JP2000139832A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2000139832A
JP2000139832A JP10319304A JP31930498A JP2000139832A JP 2000139832 A JP2000139832 A JP 2000139832A JP 10319304 A JP10319304 A JP 10319304A JP 31930498 A JP31930498 A JP 31930498A JP 2000139832 A JP2000139832 A JP 2000139832A
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JP10319304A
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Katsuyuki Saito
克行 斉藤
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡装置を声帯観察可能なように機能拡張
する際に係るコスト及び収納スペースを抑える。 【解決手段】 声帯像は、対物光学系31、像伝送光学
系32、接眼レンズ33、レンズ34、結像光学系41
を経てCCD42に結像する。カメラヘッド6内の結像
光学系41の途中には、スリットの形成されたスリット
回転板45が配置され、マイク49で得た声帯の音声信
号に同期させてスリット回転板45を回転させること
で、CCD42に結像される声帯像はスロー画像的な画
像となり観察可能になる。この構成では、光源装置3を
ストロボ光源にしなくて済み、光源装置3より安価で小
型のカメラヘッド6を導入するのみで、内視鏡装置を声
帯観察可能なように機能拡張でき、これに係るコスト及
び収納スペースを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像を間欠的
に観察することで、高速に運動する被写体例えば振動中
の声帯等を観察するのに適した内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内等に内視鏡の挿入部を挿入
することにより、体腔内の患部等の被写体像を内視鏡の
接眼部から観察し、必要に応じてCCD(電荷結合素
子)等の撮像手段を備えたカメラヘッドを接眼部に取り
付けて、或いは光学アダプタを介して間接的に取り付け
て、この撮像手段からの撮像信号をCCU(カメラコン
トロールユニット)でモニタ表示可能な映像信号に変換
し、被写体像をテレビモニタに表示したり、ファイリン
グ装置に記録する内視鏡装置が広く利用されている。と
ころが、このような内視鏡装置で高速に運動する被写
体、例えば振動する声帯を観察する場合には、例えば1
00Hzないし500Hz或いはそれ以上の周波数帯域
で振動する声帯の運動に、フレームレートが通常30H
zないし60Hzの撮像手段では追従できないという問
題があった。また、そもそも、このような高速の運動の
観察像に術者が追従することができなかった◎ そこで従来、被写体の運動に同期して間欠的に照明光を
発光するストロボ光源を光源装置として用意し、この照
明光を被写体に照射して、被写体像を静止画像的に或い
はスロー画像的に観察できる内視鏡装置が種々提案され
ている。例えば、特開平3−68347号では、被写体
である声帯から発せられる音声をマイクで取得し、この
音声信号に同期させてストロボ光源を間欠的に発光させ
ることにより、高速に振動する声帯の画像を静止画像的
に或いはスロー画像的に観察できる技術思想を提案して
いる。ところで、一般に、内視鏡装置は高価であり、通
常観察用の内視鏡装置と例えば声帯観察用の内視鏡装置
をそれぞれ揃えると非経済的な場合がある。そこで従
来、通常観察用の内視鏡装置を所有している際には、ス
トロボ光源のみを増設することで、例えば声帯観察等に
対応可能なように内視鏡装置を機能拡張する際に係るコ
ストや新たに確保する収納スペースを削減していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
光源装置は、内視鏡装置全体に占めるコストの割合及び
寸法の割合が大きく、既設の内視鏡装置にストロボ光源
を増設した場合に、コストや新たに確保する収納スペー
スを削減する効果が不十分であった。本発明は、上記事
