JP2000144557A - パイル組成物 - Google Patents
パイル組成物Info
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- JP2000144557A JP2000144557A JP10320355A JP32035598A JP2000144557A JP 2000144557 A JP2000144557 A JP 2000144557A JP 10320355 A JP10320355 A JP 10320355A JP 32035598 A JP32035598 A JP 32035598A JP 2000144557 A JP2000144557 A JP 2000144557A
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- fibers
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- fiber
- cotton
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Abstract
(57)【要約】
【課題】嵩高性、腰感、白度に優れたパイル組成物、優
れた風合の製品を得る。 【解決手段】さし毛および中間毛およびわた毛よりなる
合成繊維のパイル組成物において、中間毛および又はわ
た毛がアクリル繊維であることを特徴とするパイル組成
物。
れた風合の製品を得る。 【解決手段】さし毛および中間毛およびわた毛よりなる
合成繊維のパイル組成物において、中間毛および又はわ
た毛がアクリル繊維であることを特徴とするパイル組成
物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイル組成物に関
するものであり、更に詳しくは、さし毛および中間毛お
よびわた毛よりなる合成繊維のパイル組成物において、
中間毛および又はわた毛がアクリル繊維からなり、更に
は、嵩高性、腰感、白度に優れたパイル製品を得ること
ができるインテリア、衣料、玩具、フェイクファに最適
なパイル組成物に関する。
するものであり、更に詳しくは、さし毛および中間毛お
よびわた毛よりなる合成繊維のパイル組成物において、
中間毛および又はわた毛がアクリル繊維からなり、更に
は、嵩高性、腰感、白度に優れたパイル製品を得ること
ができるインテリア、衣料、玩具、フェイクファに最適
なパイル組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】インテリア、衣料、玩具、フェイクファ
に最適な合成繊維のパイル組成物はさし毛および中間毛
およびわた毛よりなり、風合い、外観、機能共に優れた
特長を有している。例えば、玩具用のパイル組成物はさ
し毛と中間毛およびわた毛より構成されており、前述の
中間毛およびわた毛がさし毛を支えて立毛状態を維持し
ている。従来から、パイル製品は色々探索研究がなされ
てきた。
に最適な合成繊維のパイル組成物はさし毛および中間毛
およびわた毛よりなり、風合い、外観、機能共に優れた
特長を有している。例えば、玩具用のパイル組成物はさ
し毛と中間毛およびわた毛より構成されており、前述の
中間毛およびわた毛がさし毛を支えて立毛状態を維持し
ている。従来から、パイル製品は色々探索研究がなされ
てきた。
【０００３】従来、天然毛皮の代替品として合成繊維を
用いた人工毛皮が製造されており、このような人工毛皮
としては、構造が毛皮に似ているためパイル布帛がよく
用いられる。パイル布帛のパイル部には合成繊維のさし
毛、中間毛、わた毛繊維が使われており、例えば特開平
２−１３９４７６公報には筆状に接着する方法が記載さ
れているが各々のパイル布帛のさし毛繊維を含む単繊維
複数本を接着剤を用い接着する事とその均一な風合を再
現するのが非常に困難である。又、さし毛繊維の構成デ
ニールや混率による風合差を接着剤で均一に処理する事
も困難であり天然毛皮と比較すると著しく劣る。
用いた人工毛皮が製造されており、このような人工毛皮
としては、構造が毛皮に似ているためパイル布帛がよく
用いられる。パイル布帛のパイル部には合成繊維のさし
毛、中間毛、わた毛繊維が使われており、例えば特開平
２−１３９４７６公報には筆状に接着する方法が記載さ
れているが各々のパイル布帛のさし毛繊維を含む単繊維
複数本を接着剤を用い接着する事とその均一な風合を再
現するのが非常に困難である。又、さし毛繊維の構成デ
ニールや混率による風合差を接着剤で均一に処理する事
も困難であり天然毛皮と比較すると著しく劣る。
