JP2000139631A - ショーケース装置 - Google Patents

ショーケース装置

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JP2000139631A
JP2000139631A JP10312991A JP31299198A JP2000139631A JP 2000139631 A JP2000139631 A JP 2000139631A JP 10312991 A JP10312991 A JP 10312991A JP 31299198 A JP31299198 A JP 31299198A JP 2000139631 A JP2000139631 A JP 2000139631A
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JP
Japan
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cover
main body
showcase
cover member
mounting plate
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JP10312991A
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English (en)
Inventor
Kimisato Kurihara
公郷 栗原
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Kurihara Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kurihara Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保温保冷を自由に選択でき、小型で移動設置に
最適であるとともに、ショーケースの両側からケース内
の食品を取出し、収納ができるショーケース装置を提供
すること。 【解決手段】装置本体1の上面に配置され熱伝導性を有
する載置板2と、該載置板2を一定の温度で冷却または
加温する温度制御装置4と、上記装置本体1の上部を覆
う透明なカバー部材3とを有し、該カバー部材3は前カ
バー30と後カバー40とからなり、一方のカバーに対
し他方のカバーが互いに回動可能に連結され、それぞれ
上記装置本体1の前後から開閉操作可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を保温又は保
冷するショーケース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、さまざまなショーケース装置が提
案され、実用に供されている。これらのショーケース装
置は、食品を冷めないように保温したり、冷やしたもの
が暖まらないように保冷するとともに、顧客に食品が見
えるようにした食品の一時保存用のショーケース装置で
あって、販売員や調理人が顧客の要望に応じてショーケ
ースから適宜取り出すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ショーケース装置では販売員や調理人が食品を取り出す
ことはできても顧客が取り出すことはできなかった。こ
のことは、顧客が勝手にショーケースから取り出せない
ようにして食品を安全に保管する意味もあったが、バイ
キング料理のように顧客が自由に選択し、取り出すよう
なシステムの場合、従来のショーケースでは対応するこ
とができないし、冷却装置や加熱装置を内装するため装
置全体が大きくなり移動設置を容易に行うことができな
かった。
【0004】本発明は上記問題点を解消し、保温保冷を
自由に選択でき、小型で移動設置に最適であるととも
に、ショーケースの両側からケース内の食品を取出し、
収納ができるショーケース装置を提供することをその課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るショーケース装置は、装置本体の上面
に配置され熱伝導性を有する載置板と、該載置板を一定
の温度で冷却または加温する温度制御装置と、上記装置
本体の上部を覆う透明なカバー部材とを有し、該カバー
部材は前カバーと後カバーとからなり、一方のカバーに
対し他方のカバーが互いに回動可能に連結され、それぞ
れ上記装置本体の前後から開閉操作可能であることを特
徴とする。
【0006】なお、前記カバー部材が着脱可能で、前記
載置板に物品を載置する際、一旦カバー部材を外し、載
置後に再びカバーを装着できるようにしても構わない。
【0007】また、前記装置本体の周縁内側には前記カ
バー部材の下端縁を嵌合させる嵌合部が形成され、カバ
ー部材の下端から空気の出入りを抑えるとともに、カバ