情に鑑みてなされたものであり、高速運動する被写体を
観察可能なように内視鏡装置を機能拡張する際に係るコ
ストや新たな収納スペースを削減できる内視鏡装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の内視鏡装置は、体腔内等に挿入部を挿入し
て被写体像を得る内視鏡と、前記内視鏡で得た被写体像
を撮像する撮像手段と、前記内視鏡と前記撮像手段との
間に配置され前記撮像手段への被写体像の入射を間欠的
に遮る遮光手段と、前記遮光手段の遮光タイミングを制
御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0006】(第1の実施の形態)図1ないし図6は本
発明の第1の実施の形態に係り、図1は内視鏡装置全体
の構成概要を示す説明図、図2は内視鏡、光源装置、光
学アダプタ及びカメラヘッドの内部構成を示す説明図、
図3はスリット回転板の形状を示す説明図、図4はモー
タ制御回路の構成を示すブロック図、図5はF/V変換
回路の入出力特性を示す説明図、図6は音声信号とスリ
ット回転板による透光・遮光タイミングとの関係を示す
説明図である。
【0007】図1に示すように、本実施の形態の内視鏡
装置1は、体腔内等に挿入して病変部等の被写体の光学
像を得る内視鏡2と、この内視鏡2に照明光を供給する
ための光源装置3と、この光源装置3から内視鏡2に照
明光を伝送するためのLGケーブル4(本明細書では、
ライトガイドをLGと略す)と、前記内視鏡2で得た被
写体の光学像の観察倍率を変換するための光学アダプタ
5と、この光学アダプタ5で得られる光学像を撮像して
撮像信号を得るためのカメラヘッド6と、このカメラヘ
ッド6で得た撮像信号からモニタ表示可能な映像信号を
得るCCU7(カメラコントロールユニット)と、この
CCU7からの映像信号を映し出すテレビモニタ8から
主に構成されている。
【0008】前記内視鏡2は、体腔内等に挿入するため
の挿入部11と、この挿入部11基端に連設され、内視
鏡2を把持するための把持部12と、この把持部12基
端に連設され、内視鏡2で得られた被写体の光学像を眼
視観察できる接眼部13を有して構成されている。前記
内視鏡2の把持部12側部には、前記LGケーブル4の
一端が着脱自在に取り付けられ、このLGケーブル4の
他端は、前記光源装置3に着脱自在に取り付けられる。
前記内視鏡2の接眼部13には、前記光学アダプタ5前
端が着脱自在に取り付けられる。そして、この光学アダ
プタ5後端には、前記カメラヘッド6前端が着脱自在に
取り付けられる。このカメラヘッド6後端からは、この
カメラヘッド6で得られた撮像信号を前記CCU7に伝
送する電気ケーブル等が挿通するCCUケーブル14が
延出し、このCCUケーブル14の他端は、CCU7に
着脱自在に接続される。
【0009】図2に示すように、前記光源装置3は、照
明光を発光するランプ21と、このランプ21を駆動す
るランプ駆動回路22と、前記ランプ21で発光された
照明光の光量を制限する絞り23と、この絞り23を駆
動するモータ24と、このモータ24を駆動して照明光
の光量を制御する調光回路25と、照明光を集光する集
光レンズ26を有して構成される。前記ランプ21から
発せられた照明光は、絞り23で光量が調節され、集光
レンズ26により集光され、前記LGケーブル4内を挿
通するLGバンドル27の光入射端に入射するようにな
っている。
【0010】前記内視鏡2内には、前記光源装置3から
LGバンドル27を介して供給される照明光を挿入部1
1先端まで導光するLGバンドル28と、このLGバン
ドル28で導光された照明光を挿入部11先端から被写
体に向けて照射する配光レンズやレンズカバー等で構成
される配光光学系29と、挿入部11先端において被写
体の光学像を得る対物レンズやプリズムやレンズカバー
等から構成される対物光学系31と、この対物光学系3
1で得られた光学像を接眼部13まで光学的に伝送する
ロッドレンズやリレーレンズ等で構成される像伝送光学
系32と、この像伝送光学系32から出射される光学像
を眼視可能な光学像として出射する接眼レンズ33等が
配設されている。
【0011】前記光学アダプタ5は、前記接眼レンズ3
3から出射された光学像の例えば観察倍率を変換するレ
ンズ34を有して構成されている。
【0012】前記カメラヘッド6は、前記光学アダプタ
5から出射される光学像を結像する結像レンズや光学フ
