JP2000153547A - シート成形装置 - Google Patents

シート成形装置

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JP2000153547A
JP2000153547A JP10346556A JP34655698A JP2000153547A JP 2000153547 A JP2000153547 A JP 2000153547A JP 10346556 A JP10346556 A JP 10346556A JP 34655698 A JP34655698 A JP 34655698A JP 2000153547 A JP2000153547 A JP 2000153547A
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JP
Japan
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roll
sheet
molten resin
touch roll
cracks
Prior art date
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Pending
Application number
JP10346556A
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English (en)
Inventor
Koji Mizunuma
巧治 水沼
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Tダイ法タッチロール方式のシート成形装置
において安定したシート成形品質を提供することを目的
としている。 【解決手段】 キャストロールの表面材質をサージェン
ト浴法工業用クロムめっきとし、タッチロールの表面材
質を高効率浴法工業用クロムめっきとし、かつ両ロール
表面を同一面粗度に研磨仕上げした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTダイ法タッチロー
ル方式のシート成形装置に係り、特にキャストロール、
タッチロールの表面材質に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタッチロール方式のシート成形装
置は、図4に示すように、溶融樹脂を押出す図示せぬ押
出機と、同押出機から押出された溶融樹脂をシート状に
成形するTダイ1と、フレーム(図示せず)に回転可能
に軸支されたキャストロール2と、押圧機構(図示せ
ず)に回転可能に軸支された金属タッチロール20と、
キャストロール2に押圧機構(図示せず)に回転可能に
軸支された冷却ロール3から構成されている。そしてこ
れらキャストロール2、金属タッチロール20および冷
却ロール3は所定の温度にすべく、冷却水がそのロール
内部を循環している。Tダイ1からシート状に成形され
た溶融樹脂は一旦キャストロール2と金属タッチロール
20の間でいわゆるバンクBを形成する。キャストロー
ル2は所定の速度で矢印D方向に回転し、金属タッチロ
ール20も矢印C方向に回転して、溶融樹脂シートSを
冷却ロール3の方向へ搬送する一方、溶融樹脂シートS
を金属タッチロール20の押圧機構でキャストロール2
の外周面へ所定の接触圧により押し付け、表面を平滑化
して均一な厚さに成形する。さらにキャストロール2と
矢印E方向に回転する冷却ロール3により、溶融樹脂シ
ートSを表面を平滑化すると共に冷却する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多くの場合、シート成
形品厚み等からなるシート成形品質の点で、キャストロ
ール2と金属タッチロール20の両ロール表面材質は共
にサージェント浴法工業用クロムめっき後、同一面粗度
(0.2S〜0.4S)に研磨仕上げされている。そし
て、両ロール表面の粗さは同等であるが、クロムめっき
表面のクラック深さはめっき処理後のままである。従っ
て、溶融シートSは両ロールで押圧通過する際にそのク
ラックに入り込み、金属タッチロール20よりもキャス
トロール2の表面でのクラック深さが大きい場合には、
キャストロール2側に引き込まれ、冷却ロール3へ搬送
される。反対に、キャストロール2よりも金属タッチロ
ール20の表面でのクラック深さが大きい場合には、溶
融シートSは金属タッチロール20側に引き込まれ、す
きまAを生じ、均一な厚さに成形できずシート成形品質
を大きく損なうことになる。この2つの状態が繰り返さ
れたシート成形運転が行われる。
【0004】本発明は、前述した問題を解決し、Tダイ
法タッチロール方式のシート成形装置において安定した
シート成形品質を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、押出機先端に取り付けたTダイから溶融樹脂
を互いに隣接して内側方向に回転するキャストロールと
タッチロールとの間に供給してシートを成形するシート
成形装置において、前記キャストロールの表面材質をサ
ージェント浴法工業用クロムめっきとし、前記タッチロ
ールの表面材質を高効率浴法工業用クロムめっきとし、
かつ両ロール表面を同一面粗度に研磨仕上げしたもので
ある。
【0006】このように構成することにより、溶融樹脂
シートが金属タッチロール側に引き込まれることなくキ
ャストロールから冷却ロールへ搬送され均一の厚さに成
形される。ひいては、シート成形品質が安定するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施
の形態であるシート成形装置であり、本発明の金属タッ
