JP2000151989A - 画像データ補間方法、画像データ補間装置および画像データ補間プログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像データ補間方法、画像データ補間装置および画像データ補間プログラムを記録した媒体

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JP2000151989A
JP2000151989A JP10316455A JP31645598A JP2000151989A JP 2000151989 A JP2000151989 A JP 2000151989A JP 10316455 A JP10316455 A JP 10316455A JP 31645598 A JP31645598 A JP 31645598A JP 2000151989 A JP2000151989 A JP 2000151989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理速度を重視するか画質を重視するかによ
ってニアリスト法かキュービック法かを切り換えていた
が、ユーザからは画質を劣化させることなくより高速な
処理が望まれていた。 【解決手段】 RGB成分を含んでいたり、YUV成分
を含んでいたりする画像データについて、その構成要素
に対して一律に一つの補間処理を実行するのではなく、
その構成要素ごとに補間処理を変え(ステップ151,
152,155,156,157,158)、例えば、
人間の視覚感度が鈍い成分については補間精度を低くし
て演算処理量を低減させたり、画素密度自体が低いとい
うように情報量が減っている成分についても補間精度を
低くして演算処理量を低減させることにより、画質を維
持しつつ全体の演算処理量を低減させることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ補間方
法、画像データ補間装置および画像データ補間プログラ
ムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどで画像を扱う際には、
画像をドットマトリクス状の画素で表現し、各画素を階
調値で表している。例えば、コンピュータの画面で水平
方向に640ドット、垂直方向に480ドットの画素で
写真やコンピュータグラフィックスを表示することが多
い。
【0003】一方、カラープリンタの性能向上がめざま
しく、そのドット密度は720dpiというように極め
て高精度となっている。すると、640×480ドット
の画像をドット単位で対応させて印刷させようとすると
極めて小さくなってしまう。この場合、階調値も異なる
上、解像度の意味合い自体が異なるのであるから、ドッ
ト間を補間して印刷用のデータに変換しなければならな
い。従来、このような場合にドットを補間する手法とし
て、最近隣内挿法(ニアリストネイバ補間:以下、ニア
リスト法と呼ぶ)や、3次たたみ込み内挿法(キュービ
ックコンボリューション補間:以下、キュービック法と
呼ぶ)などの手法が知られている。
【0004】ところで、ニアリスト法は演算処理が簡易
である反面、画質の面で補間精度が高いとはいえない。
一方、キュービック法は画質の面で補間精度が高いので
良好にも思われるが、演算処理の負担が大きい。従っ
て、従来は時間がかかってもよいか否かに応じてニアリ
スト法かキュービック法かを決定していた。また、その
選択をユーザに委ね、良好な画質を望む場合には時間が
かかってしまうことを前提としてキュービック法を選択
できるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の手法に
おいては、処理速度を重視するか画質を重視するかによ
ってニアリスト法かキュービック法かを切り換えていた
が、ユーザからは画質を劣化させることなくより高速な
処理が望まれていた。本発明は、上記課題にかんがみて
なされたもので、画質を劣化させることなくより高速に
画素補間を実現することが可能な画像データ補間方法、
画像データ補間装置および画像データ補間プログラムを
記録した媒体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、カラーの自然画像をドッ
トマトリクス状の画素で表現するとともに、各画素の色
調や明るさを表現するために複数の構成要素ごとにその
階調値で程度を表すようにした画像データを取得する画
像データ取得工程と、各構成要素の特性に応じて補間処
理を対応付け、最適な組み合わせで補間処理を実行する
構成要素別画素補間工程と、補間された画像データを出
力する画像データ出力工程とを実行する構成としてあ
る。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、その対象とする画像データがカラーの自
然画像をドットマトリクス状の画素で表現し、各画素の
色調や明るさを表現するために複数の構成要素ごとにそ
の階調値で程度を表すようにしたものであり、画像デー
タ取得工程にてこの画像データを取得すると、構成要素
別画素補間工程では各構成要素の特性に応じて補間処理
を対応付け、最適な組み合わせで補間処理を実行する。
そして、続く画像データ出力工程でこの補間された画像
データを出力する。
【0008】すなわち、画像データの各構成要素につい
て一律に一つの補間処理を実行するのではなく、その構
成要素ごとに補間処理を変えている。その前提として、
各構成要素について補間処理を高精度にすることが必ず
しも画質に比例しない場合があるからである。従って、
高精度に補間処理することがあまり画質に寄与しない構
成要素については演算処理を簡易なものとし、補間処理
の精度が敏感に画質に影響を与えるような構成要素につ
