JP2000155327A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体チップ搭載の液晶表示装置において、
半導体チップ内の回路要素の機能が外乱光によって誤動
作を起こすことのないようにすることを目的とする。 【解決手段】 一対のガラス基板の互いの対向面に多数
の透明な制御電極細線を備え、前記一対のガラス基板の
対向間隙に液晶材料を封有し、前記ガラス基板の少なく
とも一方の面上の前記多数の透明な制御電極細線の導出
集合端部にチップ形の半導体素子を実装搭載し、前記チ
ップ形の半導体素子及び前記多数の透明な制御電極細線
の導出集合端部を光遮断材で包囲して前記半導体素子内
の回路要素の機能が外乱光によって誤動作を起こすこと
のないようにしたものである。
半導体チップ内の回路要素の機能が外乱光によって誤動
作を起こすことのないようにすることを目的とする。 【解決手段】 一対のガラス基板の互いの対向面に多数
の透明な制御電極細線を備え、前記一対のガラス基板の
対向間隙に液晶材料を封有し、前記ガラス基板の少なく
とも一方の面上の前記多数の透明な制御電極細線の導出
集合端部にチップ形の半導体素子を実装搭載し、前記チ
ップ形の半導体素子及び前記多数の透明な制御電極細線
の導出集合端部を光遮断材で包囲して前記半導体素子内
の回路要素の機能が外乱光によって誤動作を起こすこと
のないようにしたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、詳しくは、ガラス等の透明な絶縁性基板上にチップ
形の半導体素子を直接実装した、いわゆる、チップ オ
ン ガラス構造（Chip On Glass、以下、ＣＯＧ構造とい
う）の液晶表示装置に関するものである。
し、詳しくは、ガラス等の透明な絶縁性基板上にチップ
形の半導体素子を直接実装した、いわゆる、チップ オ
ン ガラス構造（Chip On Glass、以下、ＣＯＧ構造とい
う）の液晶表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のＣＯＧ構造の一般的な液晶表示装
置を図４及び図５を参照して、説明する。
置を図４及び図５を参照して、説明する。
【０００３】たとえば、従来のＣＯＧ構造液晶表示装置
は、図４の要部縦断面図に示されるように液晶表示パネ
ル１、半導体チップ２及び保護樹脂３を要部に備えてい
る。
は、図４の要部縦断面図に示されるように液晶表示パネ
ル１、半導体チップ２及び保護樹脂３を要部に備えてい
る。
【０００４】液晶表示パネル１を構成する一対のガラス
基板１１，１２のうち、一方のガラス基板１２上には、
互いに平行に配置された多数の透明な制御電極細線１３
が、また、他方のガラス基板１１上には、制御電極細線
１３と直交する方向に平行配置された多数の透明な制御
電極細線１４が、例えば、インジウム錫酸化物（以下、
ＩＴＯと称す）等の導電性の薄膜透明材料によって、そ
れぞれ、制御電極群として設けられ、一対のガラス基板
１１，１２の対向間隙に液晶材料１５を封有している。
基板１１，１２のうち、一方のガラス基板１２上には、
互いに平行に配置された多数の透明な制御電極細線１３
が、また、他方のガラス基板１１上には、制御電極細線
１３と直交する方向に平行配置された多数の透明な制御
電極細線１４が、例えば、インジウム錫酸化物（以下、
ＩＴＯと称す）等の導電性の薄膜透明材料によって、そ
れぞれ、制御電極群として設けられ、一対のガラス基板
１１，１２の対向間隙に液晶材料１５を封有している。
【０００５】なお、対向間隙及び液晶材料１５の封有部
は、一対のガラス基板１１，１２の四囲の端縁部に配さ
れるシールと称され、隔壁を兼ねる封止材１６で維持さ
れる。
は、一対のガラス基板１１，１２の四囲の端縁部に配さ
れるシールと称され、隔壁を兼ねる封止材１６で維持さ
れる。
【０００６】チップ形の半導体素子、すなわち、半導体
チップ２は、内部に液晶表示装置の駆動制御用信号発生
回路要素を備え、ガラス基板１２上に搭載の際に、その
回路要素から導出された駆動制御用信号端子が多数の突
起電極２１を介して多数の透明な制御電極細線１３にそ
のガラス基板封止部端外の導出集合端部１７で互いに対
向させて接続されており、この液晶表示装置は、半導体
チップ２の駆動制御用信号発生回路要素から出力される
駆動制御用の電気信号に基づいて、透明な各制御電極細