ィルタから構成される結像光学系41と、この結像光学
系41で結像された被写体像を撮像して撮像信号を出力
する撮像手段としてのCCD42と、このCCD42か
らの入出力信号を増幅する回路等からなるCCD駆動回
路43と、前記CCUケーブル14内を挿通して、この
CCD駆動回路43と前記CCU7とを接続する電気ケ
ーブル44と、前記結像光学系41の光路中に挿入さ
れ、光学像の遮光と透光とを行うスリット回転板45
と、このスリット回転板45を回転駆動するモータ46
と、このモータ46を駆動制御するモータ制御回路47
と、前記スリット回転板45の回転速度つまり回転周波
数を検出するための例えばホトセンサ48で構成される
エンコーダと、患者の音声等の被写体の音を得るマイク
49を有している。
【0013】図3に示すように、前記スリット回転板4
5には、被写体像の光路に対応する位置に、例えば1個
のスリット51が形成されており、前記ホトセンサ48
の光路に対応する位置に、例えばn個のスリット52が
形成されている。スリット51が形成されていることに
より、スリット回転板45が回転すると、CCD42に
結像する被写体像の遮光と透光が繰り返されるようにな
っている。また、スリット52が形成されていることに
より、スリット回転板45が回転すると、スリット回転
板45の回転周波数F1のn倍の周波数nF1(Hz)の
パルスをホトセンサ48が出力するようになっている。
【0014】図4に示すように、前記モータ制御回路4
7は、前記ホトセンサ48から出力されるパルス信号の
周波数nF1(Hz)を電圧V1(V)に変換するF/V
変換回路61と、前記マイク49で得た微弱な音声信号
を増幅し、必要に応じて歪を除去する増幅回路62と、
この増幅回路62を介してマイク49から得られる音声
信号の周波数F2を電圧V2(V)に変換するF/V変換
回路63と、前記F/V変換回路61から出力される電
圧V1と前記F/V変換回路63から出力される電圧V2
を比較する比較回路64と、この比較回路64からの出
力に応じて前記モータ46への出力電圧を変化させて駆
動するモータ駆動回路65を有して構成される。このモ
ータ駆動回路65は、比較回路64からの出力に応じ
て、V1=V2の場合には、モータ46を駆動する電圧を
一定に維持し、V1>V2の場合には、モータ46を駆動
する電圧を減少させ、V1<V2の場合には、モータ46
を駆動する電圧を増加させるようにして、モータ46を
制御する。
【0015】図5に示すように、電圧V1、V2は、周波
数F1、F2の増加に応じて増加するようになっている。
このとき、周波数F1とF2の関係が、例えばF2−F1=
1(Hz)の場合に、V1=V2となるようになってい
る。つまり、スリット回転板45の回転周波数が音声信
号の周波数より常に1Hz小さくなるように、モータ制
御回路47はモータ46を制御している。例えば、音声
信号の周波数が100Hzの場合には、スリット回転板
45の回転周波数が99Hzになるようにモータ46が
制御されている。
【0016】図6に、音声信号の周波数(周期)と、ス
リット回転板45による遮光・透光タイミングとの関係
を示す。図に示すように、音声信号の周波数が例えば1
00Hz、つまり周期が(1/100)秒の場合、スリ
ット回転板45は、(1/99)秒の周期で被写体像を
透光する。ここで、音声信号の周波数が150Hzに変
化した場合には、これに応じて、スリット回転板45に
よる透光の周期は、(1/149)秒に変化する。
【0017】次に、本実施の形態の作用を述べる。ラン
プ21から発せられた照明光は、絞り23で光量を調節
され、集光レンズ26で集光されて、LGバンドル27
の光入射端に入射し、このLGバンドル27に導光され
て、ついでLGバンドル28に導光され、挿入部11先
端の配光光学系29から被写体である例えば患者の声帯
に向けて照射される。この声帯からの反射光による被写
体像は、対物光学系31、像伝送光学系32、接眼レン
ズ33、レンズ34、結像光学系41を経て、CCD4
2に結像する。このとき、結像光学系41の光路中に位
置するスリット回転板45により、被写体像は遮光と透
光を繰り返し、間欠的な被写体像がCCD42に結像す
る。
【0018】一方、スリット回転板45に形成されたス
リット52がホトセンサ48を通過する毎に、このホト
センサ48からはパルスが発せられ、この周波数nF1
のパルス信号は、モータ制御回路47のF/V変換回路
