JP2000143462A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2000143462A
JP2000143462A JP32672998A JP32672998A JP2000143462A JP 2000143462 A JP2000143462 A JP 2000143462A JP 32672998 A JP32672998 A JP 32672998A JP 32672998 A JP32672998 A JP 32672998A JP 2000143462 A JP2000143462 A JP 2000143462A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)分子中にカチオン性基と架橋構造
とを有する共重合体であって、その0.5重量%ハイド
ロゲルの、25℃、シェアレート1sec-1の粘度η1
シェアレート10sec-1の粘度η2 が、0.3≦η1
20(Pa・sec)、0.01≦η2 ≦5(Pa・sec)、か
つη1 >η2 である共重合体、並びに(B)アニオン性
界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤
を含有する毛髪化粧料。 【効果】 塗布時の指通りが良好で、湿潤時には毛髪の
柔軟感に優れ、しかも乾燥過程においては、べたつきが
なくさらさら感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感触を高めた毛髪
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪の感触を改善するため、カチ
オン化セルロース等のカチオン性高分子と、アニオン性
界面活性剤とを含有する種々の毛髪化粧料が使用されて
いる。しかし、これらは、湿潤時から乾燥に至る間のべ
たつき感が顕著であり、また湿潤時の指通りも悪いとい
う問題がある。また、高級アルコール等の油剤とカチオ
ン性界面活性剤を含有する乳化系コンディショナーは、
乳化安定性に劣り、毛髪への塗布時の伸びや指通りが悪
いなどの問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、塗布
時の指通りが良く、湿潤時には毛髪の柔軟感、コート感
及び指通りに優れ、乾燥過程においてべたつかず、さら
さら感に優れた毛髪化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)分子中
にカチオン性基と架橋構造とを有する共重合体であっ
て、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、シェア
レート1sec-1の粘度η1 、シェアレート10sec-1の粘
度η2 が、0.3≦η1 ≦20(Pa・sec)、0.01
≦η 2≦5(Pa・sec)、かつη1 >η2 である共重合
体(以下、共重合体(A))と、(B)アニオン性界面
活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤(以
下、界面活性剤(B))とを含有する毛髪化粧料を提供
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる共重合体
(A)は、上記η1 、η2 について、0.3≦η1 ≦2
0(Pa・sec)、0.01≦η2 ≦5(Pa・sec)、かつ
η1>η2 である。粘度挙動がこの範囲内にあれば毛髪
への塗布が容易であり、毛髪への残留感が得られ、上記
のような良好な使用感を得ることができる。特に、共重
合体(A)が0.4≦η1 ≦10(Pa・sec)、0.5
≦η2 ≦3(Pa・sec)であるとき、一層好ましい使用
感が得られる。
【0006】共重合体(A)の0.5重量%ハイドロゲ
ルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec 、ひずみ
1%での複素弾性率ε1 、損失正接tan δ1 、ひずみ5
00%での複素弾性率ε2 、損失正接tan δ2 が、1≦
ε1 ≦300(N/m2)、tan δ1 ≦2、かつ、0.
01≦ε2 ≦30(N/m2)、tan δ2 ≧1であると
き、より好ましい感触の毛髪化粧料を得ることができ
る。ここで、共重合体(A)の損失正接が、tan δ1
1.5、更にはtan δ1 ≦1.0となるに従って、より
好ましい感触の毛髪化粧料を得ることができる。
【0007】また、上記共重合体(A)が、その2.0
重量%エタノールゲルの、25℃、シェアレート1sec
-1の粘度η3 、シェアレート10sec-1の粘度η4 が、
0.3≦η3 ≦20(Pa・sec)、0.01≦η4 ≦5
(Pa・sec)、かつη3 >η4 であるとき、感触に優
れ、かつエタノール併用時もその感触を保持し得る毛髪
化粧料を得ることができる。
【0008】η1 〜η4 の測定は、以下の方法による。
検体1、2とも測定方法は同じ。 検体1;イオン交換水に粉末試料(平均粒径50μm以下)を加え、50℃、 半日保持して調製した0.5重量%のハイドロゲル。 検体2;水に代えてエタノールを用い、上記と同様に調製した2.0重量%の エタノールゲル。 測定装置;HAAKE社製粘度計、Rotovisco RV-20、 測定条件;測定頭M10、共軸2重円筒型ローター、 測定温度25℃、試料量15ml、 シェアレート;2分間で0sec-1から15sec-1まで上昇、 測定点数;上記シェアレート範囲に亙り60点測定。 計算方法;上記測定値からRotation Version 2.8のプログラムにより算出。
【0009】δ1 、δ2 、ε1 、ε2 の測定は下記の方
法による。 検体;上記検体1と同じ。 測定装置;Rheometrics 社製、Fluids Spectrometer RFS-II 測定条件;Dynamic Strain Sweep (動的ひずみ掃引) モード コーンプレート:直径50mm、ギャップ0.05mm、アングル0. 04rad 、ひずみ周波数6.2rad/sec 、ひずみ0.5〜500% 。 測定温度:25℃。
【0010】このようなレオロジー特性を示す共重合体
(A)としては、例えば、カチオン性基含有ビニル単量
体(以下、単量体(a1))の少なくとも1種と、一般
式(1)又は(2)
【0011】
【化3】
【0012】〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示
し、R2 及びR3 は同一又は異なって、水素原子又は炭
素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基を示す。〕
【0013】
【化4】
【0014】〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、A
