窒化ホウ素L−BNが用い
られていた。すなわち、一般的な金属を例えばろう付
け,焼結する熱処理に際しては、六方晶窒化ホウ素L−
BNを用いた離型剤が広く使用されており、金属,治
具,金型等の表面に介装,塗布されて離型効果を発揮し
ていたので、このチタンハニカムの製造方法でも、この
六方晶窒化ホウ素L−BNを用いた離型剤が使用されて
いた。
【0008】ところが、金属の一種ではあるが活性金属
たるチタンTiやチタンTi合金の熱処理に際し、この
六方晶窒化ホウ素L−BNを用いた離型剤が使用される
と、チタンTiやチタンTi合金と六方晶窒化ホウ素L
−BNとが反応して脆化層を生じ、離型効果も失われ
る。すなわち、拡散接合を利用した展張方式によるチタ
ンハニカムの製造方法において、非接合箇所の設定用に
六方晶窒化ホウ素L−BNを用いた離型剤を、母材たる
チタンTiやチタンTi合金に条線状に塗布した場合、
高温での反応性に富んだ活性金属たるチタンTiやチタ
ンTi合金の表層部が、塗布され接触する離型剤の六方
晶窒化ホウ素L−BNと、拡散接合用の熱処理・加熱に
より反応し、もって、窒化チタンTiNやホウ化チタン
TiB等の硬くて脆い金属間化合物を生成する。このよ
うにして、母材たるチタンTiやチタンTi合金の表層
部に脆化層が生じ、表層部が脆化し割れ等も発生し、更
に反応が進むと所期の離型効果も失われてしまう。例え
ば、箔状のチタンTiやチタンTi合金の表面に、六方
晶窒化ホウ素L−BNを用いた離型剤を塗布して、熱処
理した後、常温に戻して引張試験を実施した所、破断伸
び量が、離型剤を塗布しない場合に比し大きく低下し
た。この破断伸び量の低下は、上述した硬くて脆い金属
間化合物の生成、つまり脆化層に起因する。
【0009】さて、このように六方晶窒化ホウ素L−B
Nを用いた離型剤を、拡散接合を利用した展張方式によ
るチタンハニカムコアの製造方法において、母材たるチ
タンTiやチタンTi合金に塗布すると、拡散接合用の
加熱により反応して、チタンTiやチタンTi合金に脆
化層を生じさせ、破断伸び量も低下し、離型効果も失わ
れる。そこで、展張時に引張力が加えられると、生成さ
れていた脆化層に起因して、重積された母材たるチタン
TiやチタンTi合金が切損したり、更に、伸び不足に
起因して重積された母材たるチタンTiやチタンTi合
金の展張自体が困難化したり、更には、離型効果が失わ
れた場合には、重積された母材たるチタンTiやチタン
Ti合金間が全体的に拡散接合されてしまい、全く展張
不能となる事態も発生していた。このように、最近開発
された、拡散接合を利用した展張方式によるチタンハニ
カムの製造方法は、非接合箇所の設定用に塗布される離
型剤に起因して、母材たるチタンTiやチタンTi合金
(波板そしてセル壁)の展張困難,展張不能等が発生す
るという問題が指摘され、実用化が進展していなかっ
た。
【0010】本発明に係るチタンハニカムの製造方法
は、このような実情に鑑み、最近開発された技術を含む
上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、
チタンやチタン合金を母材として用い、加圧しつつ熱処
理し条線状に拡散接合してから、展張することによりチ
タンハニカムを製造すると共に、離型剤として、酸化イ
ットリウム等の希土類元素の酸化物の粉末を採用し、例
えば、その粒径が30μm以下よりなり、350℃未満
で揮発する有機系のバインダーと1重量%以上の割合で
混合し、0.3μm以上で30μm以下の塗布厚で塗布
される。これらにより本発明は、第1に、製造コスト面
に優れ、大型のものも容易に製造でき、第2に、母材た
るチタンやチタン合金の特性が十分に生かされ、強度,
耐熱性,耐食性等に優れると共に、第3に、塗布された
離型剤が、熱処理に際し母材たるチタンやチタン合金と
反応せず、もって脆化層を生じさせたり離型効果が失わ
れることが回避され、切損事故,展張困難,展張不能等
も発生しない、チタンハニカムの製造方法を提案するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のチタンハニカムの製造方法では、まず、肉厚が極薄の
箔状の純チタンやチタン合金を母材として準備し、該母
材について、離型剤を一定幅とピッチで、条線状に地肌
を残しつつ所定間隔にて塗布する。それから、複数枚の
該母材を、該離型剤間に残され露出した地肌が半ピッチ
ずつずれた位置関係で重積してから、該母材間を、接触
した地肌にて条線状に拡散接合する。該拡散接合は、加
圧しつつ熱処理を行い、もって該母材のチタンや合金元
素が地肌間で拡散移動することにより行われる。しかる
後、重積方向に引張力を加えて展張することにより、該
母材が、条線状の拡散接合箇所の縁に沿って折曲される
と共に、条線状の該拡散接合箇所以外の箇所が分離,離
隔される。もって、該母材をセル壁とし、該セル壁にて
区画形成された中空柱状の多数のセルの平面的集合体た
る、チタンハニカムが得られる。そして、該離型剤とし
て、希土類元素の酸化物の粉末とバインダーとが混合さ
れてなり、液状やペースト状をなすものが用いられてい
ること、を特徴とする。
【0012】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のチタンハニカムの製造方法は、
請求項1に記載したチタンハニカムの製造方法におい
て、該離型剤は、該希土類元素の酸化物が1重量%以
上、該バインダーが99重量%未満の割合で混合されて
いること、を特徴とする。請求項3については次のとお
り。すなわち、この請求項3のチタンハニカムの製造方
法は、請求項1に記載したチタンハニカムの製造方法に
おいて、該離型剤は、該希土類元素の酸化物として酸化
イットリウムが用いられていること、を特徴とする。請
求項4については次のとおり。すなわち、この請求項4
のチタンハニカムの製造方法は、請求項1に記載したチ
タンハニカムの製造方法において、該離型剤は、塗布厚
が0.3μm以上で30μm以下にて塗布されること、
を特徴とする。
【0013】次に、請求項5については次のとおり。す
なわち、この請求項5のチタンハニカムの製造方法は、
請求項1又は請求項4に記載したチタンハニカムの製造
方法において、該離型剤は、該希土類元素の酸化物の粉
末として、粒径が30μm以下のものが用いられている
こと、を特徴とする。請求項6については次のとおり。
すなわち、この請求項6のチタンハニカムの製造方法
は、請求項1に記載したチタンハニカムの製造方法にお
いて、該離型剤は、該バインダーとして有機系のものが
用いられていること、を特徴とする。請求項7について
は次のとおり。すなわち、この請求項7のチタンハニカ
ムの製造方法は、請求項6に記載したチタンハニカムの
製造方法において、該離型剤は、該バインダーとして3