いては演算処理の負荷は大きいものの高精度な補間処理
を対応づけて組み合わせることが妥当である。
【0009】画像データの構成要素の最も顕著な一例を
採用する画像データ補間方法として、請求項2にかかる
発明は、請求項1に記載の画像データ補間方法におい
て、上記構成要素として表色空間の座標軸を採用する構
成してある。画像データは一次元的な表現は不便である
ので多次元的な表現が好ましく、多次元的に表現するこ
とによって表色空間を表す。従って、かかる表色空間で
はその座標軸に一連の関連性があり、座標軸ごとに補間
処理の負担と効果との対応関係が異なることが多い。こ
のため、座標軸を基準として補間処理を変えることによ
り、最適な結果を導出させうる。
【0010】表色空間の座標軸を構成要素として補間処
理を対応づける一例として、請求項3にかかる発明は、
請求項2に記載の画像データ補間方法において、上記表
色空間は色分解された各要素色の座標軸を有するととも
に各要素色に対する人の視覚感度の相違に基づいて補間
精度の異なる補間処理を組み合わせた構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明において
は、表色空間が色分解した複数の要素色によって表され
ているが、ここにおいて各要素色に対する人の視覚感度
が相違することが多い。例えば、光の三原色として表さ
れるR(赤)、G(緑)、B(青)の場合、青に対する
人の視覚感度は低い。従って、青の成分について演算処
理が簡易なものを実行したとしても補間結果はあまり劣
化しない。すなわち、各要素色に対する人の視覚感度の
相違に着眼し、感度の鋭い要素色に精度の高い補間処理
を対応づけつつ、感度の鈍感な要素色に精度の低い補間
処理を対応づければ、画質の劣化を感じさせることなく
全体の演算処理量は低減する。
【0011】表色空間における他の座標軸における適用
例として、請求項4にかかる発明は、請求項2に記載の
画像データ補間方法において、上記表色空間は輝度成分
座標軸と色差成分座標軸とを有するとともに、上記構成
要素別画素補間工程では、輝度成分の構成要素について
色差成分の構成要素よりも補間精度の高い補間処理を組
み合わせた構成としてある。上記のように構成した請求
項4にかかる発明においては、上記表色空間は輝度成分
座標軸と色差成分座標軸とを有しており、この場合に、
上記構成要素別画素補間工程では、輝度成分の構成要素
について補間処理を実行する際に色差成分の構成要素に
ついて実行する補間処理よりも補間精度を高くしてい
る。
【0012】例えば、テレビジョン放送の例からも明ら
かなように、情報量としては輝度信号の方が色差信号よ
りも絶対的に多い。別の言葉で表せば輝度信号を変調す
るのに要する周波数帯域の方が色差信号を変調するのに
要する周波数帯域より広くなるのと同様である。このよ
うに輝度と色差とでは元々の情報量に偏りがあるため、
情報量の多い輝度に演算処理を要する補間精度の高い補
間処理を実行し、情報量の少ない色差にはあまり演算処
理を要しない補間精度の低い補間処理を実行している。
【0013】構成要素自体に他の構成要素との性質的な
差異がある場合以外に、構成要素自体には差異が無くて
も別の要因によって実質的な差異が表れることもある。
そのような場合に適用される一例として、請求項5にか
かる発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画
像データ補間方法において、上記画像データは構成要素
ごとに実質的に相違する画素密度で構成され、上記構成
要素別画素補間工程では高密度の構成要素に対して補間
精度の高い補間処理を割り当てて実行する構成としてあ
る。
【0014】例えば、画像データの構成要素が各構成要
素ごとに実質的に相違する画素密度で構成されることが
ある。この場合、画素密度の低い構成要素は他の構成要
素と比較すると重要度が低かったり、情報量が多くない
という背景に基づいて画素密度が低くなっていることが
多い。従って、上記のように構成した請求項5にかかる
発明においては、高密度の構成要素に対して補間精度の
高い補間処理を割り当てて実行し、情報量の多い構成要
素に対して重点的に演算処理量の負担を割くようにして
いる。
【0015】一方、画像データを取得する工程は既に用
意されている画像データをそのまま入力するだけにとど
まらず、画像データを生成する工程であるとか加工処理
する工程などを含むものであっても構わない。従って、
処理の全体としてみると表色空間の変換が必要な場合も
あり、そのような場合に好適な例として、請求項6にか
かる発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画
像データ補間方法において、上記画像データ取得工程で
は、前準備として入力した画像データの表色空間を変換
する構成としてある。
【0016】先の例に照らしてみると、最初の画像デー
タにおいては構成要素間に重要度の差異がなかったもの
の、後工程で要求される表色空間が輝度と色差の構成要
素を必要とする場合には構成要素間に重要度のばらつき
が生じるわけであり、このような変換が必要な場合には
本発明が好適に適用されうる。従って、上記のように構
成した請求項6にかかる発明においては、画像データ取
得工程を実施する際に入力した画像データの表色空間を
変換し、これに対して上述したような画素補間処理を実
行した画像データを出力するので、以後の工程では画質
が劣化することなく高速に画素補間処理された画像デー
タを得られることになる。
【0017】ところで、画像データ取得工程が画像を取
り込む工程も含む例として、デジタルスチルカメラなど
のような撮像機器に適用されることもある。デジタルス
チルカメラの場合、固体撮像素子で撮影を行うが、単板
