JP2000139691A - 炊飯器 - Google Patents
炊飯器Info
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- JP2000139691A JP2000139691A JP31589398A JP31589398A JP2000139691A JP 2000139691 A JP2000139691 A JP 2000139691A JP 31589398 A JP31589398 A JP 31589398A JP 31589398 A JP31589398 A JP 31589398A JP 2000139691 A JP2000139691 A JP 2000139691A
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- Japan
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- rice
- temperature
- gelatinization
- rice cooking
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 米胚乳細胞内に存在する澱粉の吸水、糊化を
促進し、炊飯時間を短縮すること。 【解決手段】 加熱段階にその加熱温度を100℃以上
に上昇させ保持する工程を設ける。
促進し、炊飯時間を短縮すること。 【解決手段】 加熱段階にその加熱温度を100℃以上
に上昇させ保持する工程を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用さ
れるジャー炊飯器等の炊飯器に関するものである。
れるジャー炊飯器等の炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯は予め、水に浸水し、その
後、加熱することにより米の澱粉を糊化し、米を米飯へ
と変化させる。この浸水過程において米は糊化に必要な
水を含水率30%程度まで吸水する。その後加熱するこ
とにより、糊化が進み、その結果さらに吸水が進み、最
終米飯の状態になると含水率63%前後にまで吸水す
る。通常、初期浸水から糊化完了までの一連の炊飯には
40分程度の時間を要する。
後、加熱することにより米の澱粉を糊化し、米を米飯へ
と変化させる。この浸水過程において米は糊化に必要な
水を含水率30%程度まで吸水する。その後加熱するこ
とにより、糊化が進み、その結果さらに吸水が進み、最
終米飯の状態になると含水率63%前後にまで吸水す
る。通常、初期浸水から糊化完了までの一連の炊飯には
40分程度の時間を要する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】昨今、社会生活の多様
化に伴い、この時間が長いという要求が高まっている。
しかしながら、米から製造される上新粉や白玉粉、ある
いは馬鈴薯澱粉である片栗粉などの澱粉のように単独で
存在する粉の場合には、吸水から糊化するまでに100
℃で10秒程度であるが、米の炊飯の場合は、米の澱粉
は米胚乳細胞内に存在するため澱粉単体に比べて吸水も
また後の糊化も遅いため、前記のように40分程度の時
間を要する。
化に伴い、この時間が長いという要求が高まっている。
しかしながら、米から製造される上新粉や白玉粉、ある
いは馬鈴薯澱粉である片栗粉などの澱粉のように単独で
存在する粉の場合には、吸水から糊化するまでに100
℃で10秒程度であるが、米の炊飯の場合は、米の澱粉
は米胚乳細胞内に存在するため澱粉単体に比べて吸水も
また後の糊化も遅いため、前記のように40分程度の時
間を要する。
【0004】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、米胚乳細胞内に存在する澱粉の吸水、糊
化を促進し、炊飯時間を短縮することを目的とする。
るものであり、米胚乳細胞内に存在する澱粉の吸水、糊
化を促進し、炊飯時間を短縮することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、前述の炊飯において加熱段階にその加熱温
度を100℃以上に上昇させ、保持する工程を設けもの
である。
に本発明は、前述の炊飯において加熱段階にその加熱温
度を100℃以上に上昇させ、保持する工程を設けもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1〜4記載の発明は、炊飯
における加熱段階にその加熱温度を100℃以上に上昇
させ、保持する工程を設けることにより、100℃以上
においては、100℃までの温度よりも米の糊化速度が
速いため、その工程で糊化が促進され、結果的に炊飯時
間が短縮できる。
における加熱段階にその加熱温度を100℃以上に上昇
させ、保持する工程を設けることにより、100℃以上
においては、100℃までの温度よりも米の糊化速度が
速いため、その工程で糊化が促進され、結果的に炊飯時
間が短縮できる。
【0007】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0008】図1は、本発明の炊飯方法を実施した炊飯
中の米の温度変化を従来の炊飯方法と比較して示したも