50℃未満で揮発してしまう有機系のものが用いられて
いること、を特徴とする。
【0014】本発明のチタンハニカムの製造方法は、こ
のようになっているので、次のようになる。まず、母材
たる純チタンやチタン合金は、極薄の箔状をなし、条線
状に地肌を残しつつ離型剤が塗布され、半ピッチずつず
らして重積された後、拡散接合される。すなわち、離型
剤間の母材の条線状に露出した地肌が、各々拡散接合箇
所となって接触,当接,密着し、もって、母材の純チタ
ンや合金元素が地肌間で拡散移動することにより、重積
された母材間が条線状に拡散接合される。しかる後、重
積,拡散接合された母材について、引張力を加えて展張
することにより、この母材をセル壁とし、セル壁にて区
画形成された中空柱状の多数のセルの平面的集合体た
る、チタンハニカムが製造される。
【0015】さて、この製造方法では離型剤として、酸
化イットリウム等の希土類元素の酸化物の粉末を、例え
ば350℃未満で揮発する有機系のバインダーと、1重
量%以上の割合で混合してなるものが採用され、母材に
条線状に塗布される。このように、この離型剤では、ま
ず、標準生成自由エネルギー(生成熱)が低い希土類元
素そしてその酸化物が採用されており、その標準生成自
由エネルギー(生成熱)は、母材の活性金属たる純チタ
ンやチタン合金のものより低い。つまり、この離型剤で
用いられる希土類元素の酸化物は、熱的安定性・化学的
安定性が高く、熱処理に際し母材と反応することはな
い。更にこの離型剤では、バインダーとして、無機系の
ものではなく、350℃未満で揮発する有機系のものが
採用されている。そこで、この離型剤で用いられるバイ
ンダーは、熱処理に際し残って母材と反応することはな
い。
【0016】この離型剤は、このような希土類元素とバ
インダーとを混合してなるので、拡散接合のための熱処
理に際し、塗布された母材つまり活性金属たる純チタン
やチタン合金の表層部と反応することはない。もって、
表層部に脆化層を生じさせることは防止され、0.3μ
m以上の塗布厚で塗布されることにより、所期の離型効
果を発揮し、重積された母材に非接合箇所が所期のとお
り設定される。又、希土類元素の酸化物の粒径を30μ
m以下とすると共に、離型剤として30μm以下の塗布
厚で塗布されることにより、重積された母材たる純チタ
ンやチタン合金間について、必要な拡散接合箇所が確実
に形成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5,図6,図7は、本発明の実施の形態
の説明に供する。そして、図1の斜視説明図において、
(1)図は、準備された母材を、(2)図は、離型剤を
塗布した状態を、(3)図は、切断した状態を、(4)
図は、重積した状態を、(5)図は、拡散接合した状態
を、(6)図は、展張した状態をそれぞれ示す。図2
は、チタンハニカムの斜視図である。図3は原理説明図
であり、(1)図は、接合対象の1対の母材の要部を、
(2)図はその重積状態を、(3)図は、その加圧,加
熱状態を、(4)図は、拡散接合状態をそれぞれ示す。
図4は、破断伸び量と、離型剤中の酸化イットリウムの
含有量との関係を示す、グラフである。図5は、破断伸
び量と熱処理温度との関係を示す、グラフである。図6
は、離型効果と離型剤の塗布厚との関係を示す、領域図
である。図7は、チタンハニカムの接合状態と離型剤の
塗布厚との関係を示す、領域図である。
【0018】このチタンハニカム1の製造方法では、ま
ず、図1の(1)図に示したように、帯状をなすと共
に、肉厚が極薄の箔状のチタンTiやチタンTi合金
が、母材2として準備される。この母材2について、更
に詳述する。母材2としては、チタンTiのほか、チタ
ンTi合金が考えられ、チタンTi合金において、チタ
ンTiに添加される合金元素としては、アルミニウムA
l,バナジウムV,クロムCr,マンガンMn,鉄F
e,ジルコニウムZr,モリブデンMo,スズSn、等
が考えられる。又、このようなチタンTi合金として
は、例えば、α合金たるTi−5Al−2.5Snや、
α−β合金たるTi−3Al−2.5VやTi−6Al
−4V、等が代表的である。そして、このようなチタン
TiやチタンTi合金よりなる母材2は、圧延され帯状
をなすと共に、その肉厚が極薄の箔状をなし、具体的に
は箔厚が200μm以下のものを用いるのがよい。又、
この母材2の平均表面粗さRaは、5μm以下のものが
望ましく、このような平均表面粗さを備えてなることに
より、後述により重積された際の密着性が向上すると共
に、加圧する際に低荷重でも拡散接合し易くなる。又、
図3の(1)図に示したように、チタンTiやチタンT
i合金よりなる母材2の地肌3表面は、通常、酸化皮膜
4にて覆われている。
【0019】ところで、このように準備されたチタンT
iやチタンTi合金よりなる母材2については、適宜必
要に応じて洗浄が実施される。この洗浄としては脱脂が
代表的であり、脱脂には、アセトン,メチルエチルケト
ンMEK,アルコール等の非塩素系溶剤が使用される
が、その使用方法としては、蒸気脱脂,浸漬,超音波洗
浄等が考えられる。更に適宜必要に応じ、酸洗いによる
洗浄も実施される。この酸洗いには、例えば、20%か
ら45%の硝酸や2%のフッ化水素酸が用いられる。な
お、このような脱脂や酸洗い等の洗浄は、この製造方法
において必須的ではなく、特に必要な場合のみ実施され
る。すなわち、チタンTiやチタンTi合金よりなる母
材2の地肌3表面については、後で行われる拡散接合用
の熱処理にて、付着していた油等の汚れは昇温途中の3
50℃以下の温度で揮発してしまい、酸化皮膜4も分
散,除去されるので、特に著しい汚れや厚い酸化皮膜4
の場合以外、洗浄は不要である。母材2は、このように
なっている。
【0020】次に、この製造方法では、図1の(2)図
に示したように、このような母材2に対し、離型剤5
が、条線状に地肌3を残しつつ所定間隔にて塗布され
る。すなわち離型剤5は、図示例では、チタンTiやチ
タンTi合金よりなる母材2の片面に対し、地肌3を一
定幅とピッチの条線状に残すように、間隔を存しつつ一
定ピッチで、例えばスプレー,スクリーン印刷,ローラ
ー,転写,その他の方式により、塗布される。なお離型
剤5は、図示例によらず、母材2の両面に塗布される場
合もあり、この場合は、このように両面に離型剤5が塗
布された母材2と、離型剤5が両面共に塗布されないま
まの母材2とが、後述により順次交互に重積された後、
拡散接合,展張されることになる。このように用いられ
る離型剤5については、後で詳述する。
【0021】さて次に、この製造方法では、図1の
(3)図に示したように、このように離型剤5が塗布さ
れると共に、地肌3が条線状に残されたチタンTiやチ
タンTi合金よりなる母材2が、帯状から一定長さ(例
えば600mm×100mm)毎に切断される。なお図