【０００４】特開昭６０−２０９０４８公報には繊維―
繊維間の静摩擦係数が０．２３０以下の収縮繊維を使用
したパイル組成物が記載されている。ダウンヘアー部が
収縮性繊維、ガードヘアー部を非収縮性繊維で混綿使用
しているが全く別の商品群であり、当然ながら嵩高性、
腰感、白度に著しく劣る。
繊維間の静摩擦係数が０．２３０以下の収縮繊維を使用
したパイル組成物が記載されている。ダウンヘアー部が
収縮性繊維、ガードヘアー部を非収縮性繊維で混綿使用
しているが全く別の商品群であり、当然ながら嵩高性、
腰感、白度に著しく劣る。
【０００５】しかしながら、従来のモダアクリル系合成
繊維を使用したパイル組成物はそのポリマー独特の物
性、風合いは好適であるが、パイル組成物の特長であ
る、嵩高性、腰感と白度に欠点がある。とくにインテリ
ア、玩具用のパイル組成物は嵩高性、腰感が重要で使用
中にパイルが寝たり、倒れ易い欠点がある。
繊維を使用したパイル組成物はそのポリマー独特の物
性、風合いは好適であるが、パイル組成物の特長であ
る、嵩高性、腰感と白度に欠点がある。とくにインテリ
ア、玩具用のパイル組成物は嵩高性、腰感が重要で使用
中にパイルが寝たり、倒れ易い欠点がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
のパイル組成物の欠点を解消すべく、鋭意研究をした結
果、中間毛および又はわた毛にアクリル繊維を用いる
と、嵩高性、腰感、白度に優れたパイル組成物、優れた
風合の製品が得られることをようやく見出し、本発明を
完成するにいたった。
のパイル組成物の欠点を解消すべく、鋭意研究をした結
果、中間毛および又はわた毛にアクリル繊維を用いる
と、嵩高性、腰感、白度に優れたパイル組成物、優れた
風合の製品が得られることをようやく見出し、本発明を
完成するにいたった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係わるパ
イル組成物は、さし毛および中間毛およびわた毛よりな
る合成繊維のパイル組成物において、中間毛および又は
わた毛がアクリル繊維からなることを特徴とする要旨で
ある。また、請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成のうち、中間毛および又は、わた毛のアクリル
繊維の繊維断面形状を円形、腎臓形、楕円形繭形、偏平
形に変えたことを特徴とするパイル組成物に関する。
イル組成物は、さし毛および中間毛およびわた毛よりな
る合成繊維のパイル組成物において、中間毛および又は
わた毛がアクリル繊維からなることを特徴とする要旨で
ある。また、請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成のうち、中間毛および又は、わた毛のアクリル
繊維の繊維断面形状を円形、腎臓形、楕円形繭形、偏平
形に変えたことを特徴とするパイル組成物に関する。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明のパイル組成物はさし毛お
よび中間毛およびわた毛から構成され、中間毛および又
はわた毛はアクリル繊維である。
よび中間毛およびわた毛から構成され、中間毛および又
はわた毛はアクリル繊維である。
【０００９】前記中間毛および又はわた毛の合成繊維と
しては、たとえばモダアクリル、ポリエステル繊維、塩
化ビニル系繊維などがあげられるが、アクリル繊維でな
ければならない。中間毛およびわた毛がさし毛を支えて
立毛状態を維持しているがモダアクリル繊維、塩化ビニ
ル系繊維、ポリエステル繊維などはアクリル繊維より繊
維比重が高い為、嵩高性が著しく劣り、塩化ビニル繊維
モダアクリル繊維は白度不足で腰感に劣る。ポリエステ
ル繊維はパイルの伸び不足に重大なる欠点がある。それ
故、これらの繊維を中間毛および又は綿毛に使用する
と、使用中にパイルが寝たり、倒れたり嵩高不足により
風合が劣化する。とくにインテリア、玩具用のパイル組
成物は嵩高性、腰感、白度が重要で使用中にパイルが寝
たり、倒れ易い繊維は、さらに風合いが低下する。
しては、たとえばモダアクリル、ポリエステル繊維、塩
化ビニル系繊維などがあげられるが、アクリル繊維でな
ければならない。中間毛およびわた毛がさし毛を支えて
立毛状態を維持しているがモダアクリル繊維、塩化ビニ
ル系繊維、ポリエステル繊維などはアクリル繊維より繊
維比重が高い為、嵩高性が著しく劣り、塩化ビニル繊維
モダアクリル繊維は白度不足で腰感に劣る。ポリエステ
ル繊維はパイルの伸び不足に重大なる欠点がある。それ
故、これらの繊維を中間毛および又は綿毛に使用する
