JP2000139050A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2000139050A
JP2000139050A JP10309835A JP30983598A JP2000139050A JP 2000139050 A JP2000139050 A JP 2000139050A JP 10309835 A JP10309835 A JP 10309835A JP 30983598 A JP30983598 A JP 30983598A JP 2000139050 A JP2000139050 A JP 2000139050A
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Hideaki Mori
英明 森
Tadashi Sonobe
正 園部
Iemichi Miyagawa
家導 宮川
Hiroshi Kimoto
寛 木本
Takashi Shibata
孝 柴田
Shingo Yokoyama
真吾 横山
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/24Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors with channels or ducts for cooling medium between the conductors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】通風路に特別な手段を施すことなく、かつ冷却
ガスの通風量を増大させずに冷却性能の向上が図れる回
転電機の提供にある。 【解決手段】巻線導体15を構成する板状導体16それ
ぞれに複数穿設した貫通孔21を板状導体幅方向に対し
て貫通孔21a,21bの複数列構成とし、巻線導体1
5に複数形成される冷却ガス通風路20それぞれを複数
列に分路し、冷却ガスの冷却面積を増加させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機に係り、特
にエアギッャプピックアップ方式の冷却構造を回転子巻
線に備えた回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転電機の回転子巻線の冷却構造とし
て、H.Sequenz 編,電機コイルの製作と保守,1990
年1月1日発行,開発社,151頁に開示のようなエア
ギッャプピックアップ方式と呼ばれるものが知られてい
る。この冷却構造は、巻線導体を構成する複数の板状導
体それぞれに貫通孔を複数穿設し、冷却ガスを回転子鉄
心の径方向に流しつつ回転子鉄心の軸方向に流すV字状
の通風路を巻線導体内に複数形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の冷却構造を採用
した回転電機は、出力増加に伴い熱負荷が増加しても、
冷却ガス通風路を流れる冷却ガス量の増加が図れなかっ
た。このため、冷却性能の向上が図れず、出力増加が図
れなかった。これは、冷却ガス通風路の入気側で生じる
動圧及び排出側で生じる負圧が、回転子の外径と回転数
により一義的に決まるからであった。すなわち回転子の
外径は2極の場合、材料強度の制約から約1mが限界で
あり、回転数は3000rpm又は3600rpmと決まって
いる。
【0004】また、前述の冷却構造を採用した発電機
は、冷却ガス通風路に凹凸を設けて冷却ガスの流れを乱
しても、冷却ガスの熱伝達の増加が図れず、冷却性能の
向上が図れなかった。これは、冷却ガスの通風抵抗の増
加に伴って冷却ガスの温度が上昇し、冷却ガスの熱伝達
の増加分を相殺するからであった。冷却ガス量を増加で
きればよいが、上記の如く増加できない。
【0005】本発明は、通風路に特別な手段を施すこと
なく、かつ冷却ガスの通風量を増大させずに冷却性能の
向上が図れる回転電機の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る第1の回転電機は、回転子鉄心に設けられた複
数のスロットに収納され、板状の導体が絶縁物を介して
複数段積み重ねられた巻線導体を有し、複数の導体それ
ぞれ及び複数の絶縁物それぞれには冷却ガスが回転子鉄
心の径方向に流れつつ回転子鉄心の軸方向に流れる複数
の通風路を形成するための貫通孔が複数穿設されてなる
回転子巻線を備えたものであって、複数の貫通孔それぞ
れを導体の幅方向に対して複数列構成としている。
【0007】上記目的を達成する本発明に係る第2の回
転電機は、回転子鉄心に設けられた複数のスロットに収
納され、板状の導体が絶縁物を介して複数段積み重ねら
れた巻線導体を有し、巻線導体には冷却ガスが回転子鉄
心の径方向に流れつつ回転子鉄心の軸方向に流れる複数
の通風路が形成されてなる回転子巻線を備えたものであ
って、複数の通風路それぞれを導体の幅方向に対して複