示例によらず、離型剤5を塗布する前に、母材2を一定
長さ毎に切断してもよい。そして、図1の(4)図や図
3の(2)図に示したように、このように切断された複
数枚、例えば400枚程度の母材2は、離型剤5間に条
線状に残され露出した地肌3が半ピッチずつずれた位置
関係で、ブロック状に重積される。図示例においては、
上下の各母材2は、片面について条線状に残された地肌
3が、左右に互い違いに半ピッチずつずれた位置関係
で、ブロック状に重積される。
【0022】しかる後、この製造方法では、図1の
(5)図や図3の(3)図,(4)図等に示したよう
に、加圧しつつ熱処理することにより、ブロック状に上
下の縦方向に重積された母材2間が、横方向の離型剤5
間に条線状に残されて接触した地肌3にて、条線状に拡
散接合される。この拡散接合について、更に詳述する。
重積された母材2は、次に述べる温度,圧力,雰
囲気,時間、等の条件下で熱処理される。これによ
り、非接合箇所を設定する離型剤5間、すなわち、条線
状に露出,接触,密着した地肌3間、図示例では、隣接
する一方の母材2の条線状に露出した地肌3と、他方の
母材2の離型剤5が塗布されず全面的に露出した地肌3
との間で、母材2のチタンTiや合金元素が粒界面で拡
散移動し、もって条線状に拡散接合された拡散接合箇所
6が形成される。なお、このような拡散接合に先立ち、
母材たるチタンTiやチタンTi合金の地肌3表面を覆
って酸化皮膜4(図3の(2)図を参照)は、上述した
熱処理に伴い、その酸素Oが母材2のチタンTiやチタ
ンTi合金中へと拡散,固溶することにより、最初に分
散,破壊,除去,消失せしめられる。
【0023】拡散接合のための熱処理条件については、
次のとおり。まず、温度条件(熱処理温度)は、例え
ば700℃以上に設定される。すなわち、母材2がチタ
ンTiよりなる場合は、例えば885℃のβ変態点以上
の温度、母材2がチタンTi合金よりなる場合は、例え
ばβ変態域(α+β相の温度域)たる900℃や1,0
00℃程度の温度、つまり、母材2がそれぞれ超塑性を
示す温度に設定される。しかしながら温度条件を、この
ような例によらず、これらの温度以下に設定した場合で
あっても、の圧力条件をより高く設定したり、の時
間条件をより長く設定することにより、拡散接合は可能
である。拡散接合が行われる炉内等は、このような温度
に設定される。次に、圧力条件つまり重積された母材
2を上下から加圧する荷重(接合荷重)は、他の温
度,雰囲気,時間等の条件によっても異なるが、
0.001kg/mm2 以上が望ましい。なお、0.0
0001kgf/mm2 未満の低荷重では、拡散接合箇
所6の母材2間の密着性,拡散接合強度が不足する。次
に、雰囲気条件は、真空や不活性ガス雰囲気に設定さ
れる。つまり、この熱処理は、真空炉や不活性雰囲気炉
中で行われる。更に、時間条件つまり加圧,加熱処理
時間は、5分間から10時間程度、例えば30分間,1
時間,2時間程度に設定される。拡散接合は、このよう
な温度,圧力,雰囲気,時間、等の条件下で行
われる。
【0024】さて、この製造方法では、このようにし
て、ブロック状に重積された母材2たるチタンTiやチ
タンTi合金間が、条線状に拡散接合される。なお、ブ
ロック表面やエッジ部分に酸化皮膜等が認められた場合
には、その部分を切断,除去する。それから、このよう
なブロックをウォータージェット等にて、必要な大きさ
に切断する。しかる後、この製造方法では、次に図1の
(6)図に示したように、展張が行われる。すなわち、
重積方向に展張することにより、重積された各母材2
は、条線状の各拡散接合箇所6の縁に沿って折曲される
と共に、各拡散接合箇所6以外の離型剤5塗布箇所等が
分離,離隔される。すなわち、前述によりブロック状に
重積されると共に条線状に拡散接合されたチタンTiや
チタンTi合金よりなる母材2は、上下の重積方向に沿
い引張力が加えられて、展張される。もって各母材2
は、条線状の拡散接合箇所6の縁にそって上下に折曲さ
れ、条線状の拡散接合箇所6間の箇所が、伸長を伴いつ
つ広がるように上下に分離,離隔される。
【0025】この拡散接合を利用した展張方式の製造方
法では、このような各工程を辿ることにより、チタンハ
ニカム1が製造される。そして、このチタンハニカム1
は、図1の(6)図や図2に示したように、条線状に拡
散接合されたチタンTiやチタンTi合金よりなる母材
2を、セル壁7とし、セル壁7にて区画形成された中空
柱状の多数のセル8の平面的集合体よりなる。このよう
にセル壁7の母材2として、チタンTiやチタンTi合
金が用いられると共に、セル壁7は、このような母材2
が加熱,加圧による拡散接合にて、条線状に接合されて
なる。セル壁7そしてセル8の断面形状は、図示の正六
角形状のものが代表的であるが、これによらず、縦長や
横長の六角形状,台形状,略四角形状,その他各種形状
のものも可能である。又、チタンハニカム1は、多くの
場合、その両開口端面たるセル端面に、それぞれ表面板
が接合され、もってハニカムサンドイッチパネルとし
て、使用に供される。そして、チタンハニカム1やその
ハニカムサンドイッチパネルは、一般のハニカムコアと
同様に、重量比強度に優れ、軽量であると共に高い剛性
・強度を備えてなり、更にチタンハニカム1は、整流効
果に優れると共に単位容積当たりの表面積が大である等
の特性を備え、そのハニカムサンドイッチパネルは、平
面精度,保温性,遮音性等に優れてなる。そしてチタン
ハニカム1は、更に、母材2たるチタンTiやチタンT
i合金の特性を生かし、特に軽量性,強度,耐熱性,耐
食性等にも優れてなり、例えば航空機の構造材,構造部
品や、その他各種の用途に使用される。チタンハニカム
1は、このようになっている。
【0026】さて、以上説明したチタンハニカム1の製
造方法において、本発明では、次のような離型剤5が採
用されている。以下、この製造方法で採用された離型剤
5について、詳述する。この離型剤5は、前述したよう
に母材2たるチタンTiやチタンTi合金を、拡散接合
用に熱処理する際に塗布して使用されるものであり、希
土類元素の酸化物の粉末とバインダーとが混合されてな
り、液状やペースト状をなす。すなわち、母材2たるチ
タンTiやチタンTi合金は、高温で酸素O,水素H,
窒素Nと強い親和性を示し、強い還元性,反応性をもつ
活性金属である。これに対し、この離型剤5は、希土類
元素の酸化物を粉末化し、この粉末とバインダーとを混
合して、ある程度の粘性を備えた液状又はペースト状と
してなる。
【0027】まず、この離型剤5で採用されている希土
類元素の酸化物について述べる。周知のごとく、元素の
中でも希土類元素、例えばイットリウムY,スカンジウ
ムSc,ランタノイド系の元素,アクチノイド系の元素
は、その標準生成自由エネルギー(生成熱)が低い。