線１３，１４間の交差部で液晶材料１５に駆動電圧が印
加され、種々の画像パターンが表示されるようになって
いる。
チップ２は、内部に液晶表示装置の駆動制御用信号発生
回路要素を備え、ガラス基板１２上に搭載の際に、その
回路要素から導出された駆動制御用信号端子が多数の突
起電極２１を介して多数の透明な制御電極細線１３にそ
のガラス基板封止部端外の導出集合端部１７で互いに対
向させて接続されており、この液晶表示装置は、半導体
チップ２の駆動制御用信号発生回路要素から出力される
駆動制御用の電気信号に基づいて、透明な各制御電極細
線１３，１４間の交差部で液晶材料１５に駆動電圧が印
加され、種々の画像パターンが表示されるようになって
いる。
【０００７】さらに、ガラス基板１２上の半導体チップ
２及び制御電極細線１３の導出集合端部１７は、保護樹
脂３により被覆され、機械的ストレス並びに温度，外囲
気等の環境への耐性を向上させるように配慮されてい
る。
２及び制御電極細線１３の導出集合端部１７は、保護樹
脂３により被覆され、機械的ストレス並びに温度，外囲
気等の環境への耐性を向上させるように配慮されてい
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラス基板
１２上の端外部に配設された半導体チップ２及び透明な
制御電極細線１３の導出集合端部１７は、外からの機械
的ストレス並びに温度，外囲気等の環境への耐性ないし
保護はできるものの外界からの入射光、いわゆる、外乱
光が、大半の波長領域で通過し、前記半導体チップ２内
の回路機能の誤動作を引き起こす。すなわち、前記保護
樹脂があっても、外乱光Ａ，Ｂ，Ｃは、図５に示すよう
に典型的には矢印方向の侵入経路を経て通過してしま
い、その結果、半導体チップ２内の回路要素は、その機
能が外乱光によって、誤動作を起こすことがある。
１２上の端外部に配設された半導体チップ２及び透明な
制御電極細線１３の導出集合端部１７は、外からの機械
的ストレス並びに温度，外囲気等の環境への耐性ないし
保護はできるものの外界からの入射光、いわゆる、外乱
光が、大半の波長領域で通過し、前記半導体チップ２内
の回路機能の誤動作を引き起こす。すなわち、前記保護
樹脂があっても、外乱光Ａ，Ｂ，Ｃは、図５に示すよう
に典型的には矢印方向の侵入経路を経て通過してしま
い、その結果、半導体チップ２内の回路要素は、その機
能が外乱光によって、誤動作を起こすことがある。
【０００９】本発明の目的は、半導体チップ内の回路要
素の機能が外乱光によって誤動作を起こすことのないよ
うに、所定波長領域の外乱光を減衰ないしは遮光させる
機能をもたせた液晶表示装置を提供することにある。
素の機能が外乱光によって誤動作を起こすことのないよ
うに、所定波長領域の外乱光を減衰ないしは遮光させる
機能をもたせた液晶表示装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、一対の絶縁性基板の互いの対向面に多数の透明な制
御電極細線を配設し、かつ、その対向間隙に液晶材料を
封有し、前記絶縁性基板の少なくとも一方の面上の前記
多数の透明な制御電極細線の導出集合端部にチップ形の
半導体素子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及
び前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少な
くとも一方を光遮断材で包囲して前記半導体素子への外
光侵入を防御する構造になし、これにより、半導体素子
内の回路要素が機能の誤動作を起こすことのないように
したものである。
は、一対の絶縁性基板の互いの対向面に多数の透明な制
御電極細線を配設し、かつ、その対向間隙に液晶材料を
封有し、前記絶縁性基板の少なくとも一方の面上の前記
多数の透明な制御電極細線の導出集合端部にチップ形の
半導体素子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及
び前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少な
くとも一方を光遮断材で包囲して前記半導体素子への外
光侵入を防御する構造になし、これにより、半導体素子
内の回路要素が機能の誤動作を起こすことのないように
したものである。
【００１１】本発明の液晶表示装置は、一対の絶縁性基
