JP2000136959A - 振動振幅長判定方法 - Google Patents

振動振幅長判定方法

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JP2000136959A
JP2000136959A JP30962498A JP30962498A JP2000136959A JP 2000136959 A JP2000136959 A JP 2000136959A JP 30962498 A JP30962498 A JP 30962498A JP 30962498 A JP30962498 A JP 30962498A JP 2000136959 A JP2000136959 A JP 2000136959A
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peak
beat
waveform
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Tetsuro Maruyama
哲朗 丸山
Akiyoshi Ono
晃義 大野
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Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な処理で測定対象物の振動の状態を判定
すること。 【解決手段】 レーザ共振器で発振するレーザ光を測定
対象物に照射する照射工程F1と、この照射工程F1に
よって照射されたレーザ光の戻り光を受光する受光工程
F2と、この受光工程F2で受光し共振器内で発振した
レーザ光と自己混合したレーザ光を光電変換する光電変
換工程F3と、この光電変換工程F3で変換されて出力
されるビート波の波形の状態を解析する信号処理工程と
を備えている。しかも、この信号処理工程は、ビート波
の波形から鋸歯状波を抽出する抽出工程F4と、この抽
出工程F4によって鋸歯状波が抽出された場合にはF
5、当該抽出された範囲での測定対象物の振幅はレーザ
光の波長λの半分の長さ(λ/2)以上の長さと判定す
る第1の判定工程F6と、この第1の判定工程F6に前
後して抽出工程F4によって鋸歯状波が抽出されない場
合にはF5、当該抽出されない範囲での測定対象物の振
幅はレーザ光の波長の半分(λ/2)よりも短い長さと
判定する第2の判定工程7とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動振幅長判定方
法に係り、特に、レーザ光のドップラ効果を利用して測
定対象物の振動の状態を判定する方法に関する。
【0002】この振動振幅長判定方法は、自動車の製造
技術などの実験解析分野に応用できる。具体的には、エ
ンジンの振動解析、車体伝搬振動解析、車室内騒音解
析、さらにマフラの振動解析などである。その他の製造
分野での応用は多岐に渡るが、非接触で極小領域の振動
を精密に測定できるため、例えばドリルなどの工具破損
検出などに好適に用いられる。さらに、モータを使った
プラントの振動の検出や、水道管、ガス管の漏れ診断な
どの保守に用いることもできる。さらに、西瓜等の大型
果実の打音による糖度の判定など、農業分野にも応用可
能である。ここで、「測定対象物」というときには、こ
れらエンジンから西瓜まで振動測定の対象となる物体を
いう。
【0003】
【従来の技術】従来、測定対象物の振動の状態を解析す
るには、測定対象物に加速度ピックアップを取り付け
て、測定対象物を打撃するなどして振動させ、加速度ピ
ックアップの出力を分析するようにしていた。しかし、
加速度ピックアップの場合、測定対象物と接触するた
め、測定対象物が微小である場合や、高温である場合に
は振動の測定を行うことができない。また、接触式であ
ると、測定対象物の振動に影響を及ぼしてしまう。
【0004】非接触に振動を計測する方法として、レー
ザを使ってドップラ効果により振動を測定する装置があ
る。例えば、特開平10―9943号公報にて開示した
例では、レーザ光を発振し測定対象物に照射し、反射光
と発振光を混合させることで、振動により発生し反射光
に含まれたドップラ周波数を検出し、振動周波数を測定
する。
【0005】自己混合方式を除き全ての振動計は、発振
光と反射光との混合を、高級な光学素子を使い外部で行
うため、素子を配置するためのスペースが必要であり、
装置も高価になり質量も重くなってしまう。これに対し
て自己混合方式では、発振光と反射光との混合をレーザ
共振器(レーザダイオード)にて行なうため、光学素子
を殆ど必要とせず安価・小型・軽量にドップラ周波数を
検出でき振動周波数を測定できる。
【0006】自己混合方式で発生したビート波から振動
情報を検出する手法として、ビート波をカウントして振
動変位に換算し振動情報を得る方法、ビート波を微分し
た振動速度情報から振動面の進行方向反転を判定し振動
変位の方向を得る方法などが提案されてきた。これら
は、振動面の進行方向が反転する間に生じた、いくつか