又、元素の化合物、例えば窒化物,酸化物,硫化物,塩
化物,炭化物等々の中でも、酸化物は、その標準生成自
由エネルギー(生成熱)が低い。そこで、希土類元素の
酸化物、例えば酸化イットリウム(イットリア)Y
23,酸化セリウムCe23,酸化トリウムThO2
は、熱的安定性・化学的安定性が高く、活性金属たるチ
タンTiやチタンTi合金とは反応しにくい。なお、リ
チウムLi,ベリリウムBe,マグネシウムMg,カル
シウムCa等々のアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸
化物も、標準生成自由エネルギー(生成熱)が低いが、
イオン性が高いため、活性金属たるチタンTiやチタン
Ti合金と容易に反応してしまうので、その離型剤5と
しては採用できない。
【0028】そして、チタンTiの酸化物の標準生成自
由エネルギー(生成熱)のΔHは、次の表1の通りであ
る。そこで、このような反応をしないためには、標準生
成自由エネルギー(生成熱)のΔHが、−1036より
低いことが必要である。そして、希土類元素の酸化物の
標準生成自由エネルギー(生成熱)のΔHは、次の表2
に示すごとく、−1036よりは低い。もって、チタン
Tiが表2の酸化物の酸素Oと反応して、表1の酸化物
となるようなことはない。この離型剤5では、このよう
な理由により、希土類元素の酸化物が採用されている。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】次に、この離型剤5のバインダーについて
述べる。この離型剤5では、上述した希土類元素の酸化
物の粉末間のバインダーとして、350℃未満で揮発し
てしまう有機系のものが、用いられている。すなわち、
活性金属たるチタンTiは、その熱処理に際し350℃
以上で金属元素と反応する。そして無機系のバインダ
ー、例えば酸化ソーダNa2O,ケイ酸SiO2,酢酸ア
ルミニウム,ホウ酸ソーダ等は、成分中に金属元素が含
まれており、この金属元素が350℃以上でも残り、熱
処理に際しチタンTiと反応してしまう。そこで、この
離型剤5では、バインダーとして有機系のものが採用さ
れており、350℃以上の熱処理に際し、チタンTiと
反応する金属元素が残留しているようなことはない。
又、チタンTiは、その熱処理に際し350℃以上で、
炭素C,水素H,酸素O,窒素N等の軽元素と反応す
る。そこで、この離型剤5では、例えばポリビニルアル
コールPVA,ポリ酢酸ビニルPVAc等、350℃未
満で揮発してしまう有機系のバインダーが用いられてい
る。もって、チタンTiの350℃以上の熱処理に際
し、バインダーに炭素C等は残留しておらず、反応は回
避される。この離型剤5では、このような理由により、
350℃未満で揮発してしまう有機系のバインダーが採
用されている。
【0032】さてそこで、この離型剤5は、希土類元素
の酸化物の粉末と、350℃未満で揮発してしまう有機
系のバインダーとが、混合されてなる。もって、この離
型剤5は、母材2たるチタンTiやチタンTi合金等の
活性金属を拡散接合のため熱処理する際、塗布して使用
されるが、熱処理用の加熱により、母材2と反応するよ
うなことはない。そこで、母材2たるチタンTiやチタ
ンTi合金の表層部に、硬くて脆い金属間化合物そして
脆化層を生成するようなこともない。
【0033】次に、この離型剤5に関し、その確認事例
1,2,3,4,5について説明する。まず、確認事例
1について述べる。図4は、破断伸び量と、離型剤5中
の酸化イットリウムY23の含有量との関係を示す、グ
ラフである。この図4に示した確認事例1では、まず、
希土類元素の酸化物の1例である酸化イットリウムY2
3の粉末と、バインダーとの混合比率を、各種パター
ンに変化させたペースト状の離型剤5を、多数準備し
た。そして、このように準備された各パターンの離型剤
5を、それぞれ、箔厚50μmの1枚のチタンTi箔の
両面に塗布した後、真空雰囲気中で900℃に加熱する
熱処理を行い、事後、常温に戻して引張試験を実施し
た。そして、このように各パターンの離型剤5が塗布さ
れた各チタンTi箔について、その破断伸び量を、それ
ぞれ観察することにより、熱処理時におけるチタンTi
箔と各パターンの離型剤5との反応の有無、つまり各チ
タンTi箔の表層部における金属間化合物生成の有無、
そして脆化層生成の有無を判定した。なお、各パターン
の離型剤5中の酸化イットリウムY23の粉末の粒径サ
イズは、1μmとし、引張速度は、15mm/minと
した。
【0034】この確認事例1の結果は、図4に示した通
りである。すなわち、まず離型剤5を塗布しないチタン
Ti箔単体の破断伸び量は、25%であるが、酸化イッ
トリウムY23を1重量%(バインダーが99重量%)
とした離型剤5を塗布した場合、上述した離型剤5を塗
布しないチタンTi箔単体の場合と、ほぼ同程度に近い
破断伸び量が得られた。特に、酸化イットリウムY23
の混合比率を、3重量%(バインダーが97重量%)、
更には5重量%(バインダーが95重量%)とした離型
剤5を塗布した場合は、上述した離型剤5を塗布しない
チタンTi箔単体並みつまり約25%程度の破断伸び量
が得られた。これらにより、酸化イットリウムY23
まり希土類元素の酸化物を含有量・混合比率で1重量%
以上混合してなる、本発明で用いられる離型剤5は、母
材2たるチタンTi箔やチタンTi合金箔等の活性金属
に塗布しても、拡散接合のための熱処理に際し反応せず
脆化層も生成されないこと、が判明した。確認事例1で
は、このような点が確認された。
【0035】次に、確認事例2について述べる。図5
は、破断伸び量と熱処理温度との関係を示す、グラフで
ある。この図5に示した確認事例2では、まず、希土類
元素の酸化物の1例である酸化イットリウムY23の粉
末とバインダーとを混合してなる、本発明にて用いられ
る離型剤5と、この離型剤5とは異なる構成よりなる他
の各種の離型剤とを、準備した。他の離型剤としては、
六方晶窒化ホウ素L−BNの粉末とバインダーとを混合
した離型剤、酸化アルミニウムAl23の粉末とバイン
ダーとを混合した離型剤、酸化マグネシウムMgOの粉
末とバインダーとを混合した離型剤、酸化ジルコニウム
ZrO2の粉末とバインダーとを混合した離型剤等を、
準備した。本発明の離型剤5も他の各離型剤も、粉末と
バインダーとの混合比率を、重量%で3対10に設定す
ると共に、粉末の粒径サイズは1μmとした。
【0036】そして、このように準備された離型剤5お
よび他の各離型剤を、それぞれ、箔厚50μmのチタン
Ti箔の両面に塗布した後、真空雰囲気中で800℃か
ら1,000℃にわたって加熱する熱処理を行い、事
後、常温に戻して引張試験を実施した。その引張速度
は、15mm/minとした。それから、このような離