板の互いの対向面に多数の透明な制御電極細線を配設
し、かつ、その対向間隙に液晶材料を封有し、前記絶縁
性基板の少なくとも一方の面上の前記液晶材料の封有領
域の外方に設けられた前記多数の透明な制御電極細線の
導出集合端部にチップ形の半導体素子を実装搭載し、前
記チップ形の半導体素子及び前記多数の透明な制御電極
細線の導出集合端部の少なくとも一方を所定波長領域の
外乱光を減衰ないしは遮光させる機能をもった樹脂材料
でなる光遮断材で包囲して前記半導体素子への外光侵入
を防御する構造になし、これにより半導体素子内の回路
要素の機能が、外乱光によって、誤動作を起こすことの
ないようにしたものである。
板の互いの対向面に多数の透明な制御電極細線を配設
し、かつ、その対向間隙に液晶材料を封有し、前記絶縁
性基板の少なくとも一方の面上の前記液晶材料の封有領
域の外方に設けられた前記多数の透明な制御電極細線の
導出集合端部にチップ形の半導体素子を実装搭載し、前
記チップ形の半導体素子及び前記多数の透明な制御電極
細線の導出集合端部の少なくとも一方を所定波長領域の
外乱光を減衰ないしは遮光させる機能をもった樹脂材料
でなる光遮断材で包囲して前記半導体素子への外光侵入
を防御する構造になし、これにより半導体素子内の回路
要素の機能が、外乱光によって、誤動作を起こすことの
ないようにしたものである。
【００１２】本発明の液晶表示装置は、一対の絶縁性基
板の互いの対向面に多数の透明な制御電極細線を配設
し、かつ、その対向間隙に液晶材料を封有し、前記絶縁
性基板の少なくとも一方の面上の前記多数の透明な制御
電極細線の導出集合端部にシリコン材でなるチップ形の
半導体素子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及
び前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少な
くとも一方を波長域９００ｎｍ〜１１００ｎｍの波長を
防御し得る光遮断材で包囲して前記半導体素子への外光
侵入を防御する構造になしたことにより半導体素子内の
回路要素の機能が誤動作を起こすことのないようにした
ものである。
板の互いの対向面に多数の透明な制御電極細線を配設
し、かつ、その対向間隙に液晶材料を封有し、前記絶縁
性基板の少なくとも一方の面上の前記多数の透明な制御
電極細線の導出集合端部にシリコン材でなるチップ形の
半導体素子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及
び前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少な
くとも一方を波長域９００ｎｍ〜１１００ｎｍの波長を
防御し得る光遮断材で包囲して前記半導体素子への外光
侵入を防御する構造になしたことにより半導体素子内の
回路要素の機能が誤動作を起こすことのないようにした
ものである。
【００１３】本発明の液晶表示装置は、光遮断材がＩＴ
Ｏ粉末粒子を配合した樹脂材料でなることにより、半導
体素子内の回路要素の機能が誤動作を起こすことのない
ようにしたものである。
Ｏ粉末粒子を配合した樹脂材料でなることにより、半導
体素子内の回路要素の機能が誤動作を起こすことのない
ようにしたものである。
【００１４】本発明の液晶表示装置は、一対のガラス基
板の互いの対向面に多数の透明な制御電極細線を備え、
前記一対のガラス基板の対向間隙に液晶材料を封有し、
前記ガラス基板の少なくとも一方の面上の前記多数の透
明な制御電極細線の導出集合端部にチップ形の半導体素
子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及び前記多
数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少なくとも一
方を光遮断材で包囲して前記半導体素子への外光侵入を
防御する構造になし、これにより、半導体素子内の回路
要素の機能が外乱光によって、誤動作を起こすことのな
いようにしたものである。
板の互いの対向面に多数の透明な制御電極細線を備え、
前記一対のガラス基板の対向間隙に液晶材料を封有し、
前記ガラス基板の少なくとも一方の面上の前記多数の透
明な制御電極細線の導出集合端部にチップ形の半導体素
子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及び前記多