と、使用中にパイルが寝たり、倒れたり嵩高不足により
風合が劣化する。とくにインテリア、玩具用のパイル組
成物は嵩高性、腰感、白度が重要で使用中にパイルが寝
たり、倒れ易い繊維は、さらに風合いが低下する。
【００１０】本発明においては、これらのアクリル繊維
のなかでも、繊維断面形状が円形、腎臓形、楕円形、繭
形、偏平形のものが好ましい。さらに白度不足の場合は
白度向上の為の染色工程が必要になり、商品価格がアッ
プして販売競争に負ける。本発明に用いられるアクリル
繊維は比重も軽く、パイル組成物に不可欠な染色も安
価、容易でかつパイルの伸びも染色堅牢度も嵩高、白
度、腰感も良好にて中間毛および又はわた毛に使用する
と安価に容易にパイル商品を入手することが出来る。
のなかでも、繊維断面形状が円形、腎臓形、楕円形、繭
形、偏平形のものが好ましい。さらに白度不足の場合は
白度向上の為の染色工程が必要になり、商品価格がアッ
プして販売競争に負ける。本発明に用いられるアクリル
繊維は比重も軽く、パイル組成物に不可欠な染色も安
価、容易でかつパイルの伸びも染色堅牢度も嵩高、白
度、腰感も良好にて中間毛および又はわた毛に使用する
と安価に容易にパイル商品を入手することが出来る。
【００１１】本発明においては、これらのアクリル繊維
のなかでも、繊維断面形状が円形、腎臓形、楕円形、繭
形、偏平形のものが好ましい。繊維断面が円形、腎臓
形、楕円形、繭形、偏平形のアクリル繊維は原綿の生産
が容易で、繊維の絡み、カードの紡出、スライバーニッ
トなどのパイル加工が良好で好ましい。扁平形でない特
殊な繊維断面は原綿の生産条件に制約が多く、安価生産
に不適でさらにパイル加工工程でのロスが多く、商品風
合も悪い。
のなかでも、繊維断面形状が円形、腎臓形、楕円形、繭
形、偏平形のものが好ましい。繊維断面が円形、腎臓
形、楕円形、繭形、偏平形のアクリル繊維は原綿の生産
が容易で、繊維の絡み、カードの紡出、スライバーニッ
トなどのパイル加工が良好で好ましい。扁平形でない特
殊な繊維断面は原綿の生産条件に制約が多く、安価生産
に不適でさらにパイル加工工程でのロスが多く、商品風
合も悪い。
【００１２】本発明においては、これらのアクリル繊維
のなかでも扁平形のものがさらに好ましく扁平形はポリ
シャー加工の応用を一方向に受けることによりクリンプ
が伸びやすく、毛サバキ性良好でソフト感があり商品の
獣毛調風合いが非常に良好である。
のなかでも扁平形のものがさらに好ましく扁平形はポリ
シャー加工の応用を一方向に受けることによりクリンプ
が伸びやすく、毛サバキ性良好でソフト感があり商品の
獣毛調風合いが非常に良好である。
【００１３】上記のパイル組成物はさし毛および中間毛
およびわた毛よりなり、風合い、外観、機能共に優れた
特長を有している。例えば、玩具用のパイル組成物は約
３０〜７０％を占めるさし毛と約３０〜１０％の中間毛
および約４０〜２０％のわた毛より構成されている。さ
し毛の比率が３０％未満ではさし毛の効果が少なく、７
０％をこえると、中間毛とわた毛の効果が小さい。そし
て、中間毛のないパイル組成物とわた毛が２０％未満お
よび４０％をこえるパイル組成物は、嵩高性、腰感が不
足し、インテリア、衣料、玩具、フェイクファなどには
適さない。
およびわた毛よりなり、風合い、外観、機能共に優れた
特長を有している。例えば、玩具用のパイル組成物は約
３０〜７０％を占めるさし毛と約３０〜１０％の中間毛
および約４０〜２０％のわた毛より構成されている。さ
し毛の比率が３０％未満ではさし毛の効果が少なく、７
０％をこえると、中間毛とわた毛の効果が小さい。そし
て、中間毛のないパイル組成物とわた毛が２０％未満お
よび４０％をこえるパイル組成物は、嵩高性、腰感が不
足し、インテリア、衣料、玩具、フェイクファなどには
適さない。
【００１４】以上のように、本発明は、中間毛および又
はわた毛にアクリル繊維を用いると、嵩高性、腰感、白
度に優れたパイル組成物、優れた風合の製品が得られ
る。次に、本発明に用いられる中間毛、わた毛の単繊維
繊度は１．０〜２０デニールより好ましくは２〜１５デ
ニールの範囲である。繊度が１．０デニールより細いか
又は２０デニールより太いとカード工程でのスライバー
メーキング性が低下し、風合も実用性のある商品になり
にくい。
はわた毛にアクリル繊維を用いると、嵩高性、腰感、白
度に優れたパイル組成物、優れた風合の製品が得られ
る。次に、本発明に用いられる中間毛、わた毛の単繊維
繊度は１．０〜２０デニールより好ましくは２〜１５デ
ニールの範囲である。繊度が１．０デニールより細いか
又は２０デニールより太いとカード工程でのスライバー