のビート波を計測することにより処理を行うものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ビート波をカウントする手法では、測定対象
物の変位をレーザ光の波長λの半分を単位として算出す
るため、λ/2未満の長さの変位が含まれている場合に
は、測定対象物の振動の状態を誤判定してしまう、とい
う不都合があった。また、S字状態であればビート波の
状態から簡単に振動状態を判定できるが、従来例では、
入力されるビート波がS字状態であるか否かを判定する
ことができない、という不都合があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、単純な処理で測定対象物の振動の状態を
判定することのできる振動振幅長判定方法を提供するこ
とを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、実験
により、測定対象物の変位がλ/2を下回ったときの波
形を観測した。すると、一周期に満たない鋸歯状波が現
れる。測定対象物の振動振幅が、λ/2より大きい場
合、自己混合方式では、ビート波が1波生じる毎にλ/
2変位したと考えることができる。測定対象の振動振幅
がλ/2より小さい場合、振動面の移動によって変化す
る光路長がλに満たないため、発振光と反射光の位相関
係が最初の状態から360°以上ずれることがない。結
果、発振光と反射光が混合され生じたビート波が、鋸歯
状波として1周期現れることはなくなり、一部欠けた波
形となる。振動面の進行方向が変わることにより、発振
光に対し進んでいた反射光の位相が遅れるまたは逆に進
むため、進行方向が変わった時間を中心に波形が対称的
に連なる波形となり、あたかもアルファベットのM(ま
たはW)のように見える。よって、この時の波形をM字
状態の波形と呼ぶ。更に振動振幅が小さくなると、レー
ザの光路長変化が少なくなり、位相関係のずれも少なく
なる。したがって、ビート波に現れる鋸歯状波の部分も
少なくなる。これが鋸歯状波の傾き部分である場合、振
動面の進行方向が変わった時間を中心に対称的な波形で
連なるため、正弦波の様なビート波となる。この状態の
波形をS字状態の波形という。S字状態のビート波で
は、周期がまさに振動の周期を表している。また、ビー
ト波の振幅は、反射光量、そして鋸歯状波の現れる部分
と割合に依存する。反射光量が一定の時、鋸歯状波の部
分的に現れる範囲が狭くなるほど、波高値は小さくな
る。部分的に現れる範囲は、振動面の移動によって変化
した光路長によるものであり、S字状態の波形振幅は測
定対称の振動振幅に比例している。本明細書では、「第
1のM字状態」というときには、例えば図7(A)に示
すビート波を意味し、このビート波が第1のM字状態で
あるときには、測定対象物の変位量はλ/2を越えてい
る。「第2のM字状態」というときには、例えば図8
(A)に示すビート波を意味し、また、「S字状態」と
いうときには、例えば図9(A)に示すビート波を意味
する。ビート波が「第2のM字状態」または「S字状
態」であるときには、振動変位はλ/2未満となってい
る。「鋸歯状波」というときには、第2のM字状態の折
返し部分以外の部分の波形をいうか、または第2のM字
状態の波形そのものをいう。ここで、波形のピークとい
うときには、波形のボトムも含む。
【0010】また、ビート波について、ビート波の上端
から下端までのピークからピークまでの物理量と、振動
の極点(振動の折り返し点)で生ずる一方の極点から中
心へ向かい、再度一方の極点へ至る波のピークからピー
クまでの物理量を振幅というときがある。従って、通常
の正弦波にて波高というものを、ここでは振幅というこ
とがある。
【0011】本発明は、上記課題を解決するための手段
として、レーザ共振器で発振するレーザ光を測定対象物
に照射する照射工程と、この照射工程によって照射され
たレーザ光の戻り光を受光する受光工程と、この受光工
程で受光し共振器内で発振したレーザ光と自己混合した
レーザ光を光電変換する光電変換工程と、この光電変換
工程で変換されて出力されるビート波の波形の状態を解
析する信号処理工程とを備えている。しかも、信号処理
工程は、ビート波の波形から鋸歯状波を抽出する抽出工
程と、この抽出工程によって鋸歯状波が抽出された場合
には当該抽出された範囲での測定対象物の振幅はレーザ
光の波長の半分の長さ以上の長さと判定する第1の判定
工程と、この第1の判定工程に前後して抽出工程によっ
て鋸歯状波が抽出されない場合には当該抽出されない範
囲での測定対象物の振幅はレーザ光の波長の半分よりも
短い長さと判定する第2の判定工程とを備えた、という
構成を採っている。これにより前述した目的を達成しよ
うとするものである。
【0012】第1の判定工程は、ビート波中に鋸歯状波
が生じていた場合には、測定対象物の振幅はレーザ光の
波長(λ)の半分の長さ(λ/2)以上の長さであると
判定する。一方、第2の判定工程では、ビート波中に鋸
歯状波が生じていない場合には、測定対象物の振幅はλ
/2以下であると判定する。このため、区間の設定を適
宜行うと、ビート波のうちどの区間の振幅がλ/2未満