数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少なくとも一
方を光遮断材で包囲して前記半導体素子への外光侵入を
防御する構造になし、これにより、半導体素子内の回路
要素の機能が外乱光によって、誤動作を起こすことのな
いようにしたものである。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いてより詳しく説明する。
いてより詳しく説明する。
【００１６】図１は、本発明の一実施の形態である液晶
表示装置を示す要部縦断面図であり、液晶表示パネル１
を構成する一対のガラス基板１１，１２のうち一方のガ
ラス基板１２上には互いに平行に配置された多数の透明
な制御電極細線１３が、また、他方のガラス基板１１上
には制御電極細線１３と直交する方向に平行配置された
多数の透明な制御電極細線１４が、それぞれ、制御電極
群として設けられ、一対のガラス基板１１，１２の対向
間隙に液晶材料１５を封有し、また、対向間隙が一対の
ガラス基板１１，１２の四囲の端縁部に配設されたシー
ルと称され隔壁を兼ねる封止材１６で維持される構造で
あることなど、各構成は従来のものと同じである。
表示装置を示す要部縦断面図であり、液晶表示パネル１
を構成する一対のガラス基板１１，１２のうち一方のガ
ラス基板１２上には互いに平行に配置された多数の透明
な制御電極細線１３が、また、他方のガラス基板１１上
には制御電極細線１３と直交する方向に平行配置された
多数の透明な制御電極細線１４が、それぞれ、制御電極
群として設けられ、一対のガラス基板１１，１２の対向
間隙に液晶材料１５を封有し、また、対向間隙が一対の
ガラス基板１１，１２の四囲の端縁部に配設されたシー
ルと称され隔壁を兼ねる封止材１６で維持される構造で
あることなど、各構成は従来のものと同じである。
【００１７】この液晶表示パネル１の一対のガラス基板
１１，１２の各対向表面にはＩＴＯ等の導電性の薄膜透
明材料が、例えばスパッタ法を用いた蒸着手段により形
成され、さらに、これは所望形状の多数の透明な制御電
極細線１３，１４に加工形成される。そして、多数の透
明な制御電極細線１３，１４は各ガラス基板上の封止部
端外の集合端部に導出され、互いに交差対向された制御
電極群として利用される。
１１，１２の各対向表面にはＩＴＯ等の導電性の薄膜透
明材料が、例えばスパッタ法を用いた蒸着手段により形
成され、さらに、これは所望形状の多数の透明な制御電
極細線１３，１４に加工形成される。そして、多数の透
明な制御電極細線１３，１４は各ガラス基板上の封止部
端外の集合端部に導出され、互いに交差対向された制御
電極群として利用される。
【００１８】即ち、一方のガラス基板１２上に形成され
る制御電極細線１３は微細間隔をもって多数のストライ
プ状にガラス基板１２の表示領域の全面に平行配置さ
れ、さらに、表示領域上から延長されてガラス基板１２
の縁端部分の非表示領域に導出され、そこに導出集合端
部１７が、いわゆる、引き回し配線として設けられてい
る。
る制御電極細線１３は微細間隔をもって多数のストライ
プ状にガラス基板１２の表示領域の全面に平行配置さ
れ、さらに、表示領域上から延長されてガラス基板１２
の縁端部分の非表示領域に導出され、そこに導出集合端
部１７が、いわゆる、引き回し配線として設けられてい
る。
【００１９】他方のガラス基板１１にも制御電極細線１
４が制御電極細線１３の配置方向と直交する方向に微細
間隔で多数のストライプ状にガラス基板１１の表示領域
の全面に平行配置され、表示領域上から延長されてガラ
ス基板１１の縁端部分の非表示領域に導出され、そこに
導出集合端部（引き回し配線）が設けられている。
４が制御電極細線１３の配置方向と直交する方向に微細
間隔で多数のストライプ状にガラス基板１１の表示領域
の全面に平行配置され、表示領域上から延長されてガラ
ス基板１１の縁端部分の非表示領域に導出され、そこに
導出集合端部（引き回し配線）が設けられている。
【００２０】ガラス基板１２上の非表示領域に延長して
導出された多数の透明な制御電極細線１３の導出集合端
部１７上にはチップ形の半導体素子、いわゆる、半導体
チップ２がその駆動制御用信号端子を導電性接着剤ある
いは半田，金バンプ等による多数の突起電極２１を介し
て、互いに対向させて接続した状態で搭載固定され、さ