チロール10およびキャストロール2を除く部材は従来
例と同一につき説明を省略する。「表面技術」 Vo
l.41、No.11(1990年社団法人 表面技術
協会発行)の頁15〜頁21においては、工業用クロム
めっきのめっき浴にサージェント浴法(普通浴法とも呼
ばれる)と高効率浴法が記載されている。そのクラック
数はサージェント浴法が50〜300個/cm、高効率
浴法が400〜1200個/cmと記載され、特に高効
率浴はショックアブゾーバー用ロッド、油圧シャフト、
グラビアロール、各種機械部品などでかなり広範囲に使
われている旨の記載がある。
【0008】そこで、キャストロール2の表面材質は従
来どうりサージェント浴法工業用クロムめっきとし、金
属タッチロール10の表面材質を高効率浴法工業用クロ
ムめっきとし、かつ溶融シートS両面の平滑化と均一な
厚さ成形の点から両ロール表面を同一面粗度(0.2S
〜0.4S)に研磨仕上げする。
【0009】ここで、両ロールの表面での断面拡大図を
図2および図3に示す。図3は、キャストロール2の表
面でのサージェント浴法工業用クロムめっきのクラック
断面拡大図を示し、クラック深さは約20μmと深く、
クラック数は少ない。図2は、金属タッチロール10の
表面での高効率浴法工業用クロムめっきのクラックの断
面拡大図を示し、クラック深さは約8μmと浅く、クラ
ック数は多い。そして、共にめっき厚さは50μmとし
た。
【0010】次に、本装置の作用について説明する。図
1に示すように、キャストロール2の表面はサージェン
ト浴法工業用クロムめっきとしたのでクラックは深く、
溶融樹脂シートSはクラックに入り込みキャストロール
2側に貼り付く。一方、金属タッチロール10の表面は
高効率浴法工業用クロムめっきとしたのでクラックは浅
く、クラックから剥離し易く金属タッチロール10側に
引き込まれることなくキャストロール2から冷却ロール
3へ搬送され均一の厚さに成形される。しかも、溶融樹
脂シートSを金属タッチロール10の押圧機構でキャス
トロール2の外周面へ所定の接触圧により押し付けるこ
とが安定して行えるので溶融シートS両面を平滑化する
と共に均一な厚さで成形できる。
【0011】この場合の本シート成形装置による実施例
と従来シート成形装置による比較例1および2を表にま
とめる。
【0012】
【表1】
【0013】タッチロール表面材質をサージェント浴法
とした比較例1および2のうちシート成形厚さムラにつ
いて見ると、比較例1ではシート成形品厚さムラは全く
安定しなかった(X印)。比較例2では押出量およびラ
イン速度を1/3に落として成形したが、シート成形品
厚さムラが不連続に発生した(△印)。それに対し、タ
ッチロール表面材質を高効率浴法とした本実施例ではシ
ート成形品厚さムラがなく(○印)、かつ高押出量、高
ライン速度で成形できた。なお、本実施例ではキャスト
ロールと金属タッチロールの間でバンクを形成している
が、バンクを形成しないシート成形にも適用できる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明のシート成形装
置は、キャストロールの表面材質をサージェント浴法工
業用クロムめっきとし、金属タッチロールの表面材質を
高効率浴法工業用クロムめっきとし、かつ両ロール表面
を同一面粗度に研磨仕上げしたので、溶融シートが金属
タッチロール側に引き込まれることなく、安定したシー
ト成形品質を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図。
【図2】金属タッチロールの表面でのクロムめっきのク
ラックを示す断面拡大図。
【図3】キャストロールの表面でのクロムめっきのクラ
ックを示す断面拡大図。
【図4】従来の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
1 Tダイ 2 キャストロール 3 冷却ロール 10 金属タッチロール 20 金属タッチロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機先端に取り付けたTダイから溶融
    樹脂を互いに隣接して内側方向に回転するキャストロー
    ルとタッチロールとの間に供給してシートを成形するシ
    ート成形装置において、前記キャストロールの表面材質
    をサージェント浴法工業用クロムめっきとし、前記タッ
    チロールの表面材質を高効率浴法工業用クロムめっきと
    し、かつ両ロール表面を同一面粗度に研磨仕上げしたこ
    とを特徴とするシート成形装置。
JP10346556A 1998-11-19 1998-11-19 シート成形装置 Pending JP2000153547A (ja)

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JP10346556A JP2000153547A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 シート成形装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019181752A1 (ja) 2018-03-22 2019-09-26 株式会社カネカ アクリル系樹脂フィルム、積層フィルム、積層フィルムの製造方法、及び成形品
WO2022137768A1 (ja) 2020-12-25 2022-06-30 株式会社カネカ 積層体およびその利用
WO2022185815A1 (ja) 2021-03-05 2022-09-09 株式会社カネカ 積層体およびその製造方法

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