型剤5や他の各離型剤が塗布された各チタンTi箔の破
断伸び量を、それぞれ観察することにより、熱処理時に
おけるチタンTi箔と離型剤5や他の各離型剤との反応
の有無、つまり、各チタンTi箔の表層部における金属
間化合物生成の有無、そして脆化層生成の有無を判定し
た。
【0037】この確認事例2の結果は、図5に示した通
りである。すなわち、前述したように離型剤5や他の離
型剤を塗布しない場合のチタンTi箔単体の破断伸び量
は、25%であるが、酸化イットリウムY23の粉末と
バインダーとを混合した本発明で用いられる離型剤5を
塗布した場合は、上述したチタンTi箔単体と同程度つ
まり約25%の破断伸び量が、各温度にわたって得られ
た。これに対し、本発明の離型剤5とは異なる他の各離
型剤を塗布した場合は、各温度にわたり、破断伸び量が
大きく低下し、15%以下の破断伸び量、そして多くの
場合は5%以下の破断伸び量となった。
【0038】これらにより、酸化イットリウムY23
まり希土類元素の酸化物を用いた本発明で用いられる離
型剤5は、チタンTi箔やチタンTi合金箔等の活性金
属に塗布しても、拡散接合のための熱処理に際し反応せ
ず脆化層も生成されないことが、確認された。これに対
し、本発明の離型剤5とは異なる他の各離型剤は、塗布
して熱処理されると、チタンTi箔やチタンTi合金箔
と反応して脆化層を生成し、もって例えばその破断伸び
量が大きく低下することが、確認された。確認事例2で
は、このような点が確認された。
【0039】
【表3】
【0040】次に、確認事例3について述べる。上記し
た表3は、本発明にて用いられる離型剤5と、この離型
剤5とは異なる構成よりなる他の各種の離型剤につい
て、その反応の有無,破断伸び量,離型効果等を示す。
この表3に示した確認事例3では、まず、希土類元素の
酸化物たる酸化イットリウムY23,酸化セリウムCe
23,酸化トリウムThO2等の粉末と、バインダーと
を混合した、本発明の離型剤5と、その他各種の酸化物
の粉末とバインダーとを混合した他の各種離型剤とを、
準備した。そして、離型剤5も他の各種離型剤も、粉末
とバインダーとの混合比率を、重量%で3対10に設定
すると共に、粉末の粒径サイズは1μmとした。
【0041】そして、このように準備された離型剤5や
他の各離型剤を、それぞれ、箔厚50μmの複数枚のチ
タンTi箔の上下両面に、塗布した。それから、このよ
うな複数枚のチタンTi箔を、塗布された離型剤5や他
の各離型剤のグループ毎に、重ね合わせた。そして、離
型剤5や他の各離型剤のグループ毎に、このように重ね
合わされたチタンTi箔を、真空雰囲気中で900℃で
加熱する熱処理を行った。それから常温に戻した後、ま
ず、重ね合わされていた複数枚のチタンTi箔が、拡散
接合されることなく上下に離れるか否か、つまり離型効
果の有無をテストした。しかる後、上下に離れたチタン
Ti箔については、つまり離型効果有のチタンTi箔に
ついては、次に引張試験を実施した。その引張速度は、
15mm/minとした。このように、離型効果が確認
された離型剤5や他の各離型剤がそれぞれ塗布された、
各チタンTi箔の破断伸び量を、各々観察することによ
り、熱処理時におけるチタンTi箔と離型剤5や他の各
離型剤との反応の有無、つまり、各チタンTi箔の表層
部における金属間化合物そして脆化層生成の有無を判定
した。
【0042】この確認事例3の結果は、前記した表3の
通りである。まず、離型効果についてチェックすると、
酸化イットリウムY23,酸化セリウムCe23,酸化
トリウムThO2等、希土類元素の酸化物を用いた本発
明の離型剤5を塗布したグループの場合は、チタンTi
箔間が全く拡散接合することなく、優れた離型効果が得
られた(表中◎印にて表示)。これに対し、その他各種
の酸化物を用いた他の各種離型剤を塗布した場合、その
離型効果は各種各様となった。すなわち、チタンTi箔
間が一応拡散接合せず、本発明の離型剤5に比し若干劣
る程度の離型効果が得られるグループ(表中○印にて表
示)、チタンTi箔間が一部接合してしまい、本発明の
離型剤5に比し非常に劣る離型効果しか得られないグル
ープ(表中△印にて表示)、離型効果が全く無く、チタ
ンTi箔間が全面的に拡散接合して離れなくなってしま
ったグループ(表中×印にて表示)等、各グループに分
かれた。
【0043】次に、破断伸び量の値から反応の有無をチ
ェックした結果については、次のとおり。すなわち、上
述により離型効果有と判定されたグループ(離型効果に
ついて表中×印のものを除き、表中◎印,○印,△印の
もの)について、引張試験を実施した結果については、
次のとおり。すなわち、離型剤5や他の離型剤を塗布し
ない場合のチタンTi箔の破断伸び量は、26%であっ
たが、希土類元素の酸化物を用いた本発明の離型剤5を
塗布したグループの場合は、これと同程度つまり25
%,26%,27%程度の破断伸び量が得られた。これ
に対し、その他各種の酸化物を用いた他の離型剤を塗布
したグループの場合は、破断伸び量が大きく低下し、高
くてもせいぜい16%程度、低いものは2%程度となっ
た。
【0044】これらにより、希土類元素の酸化物を用い
た本発明で用いられる離型剤5については、母材2たる
チタンTi箔やチタンTi合金箔等の活性金属に塗布し
ても、拡散接合のための熱処理に際し反応無であり、優
れた離型効果を有することが、確認された。これに対
し、その他各種の酸化物を用いた本発明とは異なる他の
各離型剤については、塗布して熱処理されると、チタン
Ti箔やチタンTi合金箔と反応すること、そして離型
効果にも劣ることが、確認された。確認事例3では、こ
のような点が確認された。
【0045】次に、確認事例4について述べる。図6
は、離型効果と離型剤5の塗布厚との関係を示す、領域
図である。この図6に示した確認事例4では、まず、希
土類元素の酸化物の1例である酸化イットリウムY23
の粉末と、バインダーとを、30重量%と70重量%の
混合比率で混合した、本発明で用いられる離型剤5を準
備した。そして、このように準備された離型剤5を、厚
さ50μmの2枚のチタンTi箔間に介装,塗布すると
共に、その際、離型剤5の介装,塗布厚を各種パターン
に変化させた。そして、このように各種パターンの塗布
厚の離型剤5が介装,塗布されつつ、重ね合わされた各
グループのチタンTi箔を、それぞれ、真空雰囲気中で
900℃にて480分間、加熱しつつ1kg/mm2
荷重を加える、熱処理を行った。それから、このように
各塗布厚のグループ毎に、常温に戻した後、重ね合わさ
れていた両チタンTi箔が、拡散接合されることなく上
下に離れるか否か、つまり離型効果の有無をテストし
た。
【0046】この確認事例4の結果は、図6に示した通
りである。すなわち、まず離型剤5の塗布厚が0.3μ
m以上の各パターン・グループについては、両チタンT