数列に分路している。また、本発明に係る第1又は第2
の回転電機において、複数の導体のうち少なくとも最下
段から2段目の導体及び最上段の導体に複数穿設された
貫通孔又は複数形成された通風路を導体の幅方向に対し
て1列構成とすれば、巻線導体の最下段及び最上段の通
風面積を大きくとることができ、冷却ガスの通風抵抗を
小さくできる。
【0008】また、本発明に係る第1又は第2の回転電
機において、複数の導体のうち下段側の導体に複数穿設
された貫通孔又は複数形成された通風路の前記導体の幅
方向に対する列数を上段側の導体に複数穿設された貫通
孔又は複数形成された通風路の前記導体の幅方向に対す
る列数よりも少なくすれば、スロットの低部に接近する
にしたがって導体の幅寸法が小さく、かつその厚み寸法
が大きな形状をなした場合のものであっても、複数の貫
通孔又は複数の通風路を導体の幅方向に対して複数列構
成とすることができる。
【0009】また、本発明に係る第1又は第2の回転電
機において、導体の幅寸法をWC、複数列構成の貫通孔
又は通風路の導体の幅方向に対する幅寸法の合計をWH
としたとき、
【0010】
【数3】 0.2≦WH/WC≦0.7 …(数1) の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔又は通風
路の通風面積を設定すれば、電流密度が大きくなり、発
熱量が増加することがない。
【0011】また、本発明に係る第1又は第2の発電機
において、複数列構成の貫通孔又は通風路の導体の長手
方向に対する幅寸法をLH、複数列構成の貫通孔又は通
風路の列間部分の導体の幅方向に対する幅寸法をWLと
したとき、
【0012】
【数4】 5≦LH/WL≦20 …(数2) の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔又は通風
路の列間部分の導体の幅方向に対する幅寸法を設定すれ
ば、複数列構成の貫通孔又は通風路の列間部分であるリ
ガメント部の付根部分に電流が集中して発熱密度が大き
くなったり、リガメント部の断面積の急変により熱抵抗
が大きくなったりして、リガメント部がフィンとして有
効に働かなくなることがない。
【0013】ここで、導体の幅方向とは、導体の平面を
構成する4辺のうち長さの長い2辺間の広がり方向を意
味する。導体の長手方向とは、導体の平面を構成する4
辺のうち長さの短い2辺間の広がり方向を意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回転電機の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図4は第1の実施の形態であるター
ビン発電機の構造を示している。図面において1は固定
子枠である。固定子枠1の内周側には円筒形状の固定子
鉄心2を嵌合している。固定子鉄心2には軸方向に連続
したスロットを複数形成し、その中に固定子巻線5を収
納している。固定子巻線5の端部には中空の巻線導体に
冷却水を給排しつつ巻線間の電気的接続を担うクリップ
を固着している。固定子鉄心2には径方向に連続したダ
クトを複数形成している。
【0016】固定子鉄心2の内周側には空隙(エアギャ
ップ)を介して回転子鉄心3を配設している。回転子鉄
心3には軸方向に連続したスロットを複数形成し、その
中には回転子巻線6を収納している。回転子鉄心3の両
端部には環状のリテニングリング7を設け、回転子巻線
6の端部を押圧している。回転子鉄心3の中心部分には
回転軸4を一体形成している。
【0017】固定子枠1の両端部には環状のブラケット
10を設けている。ブラケット10の内周側には軸受装
置9を設け、回転軸4を回転自在に支承している。回転
子鉄心3の両端部の回転軸4上には冷却ファン8を嵌合
している。固定子枠1と固定子鉄心2の間の空間部分に
は冷却器11を複数設け、冷却ファン8により機内循環
する冷却ガスを冷却している。
【0018】発電機本体の一端には集電装置12を設け
ている。集電装置12は回転軸4の一端上に設けられた
集電環にカーボン製のブラシがブラシ保持装置により保
持されつつ押圧接触されているものであって、回転して
いる回転子巻線6に電流を供給するものである。固定子
枠1の外周側には発電電力を外部に取り出すためのター
ミナル13(端子)を設けている。
【0019】次に、回転子巻線6の構造を図2〜図4に
基づいて詳細に説明する。回転子巻線6は巻線導体15
を有している。巻線導体15は板状導体16が相間絶縁
(図示せず)を介して複数段積み重ねられて形成された
ものであり、絶縁板19を介してスロット14内に収納
されている。絶縁板19には例えば耐電気絶縁特性が良
好なFRP(ガラス繊維を主構成要素とする絶縁物)を
用いている。巻線導体15の上方にはクリページブロッ
ク17を設け、巻線導体15の対地絶縁を確保してい
る。クリページブロック17の上方にはウエッジ18を
設け、巻線導体15のスロット14からの飛出しを防止