ー部材のずれを防止できるようにしてもよい。
【0008】そして、前記温度制御装置がペルチェ素子
と、該ペルチェ素子に印加する電流の向きを切り替える
切換スイッチと、前記載置板の温度を検出する温度セン
サと、該温度センサの検出結果に基づいて上記ペルチェ
素子に対する電力の供給を制御する制御手段とを備え、
装置全体の小型化と重量の軽減を図り、持ち運びを容易
にすると共に、使用場所の制約を受けないようにするこ
とが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るショーケー
ス装置を示し、このショーケース装置は箱状の装置本体
1と、この装置本体1の上面に配置された熱伝導性を有
する載置板2と、この載置板2を覆うように設けられた
カバー部材3と、上記載置板2を加熱または冷却する温
度制御装置4とを備えたもので、特に、載置板2に載せ
た食品を一定の温度で保温または保冷して、最適な状態
で食品を供給できるとともに、装置の前後いずれからも
食品の収納、取り出しができるようにするものである。
【0010】装置本体1は、図2に示すように、中空で
上面が開口した方形のステンレス製の箱状に形成され、
底面の少なくとも4隅には装置本体1を設置面aから浮
かして空間を形成し、空気の流通を図る為の脚部10が
設けられ、側面及び底面には空気の吸入、排出の為のス
リット11が形成され、このスリット11の内側にはフ
ァン12が取り付けられ、装置本体1の下方から吸入し
た空気で装置本体1内部を冷却し、冷却後の空気を側面
から排出するように構成されている。
【0011】そして、装置本体1の前面には温度設定用
のダイヤル13と、温冷切り替え用のスイッチ14とが
配置されている。
【0012】載置板2は熱伝導性に優れた金属製の板で
構成されている。この載置板2は、本発明では、3ミリ
程度の厚さのアルミニウムの板が使用され、4辺が起立
した平板な方形の皿状に形成され、この載置板2の裏面
には電流の方向を変えることにより熱の発生又は吸収を
行うペルチェ素子20が取り付けられ、このペルチェ素
子20以外の部分は断熱材21が貼り付けられ、断熱材
21の表面には更にアルミニウムの板22が貼着されて
いる。なお、上記ペルチェ素子20の下面にはヒートシ
ンク23が取り付けられ、ペルチェ素子20の下面側が
熱を発生する場合(載置板2を冷やす場合)、この熱を
発散させるように構成されている。このヒートシンク2
3は上述のファン12によって吹きつけられた空気によ
ってペルチェ素子20の冷却を効率的に行っている。
【0013】カバー部材3は透明なアクリル樹脂で形成
された前カバー30と後カバー40とで構成され、前カ
バー30と後カバー40とはそれぞれ湾曲した前板30
a、40aと4半円形の2枚の側板30b、40bとで
構成され、装置本体1の上端縁1aと載置板2の起立縁
2aとで形成される嵌合部15にカバー部材3の下端が
嵌合し、装置本体1の上面に対向して配置されている。
そして、前板30a、40aの中央下端近傍には開閉操
作ができるようにそれぞれ把手16が取りつけられてい
る。さらに、図3(a)に示すように、前カバー30の
側板の半径は後カバー40の側板の半径よりも小さく形
成され、側板の一部が重合するとともに、重合部の下端
は互いに回動可能に支軸17で軸支され、前カバー30
を開くと、この前カバー30は後カバー40の内側に重
合するように回動し、後カバー40を開いた時にはこの
後カバー40は前カバー30の外側を覆うように回動
し、前カバー30を開いた時は把手16が後カバー40
の前板の上端40aに当接し、前カバー30が後カバー
40の内側にすべて収納されないように把手16が前カ
バー30の回動量のリミッタを兼ねている。なお、図4
(a)に示すように、前カバー30’と後カバー40’
とを鈎の手に曲がった前板30a’、40a’と,方形
状の側板30b’、40b’とで構成し、一方のカバー
を開けた時にはそのカバーの天板が他方のカバーの天板
に重なるようにしても構わない(図4(b)参照)。
【0014】温度制御装置4は、図5に示すように、商
用電源を直流電圧に変換する電源部25と、電流の方向
を変えることにより熱の発生・吸収を行うペルチェ素子
20と、このペルチェ素子20に印加する電流の向きを
切り換える切換スイッチ14(14a、14b)と、前
記載置板2の温度を検出する温度センサ27と、該温度
センサの検出温度にしたがってペルチェ素子20への電
力の供給を制御する制御手段28とで構成されている。
なお、本発明では温度センサとしてバイメタルを使用
し、設定した温度でスイッチ(リレー)29が作動する
ようにした。
【0015】そして、切換スイッチ14a、14bに連
動してファン12がON/OFFするように制御され、
このファン12はペルチェ素子20の下面側が熱を発生
する場合(載置板2を冷やす場合)にのみ作動するよう
に結線されている。