1 及びA2 は同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜
6の整数を示す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH
2-基を示す。〕で表される親水性ノニオン性基含有ビニ
ル単量体(以下、単量体(a2))の少なくとも1種
と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル
単量体(以下、単量体(a3))の少なくとも1種とを
必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得ら
れるカチオン性基含有共重合体(以下、共重合体
(A1))が挙げられる。
【0015】共重合体(A1)を構成する単量体のう
ち、単量体(a1)としては、ジアルキルアミノ基を有
する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル
アミド類、(メタ)アクロイルアルキルトリアルキル4
級アンモニウム塩類、ジアルキルアミノ基を有するスチ
レン類、ビニルピリジン類、N−ビニル複素環化合物
類、アミノ基を有する単量体の酸中和物あるいは4級ア
ンモニウム塩、ジアリル型4級アンモニウム塩などが挙
げられる。
【0016】これらの単量体(a1)のうち、一般式
(3)又は(4)で表わされる化合物が好ましい。
【0017】
【化5】
【0018】〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、R
4 及びR5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキ
ル基又はアルケニル基を示し、R6 は水素原子又は炭素
数1〜4のアルキル基を示し、Yは-O-、-NH-、-CH2-
又は-O-CH2CH(OH)-基を示し、Zは炭素数1〜4(ただ
しYが-CH2- のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖
のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原
子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示
す。〕
【0019】
【化6】
【0020】〔式中、R7 及びR8 は同一又は異なっ
て、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一
又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
【0021】化合物(3)又は(4)の塩を得るために
用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン
酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げ
られ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化
剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化
アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等が挙
げられる。
【0022】単量体(a1)の好ましい具体例として
は、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級
化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリル
アンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0023】単量体(a2)としては、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、
N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブ
チルアクリルアミド、N−(メタ)アクロイルモルホリ
ン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換アク
リルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、さらには
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
エチル(メタ)アクリルアミド等が、特に好ましい。
【0024】単量体(a3)としては、多価アルコール
又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、
アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等
が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエー
テル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メ
タ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0025】単量体(a1)と単量体(a2)との好まし
い配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98
〜98/2であり、さらに好ましくは3/97〜60/
40である。上記モル比が小さい場合はチキソトロピー
性の発現が、モル比が大きい場合は低シェアレート時の
粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲
内である方が好ましい。
【0026】単量体(a3)の割合は、単量体全量に対
して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量
%以上0.1重量%未満が特に好ましい。単量体
(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、共重
合体(A1)から形成されるハイドロゲルの粘度が十分
であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感
触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
【0027】共重合体(A1)は、必須構成単位である
前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上の他、
これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とす
ることができる。他のビニル単量体としては、例えばメ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタア
クリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−(3−スル
ホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N
−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチ
ル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチ
ルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられ
る。
【0028】共重合体(A1)を製造する方法は、水溶
液重合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法などが好まし
い。例えば、特開平4−230250号公報第12頁第
22欄第28〜34行に記載のような水溶液重合法を用
いる場合、重合開始温度20〜90℃、反応時間1〜1
0時間程度で行うのが好ましい。
【0029】重合開始剤としては、特開平4−2302
50号公報第12頁第22欄第46行〜第13頁第23
欄第18行のような、アゾビス系化合物が単独で、ある
いは還元剤と組合せて用いられる。
【0030】共重合体(A1)の水溶液重合法による製
造には、例えば特開昭53−34101号公報第3頁右
上欄第14行〜同右下欄第8行記載の、回転する攪拌腕
を有する容器が用いられる。
【0031】共重合体(A)は、1種以上を用いること
ができ、全組成中に0.1〜10重量%、特に0.5〜
5重量%、さらに1〜3重量%配合すると、毛髪への塗
布時等に使用感、感触により優れるので好ましい。
【0032】本発明で用いられる成分(B)の界面活性
剤のうち、アニオン性界面活性剤としては、例えば以下
に示すものが挙げられる。
【0033】(B−i)アルキルエーテル硫酸塩又はア
ルケニルエーテル硫酸塩。何れも、平均炭素数10〜2
0の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有
し、1分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の
比で付加したものが好ましい。
【0034】(B−ii)アルキル硫酸塩、アルケニル硫
酸塩又はα−スルホ脂肪酸塩もしくはエステル。何れも
炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有す
るものが好ましい。 (B−iii)オレフィンスルホン酸塩又はアルカンスル
ホン酸塩。何れも1分子中に10〜20の炭素原子を有
するものが好ましい。 (B−iv)高級脂肪酸塩。1分子中に10〜24の炭素
原子を有するものが好ましい。
【0035】(B−v)(アミド)エーテルカルボン酸
型界面活性剤、好ましくは次の式(5)で表される(ア
ミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤。
【0036】
【化7】
【0037】〔式中、R11は直鎖又は分岐鎖の炭素数8
〜22のアルキル基又はアルケニル基、アルキル(C8〜C
22)フェニル基又はR12CONH-CH2-CH2-基(R12は炭素数1
1〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基)を示し、a1は0〜6の数を示し、a2は2〜24の
数を示し、M1はアニオン残基の対イオンを示す〕
【0038】(B−vi)N−アシルアミノ酸型界面活性
剤、好ましくは炭素数8〜24のアシル基及び遊離カル
ボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤
(例えばN−アシルザルコシネート、N−アシル−β−
アラニンなど)。 (B−vii)リン酸エステル型界面活性剤、好ましくは
炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル基又は
それらのアルキレンオキシド付加物を有するリン酸モノ
又はジエステル型界面活性剤。 (B−viii)スルホコハク酸エステル型界面活性剤、好
ましくは炭素数8〜22の高級アルコールもしくはその
エトキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級
脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。 (B−ix)ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル
硫酸塩、好ましくは炭素数8〜24のアミド基及び炭素
数8〜24のアルキル基を有し、20以下のオキシアル
キレン基が付加したポリオキシアルキレン脂肪酸アミド
エーテル硫酸塩。
【0039】(B−x)炭素数8〜24の脂肪酸基を有
するモノグリセライド硫酸エステル塩、アシル化イセチ
オン酸塩、又はアシル化タウレート。 (B−xi)炭素数8〜24の直鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基又はそれらのアルキレンオキシド付加物を
有するアルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキル
グリセリルエーテルスルホン酸塩。 (B−xii)アルキルもしくはアルケニルアミドスルホ
ネート、アルカノールアミドスルホコハク酸塩、又はア
ルキルもしくはアルケニルスルホアセテート。何れも炭
素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケ
ニル基を有するものが好ましい。 (B−xiii)N−アシル−N−カルボキシエチルグリシ
ン塩、好ましくは炭素数6〜24のアシル基を有するN
−アシル−N−カルボキシエチルグリシジン塩。 (B−xiv)N−アルキルアミドアルカノール硫酸エス
テル塩、好ましくは次の式(6)で表されるN−アルキ
ルアミドアルカノール硫酸エステル塩。
【0040】
【化8】
【0041】(式中、R13は炭素数6〜22のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R14は炭素数1〜22のア
ルキル基もしくはアルケニル基又は水素原子を示し、R
15は炭素数1〜5のアルキレン基を示し、R16Oは炭素
数2〜3のオキシアルキレン基を示し、bは0〜20の
数を示し、b個のR16Oは同一でも異なっていてもよ
い。M2 はアニオン残基の対イオンを示す)