であるが判明する。すると、鋸歯状波、M字状態、S字
状態などの波形に応じた振動の解析処理を選択可能とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 <第1の実施形態>図1は本発明の第1の実施形態の構
成を示すフローチャートである。第1の実施形態では、
ビート波の波形に基づいて測定対象物の最大振幅長を判
定する。本実施形態による振動計測方法は、レーザ共振
器で発振するレーザ光を測定対象物に照射する照射工程
(ステップF1)と、この照射工程F1によって照射さ
れたレーザ光の戻り光を受光する受光工程(ステップF
2)と、この受光工程F2で受光し共振器内で発振した
レーザ光と自己混合したレーザ光を光電変換する光電変
換工程(ステップF3)と、この光電変換工程F3で変
換されて出力されるビート波の波形の状態を解析する信
号処理工程(ステップF4からF7)とを備えている。
【0014】この信号処理工程は、ビート波の波形から
鋸歯状波を抽出する抽出工程(ステップF4)と、この
抽出工程F4によって鋸歯状波が抽出された場合には
(ステップF5)、当該抽出された範囲での測定対象物
の振幅はレーザ光の波長λの半分の長さ(λ/2)以上
の長さと判定する第1の判定工程(ステップF6)と、
この第1の判定工程F6に前後して抽出工程F4によっ
て鋸歯状波が抽出されない場合には(ステップF5)、
当該抽出されない範囲での測定対象物の振幅はレーザ光
の波長の半分(λ/2)よりも短い長さと判定する第2
の判定工程(ステップ7)とを備えている。
【0015】ビート波中の鋸歯状波を抽出する具体的な
手法としては、ビート波のピークと折返し位置の関係を
調べるものや、また、ピークの前後の波形を観察する手
法などがある。
【0016】ビート波中に鋸歯状波が存在すると、測定
対象物の振動振幅はλ/2以上であり、測定対象物の振
動振幅がλ/2未満であると、ビート波中に鋸歯状波が
現れなくなるため、この現象を利用して測定対象物の振
動振幅がλ/2以上であるか又は未満であるかを判定す
る。この測定対象物の振動振幅がλ/2以上であるか否
かによって、測定対象物の振動の状態の解析手法が異な
るため、例えば減衰していく状態を解析する場合など測
定対象物の振動振幅がλ/2以上の状態から未満となる
状態まで推移するビート波であっても、振動の状態を良
好に解析することができる。
【0017】図2に振動振幅長判定方法の実施に好適な
振動計測装置の構成を示す。振動計測装置は、測定対象
物1から反射したレーザ光を観測する光検出手段2と、
この光検出手段2から出力された波形信号を解析すると
共にビート波を検出するビート波検出手段8と、ビート
波のうち予め定められた帯域の周波数成分のみを通過さ
せるフィルタ13と、このフィルタ13を通過したビー
ト波をから鋸歯状波を抽出する鋸歯状波抽出手段62
と、この鋸歯状波抽出手段によって鋸歯状波が抽出され
た場合には当該振動振幅はλ/2以上であると判定し、
一方、鋸歯状波が抽出されない場合にはλ/2未満であ
ると判定する振幅長判定手段64とを備えている。
【0018】図2に示す例では、この鋸歯状波抽出手段
62および振幅長判定手段64とは、演算装置14で実
現している。演算装置は、ワークステーション、マイク
ロプロセッサ又はパーソナルコンピュータなどであり、
主記憶装置やCPUなどを備える。振動振幅長を判定す
るためのプログラムがこのCPUで実行されると、演算
装置14は鋸歯状波抽出手段62として動作する。ま
た、演算装置14によらず、論理回路や、FFTアナラ
イザーなどにより実現してもよい。
【0019】図3は図2に示した光検出手段2の構成例
を示す。光検出手段2は、レーザ光を出力するレーザダ
イオード4と、このレーザダイオード4の共振器内で発
振光と戻り光とが自己混合した光を受光するフォトダイ
オード6とを備えている。また、レーザダイオードの共
振器4によって発振されたレーザ光は、レンズ5で集光
されて測定対象物に照射される。
【0020】図4に振動変位とビート波の関係を示す。
図4に示すように、振動変位がλ/2を越えると、鋸歯
状波が一波生じる。振動変位が小さくなり、約λ/4未
満となると、図4の右側に示すように、ビート波は測定
対象物の振動の状態をそのまま表す波形となる。図4の
ビート波のうち左側と中央をM字状態と呼び、右側の状
態をS字状態と呼ぶ。
【0021】自己混合方式で反射光に含まれるドップラ
周波数成分をビート波として検出すると、ドップラ周波
数fdと振動面の移動速度vとの関係は次式(1)で示
される。そして、式(1)より、振動速度のレーザ方向
成分は式(2)で表すことができる。よって、鋸歯状波
一周期での振動面の移動量はλ/2となる。また、振動
面がλ/2移動したときに、鋸歯状波1波発生すると考
えることが出来る。
【0022】
【数1】
【0023】次に、鋸歯状波の抽出処理の例を説明す
る。図5は、折返し位置と次の折返し位置との間のビー
ト波のピークの数に基づいて当該折返し区間内での測定
対象物の振動振幅の長さを判定する処理例を示すフロー
