JP2000145848A - ディスクブレーキパッド - Google Patents

ディスクブレーキパッド

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JP2000145848A
JP2000145848A JP10320507A JP32050798A JP2000145848A JP 2000145848 A JP2000145848 A JP 2000145848A JP 10320507 A JP10320507 A JP 10320507A JP 32050798 A JP32050798 A JP 32050798A JP 2000145848 A JP2000145848 A JP 2000145848A
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grooves
groove
disc brake
piston
pad
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JP10320507A
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Tatsuya Sano
達也 佐野
Nobuchika Otani
信近 大谷
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクブレーキパッドの摩擦面に溝を設
け、鳴き・異音を防止すると同時に、熱フェード及びウ
オータフェードを防止するディスクブレーキパッドを提
供する。 【解決手段】 シングルピストンに押圧されるディスク
ブレーキパッド1であって、その摩擦材2の摩擦面に3
本の溝5、6、6′が設けられており、中央の1本の溝
5はピストン4の押圧中心部を通り、ディスクロータ
(図示せず)の半径方向に沿って設けられており、他の2
本の溝6、6′はピストン4の押圧面のリーディング側
(ディスクロータの回入側)の端部とトレーリング側(デ
ィスクロータの回出側)の端部を各々通り、且つ、前記
中央の1本の溝5と平行に設けられていることを特徴と
するディスクブレーキパッド1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や産業機械
用ディスクブレーキに用いられるディスクブレーキパッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキはその制動特性が優れ
ていることで自動車や産業機械等に幅広く用いられ、特
に乗用車の前輪にあっては、100%に近くディスクブ
レーキが採用されている。ブレーキに要求される基本性
能である効きの安定性、強度、耐久性に関しては、ディ
スクブレーキは問題ないレベルと言えるが、制動時の低
周波の異音,高周波の鳴き等のノイズに関しては、未だ
改善の余地がある。
【0003】ノイズの発生防止には、種々の対策が実施
されてきた。基本的にはその発生源をなくす手段とし
て、ディスクブレーキパッド(以下、単にパッドと称す)
とディスクロータ(以下、単にロータと称す)の界面にて
摩擦時に発生する振動が共振しない、若しくは、共振し
ても大きなエネルギーとならず、人に感じないように、
と対処されてきた。
【0004】対策の一つとして、パッドの摩擦面に溝を
設ける方法が試みられている。例えば、特開平―714
95号公報では図9に示すように、ベンチレーティッド
ロータ100の点線で示すフィン部101のピッチ寸法
をLとすると、ベンチレーティッドロータ100を挟ん
だ一方のパッド102には溝103を設け、反対側の他
方のパッド104には溝105を設けている。即ち、対
向するパッドの溝103と105はフィン部101のピ
ッチ寸法Lの1/2だけずらせて設けられている。これ
はベンチレーティッドロータ100の温度が上昇した
時、ベンチレーティッドロータ100のフィン部101
と腹部106に熱膨張による厚み差が生じるが、その厚
み差にパッドが共振しないようにして、低周波ノイズで
ある異音の発生を防止しようとするものである。
【0005】又、実開昭―160333号公報では、図
10に示すように、パッド110の摩擦面に斜めの溝1
11を1本設け、制動時の振動モードをかえることによ
り、ノイズを押さえるということを開示している。
【0006】その他、パッドの摩擦面に溝を設けること
により、摩擦面に堆積する摩耗粉を排除して異常摩耗の
防止を図る、或いは、降坂時の連続ブレーキによる熱フ
ェード現象(パッド原料に含まれる樹脂分が熱分解して
ガス化し、そのガスが摩擦界面に介在して制動力が低下