メーキング性が低下し、風合も実用性のある商品になり
にくい。
【００１５】本発明で用いられるアクリル繊維は、８５
重量％以上のアクリロニトリルを含有する繊維をいう。
重量％以上のアクリロニトリルを含有する繊維をいう。
【００１６】また、本発明で用いられるモダアクリル繊
維は、アクリロニトリル８５％未満の繊維をいう。
維は、アクリロニトリル８５％未満の繊維をいう。
【００１７】そして、上記パイル組成物とは、アクリル
繊維とモダアクリル繊維を使用してスライバーニット機
でパイルファブリックを作り、その裏面に糊剤を塗布乾
燥した一般的なパイル製品であるが、紡績して得た糸を
使った織編物からなるものであってもよい。さらにわた
毛の繊維に１３０℃×５分の乾熱温度で１０％〜３５％
収縮する収縮綿を約１０〜４０％混綿使用したパイル組
成物であっても良い。
繊維とモダアクリル繊維を使用してスライバーニット機
でパイルファブリックを作り、その裏面に糊剤を塗布乾
燥した一般的なパイル製品であるが、紡績して得た糸を
使った織編物からなるものであってもよい。さらにわた
毛の繊維に１３０℃×５分の乾熱温度で１０％〜３５％
収縮する収縮綿を約１０〜４０％混綿使用したパイル組
成物であっても良い。
【００１８】
【実施例】（実施例１）さし毛は１５デニール（ｄ）×
５１ｍｍのモダアクリル繊維（カネボウルフネンＶＮ
Ｒ）を４０重量％、中間毛も７ｄ×５１ｍｍのモダアク
リル繊維（カネボウルフネンＶＮＲ）を３０重量％、わ
た毛に５ｄ×３８ｍｍの繊維断面形状が偏平形アクリル
繊維を３０重量％を混綿使用しスライバーニット機で製
編し、パイル長２５ｍｍのパイル組成物の原反を編成し
た。これを毛抜け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾
燥した後、ブラッシングを２回、ポリッシング（１６０
〜９０℃）を６回、シャーリングを２回実施した。得ら
れたパイル組成物は目付６７７ｇ／ｍ2で嵩高性、腰
感、白度に優れた製品が得られた。
５１ｍｍのモダアクリル繊維（カネボウルフネンＶＮ
Ｒ）を４０重量％、中間毛も７ｄ×５１ｍｍのモダアク
リル繊維（カネボウルフネンＶＮＲ）を３０重量％、わ
た毛に５ｄ×３８ｍｍの繊維断面形状が偏平形アクリル
繊維を３０重量％を混綿使用しスライバーニット機で製
編し、パイル長２５ｍｍのパイル組成物の原反を編成し
た。これを毛抜け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾
燥した後、ブラッシングを２回、ポリッシング（１６０
〜９０℃）を６回、シャーリングを２回実施した。得ら
れたパイル組成物は目付６７７ｇ／ｍ2で嵩高性、腰
感、白度に優れた製品が得られた。
【００１９】（実施例２）さらに前記のわた毛の５ｄ×
３８ｍｍの繊維断面形状を腎臓形に替えて、同じ方法で
加工仕上げを行ったところ、目付６６０ｇ／ｍ2で嵩高
性、腰感に優れた製品が得られた。
３８ｍｍの繊維断面形状を腎臓形に替えて、同じ方法で
加工仕上げを行ったところ、目付６６０ｇ／ｍ2で嵩高
性、腰感に優れた製品が得られた。
【００２０】（実施例３）さし毛は１５ｄ×５１ｍｍの
モダアクリル繊維（カネボウルフネンＶＮＲ）を４０重
量％使用し、中間毛は繊維断面形状が偏平形アクリル繊
維７ｄ×５１ｍｍを３０重量％とわた毛に同様な繊維断
面形状が偏平形アクリル繊維５ｄ×３８ｍｍを３０重量
％を混綿使用しスライバーニット機で製編し、パイル長
３０ｍｍのパイル組成物の原反を編成した。これを毛抜
け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾燥した後、ブラ
ッシングを２回、ポリッシング（１５０〜９０℃）を６
回、シャーリングを２回実施した。得られたパイル組成
物は目付６２６ｇ／ｍ2で嵩高性、腰感、白度に優れた
製品が得られた。
モダアクリル繊維（カネボウルフネンＶＮＲ）を４０重
量％使用し、中間毛は繊維断面形状が偏平形アクリル繊
維７ｄ×５１ｍｍを３０重量％とわた毛に同様な繊維断
面形状が偏平形アクリル繊維５ｄ×３８ｍｍを３０重量
％を混綿使用しスライバーニット機で製編し、パイル長
３０ｍｍのパイル組成物の原反を編成した。これを毛抜
け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾燥した後、ブラ
ッシングを２回、ポリッシング（１５０〜９０℃）を６
回、シャーリングを２回実施した。得られたパイル組成
物は目付６２６ｇ／ｍ2で嵩高性、腰感、白度に優れた
製品が得られた。
【００２１】（実施例４）さらに前記のわた毛の５ｄ×