している。
【0020】巻線導体15には図2に示すように、冷却
ガスが回転子鉄心3の径方向に流れつつ回転子鉄心3の
軸方向に流れるV字状の冷却ガス通風路20を複数形成
している。このため、最下段の板状導体16aを除く板
状導体16それぞれ及び相間絶縁には図3に示すよう
に、長円状の貫通孔21a,21bの2列構成とした貫
通孔21を板状導体幅方向に2列として板状導体長手方
向に複数穿設している。また、最下段の板状導体16a
を除く板状導体16それぞれ及び相間絶縁毎に貫通孔2
1の穿設位置を板状導体長手方向にずらしている。ここ
で、板状導体幅方向とは、板状導体の平面を構成する4
辺のうち長さの長い2辺間の広がり方向を意味する。板
状導体長手方向とは、板状導体の平面を構成する4辺の
うち長さの短い2辺間の広がり方向を意味する。
【0021】これにより、最下段の板状導体16aを除
く板状導体16それぞれ及び相間絶縁に複数穿設された
貫通孔21それぞれが回転子鉄心3の軸方向にずれなが
ら回転子鉄心3の径方向に連続する。従って、巻線導体
15内には入気側通風路22と排気側通風路23が複数
形成される。しかも、入気側通風路22と排気側通風路
23それぞれは板状導体幅方向に対して2列に分路され
る。図2,図3中の矢印は冷却ガスである水素ガスの流
れを示す。
【0022】最下段の板状導体16aには入気側通風路
22と排気側通風路23を連通するU字形状の溝24を
複数設けている。これにより、冷却ガスが回転子鉄心3
の径方向に流れつつ回転子鉄心3の軸方向に流れるV字
状の冷却ガス通風路20が巻線導体15内に複数形成さ
れる。
【0023】クリページブロック17には長円状の貫通
孔25を板状導体幅方向に2列として板状導体長手方向
に複数穿設している。ウエッジ18には貫通孔26を板
状導体長手方向に複数穿設している。貫通孔26それぞ
れは冷却ガスの入気側と排気側で形状が異なる。冷却ガ
スの入気側では、回転子鉄心3の回転方向に湾曲して回
転子鉄心3外周表面に開口し、冷却ガスの排気側では、
回転子鉄心3の回転方向とは逆の方向に湾曲して回転子
鉄心3外周表面に開口している。
【0024】これにより、回転子鉄心3の外周表面と冷
却ガス通風路20が連通する。従って、エアギャップか
ら冷却ガスが冷却ガス通風路20に入気され、冷却ガス
通風路20から冷却ガスがエアギャップに排出される。
【0025】次に、貫通孔21の加工方法について説明
する。本実施の形態では、パンチング装置による打ち抜
き、或いはカッター装置による切削により、板状導体1
6に貫通孔21を加工している。パンチング装置による
打ち抜きの場合は、貫通孔21a,21bの形状に合せ
て用意したダイスをパンチング装置に取り付け、板状導
体16を一面側から打ち抜き、貫通孔21を加工する。
【0026】カッター装置による切削の場合は、貫通孔
21a,21bの板状導体幅方向に対する幅寸法に合せ
て用意した2枚のカッター刃を貫通孔21a,21b間
の板状導体幅方向に対する幅寸法に合せてカッター装置
のカッター軸に取り付け、板状導体16を両面から切削
し、貫通孔21を加工する。これらの加工方法によれ
ば、製造工程を増やすことなく一度に2列構成の貫通孔
21を加工できる。
【0027】以上説明した第1の実施の形態によれば、
板状導体幅方向に2列として板状導体長手方向に複数穿
設した貫通孔21を長円状の貫通孔21a,21bの2
列構成としたので、冷却ガス通風路20それぞれを板状
導体幅方向に2列に分路できる。これにより、冷却ガス
の冷却面積が増加し、冷却性能の向上が図れる。
【0028】図5,図6は第2の実施の形態であるター
ビン発電機の構造を示している。本実施の形態は第1の
実施の形態の改良であって、板状導体16のうち最下段
から2段目の板状導体16b及び最上段の板状導体16
cに複数穿設した貫通孔27を板状導体幅方向に1列構
成としている。貫通孔25の巻線導体15側の板状導体
幅方向に対する開口寸法は貫通孔27の板状導体幅方向
に対する開口寸法よりも小さくしている。
【0029】このような構造とするのは、巻線導体15
の最下段側及び最上段側における通風面積を大きくとる
必要があるためである。すなわち巻線導体15の最下段
側では溝24により冷却ガスの通風抵抗が大きくなりや
易く、巻線導体15の最上段側では貫通孔25により冷
却ガスの通風抵抗が大きくなりや易い。冷却ガスの通風
抵抗が大きくなると、冷却ガスの通風量が低下し、冷却
ガスの温度が上昇してしまい、冷却面積の増加による効
果を低減する。このようなことから、上述のような構造
としている。
【0030】また、冷却ガスの通風面積を大きくとる方
法として、溝24及び貫通孔25の通風面積を大きくと
ることも考えられるが、この方法では、機械的強度が低
下するので設計上好ましくない。特に、クリページブロ
ック17は、巻線導体15の全遠心力により大きな面圧
を受けるにもかかわらず、許容面圧の小さい有機化合物
系の材料から製作されているので、貫通孔25の通風面