【0016】なお、ペルチェ素子20の電流の切り替え
に連動してファン12の作動・停止ができるようにファ
ン12のスイッチ14cとペルチェ素子20のスイッチ
14a、14bとは連動して切り替わる3連のスイッチ
を使用すればよい。また、温度センサとしてはサーミス
タや熱電対を使用してもよく、制御手段としてマイコン
を使用すればよい。
【0017】上記構成のショーケース装置によれば、保
冷用のショーケース装置として使用する場合は、ダイヤ
ル13を回して温度を設定し、ペルチェ素子20の上面
が熱を吸収するように切換スイッチ14a、14bを、
図5に示すように、設定する。この時、ペルチェ素子2
0の下面は熱を発生することになるのでファン12のス
イッチ14cも連動してONになる。電源スイッチ26
をONして、載置板2の温度が所定温度まで下がったこ
とを温度センサ27が検出すると制御手段28はスイッ
チ29を作動させてペルチェ素子20への電力の供給を
遮断し、所定温度まで下がらない場合は電力の供給を継
続して行なう。この時、ファン12も作動し、ヒートシ
ンク23の放熱を促進させ、載置板2の温度が設定温度
を維持するように制御装置が作動する。載置板2を暖め
る場合は、切換スイッチ14を、図5と逆の位置にセッ
トしてペルチェ素子20に流れる電流の方向を逆転させ
ればよい。この時は、ヒートシンク23はペルチェ素子
20によって冷却されることになるので、スイッチ14
cはOFFになりファン12の作動を停止させる。
【0018】そして、カバー部材3は装置本体1の前後
何れからも開閉操作ができるので、図3(b)に示すよ
うに、食品bの供給を前側から行い、図3(c)に示す
ように、食品bの取り出しを反対側から行えるため、食
品を供給する人がいちいち食品を取り出して顧客に渡す
必要がなく、顧客が気にいった食品を自由に取り出すこ
とができ、例えば、バイキング料理などのように、常に
食品の補充が必要で、顧客が自由に取り出せるようなシ
ステムの場合には最適なショーケース装置を提供するこ
とができる。また、スライド式のドアの場合と異なり大
きなトレーに食品を載せたまま収納できるし、横開きの
ドアなどと違い、手前側に開いたドアが邪魔になるよう
なこともない。
【0019】また、カバー部材3を装置本体1の上に着
脱可能に載置したので、図6に示すように、カバー部材
3を一旦外してから載置板2に食品を載せ、その後カバ
ー部材3を取り付けることができ、大きなトレーや食品
を載せる場合にはカバー部材3を気にしないで楽に載せ
ることができる。
【0020】そして、載置板2と装置本体1との間には
嵌合部15を設け、カバー部材3の下端縁を嵌合部15
に嵌めるようにしたので(図2参照)、密閉度が高まる
とともに、カバーの開閉を多少乱暴に行ってもカバー部
材3の装置本体1に対する取り付け位置がずれるような
ことがない。
【0021】なお、上述のショーケース装置では載置板
の裏面にペルチェ素子を直接取りつけたが、図7に示す
ように、熱伝導性の高い銅製のパイプ50を配設したパ
ネル51を載置板の裏面に取り付け、上記パイプ50の
中を熱媒体であるプロピレングリコールを循環させるポ
ンプ52と、パネル51から戻った熱媒体を冷却または
加温するペルチェ素子20と、吸気口53から吸い込ん
だ空気でペルチェ素子20を冷却するファン12を設け
た熱交換部54とで載置板の温度を制御するようにして
も構わない。この場合も、ペルチェ素子に流れる電流の
方向を切り換えることにより熱媒体の冷却又は加温する
ことができるのは言うまでもないし、ファン12が回転
する時は熱媒体を冷却させる時であることも同様であ
る。上述のパネルによれば、載置板の全面の温度を均一
にすることができる。そして、載置板の代わりにパネル
51の上面を利用しても構わない。なお、図7におい
て、符号55は熱交換部54からポンプ55に熱媒体を
送るパイプで、56はポンプ55からパネル51に熱媒
体を送るパイプで、57はパネル51から熱交換部54
に熱媒体を戻すパイプである。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ショーケース
装置内に保温したり保冷したりしなければならない物品
の出し入れを装置本体の前後何れからもできるので、取
扱に優れたショーケース装置を提供することができる。
【0023】請求項2の発明によれば、カバー部材を一
旦外してから載置板に保温または保冷対象の物品を載
せ、その後カバー部材を取りつけることができ、大きな
トレーや食品を載せる場合にはカバー部材を気にしない
で出し入れができる。
【0024】請求項3の発明によれば、カバー部材の下
端縁を嵌合部に嵌めるようにしたので、密閉度が高まる
とともに、カバーの開閉を多少乱暴に行ってもカバー部
材がずれるようなことがない請求項4の発明によれば、
装置の小型化が図れるとともに、保冷/保温を切換スイ