３８ｍｍの繊維断面形状を円形に替えて、同じ方法で加
工仕上げを行ったところ、目付６５１ｇ／ｍ2で嵩高
性、腰感に優れた製品が得られた。
３８ｍｍの繊維断面形状を円形に替えて、同じ方法で加
工仕上げを行ったところ、目付６５１ｇ／ｍ2で嵩高
性、腰感に優れた製品が得られた。
【００２２】（実施例５）さし毛２０ｄ×５１ｍｍ３０
重量％とわた毛５ｄ×３８ｍｍ３０重量％はカネボウル
フネンＶＮＲを使い、中間毛は繊維断面形状が偏平形ア
クリル繊維１０ｄ×５１ｍｍを４０重量％として、これ
らを混綿使用しスライバーニット機で製編し、パイル長
２５ｍｍのパイル組成物の原反を作成した。これを毛抜
け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾燥した後、ブラ
ッシングを２回、ポリッシング（１６０〜９０℃）を６
回、シャーリングを２回実施した。得られたパイル組成
物は目付６５８ｇ／ｍ2で嵩高性、腰感、白度に優れた
製品が得られた。
重量％とわた毛５ｄ×３８ｍｍ３０重量％はカネボウル
フネンＶＮＲを使い、中間毛は繊維断面形状が偏平形ア
クリル繊維１０ｄ×５１ｍｍを４０重量％として、これ
らを混綿使用しスライバーニット機で製編し、パイル長
２５ｍｍのパイル組成物の原反を作成した。これを毛抜
け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾燥した後、ブラ
ッシングを２回、ポリッシング（１６０〜９０℃）を６
回、シャーリングを２回実施した。得られたパイル組成
物は目付６５８ｇ／ｍ2で嵩高性、腰感、白度に優れた
製品が得られた。
【００２３】（比較例１）さし毛は１５ｄ×５１ｍｍを
４０重量％、中間毛も７ｄ×５１ｍｍを３０重量％、わ
た毛にも５ｄ×３８ｍｍを３０重量％のモダアクリル繊
維をすべて混綿使用し、スライバーニット機で製編し、
パイル長２５ｍｍのパイル組成物の原反を編成した。こ
れを毛抜け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾燥した
後、ブラッシングを２回、ポリッシング（１５０〜９０
℃）を６回、シャーリングを２回実施した。得られたパ
イル組成物は目付が６８１ｇ／ｍ2であったが、モダア
クリル繊維特有の黄色が強く、白度不足で、薄く嵩高
性、腰感が不足の製品となった。
４０重量％、中間毛も７ｄ×５１ｍｍを３０重量％、わ
た毛にも５ｄ×３８ｍｍを３０重量％のモダアクリル繊
維をすべて混綿使用し、スライバーニット機で製編し、
パイル長２５ｍｍのパイル組成物の原反を編成した。こ
れを毛抜け防止の目的でその裏面に糊剤を塗布乾燥した
後、ブラッシングを２回、ポリッシング（１５０〜９０
℃）を６回、シャーリングを２回実施した。得られたパ
イル組成物は目付が６８１ｇ／ｍ2であったが、モダア
クリル繊維特有の黄色が強く、白度不足で、薄く嵩高
性、腰感が不足の製品となった。
【００２４】次に、上記実施例１〜５及び比較例１で得
られたパイル組成物について、嵩高性、腰感、白度、紡
績性、ソフト感を以下に示す方法で調査しその結果を表
１に示す。 嵩高性 ５名で官能評価を行い、合否を判定し、５名とも嵩高性
が良好と判断した場合を合格（○）とし、それ以外は不
合格（×）とした。 腰感 ５名で官能評価を行い、合否を判定し、５名とも腰感が
良好と判断した場合を合格（○）とし、それ以外は不合
格（×）とした。 白度 １０名で肉眼判定を行い、合否を判定し、１０名とも腰
感が良好と判断した場合を合格（○）とし、それ以外は
不合格（×）とした。 紡績性 パイル加工途中のカーディングにおいて問題なく実施可
能なものを合格（○）とし、それ以外は不合格（×）と
した。 風合い ５名でソフト感、毛サバキ性に注目し、官能評価を行
い、合否を判定し、５名とも風合いが良好と判断した場
合を合格（○）とし、それ以外は不合格（×）とした。 更に以上〜の総合評価として、いずれの評価にお
いても合格したものを合格（○）とし、それ以外を不合
格として表１に示した。
られたパイル組成物について、嵩高性、腰感、白度、紡
績性、ソフト感を以下に示す方法で調査しその結果を表
１に示す。 嵩高性 ５名で官能評価を行い、合否を判定し、５名とも嵩高性
が良好と判断した場合を合格（○）とし、それ以外は不
合格（×）とした。 腰感 ５名で官能評価を行い、合否を判定し、５名とも腰感が
良好と判断した場合を合格（○）とし、それ以外は不合
格（×）とした。 白度 １０名で肉眼判定を行い、合否を判定し、１０名とも腰
感が良好と判断した場合を合格（○）とし、それ以外は
不合格（×）とした。 紡績性 パイル加工途中のカーディングにおいて問題なく実施可