チャートである。図1に示した抽出工程F4は、ここで
は、ビート波の波形から測定対象物の振動の折返し時点
を判定する折返し判定工程G3と、ビート波の波形のピ
ークを検出するとピーク検出工程G2と、折返し判定工
程G3によって判定される折返し区間内に存在するピー
ク検出工程2によって検出されたピークの数に基づいて
当該折返し区間内の鋸歯状波の有無を認識する鋸歯状波
認識工程G5?G11とを備えている。鋸歯状波から振
動面の折返し位置を検出する方法としては、鋸歯状波波
長をそれぞれ算出してその波長分布から検出する方法
や、鋸歯状波を微分し波形の傾き情報から検出する方法
などがある。
【0024】具体的には、図5に示すように、ビート波
が入力されると、まず、当該ビート波形を微分する(ス
テップG1)。次いで、微分波形の傾きの極性が変化す
る時間軸ポイントtaを検出する(ステップG2)。ま
た、振動面の折返し位置のビート波での時間軸ポイント
tbを検出する(ステップG3)。さらに、ビート波の
傾きの変化点taのなかから、折返し位置tbと重なる
点を削除し、残った点をtdとする(ステップG4)。
そして、折返しの1区間内(tnからtn+1)でのtd
の数tcをカウントする(ステップG5)。
【0025】続いて、tcを所定区間で平均化し(ステ
ップG6)、このtcの値を検討する(ステップG7,
G9)。この結果、折返しの1区間内のピークの数tc
が1以下であれば、当該区間内はS字状態であると判定
する(ステップG8,S字状態判定工程)。一方、折返
し1区間内のピークの数tcが2を越えているならば、
測定対象物の振動振幅長はλ/2以上のM字状態(第1
のM字状態)であると判定する(ステップG10)。ま
た、tcの値が2以下1以上であれば、振動振幅長λ/
2未満のM字状態(第2のM字状態)にあると判定する
(ステップ11,M字状態判定工程)。
【0026】図5に示す例では、M字状態を二種類に分
類したが、単にS字状態であるか否かを判定するには、
例えば図6に示す手法を用いる。鋸歯状波であればビー
ト波の傾きの値が大きくなり、一方、S字状態であれば
傾きの値が小さくなる。従って、この現象を利用してビ
ート波がM字状態であるかまたはS字状態であるかを判
定することができる。具体的には、図6に示すように、
まずビート波形を微分し(ステップG12)、次いで、
この微分波形の値のうち、予め定められたしきい値dre
fよりも大きい値となっている点があるか否かを判定す
る(ステップG13)。そして、しきい値drefよりも
急な傾きを有するビート波は、M字状態と判定する(ス
テップG14)。一方、しきい値drefよりも急な傾き
を有さないビート波は、S字状態であると判定する(ス
テップG15)。この図6に示す手法は、第2のM字状
態とS字状態の判別が難しいときに適用しても良い。こ
の場合、しきい値drefよりも急な傾きを有さないビー
ト波はS字状態である。
【0027】図7乃至図9を参照して図5又は図6で示
した処理の一例を説明する。図7(A)は振動振幅がλ
/2以上のM字状態のビート波を示し、図8(A)は振
動振幅がλ/2未満のM字状態のビート波を示し、図9
(A)は振動振幅がλ/2未満又はλ/4以下のS字状
態のビート波を示す。図7(B)に示すように、折返し
点tb1およびtb2を抽出し、さらに図7(C)に示
すようにこのtb1からtb2までの折返し区間内のピ
ークの数tdをカウントすると5つとなる。このよう
に、振動振幅がλ/2以上のM字状態のビート波(鋸歯
状波)では、折返し区間内のピーク数が多い。
【0028】図8に示すように、ビート波が鏡像的に現
れるM字状態のビート波では、折返し区間内のビート波
のピーク数は2となる。そして、図9に示すように、S
字状態のビート波では折返し区間内には他のピークが存
在しない。従って、図5で示したステップG6にてtc
の値を平均化すると、図5に示すようにM字状態とS字
状態とを区分けすることができ、さらに、M字状態につ
いても振動振幅がλ/2以上であるか又は未満であるか
を判定することができる。
【0029】そして、図7および図8に示すように、M
字状態であれば、ビート波の傾きは大きくなる。そし
て、図9に示すように、S字状態のビート波の傾きはこ
れと比較して小さい。従って、図6に示す処理を行う
と、ビート波の微分波形に基づいてM字状態とS字状態
とを区分けすることができる。
【0030】次に、ビート波の各ピーク前後の波形の傾
きに基づいて振動振幅長の判定を行う例を説明する。こ
の例では、図1に示した抽出工程F4は、ビート波の波
形のピークを検出すると共に当該ピークの数をカウント
するピーク数計数工程と、このピーク数計数工程によっ
て検出されるピークについて当該ピークの前後の波形が
対称である対称波ピークを抽出すると共に当該対称波ピ
ークの数を計数する対称波ピーク計数工程と、この対称
波ピーク計数工程によって計数された対称波の数とピー
ク数計数工程によって計数されたピークの数とに基づい
て当該ビート波形内の鋸歯状波の有無を認識する鋸歯状
波認識工程とを備える。対称波は、測定対象物の移動方
向が折返すときに現れる。従って、対称波の数とこの対