積を大きくとることは好ましくない。従って、上述のよ
うな構造とすることが好ましい。
【0031】尚、他の構成は前例と同様であることか
ら、その説明は省略する。
【0032】以上説明した第2の実施の形態によれば、
板状導体16のうち最下段から2段目の板状導体16b
及び最上段の板状導体16cに複数穿設した貫通孔27
を板状導体幅方向に1列構成としたので、巻線導体15
の最下段側及び最上段側における通風面積を大きくとる
ことができ、巻線導体15の最下段側及び最上段側にお
ける冷却ガスの通風抵抗を小さくできる。従って、前例
よりも冷却性能を向上できる。
【0033】図7は第3の実施の形態であるタービン発
電機の構造を示す。本実施の形態はスロット14の底部
に接近するにしたがって板状導体16の幅を小さく、そ
の厚みを大きくした場合への適用を考慮したものであ
る。すなわちスロット14間の鉄心部分であるスロット
ティース部にかかる応力が大きくならないように、スロ
ット14の幅を底部に接近するにしたがって小さくする
場合がある。このような場合、板状導体16を上述のよ
うな形状とするので、巻線導体15の下段側の板状導体
に複数穿設する貫通孔を2列構成とすることができな
い。このため、本実施の形態では、最下段から2段目の
板状導体16bから5段目の板状導体16dに複数穿設
した貫通孔28を板状導体幅方向に対して1列構成とし
ている。
【0034】また、貫通孔の列数が変化する部分では冷
却ガスの通風抵抗が大きくなりや易いので、その部分に
おける通風面積を大きくとる必要がある。このため、本
実施の形態では、最下段から6段目の板状導体16eに
複数穿設した貫通孔29を板状導体幅方向に対して1列
構成としている。そして、スロット14底部側の板状導
体幅方向に対する開口寸法を貫通孔28の板状導体幅方
向に対する開口部と等しくし、クリページブロック17
側の板状導体幅方向に対する開口寸法を貫通孔21の板
状導体幅方向に対する幅寸法と等しくしている。
【0035】また、上述と同様の理由により、最上段の
板状導体16bに複数穿設した貫通孔30を板状導体幅
方向に対して1列構成としている。そして、スロット1
4底部側の板状導体幅方向に対する開口寸法を貫通孔2
1の板状導体幅方向に対する幅寸法と等しくし、クリペ
ージブロック17側の板状導体幅方向に対する開口寸法
を貫通孔25の巻線導体15側の板状導体幅方向に対す
る開口寸法よりも小さくしている。
【0036】さらに、巻線導体15の最下段側における
通風面積を大きくとるために、溝24の板状導体幅方向
に対する幅寸法を、貫通孔28により形成される入気側
通風路のスロット14側壁側の側壁から貫通孔28によ
り形成される排出側通風路のスロット14側壁側の側壁
までの板状導体幅方向に対する幅寸法よりも小さくして
いる。
【0037】尚、他の構成は前例と同様であることか
ら、その説明は省略する。
【0038】以上説明した第3の実施の形態によれば、
最下段から2段目の板状導体16bから5段目の板状導
体16dに複数穿設した貫通孔28を板状導体幅方向に
対して1列構成とし、貫通孔の板状導体幅方向に対する
列数を巻線導体15の上段側の板状導体16に複数穿設
された貫通孔21の板状導体幅方向に対する構成列数よ
りも少なくしたので、スロット14の底部に接近するに
したがって板状導体16の幅を小さく、その厚みを大き
くした場合であっても、巻線導体15の上段側の板状導
体16に複数穿設された貫通孔21を板状導体幅方向に
対して2列構成とすることができる。これにより、冷却
ガスの冷却面積が増加でき、冷却性能の向上が図れる。
【0039】また、第3の実施の形態によれば、貫通孔
の列数が変化する部分、すなわち最上段の板状導体16
b及び最上段の板状導体16bの通風面積を大きくとる
ようにしたので、貫通孔の列数が変化する部分における
冷却ガスの通風抵抗を小さくできる。従って、その分冷
却性能を向上できる。
【0040】以上説明した第1〜3の実施の形態では、
巻線導体を構成する板状導体それぞれに複数穿設される
貫通孔を板状導体幅方向に対して2列構成としたが、貫
通孔の板状導体幅方向に対する列数は3列,4列として
も構わない。また、複数列構成の貫通孔の穿設にあたっ
ては、次の数式が成立するように複数列構成の貫通孔の
通風面積及び複数列構成の貫通孔の列間部分の幅寸法を
設定している。
【0041】すなわち板状導体の幅寸法値をWC、複数
列構成の貫通孔の板状導体幅方向に対する幅寸法値の合
計値をWHとしたとき、
【0042】
【数5】 0.2≦WH/WC≦0.7 …(数1) の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔それぞれ
の通風面積を設定している。
【0043】また、複数列構成の貫通孔の板状導体長手
方向に対する幅寸法値をLH、複数列構成の貫通孔の列
間部分の板状導体幅方向に対する幅寸法をWLとしたと
き、
【0044】