【0042】これらのアニオン界面活性剤の塩、すなわ
ちアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオ
ン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有する
アルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプ
ロパノールアミンなど)が挙げられる。
【0043】また、成分(B)の界面活性剤のうち、両
性界面活性剤としては、例えば、アミドアミノ酸型、カ
ルボベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン
型、アミドスルホベタイン型、イミダゾリニウムベタイ
ン型、アミノ酸型、ホスホベタイン型、リン酸エステル
型等が挙げられ、具体的には、例えば次の(B−1)〜
(B−4)に示すものが挙げられる。
【0044】(B−1)アミドアミノ酸型両性界面活性
剤:例えば、次の一般式(B−1a)又は(B−1b)
に示すものが挙げられる。
【0045】
【化9】
【0046】〔式中、R20は炭素数7〜19の飽和又は
不飽和の炭化水素基を示し、R21は基-CH2COOM3、-CH2C
H2COOM3又は-CH2CH(OH)CH2SO3M3(M3は水素原子、アル
カリ金属又はアルカノールアミン)を示し、R22は水素
原子又は基-CH2COOM3、-CH2CH2COOM3もしくは-CH2CH(O
H)CH2SO3M3(M3は上記と同じ)を示す。〕
【0047】一般式(B−1a)、(B−1b)で表さ
れるもののうち、特にR20が炭素数8〜16の炭化水素
基、R21が-CH2COOM3、R22が水素原子のものが好まし
く、具体的にはアルキルアミドヒドロキシエチルアミノ
酢酸等が挙げられる。
【0048】(B−2)ベタイン型両性界面活性剤:例
えば、次の一般式(B−2a)〜(B−2d)で表され
るカルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、
アミドスルホベタイン、一般式(B−2e)又は(B−
2f)で表されるイミダゾリニウムベタインが挙げられ
る。
【0049】
【化10】
【0050】〔各式中、R23は炭素数6〜22のアルキ
ル基又はアルケニル基を示し、R24及びR25はそれぞれ
炭素数1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を
示し、R26は炭素数1〜6のアルキレン基又はヒドロキ
シアルキレン基を示し、R27は単結合又は炭素数1〜5
のアルキレン基を示し、R28は炭素数1〜5のアルキレ
ン基又はヒドロキシアルキレン基を示す。〕
【0051】一般式(B−2a)〜(B−2f)で表さ
れる各種ベタインのうち、共通して、R23が炭素数8〜
16のアルキル基、R24及びR25がメチル基、R26〜R
28が炭素数1〜5のアルキレン基のものが好ましく、具
体的にはアルキルジメチルアミノカルボベタイン、アル
キルアミドアルキレンジメチルアミノカルボベタイン、
アルキルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ア
ルキルアミドアルキレンジメチルアミノスルホベタイ
ン、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、アルキルアミドヒドロキシエチルイミダゾリニウム
ベタイン等が挙げられる。
【0052】(B−3)アミノ酸型両性界面活性剤:例
えば、次の一般式(B−3)に示すものが挙げられる。
【0053】
【化11】
【0054】〔式中、R29は炭素数1〜3のアルキル基
又は水素原子を示し、R30は-O-、-CONH-又は-CO2-を有
していてもよい炭素数8〜18の炭化水素基を示し、c
は1又は2の数を示す。〕
【0055】一般式(B−3)で表されるもののうち、
29が水素原子、R30が炭素数8〜16の炭化水素基、
cが2のものが好ましく、具体的にはN−アルキル−β
−アラニン等が挙げられる。
【0056】(B−4)P−ラウリル−P,P−ジメチ
ルホスホプロピルホスホン酸等のリン酸エステル型両性
界面活性剤。
【0057】成分(B)の界面活性剤のうち、特に親水
部としてカルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤が
好ましく、さらにN−アシルアミノ酸型界面活性剤、ス
ルホコハク酸エステル型界面活性剤が好ましい。
【0058】成分(B)の界面活性剤は、1種以上を用
いることができ、全組成中に0.5〜20重量%、特に
1〜10重量%、さらに1〜5重量%配合するのが、湿
潤時の指通り、柔軟感の点でより好ましい。
【0059】本発明の毛髪化粧料には、上記必須成分の
ほか、通常の化粧料に用いられる非イオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性重合体、非イオ
ン性重合体、カチオン性重合体、エチレンオキシド・プ
ロピレンオキシドブロック共重合体、アルコール類、油
分、粉体、機能性ビーズ・カプセル類、シリコーン類、
金属キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香
料などを、適宜配合できる。
【0060】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造でき、その剤型は特に制限されず、特に非洗浄系
の毛髪化粧料として好適であり、例えばヘアリンス、コ
ンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、
スタイリング剤、ヘアジェル、セット剤、ヘアリキッ
ド、育毛剤、パーマ剤、染毛剤等として適用できる。
【0061】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、塗布時の指通り
が良好で、湿潤時には毛髪の柔軟感、コート感及び指通
りに優れ、しかも乾燥過程においては、べたつきがなく
さらさら感が得られる。
【0062】
【実施例】製造例1 反応容器中に、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
ル酸ジエチル硫酸塩(MOEDES:日東化学工業社製)2
3.85g、N,N−ジメチルアクリルアミド71.3
7g、ポリエチレングリコールジメタクリレート(NK-9
G:新中村化学社製)0.0429g、イオン交換水3
50gからなる予め窒素置換した単量体水溶液を入れ、
20分間さらに窒素を吹き込み、反応系内を窒素置換し
ながら55℃まで昇温した。次いで、重合開始剤(2,
2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩)を