61に入力される。また一方、声帯からマイク49を介
して得られた周波数F2の音声信号は、増幅回路62を
介してF/V変換回路63に入力される。F/V変換回
路61及びF/V変換回路63は、それぞれの入力周波
数nF1、F2を電圧V1、V2に変換し、比較回路64
は、これらの電圧V1、V2を比較して、その比較結果の
信号をモータ駆動回路65に与える。このモータ駆動回
路65は、比較回路64からの出力に応じて、V1=V2
の場合には、モータ46を駆動する電圧を一定に維持
し、V1>V2の場合には、モータ46を駆動する電圧を
減少させ、V1<V2の場合には、モータ46を駆動する
電圧を増加させるようにして、モータ46を駆動する。
【0019】このとき、F/V変換回路61、63は、
F2−F1=1(Hz)の場合に、V1=V2となるように
なっている。つまり、スリット回転板45の回転周波数
が音声信号の周波数より常に1Hz小さくなるように、
モータ制御回路47はモータ46を制御している。例え
ば、音声信号の周波数が100Hzの場合には、スリッ
ト回転板45の回転周波数が99Hzになるようにモー
タ46が制御されている。
【0020】このように、スリット回転板45の回転周
波数は、音声周波数より例えば1Hz低くなっているの
で、スリット回転板45のスリット51により被写体像
が透光される位相は、スリット回転板45が1回転する
毎に、音声信号の位相に対して遅れていく。音声周波数
が例えば100Hzの場合、スリット回転板45が1回
転する毎に、スリット回転板45により透光される被写
体像の位相は、音声信号の位相に対して、(1/99)
−(1/100)=(1/9900)秒ずつ遅れていく
ことになる。音声周波数が100Hzの場合、実際の声
帯は、0.01秒で1回振動するわけであるが、スリッ
ト回転板45を間欠的に透過する被写体像は、(1/1
00)/(1/9900)×(1/99)=1秒で1回
振動しているように見える。
【0021】スリット回転板45は、結像光学系41の
光路中に位置しているので、CCD42で撮像される被
写体像は、例えば1秒に1回振動するように見える声帯
の間欠的な像である。CCD42は、この光学像を光電
変換し、電気ケーブル44及びCCD駆動回路43を介
してCCU7から与えられる駆動パルスに駆動されて撮
像信号を出力する。この撮像信号は、CCD駆動回路4
3で増幅され、電気ケーブル44を介して、CCU7に
伝送される。CCU7は、この撮像信号をモニタ表示可
能な映像信号に変換してテレビモニタ8に出力する。す
ると、このテレビモニタ8には、声帯の画像がスロー画
像的に映し出される。
【0022】以上説明したように、本実施の形態では、
カメラヘッド6に、スリット回転板45と、モータ46
と、ホトセンサ48と、モータ制御回路47と、マイク
49を設け、高速運動する声帯等の被写体を間欠的に撮
像することで、被写体像をスロー画像的に観察できるよ
うになっている。このとき、光源装置3は、通常の連続
的な照明光を発光するものであり、ストロボ発光する光
源装置ではない。つまり、既設の通常の内視鏡装置のカ
メラヘッドを本実施の形態のカメラヘッド6と組み替え
ることで、本実施の形態の内視鏡装置1のような高速に
運動する被写体を観察できる内視鏡装置を構成すること
ができ、光源装置をストロボ光源に組み替える場合に比
して、高速運動する被写体を観察可能なように内視鏡装
置を機能拡張する際に係るコストや新たな収納スペース
を削減できるという効果が得られる。
【0023】ところで、図7は前記第1の実施の形態の
変形例に係り、光学アダプタ及びカメラヘッドの内部構
成を示す説明図である。なお、前記第1の実施の形態と
同様に構成されている部位については、同じ符号を付し
て説明を省略する。
【0024】図7に示すように、本変形例では、第1の
実施の形態の光学アダプタ5(図2参照)の代わりに光
学アダプタ5aを設け、カメラヘッド6(図2参照)の
代わりにカメラヘッド6aを設けた。本変形例では、ス
リット回転板45、モータ46、モータ制御回路47、
ホトセンサ48、マイク49は、光学アダプタ5aに配
設されており、これらはカメラヘッド6aには配設され
ていない。そして、スリット回転板45は、レンズ34
の前方に配置されている。他の構成は、第1の実施の形
態と同様である。
【0025】以上のように構成された本変形例では、第