の固体撮像素子ではドットマトリクス状に感光素子を配
置しながらRGBの三色を表現するのであるから、全感
光素子をRGBの三色に割り振って利用することにな
る。従って、碁盤の升目のように感光素子が配置されて
いれば、RGBのそれぞれは歯抜けの状態で割り振ら
れ、現実にはかかる歯抜けの状態で受光しながらも画像
データとして出力する際にはRGBのそれぞれが碁盤の
升目の全てにデータを持つように欠けている画素のデー
タを演算で算出している。
【0018】このようにして画素のデータを補充する場
合、各要素色ごとに密度が均一でないことなどから画像
データににじみが発生することが知られている。これを
解消するには画像、特に色差をぼかす処理が有用である
ので、にじみを消すために画像をぼかす画像処理が別途
行われている。このような背景の下で有効なのが請求項
7にかかる発明であり、請求項1〜請求項6のいずれか
に記載の画像データ補間方法において、上記画像データ
取得工程では、複数の要素色の色フィルタがドットマト
リクス状に配置された単板の固体撮像素子にて撮像され
た後、各要素色ごとに欠陥画素を演算にて補充して生成
された画像データを取得するとともに、上記構成要素別
画素補間工程では、同画像データの構成要素である色差
について画素をぼけさせる補間処理を実行する構成とし
てある。
【0019】上記のように構成した請求項7にかかる発
明においては、画像データとして入力されているのは、
上述したように、複数の要素色の色フィルタがドットマ
トリクス状に配置された単板の固体撮像素子にて撮像さ
れた後、各要素色ごとに欠陥画素を演算にて補充して生
成されたものである。従って、にじみが生じてしまうこ
とは避けられない。ここにおいて、色差について演算処
理の負荷が大きくない補間処理として画素をぼけさせる
補間処理を対応づけておく。この結果、本来の補間とい
う目的を果たしつつも、これと併せてにじみを低減させ
る効果を生じさせることになる。
【0020】同様に、画像データを出力する工程といっ
ても画素補間した画像データを後工程に受け渡すだけに
とどまらず、画像データからプリントアウトする工程で
あるとかデータ形式を変換する加工処理を行なう工程な
どを含むものであっても構わない。このような場合、後
工程で要求される画像データの構成要素には上述したよ
うな偏りがあるものとすると、単に表色空間を変換する
ことによって本来の情報量が減ってしまうことになりか
ねない。すなわち、せっかく情報量の多い画像データで
あったにもかかわらず、そのようになってしまうのは残
念である。このような場合に好適な一例として、請求項
8にかかる発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記
載の画像データ補間方法において、上記構成要素別画素
補間工程では、画像密度を向上させ、上記画像データ出
力工程では、情報精度を劣化させることになる画像デー
タの形式変換を実行する構成としてある。
【0021】上記のように構成した請求項8にかかる発
明においては、予め演算処理に大きな負担をかけること
なく高画質を維持できる構成要素別画素補間工程で画像
密度を向上させておき、画像データ出力工程では情報精
度を劣化させることになる画像データの形式変換を行な
う。このようにすると、画像密度を上げてから画像デー
タの形式変換を行うだけのようであるが、情報量の少な
い構成要素に対してデータが割り振られる際に、情報の
落ちが少なくなるといえる。実質的にみても情報量が劣
化するようなデータ形式であるものの、画像密度は高く
なっているので両者を相殺したときに全体としては以前
のデータ形式に近い情報量を維持しているといえるから
である。
【0022】このように、画像データの各構成要素につ
いて一律に一つの補間処理を実行するのではなく、その
構成要素ごとに補間処理を変える手法は実体のある装置
において実現され、その意味で本発明を実体のある装置
としても適用可能であることは容易に理解できる。この
ため、請求項9にかかる発明は、カラーの自然画像をド
ットマトリクス状の画素で表現するとともに、各画素の
色調や明るさを表現するために複数の構成要素ごとにそ
の階調値で程度を表すようにした画像データを取得する
画像データ取得手段と、各構成要素の特性に応じて補間
処理を対応付け、最適な組み合わせで補間処理を実行す
る構成要素別画素補間手段と、補間された画像データを
出力する画像データ出力手段とを実行する構成としてあ
る。
【0023】すなわち、実体のある装置としても有効で
あることに相違はない。このような画像データ補間装置
は単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込ま
れた状態で他の方法とともに実施されることもあるな
ど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含
むものである。従って、ソフトウェアであったりハード
ウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。発
明の思想の具現化例として画像データ補間方法を実施す
るソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを
記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用され
るといわざるをえない。
【0024】その一例として、請求項10にかかる発明
は、カラーの自然画像をドットマトリクス状の画素で表
現するとともに、各画素の色調や明るさを表現するため
に複数の構成要素ごとにその階調値で程度を表すように
した画像データについてコンピュータにて画素を補間す
る画像データ補間プログラムを記録した媒体であって、