する現象)及びウォータフェード現象(雨天時に、雨水が
摩擦界面に介在して制動力が低下する現象)を防止しよ
うとするものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、パッ
ドの摩擦面に溝を設ける技術は種々知られているが、い
ずれも全ての車種のノイズに共通的に効果があるもので
はなく、車種やロータの特性に合わせて試行し、対策を
講じる必要がある。即ち、ブレーキ型式が同じであって
も、車種が変われば、それに応じて溝の位置を変える必
要があり、パッドの種類が増え、製造工程管理・在庫管
理が大変である。
【0008】本発明は、パッドの摩擦面に溝を設けて、
ノイズを防止するのであるが、車種やロータの特性に合
わせて溝位置を決定する必要はなく、ディスクブレーキ
の形状で一律的に溝位置を決定し、ノイズを防止するこ
とである。併せて、パッドの摩擦面の溝により、熱フェ
ード及びウォータフェードの防止をするパッドを提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクブレ
ーキの形状で一律的にパッドの溝位置を決定し、摩擦面
に溝を設け課題を解決した。その要点は、 シングルピストンに押圧されるディスクブレーキパッ
ドであって、その摩擦面に互いに平行な3本の溝を設け
る。中央の溝はピストンの押圧中心部を通り、且つ、デ
ィスクロータの半径方向に沿って設け、両側の2本の溝
はピストン押圧面のリーディング側(ロータの回入側)の
端部とトレーリング側(ロータの回出側)の端部を各々通
るように設ける、 シングルピストンの浮動型ディスクブレーキのアウタ
ー爪部に押圧されるディスクブレーキパッドであって、
その摩擦面に互いに平行な3本の溝を設ける。中央の溝
は2本の爪と爪の中間部を通り、且つ、ディスクロータ
の半径方向に沿って設け、両側の2本の溝は2本の爪の
先端乃至先端から内側寄りを各々通るように設ける、 ツインピストンに押圧されるディスクブレーキパッド
であって、その摩擦面に互いに平行な5本の溝を設け
る。中央の溝はツインピストンのピストンとピストンの
中間部を通り、且つ、ディスクロータの半径方向に沿っ
て設け、前記中央の溝に近い両側の2本の溝はピストン
の押圧中心部を各々通り、前記中央の溝に遠い両側の2
本の溝はリーディング側ピストンのリーディング側の端
部とトレーリング側ピストンのトレーリング側の端部を
各々通るように設ける、 ツインピストンの浮動型ディスクブレーキのアウター
爪部に押圧されるディスクブレーキパッドであって、そ
の摩擦面に互いに平行な5本の溝を設ける。中央の溝は
3本の爪のうち中央の爪の中心線部を通り、且つ、ディ
スクロータの半径方向に沿って設け、前記中央の溝に近
い両側の2本の溝は3本の爪の、爪と爪の中間部を各々
通り、前記中央の溝に遠い両側の2本の溝は外側の2本
の爪の先端乃至先端から内側寄りを各々通るように設け
る、 ことである。
【0010】前記パッドの摩擦面の溝の深さは、中央の
1本の溝の深さを摩擦材部分の厚みの80%以上とし、
その他の数本の溝の深さをパッド摩擦材部分の厚みの4
0%以上とするのが好ましい。
【0011】各溝の役割は、後記で詳述するが、パッド
中央の1本の溝の役割は、パッド摩擦面の中央部に堆積
する摩耗粉を除去し、主に低周波の異音を防止すると同
時に、熱フェード及びウォータフェード対策である。他
の数本の溝の役割は、パッドの面圧分布を分散し、主に
高周波の鳴きを防止するものである。尚、各溝の主な役
割は上記であるが、中央の1本の溝も寄与度は小さいが
高周波の鳴き防止に役立ち、他の数本の溝も寄与度は小
さいが低周波の異音防止、熱フェード及びウォータフェ
ード対策にも役立つ。
【0012】尚、パッドを押圧するピストンの数が3つ
以上の場合でも、同様にするのがよく、3つのピストン
の場合は7本の溝、即ち、(1+2n)本の溝となる。
(nはピストンの数)
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によるノイズ対策パッド
は、パッドの摩擦面に設ける複数の溝によるものであ
る。シングルピストン用とツインピストン用の溝のない
パッドを通常の方法で製作し、該溝の位置はディスクブ
レーキの形状で一律的に決め、溝は機械加工で設けた。
【0014】図1は、本発明の第一の実施例を示すパッ
ドの正面図で、図2はその下面図である。この第一実施
例のパッドは、シングルピストン用で対向型ディスクブ
レーキのインナー側とアウター側、及び浮動型ディスク
ブレーキのインナー側に用いるパッドである。パッド1