i箔間が全く拡散接合されることなく、優れた離型効果
が得られた。これに対し、離型剤5の塗布厚が0.1μ
m以上で0.3μm未満と薄い各パターン・グループに
ついては、両チタンTi箔間が一部拡散接合してしまい
離型効果が少ない、という結果となった。又、離型剤5
の塗布厚が0.1μm未満と極めて薄い各パターン・グ
ループについては、両チタンTi箔間が全面的に拡散接
合してしまい、離型効果は全く得られなかった。これら
により、本発明で用いられる離型剤5は、母材2たるチ
タンTi箔やチタンTi合金箔に対し、塗布厚が最低
0.3μm以上で塗布することが好ましい旨、確認され
た。確認事例4では、このような点が確認された。
【0047】次に、確認事例5について述べる。図7
は、チタンハニカム1の接合状態と、離型剤5の塗布厚
との関係を示す、領域図である。この図7に示した確認
事例5では、まず、希土類元素の酸化物の1例である酸
化イットリウムY23の粉末と、バインダーとを、30
重量%と70%重量%の混合比率で混合した、本発明で
用いられる離型剤5を準備した。そして、このように準
備された離型剤5を、厚さ50μmの母材2たるチタン
Ti箔に条線状に塗布した後、母材2を半ピッチずつず
らしつつ重積して、真空雰囲気中で荷重0.5kg/m
2 で加圧しつつ900℃で加熱することにより拡散接
合した後、展張し、もってチタンハニカム1を製造した
(図1の(1)図から(6)図の各ステップを参照)。
そしてその際、母材2に塗布される離型剤5の塗布厚を
各種パターンに変化させ、各パターン毎に、製造された
チタンハニカム1の拡散接合状態を、チェックした。
【0048】この確認事例5の結果は、図7に示した通
りである。すなわち、まず、前述した確認事例4におい
ても確認されたように、離型剤5の塗布厚が0.3μm
未満の場合は、薄過ぎて、離型剤5の離型効果が不十分
となるので、最低0.3μm以上の塗布厚は必要であ
る。これに対し、離型剤5の塗布厚が30μmを越えた
場合には、拡散接合に際し、上下に重積,接触,密着さ
れるべき母材2の地肌3間、つまり相互の条線状の拡散
接合箇所6(図3の(3)図,(4)図も参照)に、必
要な荷重が加わらなくなる。すなわち、母材2に塗布さ
れる離型剤5の上下の塗布厚が厚くなり過ぎると、重積
される母材2について、上下に接触,密着されるべき露
出した地肌3間が、横に隣接する離型剤5の塗布厚に邪
魔されて十分に接触,密着されず、加圧が不足する事態
が発生するようになる。もって、母材2の地肌3間の拡
散接合が不確実となり、製造されたチタンハニカム1の
セル壁7について、未接合箇所が発生し、いわゆるセル
8の目飛びが生じるようになる。
【0049】このように、母材2に塗布される離型剤5
の塗布厚が30μmを越えると、チタンハニカム1の拡
散接合状態に不良が発生する。そして、塗布厚が40μ
mを越えると、母材2間が全く拡散接合されなくなり、
チタンハニカム1の製造自体が、不能となった。これら
により、本発明で用いられる離型剤5は、母材2たるチ
タンTi箔やチタンTi合金箔に対し、塗布厚が30μ
m以下で塗布することが好ましい旨、確認された。又、
これに関連して、離型剤5を構成する酸化イットリウム
23等の希土類元素の酸化物の粉末の粒径も、30μ
m以下が良いことになる。確認事例5では、このような
点が確認された。離型剤5については、このような確認
事例1,2,3,4,5が確認された。
【0050】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このチタンハニカム1
の製造方法では、まず、母材2たるチタンTiやチタン
Ti合金は、極薄の箔状をなし、条線状に地肌3を残し
つつ離型剤5が塗布され、半ピッチずつずらして重積さ
れた後、拡散接合される(図1の(1)図,(2)図,
(3)図,(4)図,(5)図、および図3の各図を参
照)。すなわち、離型剤5間の母材2の条線状に露出し
た地肌3が、各々拡散接合箇所6となって接触,当接,
密着し、もって、母材2のチタンTiや合金元素が地肌
3間で拡散移動することにより、重積された母材2間が
条線状に形成された拡散接合箇所6にて、直接,密に拡
散接合される。しかる後、このように重積,拡散接合さ
れた母材2について、引張力を加えて展張することによ
り、この母材2をセル壁7とし、セル壁7にて区画形成
された中空柱状の多数のセル8の平面的集合体たる、チ
タンハニカム1が得られる(図1の(6)図,図2を参
照)。
【0051】さて、このようにチタンハニカム1が製造
されるが、この製造方法では離型剤5として、酸化イッ
トリウムY23等の希土類元素の酸化物の粉末を、例え
ば350℃未満で揮発する有機系のバインダーと、1重
量%以上の割合で混合してなるものが採用されており、
液状やペースト状をなし、母材2たるチタンTiやチタ
ンTi合金に塗布される。さてそこで、このチタンハニ
カム1の製造方法にあっては、次の第1,第2,第3の
ようになる。
【0052】第1に、このチタンハニカム1の製造方法
では、箔状の母材2たるチタンTiやチタンTi合金に
ついて、条線状に離型剤5を塗布した後、重積して拡散
接合してから展張することにより、チタンハニカム1が
製造される。つまり、簡単な工程を辿って、チタンハニ
カム1が製造される。更に、最後の工程・段階で展張す
ることにより、中空柱状の多数のセル8の平面的集合体
よりなり、広いスペースを占めるようになるチタンハニ
カム1が製造され、それまでの母材2,離型剤5塗布,
重積,拡散接合等の各工程・段階については、特に広い
スペースを要することはない。つまり、このチタンハニ
カム1の製造方法は、全工程について広いスペースを必
要とすることはない。
【0053】第2に、このチタンハニカム1の製造方法
では、箔状の母材2たるチタンTiやチタンTi合金間
が、拡散接合箇所6にて拡散接合される。つまり、製造
されたチタンハニカム1は、セル壁7間が、スポット溶
接,接着剤,ろう材等を用いることなく、直接的に拡散
接合されている。このように、このチタンハニカム1
は、母材2たるチタンTiやチタンTi合金のみにて構
成されているので、チタンTiやチタンTi合金の優れ
た特性がそのまま生かされ、特に強度,耐熱性,耐食性
等に優れている。
【0054】第3に、このチタンハニカム1の製造方法
では、離型剤5として、酸化イットリウムY23等の希
土類元素の酸化物の粉末と、例えば350℃未満で揮発
する有機系のバインダーと、を混合したものが採用され
ている。このように、この離型剤5では、まず、標準生
成自由エネルギー(生成熱)が低い希土類元素、そして
その酸化物が採用されており、その標準生成自由エネル
ギー(生成熱)は、母材2つまり活性金属たるチタンT
iやチタン合金Tiのものより低い。つまり、この離型