上記画像データを取得する画像データ取得ステップと、
各構成要素の特性に応じて補間処理を対応付け、最適な
組み合わせで補間処理を実行する構成要素別画素補間ス
テップと、補間された画像データを出力する画像データ
出力ステップとを実行する構成としてある。
【0025】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも
本発明が利用されていることにはかわりない。さらに、
一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実
現されている場合においても発明の思想において全く異
なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて
必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとして
あってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、画質を劣
化させることなくより高速に画素補間を実現することが
可能な画像データ補間方法を提供することができる。
【0027】また、請求項2にかかる発明によれば、表
色空間の座標軸に対応させた構成要素を利用する場合に
容易に適用可能となる。さらに、請求項3にかかる発明
によれば、視覚の感度の相違に対応して補間処理を変え
ることにより、演算処理の負担が大きくない補間処理を
実行しても画質を劣化させないようにすることができ
る。さらに、請求項4にかかる発明によれば、輝度と色
差という情報量に違いがある構成要素に着目し、情報量
の低い色差の処理をはしょることによって画質を劣化さ
せないようにすることができる。
【0028】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
画素密度の低い構成要素について演算処理の負担が小さ
い補間処理を実行することにより、もともと重要度の低
い構成要素に対する演算処理量を低減させて高速化を図
ることができる。さらに、請求項6にかかる発明によれ
ば、表色空間の変更を必要とするような状況下において
画素補間する場合に有効となる。さらに、請求項7にか
かる発明によれば、固体撮像素子で撮影されたにじみの
ある画像データについて個別の画像処理を行うことなく
にじみを低減させることができる。
【0029】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
必要とされる画像データが表色空間の性質から好ましく
ないような場合に、画素密度を上げることによってでき
るだけ元の情報を活かすことができるし、その際に演算
処理量が多くならないので、処理に時間がかかるという
ような弊害も生じない。さらに、請求項9にかかる発明
によれば、同様の効果を奏する画像データ補間装置を提
供でき、請求項10にかかる発明によれば、画像データ
補間プログラムを記録した媒体を提供できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像データ補間
方法をフローチャートにより示しており、図2〜図5
は、本画像データ補間方法を実施するディジタルスチル
カメラの概略構成をブロック図により示している。各種
の機構的および電子的な制御を行うのがコントローラ1
0であり、図3に示すようにその主たる構成はCPU1
1とROM12とRAM13とであり、これらはバス1
4を介して相互に接続されるとともにI/O15を介し
て外部の主構成部品と電気的に接続されている。
【0031】この主構成部品の一つとして撮像部20が
コントローラ10に接続されている。撮像部20につい
ては図4により詳細に示しており、光学系路21の一部
として測距部21aとオートフォーカス機構21bとを
備えている。本実施形態においては、測距部21aにて
三角法などによって距離を測定し、オートフォーカス機
構21bが測定結果に基づいて焦点合わせを行うように
している。この場合、焦点合わせの対象となるのは予め
予想された中央位置などとなる。また、撮像部20に
は、CCD素子からなる撮像素子22と、この撮像素子
22の出力データを所定増幅率で増幅するAGC回路2
3と、同AGC回路23のアナログ出力値をディジタル
データに変換するA/Dコンバータ24とが備えられて
いる。これらは個々にコントローラ10と接続されて制
御されるとともに、撮像データはA/Dコンバータ24
の変換データとして画像処理部30に出力されている。
【0032】画像処理部30は光学系路21の特性であ
るとか撮像素子22の特性をチューニングするために備
えられたハードウェア回路である。単板のCCD素子の
場合には平面的に赤、緑、青の受光素子を配置せざるを
得ず、縦横二次元に配列された個別の受光素子に赤緑青
(RGB)のフィルタを被せて被写体画像を撮像するこ
とになる。すると、図6に示すようにある画素は緑だ
け、他の画素は赤だけ、次の画素は青だけのデータしか
存在しないことになってしまうため、周りの画素から他
の要素色のデータを補間生成することになる。フィルタ
補間回路31はこのような補間演算をハードウェアで実
現するものであり、単板CCD素子からなる撮像素子2
2において必須となる。なお、この例では画像データは
赤、緑、青の三つの構成要素からなり、さらにこれらは
光の三原色であって通常の色分解によって得られる構成
要素である。また、この場合の表色空間は赤、緑、青の
座標軸を有していることになる。
【0033】単板CCDにおいては各画素の受光感度の
バラツキが大きくないにしてもRGBというフィルタを
被せているので、自ずからその出力特性間には偏重が生
じうる。自動ホワイトバランス回路32はこのような偏
りを解消するものであるが、ハードウェア回路で実現す