ッチで簡単に切り替えることができ、運搬や設置等の際
の取扱性に優れたショーケース装置を実現することがで
きる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るショーケース装置の斜視図
【図2】上記ショーケース装置の要部縦断面図
【図3】(a)〜(c)はカバー部材の構成及び作動状
態を説明する要部縦断面図
【図4】(a)(b)は他の例のショーケース装置の構
成及び作動状態を説明する要部縦断面図
【図5】ショーケース装置の電気回路図
【図6】ショーケース装置の使用状態を説明する斜視図
【図7】ショーケース装置の別の例を説明する斜視図
【符号の説明】
1 装置本体 2 載置板 3 カバー部材 4 温度制御装置 15 嵌合部 20 ペルチェ素子 27 温度センサ 28 制御手段 30 前カバー 40 後カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月31日(1999.8.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ショーケース装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を保温又は保
冷するショーケース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、さまざまなショーケース装置が提
案され、実用に供されている。これらのショーケース装
置は、食品を冷めないように保温したり、冷やしたもの
が暖まらないように保冷するとともに、顧客に食品が見
えるようにした食品の一時保存用のショーケース装置で
あって、販売員や調理人が顧客の要望に応じてショーケ
ースから適宜取り出すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ショーケース装置では販売員や調理人が食品を取り出す
ことはできても顧客が取り出すことはできなかった。こ
のことは、顧客が勝手にショーケースから取り出せない
ようにして食品を安全に保管する意味もあったが、バイ
キング料理のように顧客が自由に選択し、取り出すよう
なシステムの場合、従来のショーケースでは対応するこ
とができないし、冷却装置や加熱装置を内装するため装
置全体が大きくなり移動設置を容易に行うことができな
かった。
【0004】本発明は上記問題点を解消し、保温保冷を
自由に選択でき、小型で移動設置に最適であるととも
に、ショーケースの両側からケース内の食品を取出し、
収納ができるショーケース装置を提供することをその課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るショーケース装置は、装置本体の上面
に配置され熱伝導性を有する載置板と、該載置板の裏面
に取り付けられ載置板を一定の温度で冷却または加温す
るペルチェ素子と、該ペルチェ素子に電力を供給する電
源部と、ペルチェ素子に印加する電流の向きを切り換え
る切換スイッチと、装置本体の上面を覆う透明なカバー
部材とを有し、該カバー部材は前カバーと後カバーとか
らなり、一方のカバーに対し他方のカバーが互いに回動
可能に連結され、それぞれ上記装置本体の前後から開閉
操作可能であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るショーケー
ス装置を示し、このショーケース装置は箱状の装置本体
1と、この装置本体1の上面に配置された熱伝導性を有
する載置板2と、この載置板2を覆うように設けられた
カバー部材3と、上記載置板2を加熱または冷却する温
度制御装置4とを備えたもので、特に、載置板2に載せ
た食品を一定の温度で保温または保冷して、最適な状態
で食品を供給できるとともに、装置の前後いずれからも
食品の収納、取り出しができるようにするものである。
【0007】 装置本体1は、図2に示すように、中空で
上面が開口した方形のステンレス製の箱状に形成され、
底面の少なくとも4隅には装置本体1を設置面aから浮
かして空間を形成し、空気の流通を図る為の脚部10が
設けられ、側面及び底面には空気の吸入、排出の為のス
リット11が形成され、このスリット11の内側にはフ
ァン12が取り付けられ、装置本体1の下方から吸入し
た空気で装置本体1内部を冷却し、冷却後の空気を側面
から排出するように構成されている。
【0008】 そして、装置本体1の前面には温度設定用
のダイヤル13と、温冷切り換え←用の切換スイッチ1
4とが配置されている。
【0009】 載置板2は熱伝導性に優れた金属製の板で
構成されている。この載置板2は、本発明では、3ミリ
程度の厚さのアルミニウムの板が使用され、4辺が起立
した平板な方形の皿状に形成され、この載置板2の裏面
には電流の方向を変えることにより熱の発生又は吸収を
行うペルチェ素子20が取り付けられ、このペルチェ素