は摩擦材2と裏板3からなり、裏板3にピストン4が当
接している。摩擦材2に3本の溝を設けるが、中央の1
本の溝5はピストン4の押圧中心部を通り、ロータ(図
示せず)の半径方向に沿って設け、他の2本の溝6、6'
はピストン4のリーディング側の端部とトレーリング側
の端部を各々通り、且つ、前記1本の溝5と平行に設け
る。
【0015】中央の1本の溝5の役割について記す。パ
ッド1の摩耗につれて摩耗粉がパッド1の摩擦面とロー
タの間に堆積されるが、その場所は主に摩擦面の中央部
である。この摩耗粉は低周波の異音の要因になり易いの
で、これを除去するために設けたのが中央の1本の溝5
である。この溝5は摩耗粉を排出し、低周波の異音を防
止すると同時に、降坂時に摩擦面とロータ間の摩擦界面
に発生する高温のガスや雨天時の雨水を排出するので、
熱フェード及びウォータフェード対策ともなる。
【0016】他の2本の溝6、6'の役割について記
す。パッド1は、最終工程で裏板3を基準に研磨され製
造されてはいるが、裏板3の打ち抜き加工時の反り、パ
ッド製造工程での熱処理等によるパッド1の反りの積み
重ねは除去されきれず、パッド1には微小な反りが残
り、反りの方向はパッド1の長手方向(図の矢印方向)に
出易い。ブレーキを掛けると、ピストン4が裏板3を押
圧し、パッド1は回転するロータに当接するが、残存す
るパッド1の反りにより、摩擦材2の摩擦面の面圧分布
は不均一で偏りがあるので、軽い制動時にパッド1が共
振を起こし、高周波の鳴きを誘発し易い。
【0017】そこで、摩擦材2の摩擦面に2本の溝6、
6'を設け、摩擦面の面圧分布の偏りを除き鳴きを防止
するのである。即ち、ピストン4に押圧される箇所と、
ピストン4に押圧されない箇所の境界にあたるピストン
4のリーディング側の端面と、トレーリング側の端面に
溝6、6'を設け、パッド1の反りによる摩擦面の面圧
分布の偏りを除去し、鳴きを防止するのである。
【0018】尚、中央の1本の溝5の主な役割は、前述
の通り、パッド摩擦面の中央部に堆積する摩耗粉を排出
し、低周波の異音を防止するのと同時に熱フェード及び
ウォータフェード対策であるが、高周波の鳴き防止にも
寄与はする。又、他の2本の溝6、6'の主な役割は、
パッド1の反りによる摩擦面の面圧分布の偏りを除去
し、高周波の鳴きを防止することであるが、低周波の異
音防止と熱フェード及びウォータフェード対策にも寄与
はする。
【0019】前記各溝の深さは、全てパッドの裏板迄の
深さとしてもよいが、中央の1本の溝5の深さは摩擦材
の厚みの80%以上とし、他の2本の溝6、6'の深さ
は、摩擦材の厚みの40%以上とするのが好ましい。中
央の1本の溝5を深くすることは、摩擦面に堆積する摩
耗粉の除去はパッドの摩耗限界時点迄必要であり、一
方、他の2本の溝6、6'は主としてパッド1の摩擦面
の面圧分布を分散し、高周波の鳴きを防止するのが目的
であるから、パッド1の摩擦材2の摩耗に従って、パッ
ドは振動し難くなるので、摩擦材2の厚みの40%以上
あれば十分である。
【0020】図3は、本発明の第二の実施例を示すパッ
ドの正面図である。この第二実施例のパッドは、シング
ルピストンの浮動型ディスクブレーキのアウター側に用
いるパッドであり、このパッドにも3本の溝を設ける。
中央の1本の溝5はアウター側の2本の爪8の、爪と爪
の中間部を通り、ロータの半径方向に沿って設け、他の
2本の溝6、6'は2本の爪8の先端8a乃至先端から
内側寄りを各々通り、且つ、前記1本の溝5と平行に設
ける。
【0021】中央の1本の溝5を中央に設けた理由と役
割は、前述の第一実施例にて記載した通りである。又、
他の2本の溝6、6'を前記位置に設けた理由は、2本
の爪8の押圧力の各々の中心が爪8の先端8a乃至内側
寄りにあるので、該箇所に溝6、6'を設けた。尚、2本
の溝6、6'の役割は、前述の第一実施例にて記載した
通りである。
【0022】又、溝の深さは第一実施例と同じく、中央
の1本の溝5は摩擦材2の厚みの80%以上とし、他の
2本の溝6、6'は40%以上とするのが好ましいが、
この理由も前述の第一実施例にて記載した通りである。
【0023】図4は、本発明の第三の実施例を示すパッ
ドの正面図である。この第三実施例のパッドは、ツイン
ピストン用で対向型ディスクブレーキのインナー側とア
ウター側、及び浮動型ディスクブレーキのインナー側に
用いるパッドで、その摩擦面に5本の溝を設けた。中央
の1本の溝5はツインピストンのピストン4とピストン
4の中間部を通り、ロータの半径方向に沿って設け、他
の2本の溝6、6'は2つのピストン4の押圧中心部を
各々通り、且つ、前記1本の溝5と平行に設け、更に他