1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、一般に、光学アダプタは、カメラヘッドに比して、
CCDやその駆動回路、CCUケーブル等が配設されて
いない分、小寸法且つ安価であるので、前記第1の実施
の形態に比して、高速運動する被写体を観察可能なよう
に内視鏡装置を機能拡張する際に係るコストや新たな収
納スペースを削減できるという効果が得られる。
【0026】(第2の実施の形態)図8及び図9は本発
明の第2の実施の形態に係り、図8は内視鏡、光源装
置、カメラヘッドアダプタ及びカメラヘッドの内部構成
を示す説明図、図9はモータ制御回路の構成を示すブロ
ック図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成の
部位には同じ符号を付して説明を省略する。
【0027】図8に示すように、本実施の形態では、第
1の実施の形態のモータ制御回路47(図2参照)の代
わりにモータ制御回路71を設け、マイク49(図2参
照)を取り除いてスライドボリューム72を設けた。ス
ライドボリューム72は、可変抵抗器で構成され、スラ
イド操作することで、モータ制御回路71に与える電圧
を変化できるようになっている。
【0028】図9に示すように、モータ制御回路71
は、第1の実施の形態のF/V変換回路63(図4参
照)を取り除き、代わりに、比較回路64に入力する電
圧V2として、前記スライドボリューム72から出力さ
れる電圧を与えた。つまり、本実施の形態では、スライ
ドボリューム72を手動で操作することで、スリット回
転板45の回転速度を調節するようになっている。
【0029】次に、本実施の形態の作用を述べる。な
お、第1の実施の形態で述べた作用については説明を省
略する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に
して、被写体に照明光が照射され、被写体からの反射光
による光学像は、第1の実施の形態と同様の光路を辿
り、CCD42に結像する。このとき、被写体の光学像
は、結像光学系41の途中のスリット回転板45によ
り、透光と遮光を繰り返され、CCD42には、間欠的
な画像が結像する。CCD42からの撮像信号は、第1
の実施の形態と同様の経路を辿り、テレビモニタ8に
は、被写体像が間欠的に表示される。
【0030】このとき、スライドボリューム72を術者
が操作していない時点では、被写体である例えば声帯か
ら発せられる音声周波数とスリット回転板45の回転周
波数とは同期がとられていない状態である。つまり、ス
リット回転板45の回転周波数が音声周波数よりも高い
場合には、テレビモニタ8に表示される被写体像は逆行
して表示されてしまい、また、スリット回転板45の回
転周波数が低すぎる場合には、テレビモニタ8に表示さ
れる被写体像は高速に表示されて、術者が観察しにくく
なってしまう。
【0031】そこで、テレビモニタ8に表示される被写
体像が観察に適した速さで表示されていないと術者が認
識した場合には、術者はスライドボリューム72を操作
する。スライドボリューム72が操作されると、スライ
ドボリューム72から比較回路64に与えられる電圧V
2が変化する。すると、比較回路64及びモータ駆動回
路65は、F/V変換回路61から出力される電圧V1
とスライドボリューム72から与えられる電圧V2が一
致するように、モータ46を制御する。F/V変換回路
61から出力される電圧V1の増減は、スリット回転板
45の回転周波数の増減に対応しているので、スライド
ボリューム72による電圧V2の増減に対応して、スリ
ット回転板45の回転周波数が増減する。そして、スリ
ット回転板45の回転周波数が増減することにより、テ
レビモニタ8に表示される被写体像の運動の速さや方向
が変化する。つまり、術者が、テレビモニタ8に表示さ
れている被写体像を観察しながら、スライドボリューム
72を操作することで、観察し易い速さのスロー画像が
テレビモニタ8に表示される。
【0032】以上説明した本実施の形態によれば、スリ
ット回転板45の回転速度を調節するスライドボリュー
ム72を設けて、テレビモニタ8に表示される被写体像
の速度を術者が調節できるようにしたので、結果として
第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また、第1
の実施の形態に比してマイク49が不要になること等に
より、第1の実施の形態よりも内視鏡装置1を小型化及