らに、これら半導体チップ２上及び導出集合端部１７上
にはこれらを全域で被う光遮断材の樹脂４が塗布されて
いる。
導出された多数の透明な制御電極細線１３の導出集合端
部１７上にはチップ形の半導体素子、いわゆる、半導体
チップ２がその駆動制御用信号端子を導電性接着剤ある
いは半田，金バンプ等による多数の突起電極２１を介し
て、互いに対向させて接続した状態で搭載固定され、さ
らに、これら半導体チップ２上及び導出集合端部１７上
にはこれらを全域で被う光遮断材の樹脂４が塗布されて
いる。
【００２１】この液晶表示装置は半導体チップ２内の駆
動制御用信号発生回路要素から出力される駆動制御用の
電気信号に基づいて、透明な各制御電極細線１３，１４
間の交差部で液晶材料１５に駆動電圧が印加され、種々
の画像パターンが表示されるようになっている。
動制御用信号発生回路要素から出力される駆動制御用の
電気信号に基づいて、透明な各制御電極細線１３，１４
間の交差部で液晶材料１５に駆動電圧が印加され、種々
の画像パターンが表示されるようになっている。
【００２２】また、図には示されていないが必要に応じ
他方のガラス基板１１上にもその制御電極細線１４の導
出集合端部に半導体チップを配設してもよい。
他方のガラス基板１１上にもその制御電極細線１４の導
出集合端部に半導体チップを配設してもよい。
【００２３】図２は、図１に示す一実施の形態の液晶表
示装置の場合の代表的な外乱光Ａ，Ｂ，Ｃの進入経路を
概説する説明略図である。図２に示すように外乱光Ａ，
Ｂ，Ｃは半導体チップ２及び導出集合端部１７を全域で
被う光遮断材の樹脂４によって減衰，遮光される。
示装置の場合の代表的な外乱光Ａ，Ｂ，Ｃの進入経路を
概説する説明略図である。図２に示すように外乱光Ａ，
Ｂ，Ｃは半導体チップ２及び導出集合端部１７を全域で
被う光遮断材の樹脂４によって減衰，遮光される。
【００２４】なお、ガラス基板１２上の非表示領域に延
長された多数の透明な制御電極細線１３の導出集合端部
１７上には半導体チップ２の駆動制御用信号端子を多数
の突起電極２１を介して接続する際にその接続性を向上
させるためにニッケル，銅，金等の金属の単層あるいは
積層を蒸着工程やめっき工程などによって選択的に形成
しておくとこの金属層が例えば図２に示す外乱光Ｃのよ
うな進入経路を遮断することにも有効に作用する。
長された多数の透明な制御電極細線１３の導出集合端部
１７上には半導体チップ２の駆動制御用信号端子を多数
の突起電極２１を介して接続する際にその接続性を向上
させるためにニッケル，銅，金等の金属の単層あるいは
積層を蒸着工程やめっき工程などによって選択的に形成
しておくとこの金属層が例えば図２に示す外乱光Ｃのよ
うな進入経路を遮断することにも有効に作用する。
【００２５】半導体チップ２及び導出集合端部１７を全
域で被う光遮断材は可視域から赤外域におよぶ外乱光を
遮光ないしは減衰させる機能を有するものが適当である
が、半導体チップ２がシリコンを基材として形成されて
いることから半導体チップ２内の回路要素の機能が誤動
作を引き起こす可能性の高い特定波長光の９００ｎｍ〜
１１００ｎｍの領域の波長を減衰ないし遮光させるよう
に構成することがとりわけ有効である。
域で被う光遮断材は可視域から赤外域におよぶ外乱光を
遮光ないしは減衰させる機能を有するものが適当である
が、半導体チップ２がシリコンを基材として形成されて
いることから半導体チップ２内の回路要素の機能が誤動
作を引き起こす可能性の高い特定波長光の９００ｎｍ〜
１１００ｎｍの領域の波長を減衰ないし遮光させるよう
に構成することがとりわけ有効である。
【００２６】この機能を発揮する材料として光遮断材の
樹脂４の中に例えばＩＴＯ粉末粒子を好ましくは重量比
４〜３０ｗｔ％で配合すればよく、最適量として１６ｗ
ｔ％で配合することにより半導体チップ内の回路要素の
機能が誤動作する波長領域光を選択的に減衰ないし遮断
することが可能となる。
樹脂４の中に例えばＩＴＯ粉末粒子を好ましくは重量比
４〜３０ｗｔ％で配合すればよく、最適量として１６ｗ
ｔ％で配合することにより半導体チップ内の回路要素の
機能が誤動作する波長領域光を選択的に減衰ないし遮断
することが可能となる。
【００２７】図３は、本発明の別の実施の形態である液
晶表示装置を示す要部縦断面図である。図１の構成と比
較して、光遮断材の樹脂４が半導体チップ２上には塗布