称波を含めたピークの総数とを比較すると、測定対象物
の振動振幅長を判定することができる。
【0031】対称波の数とピークの総数とに基づいて振
動振幅長を判定する具体的な処理例を図10に示す。図
10に示す例では、まず、ビート波形を微分する(ステ
ップH1)。続いて、必要に応じて波形の整形を行う。
さらに、微分波形の傾きの極性が変る時間軸ポイントt
aを検出する(ステップH2,ピーク検出工程)。さら
に、各ta前後の傾きdfr,dreを算出する(ステ
ップH3)。
【0032】続いて、各ta前後の波形の傾きが等しい
か否かを確認することで、当該taの前後が対称波であ
るか否かを判定するため、dfr+dreの絶対値が略
0であるか否かを確認する(ステップH4,対称波ピー
ク検出工程)。対称波である場合には、当該ピークの属
性scs(ta)の値を1とする(ステップH5)。一
方、対称波でなければ、当該ピークの属性scs(t
a)の値を0とする(ステップH56)。図11乃至図
13に各ピークの属性scs(ta)の値(1又は0)
を付した状態を示す。図14に傾きとtaの属性の関係
を示す。
【0033】ビート波のピークの属性の算出を、すべて
のピークについて行う(ステップH7、H8)。すべて
のtaについて属性を算出したら、scs(ta)の値
を積算し、この積算した値をscstotalとする
(ステップH9)。また、ピークの総数をtatota
lとする。このピークの総数と対称波となったピークの
総数の比率を算出し、予め定められたしきい値scsr
ef(例えば、1/3)と比較する(ステップH1
0)。この比率が、しきい値scsrefよりも小さい
場合には、ピークの総数に対して対称波のピークの数が
少ないため、鋸歯状波であると判定することができる。
このため、ステップH10にてイエスの場合には、振動
振幅がλ/2以上でM字状態にあると判定する(ステッ
プ11,第1のM字状態判定工程)。
【0034】一方、対称波となったピークの総数scs
totalとすべてのピークの総数tatotalとが
略等しい場合には(ステップH13)、S字状態と判定
する(ステップH13,S字状態判定工程)。ステップ
H11,13以外の場合には、λ/2未満のM字状態で
あると判定する(ステップH14,第二のM字状態判定
工程)。
【0035】図11(C)に示すように、鋸歯状波の場
合には、折返し位置となる「1」を付した対称波のピー
クの総数scstotalの数は2個であるのに対し
て、ピークの総数tatotalは17個となる。2/
17は1/3よりも小さいため、図10に示したステッ
プS10でイエスとなり、λ/2以上のM字状態と判定
する。図12に示す例では、対称波のピークの総数sc
stotalの数は7個であるのに対して、ピークの総
数tatotalは16個となる。7/16は1/3よ
りも大きいため、また、7=16ではないため、図12
に示す例ではλ/2未満のM字状態と判定される。そし
て、図13に示す例では、scstotal=tato
tal=5であるため、S字状態と判定される。
【0036】上述したように第1の実施形態によると、
ビート波での折返し位置とこの折返し位置間のピークの
数に基づいてビート波がM字状態であるかS字状態であ
るかを判定するため、ビート波を解析することで振動振
幅や振動周期などを算出する場合の前提となるビート波
の状態を簡単かつ確実に算出することができる。
【0037】<第2の実施形態>次に、ビート波の波形
ではなく、ビート波を周波数分析した周波数スペクトル
に基づいて測定対象物の振動振幅長を判定する実施形態
を説明する。図15は本実施形態による処理例を示すフ
ローチャートである。ここでは、レーザ共振器で発振す
るレーザ光を測定対象物に照射する照射工程(ステップ
J1)と、この照射工程J1によって照射されたレーザ
光の戻り光を受光する受光工程(ステップ2)と、この
受光工程J2受光し共振器内で発振したレーザ光と自己
混合したレーザ光を光電変換する光電変換工程(ステッ
プJ3)と、この光電変換工程J3で変換されて出力さ
れるビート波の波形の状態を解析する信号処理工程とを
備えている。
【0038】しかも、信号処理工程は、ビート波の周波
数を分析する周波数分析工程(ステップJ4)と、この
周波数分析工程J4で分析された周波数のうちピークと
して現れる周波数を抽出するピーク周波数抽出工程(ス
テップJ5)と、このピーク周波数抽出工程J5によっ
て抽出されたピークの周波数軸での分布および強度に基
づいてビート波中の鋸歯状波の有無を認識する認識工程
(ステップJ6)と、この認識工程によって鋸歯状波が
有ると認識された場合には当該認識された範囲での測定
対象物の振幅はレーザ光の波長の半分の長さ以上の長さ
と判定する第1の判定工程(ステップJ8)と、この第
1の判定工程J8に前後して認識工程によって鋸歯状波
の存在が認識されない場合には当該認識されない範囲で
の測定対象物の振幅はレーザ光の波長の半分よりも短い
長さと判定する第2の判定工程(ステップJ9)とを備
えている。
【0039】図16および図17にビート波中に鋸歯状