【数6】 5≦LH/WL≦20 …(数2) の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔の列間部
分の幅寸法を設定している。
【0045】このように、複数列構成の貫通孔の通風面
積及び複数列構成の貫通孔の列間部分の幅寸法を設定す
るのは、板状導体に複数穿設した貫通孔を複数列構成と
して冷却ガスの冷却面積を増加させても、冷却性能の向
上が図れない場合があるということが実験から判明した
からである。以下、図面に基づいて説明する。
【0046】図8は板状導体に複数穿設した貫通孔を1
列構成とした場合であって、板状導体の幅寸法WCと貫
通孔の板状導体幅方向に対する幅寸法の合計WHの比に
対する巻線導体の温度上昇割合Rtの関係を示す図であ
る。実線31は最下段から2段目の板状導体、実線32
は平均半径にあたる部分の板状導体、実線33は最上段
の板状導体における上記関係をそれぞれ示している。
【0047】実線31〜33はWHとWCの比が0.
3,Rtが1.0の1点において交わる。実際は貫通孔
の板状導体幅方向に対する幅寸法を製作上一定とするの
で、実線31〜33の交点は0.25〜0.4の範囲に分
布し、Rtは全範囲においてほぼ1.0 となる。
【0048】ここで、貫通孔を1/2列構成とすると、
WHとWCの比に対するRtの関係は破線34のように
なる。図面から明らかなように、1列構成の貫通孔の場
合と比べてRtが低下する。このようにRtが低下した
のは、電流密度が1列構成の貫通孔の場合と比べて小さ
くなったためである。
【0049】図9は板状導体に複数穿設した貫通孔を1
/2列,2列,3列及び4列構成とした場合であって、
図7と同様にWCとWHの比に対するRtの関係を示す
図である。破線34は1/2列構成,破線35は2列構
成,破線36は3列構成,破線37は4列構成における
上記関係をそれぞれ示している。実線38は破線34〜
37の極小値を結んだものである。
【0050】尚、貫通孔の列数が同じでもWHとWCの
比が変化するのは、WCがスロット内部の位置により変
化するからである。また、貫通孔の列数の増加によりW
HとWCの比が大きくなるのは、貫通孔の板状導体幅方
向に対する幅寸法に加工上の限界があるためである。
【0051】また、貫通孔の列数が同じでもWHとWC
の比に極小値が現れるのは、貫通孔の通風面積の大きさ
により巻線導体の温度が上昇するからである。すなわち
貫通孔の通風面積が小さくなりすぎると、冷却ガスの通
風抵抗が増加し、冷却ガスの温度が上昇し、貫通孔の通
風面積が大きすぎると、電流密度が大きくなり、巻線導
体の発熱量が増加するからである。
【0052】図面から明らかなように、2〜4列構成の
Rtの極小値分布は0.6 の部分に集中している。これ
は、各列数構成ごとに電流密度が最も小さくなり、冷却
ガスの冷却面積の増加による効果が最も顕著になる貫通
孔の通風面積が存在しているためである。従って、貫通
孔を複数列構成とした場合、冷却ガスの冷却面積の増加
による効果が電流密度によりの大きさにより相殺されな
いように、貫通孔の通風面積を設定すればよい。
【0053】この結果、貫通孔を2〜4列構成とし、W
HとWCの比が0.2〜0.7の範囲となるように貫通孔
の通風面積を設定すれば、冷却ガスの冷却面積の増加に
よる効果が電流密度によりの大きさにより相殺されない
ことが確認できた。
【0054】尚、貫通孔の列数及び貫通孔の通風面積の
条件が満たされたとしても、板状導体の機械的強度が確
保されなければ設計上好ましいとは言えない。例えば貫
通孔の通風面積が大きくなりすぎると、遠心力による板
状導体への面圧が大きくなりすぎるため、板状導体に圧
縮変形が起き易くなる。
【0055】また、温度上昇に伴い板状導体長手方向の
圧縮又は引っ張り応力が大きくなるため、板状導体長手
方向にクリープ変形が生じ易くなる。これにより、回転
子巻線の端部における巻線導体の変形が顕著となり、巻
線導体間において短絡が生じたりする虞れがある。この
ことを考慮すると、WHとWCの比は0.5 以下とする
ことが好ましい。
【0056】また、複数列構成の貫通孔の列間部分(リ
ガメント部)の板状導体幅方向に対する幅寸法が小さす
ぎると、高い遠心力に対して変形し易くなり、冷却ガス
の冷却面積の増加による効果も小さくなる。さらに、リ
ガメント部は一種のフィンとして発生熱を除去する働き
がある。しかし、リガメント部の板状導体幅方向に対す
る幅寸法が小さくなると、リガメント部の付け根に電流
が集中して発熱密度が大きくなったり、断面積の急変に
より熱抵抗が大きくなったりしてフィンとして有効に働
かなくなってしまう。従って、貫通孔の通風面積を最適
とすると同時にリガメント部の板状導体幅方向に対する
幅寸法を最適とする必要がある。
【0057】図10は貫通孔を2列構成とした場合であ
って、図11のハッチングした温度分布解析領域40の
温度分布を最大温度で規格化したものを示す図面であ