されずに導出集合端部１７上にのみ塗布されたものであ
り、その他の構成は図１と同じである。図５における外
乱光Ａは、液晶表示装置を機器に実装する際の実装方法
によっては機器の筐体（図示せず）により遮光されるの
で、外乱光Ａによる影響を受けにくい場合がある。この
場合、外乱光Ｂを遮光すればよく、導出集合端部１７上
のみに光遮断材の樹脂４を塗布し、半導体チップ２の側
面からの外乱光を遮断し、半導体チップ２内の回路機能
の誤動作を防ぐことができる。
晶表示装置を示す要部縦断面図である。図１の構成と比
較して、光遮断材の樹脂４が半導体チップ２上には塗布
されずに導出集合端部１７上にのみ塗布されたものであ
り、その他の構成は図１と同じである。図５における外
乱光Ａは、液晶表示装置を機器に実装する際の実装方法
によっては機器の筐体（図示せず）により遮光されるの
で、外乱光Ａによる影響を受けにくい場合がある。この
場合、外乱光Ｂを遮光すればよく、導出集合端部１７上
のみに光遮断材の樹脂４を塗布し、半導体チップ２の側
面からの外乱光を遮断し、半導体チップ２内の回路機能
の誤動作を防ぐことができる。
【００２８】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の液晶表
示装置によるとチップ形の半導体素子内の回路要素の機
能が光誤動作を引き起こす波長領域の光に対してその波
長領域の光を減衰ないし遮光する機能のある樹脂材料で
もって、チップ形の半導体素子及び多数の透明な制御電
極細線の導出集合端部の少なくとも一方を被う保護材と
して配置することにより外乱光によるチップ形の半導体
素子内の回路要素の機能の誤動作を防止することが可能
となり、かかる液晶表示装置の信頼性向上を達成するこ
とができる。
示装置によるとチップ形の半導体素子内の回路要素の機
能が光誤動作を引き起こす波長領域の光に対してその波
長領域の光を減衰ないし遮光する機能のある樹脂材料で
もって、チップ形の半導体素子及び多数の透明な制御電
極細線の導出集合端部の少なくとも一方を被う保護材と
して配置することにより外乱光によるチップ形の半導体
素子内の回路要素の機能の誤動作を防止することが可能
となり、かかる液晶表示装置の信頼性向上を達成するこ
とができる。
【図１】本発明の一実施の形態による液晶表示装置の要
部縦断面図
部縦断面図
【図２】本発明の一実施例装置における外乱光進入経路
を示す説明略図
を示す説明略図
【図３】本発明の別の実施の形態による液晶表示装置の
要部縦断面図
要部縦断面図
【図４】従来例装置の要部縦断面図
【図５】従来例装置における外乱光進入経路を示す説明
略図
略図
１ 液晶表示パネル ２ 半導体チップ ３ 保護樹脂 ４ 光遮断材の樹脂 １１ ガラス基板 １２ ガラス基板 １３ 制御電極細線 １４ 制御電極細線 １５ 液晶材料 １６ 封止材 １７ 導出集合端部 ２１ 突起電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 武征 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 2H092 GA32 GA60 HA06 HA12 HA28 MA05 MA33 MA34 NA17 NA25 PA06 PA12 5C094 AA25 AA48 AA53 BA43 CA19 DA09 DB01 EA04 EA05 EB02 ED15 FB01 FB02 GB01 JA11
Claims (6)
- 【請求項１】 一対の絶縁性基板の互いの対向面に多数
の透明な制御電極細線を配設し、かつ、その対向間隙に
液晶材料を封有し、前記絶縁性基板の少なくとも一方の
面上の前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部に
チップ形の半導体素子を実装搭載し、前記チップ形の半
導体素子及び前記多数の透明な制御電極細線の導出集合
端部の少なくとも一方を光遮断材で包囲して前記半導体
素子への外光侵入を防御する構造になした液晶表示装
置。 - 【請求項２】 一対の絶縁性基板の互いの対向面に多数
の透明な制御電極細線を配設し、かつ、その対向間隙に
液晶材料を封有し、前記絶縁性基板の少なくとも一方の
面上の前記液晶材料の封有領域の外方に設けられた前記
多数の透明な制御電極細線の導出集合端部にチップ形の
半導体素子を実装搭載し、前記チップ形の半導体素子及