波が存在しない例を示し、図18及び図19はビート波
中に鋸歯状波が存在する例を示す。図16および図17
に示すように、振動変位がλ/2よりも小さい場合のM
字状態のビート波を周波数分析すると、その周波数スペ
クトルは階段状となる。これは、測定対象物の折返しの
周期のピークがもっとも低帯域にて大きく現れ、中帯域
および高帯域ではピークが現れない。
【0040】一方、図18および図19に示すように、
測定対象物の振動変位がλ/2以上である場合には、λ
/2変位するごとに鋸歯状波が一波生じる。この鋸歯状
波の波長は測定対象物の振動の速度が高いほど短くな
る。この図18(A)および図19(A)に示すビート
波を周波数分析すると、それぞれ図18(B)および図
19(B)に示すスペクトルが得られる。図18および
図19に示すように、ビート波中に鋸歯状波がある場合
には、低帯域にて現れる測定対象物の基本振動周期より
も値の大きいピークが中帯域に現れる。
【0041】また、測定対象物の振動振幅がS字状態で
ある場合には、測定対象物の振動周波数がそのまま周波
数スペクトルとなる。この場合も、測定対象物の基本振
動周期が低帯域に現れる。このため、周波数スペクトル
の最も低い又はその次に低いピークよりも大きいピーク
が中帯域又は高帯域に存在するか否かを確認すること
で、周波数分析による鋸歯状波の有無の確認を行うこと
ができ、そして、鋸歯状波の有無に従って測定対象物の
振動振幅がλ/2を越えたか否かを判定することができ
る。すなわち、中帯域に大きいピークが現れている場合
には、当該ビート波で示される測定対象物の振動振幅長
はλ/2を越えていると判定することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、第1の判定工程が、ビート波中に
鋸歯状波が生じていた場合には、測定対象物の振幅はレ
ーザ光の波長(λ)の半分の長さ(λ/2)以上の長さ
であると判定し、一方、第2の判定工程では、ビート波
中に鋸歯状波が生じていない場合には、測定対象物の振
幅はλ/2以下であると判定するため、区間の設定を適
宜行うと、ビート波のうちどの区間の振幅がλ/2未満
であるかを決定することができ、すると、鋸歯状波、M
字状態、S字状態などの波形に応じた振動の解析処理を
選択可能となり、しかも、測定対象物の振動が減衰振動
である場合に、λ/2未満の変位の振動まで現象して
も、このビート波をλ/2以上の部分と未満の部分とに
区分けし、それぞれに応じた解析処理を選択すること
で、減衰振動の状態を良好に判定することができるとい
う従来にない優れた振動を計測する方法および装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の構成を示すフローチ
ャートである。
【図2】本実施形態による振動計測装置の実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した光検出手段の詳細構成を示す説明
図である。
【図4】測定対象物の振動変位とビート波の関係を示す
波形図であり、図4(A)は振動変位の例を示す図で、
図4(B)は図4(A)に示したそれぞれの振動変位に
対応するビート波の状態を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態での折返し区間内のピー
クの数に応じて波形の状態を判定する処理の一例を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態でのビート波形の傾き
により波形の状態を判定する処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図7】図5に示した処理を第1のM字状波(鋸歯状
波)に適用した例を示す波形図であり、図7(A)はビ
ート波の一例を示す図で、図7(B)は折返し位置を抽
出した例を示す図で、図7(C)は折返し区間内のピー
ク数の一例を示す図である。
【図8】図5に示した処理を第2のM字状波(変位がλ
/2未満)に適用した例を示す波形図であり、図8
(A)はビート波の一例を示す図で、図8(B)は折返
し位置を抽出した例を示す図で、図8(C)は折返し区
間内のピーク数の一例を示す図である。
【図9】図5に示した処理をS字状波(変位がλ/2未
満)に適用した例を示す波形図であり、図9(A)はビ
ート波の一例を示す図で、図9(B)は折返し位置を抽
出した例を示す図で、図9(C)は折返し区間内のピー
ク数(0個)の一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態での対称波となるピ
ークの数とピークの総数との比率に応じてビート波の状
態を判定する処理例を示すフローチャートである。
【図11】図10に示した処理を第1のM字状波(鋸歯
状波)に適用した例を示す波形図であり、図11(A)
はビート波の一例を示す図で、図11(B)はビート波
を整形した例を示す図で、図11(C)は各ピークが対
象であるか否かを算出した例を示す図である。
【図12】図10に示した処理を第2のM字状波(変位