子20以外の部分は断熱材21が貼り付けられ、断熱材
21の表面には更にアルミニウムの板22が貼着されて
いる。なお、上記ペルチェ素子20の下面にはヒートシ
ンク23が取り付けられ、ペルチェ素子20の下面側が
熱を発生する場合(載置板2を冷やす場合)、この熱を
発散させるように構成されている。このヒートシンク2
3は上述のファン12によって吹きつけられた空気によ
ってペルチェ素子20の冷却を効率的に行っている。
【0010】 カバー部材3は透明なアクリル樹脂で形成
された前カバー30と後カバー40とで構成され、前カ
バー30と後カバー40とはそれぞれ湾曲した前板30
a、40aと4半円形の2枚の側板30b、40bとで
構成され、装置本体1の上端縁1aと載置板2の起立縁
2aとで形成される嵌合部15にカバー部材3の下端が
嵌合し、装置本体1の上面に対向して配置されている。
そして、前板30a、40aの中央下端近傍には開閉操
作ができるようにそれぞれ把手16が取りつけられてい
る。さらに、図3(a)に示すように、前カバー30の
側板の半径は後カバー40の側板の半径よりも小さく形
成され、側板の一部が重合するとともに、重合部の下端
は互いに回動可能に支軸17で軸支され、前カバー30
を開くと、この前カバー30は後カバー40の内側に重
合するように回動し、後カバー40を開いた時にはこの
後カバー40は前カバー30の外側を覆うように回動
し、前カバー30を開いた時は把手16が後カバー40
の前板の上端40aに当接し、前カバー30が後カバー
40の内側にすべて収納されないように把手16が前カ
バー30の回動量のリミッタを兼ねている。なお、図4
(a)に示すように、前カバー30’と後カバー40’
とを鈎の手に曲がった前板30a’、40a’と,方形
状の側板30b’、40b’とで構成し、一方のカバー
を開けた時にはそのカバーの天板が他方のカバーの天板
に重なるようにしても構わない(図4(b)参照)。
【0011】 温度制御装置4は、図5に示すように、商
用電源を直流電圧に変換する電源部25と、電流の方向
を変えることにより熱の発生・吸収を行うペルチェ素子
20と、このペルチェ素子20に印加する電流の向きを
切り換える切換スイッチ14(14a、14b)と、前
記載置板2の温度を検出する温度センサ27と、該温度
センサの検出温度にしたがってペルチェ素子20への電
力の供給を制御する制御手段28とで構成されている。
なお、本発明では温度センサとしてバイメタルを使用
し、設定した温度でスイッチ(リレー)29が作動する
ようにした。
【0012】 そして、切換スイッチ14a、14bに連
動してファン12がON/OFFするように制御され、
このファン12はペルチェ素子20の下面側が熱を発生
する場合(載置板2を冷やす場合)にのみ作動するよう
に結線されている。
【0013】 なお、ペルチェ素子20の電流の切り替え
に連動してファン12の作動・停止ができるようにファ
ン12のスイッチ14cとペルチェ素子20の切換スイ
ッチ14a、14bとは連動して切り換る3連のスイッ
チを使用すればよい。また、温度センサとしてはサーミ
スタや熱電対を使用してもよく、制御手段としてマイコ
ンを使用すればよい。
【0014】 上記構成のショーケース装置によれば、保
冷用のショーケース装置として使用する場合は、ダイヤ
ル13を回して温度を設定し、ペルチェ素子20の上面
が熱を吸収するように切換スイッチ14a、14bを、
図5に示すように、設定する。この時、ペルチェ素子2
0の下面は熱を発生することになるのでファン12のス
イッチ14cも連動してONになる。電源スイッチ26
をONして、載置板2の温度が所定温度まで下がったこ
とを温度センサ27が検出すると制御手段28はスイッ
チ29を作動させてペルチェ素子20への電力の供給を
遮断し、所定温度まで下がらない場合は電力の供給を継
続して行なう。この時、ファン12も作動し、ヒートシ
ンク23の放熱を促進させ、載置板2の温度が設定温度
を維持するように制御装置が作動する。載置板2を暖め
る場合は、切換スイッチ14を、図5と逆の位置にセッ
トしてペルチェ素子20に流れる電流の方向を逆転させ
ればよい。この時は、ヒートシンク23はペルチェ素子
20によって冷却されることになるので、スイッチ14
cはOFFになりファン12の作動を停止させる。
【0015】 そして、カバー部材3は装置本体1の前後
何れからも開閉操作ができるので、図3(b)に示すよ
うに、食品bの供給を前側から行い、図3(c)に示す
ように、食品bの取り出しを反対側から行えるため、食
品を供給する人がいちいち食品を取り出して顧客に渡す
必要がなく、顧客が気にいった食品を自由に取り出すこ
とができ、例えば、バイキング料理などのように、常に
食品の補充が必要で、顧客が自由に取り出せるようなシ
ステムの場合には最適なショーケース装置を提供するこ