る。図面から明らかなように、リガメント部の温度が他
の部分の温度よりも低くなっている。これは、リガメン
ト部の板状導体幅方向に対する幅寸法が小さく、リガメ
ント部の熱抵抗が大きくなるためである。従って、リガ
メント部の板状導体幅方向に対する幅寸法を大きくと
り、板状導体の温度分布が一定になるようにしなければ
ならない。
【0058】図12は貫通孔を2列構成とした場合であ
って、貫通孔の板状導体長手方向に対する幅寸法LHと
リガメント部の板状導体幅方向に対する幅寸法WLの比
に対する巻線導体の温度上昇度合Rtの関係、及びLH
とWLの比に対する貫通孔外側の板状導体部分の板状導
体幅方向に対する幅寸法WL′とWLの比の関係を示す
図面である。実線41はLHとWLの比に対するRtの
関係を示している。ハッチング領域42はWL′とWL
の比の取り得る範囲を示している。
【0059】この場合、熱伝導率を無限大と考えた場合
の温度を1としているので、Rtが1.0 以上となれば
板状導体の温度分布が一定になる。従って、貫通孔を複
数列構成とした場合、冷却ガスの冷却面積の増加による
効果が現われ、しかも板状導体の温度分布が一定となる
ように、リガメント部の板状導体幅方向に対する幅寸法
を設定すればよい。
【0060】この結果、LHとWLの比が20以下とな
るようにWLを設定すれば、冷却ガスの冷却面積の増加
による効果が現われ、しかも板状導体の温度分布が一定
となることが確認できた。また、貫通孔を3列構成,4
列構成とした場合でも、LHとWLの比が20以下とな
るようにWLを設定すれば、上記の効果が現れることが
確認できた。
【0061】また、この場合、WLを大きくとればLH
とWLの比は小さくなるが、板状導体の幅寸法が限られ
ているので、WL′が小さくなる。従って、WL′が小
さくならないようにWL′とWLの比を1以上としなけ
ればならない。
【0062】この結果、LHとWLの比を6以上とすれ
ば、WL′とWLの比を1以上できることが確認でき
た。尚、WL′とWLの比を1以上とできるLHとWL
の比にハッチング領域42のような幅が現れるのは、板
状導体の幅寸法がスロットの位置により異なるからであ
る。また、貫通孔を3列構成,4列構成とした場合につ
いても同様に検討した結果、LHとWLの比を5以上と
すれば、WL′とWLの比を1以上できることが確認で
きた。
【0063】従って、貫通孔を2〜4列構成とし、LH
とWLの比が5〜20となるようにリガメント部の板状
導幅方向に対する幅寸法を設定すれば、リガメント部の
付け根に電流が集中して発熱密度が大きくなったり、断
面積の急変により熱抵抗が大きくなったりして、リガメ
ント部がフィンとして有効に働かなくなることがないと
確認できた。
【0064】
【発明の効果】巻線導体を構成する複数の導体それぞれ
に複数穿設した貫通孔それぞれを導体の幅方向に対して
複数列構成とした本発明に係る第1の回転電機、及び巻
線導体に複数形成された通風路それぞれを導体の幅方向
に対して複数列に分路した本発明に係る第2の回転電機
によれば、冷却ガスの冷却面積が増加するので、通風路
に特別な手段を施すことなく、かつ冷却ガスの通風量を
増大させずに冷却性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるタービン発電
機の構造を示す斜視図。
【図2】図1の回転子巻線の冷却構造を示す断面図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】図3の板状導体に複数穿設された貫通孔の構造
を示す平面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態であるタービン発電
機の回転子巻線の冷却構造を示す断面図。
【図6】図5の板状導体に複数穿設された貫通孔の構造
を示す平面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態であるタービン発電
機の回転子巻線の冷却構造を示す断面図。
【図8】板状導体の幅寸法と貫通孔の板状導体幅方向に
対する幅寸法の合計の比に対する巻線導体の温度上昇割
合の関係を示す図。
【図9】板状導体の幅寸法と貫通孔の板状導体幅方向に
対する幅寸法の合計の比に対する巻線導体の温度上昇割
合の関係を示す図。
【図10】板状導体に複数穿設された貫通孔を2列構成
とした場合であって、貫通孔の周囲の温度分布を最大温
度で規格化した温度分布図。
【図11】図10の貫通孔の周囲の温度分布解析領域を
示す図。
【図12】板状導体に複数穿設された貫通孔を2列構成
とした場合であって、貫通孔の板状導体長手方向に対す
る幅寸法とリガメント部の板状導体幅方向に対する幅寸
法の比に対する巻線導体の温度上昇度合の関係、及び貫
通孔の板状導体長手方向に対する幅寸法とリガメント部
の板状導体幅方向に対する幅寸法の比に対する貫通孔外
側の板状導体部分の板状導体幅方向に対する幅寸法とリ