能なものを合格（○）とし、それ以外は不合格（×）と
した。 風合い ５名でソフト感、毛サバキ性に注目し、官能評価を行
い、合否を判定し、５名とも風合いが良好と判断した場
合を合格（○）とし、それ以外は不合格（×）とした。 更に以上〜の総合評価として、いずれの評価にお
いても合格したものを合格（○）とし、それ以外を不合
格として表１に示した。
【００２５】
【表１】
【００２６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、嵩高性、
腰感、白度に優れたパイル製品を提供することができ
る。
腰感、白度に優れたパイル製品を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4L002 AA08 AB01 AC01 AC06 BB04 CB03 DA02 EA05 FA01 FA06 4L035 DD02 DD19 EE17 EE20 FF01 FF04 FF10 MB14
Claims (2)
- 【請求項１】 さし毛および中間毛およびわた毛よりな
る合成繊維のパイル組成物において、中間毛および又は
わた毛がアクリル繊維からなることを特徴とするパイル
組成物。 - 【請求項２】 中間毛および又は、わた毛のアクリル繊
維の繊維断面形状が円形、腎臓形、楕円形、繭形、偏平
形の群から選ばれる少なくとも一種以上の形状であるこ
とを特徴とする請求項１記載のパイル組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10320355A JP2000144557A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | パイル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10320355A JP2000144557A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | パイル組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000144557A true JP2000144557A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18120561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10320355A Pending JP2000144557A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | パイル組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000144557A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003064560A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-05 | Kanebo Ltd | 立毛製品及びその製造方法 |
| WO2005064057A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Kaneka Corporation | 段差パイル布帛およびその製造方法 |
| JP2008150752A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-03 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 抗ピル性能を有するアクリル系繊維 |
| KR101320184B1 (ko) | 2005-04-28 | 2013-10-22 | 카네카 코포레이션 | 아크릴계 수축성 섬유 |
-
1998
- 1998-11-11 JP JP10320355A patent/JP2000144557A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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| KR101320184B1 (ko) | 2005-04-28 | 2013-10-22 | 카네카 코포레이션 | 아크릴계 수축성 섬유 |
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