とができる。また、スライド式のドアの場合と異なり大
きなトレーに食品を載せたまま収納できるし、横開きの
ドアなどと違い、手前側に開いたドアが邪魔になるよう
なこともない。
【0016】 また、カバー部材3を装置本体1の上に着
脱可能に載置したので、図6に示すように、カバー部材
3を一旦外してから載置板2に食品を載せ、その後カバ
ー部材3を取り付けることができ、大きなトレーや食品
を載せる場合にはカバー部材3を気にしないで楽に載せ
ることができる。
【0017】 そして、載置板2と装置本体1との間には
嵌合部15を設け、カバー部材3の下端縁を嵌合部15
に嵌めるようにしたので(図2参照)、密閉度が高まる
とともに、カバーの開閉を多少乱暴に行ってもカバー部
材3の装置本体1に対する取り付け位置がずれるような
ことがない。
【0018】 なお、上述のショーケース装置では載置板
の裏面にペルチェ素子を直接取りつけたが、図7に示す
ように、熱伝導性の高い銅製のパイプ50を配設したパ
ネル51を載置板の裏面に取り付け、上記パイプ50の
中を熱媒体であるプロピレングリコールを循環させるポ
ンプ52と、パネル51から戻った熱媒体を冷却または
加温するペルチェ素子20と、吸気口53から吸い込ん
だ空気でペルチェ素子20を冷却するファン12を設け
た熱交換部54とで載置板の温度を制御するようにして
も構わない。この場合も、ペルチェ素子に流れる電流の
方向を切り換えることにより熱媒体の冷却又は加温する
ことができるのは言うまでもないし、ファン12が回転
する時は熱媒体を冷却させる時であることも同様であ
る。上述のパネルによれば、載置板の全面の温度を均一
にすることができる。そして、載置板の代わりにパネル
51の上面を利用しても構わない。なお、図7におい
て、符号55は熱交換部54からポンプ55に熱媒体を
送るパイプで、56はポンプ55からパネル51に熱媒
体を送るパイプで、57はパネル51から熱交換部54
に熱媒体を戻すパイプである。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、熱伝導を有す
る載置板に直接ペルチェ素子を取り付けたので、保冷/
保温を切換スイッチで簡単に切り換えることができると
ともに装置の小型化が図れ、運搬や設置等の際の取扱性
に優れたショーケース装置を実現することができる。ま
た、ショーケース装置内に保温したり保冷したりしなけ
ればならない物品の出し入れを装置本体の前後何れから
もできるので、バイキング料理などのように、常に食品
の補充が必要で、顧客が自由に取り出せるようなシステ
ムの場合には最適なショーケース装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るショーケース装置の斜視図
【図2】上記ショーケース装置の要部縦断面図
【図3】(a)〜(c)はカバー部材の構成及び作動状
態を説明する要部縦断面図
【図4】(a)(b)は他の例のショーケース装置の構
成及び作動状態を説明する要部縦断面図
【図5】ショーケース装置の電気回路図
【図6】ショーケース装置の使用状態を説明する斜視図
【図7】ショーケース装置の別の例を説明する斜視図
【符号の説明】 1 装置本体 2 載置板 3 カバー部材14 切換スイッチ 20 ペルチェ素子25 電源部 30 前カバー 40 後カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の上面に配置され熱伝導性を有
    する載置板と、該載置板を一定の温度で冷却または加温
    する温度制御装置と、上記装置本体の上部を覆う透明な
    カバー部材とを有し、該カバー部材は前カバーと後カバ
    ーとからなり、一方のカバーに対し他方のカバーが互い
    に回動可能に連結され、それぞれ上記装置本体の前後か
    ら開閉操作可能であることを特徴とするショーケース装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は前記装置本体の上面に
    着脱可能に載置されている請求項1記載のショーケース
    装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体の周縁内側には前記カバー
    部材の下端縁を嵌合させる嵌合部が形成されている請求
    項1又は2記載のショーケース装置。
  4. 【請求項4】 前記温度制御装置がペルチェ素子と、該
    ペルチェ素子に印加する電流の向きを切り替える切換ス
    イッチと、前記載置板の温度を検出する温度センサと、
    該温度センサの検出結果に基づいて上記ペルチェ素子に
    対する電力の供給を制御する制御手段とを備える請求項
    1記載のショーケース装置。
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