剤5で用いられている希土類元素の酸化物は、熱的安定
性・化学的安定性が高く、拡散接合のための熱処理に際
し母材2と反応することはない。更に、この離型剤5で
は、バインダーとして、成分中に金属元素を含む無機系
のものではなく、350℃未満で揮発する有機系のもの
が採用されている。そこで、この離型剤5で用いられて
いるバインダーは、拡散接合のための350℃以上の熱
処理に際し、残って母材2と反応することはない。
【0055】この離型剤5は、このような希土類元素と
バインダーとを混合してなるので、拡散接合のための熱
処理に際し、塗布された母材2つまり活性金属たるチタ
ンTiやチタン合金Tiの表層部と反応することはな
い。もって、母材2の表層部に脆化層を生じさせること
は防止され、0.3μm以上の塗布厚で塗布されること
により、所期の離型効果を発揮し、重積された母材2た
るチタンTiやチタンTi合金について、非接合箇所が
所期のとおり設定されるようになる。又、母材2たるチ
タンTiやチタンTi合金は、脆化層が生じないので、
その破断伸び量が低下することなく維持され、展張時に
必要とされる例えば5%から15%程度の伸びが確保さ
れる。もって展張に際し、この母材2は、条線状の拡散
接合箇所6以外の箇所が、所期のごとく伸長を伴いつつ
広がるようにして、分離,隔離されるようになる。更
に、希土類元素の酸化物の粒径を30μm以下とすると
共に、離型剤5として30μm以下の塗布厚で塗布され
ることにより、重積された母材2たるチタンTiやチタ
ンTi合金間について、必要な拡散接合箇所6が確実に
条線状に拡散接合され、未接合箇所は発生しなくなる。
このチタンハニカム1の製造方法では、これらにより、
拡散接合工程や展張工程が、順調に支障なく実施される
ようになる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係るチタンハニカムの製造方法
は、以上説明したように、チタンやチタン合金を母材と
して用い、加圧しつつ熱処理し条線状に拡散接合してか
ら、展張することによりチタンハニカムを製造すると共
に、離型剤として、酸化イットリウム等の希土類元素の
酸化物の粉末を採用し、例えば、その粒径が30μm以
下よりなり、350℃未満で揮発する有機系のバインダ
ーと1重量%以上の割合で混合し、0.3μm以上で3
0μm以下の塗布厚で塗布する。そこで、次の第1,第
2,第3の効果を発揮する。
【0057】第1に、製造コスト面に優れ、大型のチタ
ンハニカムも容易に製造できる。すなわち、本発明に係
るチタンハニカムの製造方法では、前述したこの種従来
例のコルゲート方式に代え、展張方式を採用してなる。
そこで、前述したこの種従来例が、母材→波板成形→重
積→接合という工程を辿っていたのに代え、本発明で
は、母材→重積→接合→展張という工程を辿るので、そ
の分、工程が簡略化され製造コストが低減される。
【0058】更に、この種従来例では、最初の段階でス
ペースを取る波板を成形していたのに代え、本発明で
は、最後の段階で展張を行うようにしたので、工程が最
初から最後まで全体的に広いスペースを要することも、
なくなる。そこで、大型のチタンハニカムの製造やセル
が大きいチタンハニカムの製造が、比較的小さなスペー
スでも容易に可能となり、ブロックサイズの大きなチタ
ンハニカムや低密度のチタンハニカムが容易に得られる
ようになる。
【0059】第2に、母材たるチタンやチタン合金の特
性が十分に生かされ、強度,耐熱性,耐食性等に優れた
チタンハニカムを製造できるようになる。すなわち、本
発明に係るチタンハニカムの製造方法では、前述したこ
の種従来例のように、セル壁間が、スポット溶接,
接着,ろう付け等によらず、拡散接合により接合され
る。このチタンハニカムは、スポット溶接,接着
剤,ろう材等を一切使用せず、セル壁間が直接的に拡
散接合されており、母材たるチタンやチタン合金のみに
て構成されている。
【0060】そこで、本発明のチタンハニカムの製造方
法は、前述したこの種従来例のように、まず、スポット
点数が非常に多いスポット溶接によらず、更に接着
剤やろう材を使用することもないので、この面からも
製造コスト面に優れている。又、接着剤を使用しない
ので、前述したこの種従来例のように、製造されたチタ
ンハニカムの強度,耐熱性,耐食性等が、接着剤の強
度,耐熱性,耐食性等にて、支配,決定されるようなこ
ともない。同様に、ろう材を使用しないので、前述し
たこの種従来例のように、母材たるチタンやチタン合金
(セル壁)がろう材にて浸食されるようなことはなく、
表面に剥離,穴等が形成されるエロージョン現象は発生
しない。又、前述したこの種従来例のように、母材たる
チタンやチタン合金(セル壁)とろう材との間に、固く
て脆い金属間化合物が生成されることもない。更に、前
述したこの種従来例のように、母材たるチタンやチタン
合金(セル壁)間に異種金属たるろう材が介在すること
に起因した、耐食性の低下も回避される。これらにより
本発明では、母材たるチタンやチタン合金本来の優れた
特性たる、強度,耐熱性,耐食性等が十分に生かされ、
特に強度,耐熱性,耐食性等に優れたチタンハニカムが
得られるようになる。
【0061】第3に、そして塗布された離型剤が、熱処
理に際し母材たるチタンやチタン合金と反応することは
ない。もって、脆化層を生じさせたり離型効果が失われ
ることも回避され、チタンハニカムが、切損事故,展張
困難,展張不能等もなく、確実に製造されるようにな
る。
【0062】すなわち、本発明に係るチタンハニカムの
製造方法は、拡散接合を利用した展張方式を採用してい
るので、条線状に拡散接合箇所を拡散接合するのに先立
ち、非接合箇所を、離型剤を塗布することにより設定し
ておく必要がある。そして本発明では、この離型剤とし
て、希土類元素の酸化物を採用すると共に、バインダー
として、金属元素を含まずしかも350℃未満で揮発し
てしまう有機系のものを採用してなる。そこで塗布した
後、拡散接合用に熱処理しても母材たるチタンやチタン
合金と反応することは、確実になくなる。つまり、前述
したように離型剤として六方晶窒化ホウ素を使用したこ
の種従来例・最近開発された製造方法のように、拡散接
合用の熱処理に際し、離型剤が塗布された母材つまり活
性金属たるチタンやチタン合金の表層部と反応して、硬
くて脆い金属間化合物を生成するようなことはなくな
り、母材の表層部に脆化層が生じ、表層部が脆化し割れ
等が発生することは防止される。
【0063】そこで、前述したこの種従来例・最近開発
された製造方法のように、離型剤が塗布された母材の破
断伸び量が低下することもなくなる。又、離型効果が失
われることも回避され、この離型剤が塗布された母材た
るチタンやチタン合金は、拡散接合用の熱処理の後、接
合することなく確実に離型されるようになり、特に0.