0.22g添加した。30分〜1時間後に重合し始め、
全体が柔らかいゲル状となった。そのまま攪拌を続け、
重合開始剤添加4時間後、重合を停止させた。餅状の内
容物を取り出し、5リットルのエタノール中で10分攪
拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒーミル、ジェッ
トミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボルターで分級し、カ
チオン性基含有共重合体No.1を得た。
【0063】製造例2〜8 表1に示す単量体を用い、製造例1と同様にして、カチ
オン性基含有共重合体No.2〜No.8を製造した。
【0064】試験例1 製造例1〜8で得られたカチオン性基含有共重合体につ
いて、0.5重量%ハイドロゲルの25℃での粘度、及
び動的粘弾性を前記方法で測定した。結果を表1に示
す。
【0065】
【表1】
【0066】実施例1 表2に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、これ
を使用したときの塗布時及び濯ぎ時の指通り、濯ぎ時の
柔軟感、乾燥過程のべたつき及び乾燥時のさらさら感に
ついて評価した。結果を表2に併せて示す。
【0067】(評価方法)10人のパネラーにより、各
毛髪化粧料10gを毛髪に塗布して均一にのばした後、
水道水で濯ぎ、ドライヤーで乾燥させたとき、それぞれ
の過程における感触について、以下の基準で官能評価し
た。平均点を求め、4.5点以上を◎、4点以上4.5
点未満を○、2.5点以上4点未満を△、2.5点未満
を×として示した。
【0068】(1)塗布時及び濯ぎ時の指通り: 5;抜群に滑る。 4;滑る。 3;ふつう。 2;あまり滑らない。 1;滑らない。 (2)濯ぎ時の柔軟感: 5;非常に柔らかい。 4;柔らかい。 3;ふつう。 2;あまり柔らかくない。 1;柔らかくない。 (3)乾燥過程のべたつき: 5;べたつかない。 4;あまりべたつかない。 3;ふつう。 2;ややべたつく。 1;べたつく。 (4)乾燥時のさらさら感: 5;非常にさらさらする。 4;さらさらする。 3;ふつう。 2;あまりさらさらしない。 1;さらさらしない。
【0069】
【表2】
【0070】実施例2〜11 表3及び表4に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造
した。なお、実施例9〜11はリーブオン型毛髪化粧料
である。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】実施例2〜11で得られた毛髪化粧料はい
ずれも、塗布時の指通りが良好で、湿潤時には毛髪の柔
軟感、コート感及び指通りに優れ、しかも乾燥過程にお
いては、べたつきがなくさらさら感が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼塚 聡 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AC022 AC062 AC072 AC102 AC122 AC242 AC302 AC352 AC402 AC432 AC562 AC642 AC662 AC692 AC712 AC782 AC792 AC902 AC932 AD092 AD112 AD131 AD132 AD152 AD162 AD282 BB05 BB06 BB07 CC39 DD23 DD27 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)分子中にカチオン性基と架橋構造とを有する共重
    合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25
    ℃、シェアレート1sec-1の粘度η1 、シェアレート1
    0sec-1の粘度η2 が、0.3≦η1 ≦20(Pa・se
    c)、0.01≦η2≦5(Pa・sec)、かつη1 >η2
    である共重合体、(B)アニオン性界面活性剤及び両性
    界面活性剤から選ばれる界面活性剤を含有する毛髪化粧
    料。
  2. 【請求項2】 成分(A)が、その0.5重量%ハイド
    ロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec 、ひ
    ずみ1%での複素弾性率ε1 、損失正接tanδ1 、ひず
    み500%での複素弾性率ε2 、損失正接tan δ2 が、
    1≦ε1 ≦300(N/m2)、tan δ1 ≦2、かつ、
    0.01≦ε2 ≦30(N/m2)、tan δ2 ≧1であ
    る請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 次の成分(A)及び(B): (A)カチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種
    と、一般式(1)又は(2) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及び
    3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の
    直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基
    を示す。〕 【化2】 〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、A1 及びA2
    同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜6の整数を示
    す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH2-基を示
    す。〕で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体
    の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有
    する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成
    単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチ
    オン性基含有共重合体、(B)アニオン性界面活性剤及
    び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤を含有する毛
    髪化粧料。
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