ガメント部の板状導体幅方向に対する幅寸法の比の関係
を示す図。
【符号の説明】
1…固定子枠、2…固定子鉄心、3…回転子鉄心、4…
回転軸、5…固定子巻線、6…回転子巻線、7…リテニ
ングリング、8…冷却ファン、9…軸受装置、10…ブ
ラケット、11…冷却器、12…集電装置、13…ター
ミナル、14…スロット、15…巻線導体、16…板状
導体、17…クリページブロック、18…ウエッジ、1
9…絶縁板、20…冷却ガス通風路、21,25〜30
…貫通孔、22…入気側通路、23…排出側通路、24
…溝。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月8日(1999.10.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 0.2≦WH/WC≦0.7 …(数1) の関係が成立するように、前記複数列構成の貫通孔又は
通風路の通風面積を設定したことを特徴とする回転電
機。
【数2】 5≦LH/WL≦20 …(数2) の関係が成立するように、前記複数列構成の貫通孔又は
通風路の列間部分の前記導体の幅方向に対する幅寸法を
設定したことを特徴とする回転電機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な特徴
は、巻線導体を構成する複数の板状の導体及び複数の板
状の導体間に挟まれた複数の絶縁物それぞれに設けら
れ、回転子鉄心の外周表面から導入した冷却ガスが回転
子鉄心の径方向に流れつつ回転子鉄心の軸方向に流れる
複数の通風路、すなわち回転子鉄心の軸方向にずれなが
ら回転子鉄心の径方向に連続する複数のV字状の通風路
を形成するための貫通孔のそれぞれを導体の幅方向に対
して複数列構成とし、複数のV字状の通風路のそれぞれ
を導体の幅方向に対して複数列に分路したことにある。
本発明によれば、通風路に特別な手段を施すことなく、
かつ冷却ガスの通風量を増大させずに冷却性能の向上が
図れる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、本発明は、複数の導体のうち少なく
とも最下段から2段目の導体及び最上段の導体に複数穿
設された貫通孔又は複数形成された通風路を導体の幅方
向に対して1列構成としている。本発明によれば、巻線
導体の最下段及び最上段の通風面積を大きくとることが
でき、冷却ガスの通風抵抗を小さくできる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、本発明は、複数の導体のうち下段側
の導体に複数穿設された貫通孔又は複数形成された通風
路の前記導体の幅方向に対する列数を上段側の導体に複
数穿設された貫通孔又は複数形成された通風路の前記導
体の幅方向に対する列数よりも少なくしている。本発明
によれば、スロットの低部に接近するにしたがって導体
の幅寸法が小さく、かつその厚み寸法が大きな形状をな
した場合のものであっても、複数の貫通孔又は複数の通
風路を導体の幅方向に対して複数列構成とすることがで
きる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明は、導体の幅寸法をWC、複
数列構成の貫通孔又は通風路の導体の幅方向に対する幅
寸法の合計をWHとしたとき、
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【数3】 0.2≦WH/WC≦0.7 …(数1) の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔又は通風
路の通風面積を設定している。本発明によれば、電流密
度が大きくなり、発熱量が増加することがない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明は、複数列構成の貫通孔又は
通風路の導体の長手方向に対する幅寸法をLH、複数列
構成の貫通孔又は通風路の列間部分の導体の幅方向に対
する幅寸法をWLとしたとき、
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【数4】 5≦LH/WL≦20 …(数2) の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔又は通風
路の列間部分の導体の幅方向に対する幅寸法を設定して
いる。本発明によれば、複数列構成の貫通孔又は通風路
の列間部分であるリガメント部の付根部分に電流が集中
して発熱密度が大きくなったり、リガメント部の断面積
の急変により熱抵抗が大きくなったりして、リガメント
部がフィンとして有効に働かなくなることがない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】尚、本発明において導体の幅方向とは、導
体の平面を構成する4辺のうち長さの長い2辺間の広が
り方向を意味する。導体の長手方向とは、導体の平面を