の2本の溝7、7'はリーディング側ピストン4のリー
ディング側の端部とトレーリング側ピストン4のトレー
リング側の端部を各々通り、且つ、前記1本の溝5と平
行に設ける。
【0024】中央の1本の溝5は、摩擦面の中央部に堆
積する摩耗粉を排出し、主に低周波の異音防止と熱フェ
ード及びウォータフェード対策となるのと同時に、高周
波の鳴き防止にも寄与する。又、他の4本の溝6、
6’、7、7’は、摩擦面の面圧分布の偏りを除き、主
に高周波の鳴きを防止すると同時に、低周波の異音防止
と熱フェード及びウォータフェード対策にも寄与する。
【0025】中央の1本の溝5の深さは、摩擦材2の厚
みの80%以上とし、他の4本の溝6、6’、7、7’
の深さは、摩擦材2の厚みの40%以上とするのが好ま
しいが、この理由も前述の第一実施例にて記載した通り
である。
【0026】図5は、本発明の第四の実施例を示すパッ
ドの正面図である。この第四実施例のパッドは、ツイン
ピストンの浮動型ディスクブレーキのアウター側に用い
るパッドであり、このパッドにも5本の溝を設ける。中
央の1本の溝5は中央の爪9の中心線部を通り、ロータ
の半径方向に沿って設け、他の2本の溝6、6’は3本
爪の、爪8と爪9の中間部を各々通り、且つ、前記1本
の溝と平行に設け、更に他の2本の溝は外側の2本の爪
8の先端8a乃至先端から内側寄りを各々通り、且つ、
前記1本の溝と平行に設ける。
【0027】中央の1本の溝5及び他の4本の溝6、
6’、7、7’を前記位置に設けた理由と各々の溝の役
割は、今まで記載してきた通りである。尚、溝の深さ
は、第三実施例と同じく、中央の1本の溝5は摩擦材2
の厚みの80%以上とし、他の4本の溝6、6'、7、
7’は40%以上とするのが好ましいが、その理由も今
まで記載してきた通りである。
【0028】上記に記載した実施例パッドの摩擦面への
溝は、全て機械加工で設け製作した。尚、シングルピス
トン用でインナー側に用いる溝深さの浅い実施例5のパ
ッドも製作したが、それらを表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】図6、図7、図8は、第一、第二、第三の
比較例を示すパッドの正面図で、各々溝の位置が実施例
と異なるものである。溝の設けかたは、実施例と同じく
通常のパッドを製作後、機械加工で溝を設けた。それら
を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】実施例1〜5、比較例1〜3のパッドを用
いて、鳴きダイナモメータ試験機にて鳴き評価試験を実
施した。試験条件は普通乗用車相当のイナーシャI=5
kgf・m・sec2にて、500回の摺り合せ後、下記条件の組
合せ、各2回、計252回の制動時の鳴き発生率を比較
評価した。 初速:20、50km/h(2段階) 制動前温度:50、100、150、200、250℃ (昇温、降温 含め 9段階) 液圧:3、5、10、15、20、25、30kgf/cm2 (7段階) インナー側とアウター側に用いるパッドの組合わせと試
験結果を表3に示す。尚、ブレーキは浮動型ディスクブ
レーキを使用した。
【0033】
【表3】
【0034】試験No.1、2はインナー側パッド(ピ
ストンに押圧されるパッド)、アウター側パッド(アウ
ター爪部に押圧されるパッド)共に、実施例のパッドを
用いた試験で、鳴き発生率は低い。
【0035】溝の深さを浅くした実施例5のパッドを用
いた試験No.3の鳴き発生率は、溝の深さが深い実施
例パッドの組合わせである試験No.1、2に比べると
少し高い。しかし、溝の深さは深いが、溝位置が本発明
と異なる比較例パッドを用いた試験No.4、5、6の
鳴き発生率に比べると十分に低くノイズ対策の効果はあ
る。即ち、溝位置と溝深さのファクターの内、鳴きへの
影響は溝位置の方が大きく、重要である。
【0036】上記の鳴き試験結果は、シングルピスト
ン、ツインピストンの浮動型ディスクブレーキを用いて
の試験であるが、シングルピストン、ツインピストンの
対向型ディスクブレーキを用いての鳴き試験を実施し
た。即ち、実施例1のパッドを、シングルピストンの対
向型ディスクブレーキに用いた試験の鳴き発生率は2%
で、実施例3のパッドを、ツインピストンの対向型ディ
スクブレーキに用いた試験の鳴き発生率は4%で、いず
れも良好な試験結果を得た。(表3には記載していな
い。)
【0037】
【発明の効果】本発明は、ディスクブレーキの形状で一
律的にパッドの摩擦面に溝を設けることにより、低周波
の異音及び高周波の鳴きを防止するのと同時に、熱フェ
ード及びウォータフェード対策が出来る。尚、本発明は