のである。図1に示すように、炊飯はまず、米を60℃
前後で20分弱浸水する。この浸水過程において米は糊
化に必要な水を含水率30%程度まで吸水する。その
後、本実施例では110℃で15分程度加熱する、従来
例では100℃で加熱することにより、糊化が進み、さ
らに従来例においては10分程度加熱することにより最
終米飯の状態になると含水率が63%前後、糊化度が9
3%以上に達する。
中の米の温度変化を従来の炊飯方法と比較して示したも
のである。図1に示すように、炊飯はまず、米を60℃
前後で20分弱浸水する。この浸水過程において米は糊
化に必要な水を含水率30%程度まで吸水する。その
後、本実施例では110℃で15分程度加熱する、従来
例では100℃で加熱することにより、糊化が進み、さ
らに従来例においては10分程度加熱することにより最
終米飯の状態になると含水率が63%前後、糊化度が9
3%以上に達する。
【0009】図2に本実施例の炊飯方法において炊飯完
成度の尺度の一項目である糊化度の変化を従来例と共に
示す。図2より、炊飯完成の指標である糊化度93%以
上に従来例では40分要するのに対し、本実施例では2
7分程度であり、炊飯時間を短縮できている。
成度の尺度の一項目である糊化度の変化を従来例と共に
示す。図2より、炊飯完成の指標である糊化度93%以
上に従来例では40分要するのに対し、本実施例では2
7分程度であり、炊飯時間を短縮できている。
【0010】なお、本実施例では110℃で15分加熱
したが、100℃〜110℃の温度域であればいずれの
温度でも構わない。この温度域においては、食味評価の
一尺度である米飯の粘り、付着性が最も良好である。
したが、100℃〜110℃の温度域であればいずれの
温度でも構わない。この温度域においては、食味評価の
一尺度である米飯の粘り、付着性が最も良好である。
【0011】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
について説明する。
【0012】図3は、当実施例における炊飯中の米の温
度変化を示す。図3に示すように、炊飯はまず、米を6
0℃前後で20分弱浸水する。実施例1と同様にこの浸
水過程において米は糊化に必要な水を含水率30%程度
まで吸水する。その後、100℃で10分程度加熱し、
さらに110℃で5分程度加熱することにより、糊化が
進み、最終米飯の状態になると含水率が63%前後、糊
化度が93%以上に達する。
度変化を示す。図3に示すように、炊飯はまず、米を6
0℃前後で20分弱浸水する。実施例1と同様にこの浸
水過程において米は糊化に必要な水を含水率30%程度
まで吸水する。その後、100℃で10分程度加熱し、
さらに110℃で5分程度加熱することにより、糊化が
進み、最終米飯の状態になると含水率が63%前後、糊
化度が93%以上に達する。
【0013】図4に本実施例の炊飯方法において炊飯完
成度の尺度の一項目である糊化度の変化を示す。図4よ
り、炊飯完成の指標である糊化度93%以上に従来例で
は40分要するのに対し本実施例では30分であり、炊
飯時間を短縮できる。
成度の尺度の一項目である糊化度の変化を示す。図4よ
り、炊飯完成の指標である糊化度93%以上に従来例で
は40分要するのに対し本実施例では30分であり、炊
飯時間を短縮できる。
【0014】図5に炊飯後の米飯の食味評価結果を従来
例、実施例1と比較して示す。本実施例によれば100
℃以上でに加熱すると食味評価の一尺度である米飯の粘
り、付着性が増加するが100℃を保持した加熱の後、
110℃で加熱し、110℃の加熱時間を短くすること
により実施例1よりも米飯の粘り、付着性を良好にする
ことができる。
例、実施例1と比較して示す。本実施例によれば100
℃以上でに加熱すると食味評価の一尺度である米飯の粘
り、付着性が増加するが100℃を保持した加熱の後、
110℃で加熱し、110℃の加熱時間を短くすること
により実施例1よりも米飯の粘り、付着性を良好にする
ことができる。
【0015】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。
について説明する。
【0016】図6は、本発明の炊飯方法の他の実施例に
おける炊飯中の米の温度変化を示す。室温から100℃
まで加熱し、100℃で保持し10分程度加熱し、さら
に110℃で5分加熱することにより、糊化が進み、最
終米飯の状態になると含水率が63%前後、糊化度が9
3%以上に達する。
おける炊飯中の米の温度変化を示す。室温から100℃
まで加熱し、100℃で保持し10分程度加熱し、さら
に110℃で5分加熱することにより、糊化が進み、最
終米飯の状態になると含水率が63%前後、糊化度が9
3%以上に達する。
【0017】図7に本実施例の炊飯方法において炊飯完
成度の尺度の一項目である糊化度の変化を示す。図7よ
り、炊飯完成の指標である糊化度93%以上に従来例で
は40分要するのに対し本実施例では22分であり、炊
飯時間を短縮できる。
成度の尺度の一項目である糊化度の変化を示す。図7よ
り、炊飯完成の指標である糊化度93%以上に従来例で
は40分要するのに対し本実施例では22分であり、炊
飯時間を短縮できる。
【0018】図8に炊飯後の米飯の食味評価結果を示