構成する4辺のうち長さの短い2辺間の広がり方向を意
味する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、回転子鉄心の外周表面
から導入した冷却ガスが回転子鉄心の径方向に流れつつ
回転子鉄心の軸方向に流れる複数の通風路、すなわち回
転子鉄心の軸方向にずれながら回転子鉄心の径方向に連
続する複数のV字状の通風路を形成するための貫通孔の
それぞれを導体の幅方向に対して複数列構成とし、複数
のV字状の通風路のそれぞれを導体の幅方向に対して複
数列に分路したので、通風路に特別な手段を施すことな
く、かつ冷却ガスの通風量を増大させずに冷却性能の向
上が図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 家導 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 木本 寛 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 柴田 孝 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 横山 真吾 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5H603 AA09 AA12 BB02 BB05 BB12 CA02 CA04 CB02 CB17 CC03 CC17 CD02 CD21 CE02 EE24 5H609 BB03 BB19 PP02 PP05 PP07 QQ03 QQ18 RR05 RR17 RR26 RR36 RR44 RR53 RR71

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転子鉄心に設けられた複数のスロットに
    収納され、板状の導体が絶縁物を介して複数段積み重ね
    られた巻線導体を有し、前記複数の導体それぞれ及び前
    記複数の絶縁物それぞれには冷却ガスが前記回転子鉄心
    の径方向に流れつつ前記回転子鉄心の軸方向に流れる複
    数の通風路を形成するための貫通孔が複数穿設されてな
    る回転子巻線を備えた回転電機において、前記複数の貫
    通孔それぞれを前記導体の幅方向に対して複数列構成と
    したことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】回転子鉄心に設けられた複数のスロットに
    収納され、板状の導体が絶縁物を介して複数段積み重ね
    られた巻線導体を有し、前記巻線導体には冷却ガスが前
    記回転子鉄心の径方向に流れつつ前記回転子鉄心の軸方
    向に流れる複数の通風路が形成されてなる回転子巻線を
    備えた回転電機において、前記複数の通風路それぞれを
    前記導体の幅方向に対して複数列に分路したことを特徴
    とする回転電機。
  3. 【請求項3】前記複数の導体のうち少なくとも最下段か
    ら2段目の導体及び最上段の導体に複数穿設された貫通
    孔又は複数形成された通風路を、前記導体の幅方向に対
    して1列構成としたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の回転電機。
  4. 【請求項4】前記複数の導体のうち下段側の導体に複数
    穿設された貫通孔又は複数形成された通風路の前記導体
    の幅方向に対する列数を、上段側の導体に複数穿設され
    た貫通孔又は複数形成された通風路の前記導体の幅方向
    に対する列数よりも少なくしたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の回転電機。
  5. 【請求項5】前記導体の幅寸法をWC、前記複数列構成
    の貫通孔又は通風路の前記導体の幅方向に対する幅寸法
    の合計をWHとしたとき、 【数1】 0.2≦WH/WC≦0.7 …(数1) の関係が成立するように、前記複数列構成の貫通孔又は
    通風路の通風面積を設定したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の回転電機。
  6. 【請求項6】前記複数列構成の貫通孔又は通風路の前記
    導体の長手方向に対する幅寸法をLH、前記複数列構成
    の貫通孔又は通風路の列間部分の前記導体の幅方向に対
    する幅寸法をWLとしたとき、 【数2】 5≦LH/WL≦20 …(数2) の関係が成立するように、前記複数列構成の貫通孔又は
    通風路の列間部分の前記導体の幅方向に対する幅寸法を
    設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の回転電
    機。
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