るので概略的には平均的となるか特定の範囲のデータ分
布が一定となるようにすることになる。また、γ補正回
路33は撮像素子22の受光感度をフラットにすること
が主たる役割である。
【0034】フィルタ補間回路31についてはデータが
入力されれば機械的にそのまま実行されるだけである
が、自動ホワイトバランス回路32やγ補正回路33に
ついてはハードウェア回路で設計された補正機能に加え
てコントローラ10からの具体的な指示も入力可能であ
り、ホワイトバランスについても意図的にシフトするこ
とが可能であったり、γ補正回路で各要素色毎に異なる
γ補正を掛けるなどして能動的な調整を可能としてい
る。
【0035】このような画像処理部30を経て画像デー
タは、一旦、DRAM40に保存されるが、撮像素子2
2の出力イメージのままでは画像データが大きくなりす
ぎるため、コントローラ10は画像データをDRAM4
0から読み出し、符号化部70にてJPEGの圧縮フォ
ーマットに変換させ、その後でフラッシュメモリ60に
保存する。これらの他、コントローラ10には操作表示
部80が接続され、図示しないシャッターボタンなどの
各種操作子と共にLCDなどの画像表示パネルも備えら
れている。むろん、コントローラ10は各操作子の操作
状況を逐次入力しているし、撮像した画像を表示パネル
に表示する。また、夜間撮影のためにストロボ90も備
えられ、上記操作子で操作されたときあるいはコントロ
ーラ10によって所定の判断処理が行われたときに発光
するようになっている。
【0036】本実施形態においては、以上のようなハー
ドウェア構成となっているが、ディジタルスチルカメラ
としての構成は概略において共通するし、他の構成とす
ることも当然に可能である。また、この例ではディジタ
ルスチルカメラとして実現しているが、ディジタルビデ
オカメラなどに組み込んで実現することも可能である。
コントローラ10は本ディジタルスチルカメラの全体的
な制御を行うが、撮影時の一連の処理の流れを図7のフ
ローチャートに示している。撮像素子22の出力データ
はAGC回路23に入力されて所定増幅率で増幅され、
同AGC回路23のアナログ出力値はA/Dコンバータ
24でディジタルデータに変換される。この時点ではま
だ色フィルタの配置に起因した歯抜けのデータであるた
め、フィルタ補間回路31が欠陥画素を補間し、自動ホ
ワイトバランス回路32とγ補正回路33とでRGBの
の出力特性間偏重を解消しつつ、受光感度をフラットに
する。
【0037】このようにしてRGBという三原色を基準
としたいわゆるビットマップ形式の画像データが生成さ
れるが、最終的に必要なのはJPEG方式の画像データ
であり、JPEG符号化が必要である。このJPEG符
号化を行うにあたってRGB形式のままでは演算処理の
負担が大きいため、この負担を低減させるためにコント
ローラ10内部でRGBからYUVへの表色空間の変換
を行う。すなわち、三原色RGBの各色ごとに明るさで
階調表現していたものを、輝度(Y)と色差(U,V)
で表現し直すためにデータ形式の変換を行う。むろん、
RGBの表色空間とYUVの表色空間との間では色自体
が変化するものではなく、単に座標系だけが変化するこ
とになる。そして、YUVの座標系へ変換した後でJP
EG符号化を行ってフラッシュメモリ60に保存する。
【0038】この場合は最終的なデータフォーマットが
JPEG方式であるが、このJPEG方式は圧縮フォー
マットであるが故に画像の劣化を伴う。従って、本実施
形態ではできる限り画像品質を保持できるようにJPE
G符号化を行う前に画像を拡大しておき、JPEG符号
化を行ったときの劣化分を低減させることにしている。
拡大は、少なくとも画素の欠陥が無くなっていて、各種
の調整も終えた後であることが必要なため、実行できる
のはステップ140よりも後である。従って、ステップ
150においてRGBからYUVへ変換する前後で実現
可能である。図8および図9は、前後のいずれかに行な
うかに対応したフローチャートを示している。
【0039】図8はRGBの画像データに対して画素補
間を行う例を示し、図9はYUVの画像データに対して
画素補間を行う例を示しているが、ここにおいて特徴的
なのは、いずれの場合でも全ての構成要素に対して一律
の補間手法を実施していない点である。RGBの各構成
要素が人間の視覚において完全に同等な感度ではないこ
とがよく知られている。例えば、RGBのデータから簡
易的に輝度Yを求める際には、 Y=0.30R+0.59G+0.11B として計算されることが多い。この計算式からも明らか
なようにB成分であれば全体の明度に対して11%の寄
与しかなしておらず、G成分は59%であって半分強を
占めている。R成分は30%でほぼ均等割りに近いが、
それでもB成分の約3倍の寄与度がある。
【0040】これから言えるのは、B成分についての補
間演算を高精度に行ったとしても画像データとして一つ
の画素を表す際の寄与度は極めて小さいし、逆に補間演
算を簡易な演算によったとしても各画素への寄与度は小
さいから画質の劣化もあまり影響しないということであ
る。このため、RG成分についてはステップ151にて
演算処理の負担が大きいものの画質をシャープにできる
キュービック法を採用するし、B成分については演算処
理が簡易なニアリスト法を採用している。
【0041】ここでこれらのキュービック法の補間処理
とニアリスト法の補間処理とについて説明する。各種の
補間処理のうちで最もシンプルなものはニアリスト法の
補間処理であり、図10に示すように周囲の四つの格子
点Pij,Pi+1j,Pij+1,Pi+1j+1と
内挿したい点Puvとの距離を求め、もっとも近い格子
点のデータをそのまま移行させる。これを一般式で表す
と、 Puv=Pij となる。ここで、i=[u+0.5]、j=[v+0.