す。本実施例によれば食味評価の一尺度である米飯の粘
り、付着性が実施例1よりも良好にすることができる。
す。本実施例によれば食味評価の一尺度である米飯の粘
り、付着性が実施例1よりも良好にすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、米の炊飯において加熱段階にその加熱温度を10
0℃以上に上昇させ、保持する工程を設けたことによ
り、100℃以上においては、100℃までの温度より
も米の糊化速度が速いため、その工程で糊化が促進さ
れ、結果的に炊飯時間が短縮できる。
れば、米の炊飯において加熱段階にその加熱温度を10
0℃以上に上昇させ、保持する工程を設けたことによ
り、100℃以上においては、100℃までの温度より
も米の糊化速度が速いため、その工程で糊化が促進さ
れ、結果的に炊飯時間が短縮できる。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、食味
評価の一尺度である米飯の粘り、付着性が良好にするこ
とができる。
評価の一尺度である米飯の粘り、付着性が良好にするこ
とができる。
【0021】また、請求項3、4記載の発明によれば、
食味評価の一尺度である米飯の粘り、付着性が良好にす
ることができる。
食味評価の一尺度である米飯の粘り、付着性が良好にす
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例における炊飯器の米の温
度変化を示す図
度変化を示す図
【図2】同、炊飯器の炊飯過程での糊化度を示す図
【図3】本発明の第2の実施例における炊飯器の米の温
度変化を示す図
度変化を示す図
【図4】同、炊飯器の炊飯過程での糊化度を示す図
【図5】同、炊飯器の食味評価結果を示す図
【図6】本発明の第3の実施例における炊飯器の米の温
度変化を示す図
度変化を示す図
【図7】同、炊飯器の炊飯過程での糊化度を示す図
【図8】同、炊飯器の食味評価結果を示す図
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱段階にその加熱温度を100℃以上
に上昇させ保持する工程を設けてなる炊飯器。 - 【請求項2】 100℃以上に上昇させる温度が100
℃以上110℃以下としてなる請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項3】 100℃近傍で保持する工程を経た後、
100℃以上に上昇させ保持する工程を設けてなる請求
項1記載の炊飯器。 - 【請求項4】 浸水工程を廃してなる請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31589398A JP2000139691A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31589398A JP2000139691A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000139691A true JP2000139691A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18070883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31589398A Withdrawn JP2000139691A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000139691A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016192145A1 (zh) * | 2015-06-05 | 2016-12-08 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具及烹饪器具的烹饪控制方法、装置 |
-
1998
- 1998-11-06 JP JP31589398A patent/JP2000139691A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016192145A1 (zh) * | 2015-06-05 | 2016-12-08 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具及烹饪器具的烹饪控制方法、装置 |
US10743702B2 (en) | 2015-06-05 | 2020-08-18 | Foshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co., Limited | Cooking appliance, and cooking control method and device thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050711 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050816 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060127 |