がλ/2未満)に適用した例を示す波形図であり、図1
2(A)はビート波の一例を示す図で、図12(B)は
ビート波を整形した例を示す図で、図12(C)は各ピ
ークが対象であるか否かを算出した例を示す図である。
【図13】図10に示した処理をS字状波(変位がλ/
2未満)に適用した例を示す波形図であり、図13
(A)はビート波の一例を示す図で、図13(B)はビ
ート波を整形した例を示す図で、図13(C)は各ピー
クが対象であるか否かを算出した例を示す図である。
【図14】図10に示した処理で付する各ピークtaの
属性の一例を示す図表である。
【図15】本発明の第二実施例の構成を示すフローチャ
ートである。
【図16】第2のM字状波の一例を示す図で、図16
(A)はビート波の例を示す波形図で、図16(B)は
その周波数スペクトルを示すスペクトル図である。
【図17】第2のM字状波の他の例を示す図で、図17
(A)はビート波の例を示す波形図で、図17(B)は
その周波数スペクトルを示すスペクトル図である。
【図18】第1のM字状波(鋸歯状波)の一例を示す図
で、図18(A)はビート波の例を示す波形図で、図1
8(B)はその周波数スペクトルを示すスペクトル図で
ある。
【図19】第1のM字状波(鋸歯状波)の他の例を示す
図で、図19(A)はビート波の例を示す波形図で、図
19(B)はその周波数スペクトルを示すスペクトル図
である。
【符号の説明】
1 測定対象物 2 レーザ素子 4 レーザダイオード(共振器) 6 フォトダイオード 8 ビート波検出手段 10 増幅器 12 A/D変換器 14 演算装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA00 BB05 BB08 CC00 CC11 FF00 FF31 FF51 GG04 GG06 GG22 JJ01 QQ02 QQ13 QQ23 QQ25 QQ28 QQ31 QQ33 QQ44 QQ51 2G064 AA04 AA13 AA15 AB02 AB15 AB22 AB23 BA02 BC05 BC06 BC24 BC26 BC32 CC28 CC34 CC42 CC54 CC61

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ共振器で発振するレーザ光を測定
    対象物に照射する照射工程と、この照射工程によって照
    射されたレーザ光の戻り光を受光する受光工程と、この
    受光工程で受光し前記共振器内で前記発振したレーザ光
    と自己混合したレーザ光を光電変換する光電変換工程
    と、この光電変換工程で変換されて出力されるビート波
    の波形の状態を解析する信号処理工程とを備え、 前記信号処理工程は、前記ビート波の波形から鋸歯状波
    を抽出する抽出工程と、この抽出工程によって鋸歯状波
    が抽出された場合には当該抽出された範囲での前記測定
    対象物の振幅は前記レーザ光の波長の半分の長さ以上の
    長さと判定する第1の判定工程と、この第1の判定工程
    に前後して前記抽出工程によって鋸歯状波が抽出されな
    い場合には当該抽出されない範囲での前記測定対象物の
    振幅は前記レーザ光の波長の半分よりも短い長さと判定
    する第2の判定工程とを備えたことを特徴とする振動振
    幅長判定方法。
  2. 【請求項2】 前記抽出工程は、前記ビート波の波形か
    ら前記測定対象物の振動の折返し時点を判定する折返し
    判定工程と、前記ビート波の波形のピークを検出すると
    ピーク検出工程と、前記折返し判定工程によって判定さ
    れる折返し区間内に存在する前記ピーク検出工程によっ
    て検出されたピークの数に基づいて当該折返し区間内の
    鋸歯状波の有無を認識する鋸歯状波認識工程とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の振動振幅長判定方法。
  3. 【請求項3】 前記抽出工程は、前記ビート波の波形の
    ピークを検出すると共に当該ピークの数をカウントする
    ピーク数計数工程と、このピーク数計数工程によって検
    出されるピークについて当該ピークの前後の波形が対称
    である対称波ピークを抽出すると共に当該対称波ピーク
    の数を計数する対称波ピーク計数工程と、この対称波ピ
    ーク計数工程によって計数された対称波の数と前記ピー
    ク数計数工程によって計数されたピークの数とに基づい
    て当該ビート波形内の鋸歯状波の有無を認識する鋸歯状
    波認識工程とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    振動振幅長判定方法。
  4. 【請求項4】 レーザ共振器で発振するレーザ光を測定
    対象物に照射する照射工程と、この照射工程によって照
    射されたレーザ光の戻り光を受光する受光工程と、この
    受光工程で受光し前記共振器内で前記発振したレーザ光