車種やロータの特性に合わせて、その都度溝位置を変更
する必要がないので、パッドの種類は増えず、製造工程
管理・在庫管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すディスクブレーキパッド
の正面図である。
【図2】本発明の実施例を示すディスクブレーキパッド
の下面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すディスクブレーキパ
ッドの正面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すディスクブレーキパ
ッドの正面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すディスクブレーキパ
ッドの正面図である。
【図6】本発明の比較例を示すディスクブレーキパッド
の正面図である。
【図7】本発明の他の比較例を示すディスクブレーキパ
ッドの正面図である。
【図8】本発明の他の比較例を示すディスクブレーキパ
ッドの正面図である。
【図9】従来技術の実施形態の一組のパッドに設ける溝
位置を示す図である。
【図10】従来技術の他の実施形態の正面図である。
【符号の説明】
1;ディスクブレーキパッド 2;摩擦材 3;裏板 4;ピストン 6.6'.7.7'.;溝 8;爪 8a;爪の先端 9;爪 35.36.36'.45.46.46'.55.56.
56'.;溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シングルピストンに押圧されるディスク
    ブレーキパッドであって、その摩擦面に3本の溝が設け
    られており、中央の溝はピストンの押圧中心部を通り、
    ディスクロータの半径方向に沿って設けられており、両
    側の2本の溝はピストン押圧面のリーディング側(ディ
    スクロータの回入側)の端部とトレーリング側(ディスク
    ロータの回出側)の端部を各々通り、且つ、前記中央の
    溝と平行に設けられていることを特徴とするディスクブ
    レーキパッド。
  2. 【請求項2】 シングルピストンの浮動型ディスクブレ
    ーキのアウター爪部に押圧されるディスクブレーキパッ
    ドであって、その摩擦面に3本の溝が設けられており、
    中央の溝は2本の爪と爪の中間部を通り、ディスクロー
    タの半径方向に沿って設けられており、両側の2本の溝
    は2本の爪の先端乃至先端から内側寄りを各々通り、且
    つ、前記中央の溝と平行に設けられていることを特徴と
    するディスクブレーキパッド。
  3. 【請求項3】 ツインピストンに押圧されるディスクブ
    レーキパッドであって、その摩擦面に5本の溝が設けら
    れており、中央の溝はツインピストンのピストンとピス
    トンの中間部を通り、ディスクロータの半径方向に沿っ
    て設けられており、前記中央の溝に近い両側の2本の溝
    はピストンの押圧中心部を各々通り、且つ、前記中央の
    溝と平行に設けられており、前記中央の溝に遠い両側の
    2本の溝はリーディング側ピストンのリーディング側の
    端部とトレーリング側ピストンのトレーリング側の端部
    を各々通り、且つ、前記中央の溝と平行に設けられてい
    ることを特徴とするディスクブレーキパッド。
  4. 【請求項4】 ツインピストンの浮動型ディスクブレー
    キのアウター爪部に押圧されるディスクブレーキパッド
    であって、その摩擦面に5本の溝が設けられており、中
    央の溝は3本の爪のうち中央の爪の中心線部を通り、デ
    ィスクロータの半径方向に沿って設けられており、前記
    中央の溝に近い両側の2本の溝は3本の爪の、爪と爪の
    中間部を各々通り、且つ、前記中央の溝と平行に設けら
    れており、前記中央の溝に遠い両側の2本の溝は外側の
    2本の爪の先端乃至先端から内側寄りを各々通り、且
    つ、前記中央の溝と平行に設けられていることを特徴と
    するディスクブレーキパッド。
  5. 【請求項5】 前記ディスクブレーキパッドの溝の深さ
    が、中央の溝はパッド摩擦材部分の厚みの80%以上で
    あり、他の溝の深さは、パッド摩擦材部分の厚みの40
    %以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載のディスクブレーキパッド。
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