び低廉化できる。
【0033】ところで、図10は第2の実施の形態の変
形例に係り、光学アダプタ及びカメラヘッドの内部構成
を示す説明図である。なお、前記第1の実施の形態やそ
の変形例や第2の実施の形態と同様に構成されている部
位については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0034】図10に示すように、本変形例では、第2
の実施の形態の光学アダプタ5(図8参照)の代わりに
光学アダプタ5cを設け、カメラヘッド6b(図8参
照)の代わりに第1の実施の形態の変形例と同様の構成
のカメラヘッド6aを設けた。本変形例では、スリット
回転板45と、モータ46と、ホトセンサ48と、モー
タ制御回路71と、スライドボリューム72は、光学ア
ダプタ5cに配設されており、これらはカメラヘッド6
aには配設されていない。そして、スリット回転板45
は、レンズ34の前方に配置されている。他の構成は、
第2の実施の形態と同様である。
【0035】以上のように構成された本変形例では、第
2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、一般に、光学アダプタは、カメラヘッドに比して、
CCDやその駆動回路、CCUケーブル等が配設されて
いない分、小寸法且つ安価であるので、第2の実施の形
態に比して、高速運動する被写体を観察可能なように内
視鏡装置を機能拡張する際に係るコストや新たな収納ス
ペースを削減できるという効果が得られる。
【0036】なお、本発明は、上述の実施の形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。例えば、第1の実施の形態
及び第2の実施の形態では、光学アダプタ5を除いた構
成としてもよい。この場合には、接眼部13にカメラヘ
ッド6、6bの前端部を着脱自在に接続できるように構
成する。また、例えば、高速運動する被写体を観察可能
なように既設の内視鏡装置を機能拡張して第1の実施の
形態の変形例に示す構成の内視鏡装置1にする場合、既
設の内視鏡装置の光学アダプタを光学アダプタ5aに組
み替えて内視鏡装置1を構成するばかりでなく、接眼部
13にカメラヘッド前端部が着脱自在となっている既設
の内視鏡装置に、光学アダプタ5aを組み入れて内視鏡
装置1を構成するようにしてもよい。第2の実施の形態
の変形例の光学アダプタ5cについても同様である。ま
た、例えば、内視鏡2の視野方向は、斜視に限らず、直
視、側視、後方斜視等でもよい。また、例えば、内視鏡
2は硬性鏡に限らず、軟性鏡でもよい。また、例えば、
スリット回転板45に形成するスリット51は1つに限
らず2つ以上であってもよい。また、例えば、スリット
回転板45を配設する位置は、結像光学系41の途中や
レンズ34の前方に限らず、レンズ34の途中、結像光
学系41の前方や後方等であってもよい。また、例え
ば、スライドボリューム72は、スライド式に限らず、
回転式等であってもよい。また、例えば、像伝送光学系
32は、ロッドレンズやリレーレンズに限らず、イメー
ジガイド等で構成してもよい。また、例えば、声帯等の
被写体が振動する周波数とスリット回転板45の回転周
波数との差は1Hzに限らず何Hzであってもよい。ま
た、例えば、声帯等の被写体が振動する周波数とスリッ
ト回転板45の回転周波数は略同一の周波数であっても
よい。この場合、テレビモニタ8に表示される被写体像
は静止しているように見える。また、例えば、スリット
回転板45の回転周波数を声帯等の被写体が振動する周
波数より低くせずに、高くしてもよい。この場合、テレ
ビモニタ8に表示される被写体像の運動は逆行して見え
る。また、例えば、マイク49は、首に接触する骨伝導
型のものを用いてもよい。
【0037】[付記] (付記項1)体腔内等に挿入部を挿入して被写体像を得
る内視鏡と、前記内視鏡で得た被写体像を撮像する撮像
手段と、前記内視鏡と前記撮像手段との間に配置され前
記撮像手段への被写体像の入射を間欠的に遮る遮光手段
と、前記遮光手段の遮光タイミングを制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。
【0038】(付記項2)体腔内等に挿入部を挿入して
被写体像を得る内視鏡と、前記内視鏡とは別体に構成さ
れ前記内視鏡で得た被写体像を撮像する撮像手段と、前
記内視鏡とは別体に構成されるとともに前記内視鏡と前