5]である。なお、[]はガウス記号で整数部分を取る
ことを示している。
【0042】ニアリスト法においては最も近い格子点を
判断するものの、その格子点のデータをそのまま利用す
るので演算処理量が最も少ない。しかし、画像のエッジ
がそのまま保持される特徴を有するため、拡大すればジ
ャギーが目立つので画質としては良好と言えない。一
方、シャープでありながらジャギーを生じさせにくい高
精度な補間処理がキュービック法であり、その反面演算
処理量が大きいという特徴も有している。キュービック
法は図11に示すように、内挿したい点Puvを取り囲
む四つの格子点のみならず、その一周り外周の格子点を
含む計16の格子点のデータを利用し、3次たたみ込み
関数を用いた一般式は次式のようになる。
【数1】 となる。これをPについて展開すると、
【数2】 となる。なお、
【数3】 と置換可能である。
【0043】従って、ステップ151でRG成分を高精
度な補間処理で画素補間し、ステップ152でB成分に
ついて演算処理量の低い補間処理で画素補間することに
なる。このようにB成分について補間精度が低い補間処
理を採用してはいるが、上述したようにB成分に対する
人間の視覚が鈍感であるため、画質の劣化はあまり感じ
られず、その割には演算処理量を低減させる効果が得ら
れるのである。ステップ153ではRGBからYUVへ
のデータ変換を行うが、具体的には、上述した輝度Yを
利用し、 C1=R−Y C2=B−Y を求めた後、 V=C1/1.14 U=C2/2.03 として、YUVの全てを演算で求める。
【0044】一方、図9に示すように、先にステップ1
54にてRGBからYUVへのデータ変換を行い、その
後、画素補間を行うことも可能である。この場合、ステ
ップ155ではY成分についてのみキュービック法で画
素補間し、ステップ156ではUV成分についてはニア
リスト法で画素補間するようにしている。画像は白黒画
像としても理解できるように、人間の視覚として輝度に
対しては敏感であり、色差については比較的鈍感であ
る。従って、色差については補間精度は低いものの演算
処理の簡易なニアリスト法を採用し、最も重要な輝度に
ついてだけ高精度な補間処理であるキュービック法を採
用している。
【0045】図8に示す順番と図9に示す順番とを比較
した場合、図9に示す場合の方がキュービック法の演算
処理を施す画素数が少ないことは明らかであり、その意
味では後者の方が演算処理を低減させる上でより効果的
である。なお、図7に示すフローチャートと図1に示す
本発明の画像データ補間方法とを対応づけると、画像デ
ータ取得工程A1はステップ100〜ステップ140ま
でが該当するし、構成要素別画素補間工程A2はステッ
プ150が該当するし、画像データ出力工程A3はステ
ップ160とステップ170が該当するといえる。
【0046】以上の処理では、RGBの座標系とLUV
の座標系を利用する場合について説明したが、他の座標
系であるLabやLuvやYCCなどにおいても構成要
素に各座標軸を採用するようなものについても同様に適
用できる。ところで、上述したRGBからYUVへの座
標変換時、輝度Yに対する色差UVの重要度の低さを予
め考慮して実質的な画素密度を低減化することも多い。
図13は輝度Yの画素密度と色差UVの画素密度との差
を示している。画像データを構成する各画素ごとに輝度
Yのデータは独立しているのに対し、色差UVのデータ
は左右の2画素ごとに一つのデータが割り当てられてい
るので、データ量は同等であっても実質的な情報量は半
分となっている。この意味で実質的な画素密度は均等で
はない。
【0047】上述したフィルタ補間回路31がハードウ
ェア的にこのような変換を行う場合には、RGBからY
UVへの変換であるステップ150の処理として図9に
示す処理が妥当である。すなわち、ハードウェアで色差
UVの画素密度が減っているのであるから、これに対し
て高精度な補間処理を実施したとしてもあまり意味がな
い。従って、ニアリスト法で画素補間することとし、そ
れによって演算処理量の低減を図ることにする。
【0048】また、撮像素子22は単板のCCD素子に
図6に示すようなRGBのフィルタを配置して構成され
ていることは上述したが、欠けている画素を隣接してい
る現実の画素に基づいて当該欠陥画素を補充しているの
がフィルタ補間回路31である。しかしながら、このよ
うな補充を行うと色にじみが発生しやすい。例えば、図
14(a)において、矢印(→)で示す中段の色フィル
タに着目する。そして、同図(b)に示すように中央か
ら左半分に光が当たっており(白色部分)、同中央から
右半分には光が当たっていない(黒色部分)ものとす
る。ここにおいて、光があたっている状態の各色の色信
号レベルを「1」とし、光が当たっていない状態の同色
信号レベルを「0」とすると、RおよびGの色信号レベ
ルは、本来、同図(c)に示す値になるはずである。
【0049】しかし、Rの色フィルタの画素については
Gの色信号は直接的には得られないし、Gの色フィルタ
の画素についてはRの色信号は直接的に得られず、結
局、Rの色フィルタに対応する画素のGの色信号につい
ては、隣接する画素におけるGの色信号を線形補間して
得ることになる。他方、Gの色フィルタに対応する画素
のRの色信号についても、隣接する画素におけるRの色
信号を線形補間して得る。すると、各画素におけるGお
よびRの色信号レベルは、それぞれ同図(d)および
(e)に示す値となる。この結果、光が当たる領域と光
が当たらない領域との境界付近の画素に偽の色信号が発
生し、この偽の色信号により画像上に色にじみが発生す
る。特に、この色にじみはグレイ・ホワイト間の境界に
顕著に現れることが知られている。
【0050】このような色にじみを低減するには、色差
データに対して平滑化フィルタ(ローパスフィルタ)を
作用させる画像処理を行なうと、色にじみが目立たなく
なる。従って、従来は色にじみを低下させるために色差
UVに対して平滑化フィルタを適用する画像処理を行な
っていた。しかしながら、このような色にじみを低減さ
せるためという目的においても、本発明は極めて有効で
ある。図15は色にじみを同時に低減させることが可能
な画素補間処理の主要部をフローチャートにより示して
おり、図9に示すものと比較してY成分についてのキュ
ービック法の補間処理に代えてステップ157にてMキ