3μm以上の塗布厚で使用された場合は、確実な離型効
果が得られる。これらにより、本発明に係るチタンハニ
カムの製造方法では、展張時に引張力が加えられた際、
重積された母材たるチタンやチタン合金が切損すること
はなく、更に、伸び不足に起因して重積された母材の展
張が困難化することもなく、更には、離型効果が失われ
重積された母材間が拡散接合され全く展張不能となる事
態も発生せず、もって、チタンハニカムが確実に製造さ
れるようになる。
【0064】ところで、本発明のチタンハニカムの製造
方法において、離型剤の塗布厚に関しては、30μm以
下で使用された場合、そして希土類元素の酸化物の粉末
の粒径を30μm以下とした場合は、母材たるチタンや
チタン合金間の未接合箇所の発生、そしてチタンハニカ
ムにおけるセルの目飛びの発生が、確実に防止されるよ
うになる。又、酸化イットリウムを用いた場合は、特に
コスト面にも優れてなる。すなわち、本発明のチタンハ
ニカムの製造方法において、離型剤の希土類元素とし
て、各種のセラミック材料や電子部品等に広く用いられ
ている酸化イットリウムを使用した場合は、離型剤が非
常に安価となり、もって、この面からも製造コストに優
れるようになる。このように、この種従来例に存した課
題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕
著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチタンハニカムの製造方法につい
て、発明の実施の形態の説明に供する斜視説明図であ
り、(1)図は、準備された母材を、(2)図は、離型
剤を塗布した状態を、(3)図は、切断した状態を、
(4)図は、重積した状態を、(5)図は、拡散接合し
た状態を、(6)図は、展張した状態をそれぞれ示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、チタンハニ
カムの斜視図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供する原理説明図
であり、(1)図は、接合対象の1対の母材の要部を、
(2)図は、その重積状態を、(3)図は、その加熱,
加圧状態を(4)図は、拡散接合状態をそれぞれ示す。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、破断伸び量
と、離型剤中の酸化イットリウムの含有量との関係を示
す、グラフである。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、破断伸び量
と熱処理温度との関係を示す、グラフである。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、離型効果と
離型剤の塗布厚との関係を示す、領域図である。
【図7】同発明の実施の形態の説明に供し、チタンハニ
カムの接合状態と離型剤の塗布厚との関係を示す、領域
図である。
【符号の説明】
1 チタンハニカム 2 母材 3 地肌 4 酸化皮膜 5 離型剤 6 拡散接合箇所 7 セル壁 8 セル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まず、肉厚が極薄の箔状の純チタンやチ
    タン合金を母材として準備し、該母材について、離型剤
    を一定幅とピッチで、条線状に地肌を残しつつ所定間隔
    にて塗布した後、 複数枚の該母材を、該離型剤間に残され露出した地肌が
    半ピッチずつずれた位置関係で重積してから、該母材間
    を、接触した地肌にて条線状に拡散接合し、該拡散接合
    は、加圧しつつ熱処理を行い、もって該母材のチタンや
    合金元素が地肌間で拡散移動することにより行われ、 しかる後、重積方向に引張力を加えて展張することによ
    り、該母材が、条線状の拡散接合箇所の縁に沿って折曲
    されると共に、条線状の該拡散接合箇所以外の箇所が分
    離,離隔され、 もって、該母材をセル壁とし、該セル壁にて区画形成さ
    れた中空柱状の多数のセルの平面的集合体たるチタンハ
    ニカムを得る、チタンハニカムの製造方法において、 該離型剤として、希土類元素の酸化物の粉末とバインダ
    ーとが混合されてなり、液状やペースト状をなすものが
    用いられていること、を特徴とするチタンハニカムの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したチタンハニカムの製
    造方法において、該離型剤は、該希土類元素の酸化物が
    1重量%以上、該バインダーが99重量%未満の割合で
    混合されていること、を特徴とするチタンハニカムの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したチタンハニカムの製
    造方法において、該離型剤は、該希土類元素の酸化物と
    して酸化イットリウムが用いられていること、を特徴と
    するチタンハニカムの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したチタンハニカムの製
    造方法において、該離型剤は、塗布厚が0.3μm以上
    で30μm以下にて塗布されること、を特徴とするチタ
    ンハニカムの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項4に記載したチタン
    ハニカムの製造方法において、該離型剤は、該希土類元
    素の酸化物の粉末として、粒径が30μm以下のものが
    用いられていること、を特徴とするチタンハニカムの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載したチタンハニカムの製
    造方法において、該離型剤は、該バインダーとして有機
    系のものが用いられていること、を特徴とするチタンハ
    ニカムの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載したチタンハニカムの製
    造方法において、該離型剤は、該バインダーとして35
    0℃未満で揮発してしまう有機系のものが用いられてい
    ること、を特徴とするチタンハニカムの製造方法。
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