び前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部の少な
くとも一方を所定波長領域の外乱光を減衰ないしは遮光
させる機能をもった樹脂材料でなる光遮断材で包囲して
前記半導体素子への外光侵入を防御する構造になした液
晶表示装置。 - 【請求項３】 一対の絶縁性基板の互いの対向面に多数
の透明な制御電極細線を配設し、かつ、その対向間隙に
液晶材料を封有し、前記絶縁性基板の少なくとも一方の
面上の前記多数の透明な制御電極細線の導出集合端部に
シリコン材でなるチップ形の半導体素子を実装搭載し、
前記チップ形の半導体素子及び前記多数の透明な制御電
極細線の導出集合端部の少なくとも一方を波長域９００
ｎｍ〜１１００ｎｍの波長を防御し得る光遮断材で包囲
して前記半導体素子への外光侵入を防御する構造になし
た液晶表示装置。 - 【請求項４】 光遮断材がインジウム錫酸化物粉末粒子
を配合した樹脂材料でなる請求項１〜３のいずれか１つ
に記載の液晶表示装置。 - 【請求項５】 絶縁性基板が透光性材料でなる請求項１
〜４のいずれか１つに記載の液晶表示装置。 - 【請求項６】 一対のガラス基板の互いの対向面に多数
の透明な制御電極細線を備え、前記一対のガラス基板の
対向間隙に液晶材料を封有し、前記ガラス基板の少なく
とも一方の面上の前記多数の透明な制御電極細線の導出
集合端部にチップ形の半導体素子を実装搭載し、前記チ
ップ形の半導体素子及び前記多数の透明な制御電極細線
の導出集合端部の少なくとも一方を光遮断材で包囲して
前記半導体素子への外光侵入を防御する構造になした液
晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10329047A JP2000155327A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10329047A JP2000155327A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000155327A true JP2000155327A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18217026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10329047A Pending JP2000155327A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000155327A (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0769632A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-03-14 | Mitsubishi Materials Corp | 赤外線カットオフ粉末 |
| WO1998005999A1 (fr) * | 1996-08-06 | 1998-02-12 | Seiko Epson Corporation | Affichage a cristaux liquides et materiel electronique l'utilisant |
| JPH10168411A (ja) * | 1996-12-06 | 1998-06-23 | Seiko Epson Corp | 異方性導電接着剤、液晶表示装置及び電子機器 |
| JPH10239677A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-11 | Optrex Corp | 液晶表示装置 |
| JPH1124605A (ja) * | 1997-06-30 | 1999-01-29 | Optrex Corp | 液晶表示素子およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-11-19 JP JP10329047A patent/JP2000155327A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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