ュービック法の補間処理を実行し、UV成分についての
ニアリスト法の補間処理に代えてステップ158にてバ
イリニア法の補間処理を実行するようにしている。ここ
で、これらのMキュービック法の補間処理とバイリニア
法の補間処理について説明する。
【0051】キュービック法では一方の格子点から他方
の格子点へと近づくにつれて徐々に変化していき、その
変化具合がいわゆる3次関数的になるという特徴を有し
ている。キュービック法によれば3次関数的に表せる以
上、そのカーブの形状を調整することによって補間結果
の品質を左右することができる。その調整の一例とし
て、
【数4】 としたものをMキュービック法と呼ぶことにする。
【0052】図12には上述したキュービック法やニア
リスト法とともにこのMキュービック法における補間関
数f(t)を示している。同図において、横軸に位置を
示し、縦軸に補間関数を示している。t=0、t=1、
t=2の位置に格子点が存在し、内挿点はt=0〜1の
位置となる。キュービック法とMキュービック法とを比
較すると、Mキュービック法の方が3次関数的なカーブ
がわずかに急峻となり、画像全体のイメージがよりシャ
ープとなる。
【0053】次に、バイリニア法(共1次内挿法)の補
間手法を説明すると、図12に示すように、一方の格子
点から他方の格子点へと近づくにつれて徐々に変化して
いく点でキュービック法やMキュービック法と共通する
が、その変化が両側の格子点のデータだけに依存する一
次関数的となっている。すなわち、図10に示すように
内挿したい点Puvを取り囲む四つの格子点Pij,P
i+1j,Pij+1,Pi+1j+1で区画される領
域を当該内挿点Puvで四つの区画に分割し、その面積
比で対角位置のデータに重み付けする。これを式で表す
と、 P={(i+1)−u}{(j+1)−v}Pij+
{(i+1)−u}{v−j}Pij+1+{u−i
}{(j+1)−v}Pi+1j+{u−i
}{v−j}Pi+1j+1 となる。なお、i=[u]、j=[v]である。
【0054】キュービック法とバイリニア法では、その
変化状況が3次関数的であるか1次関数的であるかが異
なり、画像としてみたときの差異は大きい。バイリニア
法の場合、隣接する二点間(t=0〜1)で直線的に変
化するだけであるので境界をスムージングすることにな
り、画面の印象はぼやけてしまう。これは画像に対して
平滑化フィルタをかけたのと同様の効果を得られる。図
15に示すフローチャートにおいて、ステップ154で
はRGBからYUVへのデータ変換を行い、ステップ1
57では輝度であるY成分についてMキュービック法で
画素補間すると、図9に示したキュービック法の場合以
上にシャープな画像が得られる。また、ステップ158
では色差であるUV成分についてバイリニア法で画素補
間するので、必要数の画素に拡大されつつ、平滑化フィ
ルタをかけたのと同様になる。従って、色差自体がぼけ
る感じとなり、色にじみは低減される。
【0055】以上は、本発明をディジタルスチルカメラ
内での画像処理に適用しているが、画素補間処理を行な
う過程で構成要素ごとに補間手法を代えるのはこのよう
な場合に限定されるわけではない。図16はこのように
して撮影された画像データに基づいてパソコンの画面に
表示したり印刷したりする場合の概略のデータの流れを
示している。フラッシュメモリあるいはハードディスク
に転送された画像データをステップ200にて読み出
し、ステップ210にてJPEG複合化を行うと画像デ
ータはYUV形式で復元される。パソコン内ではRGB
形式による処理が基本であるため、ステップ220にて
YUVからRGBへデータ変換し、ステップ230にて
プリンタに印字させたりディスプレイに表示したりす
る。
【0056】ディスプレイに表示する場合には解像度変
換を要することは多くないが、プリンタの解像度は非常
に高いため、画像データの解像度を上げる必要がある。
従って、この場合も先ほどと同様にしてYUVで画素補
間したり、RGBで画素補間するべく、ステップ220
のデータ変換時に図8や図9に示すようにして画素補間
する。すると、画質を維持しつつ処理速度を高速化させ
ることができる。このように、RGB成分を含んでいた
り、YUV成分を含んでいたりする画像データについ
て、その構成要素に対して一律に一つの補間処理を実行
するのではなく、その構成要素ごとに補間処理を変え
(ステップ151,152,155,156,157,
158)、例えば、人間の視覚感度が鈍い成分について
は補間精度を低くして演算処理量を低減させたり、画素
密度自体が低いというように情報量が減っている成分に
ついても補間精度を低くして演算処理量を低減させるこ
とにより、画質を維持しつつ全体の演算処理量を低減さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像データ補間方
法のフローチャートである。
【図2】同画像データ補間方法を適用したディジタルス
チルカメラのブロック図である。
【図3】同ディジタルスチルカメラにおけるコントロー
ラのブロック図である。
【図4】同ディジタルスチルカメラにおける撮像部のブ
ロック図である。
【図5】同ディジタルスチルカメラにおける画像処理部
ブロック図である。
【図6】同ディジタルスチルカメラにおけるフィルタと
フィルタ補間結果を示す図である。
【図7】同ディジタルスチルカメラにおける撮影時のフ
ローチャートである。
【図8】RGB成分について構成要素別に補間処理する
場合のフローチャートの一部である。
【図9】YUV成分について構成要素別に補間処理する
場合のフローチャートの一部である。
【図10】基本的な画素補間で生成される画素を示す図
である。
【図11】キュービック法の画素補間手法を示す図であ
る。
【図12】画素補間で利用する補間関数の変化を示す図
である。
【図13】構成要素ごとに実質的な画素密度が相違する
場合を示す図である。
【図14】色フィルタの配置に基づいて色にじみが発生
する状況を示す図である。
【図15】構成要素ごとに補間処理を変えつつ色にじみ
を低減させる場合のフローチャートの一部である。