記撮像手段との間に配置され前記撮像手段への被写体像
の入射を間欠的に遮る遮光手段と、前記遮光手段の遮光
タイミングを制御する制御手段とを備えたことを特徴と
する内視鏡装置。
【0039】(付記項3)付記項1及び付記項2に記載
の内視鏡装置であって、前記撮像手段及び前記遮光手段
を一体に有する内視鏡カメラユニットを備えた。
【0040】(付記項4)付記項3に記載の内視鏡装置
であって、前記カメラユニットは前記内視鏡の接眼部に
着脱自在に接続される。
【0041】(付記項5)付記項3に記載の内視鏡装置
であって、前記カメラユニットは前記内視鏡の接眼部に
着脱自在に接続されるアダプタを介して着脱自在に接続
される。
【0042】(付記項6)付記項1及び付記項2に記載
の内視鏡装置であって、前記内視鏡の接眼部に着脱自在
に接続され前記遮光手段を有するアダプタと、前記アダ
プタに着脱自在に接続され前記撮像手段を有する内視鏡
カメラユニットとを備えた。
【0043】(付記項7)付記項1及び付記項2に記載
の内視鏡装置であって、前記遮光手段は回転板に透光用
のスリットを形成したスリット回転板で構成される。
【0044】(付記項8)付記項1及び付記項2に記載
の内視鏡装置であって、前記制御手段は、被写体からマ
イクロホンによって得た音声信号の周波数に応じて前記
遮光タイミングを制御する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高速運動する被写体を観察可能なように内視鏡装置を機
能拡張する際に係るコストや新たな収納スペースを削減
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態に
係り、図1は内視鏡装置全体の構成概要を示す説明図
【図2】内視鏡、光源装置、光学アダプタ及びカメラヘ
ッドの内部構成を示す説明図
【図3】スリット回転板の形状を示す説明図
【図4】モータ制御回路の構成を示すブロック図
【図5】F/V変換回路の入出力特性を示す説明図
【図6】音声信号とスリット回転板による透光・遮光タ
イミングとの関係を示す説明図
【図7】第1の実施の形態の変形例に係り、光学アダプ
タ及びカメラヘッドの内部構成を示す説明図
【図8】図8及び図9は本発明の第2の実施の形態に係
り、図8は内視鏡、光源装置、カメラヘッドアダプタ及
びカメラヘッドの内部構成を示す説明図
【図9】モータ制御回路の構成を示すブロック図
【図10】第2の実施の形態の変形例に係り、光学アダ
プタ及びカメラヘッドの内部構成を示す説明図
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…内視鏡 3…光源装置 5、5a、5c…光学アダプタ 6、6a、6b…カメラヘッド 7…CCU 8…テレビモニタ 11…挿入部 42…CCD 45…スリット回転板 46…モータ 47…モータ制御回路 48…ホトセンサ 49…マイク 51…スリット 52…スリット 61…F/V変換回路 63…F/V変換回路 64…比較回路 65…モータ駆動回路 71…モータ制御回路 72…スライドボリューム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 CA04 CA24 CA28 GA01 GA12 4C061 AA13 BB03 CC06 DD00 FF02 LL03 NN01 PP12 RR03 RR15 RR18 RR21 SS03 SS21 WW11 5C022 AA09 AB15 AC42 AC51 AC69 AC72 AC74 5C054 CH07 EA01 HA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内等に挿入部を挿入して被写体像を得
    る内視鏡と、 前記内視鏡で得た被写体像を撮像する撮像手段と、 前記内視鏡と前記撮像手段との間に配置され前記撮像手
    段への被写体像の入射を間欠的に遮る遮光手段と、 前記遮光手段の遮光タイミングを制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする内視鏡装置。
JP10319304A 1998-11-10 1998-11-10 内視鏡装置 Withdrawn JP2000139832A (ja)

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