    と自己混合したレーザ光を光電変換する光電変換工程
    と、この光電変換工程で変換されて出力されるビート波
    の波形の状態を解析する信号処理工程とを備え、 前記信号処理工程は、前記ビート波の波形から前記測定
    対象物の振動の折返し時点を判定する折返し判定工程
    と、前記ビート波の波形のピークを検出するとピーク検
    出工程と、前記折返し判定工程によって判定される折返
    し区間内に存在する前記ピーク検出工程によって検出さ
    れたピークの数が1以下の場合には当該ビート波形は測
    定対象物の振動の状態をそのまま表すS字状態であると
    判定するS字状態判定工程とを備えたことを特徴とする
    振動振幅長判定方法。
  5. 【請求項5】 前記信号処理工程は、前記S字状態判定
    工程に前後して前記折返し区間内のピークの数が2を越
    えている場合には当該ビート波形は鋸歯状波を有する第
    1のM字状態と判定すると共に当該ピークの数が1以上
    2以下である場合には当該ビート波形は鋸歯状波の一部
    が鏡像的に重なった第2のM字状態であると判定するM
    字状態判定工程を備えたことを特徴とする請求項4記載
    の振動振幅長判定方法。
  6. 【請求項6】 レーザ共振器で発振するレーザ光を測定
    対象物に照射する照射工程と、この照射工程によって照
    射されたレーザ光の戻り光を受光する受光工程と、この
    受光工程で受光し前記共振器内で前記発振したレーザ光
    と自己混合したレーザ光を光電変換する光電変換工程
    と、この光電変換工程で変換されて出力されるビート波
    の波形の状態を解析する信号処理工程とを備え、 前記信号処理工程は、前記ビート波の波形のピークを検
    出するピーク検出工程と、このピーク検出工程によって
    検出された複数のピークのうち当該ピークの前後の波形
    の傾きが対称である対称波ピークを検出する対称波ピー
    ク検出工程と、この対称波ピーク検出工程によって検出
    された対称波ピークの総数と前記ピーク検出工程によっ
    て検出されたピークの総数との比率が予め定められた比
    率よりも当該ピークの総数が多い比率である場合には当
    該ビート波は鋸歯状波を有する第1のM字状態であると
    判定する第1のM字状態判定工程を備えたことを特徴と
    する振動振幅長判定方法。
  7. 【請求項7】 前記信号処理工程は、前記第1のM字状
    態判定工程に続いて、前記対称波ピークの総数と前記ピ
    ークの総数とが略等しい場合にはビート波形は測定対象
    物の振動の状態をそのまま表すS字状態であると判定す
    るS字状態判定工程と、前記ピークの総数が多い比率で
    はなくかつ略等しくもない場合には当該ビート波形は鋸
    歯状波の一部が鏡像的に重なった第2のM字状態である
    と判定する第2のM字状態判定工程を備えたことを特徴
    とする請求項6記載の振動振幅長判定方法。
  8. 【請求項8】 レーザ共振器で発振するレーザ光を測定
    対象物に照射する照射工程と、この照射工程によって照
    射されたレーザ光の戻り光を受光する受光工程と、この
    受光工程で受光し前記共振器内で前記発振したレーザ光
    と自己混合したレーザ光を光電変換する光電変換工程
    と、この光電変換工程で変換されて出力されるビート波
    の波形の状態を解析する信号処理工程とを備え、 前記信号処理工程は、前記ビート波の周波数を分析する
    周波数分析工程と、この周波数分析工程で分析された周
    波数のうちピークとして現れる周波数を抽出するピーク
    周波数抽出工程と、このピーク周波数抽出工程によって
    抽出されたピークの周波数軸での分布および強度に基づ
    いて前記ビート波中の鋸歯状波の有無を認識する認識工
    程と、この認識工程によって鋸歯状波が有ると認識され
    た場合には当該認識された範囲での前記測定対象物の振
    幅は前記レーザ光の波長の半分の長さ以上の長さと判定
    する第1の判定工程と、この第1の判定工程に前後して
    前記抽出工程によって鋸歯状波の存在が認識されない場
    合には当該認識されない範囲での前記測定対象物の振幅
    は前記レーザ光の波長の半分よりも短い長さと判定する
    第2の判定工程とを備えたことを特徴とする振動振幅長
    判定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522347A (ja) * 2003-04-03 2006-09-28 エスアールアイ インターナショナル リアルタイム振動イメージング方法及び装置
JP2011117861A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Yamatake Corp 振動振幅計測装置および振動振幅計測方法

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