【図16】パソコンで画像データを処理する過程を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10…コントローラ 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…バス 20…撮像部 21…光学系路 21a…測距部 21b…オートフォーカス機構 22…撮像素子 23…AGC回路 24…A/Dコンバータ 30…画像処理部 31…フィルタ補完回路 32…自動ホワイトバランス回路 33…γ補正回路 40…DRAM 60…フラッシュメモリ 70…符号化部 80…操作表示部 90…ストロボ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 520 G06F 15/68 310A Fターム(参考) 2C262 AA24 AB19 AC08 BA16 BA17 DA11 DA16 EA10 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD06 CE04 CE17 CE18 CH18 5C076 AA21 AA22 BB04 5C080 AA10 BB05 CC03 DD07 DD08 EE21 FF09 GG07 GG09 JJ02 JJ05 JJ07 5C082 AA00 AA01 AA27 AA32 BA12 BA34 BA35 BB15 BB44 CA33 CA81 CA84 DA51 DA86 MM02 MM10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーの自然画像をドットマトリクス状
    の画素で表現するとともに、各画素の色調や明るさを表
    現するために複数の構成要素ごとにその階調値で程度を
    表すようにした画像データを取得する画像データ取得工
    程と、 各構成要素の特性に応じて補間処理を対応付け、最適な
    組み合わせで補間処理を実行する構成要素別画素補間工
    程と、 補間された画像データを出力する画像データ出力工程と
    を実行することを特徴とする画像データ補間方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像データ補間方
    法において、上記構成要素として表色空間の座標軸を採
    用することを特徴とする画像データ補間方法。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の画像データ補間方
    法において、上記表色空間は色分解された各要素色の座
    標軸を有するとともに各要素色に対する人の視覚感度の
    相違に基づいて補間精度の異なる補間処理を組み合わせ
    ていることを特徴とする画像データ補間方法。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の画像データ補間方
    法において、上記表色空間は輝度成分座標軸と色差成分
    座標軸とを有するとともに、上記構成要素別画素補間工
    程では、輝度成分の構成要素について色差成分の構成要
    素よりも補間精度の高い補間処理を組み合わせているこ
    とを特徴とする画像データ補間方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の画像データ補間方法において、上記画像データは構
    成要素ごとに実質的に相違する画素密度で構成され、上
    記構成要素別画素補間工程では高密度の構成要素に対し
    て補間精度の高い補間処理を割り当てて実行することを
    特徴とする画像データ補間方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の画像データ補間方法において、上記画像データ取得
    工程では、前準備として入力した画像データの表色空間
    を変換することを特徴とする画像データ補間方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の画像データ補間方法において、上記画像データ取得
    工程では、複数の要素色の色フィルタが非均一密度でド
    ットマトリクス状に配置された単板の固体撮像素子にて
    撮像された後、各要素色ごとに欠陥画素を演算にて補充
    して生成された画像データを取得するとともに、上記構
    成要素別画素補間工程では、同画像データの構成要素で
    ある低密度の要素色について画素をぼけさせる補間処理
    を実行することを特徴とする画像データ補間方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の画像データ補間方法において、上記構成要素別画素
    補間工程では、画像密度を向上させ、上記画像データ出
    力工程では、情報精度を劣化させることになる画像デー
    タの形式変換を実行することを特徴とする画像データ補
    間方法。
  9. 【請求項9】 カラーの自然画像をドットマトリクス状
    の画素で表現するとともに、各画素の色調や明るさを表
    現するために複数の構成要素ごとにその階調値で程度を
    表すようにした画像データを取得する画像データ取得手
    段と、 各構成要素の特性に応じて補間処理を対応付け、最適な
    組み合わせで補間処理を実行する構成要素別画素補間手
    段と、 補間された画像データを出力する画像データ出力手段と
    を実行することを特徴とする画像データ補間装置。
  10. 【請求項10】 カラーの自然画像をドットマトリクス
    状の画素で表現するとともに、各画素の色調や明るさを
    表現するために複数の構成要素ごとにその階調値で程度
    を表すようにした画像データについてコンピュータにて
    画素を補間する画像データ補間プログラムを記録した媒
    体であって、 上記画像データを取得する画像データ取得ステップと、 各構成要素の特性に応じて補間処理を対応付け、最適な
    組み合わせで補間処理を実行する構成要素別画素補間ス
    テップと、 補間された画像データを出力する画像データ出力ステッ
    プとを実行することを特徴とする画像データ補間プログ
    ラムを記録した媒体。
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